ECMの無国籍ニュー・ジャズ
欧州のニュー・ジャズの牽引役であるECMは、欧州ジャズらしい「エキゾチックでありながら、無国籍的なワールド・ミュージック志向のニュー・ジャズ」が得意ジャンルの一つだったりする。ワールド・ミュージック志向の音を敬遠せず、音志向の一つとして、しっかり認識し適応した、珍しい類の懐の深いレーベルである。
Collin Walcott, Don Cherry & Nana Vasconcelos『Codona 3』(写真左)。1982年9月の録音。ちなみにパーソネルは、Collin Walcott (sitar, tabla, hammered dulcimer, sanza, voice), Don Cherry (tp, org, doussn' gouni, voice), Naná Vasconcelos (perc, berimbau, voice)。
シタール兼タブラ奏者のコリン・ウォルコット、トランペット奏者のドン・チェリー、パーカッショニストのナナ・ヴァスコンセロスからなるジャズ・トリオ、コドナの3枚目で最後のアルバム。コドナは「free jazz and world fusion group」とされており、欧州ジャズ独特の整然としたワールド・ミュージック志向のニュー・ジャズが、ECM独特の録音とエコーを纏って展開されている。
エキゾチックでありながら、無国籍的なワールド・ミュージック、国籍不明のニュー・ジャズなところが、この盤の個性で、即興演奏をベースとした、確実にフリーな展開なのだが、どこか理路整然としていて、規律の取れたインタープレイが独特。国や地域の音の色が付かないが、土着的なリズム&ビート、タブラなどの民族音楽楽器の響きが、どこまでも「ワールド・ミュージック志向」。それでいて無国籍なのが、いかにも欧州ジャズらしい。
そして、途中から入ってくる「ボイス」の存在が、そんな「ワールド・ミュージック志向」を、「無国籍的なエキゾチックな雰囲気」を増幅する。しかし、ECM独特の録音とエコーが、アフリカンな、土着的な雰囲気を抑制する。どこかアーバンっぽい雰囲気も漂う、独特のワールド・ミュージック志向」を振り撒いている。
欧州のニュー・ジャズの牽引役であるECMらしい、不思議な響きと魅力に満ちた、無国籍的なエキゾチックな雰囲気を色濃く宿した「ワールド・ミュージック志向」のニュー・ジャズ。ウォルコット、チェリー、ヴァスコンセロス、それぞれが、自らの個性を最大限に発揮して、即興にフリーに展開した、極上のパフォーマンスがここに記録されている。
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
★ AORの風に吹かれて
★ まだまだロックキッズ 【New】 2024.08.24 更新
・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。
・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
記事をアップ。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
東日本大震災から14年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。












最近のコメント