2026年4月14日 (火曜日)

ECMらしいテナー・トリオの記録

やっと春らしくなった、というか、今年の春は暖かい、というか、暑い(笑)。でも、部屋の中の雰囲気は、明らかに「春」で、少し窓を開けて、春風を入れながら聴くジャズは格別なものがある。そして、そんな「春」の昼下がりの雰囲気に合うジャズのひとつに「ECMジャズ」がある。そのECMジャズをカタログ番号順に記事にしてきて、今、「ECM Records Discography 1101-1199番」を走っている。

Paul Motian Trio『Dance』(写真左)。1977年9月の録音。ECMの1108)番。ちなみにパーソネルは、Charles Brackeen (ss, ts), David Izenzon (b), Paul Motian (ds, perc)。ECMの録音とはいえ、トリオの3人は米国出身。このトリオについては、ピアノレスのテナー、ベース、ドラムスのトリオ編成。リーダーはドラマーのポール・モチアンという異色作。

ハードバップ時代からの職人芸ドラマーのポール・モチアンがリーダー、サックス奏者のチャールズ・ブラッキーンとベーシストのデヴィッド・アイゼンゾンが参加してした、ピアノレス・トリオの演奏である。加えて、サックスのブラッキーンとベースのアイゼンゾンは、米国出身のジャズマンではあるが、マイナーな存在。そんな一種危うい編成のトリオ演奏なのだが、さすがはECM、なかなか内容の整った演奏内容に感心する。
 

Paul-motian-triodance

 
内容的には、限りなくフリーに近いモーダルな演奏がメインで時々フリー。メロディー・フレーズは、フロント管のチャールズ・ブラッキーンのサックスに依存するしか無いのだが、これがまずまず健闘している。凄まじくモーダルに展開する訳ではないのだが、欧州ジャズ的なクールな熱の入った、まずまずモーダルなサックスは合格点。そこに、アイゼンゾンのベースが、やはりモーダルに絡み、モチアンのドラムが演奏全体のトーンと展開をコントロールしている。

ピアノレスのテナー・トリオなんだが、ダレたり単調になったりするところが無いのは立派。3者3様のパフォーマンスを基に、適度なテンションを張ったインタープレイを展開しているところが、即興演奏をジャズとしている、ECMレーベルの音。モーダルなアイゼンゾンのベースは意外と良い。モーダル時々フリーな演奏を見事にコントロールするモチアンのドラムはさすがである。

僕がこのピアノレス・テナー・トリオの演奏を知ったのは数年前。トリオの3人とも米国出身なのに、出てくる音は欧州のECMジャズの音。ECMレーベルの録音についての音作りの個性、限りなく静謐で豊かなエコーを個性とした録音と、ECMの総帥プロデューサー、マンフレート・アイヒャーの強烈なプロデュース力を再認識する。ECMらしい、ピアノレス・テナー・トリオの演奏の記録である。
 
 

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2026年3月11日 (水曜日)

ジョンスコ&ホランドのデュオ

最近のジャズもちゃんと聴いている。ジャズの「今」もしっかり把握しておかないと、過去の名盤の現代に与える影響というのが判り難くなる、と感じている。

コロナ禍の折、どっと新盤のリリースが減少して、もう駄目か、なんて悲観したもんだが、コロナ禍が明けて、順調に新盤のリリース数もコロナ禍前に戻って、新人、旧人、それぞれ、内容のある新盤をリリースしてくれているのは心強い限りだ。

John Scofield & Dave Holland『Memories of Home』(写真左)。2024年8月の録音。ECM盤。ちなみにパーソネルは、John Scofield (g), Dave Holland (b)。現代におけるジャズの巨匠的位置づけの二人、ギタリストのジョン・スコフィールドとベーシストのデイヴ・ホランドのデュオ演奏である。

まず、マイルス・バンド経験者の、革新的なプレイを信条としてきた二人が、しっぽり耽美的静的なデュオ演奏を、ECMレコードの下で録音しリリースする。しかも、ECMレコードお得意のニュー・ジャズな雰囲気は皆無。至極真っ当な、純ジャズ志向のデュオ演奏である。ECMレコードも懐が深くなったなあ、と感心する。
 

John-scofield-dave-hollandmemories-of-ho

 
さすが、現代におけるジャズの巨匠的位置づけの二人。デュオ演奏の「肝」である「ダイアローグ」「アドリブ」「余白と間」をバッチリ抑えた、味わい深く、耽美的でクール、静謐でセンシティヴな。極上のデュオ演奏が粛々と展開される。楽器の音も凄く良い音出している。ジョンスコのギター、ホランドのベース。極上である。

ジョンスコは、いつものジョンスコらしい音で、ジョンスコらしいフレーズを繰り出し、素晴らしい。ホランドもフレーズを自由に弾き回している様で、基本的に演奏のベースラインは、しっかり押さえているという神業を披露していて見事。長年の付き合いの中で、お互いがお互いの音を熟知しているからこそ出来る至芸。

二人のデュオは意外な感じだが、コロナ禍の頃、2020年に、もともとツアーを予定したが中止、2021年にやっとツアーを敢行、2024年には2度目のツアーを控えており、レコーディングのアイデアが生まれたそうだ。満を持してのデュオ演奏だったみたい。

2人のデュオは、ウォームで切れ味良く革新的で創造的。現時点ですでに「未来のデュオ名盤」のパフォーマンスに、ついつい繰り返し耳を傾ける。
 
 

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2026年2月22日 (日曜日)

ECMサウンドの典型のアルバム

ECM1100番台は、ドイツのジャズ・レーベル「ECM Records」が1970年代後半から1980年代にかけてリリースした、カタログ番号が1100〜1199のLPレコードシリーズ。透明感のあるサウンド、欧州的なリリカルな表現、洗練されたニュー・ジャズが多く含まれる時期の作品群である。

Eberhard Weber & Colours『Silent Feet』(写真左)。1977年11月の西ドイツの「Tonstudio」での録音。ECMの1107番。ちなみにパーソネルは、Charlie Mariano (ss, fl), Rainer Brüninghaus (p, syn), Eberhard Weber (b), John Marshall (ds)。ドイツのベース奏者エバーハルト・ウェーバー&カラーズによるアルバム。

1970年代後半から1980年代にかけて、ベーシストのエバーハルト・ウェーバーのサウンドは、ECMレーベル・サウンドの典型だったと思う。この盤では、ロングトーンを強調し、静寂と音の対比を巧みに操る、即興演奏中心、耽美的で印象的な、ECMレーベル独特のニュー・ジャズ・サウンドである。
 

Eberhard-weber-colourssilent-feet

 
音の傾向は「スピリチュアル」。演奏の展開は基本はモード。ファンクネスは皆無。どこかクラシックの要素が見え隠れする。典型的な欧州ジャズのサウンド。澄みきった空気感と繊細な音色。引っかかりの無い、滑らかで流麗なフレーズの連続。ロングトーンを多用しているので、キャッチーなサウンド要素が不足しているが故、音世界自体にかすかな浮遊感とネーチャー感がある。

アグレッシヴなドラム、規律溢れるベース。このリズム隊が演奏全体の雰囲気をコントロールしていく。ウェットなソプラノ・サックスの浮遊感が堪らない、冒頭1曲目の「Seriously Deep」、ブリューニングハウスの透明感豊かなピアノが芳しい2曲目「Silent Feet」。幽玄な空気から一転爽やかスピリチュアルに展開する3曲目「Eyes That Can See In The Dark」など長尺3曲の収録。

思索的で骨太なベースが、この盤の演奏の全てをしっかり支えている。リーダー・ベーシスト、エバーハルト・ウェーバーの面目躍如。そして、リズム隊のパートナー、ドラムのジョン・マーシャルが良い感じ。このリズム隊あっての、ウェーバー風のECMニュー・ジャズ。ロングトーンのフレーズを多用しているので、少し間延びがして賛否両論のアルバムではある。しかし、ECMレーベル独特のニュー・ジャズ・サウンドであることは間違い無い。
 
 

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2026年2月21日 (土曜日)

ランディの内容あるECM盤です。

純ジャズにおいては、欧州系については、ECMレーベルのカタログを追いかけている。ちょっとチェックしてみたら、ECMのEM1001〜1099までの「ECM1000番台」については、明らかに現代音楽の「ジャズでは無い」アルバムを除けば、当ブログでの記事アップがコンプリートした。次は、ECM1101〜1199までのECM1100番台である。

Art Lande『Desert Marauders』(写真左)。1977年6月の録音。ECMの1106番。ちなみにパーソネルは、Art Lande (p), Mark Isham (tp, flh), Bill Douglass (b, fl), Kurt Wortman (ds, perc)。米国出身のピアニスト、アート・ランディの4枚目のリーダー作。プロデューサーは、マンフレート・アイヒャー。

相変わらず、リラックスしたウォームな雰囲気のピアノ。クラシックの様に端正。しかし、それは即興演奏を旨としており、ファンクネス皆無、ピアノのフレーズはジャズの香りが濃厚に漂う。決して重く無い、切迫感皆無、適度にリラックスしたミッド・テンポのシンプルな響きのピアノ。フリーでもなければスピリチュアルでも無い。一言で言うと「ネイチャー(自然)」な響き。
 

Art-landedesert-marauders

 
ランディのピアノは、ファンクネス皆無、一聴するとクラシックの様な、それでいて、仄かなオフビートのタッチ、リラックスしたライトなピアノ・ソロ。キース、バイラークに比べて、アクが無く、素直で流麗なタッチ。素直なピアノがゆえに、単調に陥り易く、聴き進めて行くと、どの曲も同じ様に聴こえてくるのは「ご愛嬌」。演奏スキルは皆、高い。

透明度が高くネーチャーで暖かい響きのランディのピアノ。アイシャムの抒情溢れる印象的なトランペット&フリューゲルホーンが欧州的に響く。より洗練され、思慮深い、ウォームな雰囲気の典型的なECMなニュー・ジャズが展開される。キャッチーな楽曲があれば、この盤、もっと、ジャズ者の方々に受け入れられたと思う。

ECMレコードが持つリリカルな側面が、良い意味で良く出た作品。アート・ランディ、わが国では全く無名のままで、このアルバムについても、ほとんど知られていない。でも、聴けば判る。この盤には、上質な欧州ジャズが詰まっている。さすがECMレコードといったところか。でも、ランディって米国出身のピアニストなんだよな。ECMマジックである。
 
 

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2026年2月18日 (水曜日)

ジャズ喫茶で流したい・313

クロスオーバー&フュージョン・ジャズにおいては、CTIレーベルのカタログを追いかけているが、純ジャズにおいては、欧州系については、ECMレーベルのカタログを追いかけている。ちょっとチェックしてみたら、ECMのEM1001〜1099までの「ECM1000番台」については、明らかに現代音楽の「ジャズでは無い」アルバムを除けば、この一枚で、当ブログでの記事アップが完了することが判った。

Steve Kuhn『Motility』(写真左)。1977年1月、西ドイツの「トンスタジオ」での録音。ECMの1094番。ちなみにパーソネルは、Steve Kuhn (p), Steve Slagle (ss, as,fl), Harvie Swartz (b), Michael Smith (ds)。米国の耽美的情緒的なピアノニスト、スティーヴ・キューンのアルバム。

ECMレーベルお得意の「ポスト・バップ&ニューエイジ」なジャズのアルバム。チック・コリアとマッコイ・タイナーの中間に位置する、米国ジャズ界には珍しい耽美的情緒的なピアニストと形容されるスティーヴ・キューン。そんなキューンの個性的なピアノが、このアルバムに溢れている。
 

Steve-kuhnmotility

 
美しく流麗で耽美的なピアノが、時々、フリーにアブストラクトにアウトしながら、打ちつける様な激情溢れるタッチを見せながら、ポスト・バップな、情緒的なメロディを奏でつつ、展開していく。ひっかかる様に、つんのめる様にメロディーがアウトしていくところもあるが破綻は無い。しっかり「規律」された不協和音の美しさ。実に欧州的であり、ECM的である。

キューンのソロ・ピアノも良い。7曲目の「A Dance For One」のジャズロック的な雰囲気もなかなか。サックスとの共演での、バッキングに回ったキューンのピアノも良い。3曲目の「Catherine」では、明るめのバラードで、サックスのメロディーが浮き出てくる様は実に良い。切れ味良く、エッジの立ったピアノだが、音の雰囲気は、どこか「明るい」。

ジャケットも秀逸。とてもECMレーベルらしいジャケットで、この盤に詰まっている音世界を、ズバリ表現しているところが素晴らしい。このジャケットも欧州的。キューンは米国出身のピアニストながら、彼のピアノの個性は「欧州的な」ジャズでこそ活きる。そういう意味で、キューンのピアノにはECMレーベルが良く似合う。
 
 
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2025年11月25日 (火曜日)

キースの ”実験音楽サークル” です

キース・ジャレットを、単に「ジャズ・ピアニスト」とだけ捉えたら「怪我をする」。クラシック・ピアニストの顔もあるし、『Restoration Ruin』『Spirits』(ここをクリック)そして『No End』という「実験音楽サークル」(ジャズでもクラシックでもない)=「困ったちゃんなアルバム」に属する作品もある。

ジャズに限っても、ソロ・ピアノとグループ・サウンズ(ジャズロック、スタンダーズ・トリオ、アメリカン・カルテット、ヨーロピアン・カルテット)に限っても多岐に渡るパフォーマンスを繰り広げている。キースのリーダー作を手にする場合は、事前にそのアルバムの内容を把握しておくことをお勧めする。なんか良さそう、という直感だけで選ぶと、とんでもない内容(優れてはいるんだけど)のアルバムを手にしてしまう危険性がある(笑)。

Keith Jarrett『No End』(写真左)。1986年の録音。2013年11月、ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Keith Jarrett (multi-instrument)。キースがエレクトリック・ギターやベースやドラムスを一人で器用にこなし、オーヴァーダビングによって自力でつくり上げた「実験音楽サークル」(ジャズでもクラシックでもない)に属する1枚である。

キースのジャズ・ピアノのアルバムと思って聴いたら、椅子から滑り落ちる(笑)。一般のジャズ者の方々からすると、なんじゃこりゃ、な内容。すべてのトラックは即興演奏で、エレキギター、フェンダー・ベースギター、タブラ、ドラム、各種パーカッションを使用。また、一部のボーカル(トラック「V」と「XVI」では無言の歌唱)と、主な楽器であるピアノ(ただしトラック「X」のみ)も収録。オーヴァーダビングによる「ソロ/バンド」名義のアルバム。
 

Keith-jarrettno-end

 
自由度が高い、サーキュレーションなファンク的カリプソ的なグルーヴがメイン。このグルーブを醸し出すメイン楽器がエレキ。ピアノは殆ど無い。キースの「ヘタウマ」なエレギ&エレベが、ダルでローファイなグルーヴを醸し出して、単調の様で単調じゃないグルーヴは癖になる。

ロックやアフリカの民族音楽の音世界がメイン、ゴスペル的でアーシーなノリもあり、カリプソ風のイメージもあり、演奏のコンセプトは、ダルでローファイなリズム&ビートによって、統一されている。

この盤は、キースがかって、ジャズに限らず、ロック、ブルース、ファンク、ゴスペル、カリプソ、アフリカ民俗音楽などに愛着を持ち、精通していたことを示唆する。1960年代後半、ジャズロックの範疇で、この音楽ジャンルの多角的取り込みを見出すことが出来たが、1970年代に入って、徐々にその表出度合いは減っていき、1980年代以降では、ジャズの範疇の中では「ときおりちょっと顔を出す」程度なレベルに留まっていた。

本作は、前述の『Spirits』のレコーディングと前後して録音された作品で、そんな「控えていた様々な音楽ジャンルの取り込み」が、これら、1980年代の『Spirits』そして、この『No End』で一気に噴き出た感がある。ピアニスト、キース・ジャレットのイメージとは全くかけ離れたところにある音世界ではあるが、キースを理解する上では避けて通れないアルバムであることは事実。

とにかく、ジャズ者の皆さん、気をつけて鑑賞して下さい。ちなみに僕は意外にこの音世界、好きです。
 
 

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2025年10月18日 (土曜日)

『ウィーン・コンサート 2016』

キース・ジャレットは、2016年の欧米8都市ピアノソロツアーの後、2017年2月15日ニューヨーク・カーネギーホールでのソロコンサートを最後に活動を休止し、ニュージャージー州の自宅で穏やかに暮らしている。今回は、キースが80歳の誕生日を迎えたことを記念し、最後の欧州ソロ・ツアーからの未発表ライヴ音源がリリースされた。今年の6月のことである。

Keith Jarrett『New Vienna』(写真左)。邦題『ウィーン・コンサート 2016』。2016年7月9日、ウィーンの「Goldener Saal, Musikverein」(学友協会黄金大ホール)でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Keith Jarrett (p) のみ。ソロ・ピアノによる(現時点での)最後の欧州ツアー中、オーストリアのウィーンでのコンサートの模様を収めた未発表ライヴ音源である。

同じ欧州ツアーからは7月3日の『ブダペスト・コンサート』,7月6日の『ボルドー・コンサート』が先行リリースされているので、その流れに続くものになる。また、ウィーンでのライヴ録音としては、1991年にウィーン国立歌劇場で録音された『Vienna Concert』をリリースしている。ただし、内容的には因果関係は全く無い。
 

Keith-jarrettnew-vienna

 
このアルバムには9曲の即興演奏と1曲のスタンダード「Somewhere Over The Rainbow(虹の彼方に)」が収録されている。このソロ・ピアノ演奏では、キースのソロ・ピアノの歴史を感じることが出来る様な、バリエーション豊かな内容になっていて、キース者の我々にとっては、ノスタルジーを感じつつ、じっくりと楽しめる内容になっている。

冒頭のワンフレーズから「キースの音」。端正で歯切れ良く明晰なタッチで、最初は、硬派に不協和音とアブストラクトな幾何学的フレーズで「一発かます」。現代音楽寄りで実験色の濃いアプローチが哲学的であり、ビター・スイートなバラード表現もいかにもキースらしい。パルシヴでリズミカルなグルーヴがニュー・エイジっぽくもあり、一転、耽美派ロマンティストの極みのマイルドな展開もあり。ウィーンで、ゴスペル・フォーキーな節回しが出てくるのは嬉しい限り。

全10曲70分弱、コンパクトにまとまった、キースのソロ・ピアノの「ショーケース」の様な内容に、思わず聴き入り、思わずリピートしてしまう。ラストの定番曲「Somewhere Over The Rainbow(虹の彼方に)」が儚くも美しい。このライヴ盤については、例の「唸り声」も少なく、優しさと穏やかさが全体を覆うライヴ・パフォーマンスはいつ聴いても、何度聴いても良い。キース者には必須アイテム。好盤です。
 
 

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2025年9月25日 (木曜日)

グイディのカルテットな好盤

ジェイムズ・ブランドン・ルイスのテナーがフロント1管、イタリアのピアニスト、リーダーのジョヴァンニ・グイディのピアノ、トーマス・モーガンのベース、ジョアン・ロボのドラムがリズム隊のいわゆる「ワン・ホーン・カルテット」。ジェイムズ・ブランドン・ルイスのテナーの存在感抜群。

Giovanni Guidi, James Brandon Lewis, Thomas Morgan, João Lobo『A New Day』(写真左)。2023年8月、南フランスのスタジオ・ラ・ビュイソンヌでの録音。2024年7月、ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Giovanni Guidi (p), James Brandon Lewis (ts), Thomas Morgan (b), Joao Lobo (ds)。

前作『Avec Le Temps』から5年ぶりとなるECM盤。2013年にECMデビュー以来、ECMでのリーダー作の5作目。ECMレーベルでのデビュー以来、活動しているピアノ・トリオに、今回、ECM初登場のジェイムズ・ブランドン・ルイスのテナーを迎えたカルテット編成。アンサンブルの幅が広がっただけでなく、音世界の表現の幅が大きく広がった感じがする。
 

Giovanni-guidia-new-day

 
ジョヴァンニ・グイディは、1985年イタリア・フォリーニョ生まれのピアニスト。今年で40歳、もはや中堅である。そのピアノの音は、耽美的でリリカルでメロディック。音の質は深遠かつ情感豊か、音の拡がりと間を活かした弾き回しで、聴けば判るが、完璧に、ECMレーベル向き、ECMレーベル御用達なピアニストである。

冒頭「Cantos Del Ocells」、スペイン北部のカタルーニャの伝統的子守歌と言われる曲「鳥の歌」、もうどっぷりECMの音世界。トリオ演奏だと少し地味に響く曲だが、ここにブランドン・ルイスのテナーがガツンと入ってきて、深遠かつ情感豊かなテナーで歌を唄う。耽美的でリリカルなピアノ・トリオの世界に、一筋のテンションを投げかける。この辺りが「アンサンブルの幅が広がった」と感じるところ。

トリオの演奏は従来のトリオ演奏をさらに洗練されたもので、安心して聴くことが出来る。この盤は、テナーの入ったカルテット演奏で表現の広がりを獲得した、新しいジョヴァンニ・グイディの音世界を聴くべき盤だろう。ジョヴァンニ・グイディ・トリオの音世界とジェイムズ・ブランドン・ルイスのテナーが良い共鳴で、お互いがお互いを活かす、そんなカルテット演奏になっているところが実に良い。好盤です。
 
 

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2025年9月 7日 (日曜日)

ジャズ喫茶で流したい・294

キース・ジャレットが、ジャズ・ベースの哲人「チャーリー・ヘイデン」を自宅に招いて行った心温まるデュオ・セッション集である。デュオでの共演はなんと31年ぶり。しかし、キースは「ソロの達人」、ヘイデンは「デュオの達人」。ソロの達人とでデュオの達人が組んでの、極上のメインストリーム・ジャズなデュオ演奏に展開されていく。

Keith Jarrett & Charlie Haden『Jasmine』(写真左)。2007年3月の録音。ちなみにパーソネルは、Keith Jarrett (p), Charlie Haden (b)。1976年、チャーリー・ヘイデンの『Closeness』の冒頭「Ellen David」以来のヘイデンとキースのデュエット。キースの自宅スタジオでの気軽なセッションを収めたデュオ盤である。

キース自身「事前に準備を整えて録音したものではなく、本当にそのとき偶然に出来た音楽で、二人にしかできえなかったもの」と語るように、とても自然で淡々とした、色彩豊かなピアノとベースのデュオ演奏が展開されいます。いずれの曲にも「作為とプロデュース」が全く感じられなくて、キースとヘイデンが心のままに、デュオ演奏を繰り広げていったのがよく判る。
 

Keith-jarrett-charlie-hadenjasmine

 
キースの他のソロ演奏のように、ダイナミックで幅広な展開で弾き回すのでは無く、ヘイデンのベースの音とフレーズを良く聴き、それに応じるような、ピアノとベースとが「会話」を重ねるような、シンプルでナチュアルなデュオ演奏が続く。収録曲のどれが突出するでもない、皆、同じ流れと雰囲気の中で、淡々と極上の内容を湛えたデュオ演奏を繰り広げていく。

キースのピアノを久し振りに聴いたのだが、これだけリラックスして、プライベートな雰囲気を湛えた、躍動感溢れるパフォーマンスはこの盤の他に無いだろう。また、ヘイデンのベースは、アコースティック・ベースの良いところを前面に出しつつ、キースのピアノに寄り添うようにベースラインを弾き進めていく。もはやこれは名人芸の上を行く極上のレジェンド・パフォーマンスである。それほどまでに、ヘイデンのベースは充実している。

キースは、ライナーノーツで「Call your wife or husband or lover in late at night and sit down listen.(夜遅く、妻、夫、そして恋人、そんな二人でゆっくり腰掛けて聴いてほしい)」と言う言葉で締めくくっている。プライベートな響きと雰囲気を宿した極上のピアノとベースのデュオ。名盤です。
 
 

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2025年7月30日 (水曜日)

多国籍な変則トリオの化学反応『Folk Songs』

ジャズ・ベースのチャーリー・ヘイデン。彼のベースは変幻自在。モード・ジャズ、フリー・ジャズ、は、もとより、ジャズの即興演奏をメインとした「ニュー・ジャズ」と、完全適応する演奏トレンド&フォーマットは多岐に渡る。しかし、面白いのは、ヘイデンは自分の奏法と音を、演奏トレンド&フォーマットによって、変えることは無い。

Charlie Haden, Jan Garbarek, Egberto Gismonti『Folk Songs』(写真左)。1979年11月、ノルウェー、オスロの「Talent Studio」での録音。ちなみにパーソネルは、Charlie Haden (b), Jan Garbarek (ss, ts), Egberto Gismonti (g, p)。ECMの1170番。ドラムレスの変則トリオ編成。ECMの「ニュー・ジャズ」である。

ジャズとワールド・ミュージックを融合させた即興演奏。4ビートがメインの、ハードバップでもなければ、モード・ジャズでも無い、非4ビートの即興演奏をメインとしたジャズ。僕はそれを「ニュー・ジャズ」と呼んでいる。この盤は、そんなECMの典型的なニュー・ジャズ。ECM独特の音世界の中、雰囲気のあるアンサンブルが満載。

ガルバルクのサックスがアルバム全体の「基本の音世界」を提示する。透明度の高い、力感溢れる、ストレートな「欧州サックス」。そこに、ジスモンチのギターとピアノが、ワールド・ミュージック的彩りを添える。
 
Charlie-haden-jan-garbarek-egberto-gismo
 
ガルバレクのサックスの音がアルバム全体に響き渡る。欧州のサックスの音そのもの。そこに、ジスモンチのアコギが入る。米国フォーキーなネイチャーなアコギの響き。少し、PMGでのパット・メセニーのアコギを彷彿とさせる。そして、ジスモンチの十八番、ブラジリアン・フレーバーなアコギの響き。ガルバレクがセットアップした欧州の響きをガラリと「ブラジル」に変える。

面白いのは、ジスモンチのピアノ。ジスモンチのピアノは、良い意味で「無国籍」な響き。欧州でもなければ、米国でもなければ、ブラジルでも無い。透明度の高い無垢な響きのピアノ。ジスモンチのピアノをバックにガルバレクがサックスを吹くと、そこは「欧州の音世界」にガラリと変わる。

そんなガルバレクとジスモンチの二人の即興演奏の「底」を、ヘイデンの骨太でソリッドで「思索的」なベースが支え、ジャズとワールド・ミュージックを融合させた即興演奏のど真ん中を、明確で切れ味の良いベース・ラインで貫く。ヘイデンのベースが、このセッションのリズム&ビートをコントロールし、ガルバレクとジスモンチのパフォーマンスを鼓舞し、さらなる高みのパフォーマンスを引き出している様に聴こえる。

ECMのアイヒヤーだから為し得た多国籍な変則トリオ。ドラムレスだからこそ、ヘイデンのベースの自由度が増し、それに呼応する様に、ガルバレクとジスモンチのパフォーマンスの自由度が更に高まっている。ECMマジックによる、3者の化学反応が堪能出来る。
 
 

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