2025年9月24日 (水曜日)

ジャズ喫茶で流したい・298

フュージョン・エレギのレジェンドの1人、マイク・スターン。2024年、ジャズ、アフリカ音楽、ゴスペルなどを取り込んだ、エレクトリックな「ワールド・ミュージック」志向のジャズがメインの、スターンの代表作の1枚であろう好盤をものにしている。

MIke Stern『Echoes and Other Songs』(写真左)。2024年の作品。ちなみにパーソネルは、Mike Stern (el-g, vo), Chris Potter (ts), Bob Franceschini (sax), Jim Beard (ac-p, key), Christian McBride (b), Antonio Sanchez (ds), Leni Stern (ngoni), Arto Tunçboyacian (perc), Richard Bona (ac-b, vo), Dennis Chambers (ds)。

バックを固めるメンバーが隅に置けない。テナー・サックスに現代の中堅クリス・ポッター、ベースに現代のファーストコールのクリスチャン・マクブライド、ドラムに現代の代表的ドラマーのアントニオ・サンチェス、ピアノ&キーボードにジム・ベアード、あと、目立つところとして、ベース&ボーカル担当にリチャード・ボナ、ドラム担当に、デニス・チェンバース。

目新しいところでは、ドイツの女性ギタリストのレニ・スターンが「ngon (ンゴニ)」を弾いている。ちなみに「ngon (ンゴニ)」は、アフリカの西部に伝わる伝統的な弦楽器の名前。アルメニア系アメリカ人[のアルト・ツンチボヤジヤン(Arto Tunçboyacia)がパーカッションを担当している。

この2人とリチャード・ボナの存在で、このアルバムには、例えば、パット・メセニー・グループ(以下PMG)の音世界に代表される、エレクトリックな「ワールド・ミュージック」志向のネイチャー・ジャズ、が入っていると想像する。

それがズバリ「当たり」で、冒頭の「Connections」のイントロのアコギの響きが既に「ワールド・ミュージック」志向。そこに、骨太テナー・サックスがメインストリームなフレーズを連発し、スターンのエレギがそれに追従し、ユニゾンで絡む。筋金入りフュージョンなスターンのギターが乱舞する。

続く「Echoes」「Stuff Happens」「Space Bar」は、一転、アーバンなコンテンポラリーな純ジャズな演奏だが、フレーズの響きがジャジーでは無い、「ワールド・ミュージック」志向っぽく、魅力的な演奏に仕上がっている。この3曲、いずれもスターンのエレギがバッチリ、キマっている。
 

Mike-sternechoes-and-other-songs

 
5曲目「I Hope So」から、一転、エレクトリックな「ワールド・ミュージック」志向のジャズに立ち戻る。ボナのボーカルが凄く効果的。どっぷり「ワールド・ミュージック」志向のネイチャー・ジャズの雰囲気が蔓延する。そこに、スターンのギターが滑り込んでくる。ニュー・ジャズ的なフレーズは、どこか郷愁を感じさせる、センチメンタルで耽美的な、それでいて、エネルギッシュなフレーズの連発。名演である。

6曲目「Where's Leo?」は、アーバンなコンテンポラリーな純ジャズな演奏に立ち戻るが、出てくるフレーズが、どこか「ワールド・ミュージック」志向にねじれているところが面白い。スターンのエレギのパフォーマンスが素晴らしい。

7曲目「Gospel Song」は、ゴスペルチックな敬虔な響きが印象的な演奏。だが、ファンクネスを極力排除して、演奏のテンポをスローに落とし、「ワールド・ミュージック」志向のネイチャー・ジャズな雰囲気の「ゴスペル・ソング」に仕立て上げている。アレンジが優秀。

8曲目「Crumbles」は、ECMレーベルのニュー・ジャズを彷彿とさせる、ニュー・ジャズな即興演奏とフリー・ジャズ、破調のモードを上手くミックスさせた、アーバンなコンテンポラリーな純ジャズな演奏。それぞれの演奏力が問われる難曲だが、皆、いとも容易く対応している。

9曲目「Curtis」から、再び、エレクトリックな「ワールド・ミュージック」志向のネイチャー・ジャズに立ち返る。ここでも、ボナのボーカルが凄く効果的。どっぷり「ワールド・ミュージック」志向のネイチャー・ジャズの雰囲気が蔓延する。続く10曲目「Could Be」も、アーバンよりだが、リズム&ビートが「ワールド・ミュージック」志向。面白い曲。

で、ラストの11曲目「Could Be」は、まるで、セロニアス・モンクのオリジナルの様な、どこから聴いても「モンク・ミュージック」な演奏。思わず、ニンマリしてしまう。リズム&ビートが「ワールド・ミュージック」志向で、ワールド・ミュージックなビートで奏でられる「モンク・ミュージック」の様な演奏で、実にユニーク。

2016年7月、自宅周辺で転倒し、右腕の自由を失う大怪我をしたという報に接した時には、もうギタリストとしては活動できないのでは、と懸念したが、必死でリハビリを続け、ピックを指に貼り付けるなどして、ついに復帰を果たした。執念の現役復帰、その努力が今回の好盤を生んだ。良いアルバムです。
 
 

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  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

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2022年3月 1日 (火曜日)

スターンの13th.盤は「当たり」

このところ、メインストリーム系の純ジャズを聴くことが多かった。するとどこかのタイミングで、いきなり、コンテンポラリーな純ジャズ、若しくは、フュージョン・ジャズ、それも、クラシック・フュージョンが聴きたくなる。

Mike Stern『Who Let The Cats Out?』(写真左)。2006年8月のリリース。可愛い「猫ジャケ」で有名な、マイク・スターンの通算13作目のリーダー作。「コンテンポラリーな純ジャズ」な内容の好盤。

ちなみにパーソネルは、Mike Stern (g), Chris Minh Doky (ac-b), Meshell Ndegeocello, Victor Wooten, Anthony Jackson (el-b), Richard Bona (el-b, vo), Kim Thompson, Dave Weckl (ds), Jim Beard (p, org, syn), Bob Franceschini, Bob Malach (sax), Roy Hargrove (tp), Gregoire Maret (harmonica)。

曲によって、メンバー編成を変えていて、マイク・スターンのギターとジム・ビアードのキーボード、ボブ・フランセスチーニのサックスが中心メンバーで、トランペットでロイ・ハーグローヴが2曲参加。ハーモニカのグレゴア・マレが2曲参加。サックスで、ボブ・マラックが1曲参加。ベーシストについては、5人のベーシストを曲によって使い分けている。
 

Who-let-the-cats-out_1

 
マイク・スターンのエレギは絶好調。以前は「スターンと言えばテレキャス」だった。が、最近は恐らく、Yamaha PA1611MS(テレキャスをベースに深くえぐれたカッタウェイが特徴のヤマハのエレギ)がメインだと思うんだが、とにかく、スターンのエレギがとても良く鳴っている。従来のスターンの独特の音色、切れ味の良いカッティングの躍動感とスピード感が増している様だ。

4ビート曲も多めで、どこか「カムバック後のエレ・マイルス」の雰囲気を宿していて、さすがスターン「マイルス・チルドレンの優等生」である。ファンクネスを控えめにしつつ、ポップ度を高めた「カムバック後のエレ・マイルス」という感じの演奏が聴いていて楽しい。

参加メンバーもそれぞれ良い味を出していて、リチャード・ボナのスキャットは「爽快」、マレのハーモニカは「センチメンタル」、ウェックルのドラムは「21世紀の千手観音ドラミング」。ミッシェル・ンデゲオチェロは「グルーブ感溢れるベース」。この多彩な参加ミュージシャンの個性もこの盤の「聴き応え」に大きく貢献している。

マイク・スターンのリーダー作は出来にバラツキがあるが、この盤は「当たり」。とにかく、スターンのギターが良く鳴り、良く唄っている。こういう時のスターンは無敵。第49回グラミー賞では最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞にノミネートされたのも頷ける内容。好盤です。
 
 
 
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2019年10月19日 (土曜日)

今もフュージョン・ジャズは健在

1970年代後半から1980年代前半にかけて流行に流行った「フュージョン・ジャズ」。ロックなテイストとジャズのテイストを融合させて、リズム&ビートをそれ専用に整えて、流麗かつキャッチャーなフレーズをエレクトリック楽器中心に展開する。そのフュージョン・ジャズのテイストは、21世紀に入った今でも、キッチリ生きている。

Mike Stern & Jeff Lorber Fusion『Eleven』(写真左)。今年9月のリリース。マイルス門下生、コンテンポラリー・ジャズギターのレジェンド、マイク・スターン(Mike Stern)と、長年フュージョン界を活性化し続けてきた、キーボード奏者ジェフ・ローバー(Jeff Lorber)率いるジェフ・ローバー・フュージョン(Jeff Lorber Fusion)の初のコラボ盤になる。

マイク・スターンのエレギと言えば、マイルス門下生ならではの「適度に捻れたファンキー・ロックギター」なテイストなんだが、今回のジェフ・ローバー・フュージョンとのコラボでは、ジェフ・ローバー・フュージョンの雰囲気に合わせて、極めてフュージョン・ジャズ・テイストな流麗で適度に当たりの柔らかなエレギを弾いている。これが実に魅力的。
 
 
Eleven-mile-starn
 
 
ちょっと聴けば直ぐに判る、演奏の基本的雰囲気は「ジェフ・ローバー・フュージョン」。ジェフ・ローバー・フュージョンの手癖、フレーズの個性が散りばめられている中、マイク・スターンの流麗で適度の当たりの柔らかなエレギがスッと入っている。しかし、アドリブ部に入ると、適度にちょっと捻れ始めるのが、マイク・スターンの個性。ちょっと引っ掛かりのある、個性的なフュージョン・ジャズの音が新鮮だ。

マイク・スターンとジェフ・ローバー・フュージョンとは息がピッタリとあっていて、まるでレギュラー・グループな演奏にちょっとビックリする。個性的な捻れエレギの一人であるマイク・スターンが、ここまで、正統派な、こってこてのフュージョン・ジャズに適応するとは思わなかった。よくよく聴いていると、ジェフ・ローバーのアレンジがスターンの捻れエレギを実によく理解したものになっているのだ。

実は2人とも(スターンとローバー)今年66歳。ローバーはLA出身でポスト・フュージョンの先駆者の一人、片やスターンはNY出身で、マイルスなど、数々のエレ・ジャズのバンドへの参加を経つつ、自らのソロ盤を多数リリースしている、フュージョン・ジャズギタリストのレジェンド。出身は東と西、正反対なんだが、このコラボ盤ではその相性は抜群。今もフュージョン・ジャズは建材、ということを確信させてくれる好盤である。
 
 
 
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2019年9月17日 (火曜日)

マイク・スターンの初リーダー作

この人のエレギの登場はセンショーナルだった。マイルス・デイヴィスの『The Man with the Horn』の冒頭の「Fat Time」。ディストーションばりばりの爆発的なエレギ。「Fat Time」という曲名は、当時太っていたギターのマイク・スターンが由来。マイルスが付けたニックネームだそうだ。可愛がっていたんだろうな。当時のマイルスの教えは「ジミヘンの様に弾け」。

そのギタリストとは「マイク・スターン(Mike Stern)」。1953年生まれだから、今年で66歳。もう「大御所」やね。マイルスが1981年にカムバックした際、マイルス・バンドのギタリストとして抜擢され、注目を浴びる。僕はそのマイルス・カムバック時のライブ盤『We Want Miles』での自由奔放なエレギが強烈な印象として残っている。そして、その後、『Star People』にも全面的に参加している。

Mike Stern『Neesh』(写真左)。邦題「ファット・タイム」。1983年8月, 9月の録音。ちなみにパーソネルは、Mike Stern (g), Hiram Bullock (g), David Sanborn (as), Tom Barney (b), Victor Lewis (ds), Buggsy Moore (per)。 マイク・スターンの初リーダー作になる。ハイラム・ブロックとのツイン・ギターが迫力。しかし、その上を行く、思いっ切り目立ったアルト・サックスはデイヴィッド・サンボーン。
 
 
Neesh-mike-stern  
 
 
全曲マイク・スターンの作曲。冒頭の「Zee Frizz」から、メカニカルなテーマがユニークでただならぬ雰囲気が漂う。そして、ソロ・パートになっていきなり出てくるのが、あろうことか、リーダーのスターンのエレギでは無く、サイドマンのサンボーンのアルト・サックス。サンボーンのメタリックで切れ味の鋭いアルト・サックスが鳴り響く。この盤って、サンボーンのリーダー作か、と間違うくらいのブリリアントで圧倒的なブロウ。

その後、スターンのエレギが入ってくる。ディストーションばりばりで浮遊感のある、ロック的ではあるがフレーズの弾き回しは「ジャズ」なエレギが圧倒的。サンボーンのアルト・サックスの印象を一掃する迫力。やはり、こうやって聴き直すと、スターンのエレギは只者では無い。ジミヘンの様に弾くが弾き回しはバップ。あくまでジャズに軸足を置いた、自由度の高いエレギ。マイルス仕込みであることは明白。

2曲目以降、ラストの「Neesh Zone」まで、リーダーのスターンとハイラム・ブロックとの「尖ったツイン・エレギ」とサンボーンの「尖ったアルト・サックス」が目立ちに目立ったエレクトリック・ジャズ。マイルスが直々に渾名を付けるくらいの「愛弟子」である。マイルス・スクールの門下生らしく、マイルスの影響が色濃い音作りが微笑ましい。好盤です。
 
 
 
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2018年1月23日 (火曜日)

スターンの5年振りの新作です

この季節のジャズの楽しみのひとつ。雑誌「ジャズライフ」のディスク・グランプリ、「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」をぼ〜っと眺めていて、マイク・スターン(Mike Stern)が新作をリリースしているのに気がついた。おぉ、完全に見落としていたぞ。マイク・スターンって、意外と聴くんですよね、私。その新作とは、Mike Stern『Trip』(写真左)。

前作はエリック・ジョンソンとの2人名義で、2014年にリリースされた『Eclectic』だが、スターン単独の名義では『All Over The Place』以来5年ぶりの新盤になる。相変わらずの「スターン節」が聴ける好盤である。しかし、アルバムの後半に進むにつれて、新境地を開拓していることに気がつく。冒頭のタイトル曲「Trip」から暫くは、これまでの「スターン節」。スターンって、本当にマイルスが好きだったんだろうなあ、と思うくらい、スターンが在籍した頃の「エレ・マイルス」を彷彿とさせる音世界が広がっている。

この「エレ・マイルス」を踏襲した曲でのスターンは、以前からの「スターン節」。金太郎飴の如く、口の悪いジャズ者の方々からすると「マンネリのスターン」である。でも、このスターン節が良いんだよな。好みというのはそういうもの。スターンはそこは徹底していて、初ソロ盤からずっと同じ「スターン節」で通している。
 

Trip_mike_stern

 
が、この盤の後半の曲で「あれっ」と思う瞬間がある。7曲目のボーカル入り「Emilia」から「Hope For That」「I Believe You」 は、ぼんやり聴いていたら「これって、パット・メセニー」っと思ってしまう。スターンがフォーキーでネイチャーなエレギを弾いている。ラス前、10曲目の「Scotch Tape And Glue」から、ラストの「B Train」は、スターンお得意のロック・フュージョンでは無く、コンテンポラリーな純ジャズっていう風情の、硬派でメインストリームなジャズを展開している。

新境地という意味では、この「硬派なメインストリームなジャズ」の路線が良い様に思う。フォーキーでネイチャーなエレギはあまりにパットに似すぎている。しかし、スターン、良い感じでエレギを弾いているなあ。しかし、スターン自身は大変な状況に瀕している。この新盤『Trip』の録音の後だったようだが、スターンは、昨年の7月、マンハッタンの自宅前でタクシーを降りたところで建築物の破片に躓き、両腕を折るという大事故に遭っている。

両腕を骨折しただけでなく、神経の損傷もおこし、右手でピックを持つことさえも出来ない大事故。その後2回目の手術を行い、神経の状態は良くなってはきたが、まだ、右の指に糊でピックをくっつけて弾く状態らしい。まだまだ大変な状態の様だが、早く確実に良くなって欲しい。そして、これからもずっと、スターン節を聴かせて欲しいのだ。
 
 
 
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2009年9月30日 (水曜日)

あっけらかんとしたフュージョン

さて、2日続けて、コルトレーンを聴いて、ちょっと耳にもたれた。そりゃあそうだろう。インパルス時代のコルトレーンを立て続けである。モード+フリーの超弩級のテナー・ブロウの嵐。そして、怒濤のようなリズムセクションの響き。心地良い気分ではあるが、ちょっと疲れた。

そういう時は、あっけらかんとしたフュージョンが良い。ただただ、ひたすらに爽やかに疾走する、電気楽器中心のフュージョンが良い。でも、デジタル臭さが強い、打ち込み中心なフュージョンは疲れる。アナログっぽい、デジタル臭さを押さえた、上質のフュージョンが良い。

そんなこんなで選んだアルバムが、マイク・スターン(Mike Stern)の『Jigsaw』(写真左)。マイク・スターン4枚目のリーダー・アルバム。1989年のリリースである。これが、なかなかに、あっけらかんとした、ただただひたすらに爽やかに疾走する、電気楽器中心のフュージョンなのである。

マイク・スターンとは誰か。1953年生まれのジャズ・ギタリスト。マイルス・デイヴィスが1981年にカムバックした際、ギタリストとして抜擢されて注目を浴びた。ジミヘンのように、ディストーションの効いたサウンドが格好良かった。

この『Jigsaw』、パーソネルを見渡すと、フュージョン・ファンのみならず、期待でドキドキする。Mike Stern (g), Bob Berg (ts), Michael Brecker (Akai EWI), Jim Beard (key,syn), Jeff Andrews (eb), Peter Erskine (ds), Dennis Chambers (ds), Manolo Badrena (bongos) 。いやいや、当時の若き精鋭たちがズラリ。これだけのメンバーが集えば、その演奏内容については良いに決まってる。
 

Jigsaw

 
収録されたどの曲も良い内容です。主役のマイク・スターンのギターは端正で、ジョンスコ(ジョン・スコフィールド)やジョンアバ(ジョン・アバークロンビー)ほど捻れていない。どちらかと言えばロックのギター・インストがベースだろうか。

でも、ロックほどメリハリ効いて受け狙いではなく、ロックほど下世話でない。やはり根底に流れているのはジャズで、テクニックは優秀、インストの底にブルージー&ファンキーな雰囲気が見え隠れする。実にスマートでお洒落なギター・インストである。

加えて、1989年の録音ながら、デジタル臭さが押さえられて、アナログチックな音の響きがなかなか。しかも、ボブ・バーグの、モーダルでややフリーキーなテナー・ブロウが入ると、一気にジャズ色が濃くなるところが素敵である。マイケル・ブレッカーの「Akai EWI」のブロウが入ると、一気にファンク色が濃くなるところが実に「ニクイ」。

マイク・スターンだから、電気楽器中心のデジタル・フュージョンでしょう、なんて、いきなり敬遠するようなアルバムでは無い。フュージョンではあるが、そこはかとなくジャズの香りも漂い、アナログチックで硬派なミュージシャンシップが見え隠れするところが実に良い。フュージョンの好盤である。純ジャズの合間の気分転換に好適なフュージョンの佳作である。
 
 
 
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2009年4月16日 (木曜日)

頭がスカッとする電気ジャズ

ちょっと込み入った仕事で、日中、かなり集中している。集中して仕事を終えた帰宅途中の音楽は、頭がスカッとする電気ジャズか、ロックに限る。難しいヤツはいかん。

そして、iPhoneを指でタップタップして選んだのは、マイク・スターン(Mike Stern)の『Time In Place』(写真左)。Mike Sternの通算3枚目(Atlanticレーベルでは2枚目)となるアルバム。ギタリストのSteve Khanのプロデュース。パーソネルは、Mike Stern(g), Jeff Andrews(b), Peter Erskine(ds), Don Alias(per), Bob Berg(ts,ss), Michael Brecker(ts), Jim Beard(key), Don Grolnick(org)。

マイク・スターンは、マイルス・デイヴィスが1981年にカムバックした際、ギタリストとして抜擢された。この『Time In Place』を聴くと、マイルスの影響が直ぐ判る。さすが、マイルスが選んだギタリストである。とにかく、何かは言葉では言い表せないのだが、普通のギタリストと比べて、何かちょっと「変」なのだ。

音色もちょっと変だし、フレーズもちょっと変。でも、悪い意味での「変」では無い。良い意味での「変」なのだ。ユニークなんていう表面的なものではない。アーティスティックな意味で、ちょっと変なのだ。とはいえ、さすが、マイルスの子供。ビートを重んじ、ビートに乗るフレーズは非凡なものがある。しっかりと、マイク・スターンの個性が鳴り響いている。誰にでも弾けそうなんだが、よくよく聴いてみると、マイク・スターン唯一無二の個性なんだ、と気が付いて、感心することしきり。
 

Mike_stern_time_in_place

 
ビートを重んじるという意味で、ドラムのピーター・アースキンと、パーカッションのドン・アライアスの存在は抜きんでている。特に、アースキンのドラムは凄まじいものがある。人間の手で叩き出すビートの美しさ、激しさ。ガンガンに突き進むアースキンのドラム。マイク・スターンのギター攻撃をものともしない、サイボーグの様な、嵐の中をうねり歩くようなドラミング。

そして、ボブ・バーグのサックスが実に良い。かつて、マイルス・デイヴィスのバンドにも参加していた経歴を持つ実力派テナーです。素晴らしいサックスを披露してくれる。フル・トーンで豪快に謳い上げ、朗々とよく歌うブロウ。マイケル・ブレッカーも1曲目と7曲目で参加して、良いプレイを披露していますが、マイケル・ブレッカーにも増して、ボブ・バーグのブロウは素晴らしい。惜しくも2002年、交通事故で無くなってしまったのが、残念でなりません。

主役のマイク・スターンは申し分無い。メカニカルなフレーズと美しいメロディ・センスの対比が素晴らしい。スターンのギターの底には、しっかりとした純ジャズがベースとしてある。その純ジャズのベースの上に、ロックビートの感覚が自然にのっている。う〜ん、マイルスが見そめるわけだ。彼のギターは純ジャズ系である。

やはり、ただ者では無い。ロック・イディオムと、純ジャズなビ・バップ・フレーズ、そして、先進的なモーダルなアプローチ。多彩なフレーズをいとも簡単に重ねていくスターンは実に頼もしい。
 
 
 
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  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

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