2025年12月 8日 (月曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤 118

ジャズの好盤は、なにも、ジャズの歴史に名を残した、一流ジャズマンだけが創り出したのでは無い。意外と無名に近いジャズマンが、ある日突然、一瞬の輝きの様に、素晴らしい好盤を残すことがある。その好盤がジャズ評論家の誰かが見出して、その当時は好盤として評価されるが、時が経つにつれ、その評価の印象が、忘却の彼方に埋もれてしまった好盤は沢山ある。

Albert Dailey Trio『That Old Feeling』(写真左)。1978年7月13日の録音。スティープルチェイス・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Albert Dailey (p), Buster Williams (b), Billy Hart (ds)。優れたピアニストでありながら、生涯を通して完全に無視され評価されることの無かった不遇のピアニストの1人、アルバート・デイリーのトリオ盤。

アルバート・デイリーは1939年、ボルチモア生まれ。1968年から1969年にかけてはアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズにも断続的に参加、1970年代、デイリーはソニー・ロリンズ、スタン・ゲッツ、エルヴィン・ジョーンズ、アーチー・シェップらと共演。しかし、特に注目されることも無く、1984年、45歳で死去してしまう。リーダー作はたった5枚。しかも、今でもサブスク等で聴くことの出来るリーダー作は、1970年代の3枚のみ。

その3枚の中でも、このスティープルチェイスから『That Old Feeling』は、ピアノ・トリオの演奏ということもあって、アルバート・デイリーのピアノの個性と、その優れた実力が、とても良く判る内容になっている。
 

Albert-dailey-triothat-old-feeling

 
というか、これ1枚だけがデイリーのジャズ・ピアニストとしての実力を推し量れる好盤と言える。バックのリズム隊のバスター・ウイリアムスのベース、ビリー・ハートのドラムが、そのデイリーの実力を前面に推し出している。

熱のこもったトリオ演奏。タイム感覚とハーモニー感覚、そして、フレーズ展開において、オリジナリティ溢れる多様性と独創性を発揮、バリバリ、モーダルに弾きまくるポスト・バップな展開。このデイリーのピアノの弾き回しは唯一無二。速いフレーズは疾走感に溢れ、左手のコードは演奏全体の推進力。そんな個性的なピアノが冒頭の「Music That Makes Me Dance」から全開。

続く「Lover Man」のバラード演奏での表現も個性的。繊細なタッチでバラードなフレーズを弾き始め、演奏が進むにつれ、硬質で美しいピアノの響きで、徐々にテンポが上がり、独特のハーモニーとタイム感覚で、この有名スタンダード曲「Lover Man」を、デイリー独特の解釈で弾き上げていく。見事という他ないパフォーマンス。

3曲目の有名スタンダード曲「Yesterdays」、4曲目のレノン=マッカートニーの「Michelle」そして、続く「That Old Feeling」「Body and Soul」「Night and Day」など、ハードバップ時代に「手垢の付いた」スタンダード曲でのテンポを上げた弾き回しも見事。デイリーの個性が満載。デイリーの唯一無二はフレーズの弾き回しがてんこ盛り。

聴き終えれば、スタンダード曲を中心に、デイリーの個性的なピアノが確認出来、堪能出来る。非常に優れたトリオ盤であることに気が付く。デイリーのトリオ演奏の秀作はこの盤だけだが、この盤も謹んで「ピアノ・トリオの代表的名盤」の1枚とさせていただきたい。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 

2025年11月29日 (土曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤 116

当時、バリー・ハリスは65歳。円熟の境地、大ベテランの域に達した「バップ・ピアノの職人」の、成熟した味わい深いバップ・ピアノを聴くことが出来る。硬質でハッキリしたタッチの右手の弾き回しのリズム&ビートを、左手のコード弾きが押さえていく。左手のリズム&ビートに乗った、雄弁で流麗でバップな右手が唄いまくる。

『Barry Harris Live At "Dug"』(写真左)。1995年5月29日、東京新宿のバー「Dug」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Barry Harris (p), Kunimitsu Inaba (b), Fumio Watanabe (ds)。バップ・ピアノの職人、バリー・ハリスの、ベーシストの稲葉邦光とドラマーの渡辺文夫とのトリオでの東京におけるライヴ録音。

このライヴ盤では、硬質でハッキリしたタッチの右手の弾き回しが「心地良く丸くなった」。左手のコード弾きが「深遠な響きになった」。歳を取って衰えたわけでは無い。

バップ・ピアノとしての表現が「深くなった、深化した」と表現した方が適切だろう。指の弾き回しも衰えていない、リズム感は淀むことは皆無。バップ・ピアノの「正しく成熟した音」の好例の一つ。
 

Barry-harris-live-at-22dug22

 
収録曲は全10曲。2曲はバリー・ハリスの自作曲。残り8曲はスタンダード曲。有名どころから、渋い選曲まで、なかなか考えた選曲で、バリー・ハリスのバップ・ピアノが映える寸法。「Somebody Loves Me」「It Could Happen to You」「Cherokee」そして「On Green Dolphin Street」等々、絶品のスタンダード解釈とパフォーマンス。

バックを務めるリズム隊、ベーシストの稲葉邦光とドラマーの渡辺文夫も、バップなリズム隊を好演。出過ぎず、控えすぎず、バリー・ハリスの弾く曲想によって、自在にリズム&ビートをチェンジ・オブ・ペースし、適度にハリスのピアノの支え、鼓舞する。まるで、レギュラー・バンドの仲であるかのように。

『バリー・ハリス/ライヴ・アット・ダグ 完全版』(写真右)が、2014年6月にCD2枚組でリイシューされている。オリジナル盤とは当然曲順も違うので、聴いてみても、どうもしっくり来ない(笑)。僕はどうも、このオリジナル盤の方がしっくりくるみたい。

ハリスは、1993年に脳梗塞になり、復帰が危ぶまれたが、再起を果たした後の来日でのライヴ録音だったとか。そんなことを微塵も感じさせない、バリー・ハリスの快作である。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 

2024年2月16日 (金曜日)

流麗バップで粹な『Lover Man』

長年、デューク・ジョーダン(Duke Jordan)のピアノがお気に入り。ジャズを聴き始めた頃に、ジョーダンの名盤『Flight to Denmark』に出会って、ジョーダンのピアノと曲がお気に入りになった。ブルージーで哀愁漂う「オン・ビート」のバップ・ピアノ。この「オン・ビート」の弾き回しが、最大の個性だと僕は思っている。

Duke Jordan『Lover Man』(写真)。1975年11月18日、NYCでの録音。ちなみにパーソネルは、Duke Jordan (p), Sam Jones (b), Al Foster (ds)。エレ・マイルスの要であったアル・フォスターのドラム、60年代後半のピーターソン・トリオのベーシスト、サム・ジョーンズのベースのドラムが耳新しい、ジョーダン・トリオの秀作。

ドラムがアル・フォスター、ベースがサム・ジョーンズになったからと言って、ジョーダンのピアノの個性と特徴、弾きっぷりが変わる訳では無い。逆に、ドラムのアル・フォスターとベースのサム・ジョーンズが、ジョーダンのピアノの個性と特徴、弾きっぷりを十分に理解して、ジョーダンのピアノが引き立つリズム&ビートを供給する様が、この盤の聴きどころ。
 

Duke-jordanlover-man

 
そして、そんなドラムのアル・フォスターとベースのサム・ジョーンズのリズム&ビートを得て、ジョーダンのピアノは、よりダイナミックで明確なタッチ、反面、歌心溢れる叙情的な「流麗バップな」ピアノを弾き進めている。とりわけ、スタンダード曲の解釈とアレンジが聴きもので、タイトル曲の「Lover Man」など、惚れ惚れと聴き込んでしまう。

ジョーダンの自作曲も良い。2曲目の「Dancer's Call」、続く3曲目の「Love Train」がそうなのだが、良い曲書くなあ、と感心する。しかも、ジョーダンのピアノは自作曲でより輝く。思いっきり「オン・ビート」のピアノが美しい。そして、CDリイシュー時のボートラ2曲中の1曲、アル・フォスター作の「Sea」が独特の個性を振りまいている。この1曲だけは、CDリイシュー時のボートラの恩恵。

ジョーダンは、自らのピアノの個性や特徴を変えることは絶対に無い類のピアニスト。リーダー作を重ねていくとマンネリ化する恐れが大。そこは、フロント管を1〜2本追加して、カルテット、もしくはクインテットと編成を変える、もしくは、トリオの場合は、ベーシストとドラマーを変えて、リズム&ビートのニュアンスを変える、のどちらかで回避する訳だが、この盤の場合は「後者」。ドラムのアル・フォスターとベースのサム・ジョーンズのリズム&ビートの人選が、ものの見事に成功している。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年11ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2022年12月 1日 (木曜日)

ジョーダンとファーマーの共演盤

デューク・ジョーダン(Duke Jordan)。欧州に渡った後、1970年代に、スティープルチェイス・レーベルに残したリーダー作は良好盤ばかりで駄盤が無い。スティープル・チェイスの総帥ディレクター、ニルス・ウィンターがデューク・ジョーダンの才能を高く評価していたこと、そして、なにより、双方の相性が相当良かったのだろう。

Duke Jordan『Duke's Artistry』(写真)。1978年6月30日、NYでの録音。ちなみにパーソネルは、Duke Jordan (p), Art Farmer (flh), David Friesen (b), Philly Joe Jones (ds)。フロント管にアート・ファーマーのフリューゲルホーン1管のカルテット編成。ファーマーのフリューゲルホーンが優しく唄い上げ、ジョーダンのピアノのバッキングの巧みさ、そして、ジョーダンの書く曲の良さが、とても良く判る盤である。

全曲デュークによりオリジナル曲で占められており、これがまた、どの曲も出来が良い。作曲家としてのデューク・ジョーダンの才能を改めて認識出来る内容。この良き曲に恵まれて、ファーマーの暖かくて丸みのある、それでいて、相当にテクニカルで力感溢れるフリューゲルホーンが映えに映える。
 

Duke-jordandukes-artistry

 
デューク・ジョーダンのピアノ、デイヴィット・フリーゼンのベース、フィリー・ジョーのドラムによるトリオのバッキングがこれまた見事。特に、ジョーダンの伴奏上手なピアノには感心する。フリーゼンのベースは厚みのある骨太な音で堅実、そして、フィリージョーは意外と整ったバップ・ドラミングで、リズム&ビートを供給する。

ジョーダンの曲はどれもが「ユッタリ&シットリ」していて、どの曲も良好。5曲目の「Lady Dingbat」はバラード曲。ジョーダンのバラード曲は絶品。ジョーダンのピアノがイントロから映えに映える。ファーマーの丸いフリューゲルホーンによるアドリブ展開も優しくて良し。そうそう、ブルース曲も良いですね。ラストの「Dodge City Roots」など、小粋で格好良くて、気品溢れる展開が聴き応え十分。

この盤、裏面の解説を紐解くと、ファーマーが当日夕刻のフライトで移動するという、相当タイトなスケジュールの中の録音だった様です。そんな中、リーダーのデューク・ジョーダンの周到な準備によって、メンバー集まり次第、即、録音に臨むことが出来、1曲当たり多くても2テイク、トータルで2時間で録音を完了したとのこと。そんなタイトな録音環境を全く感じさせ無い、とても充実した内容のアルバムです。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて        【New】 2022.03.13 更新。

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2022.03.13 更新。

   ・遠い昔、懐かしの『地底探検』

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2022.03.13 更新。

   ・四人囃子の『Golden Picnics』
 
 
Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から11年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2022年3月24日 (木曜日)

ジョーダンの曲の良さを愛でる

ハードバップ時代、ジャズ曲の作曲の名手というのが幾人かいる。デューク・ジョーダンなどは、そんな名手の1人。「Jordu」「No Problem(危険な関係のブルース)」など、完全にスタンダード曲化した名曲は数知れず。どっぷりマイナーで哀愁滲む泣き節フレーズがてんこ盛りのジョーダンの自作曲の数々は、とにかく「ジャズらしい」のだ。

Duke Jordan『Duke's Delight』(写真)。1975年11月18日、NYの「C. I. Recording Studios」での録音。スティープルチェイス・レーベルの1046番。ちなみにパーソネルは、Duke Jordan (p), Richard Williams (tp), Charlie Rouse (ts), Sam Jones (b), Al Foster (ds)。リチャード・ウィリアムスのトランペットと、チャーリー・ラウズのテナー・サックスがフロント2管のクインテット編成。

2曲目の「(In My) Solitude」のみ、スタンダード曲であり、ジョーダンのピアノのソロ演奏。その他全て、デューク・ジョーダンの作曲。このジョーダンの自作曲の出来が非常に良い。同じ編成の名盤、ブルーノートの『Flight to Jordan』もそうだったが、ジョーダンの手になる曲は、どれもが内容があって素晴らしい。マイナー調で攻めまくり、哀愁感だだ漏れ、それでいて、フレーズは凛としていてキャッチャー。思わず引き込まれてしまうほどのブルージーでジャジーな旋律。
 

Dukes-delight_duke-jordan

 
そう、ジョーダンの書く曲はどれもが「ジャズらしい」のだ。これぞ「ジャズ曲」という雰囲気が濃厚に漂う、ジョーダンの自作曲。ジョーダンのリーダー作には、ジョーダンの書く曲が一番フィットする。当然、ジョーダンのピアノは、ジョーダン曲にピッタリとマッチする(当たり前か)。ジョーダンの端正で骨太なタッチに、ジョーダン作の凛としてキャッチャーな楽曲が良く似合う。

ジョーダン作の曲のフレーズが美しいので、恐らく、それを吹いたらきっと楽しいんだろう。リチャード・ウィリアムスのトランペットと、チャーリー・ラウズのテナー・サックスのフロント2管は活き活きとして、実に楽しそうに吹きまくっている。特に「隠れ名手」のリチャード・ウィリアムスのトランペットが、流麗かつ凛とした音色で活き活きと吹きまくっているのが印象的。

そうそう、渋う渋いテナー・マンのチャーリー・ラウズも何時になく楽しげにサックスを吹き上げてます。サム・ジョーンズも何時になくモダンなベースをブンブン弾きまくってるし、アル・フォスターのドラムもジャジーの極み。そう、このアルバム、ジョーダンの自作曲を渋い渋いパーソネルでの演奏によって思いっ切り引き立たせ、ジョーダン作曲の曲の良さを思いっ切り愛でまくることが出来る、そんなアルバムです。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【New】 2022.03.13 更新。

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2022.03.13 更新。

  ・遠い昔、懐かしの『地底探検』

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2022.03.13 更新。

  ・四人囃子の『Golden Picnics』

 
Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から11年。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4

2022年2月 7日 (月曜日)

遅れてきた「才能」の秀作です

Andrew Hill(アンドリュー・ヒル)は、ブルーノート・レーベルの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンが見出した「最後の才能」であった。時は1963年、ジャズの多様化とポップ化が進み、ヒルのアーティステックでモーダルなピアノは、あまりに硬派で先進的でウケなかった。

当時から、ライオンは、アンドリュー・ヒルを第一線に送り出せなかったことを後悔しており、1980年代にブルーノートが復活した時、ライオンがまず始めたことはアンドリュー・ヒルを再び売り出すことだった。

Andrew Hill『Divine Revelation』(写真)。スティープルチェイス・レーベルのSCS1044番。1975年7月10日、NYでの録音。ちなみにパーソネルは、Andrew Hill (p), Jimmy Vass (fl, ss, as), Chris White (b), Leroy Williams (ds)。ジミー・ヴァスが1管のカルテット編成。北欧のスティープルチェイスであるが、NYでの録音になる。

オール・アメリカンのメンバーで、NYでの録音。スティープルチェイスは、デンマークのコペンハーゲンから、わざわざ、NYに単身飛んで、同様なNY録音を前作『Invitation』と続けて実施している。
 

Divine-revelation

 
この録音環境には意味がある。スティープルチェイス・レーベルの総帥プロデューサー、ニルス・ウインターは、ヒルの才能を買っていて、このヒルのピアノを記録することに、レーベルとしての使命を感じていたと思うのだ。

内容的には、ヒルのピアノの個性が充満している。「新時代のセロニアス・モンク」。判り易いモンクという感じの、予測可能な範囲で飛んだり跳ねたりするピアノ。そんな「癖の強いピアノ」で、思いっ切りモーダルなフレーズをガンガン弾きまくる。

非常にストイックで硬質なモード・ジャズが、実にヒルらしい。タッチも力強い、飛んだり跳ねたりするフレーズにスピード感が加わって、適度なテンション漲り、爽快感は抜群。ポップな響き、コマーシャルなイメージとは全く無縁。ファンクネスもかなり控えめで、スティープルチェイス独特のエコーと相まって、欧州らしい純ジャズな雰囲気が特徴的。

1975年は、ジャズ界ではフュージョン・ジャズの大流行が始まる頃。そんな時代に、こんな硬派でストイックなモード・ジャズが記録されていたとは、スティープルチェイス・レーベル恐るべしである。純粋に良質なジャズを記録し、真のジャズの歴史を記録に留める。そういうところが、スティープルチェイスが優れたジャズ・レーベルとして認識される所以だろう。
 
 
 
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【New】 2021.08.11 更新。

  ・The Brothers Johnson『Light Up the Night』&『Winners』

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2021.08.11 更新。

  ・『ヘンリー8世と6人の妻』を聴く

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2021.08.11 更新。

  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から10年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 



2022年2月 5日 (土曜日)

70年代のメアリー・ルー再評価

メアリー・ルー・ウィリアムス(Mary Lou William)は、ジャズ界のレジェンドたちからの敬愛を一身に集めた女性ピアニストの草分け、作曲・編曲家である。彼女の経歴を紐解けば、米国では著名で実績豊富な、ジャズ史にその名を留めるべきジャズ演奏家であることが判る。が、我が国では「我が国におけるマイナーなジャズ演奏家」の1人。

Mary Lou Williams『Free Spirits』(写真左)。スティープルチェイスのSCS1043番。1975年7月8日の録音。ちなみにパーソネルは、Mary Lou Williams (p), Buster Williams (b), Mickey Roker (ds)。リーダーのメアリー・ルー・ウィリアムスが録音当時65歳、バックのリズム隊、ベースにバスター・ウィリアムス、ドラムにミッキー・ローカーという名手を従えてのピアノ・トリオの演奏になる。

メアリー・ルー・ウィリアムスの風貌、この盤のジャケットを見れば、何処か、映画女優の「ウーピー・ゴールドバーグ」に似ている感じがして、確か、端正でエレガントで流麗な、そこはかとなくファンキーで、ゴスペルチックな和音もところどころで聴くことができるピアノだった印象があって、この盤もそうかと思って聴き始めたら、これがまったく違う。
 

Free_sprits

 
内容的には、クールでアーティスティックで、静的なモード・ジャズがメイン。音を厳選して、音と音の間を活かしつつ、どこか内省的な内容で、当時のメインストリーム系ジャズの最先端を行く印象。これにはビックリした。初めて聴いた時、思わずジャケットを見直した、そして、最後はCD本体のラベルの名前を見直した位である。

現代の「静的なスピリチュアル・ジャズ」に通じる響きもあり、フリーっぽくなるところも格好良く、トリオ演奏に漂う適度な緊張感が実に心地良い。欧州ジャズ独特のクリスタルでクラシカルな音の響きが、ウィリアムスの持つファンクネスをアーティスティックな響きに「浄化」している。ティモンズ作のファンキー曲「Dat Dere」が、趣味の良いファンキー・ジャズに変化しているのが面白い。

さすが、海外の評価の「ジャズ界のレジェンドたちからの敬愛を一身に集めた女性ピアニスト」であることを、この盤でしっかりと再認識させてもらった。録音当時、ジャズ界はクロスオーバー〜フュージョン・ジャズが流行していて、この盤の様なメインストリーム系の純ジャズは商売にならない、と敬遠されていた時期。いやはや、当時の欧州ジャズ、スティープルチェイスのジャズに対する懐の深さを思い知った。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【New】 2021.08.11 更新。

  ・The Brothers Johnson『Light Up the Night』&『Winners』

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2021.08.11 更新。

  ・『ヘンリー8世と6人の妻』を聴く

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2021.08.11 更新。

  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から10年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2022年2月 2日 (水曜日)

スピリチュアルなディッカーソン

ウォルト・ディッカーソン(Walt Dickerson)は、1928年に米国フィラデルフィア生まれのヴァイブ奏者。1962年にはダウンビート誌がベスト・ニュー・アーティストと選出されるくらい、将来を嘱望されたヴァイブ奏者であった。活動期間は1961年〜1985年辺りまで。2008年に鬼籍に入っている(享年80歳)。

ディッカーソンは従来の4ビート基調のスインギーなハードバップ基調では無く、ポスト・バップのヴァイブ奏者である。モーダルでスピリチュアルな展開が持ち味。「ヴァイブのコルトレーン」と呼ばれることもあるほど、ヴァイブの音の広がりを活かした幻想的なフレーズや、フリー一歩手前の限りなく自由度の高いモーダルなフレーズ、感覚的で印象派の様な音の広がりのある無調のフレーズが特徴。

Walt Dickerson『Peace』(写真左)。 1975年11月14日、NYでの録音。SteepleChaseレーベルのSCS 1042番。ちなみにパーソネルは、Walt Dickerson (vib), Lisle Atkinson (b), Andrew Cyrille (ds)。管もピアノも無い、ディッカーソンのヴァイブが唯一フロント楽器のトリオ編成。正式な収録曲が僅か2曲のみの大作である(CDには短いボートラが1曲加わる)。
 

Peace_walt-dickerson

 
ディッカーソンは、1965年から10年間ジャズシーンから離れていたが、この1975年録音のアルバムから、SteepleChaseレーベルより、優れたリーダー作をリリースする様になり、1985年までに11枚のリーダー作をリリースしている。欧州の「ブルーノート」と呼ばれた、バップなジャズがメインのスティープルチェイスのカタログの中では、ちょっと異質な「モーダル&スピリチュアル」な内容のリーダー作が異彩を放っている。

この盤の内容も一言で言うと「スピリチュアル」。適度なテンションの下、限りなく自由度の高いフリーキーなフレーズを繰り出しながら、ヴァイブの音の伸びを活かした幻想的なフレーズで、スピリチュアルな雰囲気を増幅している。ヴァイブって、こういう演奏にも使えるんやなあ、と妙に感心する。硬質でクリスタルな響きが充満した、如何にも欧州的な「スピリチュアル・ジャズ」である。

ブルーノート・レーベルが、エリック・ドルフィーやセシル・テイラーのフリー・ジャズを録音し、残したのと同じ感覚で、スティープルチェイス・レーベルは、このディッカーソンのスピリチュアル・ジャズを録音し、残したのだろう。さすがスティープルチェイス、1970年代の欧州ジャズのトレンド&歴史を、しっかりと残してくれているのだ。
 
 
 
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【New】 2021.08.11 更新。

  ・The Brothers Johnson『Light Up the Night』&『Winners』

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2021.08.11 更新。

  ・『ヘンリー8世と6人の妻』を聴く

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2021.08.11 更新。

  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から10年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2022年2月 1日 (火曜日)

前進しチャレンジするデックス 『Stable Mable』

デクスター・ゴードン(Dexter Gordon、愛称「デックス」)は、北欧の老舗ジャズ・レーベル、SteepleChase Labelの看板テナーマンの1人だった。ゴードンが渡欧して、主にパリとコペンハーゲンに滞在した14年間の間に、SteepleChaseにて、30数枚分のリーダー作を録音している。恐らく、総帥プロデューサーのニルス・ウインターとの相性がかなり良かったのだろう。

Dexter Gordon『Stable Mable』(写真左)。1975年3月10日、コペンハーゲンの「Rosenberg Studio」での録音。SteepleChase LabelのSCS1040番。ちなみにパーソネルは、Dexter Gordon (ts, ss), Horace Parlan (p), Niels-Henning Ørsted Pedersen (b), Tony Inzalaco (ds)。デックスのサックスがワン・ホーン・フロント管のカルテット編成。

ワンホーン・カルテットなので、デックスのサックスの個性と歌心が心ゆくまで楽しめる。この盤でのデックスは、サックスを真摯にストイックに吹き上げている。引用などのお遊びを極力控え、硬派に力感溢れるサックスを聴かせてくれる。そんなストイックなサックスで吹くのは「スタンダード曲」。そう、この盤はデックスの「スタンダード曲集」。
 

Stable-mable

 
チャーリー・パーカー作の「Red Cross」や、マイルス・デイヴィス作の「So What」などの、ミュージシャンズ・チューンズを吹きまくるデックスは意外と珍しい。特に、マイルスの「So What」などは、モード・ジャズの名曲なんだが、デックスがモーダルなフレーズを吹き上げるなんて、やはり、デックスはまだまだ「進歩する」サックス奏者だったことが、この盤を聴けば良く判る。

バックのリズム・セクションも優秀。デックスと同じく、NYから渡欧したホレス・パーランがピアノを担当。パーランのファンキーかつモーダルなピアノが、スティープルチェイスに「米国ジャズ」の雰囲気を持ち込んでいる。ベースのペデルセンは、北欧ジャズの至宝ベーシスト。ガッチリとビートの底を押さえ、演奏全体のリズムを整える。ドラムのインザラコは、渡欧組だがドイツ在住。堅実なドラミングで大健闘である。

ジャズ盤紹介本などでは全くタイトルが挙がらない盤であるが内容は濃い。特に、ジャズマンとして「前進する」姿を、音と選曲で教えてくれるデックスは実に頼もしい。そうそう、この盤ではデックスって、ソプラノ・サックスも吹いているみたいなんですよね。チャレンジ精神も旺盛な「欧州のデックス」である。
 
 
 
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【New】 2021.08.11 更新。

  ・The Brothers Johnson『Light Up the Night』&『Winners』

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2021.08.11 更新。

  ・『ヘンリー8世と6人の妻』を聴く

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2021.08.11 更新。

  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から10年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2021年12月29日 (水曜日)

NHØペデルセンの好リーダー作

Niels-Henning Ørsted Pedersen(ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセン)。デンマーク・ジャズの至宝。ジャズ・ベーシストのレジェンド。1946年5月生まれ、2005年4月、58歳にて心不全で急逝。まだまだ中堅の働き盛りだったので、逝去の報に接した時には、かなりビックリした。

ペデルセンのベースは硬質で骨太で、しなり豊かなブンブンなベース。しかも、ピッチがバッチリ合っている。テクニックは抜群、ベース・ソロなどはギターの様に唄う様なフレーズは、なかなか他に無い。それでいて、フロント楽器の邪魔をすることは絶対に無い。逆にフロント楽器を引き立てるベースなのだ。見事という他は無い。僕はこの人のベースが大好きだった。

Niels-Henning Ørsted Pedersen『Jaywalkin'』(写真左)。スティープルチェイス・レーベルのSCS1041番。1975年9月と12月、コペンハーゲンの「Rosenberg Studio」での録音。ちなみにパーソネルは、Niels-Henning Ørsted Pedersen (b), Philip Catherine (g), Ole Kock Hansen (el-p), Billy Higgins (ds)。

リーダーはもちろん、ベースのペデルセン。ドラムは柔軟なユーティリティー・ドラマーのビリー・ヒギンズ。ギターは、ベルギー出身のフィリップ・カテリーン、エレピは、デンマーク出身のオーレ・コク・ハンセン。ほぼ欧州ジャズなラインナップ。
 

Jaywalkin

 
ピアノはアコースティックでは無く、エレクトリック、ギターもエレクトリック中心なので、アルバム全体の音作りは、ガッチガチの純ジャズでは無く、ちょっとポップでコンテンポラリーな、いかにも1970年代らしい「ニュー・ジャズ」な雰囲気。ペデルセンの考える「クロスオーバー・ジャズ」な雰囲気が聴いていてとても楽しい。

それにしても、ペデルセンのベースは「ヤバい」。ウッド・ベースが持つウッディーな重厚さや温みを失わず、凄まじい重低音をブンブンしならせて、ピッチをバッチリ合わせながら、唄う様にソロ・フレーズを弾きまくっている。これがとにかく凄い。

エレベの伝説的レジェンド、ジャコ・パストリアスに通ずる「凄さ」。ジャコより骨太で硬質なので、これはこれで唯一無二。逆に、クロスオーバー・ジャズ的な、ポップでエレクトリックな音世界の中で、ペデルセンのベースは実に「目立つ」。

欧州ジャズに珍しい、クロスオーバー・ジャズ風な、フュージョン・ジャズ風な音世界が実にユニークで聴き易い。そこに、良い意味で目立ちに目立つペデルセンのベース。ベーシストのリーダー作としても、白眉の出来だと思います。
 
 
 
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【New】 2021.08.11 更新。

  ・The Brothers Johnson『Light Up the Night』&『Winners』

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2021.08.11 更新。

  ・『ヘンリー8世と6人の妻』を聴く

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2021.08.11 更新。

  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から10年9ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

_Blue Noteの100枚 _ECMのアルバム45選 _この曲のドラムを聴け! _こんなアルバムあったんや _ながら聴きのジャズも良い _クリスマスにピッタリの盤 _ジャケ買い「海外女性編」 _ジャズ・ギターの名演 洋楽編 _ジャズ喫茶で流したい _トランペットの隠れ名盤 _ビートルズのカヴァー集 _ピアノ・トリオの代表的名盤 _フェンダー・ローズを愛でる _フュージョン・ジャズの優秀盤 _僕なりの超名盤研究 _和ジャズの優れもの _和フュージョンの優秀盤 _夜の静寂にクールなジャズ A&Mレーベル AOR Argo & Cadetレーベル Atlanticレーベル Bethlehemレーベル Blue Note 4000番台 Blue Note 4100番台 Blue Note 85100 シリーズ Blue Note LTシリーズ Blue Noteレーベル Candidレーベル CTIレーベル DD・ブリッジウォーター ECMレーベル Electric Birdレーベル Enjaレーベル Jazz Miles Reimaginedな好盤 Pabloレーベル Pops Prestigeレーベル R&B Riversideレーベル Savoyレーベル Smoke Sessions Records SteepleChaseレーベル T-スクエア The Great Jazz Trio TRIX Venusレコード Yellow Magic Orchestra 「松和・別館」の更新 アイク・ケベック アキコ・グレース アジムス アストラッド・ジルベルト アダムス=ピューレン4 アブドゥーラ・イブラヒム アラン・ホールズワース アル・ディ・メオラ アントニオ・サンチェス アンドリュー・ヒル アンドレ・プレヴィン アート・アンサンブル・オブ・シカゴ アート・ファーマー アート・ブレイキー アート・ペッパー アーネット・コブ アーマッド・ジャマル アール・クルー アール・ハインズ アーロン・ゴールドバーグ アーロン・パークス イエロージャケッツ イスラエル・ジャズ イタリアン・ジャズ イリアーヌ・イリアス イリノイ・ジャケー インパルス!レコード ウィントン・ケリー ウィントン・マルサリス ウェイン・ショーター ウェザー・リポート ウェス・モンゴメリー ウエストコースト・ジャズ ウォルフガング・ムースピール ウディ・ショウ ウラ名盤 エグベルト・ジスモンチ エスビョルン・スヴェンソン エスペランサ・スポルディング エディ・ハリス エメット・コーエン エリック・アレキサンダー エリック・クラプトン エリック・ドルフィー エルヴィン・ジョーンズ エンリコ・ピエラヌンツィ エンリコ・ラヴァ オスカー・ピーターソン オズ・ノイ オーネット・コールマン カウント・ベイシー カシオペア カーティス・フラー カート・ローゼンウィンケル カーラ・ブレイ キャノンボール・アダレイ キャンディ・ダルファー キング・クリムゾン キース・ジャレット ギラッド・ヘクセルマン ギル・エバンス クインシー・ジョーンズ クイーン クリスチャン・マクブライド クリス・ポッター クリフォード・ブラウン クルセイダーズ クレア・フィッシャー クロスオーバー・ジャズ グラント・グリーン グレイトフル・デッド グローバー・ワシントンJr ケイコ・リー ケニーG ケニー・ギャレット ケニー・ドリュー ケニー・ドーハム ケニー・バレル ケニー・バロン ゲイリー・バートン コンテンポラリーな純ジャズ ゴンサロ・ルバルカバ ゴーゴー・ペンギン サイケデリック・ジャズ サイラス・チェスナット サザンロック サド・ジョーンズ サム・ヤヘル サム・リヴァース サンタナ サン・ラ・アーケストラ ザ・バンド シェリー・マン シダー・ウォルトン シャイ・マエストロ シャカタク ジェイ & カイ ジェイ・ジェイ・ジョンソン ジェフ・テイン・ワッツ ジェフ・ベック ジェラルド・クレイトン ジェリー・マリガン ジミ・ヘンドリックス ジミー・スミス ジミー・ヒース ジム・ホール ジャキー・マクリーン ジャコ・パストリアス ジャズ ジャズの合間の耳休め ジャズロック ジャズ・アルトサックス ジャズ・オルガン ジャズ・ギター ジャズ・テナーサックス ジャズ・トランペット ジャズ・トロンボーン ジャズ・ドラム ジャズ・バリトン・サックス ジャズ・ピアノ ジャズ・ファンク ジャズ・フルート ジャズ・ベース ジャズ・ボーカル ジャズ・レジェンド ジャズ・ヴァイオリン ジャズ・ヴァイブ ジャック・デジョネット ジャン=リュック・ポンティ ジュニア・マンス ジュリアン・ラージ ジョエル・ロス ジョシュア・レッドマン ジョナサン・ブレイク ジョニ・ミッチェル ジョニー・グリフィン ジョン・アバークロンビー ジョン・コルトレーン ジョン・コルトレーン on Atlantic ジョン・コルトレーン on Prestige ジョン・スコフィールド ジョン・テイラー ジョン・マクラフリン ジョン・ルイス ジョン・レノン ジョーイ・デフランセスコ ジョージ・ケイブルス ジョージ・デューク ジョージ・ハリソン ジョージ・ベンソン ジョー・サンプル ジョー・パス ジョー・ヘンダーソン ジョー・ロヴァーノ ジーン・アモンズ スタッフ スタンリー・タレンタイン スタン・ゲッツ スティング スティング+ポリス スティービー・ワンダー スティーヴ・カーン スティーヴ・ガッド スティーヴ・キューン ステイシー・ケント ステップス・アヘッド スナーキー・パピー スパイロ・ジャイラ スピリチュアル・ジャズ スムース・ジャズ スリー・サウンズ ズート・シムス セシル・テイラー セロニアス・モンク ソウル・ジャズ ソウル・ミュージック ソニー・クラーク ソニー・スティット ソニー・ロリンズ ソロ・ピアノ タル・ファーロウ タンジェリン・ドリーム ダスコ・ゴイコヴィッチ チェット・ベイカー チック・コリア チック・コリア(再) チャーリー・パーカー チャーリー・ヘイデン チャールズ・ミンガス チャールズ・ロイド チューリップ テッド・カーソン テテ・モントリュー ディジー・ガレスピー デイブ・ブルーベック デイヴィッド・サンボーン デイヴィッド・ベノワ デオダート デクスター・ゴードン デニー・ザイトリン デュオ盤 デューク・エリントン デューク・ジョーダン デューク・ピアソン デヴィッド・ボウイ デヴィッド・マシューズ デヴィッド・マレイ トニー・ウィリアムス トミー・フラナガン トリオ・レコード ドゥービー・ブラザース ドナルド・バード ドン・チェリー ナット・アダレイ ニルス・ラン・ドーキー ネイティブ・サン ネオ・ハードバップ ハロルド・メイバーン ハワード・マギー ハンク・ジョーンズ ハンク・モブレー ハンプトン・ホーズ ハービー・ハンコック ハービー・マン ハーブ・アルパート ハーブ・エリス バディ・リッチ バド・シャンク バド・パウエル バリー・ハリス バーニー・ケッセル バーバラ・ディナーリン パット・マルティーノ パット・メセニー ヒューバート・ロウズ ビッグバンド・ジャズは楽し ビッグ・ジョン・パットン ビリー・コブハム ビリー・チャイルズ ビリー・テイラー ビル・エヴァンス ビル・チャーラップ ビル・フリゼール ビル・ブルーフォード ビートルズ ファラオ・サンダース ファンキー・ジャズ フィニアス・ニューボーンJr フィル・アップチャーチ フィル・ウッズ フォープレイ フランク・ウエス フランク・シナトラ フリー フリー・ジャズ フレディ・ローチ フレディー・ハバード ブッカー・アーヴィン ブッカー・リトル ブライアン・ブレイド ブラッド・メルドー ブランフォード・マルサリス ブルース・スプリングスティーン ブルー・ミッチェル ブレッカー・ブラザーズ プログレッシブ・ロックの名盤 ヘレン・メリル ベイビー・フェイス・ウィレット ベニー・グリーン (p) ベニー・グリーン (tb) ベニー・ゴルソン ペッパー・アダムス ホレス・シルバー ホレス・パーラン ボサノバ・ジャズ ボビー・ティモンズ ボビー・ハッチャーソン ボビー・ハンフリー ボブ・ジェームス ボブ・ブルックマイヤー ポップス ポール・サイモン ポール・デスモンド ポール・ブレイ ポール・マッカートニー マイク’・スターン マイケル・ブレッカー マイルス( ボックス盤) マイルス(その他) マイルス(アコ)改訂版 マイルス(アコ)旧版 マイルス(エレ)改訂版 マイルス(エレ)旧版 マックス・ローチ マッコイ・タイナー マハヴィシュヌ・オーケストラ マルグリュー・ミラー マル・ウォルドロン マンハッタン・ジャズ・5 マンハッタン・ジャズ・オケ マンハッタン・トランスファー マーカス・ミラー ミシェル・ペトルチアーニ ミルト・ジャクソン モダン・ジャズ・カルテット モンティ・アレキサンダー モード・ジャズ ヤン・ガルバレク ヤン・ハマー ユセフ・ラティーフ ユッコ・ミラー ラテン・ジャズ ラムゼイ・ルイス ラリー・カールトン ラリー・コリエル ラリー・ヤング ラルフ・タウナー ランディ・ブレッカー ラーズ・ヤンソン リッチー・バイラーク リトル・フィート リンダ・ロンシュタット リー・コニッツ リー・モーガン リー・リトナー ルー・ドナルドソン レア・グルーヴ レイ・ブライアント レイ・ブラウン レジェンドなロック盤 レス・マッキャン レッド・ガーランド レッド・ツェッペリン ロイ・ハーグローヴ ロック ロッド・スチュワート ロニー・リストン・スミス ロバート・グラスパー ロベン・フォード ロン・カーター ローランド・カーク ローランド・ハナ ワン・フォー・オール ヴィジェイ・アイヤー ヴィンセント・ハーリング 上原ひろみ 北欧ジャズ 古澤良治郎 吉田拓郎 向井滋春 四人囃子 国府弘子 増尾好秋 大村憲司 大江千里 天文 天文関連のジャズ盤ジャケ 太田裕美 寺井尚子 小粋なジャズ 尾崎亜美 山下洋輔 山下達郎 山中千尋 敏子=タバキンBB 旅行・地域 日本のロック 日本男子もここまで弾く 日記・コラム・つぶやき 日野皓正 書籍・雑誌 本多俊之 松岡直也 桑原あい 欧州ジャズ 歌謡ロック 深町純 渡辺貞夫 渡辺香津美 米国ルーツ・ロック 英国ジャズ 荒井由実・松任谷由実 西海岸ロックの優れもの 趣味 阿川泰子 青春のかけら達・アーカイブ 音楽 音楽喫茶『松和』の昼下がり 高中正義 70年代のロック 70年代のJポップ

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー