2024年8月18日 (日曜日)

トリオ・タペストリーの3枚目

酷暑の夏、命を守るための「引き籠り」が長く続く。締め切った、エアコンの効いた部屋は、意外と雑音が少ない。外は酷暑であるが故、静的でスピリチュアルな、硬質で透明度の高い「ECMサウンド」で涼を取りたくなる。21世紀に入っても、西洋クラシック音楽の伝統にしっかりと軸足を置いた「ECMの考える欧州ジャズ」は健在で、ここ10年の間に、ECMサウンドは、更なる高みを目指して「深化」している。

Joe Lovano, Marilyn Crispell, Carmen Castaldi - Trio Tapestry『Our Daily Bread』(写真左)。2022年5月の録音。ちなみにパーソネルは、Joe Lovano (ts, tarogato, gongs), Marilyn Crispell (p), Carmen Castaldi (ds)。ジョー・ロバーノのテナーがフロント1管、ベースレスのトリオ「Trio Tapestry」。ジョー・ロヴァーノのトリオ・タペストリーの3枚目のアルバム。2023年11月12日のブログ記事の追記である。

広々とした、奥行きのある、叙情的で神秘的なサウンド・スペース。静的でスピリチュアルなフレーズの展開。限りなく自由度の高い、フリー一歩手前の、漂うが如く、広がりのある幽玄で静的なビートを伴った即興演奏の数々。今までのECMサウンドの中に「ありそうで無い」、どこか典雅な、欧州ジャズ・スピリットに満ちたパフォーマンス。
 

Trio-tapestryour-daily-bread

 
ロバーノの静的でスピリチュアルなテナーが実に魅力的。ベースが無い分、ロバーノのテナーの浮遊感が際立つ。浮遊感の中に、確固たる「芯となる」音の豊かな広がりと奥行きのあるテナーのフレーズがしっかりと「そこにある」。決してテクニックに走らない、高度なテクニックに裏打ちされた、スローなスピリチュアルなフレーズが美しい。

クリスペルの硬質で広がりのあるタッチが特徴の、耽美的で透明度の高い、精神性の高いピアノ。シンバルの響きを活かした、印象的で静的な、変幻自在で澄んだ、リズム&ビートを供給するカスタルディのトラム。この独特の個性を伴ったリズム・セクションが、ロバーノのスピリチュアルなテナーを引き立て、印象的なものにしている。ロバーノのテナーの本質をしっかりと踏まえた、ロバーノにピッタリと寄り添うリズム・セクション。

21世紀の「深化」したECMサウンドが、この盤に詰まっている。21世紀の、神秘的で精神性の高い、静的なスピリチュアル・ジャズの好盤の一つ。チャーリー・ヘイデンに捧げた、6曲目の「One for Charlie」における、ロバーノのテナー・ソロは美しさの極み。現代のニュー・ジャズの「美しい音」「スピリチュアルな展開」が、この盤に溢れている。
 
 

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2023年11月12日 (日曜日)

「ECMのロヴァーノ」の新作です

寒い。とにかく寒い。気象通報によれば「年末年始頃の寒さ」。あの〜今はまだ11月の上旬なんですが。これだけいきなり寒くなると、外出するのも憚られる。こういう日は、冬の身支度をして、部屋の中で熱いコーヒーでもすすりながらジャズを聴く。それも耽美的でリリカルなニュー・ジャズだ。それに限る。

静的で耽美的でリリカルなニュー・ジャズとくれば「ECMレーベル」のジャズ盤だろう(なんかこればっかりやなあ・笑)。特に21世紀に入った後のECMの音は幅が広がってきた。ECMといえば「欧州ジャズ」の老舗なんだが、21世紀に入って、ボーダーレスになってきた。東欧的な音、米国的な音、イスラエルな音、音の幅が広がって「ワールド・ワイド」になってきている。

Joe Lovano, Marilyn Crispell, Carmen Castaldi『Our Daily Bread』(写真左)。2022年5月の録音。ちなみにパーソネルは、Trio Tapestry : Joe Lovano (ts, Tarogato, Gongs), Marilyn Crispell (p), Carmen Castaldi (ds)。ベースレス、テナー+ピアノ+ドラムの変則トリオ、ジョー・ロヴァーノのトリオ・タペストリーからの3枚目のアルバム。

ジョー・ロヴァーノ(Joe Lovano)は、アメリカのジャズ・サックス奏者。1952年12月29日生まれ。今年で71歳。大ベテランの域。初リーダー作は、1985年の『Tones, Shapes & Colors』。ちょうど、純ジャズ復古の時期に新鋭サックス奏者としてデビューしたので損をしている。純ジャズ復古のタイミングでカムバックしてきたベテラン・ジャズマンや、1960年代のハードバップを最良のジャズとして、その再現に精進した新伝承派ジャズマンに混じってのデビューだったので、目立ち損ねた感がある。
 

Joe-lovano-marilyn-crispell-carmen-casta

 
ECMレーベル独特の音世界の中での、ボーダーレスな「静的でスピリチュアルなジャズ」。即興演奏をメインとした、ボーダーレスなモード・ジャズをベースに、ECMお得意の「静的で耽美的でリリカルなニュー・ジャズ」が展開される。そんまニュー・ジャズの音世界にスピリチュアルな要素がしっかりと反映される。ECMにとって「新しい響き」ひとつ。

まず、ロヴァーノのサックスの音自体が「スピリチュアル」。そこに耽美的でリリカルなクリスペルのピアノが絡む。そして、このボーダーレスな「静的でスピリチュアルなジャズ」のリズム&ビートを、カスタルディのドラムがガッチリと支える。

ロヴァーノのサックスとクリスペルのピアノが醸し出す、耽美的でリリカルな音の広がり。その音の広がりに、カスタルディのシンバルがビートを刻み、印象的なメリハリを加える。典雅で流麗な、そして浮遊感溢れるバラードチックな展開には、思わずじっくりと聴き惚れてしまう。

今年のECMからリリースされた「静的なスピリチュアルなニュー・ジャズ」のアルバムの中でも白眉の出来。耽美的でリリカルな音の広がりだけでなく、リズム&ビートもしっかりと刻む。水墨画の様な仄かな暗さだけでなく、仄かに明るいブリリアントでくすんだ音の輝きもあり、アドリブ展開の巧みさと相まって、ジャズの持つ「即興の妙」を心ゆくまで楽しめる。良いアルバムです。
 
 

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2023年6月 3日 (土曜日)

ポール・モチアン・トリビュート

ポール・モチアンと言えば、ビル・エヴァンス、キース・ジャレットとの共演の印象が強くて、正統派スインギーな純ジャズ系のドラマーというイメージがある。

そんなモチアンとECMというのは、ちょっと違和感があるのだが、モチアンって、現代音楽っぽい前衛的なジャズや、スピリチュアルなジャズが得意だったりするので、モチアンとECMって、そういう面で相性が良かったのだろう。

ポール・モチアンとECMとの関係は、1970年代、ECMレーベルが活動を始めた頃から、1981年まで、5枚のリーダー作を残している。そして、一旦、ECMを離れるが、21世紀に入って、2004年に『I Have the Room Above Her』を録音して、ECMにカムバック。亡くなる2年前にも『Lost in a Dream』を録音している。

Jakob Bro & Joe Lovano『Once Around The Room - A Tribute To Paul Motian』(写真左)。2021年11月、コペンハーゲンでの録音。ちなみにパーソネルは、Jakob Bro (g), Joe Lovano (ts, Tarogato), Larry Grenadier, Thomas Morgan, Anders Christensen (b), Joey Baron, Jorge Rossy (ds)。

2011年に惜しまれながら鬼籍に入った、多くの名盤に携わった偉大なジャズ・ドラマー、ポール・モチアンのレガシーをトリビュートする作品。いかにも、未だ硬派なメインストリーム・ジャズ専門のレーベル、ECMらしい企画盤である。
 

Jakob-bro-joe-lovanoonce-around-the-room

 
さて、このトリビュート盤、フロント楽器として、デンマーク出身の異能のギタリスト、ヤコブ・ブロと、ベテラン・サックス・プレイヤーのジョー・ロヴァーノ。リズム隊は、ベーシストが3人、ドラマーが2人、曲ごとに編成を変えながらの録音になっている。

演奏はインテリジェンス溢れる、陰影と音の「間」に富んだ即興演奏。静的でクリスタル、クールな熱気溢れるECMらしい即興演奏。

ヤコブのギターは内省的で静的な、墨絵の様な拡がりと陰影を持った音で印象的。ロヴァーノのテナーは、力感&情感溢れるストレートでクールな吹きっぷり。静のヤコブのギターと、動のロヴァーノのテナーとの対比がとても美しい。

ベースとドラムのリズム隊は、曲毎に交代して担当しているが、出てくるリズム&ビートの雰囲気は、明らかに「ポール・モチアン」。モチアンのドラミングって、機微、抑制、音色のバラエティーに熟練しているんだが、そんな達人的なリズム&ビートをしっかりと再現しつつ、それぞれの個性もしっかり反映する。なかなかに優れたリズム隊の面々。

ポール・モチアンって、ジャズ・ドラミングにおける、一流のスタイリストの1人やったんやなあ、と改めて感心する。そして、さすがはECM、ポール・モチアンのソロ・リーダー作の個性と特徴である「現代音楽っぽい前衛的なジャズ」や「スピリチュアルなジャズ」をしっかりと再現し、ECMジャズとして完結させている。
 
 

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2020年5月16日 (土曜日)

ECMらしい現代のニュージャズ

一昨日、昨日と書庫の大掃除を断行し、書庫のステレオが復活。本を読みながらのジャズ鑑賞が再び可能となり、ご満悦の週末である。今日は朝の10時頃から日中、雨の一日。外出することもなく、ステイホームを継続。静かな雨の週末の午後、久し振りのECMレーベルのアルバムが聴きたくなった。

ECMレーベルは、総帥マンフレート・アイヒャーの自らの監修・判断による強烈な「美意識」のもと、ECM独特のニュー・ジャズを展開する。そして、ECM独特の限りなく静謐で豊かなエコーを個性とした録音。一聴すればすぐに「ECM」と判るほどの個性的な演奏と録音。僕はこのECMの音が大好きで、今でも時々、禁断症状を発症しては、暫くECMの日々が続くことになる。

Enrico Rava & Joe Lovano『Roma』(写真左)。昨年9月のリリース。ECMの2654番。2018年11月10日、イタリア、ローマのAuditorium Parco Della Musica でのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Enrico Rava (flh), Joe Lovano(ts, tarogato), Giovanni Guidi (p), Dezron Douglas(b), Gerald Cleaver(ds)。

エンリコ・ラヴァのフリューゲルホーン、ジョー・ロヴァーノのテナー・サックスのフロント2管のクインテット編成。ラヴァのトランペットは、マイルス、ファーマー、ガレスピー、そして、ドン・チェリーとバリエーション豊か。ロヴァーノがハンガリーの民族楽器「tarogato」を駆使しているのが珍しい。
 
 
Roma  
 
 
今日選んだECM盤はこれ。宣伝のキャッチを借りると「イタリアのジャズの重鎮、トランぺッター、エンリコ・ラヴァとシチリアに先祖を持つアメリカ人ヴェテラン・テナー・サックス奏者、ジョー・ロヴァーノとの邂逅と捉えたローマでのライブ録音」。とまあ、そんな感じなんだが、さすがECM、冒頭からECMの音世界がブワーっと広がっていて、思わず引き込まれる。

ラヴァのトランペットとロヴァーノのテナー・サックスが実に良い音で鳴っている。ほとんどデュオ演奏に近い、適度な緊張感漲る丁々発止のインタープレイ。リラックスして、ゆったりとした大らかなブロウ。ラヴァもロヴァーノも好調。お互いの音をしっかり踏まえながら、ニュージャズっぽい、リリカルで切れ味の良いアドリブ・フレーズを連発している。

叙情的なピアニストのグイディ、ダイナミックなドラマーのクリーヴァー、ベースの名手ダグラスのリズム・セクションも絶好調。ラヴァとロバーニのフロント2管の音の雰囲気を踏まえ盛り立て、印象的なサポートを繰り広げる。とても柔軟性が高く、反応が素早い素敵なリズム・セクションである。

ネットを見渡すと、あまりこの盤に具体的に触れた形跡は希薄なんですが、現代ニュージャズの好盤です。ECM独特の音世界をしっかりと踏襲して、その音世界の中で、フロント2管、それぞれが自らの個性を発揮する。実にアーティステックな内容です。ジャズ喫茶の昼下がりの雰囲気にピッタリの音です。
 
 
 

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2019年2月15日 (金曜日)

耽美的なスピリチュアル・ジャズ

ジョー・ロバーノ(Joe Lovano)。1952年12月、米国オハイオ州の生まれ。現在66歳。ジャズの世界では「ほぼレジェンド」の位置付け。とても雰囲気のある、硬派で骨太なサックスを聴かせてくれるのだが、我が国では全くといっていいほど人気が無い。何故かは判らないが、日本のレコード会社の宣伝対象にならなかったんだろう。ジャズ雑誌でも全くの「無視」状態。

僕もそのお陰で、ロバーノを知ったのは21世紀になってから。現代ブルーノート・レーベルのお陰、ジャズ盤のダウンロード・サイトのお陰である。21世紀になってからも、ロバーノのCDは日本のショップでは手に入らない。iTunesストアなど、ダウンロード・サイトにいわゆる「外盤」がアップされてから、ロバーノのアルバムも一部、手に入る様になった。

ロバーノのテナーはテクニック優秀、骨太で硬派で大らかで豪快で繊細。日本で人気が無かったのが不思議なくらい。日本で人気のロリンズでも無い、コルトレーンでも無い、ロバーノ独特の個性がある。特にロバーノの最大の個性は「芯のある繊細さ」。豪快なだけでは無い、表現力が豊かで、しっかり吹ききってはいるんだが、実に繊細な、心の揺らぎの様なブロウが個性。
 

Trio_tapestry_joe_lovano

 
Joe Lovano『Trio Tapestry』(写真左)。 2018年3月の録音。ちなみにパーソネルは、Joe Lovano (ts), Marilyn Crispell (p), Carmen Castaldi (ds) 。なんとこのアルバムは、ECMレーベルからのリリース。録音場所はNYなんだが、ECMの総帥 Manfred Eicherがプロデュースしている。これは、と思って聴き始めると、スピーカーから出てくる音は「ECMの音」。1970年代からのECMお得意の「ニュー・ジャズ」の範疇。

カルメン・カスタルディの程良くエコーのかかったシンバルが演奏全体のビートを先導する。場面場面の音の雰囲気を最終的にコントロールしているのは、このカスタルディのリズム&ビート。このリズム&ビートの存在が、このアルバムの演奏をフリーに陥るのを踏みとどまらせている。静的でスピリチュアルな欧州の「ニュー・ジャズ」的雰囲気。耽美的なサックスとピアノの音の絡みが素敵に響く。

一言で表現すると「耽美的なスピリチュアル・ジャズ」。自由度がかなり高い即興演奏。端正な展開の部分はモーダルな演奏、自由度の高い展開の部分はフリーな演奏。ロバーノのサックスの個性が存分に発揮されている。そして、そのサックスに絡み、寄り添うのが、マリリン・クリスペルのピアノ。耽美的で繊細な音と力強い音とが織りなす「音のテクスチャー」。実にECMらしい好盤である。
 
 
 
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2018年6月20日 (水曜日)

ベテランの魅力的なフロント2管

最近のジャズの新作を見ていると、ベテラン陣の活躍が目に付く。大ベテランが相次いで鬼籍に入る中、50歳〜60歳辺りのベテランのリーダー作が結構出てきている。若手のニュー・ジャズも聴いていて楽しいが、ベテラン陣のモーダルなジャズやネオ・ハードバップな演奏を聴くのも楽しい。

Joe Lovano & Dave Douglas Sound Prints『Scandal』(写真左)。今年2018年4月のリリース。ちなみにパーソネルは、Joe Lovano (sax),  (tp), Lawrence Fields (p), Linda May Han Oh (b), Joey Baron (ds)。ベテランと中堅がガッチリ組んだ、魅力的なクインテット構成。聴けば判るが、中堅中心のリズム・セクションは結構強力。

ジョー・ロヴァーノとデイヴ・ダグラスによるグループ、サウンド・プリンツによる初のスタジオ・アルバム。「サウンド・プリントの特徴は、フロントラインの絡まったクロストークにある」の評価の通り、ベテラン二人のサックスとトランペット、フロント2管の多彩なパフォーマンスが、とても良い効果を生み出している。
 

Sound_prints

 
ウェイン・ショーターにインスパイアされ生まれた作品とされる。バンド名もショーターの楽曲「Footprints」に由来している。硬軟自在、変幻自在の硬派でバイタルなモード・ジャズが展開される。21世紀の新しい響きのする、「ネオ・モード・ジャズ」とでも名付けたい、現代の先端を行く先進的な展開である。

我が国において、知名度の割に人気が低いロバーノ、知名度自体が低いダグラス。しかし、この新作での演奏は特筆に値する。何故この二人について、我が国で人気が出ないのか、不思議でならない。豪放磊落、武骨で骨太なテナーとピリッとドライで渋いトランペットとの絡み、ユニゾン&ハーモニーは、他に無いのでは、と思う。

しかし、このジャケット・デザインは無いよな。余りに手間をかけなさすぎる。これでは内容のあるこの盤の演奏が可哀相。reenleaf Musicというレーベルらしいが、ジャズメンと演奏に関して、リスペクトがなさ過ぎ。ただ、このチープなジャケット・デザインに惑わされてはならない。聴けば判る。なかなかの内容の聴き応えのある好盤です。

 
 

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2016年10月27日 (木曜日)

今年のロバーノのライブ盤が良い

今年の新盤であるが、一聴して、これがなかないの内容で、思わす速報である(笑)。今年の7月のブルーノート・レーベルからリリースされたライブ盤である。これが、内容良し、音良しの好盤なのだ。

そのライブ盤とは、Joe Lovano Quartet『Classic! Live at Newport』(写真左)。2005年8月14日、ニューポート・ジャズ・フェスティバルでのライブ録音。 ちなみにパーソネルは、Joe Lovano (ts), Hank Jones (p), George Mraz (b), Lewis Nash (ds)。錚々たるメンバー、ズラリ、レジェンドが名を連ねる。

まず、このパーソネルを見れば、そのライブの内容が悪いはずが無い。充実のライブ盤である。主役のジョー・ロバーノのテナーは絶好調。これだけ吹きこなすロバーノはなかなか他では聴かれない。しかも、少し歪んだロバーノ独特のテナーの音色については、このライブ盤で強く感じることが出来る。ロバーノのテナーの個性はこれだ、と判る、ロバーノ入門盤として良い内容だ。

ジャケットはちょっとジャズらしく無いのですが、一応、ニューポートの海岸風景のようです。あまり気にしないでおきましょう。
 

Joe_lovano_classic

 
バックのピアノ・トリオも充実のパフォーマンス。伴奏に回った時の燻し銀の様な、渋いバッキングが相変わらずのハンク・ジョーンズ。とにかく典雅であり、とにかく粋だ。間合いは絶妙、アドリブ・ラインは流麗。そして、その底に横たわるファンクネス。素晴らしいピアノだ。

ベースのジョージ・ムラーツも素晴らしいベースを聴かせてくれる。鋼の様にしなやかで骨太なウォーキング・ベース。ソリッドの心地良くブンブン唸る。そして、ルイス・ナッシュのドラムが実に堅実。このライブ演奏をしっかりと整え、しっかりと支える。ナッシュのドラミングが、このライブ演奏の底をガッチリと支えている。

レジェンド達のモーダルなジャズなんだが決して古く無い。逆に新しいインスピレーション、新しい展開が感じられる。それが素晴らしい。決して懐古趣味に走らない、あくまで自らのジャズを前進させるレジェンド達の心意気が素晴らしい。

 
 

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2015年5月29日 (金曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・23

ジャズって、こういうアルバムがいきなり出てくるから隅に置けない。新譜のリサーチも怠りなく、というのを再認識する。見逃したら、この素晴らしい音世界を知らずに人生が終わってしまうのだ(笑)。

今回、これはこれは、と感心したアルバムがこれ。Joe Lovano & Dave Douglas Sound Prints『Live At Monterey Jazz Festival』(写真左)。新生ブルーノート・レーベルの最新作である。まあまあ、ジャケット・デザインもしっかりブルーノートしていて、このアルバムの内容がかなり期待出来る。

2013年9月21日、モントルー・ジャズフェスティバルのライブ録音になる。ちなみにパーソネルは、Joe Lovano (ts), Dave Douglas (tp), Lawrence Fields (p). Linda Oh (b), Joey Baron (ds)。日本においてはマイナーな存在のジャズメンばかりである。

テナーのジョー・ロヴァーノとペットのデイヴ・ダグラス。日本では人気が無いんですね〜これが。知る人ぞ知る、実は優れた中堅ジャズメンなんですけどね。聴けば、その優秀性がすぐに判るんですがね。日本のレコード会社の関係者、ジャズ評論家の方々って、何を聴いて、何を感じて、リコメンドなコメントを認めているんでしょうか。

このライブ盤の優秀性は聴けば判る。純ジャズ系のコンテンポラリーなジャズが思いっきり展開されている。聴き応え満点のメインストリーム・ジャズ。これだけ先進的なハードバップな演奏になると、言葉で表現するには無理がある。とにかく、皆さん、一度、聴いてみて下さい(笑)。
 

Soundprrints

 
しかし、さすがはブルーノート・レーベルのライブ盤である。録音も良いし、ミックスも良好。ジャズメンの演奏ばかりで無く、録音やミックスにもしっかりとした拘りを見せ、ブルーノート・レーベルならではの個性を反映した録音イメージやミックスの調子は、とにかく聴き応えがある。他のレーベルの追従を許さない、さすが老舗のジャズ・レーベルである。

テナーのジョー・ロヴァーノとペットのデイヴ・ダグラスについては、日本ではもっと再認識されるべき、優れたジャズメンである。この二人のリーダー作には駄作が無い。そういう意味では、もっと、我がバーチャル音楽喫茶『松和』のジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログでも、積極的に紹介すべきジャズメンなんだろうな。ちょっと反省している。

しかし、本当にジャズって隅に置けないよな〜。こんなライブ音源が何気なく新譜としてポロッと出てくる。別にとりわけジャズ雑誌のレビュー欄を賑わす訳では無いし、ジャズの有名ブログに大きく採り上げられる訳でも無い。そんなライブ盤なんだが、聴けば判るが、それはそれは素晴らしい内容なのだ。

これぞジャズ者冥利に尽きる話ではある。ジャズ雑誌のレビュー欄を賑わす訳では無いし、ジャズの有名ブログに大きく採り上げられる訳でも無い。しかし、自腹で投資をし、しっかりと自分の耳で聴けば、このライブ盤の良さは一耳瞭然。こういうことが時々あるので、ジャズ者、ジャズ盤コレクションは止められない。

 
 

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2012年11月 6日 (火曜日)

現代の良質なハードバップな響き

現代ブルーノートを代表するサックス奏者ジョー・ロヴァーノ(Joe Lovano)。80年代にメル・ルイス・オーケストラで活躍したベテラン・サックス・プレイヤー、ジョー・ロバーノ。バップからアバンギャルドまで吹き分ける、タフなテクニックを持つ。

口周りの鬚と巨体がテディ・ベアのようにチャーミングなテナー・サックス奏者。旋律を吹くテナーは風貌そのものだが、アドリブに入るとそのチャーミングなテナーが豹変する。かなり骨太で硬派で、かなりヴァイタルなアドリブがウネウネ、延々と展開される。

難しいプレイをするテナー奏者とされる。しかし、このライブ盤のロヴァーノは決して難しく無い。聴衆を前にしたライブである。難しいより先に、自分のプレイを堪能して欲しい。プロの吹き手ならば、まずはそう思うだろう。

ここに大変魅力的なライブ盤がある。Joe Lovano『Live at the Village Vanguard』(写真左)。CD2枚組。決して、ジャズ名盤紹介本などに名を連ねる盤では無い。ネットで検索しても、そうそうにヒットするライブ盤では無い。でも、その内容は天下一品。素晴らしい内容の現代ハードバップなライブ盤である。

ちなみにパーソネルは、Joe Lovano (ts,ss), Tom Harrell (tp), Mulgrew Miller (p), Anthony Cox (b, Disc One), Christian McBride (b, Disc Two) , Billy Hart (ds,Disc One), Lewis Nash (ds, Disc Two) 。Disc Oneは1994年3月12日、Disc Twoは1995年1月22日の録音。かの有名老舗のライブハウス、ビレッジ・バンガードでのライブ録音である。

演奏の内容は完璧に「現代のハードバップ」である。どの曲も朗々とした雰囲気で「現代のハードバップ」を奏で続ける。素敵な余裕を持った、悠然としたアドリブ。切れ味良く一体となったテーマ演奏。

これまでのジャズの歴史での、ハードバップのバリエーションの良いところを上手く織り交ぜた、伝統に根ざした新しい響きが魅力の「現代のハードバップ」。
 

Joe_lovano_village_vanguard

 
バックについては、まずピアノが素晴らしい。おおっ、なんとお気に入りの現代ハードバップ・ピアノの達人、マルグリュー・ミラーではないか。ほほっ〜。そして、これまたベースが良い。Disc1もDisc2も、どちらもベースが魅力的。なんとDisc1は、アンソニー・コックス、Disc2はクリスチャン・マクブライド。やっぱりな〜。どちらも大のお気に入りベースですぞ。

ドラムも良い。ふむふむ、なななんと、Disc1はビリー・ハート、Disc2はルイス・ナッシュ。こりゃ〜良いはず。迫力満点。大らかでダイナミックで繊細なドラミング。フロントを盛り立て、フロントと共に歌い、フロントと共に泣くドラミング。味のあるドラミング。誰にでも出来ることでは無い。プロの職人だけができる仕業。 

主役のテナー、ジョー・ロバーノとトランペッター、トム・ハレルのフロント2管には惚れ惚れする。ジャズである。絵に描いた様なフロント2管。思いっきりジャジーなフロント2管。ポップス性など、全く追求しない。ジャズとしての、ハードバップとしてのアドリブを徹底的に追求する。潔く切れ味良く後味良く、良質なハードバップが、このライブ盤にぎっしりと詰まっている。

決して耳当たりの良い演奏では無いし、決してポップで聴きやすい演奏では無い。純粋、ハードバップ・ジャズの良きエッセンスが詰まりに詰まったライブ演奏である。良質のハードバップを体験したければ、このライブ盤を聴けば良い。良質のハードバップは、と問われれば、このライブ盤を紹介する。

どこから聴いても、現代の良質なハードバップな響きが、とてもとても心地良い。かなり骨太で硬派で、かなりヴァイタルな演奏なので、気軽に聴いたり、聴き流したりは出来ないけど、このライブ盤のロバーノは掛け値無しに優れた、現代のハードバッパーである。これこそが「純ジャズ」であり「メインストリーム・ジャズ」である。
 
 
 
★大震災から1年半が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。
★がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

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