好盤『The Nearness Of You』
今日の日中は暖かかった。聞けば四月中旬の暖かさだった、とか。先週は今年最大級の寒波がやってきた、と大騒ぎだったので、この気温の落差は大きい。
これだけ暖かいと、先週が寒かっただけに「疲れる」。こういった「疲れた時」は、激しいジャズや難しいジャズは避けたくなる。よって、今日も女性ジャズ・ボーカルの好盤の聴き直しが続く。
Helen Merrill『The Nearness Of You』(写真左)。1957年12月18日-19日と1958年2月21日の録音。ちなみにパーソネルは以下の通り。
1957年12月18日-19日の録音(Tracks01, 03, 04, 05, 06, 08, 11)。パーソネルは、Helen Merrill (vo), Mike Simpson (fl), Dick Marx (p), Fred Rundquist (g), Johnny Frigo (b), Jerry Slosberg (ds), David Carroll (arr, cond)1958年2月21日の録音。
1958年2月21日の録音(Tracks02, 07, 09, 10, 12)。パーソネルは、Helen Merrill (vo), Bobby Jaspar (fl), Bill Evans (p), Barry Galbraith (g), Oscar Pettiford (b), Jo Jones (ds), George Russell (arr, cond)。
「ニューヨークのため息」と形容される、ヘレン・メリルの好盤である。ヘレン・メリルが、十八番のハスキー・ヴォイスで、軽やかにスタンダート曲を唄う。
2つのセッションからの選曲になる。特に、1958年2月21日の録音は、ビル・ヴァンスのピアノ、ボビー・ジャズパーのフルート、オスカー・ペティフォードのベース、ジョー・ジョーンズのドラム、と当時のモダン・ジャズ界の中の一流どころが集結している。しかも、アレンジがジョージ・ラッセル。
しかし、面白いのは、バックの演奏のレベルが多少違っても、全くお構いなしの、バックの演奏に左右されない、ヘレン・メリルの歌唱が素晴らしい。ヘレン・メリルのボーカルは、一定の高い水準のレベルを保っていて、出来不出来の差がほとんどない。
これにはいつも感心するんだが、バックの演奏内容、レベルがいかなる場合でも、バックの演奏が普通の水準以上であれば、ヘレン・メリル自身は全く気にすることなく、一気に朗々と歌い上げる。
つまりバックの演奏のレベルが高ければ高いほど、そのアルバム全体の出来は良くなる、という寸法。ヘレン・メリルの歌唱に好不調の波は無い。水準以上の歌唱で固められていて、安定感抜群である。黒人女性ボーカリストの「コブシ」を回した、情感溢れまくり、感情移入過多気味の歌唱よりも、シンプルでクールでフラットなメリルの歌唱は、いつ聴いても「癒される」。
今回、改めて聴き直してみても、ヘレン・メリルの少しハスキーなヴォイスは、明らかに魅力的。音程もしっかりしているし、速い曲もゆったりしたバラード曲も難なくこなす高テクニック。この盤は、ヘレン・メリルのハスキー・ボイスと、ノリのいいスイング感と、様々なジャンルの歌唱を歌いこなす高テクニック、この3つを心ゆくまで堪能する好盤だろう。
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