サイケなフィル・アップチャーチ
多くの有名セッションに参加してきた百戦錬磨のセッションマン、フィル・アップチャーチ(Phil Upchurch)。1941年7月19日、米国イリノイ州シカゴ生まれのギタリスト兼ベーシスト。ジャズ、クロスオーバー&フュージョンのみならず、ソウル、R&Bの数々の名盤に参加してきた、超一流のセッション・ギタリストである。
Phil Upchurch『Upchurch』(写真左)。1969年3月の録音。ちなみにパーソネルは、Phil Upchurch (g), Donny Hathaway (p), Louis Satterfield (b), Morris Jennings (ds), Bobby Christian (perc), James Mack Singers (vo), Charles Stepney (arr, cond)。フィル・アップチャーチの4枚目のリーダー作。
1969年という時代を反映した、とても「サイケデリック」なアレンジが施された、クロスオーバー・ジャズ&ファンクなアップチャーチのエレギが個性的。当時の「サイケ」なアレンジの特徴の1つ、ディープでシャープなエコーがかかっているところが、今の耳には新鮮に響くから不思議である。
プロデュースを後に、あのアース・ウィンド&ファイアの躍動感溢れるホーン・アレンジでも知られる、名編曲家であるチャールズ・ステファニーが担当しているが、確かに、このアルバムでも、アップチャーチのサイケなギターに、不思議な「躍動感」を感じる。そして、その躍動感が「ファンキー」。サイケなアレンジでのファンクネスは、このアレンジによるところが大きい。
あのサイモン&ガーファンクルの名曲「America」を、このサイケデリックでファンキーなクロスオーバー・ジャズ志向のアレンジでカヴァーしているところがユニーク。決して駄作&凡作の類では無く、サイケデリックでファンキーな雰囲気濃厚な中に、名曲「America」の流麗で印象的なフレーズがしっかり浮かび上がる。このバックの「サイケ&ファンキー」と、フロントのアップチャーチのエレギの「流麗で印象的なフレーズ」の対比が素晴らしい。
このアルバム、とても「サイケデリック」なアレンジが施された、クロスオーバー・ジャズ&ファンクなアップチャーチのエレギが気に入るか or 入らないか、で評価は変わるとは思うが、フィル・アップチャーチのエレギ自体は、その個性は変わず、ブレが無い。アップチャーチのエレギを愛でる上では、全く問題の無い、聴き応えのあるアルバムだと僕は思う。
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