2025年7月14日 (月曜日)

ドン・チェリーのフリー・ジャズ

ココレ誌の執筆陣が選んだ、ブルーノート盤の「ベスト100」。まずは、このレココレ誌が選んだ「ベスト100」のアルバムの中で、当ブログで扱ったことが無いアルバムをピックアップして聴き直している。今日は、フリー・ジャズの重要な開拓者の1人、ドン・チェリーの名盤である。

Don Cherry『Symphony for Improvisers』(写真左)。邦題「即興演奏家のためのシンフォニー」。ブルーノートの4247番。1966年9月19日の録音。ちなみにパーソネルは、Don Cherry (cornet), Gato Barbieri (ts), Pharoah Sanders (ts, piccolo), Karl Berger (vib, p), Henry Grimes, Jean-François Jenny-Clark (b), Ed Blackwell (ds)。

先に断っておくが、この盤はLP時代、A面全部が「Symphony for Improvisers: Symphony for Improvisers/Nu Creative Love/What's Not Serious?/Infant Happiness」のフリー・ジャズの組曲。B面全部が「Manhattan Cry: Manhattan Cry/Lunatic/Sparkle Plenty/Om Nu」のフリー・ジャズの組曲。長編の組曲2曲のみのフリー・ジャズのアルバム。

この盤には、ドン・チェリーの考えるフリー・ジャズが詰まっている。ベースは「オーネット・コールマンのフリー・ジャズ」だと感じるが、オーネットとフリー・ジャズに対するアプローチが異なっている。

オーネットは、従来のモダン・ジャズで「やってはいけないこと」を正として、ある決め事の上で、「やってはいけないこと」をメインに演奏する。従来のモダン・ジャズではやらないことをやって「フリー・ジャズ」とした。
 

Don-cherrysymphony-for-improvisers

 
ドン・チェリーは、そのオーネットのフリー・ジャズに、ジャズとして正調なリズム&ビートを立てた。つまり、フリー・ジャズの「ジャズ」の部分を正調なリズム&ビートに求めた、と僕は感じる。

そして、その上に、オーネットの「やってはいけないこと」をバンバンやるのだが、リズム&ビートがほぼ正調に供給されているので、「やったはいけないこと」が音楽的に整頓されている、と感じる。これが、ドン・チェリーの考えるジャズが、従来のジャズの雰囲気を宿していて、意外と聴きやすくなっているのは、そういう音の「作り」になっているからだろう。

フリー・ジャズは、演奏者それぞれが、自由勝手気ままに、本能の赴くままに演奏しまくる演奏トレンドでは無い。「フリー」を演奏者それぞれが、自由勝手気ままに、本能の赴くままに演奏しまくる、と解釈すると「音楽」ではなくなる。必ず、最低限の演奏の決め毎があり、「フリー」の解釈を、それぞれのリーダーが行い、それを音にし、演奏に反映する。それがフリー・ジャズの本質だと僕は考える。

「ドン・チェリーの考えるフリー・ジャズ」は、この盤を聴いて感じるのが一番。ジャズ者初心者の方々にも聴き易く、フリー・ジャズの「構造」が良く判るかと思う。

フロントのインプロビゼーションと、リズム・セクションのリズム&ビート。フリー・ジャズとして、フロント隊とリズム隊、それぞれ「フリー」の一言をどう解釈するかで、それぞれのフリー・ジャズの個性が決まる。フリー・ジャズとは、即興演奏を旨とするジャズとして、本質を突く、非常に興味深い演奏トレンドだと僕は思う。
  
 

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2025年7月 7日 (月曜日)

セシル・テイラーのBNでの傑作

レココレ誌の執筆陣が選んだ、ブルーノート盤の「ベスト100」。まずは、このレココレ誌が選んだ「ベスト100」のアルバムの中で、当ブログで扱ったことが無いアルバムをピックアップして聴き直している。今日は、ピアノのフリー演奏の怪人、セシル・テイラーの傑作の一枚。

Cecil Taylor『Conquistador!』(写真左)。1966年10月6日の録音。1968年3月のリリース。ブルーノートの4260番。ちなみにパーソネルは、Cecil Taylor (p), Bill Dixon (tp), Jimmy Lyons (as), Henry Grimes, Alan Silva (b), Andrew Cyrille (ds)。ピアノのフリー演奏の怪人、セシル・テイラーがブルーノートに残した2枚のアルバムの中の一枚。

セシル・テイラーの傑作の一枚。さすがブルーノートでの録音で、リハーサルをしっかり積んで、演奏のレベルは高く、拠れたところや迷ったところは皆無。セシル・テイラーのフリー・ジャズは、ピアノが主役のフリー・ジャズ。これってありそうで無い類のもので、管楽器、たとえば、サックスが主役のフリー・ジャズは沢山有るが、ピアノが主役のフリー・ジャズは、あまり無い。

ピアノは、サックスの様にフリーキーな音、アブストラクトな音が出しにくい。ピアノは、不協和音を奏でることはできるが、完全無手勝流の自由な弾き回しについては、サックスの様に音色に極端な抑揚つけたり、馬の嘶きの様な吹上げが出来ない。つまり、ピアノにはピアノなりの「フリー&アブストラクトな」演奏方法があるということで、その演奏方式の1つを提示しているのが、このセシル・テイラーのアルバムである。
 

Cecil-taylorconquistador

 
ピアノは鍵盤があるので、どうしても音が定型化されてしまう。つまり「ド」の鍵盤を叩くと、あくまで出てくる音は「ド」だということ。サックスの様に吹き方を変えるだけで出せるアブストラクトな音が、ピアノでは出せない。しかし、そこはセシル・テイラー、ピアノを使って、弾き回しの「自由」と、音の重ね方の「自由」に、ピアノとしてのフリーな展開を求めている。

そして、サックスの様に吹き方を変えるだけで出せるアブストラクトな音をトランペットに求めている。もともと、トラペットは、楽器の吹き方の特性上、長時間のフリー&アブストラクトな音展開に弱い。但し、瞬間芸的なフリー&アブストラクトな音展開は、トランペットという楽器ならではのアブストラクトな音が出せる。これを、このアルバムでは、フリー&アブストラクトなピアノの展開に、効果的なアクセントを付けている。

このピアノ独特のフリー&アブストラクトな音の展開は、他の楽器のフリー&アブストラクトな音の展開に比べて、理路整然としていて、完全に感情の赴くままのフリー・ジャズな展開とは一線を画するものだと感じる。限りなくフリーに近いモーダルな展開に音の雰囲気は近いが、このセシル・テイラーのピアノのフレーズ展開は、全くモード奏法に則っていない。

この辺りが、ピアノにはピアノなりの「フリー&アブストラクトな」演奏方法があるということで、その演奏方式の1つを提示しているのが、このセシル・テイラーのアルバム、と言われる所以。ピアノが主役のフリー・ジャズは、このセシル・テイラーというピアノのフリー演奏の怪人を中心に、バリエーション展開していく。ピアノが主役のフリー・ジャズとしての名盤。
 
 

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2025年7月 3日 (木曜日)

ハッチャーソンのモード・ジャズ『Components』

レココレ誌の執筆陣が選んだ、ブルーノート盤の「ベスト100」。まずは、このレココレ誌が選んだ「ベスト100」のアルバムの中で、当ブログで扱ったことが無いアルバムをピックアップして聴き直している。今日は、1960年代のモダン・ジャズの演奏トレンドの代表格「新主流派ジャズ」の好盤。

Bobby Hutcherson『Components』(写真左)。1965年6月10日の録音。ブルーノートの4213番。ちなみにパーソネルは、Bobby Hutcherson (vib, marimba), James Spaulding (as, fl), Freddie Hubbard (tp), Herbie Hancock (p, org), Ron Carter (b), Joe Chambers (ds)。1966年リリース、ハッチャーソンのリーダー作第2作目。

前作『Dialogue』のパーソネルの違いは、ピアノがヒルからハンコックへ。サックス・フルートがリヴァースからスポルディングに変わっている。前作から前衛度合いが後退し、フリーへの傾倒が弱くなった。「モーダルで限りなくフリーな演奏、現代音楽に通じる硬質でクリスタルな響き」が弱まって、ハードバップの展開をそこはかとなく残した、メインストリーム志向の新主流派ジャズに落ち着いている。
 

Bobby-hutchersoncomponents

 
初リーダー作の「肩に力が入った状態」がほどよく緩和されて、当時のジャ演奏のトレンドである、新主流派のモード・ジャズを目一杯に展開している。この盤での、ハッチャーソンのモード・ジャズは、レベル・精度ともに高い。この盤で「ハッチャーソンの考えるモード・ジャズ」が確立している、と感じる。ポスト・バップの響きが芳しい。ハッチャーソンのヴァイブの新主流派度合いは見事なもので、ハッチャーソンのモーダルなヴァイブは完成の域に達している。

そして、そのハッチャーソンのモーダルなヴァイブを支え、鼓舞し、前面に押し出しているのは、ハンコックのピアノ。ハンコックは、新主流派のモード・ジャズの「ツボ」を誰よりも心得ていて、ハンコックのモード・ジャズにおける伴奏パフォーマンスは素晴らしい。ここでは、ハッチャーソンの考えるモード・ジャズに則った、素晴らしいモーダルな伴奏を繰り広げている。

当時のジャズ演奏のトレンドである、新主流派のモード・ジャズの秀作の1枚である。ハッチャーソンの考えるモード・ジャズが確立し、パーソネルの面々は、ハッチャーソンの考えるモード・ジャズに則った、素晴らしいモーダルなパフォーマンスを披露する。好盤である。
 
 

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2025年6月16日 (月曜日)

チェリーの考えるフリー・ジャズ『Complete Communion』

レココレ誌の執筆陣が選んだ、ブルーノート盤の「ベスト100」。まずは、このレココレ誌が選んだ「ベスト100」のアルバムの中で、当ブログで扱ったことが無いアルバムをピックアップして聴き直している。

今日も前回に引き続き、フリー、スピリチュアル、アバンギャルドなジャズのアルバムである。

Don Cherry『Complete Communion』(写真左)。1965年12月の録音。ブルーノートの4226番。ちなみにパーソネルは、Don Cherry (tp), Gato Barbieri (ts), Henry Grimes (b), Ed Blackwell (ds)。

チェリーのトランペット、バルビエリのテナーがフロント2管のピアノレス・カルテット編成。テナー奏者のガトー・ガルビエリの参加が目を引く。ドン・チェリーが名門ブルーノートに残した3枚のリーダー・アルバムの1作目。

1960年代前半、ソニー・ロリンズ、アーチー・シェップ、ジョージ・ラッセル、アルバート・アイラーなど、オーネット・コールマンのフリー・ジャズに関心はあるが、オーネットとの直接の共演は避けたい(母屋を乗っ取られかねない)。

それでは、と、オーネットのフリー・ジャズの最高の相棒との共演を、という人たちから一斉にオファーを受けて、数々の共演盤を作成した。

そんな嵐の様な共演期間を経て、1960年代半ば、ドン・チェリーは自らのジャズを追求し始める。その最初の成果がこの『Complete Communion』。この盤には「ドン・チェリーのフリー・ジャズ」のエッセンスがグッと恐縮されて収録されている。

一言で言うと「限りなくフリーなハードバップ」。演奏全体の響きは「ハードバップ・ライクでシンフォニック」。厳密に言うと、この「ドン・チェリーのフリー・ジャズ」は、いわゆる、純粋なフリー・ジャズでは無い。
 

Don-cherrycomplete-communion

 
あくまで「ハードバップ」な規律を踏襲し、ハードバップなフレーズ展開がベースになった「限りなく自由度の高い」ハードバップ。この「限りなく自由度の高い」部分に重点を置いた「チェリーの考えるフリー・ジャズ」。

そんな「ハードバップ」な規律をベースに、ドン・チェリーのコルネットが、オーネット・コールマンのトーンを踏襲しつつ、ドン・チェリー独特の吹き回しとトーンで、限りなく自由度の高い、と言って、モードでは決してない、チェリー独特のアドリブ・フレーズを吹き上げる。

このオーネットのトーンを踏襲してはいるのにも関わらず、チェリー独特の吹き回しとトーンを実現しているのは、おそらく、チェリーが手にする楽器が、コルネットだからだ、と思う。

コルネット(トランペット)の運指、トーンを前提とした吹き回しが、チェリー独特の吹き回しとトーンになるのだと思う。オーネット・コールマンの楽器はアルト・サックス。コルネット(トランペット)とアルト・サックスとの楽器の違いが、チェリー独特の吹き回しとトーンを生み出している。

リズム&ビートは、フリーに近いが、しっかりとした規律をベースにビートを叩き出し、独特のフリーなグルーヴを獲得している。「ドン・チェリーのフリー・ジャズ」のリズム&ビートを担うのは、グライムズのベースと、ブラックウェルのドラム。

ドン・チェリーが名門ブルーノートに残した3枚のリーダー・アルバムの1作目には「ドン・チェリーの考えるフリー・ジャズ」がぎっしり詰まっている。「限りなくフリーなハードバップ」。

「ハードバップ」な規律を踏襲しつつ、アドリブ・フレーズは、限りなく限りなく自由度の高い、チェリー独特のアドリブ・フレーズ。ドン・チェリー入門盤としても良好なアルバム。面白く興味深い内容。好盤である。
 
 

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2025年6月13日 (金曜日)

ヒルの考える ”アバンギャルド”『Compulsion!!!!!』

レココレ誌の執筆陣が選んだ、ブルーノート盤の「ベスト100」。まずは、このレココレ誌が選んだ「ベスト100」のアルバムの中で、当ブログで扱ったことが無いアルバムをピックアップして聴き直していくことにしている。と、ベスト100の中で、10枚ほどが、当ブログで扱ったことが無いアルバムとして残っているが、全部、フリー、スピリチュアル、アバンギャルドなジャズのアルバムだけが残った。

Andrew Hill『Compulsion!!!!!』(写真左)。1965年10月8日の録音。ブルーノートの4217番。ちなみにパーソネルは、Andrew Hill (p), Freddie Hubbard (tp, flh), John Gilmore (ts, b-cl), Cecil McBee (b), Joe Chambers (ds), Renaud Simmons (conga, perc), Nadi Qamar (perc, African drums, thumb piano), Richard Davis (b, track 3)。基本、セプテット編成。

リーダーのアンドリュー・ヒルは、モンクの如く幾何学的にスイングするモーダルなピアニスト。「判り易い平易で明るいモンクの様な幾何学的にスイングし音飛びするピアノ」という個性をしっかり表現している。基本はモーダルなピアノ。時々、アブストラクトにブレイクダウンする。

そんなヒルが、フリー、スピリチュアル、アバンギャルドなジャズにチャレンジする。パーソネルを見渡すと、バンド・サウンドを形成するメンバーは、皆、フリー、スピリチュアル、アバンギャルドなジャズを得意とする面子がズラリ。テナーのジョン・ギルモアとか、ベースのセシル・マクビーとか、そして、アフリカンなパーカッションが二人、入っている。
 

Andrew-hillcompulsion

 
演奏全体の雰囲気は「オーネット・コールマン」のフォロワー的アバンギャルド・ジャズ。オーネットのアバンギャルド・ジャズな必要最低限の決め事に則り、ヒル独特の理路整然としたアバンギャルド・ジャズが繰り広げられる。アバンギャルド・ジャズ、時々フリー・ジャズ、時々スピリチュアル・ジャズ、といった展開。よくリハーサルされたであろうことが良く判る、整然とした、規律溢れる、オーネット志向のアバンギャルド・ジャズ。

しかし、オーネットのアバンギャルド・ジャズの物真似では決して無い。しっかりとヒルの個性を反映して、ヒル独特のアバンギャルド・ジャズに昇華させている。ヒルの「判り易い平易で明るいモンクの様な幾何学的にスイングし音飛びするピアノ」の個性を、このアバンギャルド・ジャズにしっかり反映させている。

演奏全体の雰囲気は「オーネット志向」、そのサウンド、その音世界は、ヒル独自の「判り易い平易で明るい、幾何学的にスイングし音飛びする」展開。アバンギャルド・ジャズでありながら、難解な展開は極力回避しつつ、アフリカンなグルーヴを醸し出しつつ、モーダルなフレーズをメインとした、限りなく自由度の高い、理路整然としたアバンギャルド・ジャズが展開される。これがこの盤の「キモ」だと僕は感じている。

フリー、スピリチュアル、アバンギャルドなジャズを苦手とする向きにも、十分に訴求する「ヒルの考えるアバンギャルド・ジャズ」。限りなく自由度の高いモード・ジャズを聴き通せるスタミナのある「ジャズ耳」の持ち主であれば、この「ヒルの考えるアバンギャルド・ジャズ」は聴き通せると思う。そして「オーネット志向」の音の響きをしっかりと味わえると思う。
 
 

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2025年6月 7日 (土曜日)

ブルーノートのヴォーカル盤・2

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Dodo Greene『My Hour of Need』(写真左)。1962年4月2, 17日の録音。ブルーノートの9001番。ドド・グリーンのボーカル盤である。ブルーノート9000番台に録音された2枚のヴォーカル作品の中の1枚。ちなみにパーソネルは以下の通り。

1962年4月2日の録音は、Dodo Greene (vo), Ike Quebec (ts), Grant Green (g), Sir Charles Thompson (org, tracks 1-10), Milt Hinton (b, tracks 2, 7, 9 & 10), Herbie Lewis (b, tracks 1, 3-6 & 8), Al Harewood (ds, tracks 2, 7, 9 & 10), Billy Higgins (ds, tracks 1, 3-6 & 8)。

1962年4月17日の録音は、Dodo Greene (vo), Ike Quebec (ts), Grant Green (g), Eddie Chamblee (ts, tracks 11-14), Edwin Swanston (org, tracks 11-14), John Acea (p, tracks 15-16), Wendell Marshall (b, tracks 11-16), Jual Curtis (ds, tracks 11-16)。

このアルバム、初出のLPでは全10曲(1962年4月2日の録音)。1996年のCDリイシュー時のボーナス・トラックの追加が6曲(1962年4月17日の録音)。
 

Dodo-greenemy-hour-of-need

 
11曲目から16曲目までのボートラは、続編アルバムの為に録音された未発表曲。この辺がCDリイシュー時のボートラ追加の「いらぬお節介」なところ。ここでは、初出LPでの全10曲を中心に書かせていただく。

もともとは、1962年4月2日、アイク・ケベック・クインテットの伴奏で演奏したアルバム。ドド・グリーンのヴォーカルは、R&Bとソウルフルなブルースを融合させた小粋なジャズ・ヴォーカルが個性。ヴォーカリストとしての実力は折り紙付き。ポップでブルース寄りの歌唱は、ファンクネスを漂わせつつ、アーシーでゴスペルチックな感じで、僕は大好きだ。

軽快なR&B風のリズム&ッビートに乗り、アイク・ケベックのソウルフルなテナーが全編でドド・グリーンのヴォーカルを盛り上げる。ヴォーカリストが主役のアルバムなので、パッキパキ硬派で、こってこてファンキーなグラント・グリーンのギターはちょっと控えめ。それでも、そこはかとなくファンクネスを振り撒いて、アルバムのソウルフルな雰囲気をより濃いものにしている。

オルガンの音も効果的に響いて、このボーカル盤の雰囲気は「ポップでブルース寄りなソウル・ジャズ」。サウンド全体からブルーノート臭さがプンプン漂って、確かにこのヴォーカル盤は、ブルーノートにしか作れない、ブルーノート謹製の女性ボーカル盤である。
 
 

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2025年6月 6日 (金曜日)

ブルーノートのヴォーカル盤・1

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Sheila Jordan『Portrait of Sheila』(写真左)。1962年9月19日、10月12日の録音。ブルーノートの9002番。ちなみにパーソネルは、Sheila Jordan (vo), Barry Galbraith (g), Steve Swallow (b), Denzil Best (ds)。ギター・トリオのリズム隊を従えた、シーラ・ジョーダンのボーカル盤である。ブルーノート9000番台に録音された2枚のヴォーカル作品の中の1枚。

総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオン率いる当時のブルーノートは「ボーカル盤制作には手を出さない」方針だったのだが、何故か1962年、突如、ブルーノート9000番台(Vocal 9000 series)なるボーカル盤シリーズをスタートする。

が、なんとこの9000番台、2枚で打ち止め。よほど、ライオンはボーカル盤制作に魅力を感じなかったとみえる。しかし、さすがはブルーノート。2枚しかないボーカル盤だが、どちらも内容はピカイチ。

さて、順番は逆になるが、今日は9002番のシーラ・ジョーダン盤。シーラ・ジョーダン(Sheila Jordan)は、1928年、ミシガン州デトロイト生まれの女性ジャズ・シンガー。
 

Sheila-jordanportrait-of-sheila

 
ピアノレス、バリー・ガルブレイス擁するギター・トリオのリズム隊を従え、シーラ・ジョーダンが唄いまくる。旧来のジャズ・ボーカルとは一線を画する、しっとりした、キュートでスイートな歌唱は魅力十分。

派手さは全くないが、バリー・ガルブレイスのジェントル&ウォームなギター,スティーブ・スワローのクールだが強靱で推進力のあるベース,デンジル・ベストの繊細なブラッシュ・ワーク、の堅実なバッキングが清々しく、シーラのプリティなヴォーカルを際立せる。

シーラは、声を楽器のように扱う独特な歌唱が個性を活かして、スタンダード「Falling In Love With Love」「Dat Dere」「Willow Weep For Me」など趣味の良いジャズ・ナンバーをクールに歌う。

そう、ブルーノートのボーカル盤の1枚、このシーラのボーカル盤は、シーラの声を、楽器のように扱う感じのプロデュースを施している様に感じる。まさか、ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンは、ボーカルを楽器の様に扱うことで、取り扱い禁止だったボーカル盤を制作することを思いついたのだろうか。

確かに他のレーベルのジャズ・ボーカル盤とは一線を画する、ブルーノート独特の女性ボーカル盤。一聴の価値あり、である。
 
 

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2025年5月24日 (土曜日)

ベシェの「Summertime」を聴く

シドニー・ベシェ(Sidney Bechet、1897年5月 - 1959年5月)。米国ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のジャズ・ミュージシャン。クラリネット、ソプラノ・サックス奏者。ニューオーリンズ・ジャズの分野で活躍した。

一方、ブルーノート・レーベルは最長のジャズ専門レーベル。1939年、NYにて設立。設立者は、ブルース大好きドイツ系移民のアルフレッド・ライオン。ブルーノートは、ブギウギ・ピアノの2枚のEPによってそのスタートを切る。そして、1940年には、シドニー・ベシェの「サマータイム」がヒットを記録している。初期のブルーノートの経営は、そのレコードの売り上げでぎりぎり持ちこたえたと言われる。

Sidney Bechet『Jazz Classics with Bunk Johnson, Vol. 1』(写真左)。1993年、仏のEMI Records で制作されたコンピレーション・アルバムである。ちなみにパーソネルは、以下の通り。コンピ盤なので、パーソネルが雑然としているが、我慢していただきたい。

Sidney Bechet (cl, ss), Albert Nicholas (ci, 5, 10), George Lugg (tb, 3, 8), Sandy Williams (tb, 6, 7), Vic Dickenson (tb, 1, 2), Bunk Johnson (tp, 6, 7), Max Kaminsky (tp, 3, 8), Sidney De Paris (tp, 1, 2), Teddy Bunn (g, 4, 9), Art Hodes (p, 1 to 3, 5, 8, 10), Cliff Jackson (p, 6, 7), Meade "Lux" Lewis (p, 4), John Williams, George "Pops" Foster (b), Danny Alvin (ds, 5, 10), Manzie Johnson (ds, 1, 2, 6, 7, 9), Sidney Catlett (ds, 4), Fred Moore (ds, vo)。

シドニー・べシェがリーダーの演奏が10曲収録されているが、この中でも、一番重要な演奏が「Summertime」。

ベシェは、クラリネットの名手であり、デキシーランド・ジャズをはじめとする、ジャズ初期における「クラリネット」をメイン楽器化に大きな役割を果たしている。また、ソプラノ・サックスの先駆的な使用は、後の世代のサックス奏者も継承される、先駆的な事例となっている。
 

Sidney-bechetjazz-classics-with-bunk-joh

 
ソプラノ・サックスのジャズにおける最初の録音時の使用は、ジョン・コルトレーンの1960年10月録音の「My Favorite Things」と間違った情報がまかり通っているみたいだが、正確には、このシドニー・ベジェの1940年録音の「Summertime」が、ジャズにおける最初の録音時の使用になる。コルトレーンは、それを復活させた、と言う訳。なんでもかんでも、コルトレーンを神格化扱いするのは、いかがなものか、と思う。

このコンピ盤での演奏は、基本的に「スイング・ジャズ」の範疇である。聴かせるジャズ、踊れるジャズの基本中の基本の演奏形態であり、ジャズが大衆音楽として認識された最初の演奏形態でもある。

そんなスイング・ジャズのマナーの中で、べシェの「Summertime」の演奏は、アレンジこそまだ単純な、発展途上な簡易なものだが、べシェのソプラノ・サックスによるカヴァー演奏は、後のイージーリスニング・ジャズを大幅に先取りした様な、判り易く端正で流麗なパフォーマンスで、当時、ヒットしたのも頷ける出来である。

評論家レナード・フェザーいわく「当時こうした(甘い)ポピュラー・チューンを取り上げることは、従来のジャズ・ファンに対して少々乱暴なこと」だったらしいが、今の耳には、良質なイージーリスニング・ジャズ志向のカヴァー演奏と捉えることができる。アレンジがシンプルで成熟していないところだけは、時代が時代だけに仕方が無い。

「Summertime」以外の演奏もスイング・ジャズとして整った、水準以上の演奏が繰り広げられており、1940年頃のスイング・ジャズの良いところがしっかりと記録されている。ブルーノートのごくごく初期の録音の成功例として、ジャズ・マニアとしては、一度は耳にしておくべき音源だとは思う。
 
 

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2025年5月23日 (金曜日)

BN5000番代のユタ・ヒップ

レココレ誌の執筆陣が選んだ「ベスト100」。ブルーノート創立の1939年以降、ジャズの潮流が変わりつつある1968年までにリリースされたアルバムから、ブルーノートらしい「内容と音と響き」、そんな三拍子揃ったブルーノート盤の「ベスト100」を順に聴き直していく企画。

このベスト100のアルバムを順に聴き直してブログにアップしていこう、なんて思っていたら、すでに感想をアップしているアルバムが結構あって、以前聴いた感想と今、聴いた感想が一致しているのは、聴き直しの感想をアップする必要が無いことに気がついた。

と言うことで、まずは、このレココレ誌が選んだ「ベスト100」のアルバムの中で、当ブログで扱ったことが無いアルバムをピックアップして聴き直していくことにした。

Jutta Hipp Quintet『New Faces - New Sounds From Germany』(写真左)。1954年4月24日、フランクフルトでの録音。ブルーノートの5056番。ちなみにパーソネルは、Jutta Hipp (p), Joki Freund (ts), Emil Mangelsdorff (as), Hans Kresse (b), Karl Sanner (ds)。テナー・サックスとアルト・サックスの2管フロント、バックに、ユタ・ヒップのピアノ、ベース、ドラムのリズム隊が控える、クインテット編成。

ユタ・ヒップ(Jutta Hipp)は、1925年、ドイツ・ライプチヒ生まれの女性ジャズ・ピアニスト。ドイツにて戦時下に青春時代を過ごし、1946年、米国に移住、30歳でニューヨークに移り住む、という経歴も持つ。
 

New-faces-new-sounds-from-germany  

 
ジャズ奏者としては、1958年、早々に第一線を退き、活動期間は短かった。本当かどうかは判らないが、よく言われる話としては、彼女は人前での演奏について極度に緊張するタイプで、ライヴ演奏に向かなかった為、早々にシーンから姿を消したというものである。

当盤は70年前の欧州ジャズ、独ジャズの音。ユタ29歳の録音。彼女が米国に渡る前、彼女ユタの欧州ジャズ時代を捉えたフランクフルト録音の1枚。ブルーノートの5000番代のレコードになる。米国東海岸NYでは、ビ・バップからハードバップへの変革期。

このユタのアルバムの音は、トリスターノ率いる「クール・ジャズ」的な音が蔓延している。テナーのヨキ・フロイント、アルトのエミス・マンゲルスドルフも、トリスターノ派のテナーのワーン・マーシュ、アルトのリー・コニッツの様な音で吹きまくっている。なるほど、ドイツでは、クール・ジャズが米国から伝播していたとみえる。

この後、ユタは、NY在住の英国人評論家、レナード・フェザーの誘いを受け、大西洋を渡り、NYに移住し、短い間ではあったが、NYのジャズ・シーンで、ドイツから来た女性ジャズ・ピアニストとして活躍することになる。そして、ブルーノートに『Jutta Hipp At The Hickory House Volume 1&2』(1515, 1516番)、『Jutta Hipp With Zoot Sims』(1530番)の3枚を残して、早々にシーンから姿を消す。

この『New Faces - New Sounds From Germany』は、ユタのピアノの個性の源を確認できること、そして、1954年のドイツのジャズ・シーンのトレンドが確認できこと、この2点について意義のある記録である。
 
 

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2025年4月 3日 (木曜日)

BNらしい ”バードランドの夜”

レココレ誌の執筆陣が選んだ「ベスト100」。ブルーノート創立の1939年以降、ジャズの潮流が変わりつつある1968年までにリリースされたアルバムから、ブルーノートらしい「内容と音と響き」、そんな三拍子揃ったブルーノート盤の「ベスト100」を順に聴き直していく企画。今日はその「第21位」。

Art Blakey『A Night at Birdland vol.1』(写真)。邦題『バードランドの夜』。1954年2月21日、NYのジャズクラブ、バードランドでのライヴ録音。パーソネルは、Clifford Brown (tp), Lou Donaldson (as), Horace Silver (p), Curly Russell (b), Art Blakey (ds)。クリフォード・ブラウンのトランペット、ルー・ドナルドソンのアルト・サックスがフロント2管、シルヴァー=ラッセル=ブレイキーのリズム隊、併せて、クインテット編成。

ここで先に一言。この盤については、どのジャズ盤紹介本でも「ジャズの代表的な演奏トレンドであるハードバップの始まりを記録した盤」としている。いわゆる「ハード・バップ誕生の瞬間」を記録した歴史的名盤と評価されている。が、売り文句としては実にキャッチーな表現だが、この盤が記録したライヴ・パフォーマンスを境目に、ハードバップが一気に展開されていった訳ではない。

録音当時、この盤の様なハードバップな演奏が、NYの様々なライヴ・スポットで、演奏され始めていたのだろう。そんな、ビ・バップからハードバップへの「演奏トレンド」の進化を、ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンはいち早く感じ取り、いち早く記録に留めたい、と思ったのだろう。そして、その企みは「大成功」。

まず、この盤、ライヴ盤というところが素晴らしい。スタジオ録音だと、何度か録り直しをして完成度を高めることができるので、どうしても「作り出した」感がつきまとう。しかし、ライヴ盤は違う。演奏の「一発録り」なので、臨場感が半端無く、やり直しができないので、この記録された音がその場で演奏された音そのもの、というリアリティーと説得力がある。
 

Art-blakeya-night-at-birdland-vol1  

 
しかし、このライヴ音源、どう聴いても、パッと集まってパッと演奏する、いわゆるジャム・セッション的な演奏では無い。演奏の完成度がとても高い。スタジオ録音に匹敵する完成度の高さ。

ブルーノートはスタジオ録音の場合、リハーサルを十分積むことを義務付けていて、しかもそのリハーサルにもギャラを払う、という徹底ぶり。そうやって、演奏の完成度の高さを担保しているのだが、この『バードランドの夜』も、ライヴではあるが、事前にリハーサル的なライヴを積み上げた結果である様に思う。

恐らく、バンドとしても、ブルーノートとしても、満を持してのライヴ録音だっただろう。録音隊のルディ・ヴァン・ゲルダーも、相当、気合を入れてのライヴ録音に感じる。ダイナミックレンジも申し分なく、楽器の音の生々しさも申し分無い。バードランドの会場の臨場感、空間の広がりも感じる絶妙な録音。音の響きは「ブルーノート・オリジナル」。

ビ・バップからハードバップへの「演奏トレンド」の進化を、スタジオ録音ではなくライヴ録音とし、臨場感とリアリティーと説得力を獲得(ブルーノートらしい内容)。そして、リハーサルを積んだ後の完成度の高い演奏を捉え(ブルーノートらしい音)、ルディ・ヴァン・ゲルダー本気のブルーノート・オリジナル」な音で記録する(ブルーノートらしい響き)。

このライヴ盤は、ブルーノートらしい「内容と音と響き」が、最高の形で整っている、モダン・ジャズの名盤の一枚である。そういう意味で、レココレ誌のブルーノート盤「ベスト100」の「21位」というのはいかがなものか。僕は、このライヴ盤は「第1位」でも良いと思っているし、せめて、ベスト10には必ず入る名盤と評価している。
 
 

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   エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

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