J.ヴァン・ルーラーの傑作ライヴ
ジェシ・ヴァン・ルーラーは、オランダ出身のギタリスト。1995年にセロニアス・モンク国際ジャズギターコンクールで優勝、2005年までは、欧州ジャズを代表する、将来有望な若手ギタリストとして活躍。その後、サイドマンとして細々と活動した、幻のギタリストでもある。スタイルは「バップ・ギター」。端正で疾走感溢れるギターは、素直でシンプルな音色で、歌心溢れるフレーズを紡ぎ出していた。
Jesse van Ruller『Live At Murphy's Law』(写真左)。2004年7月7-8日、オランダのハーグ「Murphy's Law」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Jesse Van Ruller (g), Frans Van Der Hoeven (b), Joost van Schaik (ds)。欧州ジャズのメインストリーム・ジャズ・ギターの中堅、ジェシ・ヴァン・ルーラーのオランダ、ハーグでのライヴ録音。リーダーのジェシ・ヴァン・ルーラーのギターがメインの「ギター・トリオ」。
ジェシ・ヴァン・ルーラーは 1972年うまれなので、32歳の若さでのライブ録音。32歳のジャズマンといえば、現代ジャズでは、まだ「若手」の部類なんだろうが、このライヴ盤では、ほぼ「完成された」、中堅〜ベテラン・レベルの熱演を聴かせてくれる。早熟ではないが、若くして成熟したギター・プレイは、かなりの「聴きもの」だと感じる。
このライヴ盤の良さは、全曲スタンダード曲だということ。ジェシ・ヴァン・ルーラーの端正で疾走感溢れる「バップ・ギター」は、スタンダード曲で映えに映える。バップ・ギターなんだが、尖ったところは無く、音のエッジは適度に丸く、弾きっぷりは、素直でシンプル。なので、スタンダード曲の印象的で美しいフレーズが引き立つ。収録されたどの曲も、歌心あり、テクニックあり、聴いていて惚れ惚れするものばかり。
バックのリズム隊、フランツ・ヴァン・デル・ホーヴェンのベース、ヨ-スト・ヴァン・サイクのドラムも堅実&端正に、活きたリズム&ビートを供給して、ガッチリとフロントのジェシ・ヴァン・ルーラーのギターをサポートし、時に、積極的に鼓舞する。良いリズム隊。こういうリズム隊がオランダ・ジャズにいるのだから、やっぱり、欧州ジャズは無視出来ない。
ビリー・ストレイホーンの「Isfahan」、ベニー・ゴルソンの秀曲「Along Came Betty」、ハーブ・エリスの佳曲「Detour Ahead」、クリフォード・ブラウンのブルース・ナンバー「Sandu」等、ジェシ・ヴァン・ルーラーのギターが映えまくる選曲も良い。欧州系のジャズ・ギターだけあって、ファンクネスは希薄、心地良いオフビートとクールな音色が、スタンダード曲の新しい魅力を醸し出してくれる。好ライヴ盤です。
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