2025年12月13日 (土曜日)

マルの秀作『The Quest』です。

フロントに、ドルフィーのアルト・サックスと、アーヴィンのテナー・サックスの2管。リズム・リズム・セクションは、リーダーでピアノ担当のマルに、ベースにチェロのロン、ウッドベースにベンジャミンの「ダブル・ベース」、そして、ドラムにパーシップというセクステット編成。

Mal Waldron『The Quest』(写真左)。1961年6月27日の録音。New Jazz (Prestige)からのリリース。ちなみにパーソネルは、Mal Waldron (p), Eric Dolphy (as, b-cl), Booker Ervin (ts), Ron Carter (cello), Joe Benjamin (b), Charlie Persip (ds)。ハードバップとアヴァンギャルドの中間に位置するユニークなパフォーマンスが個性際立つ好盤である。

マルのリーダー作という扱いではあるが、まず耳がいくのはドルフィーのアルト・サックス&クラリネット。この人のアルト・サックスは嫌が応にも、アドリブを2〜3フレーズ聴けば、もう「ドルフィー」と直ぐに判るくらい、個性的で特徴的な吹奏。この盤、ドルフィーのリーダー作扱いでリイシューされたことだってあるくらい(写真右)。

ただ、この人の吹奏ではフリーでは無い。他のジャズマンと同じフレーズを絶対に吹かない、他のジャズマンと全く異なるフレーズを吹くことを旨として、アドリブ対応している様に僕には感じる。

当然、そのフレーズはアブストラクトに傾くが、ちゃんと聴くと、必ず、ドルフィーなりの法則というか、マナーというか、吹き回しの理屈がある様に感じる。ただ、ドルフィーはモードではない。モーダルな吹奏もあるが、彼はモードだけを彼のパフォーマンスの拠り所としている訳では無い様なのだ。これが彼のユニークなところであり、唯一無二なところ。
 

Mal-waldronthe-quest

 
ドルフィーのフロントの相棒、アーヴィンのテナーも検討している。ドルフィー独特の吹き回しに、アーヴィンは堂々モードで対抗している様で、これが、ドルフィーを際立たせ、逆に、アーヴィンを際立たせる。アーヴィンのモードに照らし併せてドルフィーはモード・オンリーでは無いということが判り、ドルフィーの個性的な吹奏と比較すると、アーヴィンのテナーの吹奏がモードに準拠していることに、しっかりと気が付くのだ。

そんなフロント管の2人を支え鼓舞するマルの「黒い情感と適度なラフさ」が個性のピアノが、フロント2管の吹奏イメージに相性バッチリなのだ。硬質なややパルシヴなタッチでフロント2管を鼓舞し、ややアフストラクトに傾くが、決してフリーに走らない、伝統の範囲にギリギリ留まる「適度なラフさ」が、ドルフィーの唯一無二はアドリブ・フレーズに合致する。アーヴィンのモーダルなフレーズに合致する。これが、この盤の「キモ」の一つ。

ベース担当の二人、ロンはチェロでソロ・パートに対応し、ベンジャミンはアコベで演奏全体のリズム&ビートを支える。パーシップのドラムの大健闘。フロント2管のモードとアヴァンギャルド、マルのピアノの「適度なラフさ」によく対応し、的確に追従し、リズム&ビートの正しき方向をフロント2管とマルのピアノに指し示すような、示唆に富むドラミングに感心する。

マルのリーダーとしての「サウンド・コーディネート」力に感心する。やはり、このアルバムはマルのリーダー作が相応しい。この盤のそれぞれの演奏を追っていると、マルのピアノが演奏全体をリードし、サポートする雰囲気がそこはかとなく漂って来る。このマルのピアノのリーダーシップがあったからこそ、ドルフィーとアーヴィンは心おきなく、自らのアドリブ・波フォーマンスに集中出来たのだろう。秀作です。
 
 

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2025年12月12日 (金曜日)

『Miles Davis In Europe』再聴

一昨日、マイルスの『Seven Steps to Heaven』再聴の記事を書いた訳だが、『Seven Steps to Heaven』を3回、繰り返し聴く中で、アコースティック・マイルスの時代で、マイルス自身のトランペットって、この時期が一番だったなあ、と思い返していた。

マイルスのバンドに、ハービー=ロン=トニーの「黄金のリズム隊」が入って来て、ショーターが遅れて入ってくるまでの約2年間。マイルス単独で想像した、マイルス印のモード・ジャズ。この時のマイルスのトランペットが一番輝いていたのではないか。そんなことをぼんやり思いながら、ついつい次のアルバムに手が伸びる。

『Miles Davis In Europe』(写真左)。1963年7月27日、フランス、ジュアン=レ=パン、ラ・ピネード、アンティーブ国際ジャズ・フェスティバルでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp) George Coleman (ts) Herbie Hancock (p) Ron Carter (b) Tony Williams (ds)。マイルスの「黄金のクインテット」からショーターを引いて、代わりにコールマンがテナーで参加している。

フランスの著名なジャズ評論家・アンドレ・フランシス(André Francis)の、フランス訛りの英語でメンバー紹介から始まる、なかなかお洒落なライヴ盤。冒頭1曲目は「Autumn Leaves」、有名なシャンソンの名曲だが、立派なジャズ・スタンダード曲でもある。

これが、まあ、テーマ部はそれと判るが、アドリブ部に展開する時には、原曲が何だったか、判らない位、自由度の高い、柔軟どの高い、モーダルなアドリブ展開が素晴らしい。とりわけ、マイルスのトランペットは「火を噴くが如く」な、熱気溢れる、迫力あるアドリブを繰り広げる。マイルス流のモーダルなトランペットが輝く様である。
 

Miles_in_europe_2

 
今の耳で聴いても、このマイルスのモーダルなトランペットは、他の追従を許さない、マイルスだけが吹くことの出来る、マイルス・オリジナルなモード・トランペットである。しかも、トランペットが良く鳴っている。テクニックも上々。どこの誰だ、昔、マイルスのトランペットは下手だ、と言い切った輩は・・・(笑)。

逆に、テナーのコールマンは、コルトレーンのフォロワーの域を出ていない。シーツ・オブ・サウンドな吹きっぷりで、モーダルな雰囲気を醸し出しているが、そのモーダルな展開も、コルトレーンのカヴァーの雰囲気。コールマン独自の創造的なフレーズでは無い。まるで、コルトレーンの「影武者」が吹いているよう。でも、彼の名誉の為に言っておくと、決して下手ではない。ハードバップなテナーとしては一流である。

マイルスの創造的な、マイルス独自の「マイルス・オリジナルなモード展開」と、コールマンの旧来の「コルトレーン・カヴァーのモード展開」の対比が、マイルスのトランペットの先進性、創造性、独自性を前面に推し出し、マイルスのトランペットのモーダルな吹奏を映えに映えさせる効果を醸し出している。コールマンのテナーは、マイルスの無くてはならない引き立て役だった感が強い。

ハービー=ロン=トニーの「黄金のリズム隊」は、マイルス・オリジナルのモード・ジャズを効果的にサポートし、引き立てる為のリズム&ビートを繰り出す。いわゆる、マイルス好みの「モード対応リズム隊」である。『Seven Steps to Heaven』セッションで出会った3人。あれから3ヶ月。マイルスの指導よろしく、「黄金のリズム隊」は、堂々とそれぞれの個性を活かした、モーダルなリズム&ビートをバンドに供給している。

このフランスでのライヴ盤では、マイルス・オリジナルのモード・ジャズの充実を感じ取ることができる。手垢のついた感のあるスタンダード曲「Autumn Leaves」「All Of You」「Walkin'」や十八番の「Milestones」が、 モード奏法をベースにした、自由度の高いインプロビゼーションによって、まるで新しく作曲された曲の様に響き渡る。アコ・マイルスの名盤の一枚である。
 
 

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2025年12月11日 (木曜日)

お気に入りの「拳銃の報酬」

MJQのアルバムの中では地味な存在のアルバムだが、これがなかなかの内容の佳作なのだ。基本、サウンド・トラックなので、昭和のジャズ者の方々から「コマーシャルだ」と敬遠されていたのかもしれない。だが、実際に聴いてみると、サウンド・トラックという雰囲気が全くしない。MJQのオリジナル・アルバムだ、と言われても、自然と納得してしまう、なかなかの内容。

Modern Jazz Quartet『Music from Odds Against Tomorrow』(写真左)。1959年10月9–10日の録音。邦題「拳銃の報酬」。ちなみにパーソネルは、Modern Jazz Quartet(MJQ)= Milt Jackson (vib), John Lewis (p), Percy Heath (b), Connie Kay (ds)。MJQが、ストーリーに沿って作曲した初めてのサウンド・トラック盤。

まず、冒頭一曲目の「Skating in Central Park」が絶品。もともと、曲自体が絶品。以前、ニューヨークのセントラルパークのスケート場に行ったことがあるが、その時の、目の前に広がる風景、雰囲気が、まさにこの曲の曲想、雰囲気にピッタリ。穏やかな冬の午後の陽射しの中、家族で、恋人同士で、スケートを楽しむ。そんな光景が浮かんでくるような、典雅で流麗で暖かい曲。
 

Modern-jazz-quartetmusic-from-odds-again

 
この曲をミルト・ジャクソンのヴァイブと、ジョン・ルイスのピアノが、典雅に流麗に暖かく弾き進めて行く。そして、パーシー・ヒースのベースが、この佳曲のベース・ラインをしっかり押さえ、落ち着かせ、コニー・ケイのドラムが、ヴァイブとピアノのインプロに、リズム&ビートのアクセントを小粋に付けていく。絶品の6分7秒である。

この冒頭の「Skating in Central Park」のMJQの演奏のトーンが、以降の5曲に反映されて、サウンド・トラック盤らしからぬ、アルバムとしての音の統一感があって良い感じ。この盤のMJQの演奏のトーンは「クラシックの室内楽的なジャズ・カルテットの演奏」。どこかクラシックの流麗さを宿しつつ、ビートはオフ、アドリブ・フレーズの展開は明らかにジャジー。この盤には「MJQらしい」演奏がてんこ盛りである。

録音については、ちょっと硬質でドンシャリ。オーディオ的にジャズを聴く方々にとっては「駄盤」かもしれないが、演奏内容は豊かで良好、録音状態もあまり気にならない。僕にとっては、この盤、冒頭の「Skating in Central Park」にとどめを刺す。この1曲だけでも僕は満足。2曲目以降もMJQらしさ満載なので、僕にとっては愛聴盤。
 
 

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2025年12月10日 (水曜日)

”Seven Steps to Heaven” 再聴

もうかれこれ半年くらい前のことになるが、ジャズ盤のサブスク・サイトを徘徊していて、をMiles Davis『Seven Steps to Heaven』の2023年リマスター盤が出ているのに気が付いた。そう言えば、このマイルス盤、しばらく聴いてないぞ、ということで、良い機会なので、さっそく拝聴する。

Miles Davis『Seven Steps to Heaven』(写真左)。1963年4月19日と1963年5月14日の録音。ちなみにパーソネルは、1963年4月19日の録音が、Miles Davis (tp), Victor Feldman (p), Ron Carter (b), Frank Butler (ds) のワンホーン・カルテット。1963年5月14日の録音が、Miles Davis (tp), George Coleman (ts), Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Tony Williams (ds)。マイルス=コールマンの2管フロントのクインテット編成。

この盤は、マイルス当人と、ピアノのハンコックとベースのロン、ドラムのトニーが初めて揃って録音した音源を収録している、ということで、1963年5月14日の録音ばかりが「もてはやされて」はいる。が、それはパーソネル上のことであって、演奏内容が、その後の「1960年代マイルスの黄金のクインテット」の演奏に比肩するレベルの演奏が既にここで行われている訳では無い。これは、はっきりしておきたい。

演奏全体のトーンは、初期の穏やかなモード・ジャズ。マイルスをはじめ、ピアノのフェルドマンとハンコックもモード・ジャズに馴染んでいる。コールマンは、コルトレーンの忠実なフォロワーという感じで、ちょっと「浮いている」。ロンについては、この2つのセッションで、フロントがモードの時のベース・ラインの付け方を会得したのはないだろうか。

フェルドマンもハンコックもモードへの対応については甲乙付けがたい。年季が入っていて、堂々と弾き進めているフェルドマンの方が、ハンコックを一歩リードというところだろうか。ドラムについても、西海岸のバスターと若干17歳5ヶ月のトニー、どちらもマイルス・ジャズに対する適応は甲乙付けがたい。年季が入っていて、堂々と叩きまくるバスターの方が、トニーを一歩リードというところか。
 

Seven_steps_to_heaven_2

 
1963年4月19日と1963年5月14日、どちらのセッションも甲乙付けがたい。まず、どちらのセッションでも、マイルスのトランペットは「素晴らしい」の一言。テクニック、個性、どこから聴いても「マイルス」。

話題になるリズム・セクションは、1963年4月19日の「ウエストコースト」隊の方が年季が入っている分、一日の長がある。ハービー=ロン=トニーの、後の「黄金のリズム・セクション」については、初顔合わせ、初セッションということでちょっと固い。とはいえ、アルバム全演奏を通じて、とても内容の良いマイルス盤。その演奏内容のレベルは相当に高い。

マイルスはフェルドマンを自身のバンドに勧誘している。それだけ、マイルスが、フェルドマンのピアノを買っていたことが判る。が、フェルドマンは米国西海岸に留まることを選択する。しかしながら、マイルスは、一期一会とばかりに、フェルドマンとの録音を残す。それが、この盤の1963年4月19日の録音。

旧来のジャズ本、マイルス本では、必ず評価の低い1963年4月19日のセッションではあるが、僕はそんなにレベルの低い演奏とは思わない。米国西海岸ジャズ独特の爽やかさという点で、そして、マイルスのトランペットのワンホーンのカルテットで、マイルスのトランペットをとことん愛でることが出来る、という点では、1963年4月19日のセッションの方が、僕には好みだ。

ちなみに、タイトル曲の「Seven Steps To Heaven」はフェルドマンの作曲。テーマ部の「たった、たった、たーたーたっ」。確かに「7音」=「Seven Steps」、これ秀曲、名曲です。僕は大好き。やはり、この盤、マイルス盤として優秀盤の一枚でしょう。
 
 

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2025年12月 9日 (火曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤 119

ふと、ジョージ・ケイブルスが聴きたくなった。ジョージ・ケイブルス(George Cables)。1944年11月生まれ。今年で81歳になるベテラン・ピアニスト。ブレイキーやロリンズ、デックスなどのサイドメンを務める。僕は、復帰後のアート・ペッパーとの共演で、彼の名とプレイを知った。

George Cables『Icons & Influences』(写真左)。2013年9月16日の録音。ちなみにパーソネルは、George Cables (p), Dezron Douglas (b), Victor Lewis (ds)。深化する醸熟ブルージーなピアニスト、ジョージ・ケイブルス、79歳でのパフォーマンス。デズロン・ダグラスのベース、ビクター・ルイスのドラムをバックのリズム隊に擁した、ピアノ・トリオ編成。

彼のピアノは、しなやかな硬質さを持ったタッチ、適度に多弁なインプロビゼーション。聴いていて、実に端正であり、実に「雅」であり「粋」である。とにかく、聴いていて楽しい、「メインストリーム・ジャズ」をバッチリ感じさせてくれるピアノである。この盤でも、そんなケイブルスの個性的なピアノがてんこ盛り。

良く唄うピアノである。スタンダード曲はもとより、ミュージシャンズ・チューン、そして自作曲と、テーマの旋律が流麗な曲を選んでいるのか、ケイブルスの良く唄うピアノが、更に映えに映える。
 

George-cablesicons-influences

 
しなやかな硬質さを持ったタッチが軽快に、爽快感を撒き散らしながら、シーツ・オブ・サウンド風の速くてモーダルなアドリブを展開する。ほんの少しだけ、指がもつれるところはあるが、全く気にならない。

ブルージーな展開がとりわけ絶品。適度に多弁だが、端正で典雅で粋な弾きっぷりで、決して俗っぽくならず、上質の「聴かせる」ブルース志向のピアノ・インプロビゼーションに仕立て上げられていて見事。ケイブルス流のモーダルな展開が、これまた唄うが如くの雅さで、とてもお洒落でクール。当時、79歳とは思えない溌剌さと明快さ。

そして、ケイブルスの「ケイブルス流」のモーダルな展開は「古くない」。過去の”どこかで聴いた様な」モーダルなフレーズはどこにも聴かれない。ケイブルスの79歳になっても、さらに深化する、ケイブルスのモード解釈が実に頼もしく響く。この盤は、ハードバップの焼き直しでもなければ、20世紀のモード奏法へのオマージュでも無い。

この盤のトリオ演奏は、現代の「ネオ・ハードバップ&ネオ・モード」。現代の若手中堅の「ネオ・ハードバップ&ネオ・モード」なイマージネーションに比肩する、ケイブルス流のモード・パフォーマンス。そして、ブルージーで適度に多弁なところが、ケイブルス独特の響きを醸し出して、現代のジャズ・シーンにおいても、唯一無二の個性を保持していて立派。この盤も謹んで「ピアノ・トリオの代表的名盤」の1枚とさせていただきたい。
 
 

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2025年12月 8日 (月曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤 118

ジャズの好盤は、なにも、ジャズの歴史に名を残した、一流ジャズマンだけが創り出したのでは無い。意外と無名に近いジャズマンが、ある日突然、一瞬の輝きの様に、素晴らしい好盤を残すことがある。その好盤がジャズ評論家の誰かが見出して、その当時は好盤として評価されるが、時が経つにつれ、その評価の印象が、忘却の彼方に埋もれてしまった好盤は沢山ある。

Albert Dailey Trio『That Old Feeling』(写真左)。1978年7月13日の録音。スティープルチェイス・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Albert Dailey (p), Buster Williams (b), Billy Hart (ds)。優れたピアニストでありながら、生涯を通して完全に無視され評価されることの無かった不遇のピアニストの1人、アルバート・デイリーのトリオ盤。

アルバート・デイリーは1939年、ボルチモア生まれ。1968年から1969年にかけてはアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズにも断続的に参加、1970年代、デイリーはソニー・ロリンズ、スタン・ゲッツ、エルヴィン・ジョーンズ、アーチー・シェップらと共演。しかし、特に注目されることも無く、1984年、45歳で死去してしまう。リーダー作はたった5枚。しかも、今でもサブスク等で聴くことの出来るリーダー作は、1970年代の3枚のみ。

その3枚の中でも、このスティープルチェイスから『That Old Feeling』は、ピアノ・トリオの演奏ということもあって、アルバート・デイリーのピアノの個性と、その優れた実力が、とても良く判る内容になっている。
 

Albert-dailey-triothat-old-feeling

 
というか、これ1枚だけがデイリーのジャズ・ピアニストとしての実力を推し量れる好盤と言える。バックのリズム隊のバスター・ウイリアムスのベース、ビリー・ハートのドラムが、そのデイリーの実力を前面に推し出している。

熱のこもったトリオ演奏。タイム感覚とハーモニー感覚、そして、フレーズ展開において、オリジナリティ溢れる多様性と独創性を発揮、バリバリ、モーダルに弾きまくるポスト・バップな展開。このデイリーのピアノの弾き回しは唯一無二。速いフレーズは疾走感に溢れ、左手のコードは演奏全体の推進力。そんな個性的なピアノが冒頭の「Music That Makes Me Dance」から全開。

続く「Lover Man」のバラード演奏での表現も個性的。繊細なタッチでバラードなフレーズを弾き始め、演奏が進むにつれ、硬質で美しいピアノの響きで、徐々にテンポが上がり、独特のハーモニーとタイム感覚で、この有名スタンダード曲「Lover Man」を、デイリー独特の解釈で弾き上げていく。見事という他ないパフォーマンス。

3曲目の有名スタンダード曲「Yesterdays」、4曲目のレノン=マッカートニーの「Michelle」そして、続く「That Old Feeling」「Body and Soul」「Night and Day」など、ハードバップ時代に「手垢の付いた」スタンダード曲でのテンポを上げた弾き回しも見事。デイリーの個性が満載。デイリーの唯一無二はフレーズの弾き回しがてんこ盛り。

聴き終えれば、スタンダード曲を中心に、デイリーの個性的なピアノが確認出来、堪能出来る。非常に優れたトリオ盤であることに気が付く。デイリーのトリオ演奏の秀作はこの盤だけだが、この盤も謹んで「ピアノ・トリオの代表的名盤」の1枚とさせていただきたい。
 
 

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2025年12月 7日 (日曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤 117

ジョアン・ブラッキーン(Joanne Brackeen)。米国出身。「ジャズ・ピアノのピカソ」と呼ばれ、ビー・バップからラテン、アバンギャルドなど、あらゆるジャンルに適応した、バリエーション豊かなピアノが個性。一風、チック・コリアの通じるところがあると僕は睨んでいる。アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの「唯一の女性メンバー」としても有名。

Joanne Brackeen『Snooze』(写真左)。1975年の作品。ちなみにパーソネルは、Joanne Brackeen (p), Cecil McBee (b), Billy Hart (ds)。米国の女性ジャズ・ピアニスト、ジョアン・ブラッキーンの初リーダー作。セシル・マクビーノベース、ビリー・ハートのドラムと組んだ、ピアノ・トリオでのパフォーマンス。

冒頭のマイルス=ショーターの大名曲「Nefertiti」から度肝を抜かれる。もともと、この「Nefertiti」は、アドリブ部の無い、テーマのみを様々なニュアンスを演奏仕分けていく、違った意味での「フリー」な演奏なんだが、その大問題作に、アドリブ部を大胆につけ、モーダルで自由度の高い、自由自在、硬軟自在、変幻自在なトリオ・インタープレイを繰り広げる。この1曲のパフォーマンスだけでもこのアルバムは「買い」だ。
 

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続く、これまたマイルスの「Circles」では、今度は耽美的にリリカルに、ジョアン独特のモード奏法で弾き上げていく。タッチは明確、左手の低音は心地良く腹の底に響き、右手の速いフレーズは正確。その弾きっぷりはまるでピアノで唄うが如く、である。そこに、マクビーのベースが柔軟にしなやかに絡み、ハードのドラムが、トリオ演奏の要所要所でリズム&ビートをしっかりと引き締め、ジョアンとマクビーの自由度溢れるアドリブ・パフォーマンスをガッチリ支える。

3曲目のジョアンの自作曲「C-Sri」は、一転、高速モードな、疾走感溢れる演奏。ジョアンの右手は正確無比にアドリブ・フレーズを叩き出し、マクビーは高速ウォーキング・ベースで、ジョアンの疾走に追従する。そして、ハードの変幻自在でポリリズミックなドラミングが、ジョアンとマクビーのパフォーマンスを煽りに煽る。そして、ここでのマクビーとハートのアドリブ・ソロは絶品。当然、ジョアンのピアノのアドリブは「翔ぶ」が如くである。

冒頭の3曲だけでも、このジョアンの初リーダー作でのトリオ演奏は秀逸であることが判る。このトリオ・パフォーマンス、2025年の現代でも、なかなか聴くことの出来ないレベルの高いもの。メインストリーム系の純ジャズ・トリオのパフォーマンスとして、この盤は名盤の類だろう。知名度は低いが、この盤はピアノ・トリオ者には必須アイテム。謹んで、「ピアノ・トリオの代表的名盤」の1枚とさせていただきたい。
 
 

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2025年12月 6日 (土曜日)

ウェブスター・ミーツ・西海岸

ベン・ウェブスターとウエストコースト・ジャズとの邂逅。ウエストコースト・ジャズの、ほど良くアレンジされた、聴き手に訴求する、小粋なアレンジに乗ったリズム・セクションをバックに、ベン・ウェブスターのオールド・スタイルの、野太くて大らかでダンディズム溢れるテナーが練り歩く。

Ben Webster『At The Renaissance』(写真左)。1960年10月14日、ハリウッド「The Renaissance」でのライヴ録音。コンテンポラリー・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Ben Webster (ts), Jim Hall (g), Jimmy Rowles (p), Red Mitchell (b), Frank Butler (ds)。ジャズ・テナーのオールド・スタイルのレジェンド、ベン・ウェブスターの、1960年のライヴ盤。

冒頭の「Gone with the Wind」は、最初は、ウェブスターのオールド・スタイルのテナーと、ウエスコトーストの洗練されたリズム・セクションが、どこかギクシャクしている様な、なんかアンマッチの様な雰囲気が漂うので、これはミスマッチなのか、と思うんだが、そこは、ジャズ・テナーのオールド・スタイルのレジェンド、ベン・ウェブスターである。

演奏が進むにつれて、ウェブスターのテナーが、ウエスコトーストの洗練されたリズム・セクションの特徴を掴んで、野太くて大らかでダンディズム溢れるテナーが、どこかジェントルに温和にクールになって、ウエスコトーストの洗練されたリズム・セクションに寄り添うように、小粋で小洒落たテナーになって練り歩く。
 

Ben-websterat-the-renaissance

 
そうなれば、もう、このメンバーでのセッションは無敵である。ウエストコースト・ジャズの特徴を色濃く反映したリズム・セクションをバックに、ウエストコースト・ジャズ仕様にマイナー・チェンジしたウェブスターが、オールド・スタイルのテナーを吹きまくる。そもそも、ウエストコースト・ジャズに、ウェブスターの様な、こってこてオールド・スタイルのテナーは存在しない。そういう点からも、このライヴ盤の内容は貴重だろう。

ジム・ホールのギターも、ウェブスターのオールド・スタイルのテナーとの相性は良い。ウエストコースト仕様の、洒落てアーバンで流麗な「聴かせるギター」のホールに対して、ウェブスターの野太くて大らかでダンディズム溢れるテナーが、どこかジェントルに温和にクールになって、ホールのギターと協調する様にフロントを仕切る。繊細で流麗なホール、野太くて大らかでダンディズム溢れるウェブスター。良い意味での「好対照」。これが良いフロント・パフォーマンスを実現している。

ジミー・ロウルズのピアノ、レッド。ミッチェルのベース、フランク・バトラーのドラム、いわゆる「ウエストコースト・ジャズ」仕様のリズム・セクション、これが、また好パフォーマンスで、ウェブスター&ホールのフロントをガッチリ支え、聴き応えのあるリズム&ビートを叩き出す。特に、ミッチェルのベースが、演奏全体の「底」をガッチリ掴んで、バンドのパフォーマンス全体の「底」をコントロールしている。

1960年というハードバップの成熟期に、ベン・ウェブスターとウエストコースト・ジャズとの邂逅。一期一会の邂逅セッション「東海岸ミーツ西海岸」の成果。ジャズに境界は無い。良き邂逅は良き「化学反応」を醸し出す。その好例の様な好盤です。
 
 

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2025年12月 5日 (金曜日)

ジャズ喫茶で流したい・311

最近、僕はこの人のギターがお気に入り。Pasquale Grasso(パスクァーレ・グラッソ)。イタリア出身で現在はニューヨークを拠点に活躍中。アート・テイタムやバド・パウエルの表現をギターで表現することに挑み、そのうえで、バップな即興演奏を深化させている。

Pasquale Grasso『Fervency』(写真左)。2025年3月リリース。ちなみにパーソネルは、Pasquale Grasso (g), Ari Roland (b), Keith Balla (ds)。グラッソのレギュラートリオともいえる編成でのリーダー作の第7作目。タイトルは「情熱」を意味する言葉。自作曲が2曲、残りは、ジャズ・スタンダード曲。

ジャズの先人たちをリスペクトしつつ、グラッソ独自の解釈と圧倒的にハイ・テクニックな奏法で、先人達の名曲に新しい魅力を付加している。とにかく、グラッソのギター・テクニックには聴くたびに驚愕する。ギターの表現力を広げ、圧倒的なテクニックとイマジネーション豊かなフレージングで、グイグイと聴き手に迫る、グラッソの「バップ・ギター」。
 

Pasquale-grassofervency

 
硬軟自在、緩急自在、変幻自在な疾走感溢れるグラッソのギターが圧倒的。バド・パウエルの1958年のアルバム『Time Waits』収録の「Sub City」にはじまり、「Milestones」「Cherokee」「Lady Bird」「Bag's Groove」など、有名ジャズ・スタンダード曲がずらり。しかし、手垢の付いた、ありきたりの、「今までに良く聴いた」みたいな、有名ジャズ・スタンダード曲の演奏になっていない。

グラッソ独自の解釈と圧倒的にハイ・テクニックな奏法がそうさせるのだろ、落ち着いてしっかりスピーカーの前で対峙していないと、何の曲なのか判らない位、ユニークなアレンジと弾きっぷり。その弾きっぷりは、ハードバップな、ビ・バップなギターである。速弾きによる疾走感と爽快感は筆舌に尽くしがたい。

彼のギターテクニックには「辣腕」という文字が相応しい。自作曲2曲の出来も良好。彼のギターには、まだまだ伸びしろがあり、表現の余白は広大。まるでピアノを弾いているか、の様に、ギターを弾きまくるグラッソ。リーダー作が通算7作もあるのに、我が国での認知度は低い。しかし、このグラッソのギターは聴きもの。ジャズ者の皆さんに、是非一度は聴いて貰いたい。そんな気持ちにさせる秀作である。
 
 

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2025年12月 4日 (木曜日)

1970年代西海岸ジャズの名演

ボサノヴァ・ギタリストの第一人者のアルメイダと、西海岸ジャズを代表するサックス奏者のシャンクが中心になって結成された「L.A.フォア」。バックのリズム&ビートを司るリズム隊に、ジャズ・ベースのレジェンド職人、レイ・ブラウン、西海岸ジャズを代表するドラマー、シェリー・マンが控える。テクニック優秀、歌心満載、極上のカルテット演奏を聴くことが出来る。

『The L.A. Four Scores!』(写真左)。1974年7月27日、カルフォルニアの「Concord Boulevard Park」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Bud Shank (sax, fl), Lurindo Almeida (g), Ray Brown (b), Shelly Manne (ds)。西海岸ジャズを代表するサックス奏者、バド・シャンクと、ボサノヴァ・ギタリストの第一人者、ローリンド・アルメイダが中心になって結成されたジャズ・グループ ”L.A.フォア”の、The Concord Summer Festival で行ったライヴ音源。

演奏の雰囲気は、ウエストコースト・ジャズ。アルメイダのギターが入っているので、ブラジリアン・ジャズへの展開もあるので、演奏のアレンジがふるっている。聴き手を十分に意識した「聴かせるジャズ」、いわゆる、ウエストコースト・ジャズの十八番。1970年代の純ジャズ演奏なので、ジャズ・ファンクの演奏もあって、これはこれで、また見事にアレンジされている。
 

The-la-four-scores

 
フロントのアルメイダとシャンクが見事なパフォーマンスを披露するなら、リズム隊のレイ・ブラウンのベースと、シェリー・マンのパフォーマンスもこれまた見事。特級のリズム隊。ベース音がブンブン響き、ドラムがタイトなビートを叩き出す。変幻自在、硬軟自在、緩急自在のリズム&ビートをフロントに供給し、フロントを支え、フロントを鼓舞する。フロントと対等の立場のリズム隊。これが、”L.A.フォア”の最大の魅力。

ドラム・ブレイクではじまるファンキーな冒頭の「Sundancers」、メロウなアルメイダのギターと、シャンクのフルートがクール。2曲目は、お洒落なサンバ・ジャズが小粋な「Carioca Hills」。5曲目は、ボッサ・ビートに見事に乗った、ソフト&メロウなシャンクのフルートが魅力の「Cielo」。そして、ラストは、究極のボサノヴァ・ジャズ「 Manha De Carnaval」(黒いオルフェ ”カーニヴァルの朝”)。

1950年代のウエストコースト・ジャズの良いところをそのままに、1970年代に実現している小粋なカルテット。ダイナミックで繊細、ファンキーでボサノヴァチック、クールで耽美的。ウエストコースト・ジャズの切れ味の良い、聴き応えのあるグルーヴをそのまま、1970年代に連れてきた、そんな ”L.A.フォア”の躍動感溢れるパフォーマンスが、余すところなく記録されているライヴ盤である。
 
 

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