2025年9月14日 (日曜日)

ジャズ喫茶で流したい・296

1966年、アルフレッド・ライオンはブルーノートを米リバティー社に売却し、経営から退く。しかし、プロデュースは継続。大手リバティーの傘下に入り、純ジャズ度、モダン・ジャズ度を落とすこと無く、大衆受けする「売れる」ジャズ盤をリリースする傍ら、大衆受けしない、アーティスティック志向の硬派なモード・ジャズやフリー・ジャズの優れた内容のアルバムもリリースし続けた。このアルバムを聴けば、その一端、ブルーノートの矜持が良く判る。

Larry Young『Contrasts』(写真左)。1967年9月18日の録音。ブルーノートの4266番。ちなみにパーソネルは、Larry Young (org), Hank White (flh), Herbert Morgan, Tyrone Washington (ts), Eddie Wright (g), Eddie Gladden (ds), Stacey Edwards (congas), Althea Young (vo)。

リーダーのラリー・ヤングのオルガン、フロント管が、ホワイトのフリューゲルホーン、モーガン、ワシントンのテナー・サックス、そして、グラッデンのドラム、エドワードのコンガのセクステット編成。ボーカルが1曲だけ入る。これまでのリーダー作には無かった、大編成コンボが本作の特徴。
 

Larry-youngcontrasts

 
特に、コンガが入った3曲が特にユニーク。演奏全体がリズミックなビートで覆われる「Majestic Soul」、モード&フリー・ジャズ志向のボサノバ・グルーヴが印象的な「Evening」、フリーな演奏の中にスピリチュアルな響きのする「Means Happiness」。これは、後世に継がれる、先進的なオルガンがメインのモード&フリー・ジャズ。この真髄は、1990年代以降、純ジャズ復古以降、次の世代のジャズ・オルガニストに弾き継がれていく。

コンガ抜きの3曲も、ヤング・オリジナルのオルガン・モード&フリー・ジャズで、聴き応え十分、様々な音の展開に聴いていてワクワクする。オルガンとドラムの攻撃的なデュオ「Major Affair」、ヤングの妻アルテアのボーカルが素敵なバラード曲「Wild Is the Wind」、そして、軽快なバンド・アンサンブルが楽しいTender Feelings」。ラリー・ヤングのモード&フリー・ジャズの懐の深さと応用力の高さが窺い知れる、グッドな演奏ばかり。

オルガンがメインの、硬派で先進的な、モード・ジャズ、そして、フリー・ジャズ。大編成コンボでのモード&フリー・ジャズは、当時のコルトレーン・ジャズを彷彿とさせるが、コルトレーン・ジャズとは一線を画する、ラリー・ヤングのオリジナルのモード&フリー・ジャズ。オルガン・ジャズの革命児、ラリー・ヤングの面目躍如である。
 
 

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2025年8月 6日 (水曜日)

ヤングの個性の ”正しい表出”

ラリー・ヤング(Larry Young)。ラリー・ヤングは、1940年10月生まれなんだが、1978年3月、37歳で鬼籍に入っている。今から、もう40年も前のことになる。それでも、プレスティッジとブルーノートを中心に、十数枚のリーダー作を残してくれているので、彼のユニークなオルガンを追体験することが出来る。

ラリー・ヤングのオルガンは「オルガン界のコルトレーン」と形容される。ソロ・パートに入ると、コルトレーンばりの「シーツ・オブ・サウンド」で弾きまくる。そして、このアルバムは、「オルガン界のコルトレーン」の形容を更に強固なものとしてくれる。

Larry Young『Of Love and Peace』(写真左)。1966年7月28日の録音。ちなみにパーソネルは、Larry Young (org), Eddie Gale (tp), James Spaulding (as track:1, 3, 4, fl), Herbert Morgan (ts), Wilson Moorman III, Jerry Thomas (ds)。
 
この盤は、オルガンがメインの「自由度を最大限に高めたジャズ」である。モードとフリーを適材適所に織り交ぜ、素晴らしくフリー&スピリチュアルなオルガン・ジャズがここにある。

まず、編成がユニーク。ダブルドラム、3管フロントにラリーのオルガンが加わる。ベースはもちろんギターもおらず,パーカッションもいない。自由度を最大限に追求することの出来る、変則セクステット。この編成は誰が考案したんだろう。
 

Larry-youngof-love-and-peace
 

ゲイルのトランペットとスポルディングのアルト・サックスが「スピリチュアル」な雰囲気を醸し出す。モーガンのテナー・サックスが、3管フロントの音の厚みに貢献する。ダブルドラムが、フリーな展開に、リズム&ビートな明確な指針を叩き出す。

ラリー・ヤングのオルガンが、モードに展開し、フリーに展開し、スピリチュアルに展開する。自由度を最大限に高めた即興演奏を現出する為の、八面六臂のオルガンの弾き回し。そして、これが正しく機能して、当時としては珍しい、オルガンがメインのフリー&スピリチュアル・ジャズが展開されている。

といって、自由に弾きまくる、吹きまくるフリー&スピリチュアルでは無い。メインはモード・ジャズ。しっかりと規律を保った、限りなく自由度を高めたモード・ジャズ。

そんなモード・ジャズ本流の中に、フリーな展開、スピリチュアルな展開が織り交ぜられる。規律の中のフリー、規律の中のスピリチュアル。パワーと理性のバランスが取れた、オルガンがメインの「自由度を最大限に高めたジャズ」。

商業ジャズで無い。ジャズの本来の「芸術性」を追求した様な、ストイックで硬派な内容にワクワクする。ラリー・ヤングの「オルガン界のコルトレーン」と形容される個性がストレートに出た好盤。腰を据えて、じっくりと耳を傾けたい。
 
 

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2025年2月 9日 (日曜日)

ブルーノートらしさが溢れる盤

ブルーノート創立の1939年以降、ジャズの潮流が変わりつつある1968年までにリリースされたアルバムから、レココレ誌の執筆陣が選んだ「ベスト100」。そんなブルーノート盤の「ベスト100」を順に聴き直していく企画。今日はその「第12位」。

Larry Young『Unity』(写真左)。1965年11月の録音。ちなみにパーソネルは、Larry Young (org), Woody Shaw (tp), Joe Henderson (ts), Elvin Jones (ds)。ショウのトランペットとジョーヘンのテナーが2管フロントのカルテット編成。ベースがいないのは、オルガンがベース・ラインを肩代わりしているため。

ショウのトランペット、ジョーヘンのテナー、エルヴィンのドラム、ときて、ヤングのオルガン、とくれば、これはもう、純正中の純正「モード・ジャズ」だろう。絶対に、オルガンのブルージーな音色を活かした、ファンキー・ジャズやソウル・ジャズの類では決してない(笑)。

冒頭のウッディ・ショウ作の「Zoltan」から、ラリー・ヤングのモーダルなオルガンが炸裂する。ヤングのモーダルなオルガンは、とてもストイックで硬派なフレーズ。甘さやポップさの欠片も無い。しかし、とても実直で迫力ある、ヤングならではの「モーダルなオルガン」で、このモーダルなオルガンのフレーズはヤングでないと出ない。

そして、ヤングの「モーダルなオルガン」についてのアレンジが秀逸。ラストの有名スタンダード曲「Softly, As in a Morning Sunrise(朝日の如くさわやかに)」のモーダルな崩し方など絶品である。メロディアスでスインギーなこの楽曲を、ヤングならではの「モーダルなオルガン」で換骨奪胎して再構築している。これが見事。
 

Unity_2

 
ヤングのモーダルなオルガンを「オルガン界のコルトレーン」と形容するが、よく聴くと、コルトレーンのモード解釈とは全く異なる、ヤングが考える、ヤングならではのモード解釈がこの盤に詰まっている。

それが良く判るのが、ショウのトランペットとジョーヘンの2管フロントのモーダルなアプローチ。ショウはショウなりの、ジョーヘンはジョーヘンなりのモード・ジャズがあるのだが、この盤では、ショウもジョーヘンも、ヤングの考える、ヤングならではのモード解釈に則って、モーダルなフレーズを吹きまくっている。

これは、ブルーノートがリハーサルにも力を入れて、本番演奏に臨んでいる「賜物」だろう。リハーサルを積むことによって、他のメンバーがリーダーの目指す音を理解し、リーダーの目指す音を「的確に出す」。これは、パッと集まってパッと演奏するジャムセッション方式では絶対に出来ない。この盤では、リーダーのヤングが目指すモーダルな音を、他のメンバーが「的確に出している」。これがこの盤の素晴らしさの一つである。

まとめると、当時の「ブルーノートらしさ」を醸し出す3要素、「ルディ・ヴァン・ゲルダーの創るブルーノートの音」、「リハを積んだことによる演奏の質の高さ」、「キメのアレンジの優秀性」、この3要素をしっかり踏まえた、モード・オルガンの名盤の一つだと思う。

ただし、内容的には「モーダルなオルガン」という、かなり専門性の高い内容が詰まった盤なので、レココレ誌の執筆陣が選んだベスト100の中の「第12位」という順位には、ちょっと疑問が残るけどなあ。内容的には順位が高いと思うが、皆が聴いて楽しめるという点ではなあ。まあええか。
 
 

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2024年9月27日 (金曜日)

ライフタイムの「フリーの成熟」

そういえば、トニー・ウィリアムスって、フリー・ジャズが好きだったな。そんな思い出がある。マイルス楽団にいた頃も、親分マイルスのいないところで、フリーなドラミングに走ったり、自らのリーダー作では、公然とフリー・ジャズを展開して、とにかく「ブイブイ」言わせていた。

The Tony Williams Lifetime『(Turn It Over)』(写真左)。1970年7月の録音。ちなみにパーソネルは、Tony Williams (ds, vocals on "This Night This Song", "Once I Loved", "A Famous Blues"), John McLaughlin (g, vocals on "A Famous Blues"), Larry Young (org), Jack Bruce (b, lead vocals on "One Word")。

そんなトニー・ウィリアムスが主宰する「ライフタイム」の第2弾。内容的には、先のライフタイムのデビュー作の、電気エフェクトがかかったエレギとオルガンをフロントにした「先進的なフリー・ジャズ」は変わらない。というか、グッと洗練された「成熟イメージ」。

ベース・ラインの強化を狙ったのか、英国の伝説のブルース・ロック・グループ「クリーム」から、ジャック・ブルースをベーシスト兼ボーカル担当として招聘している。

確かに、デビュー作では、ベース・ラインはオルガンのラリー・ヤングが担当していたのだが、まず、右手でフリーなフレーズを弾きながら、定型のベース・ラインを供給するなんて出来ないので、実は影が薄かった、というか、放棄されていたイメージがある。
 

The-tony-williams-lifetimeturn-it-over

 
この2作目では、ジャック・ブルースがエレベで定型のベース・ラインを供給しているので、トニー+マクラフリン+ヤングのフリーな展開の底に、どっしりとした安定感がある。この辺りが、グッと洗練された「成熟イメージ」として、耳に響くのだろう。

しかし、ロック畑のブルースが、よくここまで、フリーな演奏のベース・ラインを弾きこなせるなあ、と感心する。英国では「ロックとジャズの境界が曖昧」だが、ブルースのエレベのプレイを聴いていて、それが良く判る。

この盤の特徴として、ボーカル入りのナンバーが多く採用されていること、があげられる。ボーカルの雰囲気は「サイケデリック」

。当時、流行だったサイケデリック・ロックからの影響だろうが、フリー・ジャズにサイケデリック、当時、米国で、若者中心に人気のあった「フリーとサイケ」の組み合わせ、そのものを反映しているところが、なんだか「抜け目が無い」。が、先進的なフリー・ジャズが、信条の「ライフタイム」としては、あまり成功しているとは思えない。

この盤は、トニー・ウィリアムスが主宰する「ライフタイム」の音世界である、電気エフェクトがかかったエレギとオルガンをフロントにした「先進的なフリー・ジャズ」の成熟を聴くことが出来る。逆に言うと、これ以上の発展は難しいくらいの成熟度である。実際に、次作ではメンバー構成がガラッと変わることになる。
 
 

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2024年9月26日 (木曜日)

トニーの先進的なフリー・ジャズ

トニー・ウィリアムスのドラミングがお気に入りだった。純ジャズのドラミングも、クロスオーバーでのドラミングも、どちらも僕にとっては「お気に入り」。超ハイテクニックで叩きまくるが、どれだけ速く叩こうが、複雑に叩こうが、リズム&ビートはしっかりとキープされ、独特のデジタルチックなグルーヴもしっかり確保されている。フロント楽器によって、叩き方、叩く内容を変化させる器用さも素晴らしい。

The Tony Williams Lifetime『Emergency!』(写真左)。1969年5月の録音。ちなみにパーソネルは、John McLaughlin (g), Tony Williams (ds, vo), Larry Young (org)。早逝のウルトラ・テクニカルなレジェンド・ドラマー、トニー・ウィリアムスが立ち上げたトリオ「Lifetime」のデビュー盤。

ギターに、ジョン・マクラフリン。マハヴィシュニヌ・オーケストラを立ち上げる前の「ライフタイム」への参加である。オルガンに、ラリー・ヤング。「オルガンのコルトレーン」と形容された、オルガンで、シーツ・オブ・サウンドとモーダルなフレーズを弾きまくる猛者である。ドラムには、もちろん、トニー・ウィリアムス。

ところで、この盤、「フュージョン・ジャズの先駆け」とか、「クロスオーバー・ジャズの発祥」などと評価されているが、僕は違うと思う。

まず、聴き手のニーズに合わせて、ソフト&メロウを基調とした、R&Bなどと融合したフュージョン・ジャズの先駆け、とは全く異なる内容だと思う。このライフタイムの演奏は、ソフト&メロウなんて論外だし、R&Bの影のかけらもない。何をもって、フュージョン・ジャズの先駆けと評価するのか、全く理解できない。

そして、基本ジャズとロックの融合がメインのクロスオーバー・ジャズの発祥、については、エレギを使用しているところはロックに似ているが、演奏全体のリズム&ビートは「ジャズ」の域を出ていない。それぞれの楽器のフレーズだって、ロックっぽいものは全く無い。ジャジーなフレーズがてんこ盛りである。
 

The-tony-williams-lifetimeemergency

 
冒頭のタイトル曲「Emergency」を聴くと、この演奏って、フュージョン・ジャズでもなければ、クロスオーバー・ジャズでも無い。この演奏は、電気エフェクトがかかったエレギとオルガンをフロントにした「先進的なフリー・ジャズ」である。

トニー・ウィリアムスのフリーなドラミングには、一定のリズム&ビートとグルーヴがキープされていて、このトニーのドラミングのビートに乗ってフリーに演奏することが「最低限のルール」のようで、トニーのドラミングがしっかりしているので、意外とフリー・ジャズな演奏に聴こえないのだが、この盤全体の演奏は「フリー・ジャズ」である。

そして、そんなトニーのドラミングに乗って、ギターのマクラフリンも、オルガンのヤングも「フリー・ジャズな演奏」を展開するが、二人のフリーな演奏は、限りなく自由度の高いモーダルなフレーズからスタートして、その延長線上の先でフリーに展開する手法に則っているので、意外とメロディアス。聴き通すことに「苦痛は伴わない」。

激情に駆られて、無手勝流に吹きまくる、馬の嘶きの様なフリーキーな吹奏とは一線を画する、マクラフリンとヤングならではのユニークなもの。

フリー・ジャズな演奏が基本なのだが、ビートとグルーヴがしっかりしているのと、フロント楽器のフレーズがモードから派生してフリーに展開する手法をとっているので、「聴かせる音楽」として成立しているのが、このライフタイムのフリー・ジャズの特徴であり個性である。

しかし、当時、これだけ尖った内容の電気エフェクトがかかったエレギとオルガンをフロントにした「フリー・ジャズ」をアルバム化したなあ、と感心する。

そして、このアルバムを制作&リリースしたのは、1950年代から、聴き手のニーズに合わせて「聴かせるジャズ」「聴いて楽しいジャズ」を制作してきた、大手ジャズ・レーベルの「ヴァーヴ」というから、驚きである。

しかし、よくヴァーヴがこんなに尖ったフリー・ジャズな盤を制作したなあ。当時の「時代」がそうさせたのだろうか。
 
 

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2024年7月26日 (金曜日)

サイケデリックなジャズ・ロック

ジョン・マクラフリンのエレギは、ジャズに軸足をしっかり残した、先鋭的で革新的なエレギで唯一無二。ジャズ色の強いクロスオーバーなエレギなので、何故か我が国では人気は高くないが、ジャズ・エレギのイノベーターの一人として、絶対に無視できない。

John McLaughlin『Devotion』(写真左)。1970年2月の録音。ちなみにパーソネルは、John McLaughlin (el-g), Larry Young (org, el-p), Billy Rich (b), Buddy Miles (ds, perc)。ジョン・マクラフリンのソロ・リーダー作の2作目になる。

パーソネルを見渡すと、お気に入りのプログレッシヴなオルガン奏者、ラリー・ヤング。そして、ジミ・ヘンドリックスと共演歴のあるビリー・リッチ。ジミ・ヘンドリックスのバンド・オブ・ジプシーのドラマーであった、バディ・マイルス。ジミヘンゆかりのリズム隊が目を引く。

そして、この盤を聴くと、思わずニヤリ。これって「ジミヘン」やん。マクラフリン流のジミヘン・フレーズの嵐。演奏の基本は「サイケディック・ロック」をベースとしたクロスオーバー・ジャズ。

ジミヘンと共演歴のあるベースとドラムのリズム隊が「バンド・オブ・ジプシー」風のリズム&ビートを叩きまくって、演奏全体のサイケ色、ジミヘン色を色濃くしている。
 

John-mclaughlindevotion

 
1970年2月の録音なので、まだ、ジミヘンは存命していた時期の録音になる(ジミヘンは1970年9月にオーヴァードーズが原因で急逝している)。そういう意味では、この盤は、マクラフリンによる「ジミヘンへのオマージュ」を表明した企画盤とも解釈出来る。

さすがはマクラフリンといったエレギの弾き回しで、ジミヘンのオマージュ的な音作りではあるが、ジミヘンそっくりでは全く無い。ギターの基本テクニックはマクラフリンの方が上。

ロック的なグルーヴはジミヘンだが、マクラフリンはジャズロック的なグルーヴで応戦している。マクラフリンの弾き回しは端正で規律的。ジミヘンの弾き回しは適度にラフで直感的。アタッチメントによる音の加工も、両者、似て非なるもの。

マクラフリンのエレギとヤングのオルガンのフレーズは完全に「モード」。サイケ色に彩られたモーダルなフレーズをマクラフリンとヤングは弾きまくる。マイルスのアルバムやトニー・ウィリアムスのライフタイムでブイブイ言わせていた「呪術的でアブストラクトに捻れた」切れ味の良い、サイケデリックなフレーズの嵐。

適度なテンションも張っていて、サイケ色が強いながら、演奏全体は整っていて、理路整然としている。カッチリまとまった、しっかり作り込まれたサイケデリック・ジャズロックである。

音の雰囲気はいかにも「英国的」。ブリティッシュなサイケデリック・ロックの音の雰囲気や、プログレッシヴ・ロックの音の雰囲気をしっかりと漂わせている。こういうところが、英国のジャズロック、クロスオーバー・ジャズならでは個性であり、僕はとても気に入っている。
 
 

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グリーンの優れたカヴァー能力

暑い。酷暑である。梅雨明け宣言があった翌日からの猛暑。午前中から外出が憚られる強い日差しと熱風。外出したら絶対に体に悪い。これはもう「引き籠り」しかない。ありがたいのはエアコンの存在で、朝からエアコンをフル稼働させて、なんとか涼しい部屋の中でテレビを見たり、ジャズを聴いたり。

Grant Green『I Want to Hold Your Hand』(写真左)。1965年3月31日の録音。ブルーノートの4202番。ちなみにパーソネルは、Grant Green (g), Hank Mobley (ts), Larry Young (org), Elvin Jones (ds)。グラント・グリーンのギターと、ハンク・モブレーのテナー・サックスがフロントの、オルガン入り変則カルテット。ベースはラリー・ヤングのオルガンが代替している。

前々作の『Talkin' About!』(1964年9月録音)で、出会ったリーダーでギタリストのグリーンとオルガンのヤング、ドラムのエルヴィン。きっと相性が良かったのだろう、前作『Street of Dreams』では、新進気鋭のヴァイブ奏者ハッチャーソンを加えて、そして、今回は、ベテランの域に達していたテナーのハンク・モブレーを加えて、意外と硬派で正統派なファンキー・ジャズを聴かせてくれる。

今回はアルバム・タイトルにあるように、レノン=マッカートニーの「I Want to Hold Your Hand(抱きしめたい)」の、ビートルズ・ナンバーのカヴァーを目玉に、アルバムの冒頭に配している。当時、ビートルズが大人気で、ジャズ界では、こぞって猫も杓子もビートルズ曲のカヴァーを録音して、アルバムの売り上げに貢献させようと躍起だった。

が、ビートルズ曲はコード進行がジャジーでは無い。ロックンロールとして捉えても、コード進行がかなりユニーク。そして、演奏ビートは8ビート。ジャズにアレンジするには、かなり障壁が高かった。事実、ビートルズ曲のジャズ化については、曲の旋律を忠実になぞって、4ビートに収めて、アドリブ展開無しに終わる、という「イージーリスニング」的アレンジが多かった。コード進行がユニークがゆえ、アドリブ展開が意外と難しかったのだろう。

しかし、このグラント・グリーン盤の「I Want to Hold Your Hand」はなかなか良く出来たアレンジで、上手く4ビートに乗せ直し、ユニークなコード進行を踏襲しつつ、アドリブ部もしっかりと展開している。この演奏を聴いて思うのは、ビートルズ曲のジャズ化って、演奏するジャズマンのセンスと力量によるところが大きい、ということが良く判る。
 

Grant-greeni-want-to-hold-your-hand

 
全く未経験のユニークなコード進行を基に、アドリブ展開をするのは、やはり至難の業なんだろう。それまでのアドリブ経験が全く応用できないのだからたまらない。

しかし、この盤でのグリーンは、全く違和感なく、「I Want to Hold Your Hand」のアドリブ展開を実現している。未経験のユニークなコード進行を基にアドリブを展開するには、その想像力の高さとセンス、そして、そのイメージを実現する確かなテクニック。これらを兼ね備えたジャズマンだけが、ビートルズ曲の「優れたジャズ化」を実現出来るのだろう。

聴いていて、1曲目の「I Want to Hold Your Hand」の演奏の流れと、次の有名スタンダート曲「Speak Low」の演奏の流れと、全く違和感が無いのはさすが。ビートルズ曲のジャズ化の好例が、この「I Want to Hold Your Hand」だろう。4曲目のボサノバの名曲「Corcovado」のカヴァーも良好。グリーンはポップス系の楽曲のカヴァーが上手い。

サイドマンも良好。特に、新進気鋭の「オルガンのコルトレーン」こと、ラリー・ヤングのオルガンも良い。しっかりと地に足を着けた、伝統的なハードバップなフレーズを繰り出すヤングは意外と凄い。

さらに良いのは、サイドマンに回ったハンク・モブレーのテナー。この盤でのモブレーは「当たり」。彼にとって何が良かったか判らないが、素晴らしい「伴奏のテナー」をきかせてくれる。おおらかにアドリブを繰り出し、絶妙にチェイスを入れる。伴奏のモブレー、素晴らしい。

そして、さすがなのは、ドラムのエルヴィン。「I Want to Hold Your Hand」の4ビートへの落とし込み。ボサノバ・ジャズへの柔軟かつ違和感の無い対応。エルヴィンは単にポリリズミックなドラマーでは無い。歴代のレジェンド級のドラマーの中でも、類稀なセンスと力量を兼ね備えた、適応力抜群のオールラウンドなドラマーである。

ビートルズ曲のカヴァーをタイトルにした企画盤なので、硬派なジャズ者の方々からは敬遠され気味ですが、敬遠するには及ばず。サイドマンの演奏内容も秀逸。グリーンのギターの力量とテクニックの素晴らしさが実感できる秀逸な内容です。
 
 

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2024年7月20日 (土曜日)

オルガン入りギター盤の秀作です

グラント・グリーンは、ほとんど「ブルーノートのお抱え」ギタリストと思って良いと思う。グラント・グリーンの秀作は、当時のブルーノート・レーベルに集中している。ブルーノートの総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンが、グラント・グリーンのギターの個性について、いかに造詣が深かったか、が非常に良く判る。

Grant Green『Street of Dreams』(写真左)。1964年11月16日の録音。ブルーノートの4253番。ちなみにパーソネルは、Grant Green (g), Bobby Hutcherson (vib), Larry Young (org), Elvin Jones (ds)。グラント・グリーンのギターと、ボビー・ハッチャーソンのヴァイブがフロントの、オルガン入り変則カルテット。ベースはラリー・ヤングのオルガンが代替している。

オルガン入りのグリーンのリーダー作。まず、グリーンのギターはシングル・トーンでありながら、音がとても太い。普通、シングル・トーンのギターは音が細くて、オルガンの太い音色に負けることが多いのだが、グリーンのシングル・トーンはとても太いので、オルガンの太い音色に負けず、オルガンと対等にフレーズを奏で、ユニゾン&ハーモニーを奏でることが出来る。

しかも、オルガンは、当時、新進気鋭のラリー・ヤング。いわゆるオルガンの新主流派、と形容される、スマートな音色が個性。つまり、従来のオルガンの様に、例えば、ジミー・スミスなどの様に、ファンクネスが濃厚では無い。そんな「オルガンのコルトレーン」と形容されるヤングが、ファンキー・ジャズなオルガンを弾きまくる。
 

Grant-greenstreet-of-dreams

 
これが「ミソ」で、グリンのギターとオルガンが絡む時、グリーンの持つ濃厚なファンクネスが前面に推し出てくるのだ。ヤングのオルガンにも、そこはかとなくファンクネスは漂うのだが、この盤での濃厚なファンクネスは、絶対のグリーンのギターから醸し出るファンクネスなのだ。

ハッチャーソンのヴァイブの存在も見逃せない。ハッチャーソンのヴァイブも、いわゆるヴァイブの新主流派、と形容されるモーダルでスマートなヴァイブが身上。例えば、ファンキー・ヴァイブのレジェンド、ミルト・ジャクソンのヴァイブだと、グリーンのギターの濃厚なファンクネスと相まって、オーバー・ファンクな演奏になって、確実に「耳にもたれる」。

が、ハッチャーソンのヴァイブだとそうならない。逆にハッチャーソンのスマートなヴァイブがグリーンのギターの持つ濃厚なファンクネスを際立たせる効果を産んでいる。グリーンのファンクネス濃厚なギターの音色を、洗練したスマートなファンクネスの音色に変化させ際立たせる。ハッチャーソンのヴァイブの存在も、この盤での「キモ」である。

あとは、リズム&ビートを推進するドラマーの存在。この盤では、エルヴィンがいつになくファンキーなドラミングでバンド全体の演奏をコントロールし鼓舞する。この盤でのエルヴィンのファンキーなドラミング。エルヴィンって器用で引き出しの多いドラマーなんだ、ということを再認識する。

グリーンのファンクネス濃厚でホーンライクな弾き回しも魅力的で、バンド全体のリラックス度の高い、ファンキーな演奏も、このメンバーでは異色。ジャケットも良好。実にスマートでリラクゼーション溢れる、グルーヴィーなオルガン入りギター盤の秀作です。
 
 

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2023年8月 8日 (火曜日)

オルガンのコルトレーンの出現

ブルーノート・レーベルは「オルガン・ジャズ」が得意。ジャズ・オルガンの神様、ジミー・スミスを見出して(マイルスから紹介されたみたい)、リーダー作を録音させ、オルガン・ジャズの人気者に仕立て上げたのが、ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオン。

つまり、ライオンがジャズ・オルガンについて造詣が深かったが故、ブルーノートは、ジミー・スミスの後に出てくる有望なオルガニスト達をキャッチしてはリーダー作を録音させた訳で、1950年代から1960年代のジャズ・オルガンの歴史については、ブルーノートのカタログを押さえておけば良いくらいなのだ。

Larry Young『Into Somethin'』(写真左)。1964年11月12日の録音。ブルーノートの4187番。ちなみにパーソネルは、Larry Young (org), Sam Rivers (ts, #1-4), Grant Green (g), Elvin Jones (ds)。「オルガンのコルトレーン」の異名をとるラリー・ヤングのブルーノートでのデビュー盤。

ラリー・ヤングはブルーノートでリーダー作を出す前、3枚ほど、他のレーベルからリーダー作をリリースしているが、ヤングのオルガンの個性がハッキリと記録されているのは、この盤以降のブルーノート盤だろう。加えて、サイドマンも厳選されていて、このブルーノートでのデビュー盤には、ヤングのオルガンの個性が溢れている。

オルガンによるモーダルなフレーズ、オルガンによる「シーツ・オブ・サウンド」、オルガンによるエモーショナルな展開、確かに「オルガンのコルトレーン」と呼ばれるのが、実に良く判る。この盤を聴けば直ぐに判るのだが、ヤングのオルガンは、既にジミー・スミスのオルガンとは全く異なる。つまり、ジミー・スミスの影響下に無い、当時として「新しいオルガンの響き」なのだ。
 

Larry-younginto-somethin

 
新主流派の時代を感じさせるモードなオルガン&演奏。フロントのパートナーの1人として、グラント・グリーンがいるのだが、パッキパキ硬質でファンクネスだだ漏れのシングルトーンのグリーンが、モーダルなジャズに何故いるのか、と思われる方がいると思うが、実はグラント・グリーンは、モード・ジャズも「いける」。

例えば『Idle Moments』で「Jean de Fleur」という完璧モーダルな秀曲を書いているし、本作2曲目の「Plaza De Toros」はモーダルな曲だが、これはグラント・グリーンによる作曲。

テナーのサム・リヴァース、ドラムのエルヴィン・ジョーンズは言わずもがな。このテナーとドラムは「モード・ジャズの申し子」的存在で「安心」。

それまでの「ファンクネス濃厚でソウルフルなオルガン」では無く、「モーダルでストイックでどこか欧州ジャズ的なオルガン」は実にユニーク。「ファンクネス濃厚でソウルフルなオルガン」は、ジミー・スミスによって、深化の余地が無い位に完成されている。現代のジャズ・オルガンは、この「モーダルでアーティスティックでどこか欧州ジャズ的なオルガン」を深化させているケースが大多数。

そういう意味でも、このラリー・ヤングの「モーダルでストイックでどこか欧州ジャズ的なオルガン」の出現は、オルガン・ジャズにとって重要な出来事だった。オルガンという楽器の可能性を広げ、深化の方向性を提示した。もっと評価されても良い、ラリー・ヤングのジャズ・オルガンの存在意義だろう。
 
 

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2023年7月21日 (金曜日)

グリーンとヤングとエルヴィンと

ブルーノートの4100番台の後半のアルバムの中で、このブログに記事として上げていないアルバムをメインに聴き直して、せっせと記事にしている。4100番台は、メインストリーム志向の純ジャズの範疇の中で、1960年代前半の「ジャズの多様化」の時代を確実に捉えて、当時のジャズのバリエーションを漏らさず網羅したアルバムを漏らさずリリースしている。

4100番台を通して聴けば、当時の成熟したジャズの「演奏の志向」や「演奏のスタイル」の全てが追体験できる。これは素晴らしいことである。そして、この4100番台で記録された、ジャズの「演奏の志向」や「演奏のスタイル」が、1980年代中盤以降の「純ジャズ復古」のベースとなっていて、現代のジャズに繋がっている。

Grant Green『Talkin' About!』(写真左)。1964年9月11日の録音。ブルーノートの4183番。ちなみにパーソネルは、Grant Green (g), Larry Young (org), Elvin Jones (ds)。リーダーのグラント・グリーンのギター、プログレッシヴなモーダル・オルガニストのラリー・ヤング、そして、ポリリズムの塊ドラマーのエルヴィン・ジョーンズのトリオ編成。

この盤は、思いっ切り聴き応えがある。まず、リズム隊が、オルガンでモード・ジャズを演奏する、先進的で進歩的なオルガンと、ポリリズミックで自由度の高い革新的なドラムで構成されている。このリズム隊の叩き出すリズム&ビートは、従来のハードバップには無い、最先端のもの。
 

Grant-greentalkin-about

 
この最先端のリズム&ビートをバックに、パッキパキ硬派で、こってこてファンキーなシングル・トーンが個性のグラント・グリーンが先鋭的なフレーズを弾きまくる。演奏の基本は「ファンキー&ソウル」なジャズなんだが、演奏全体の雰囲気は先進的、先鋭的、進歩的な、実に硬派で、とてもストイックな演奏になっている。そして、アドリブの弾き回しは何時になく「熱い」。

が、グリーンのギターにも増して、ラリー・ヤングのオルガンが凄い。「ファンキー&ソウル」なグリーンを向こうに回して、プログレッシヴでストイックな「モーダルな雰囲気のオルガン」を弾きまくる。モーダルな雰囲気の中で、ファンキー&ソウルなフレーズを織り込んでくる。責めに攻めるヤングのオルガン。グリーンもこの先鋭的なオルガンをしかと受け止めて、熱くて硬派なソウルフル・フレーズを弾きまくる。

そして、そんな二人をしっかりと支え、しっかりと鼓舞しつつ、演奏全体のリズム&ビートをコントロールするのが、エルヴィンのドラミング。グリーンのギターとヤングのオルガンを前面に押し出し、引き立たせるエルヴィンのドラミングは相変わらず見事。このエルヴィンのポリリズミックで切れ味の良いドラミングがアルバム全体の雰囲気をビシッと締めている。

このブルーノートの4183番、ジャズ盤紹介本や雑誌記事に上がることが殆ど無い、地味な存在に甘んじている作品だが、どうして、この盤、グリーンの代表作の1枚だと思うし、1960年代半ばの「ジャズ多様化の時代」のクリエイティブで熱い、当時のジャズの「深化」をタイムリーに記録した名盤だと思う。
 
 

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