ジャズ喫茶で流したい・292
ハワード・マギーは、1918年3月生まれ、米国オクラホマ出身。速い運指と高音で知られた、ビーバップにおけるトランペット奏者の先駆者の一人。マギーはロサンゼルスのビーバップ・シーンを代表するミュージシャンであり、数多くのコンサートやレコーディングに参加している。1950年代の大半は薬物問題で活動は停滞。1960年代に入って、一時、リーダー作を連発したが、1960年代半ばには再びキャリアが停滞し、1976年までレコーディングは再開しなかった。
Howard McGhee『The Return of Howard McGhee』(写真左)。1955年10月22日、NYでの録音。ベツレヘム・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Howard McGhee (tp), Sahib Shihab (bs, as : tracks 1, 2, 4-9 & 11), Duke Jordan (p), Percy Heath (b), Philly Joe Jones (ds)。
ハワード・マギーは「ビーバップ」のトランペッターと言って良いかと思う。そんなマギーの、麻薬禍からの復帰を記念したアルバムがこの『The Return of Howard McGhee』。1955年のアルバムなので、演奏のトレンドは「ハードバップ」ど真ん中。ビーバップにおけるトランペット奏者の先駆者の一人のマギーが、ハードバップなマナーでトランペットを吹きまくる。ここがこの盤の「聴きどころ」。
ハードバップを吹きまくるマギー。これが凄く良い。テクニックが確かなのはもちろん、マギーの吹くトランペットが実に個性的。少し濁った様なザラッとしたジャジーな音、伸びの良い高音、溢れる歌心。最初聴いた時の印象が「誰や、これ」。ビーバップにおけるトランペット奏者の先駆者なんで、どれだけハードなブロウが出てくるかとおもいきや、東海岸には無い、聴き心地優先、趣味の良い小気味良いトランペット。
サイドマンも良い演奏。パーソネルを見渡すと、まず、マギーとフロント2管を組む、サヒブ・シハブのバリサクが印象に残る。流麗なマギーのトランペットに、ゴツゴツブリブリなシハブのバリサクの対比が珍しくも実にブルージー。そして、ジョーダン=ヒース=フィリージョーのリズム隊の素晴らしいバッキング。このリズム隊の叩き出す「ハードバップ」がマギーのトランペットを鼓舞し引き立てる。
録音はNYだが、アレンジはLA。東海岸ジャズと西海岸ジャズのハイブリットな内容は、ベツレヘム・レーベルならではの「仕業」。そんな西海岸ジャズ志向の「聴かせる」アレンジに乗って、マギーのバラード演奏が秀逸。ジャケットも秀逸。もっともっと評価されて然るべき、ハードバップなマナーのマギーのトランペットである。
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