2024年9月 5日 (木曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・26

ほんと、久しぶりにボサノバ・ジャズの元祖的アルバム『Getz / Gilberto』を、メインのステレオ装置で、しっかりとスピーカーに対峙して聴いた。僕なりのジャズ超名盤研究の第26回目である。

前にこの『Getz / Gilberto』を記事にしたのが、2006年7月。あれから、18年が経過した。それまでに、ボサノバ・ジャズのアルバムは、沢山、新規にリリースされたし、リイシューについても、今まで、ほとんど再発されなかった盤が、結構な数、リリースされた。そんなアルバムについては、標準以上のレベルのものが多く、ボサノバ&サンバ・ジャズは、ほぼ、ジャズの一ジャンルとして定着した感がある。

『Getz / Gilberto』(写真左)。1963年3月の録音。パーソネルは、Stan Getz (ts)、João Gilberto (g, vo)、Antonio Carlos Jobim (p)、Tommy Wiliams (b)、Milton Banana (ds)、Astrud Gilberto (vo)。今から振り返ると、なんとも言えない、このパーソネルで「ジャズ」をやったのか、と感心する。

ジョアン・ジルベルトは、ボサノヴァというジャンルを創成した功労者、生みの親。ジョアンを「ボサノバの神」などと呼ぶ人もいる位。この「ボサノヴァの神」がギターとボーカルを担当して、ジャズのリズム&ビートに乗って、ボサノバをやるのだ。かなり無理があったと思う。逆に、ジョアンの音楽性の柔軟度の高さに敬意を表したい。ジョアンの懐の深さがあったからこそ、このボサノバ・ジャズの元祖的アルバムが世に出たと僕は思う。
 

Getz-gilberto_1

 
アントニオ・カルロス・ジョビンは、ボサノバを代表するピアニスト。この人も、ボサノバでは「神」の様な存在であり、そんなジョビンが、よく、ボサノバ調のジャジーなリズム&ビートを捻り出しているなあ、と感心する。このジョビンのピアノが、以降のボサノバ・ジャズにおける良き「お手本」となっている。ボサノバ・ジャズのリズム&ビートは、ジョビンのピアノから派生したと言っても過言ではない。

アストラット・ジルベルトは、当時、ジョアンの妻君。ボーカリストとして全くの素人。ゲッツは、このアストラットの「英語による唄声」に大いなる魅力を感じて、大プッシュしたらしいが、ジョアンはかなり難色を示したらしい。それはそうで、ボサノバは英語では唄わない。しかし、英語で唄うボサノバ・ジャズのボーカルについては、このアストラットの「イパネマの娘」の素人ボーカルが「お手本」になったのは事実だろう。しかし、素人なので、やっぱり上手くはない。

ゲッツのテナーについては、ジョアンはうるさくてしかたがなかったらしいが、それもそのはず、ゲッツのテナーの音がやけに「大きい」。目立ちたい、前へ出たい、という意図が丸見え。これがジョアンの癇に障ったのだろう。確かに、ボサノバのアンニュイで気怠い雰囲気に合っていない。前に出たがらない、奥ゆかしい吹奏であれば、ボサノバ・ジャズにおける管楽器の「お手本」になったのだろうが、これだけ、テナーが大きい音で前へ出ているのは、どう聴いても、後の「お手本」なり損ねている。

いろいろ、良い点、課題点が山積した、初めての本場ボサノバと本場ジャズとの邂逅。初めての試みなので仕方がない。絶対的名盤とは言い難いが、後のボサノバ・ジャズの「基本・基準」となったことは確か。そんなボサノバ・ジャズの「超名盤」である。
 
 

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2024年8月12日 (月曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その35

夏はボサノバ・ジャズが良い。特に今年の様な猛暑日の連続だと、まず「熱いジャズ」は絶対に避けたい。フリーやスピリチュアルな「激しいジャズ」も避けたい。そうすると、ほとんどの純ジャズ、メインストリーム系ジャズは避けたくなる。そこで活躍するのが「ボサノバ・ジャズ」。

Astrud Gilberto『Shadow Of Your Smile』(写真左)。邦題『いそしぎ』。1964年10月から、1965年2月の録音。ちなみにパーソネルは、Astrud Gilberto (vo), Joao Donato, Claus Ogerman, Don Sebesky (arr) with Jazz Orchestra。

「ボサノバの歌姫」アストラッド・ジルベルトが、ジョアン・ドナート、クラウス・オガーマン、ドン・セベスキーの名編曲家たちの素晴らしいアレンジとジャズオケをバックに唄い上げた、セカンド・リーダー作。

収録された曲は、有名なジャズ・スタンダード曲とボサノバ曲。アストラッドの囁く様な、気怠くアンニュイなボーカルで唄うジャズ・スタンダード曲は、それまでに無い、独特の魅力を振り撒く。ボサノバ曲は言うまでも無い。アストラッドのボーカルの個性全開の秀作である。
 

Astrud-gilbertoshadow-of-your-smile

 
リズム&ビートが全ての曲において、ボサノバ・ジャズのリズム&ビートを踏襲していて、演奏の基本は「ジャズ」。しかし、演奏全体の雰囲気は「ボサノバ」。切れ味の良い、爽快なボサノバ・ジャズのリズム&ビートがしっかりと効いていて、アストラッドの囁く様な、気怠くアンニュイなボーカルとの対比が「粋」。

しかも、このボサノバ・ジャズのリズム&ビートの全面採用によって、選曲が有名なジャズ・スタンダード曲とボサノバ曲の混合でありながら、アルバム全体に統一感がある。

アストラッドの囁く様な、気怠くアンニュイなボーカルを際立たせるのに、ボサノバ・ジャズ基調のアレンジが良い。ドナート、オガーマン、セベスキーのアレンジ、三者三様のアレンジではあるが、共通しているのは、アストラッドのボーカルの個性を際立たせること。アストラッドの個性を際立たせるボサノバ・ジャズなアレンジが実に見事。

冒頭の「The Shadow of Your Smile」や、4曲目の「Fly Me to the Moon」の様な有名スタンダード曲における「ボサノバ・ジャズなアレンジ」が素晴らしい。間に、ボサノバ曲「Manhã de Carnaval」が入ってきても、全く違和感を感じない。この盤は、アストラッドの個性を際立たせる、ボサノバ・ジャズ基調のアレンジの勝利である。
 
 

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2024年8月11日 (日曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その34

ボサノバ・ジャズの「歌姫」は、アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)。アストラッドは、1940年3月生まれ。つい昨年、2023年6月に83歳で亡くなった。1959年にジョアン・ジルベルトと結婚、ブラジル国内での情勢不安、軍事政権による圧力などもあって、1963年にアメリカ合衆国に移住。

アルバム『ゲッツ/ジルベルト』に参加し、アストラッドの囁く様な、気怠くアンニュイなボーカルで唄う「イパネマの娘」はヒットし、グラミー賞の最優秀レコード賞と最優秀女性ボーカル賞ノミネートを獲得している。1964年にジョアン・ジルベルトと別居、1965年に『The Astrud Gilberto Album』でソロ・デビュー。以降、米国での「ボサノバ歌手」としての地位を確立している。

『The Astrud Gilberto Album』。1965年の作品。ちなみにパーソネルは、Astrud Gilberto (vo), Antônio Carlos Jobim (g, vo), Joe Mondragon (b), Bud Shank (as, fl), João Donato (p), Stu Williamson (tp), Milt Bernhart (tb), with Guildhall String Ensemble。ボサノバ分野と米西海岸のジャズマンがメインの編成。西海岸ジャズの優れた編曲者、マーティ・ぺイチによるアレンジ。
 

The-astrud-gilberto-album

 
ストリングス・アンサンブルの入った、ドラムレスのボサノバ・ジャズ向けのバックバンド。そんなイージーリスニング志向のボサノバ・ジャズ向けアレンジをバックに、アストラッドが唄う。このバックバンドの編成とアレンジが、アストラッドの囁く様な、気怠くアンニュイなボーカルにバッチリ合っていて、アストラッドのボーカルが映えに映える。

アルバムの内容としては、ジョビンなどのボサノバ系ミュージシャンの伴奏が効いていて、英語の歌詞ではあるが、本格的なボサノバ曲集になっている。もちろん、バックのリズム&ビートは「ジャズ」志向で、本格的なボサノバ演奏では無い。あくまで、ボサノバ・ジャズの範疇での優秀盤である。実際聴いてみると判るが、本格的なボサノバは、リズム&ビートがもっと「ボサノバ独特」なものになっている。

癒し系のボサノバ・ジャズ・ボーカル盤。これがジャズか、と訝しく思われるジャズ者の方々もおられるだろう。が、フュージョンやスムースが「ジャズ」として成立していること、そして、この盤のバックバンドのリズム&ビートは「ジャズ」であること。そういう観点から、このアストラッドの初ソロ・アルバムは「ボサノバ・ジャズ」の範疇と解釈して差し支えないだろう。
 
 

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2021年12月15日 (水曜日)

冬のボサ・ノヴァ・ジャズ・2 『I Haven't Got Anything Better To Do』

12月に入って、グッと寒くなった。それでも時々、暖かい日があったりで、気温の乱高下が辛い。昨日の様に、冷たい寒い雨の日は、暖かい部屋の中に籠もって、ジャズ盤を聴くことが多くなる。そんな時、シビアで硬派な純ジャズをガンガン聴くのも良いが、ライトでスムースなフュージョンや、ホンワカ柔らかなボサ・ノヴァ・ジャズを聴くのも「乙なもの」である。

Astrud Gilberto『I Haven't Got Anything Better To Do』(写真左)。1969年2月3, 4日の録音。ストリングス入りのジャズ・オーケストラをバックに、ボサ・ノヴァ・ジャズの歌姫、アストラッド・ジルベルトがウォームに唄い上げる佳作。ボサ・ノヴァ・ジャズでありながら、真冬に録音されているからか、ライナーノーツでは、アストラッド・ジルベルトはこのアルバムを「暖炉のアルバム」と呼んでいるそうだ。

1960年代後半、ヴァーヴ・レコードお得意の「イージーリスニング・ジャズ」の一環となる盤。しっかりとアレンジされたジャズ・オーケストラにストリングスが入って、なかなかに洒落て優美なサウンドをバックに、アストラッド・ジルベルトのウィスパー・ヴォイスがバッチリ填まった好盤。
 

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基本はバラード曲中心、時々、ノリの良いギター&パーカッションを交えた楽曲や、ロマンチックなスィートなボサ・ノヴァ・ジャズがアクセント良く挿入されている。バラード曲中心なので、ちょっと不安定な感じのする、アストラッド・ジルベルトの「ウィスパー・ヴォイス」で大丈夫なのか、上手く唄い上げられるのか、と心配になるが、意外と杞憂に終わっている。

バックのストリングス入りのジャズ・オーケストラのアレンジが良好で、アストラッド・ジルベルトの「ウィスパー・ヴォイス」を上手く支えている。不思議と説得力のあるヴォーカルに仕上がっていて、聴いていて、何だかほのぼの、ほんわか、適度にリラックス出来る。ボサ・ノヴァ系のボーカルの不思議である。

夏のボサ・ノヴァ系のボーカルは「爽やかで軽快」。夏はボサ・ノヴァが良く似合うというが、ボサ・ノヴァは意外と冬にも似合うところがあって、冬のボサ・ノヴァ系のボーカルは「ウォームで軽快」。ボサ・ノヴァのボーカルって、ほのぼのとした「暖かみ」を感じる。この盤のライナーノーツでジルベルトが形容した「暖炉のアルバム」って、この盤を聴けば、何となくその雰囲気が良く判る。
 
 
 
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  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

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2016年8月15日 (月曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その26 『Beach Samba』

ボサノバとジャズとは相性が良い。ボサノバもジャズも音作りにおいて、リズム&ビートが大きなウエイトを占める。そういうところが「相性が良い」という大きな理由だろう。

ボサノバ・ジャズを評する折、ボサノバ専門の方々からは「リズムがなっていない」とバッサリ切り捨てられる時がある。確かにボサノバのリズムは独特のものがあって、確かにこの独特のリズムをジャズがしっかりと踏襲することが難しいことがある。といって、ボサノバそのもののリズムになると、その演奏はボサノバそのものになる訳で、その度合いとバランスが難しい。

さて、この人のボーカルは、そんな理屈を越えたところにある。この人のボーカルがあるだけで、そのアルバムはきっちりと「ボサノバ」になる。バックがジャジーな演奏であれば、きっちりと「ボサノバ・ジャズ」になる。決して、上手なボーカルではないんだが、味があり、雰囲気がある。そんなこの人のボーカル。

そんな「この人」とは、Astrud Gilberto(アストラット・ジルベルト)。ブラジル出身ではあるが、もともとはボーカリストでは無い。ボサノバの生みの親の一人、ジョアン・ジルベルトの嫁はんである。たまたま、アルバム『ゲッツ/ジルベルト(Getz/Gilberto)』の録音の折、彼女の歌声にプロデューサーのクリード・テイラーが目をつけ、彼女は一躍、ボサノバ・ジャズのボーカリストとして脚光を浴びる。

1963年に初録音を果たして以来、1970年代初頭まで、彼女は「ボサノバ・ジャズ」の歌い手として人気者となる。ほとんど1年に一枚のアルバムをリリースしており、それぞれのアルバムのセールスは結構良かった。実は、彼女のボーカルは、ブラジル国内ではほとんど実績を残していないことから、ボサノバの歌い手としては評価が低い。逆に「ボサノバ・ジャズ」の歌い手としては一定の評価を得ていると言って良い。
 

Astrud_beach_samba

 
さて、そんな彼女のアルバムで、今年、我がバーチャル音楽喫茶『松和』でよくかかるアルバムが、Astrud Gilberto『Beach Samba』(写真左)。1967年の作品。

このアルバムのバックの演奏を聴くと判るのだが、ボサノバ/サンバの演奏とは全くかけ離れた、ジャジーでソフトロック的な、かつイージーリスニング的な音作りになっている。口笛、スキャットも織り交ぜたカラフルなサウンドが特徴で、パーソネルを見渡せば、ハーモニカのトゥーツ・シールマンスやブラジルのSSWであるマルコス・ヴァーリも参加している。

しかし、そこにアストラットのボーカルが入ってくると、その音世界がガラッと「ボサノバ・ジャズ」の雰囲気に変わるのだから面白い。アストラットにしか表現出来ない「ボサノバ・ジャズ」の音世界。時代は1967年なので、ちょっとクロスオーバーな雰囲気が漂うところがなかなか良い。

明らかに、このアルバムの音世界は「アストラット・ジルベルトの音世界」であり、決してボサノバでは無く、ジャズと言えばジャズなんだが、そういう音楽ジャンルを超えた、アストラットでしか表現出来ない音世界がここにある。

暑い夏にエアコンが効いた涼しい部屋で、ボヤ〜ッとしながら、聴き流すのが一番心地良い。上質のイージーリスニング・ボサノバ・ジャズである。

 
 

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2015年8月15日 (土曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その22 『Look to The Rainbow』

1960年代前半、米国を中心にボサノバ・ジャズの大ブームが起こった訳ですが、とにかく、アルバムを制作することが出来るジャズメンは何らかの形で、ボサノバ・ジャズのアルバムに手を染めている。まあ、猫も杓子もボサノバ・ジャズ、ってな雰囲気になった訳ですね。

まあ、商業的に「ボサノバ・ジャズのアルバムを出せば売れる」というノリだったのでしょうが、ボサノバ・ジャズのアルバムをいろいろと調べて聴いていると、意外とアーティスティックにチャレンジしていることが判ります。

そのチャレンジのひとつが「アレンジ」。ボサノバの楽曲をどうやってジャズにアレンジするか。これがなかなか追いかけてみると面白い。これは素晴らしいなあ、というアレンジもあれば、これはなんだ、と眉をしかめるアレンジもある(笑)。

例えばこのアルバム、Astrud Gilberto『Look to The Rainbow』(写真左)。1966年のリリースになる。このアルバムの聴きどころはアレンジ。アレンジにギル・エバンスとアル・コーンが担当している。特に帝王マイルスの盟友、ジャズメンの誰もが認めるギル・エバンスのアレンジには興味津々。
 

Look_to_the_rainbow

 
曲はボサノバでもアレンジをギル・エバンスが担当すると、しっかりとジャズ化されるから面白い。しかも、アルバム全体をギル・エバンス色で埋め尽くされる。それほど、ギル・エバンスのアレンジは個性的で魅力的。アル・コーンのアレンジも良い味出しているのですが、やはりこのアルバムではギル・エバンスのアレンジでしょう。

ギル・エバンスのアレンジは明快に正統な純ジャズ基調なんだが、意外とボサノバの持つ独特のアンニュイで退廃的な雰囲気を損なわない。アストラッドの物憂いボーカルにも意外とマッチしていて、このボサノバ・ジャズ盤、なかなかの内容になっています。

アストラッドのボーカルは決して上手くない。でも、雰囲気があるんですよね。アストラッドには、その雰囲気を活かすアレンジが必要なのですが、このギル・エバンスの採用は大成功でしょう。特に「I Will Wait For You(シェルブールの雨傘)」は良いですね。このアルバムの一番の聴きものでしょう。

アストラッドの魅力、気張ってないところ、キュートな雰囲気、気怠い柔らかい声が損なわれること無く、しっかりとボサノバをジャズ化するギル・エバンスのアレンジの才には脱帽です。アーティスティックに聴くことが出来るボサノバ・ジャズ盤です。

 
 

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2015年8月10日 (月曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その20 『A Certain Smile, a Certain Sadness』

我が千葉県北西部地方。一昨日よりちょっと暑さが和らいで、雰囲気はちょうど「夏はボサノバ・ジャズ」にピッタリ。良いタイミングです。

さて、今日のボサノバ・ジャズは、Astrud Gilberto & Walter Wanderley『A Certain Smile, a Certain Sadness』(写真左)。邦題『サマー・サンバ』。1966年9月の録音。ジャズ大手ヴァーヴからのリリース。プロデューサーはフュージョンの祖、クリード・テイラー。

ちなみにパーソネルは、Astrud Gilberto (vo), Walter Wanderley (org), José Marino (b), Claudio Slon (ds), Bobby Rosengarden (per),  João Gilberto (g)。基本は、ワルター・ワンダレイのトリオ、ミーツ・アストラッド・ジルベルトというメンバー構成です。

ワンダレイのオルガンとアストラッドのボーカルの相性が意外と抜群に良い。オルガン・ジャズの良いところとボサノバ・ジャズの良いところが融合して、緩さに流されない、結構カッチリした、華やかでポップなボサノバ・ジャズなアルバムに仕上がっている。

ボサノバにジャズ・オルガンがこんなにフィットするとは思わなかった。ジャズ・オルガンは、滴り落ちるようなコッテコテのファンクネスが特徴で、ボサノバは気怠くアンニュイな雰囲気が特徴で、ジャズ・オルガンとボサノバの共演、と聴くと、完全に「水と油」と思ってしまうんだが、これは大いなる誤解。
 

A_certain_smile_a_certain_sadness

 
恐らく、アストラッドのそこはかとなく漂うコケティッシュな雰囲気が、このジャズ・オルガンのコッテコテのファンクネスと融合して、一種の「化学反応」を起こすのではないか、と睨んでいる。オルガンの音と融合することで、ボサノバがグッと「ジャズ化」するのだ。

そして、このアルバムを聴いていて、なんだか本格的なボサノバ・ギターが聴こえるなあ、良いなあ、と思うのですが、それもそのはずで、これって、アストラッドの元夫ジョアン・ジルベルトのギターなんですよね。パーソネルを見てビックリしました。

ジョアン・ジルベルトとは、ボサノヴァを創成した一人で、「ボサノヴァの神」と呼ばれるほどの素晴らしいギタリスト&ボーカリスト。このジョアン・ジルベルトの参加が、このアルバムが「ボサノバ・ジャズ」のアルバムであることをシッカリと想起させてくれます。

ジャケット写真を見ると「冬のボサノバ・ジャズ」って感じで、夏にこのジャケット写真を見ると思わず汗が滲み出てきますが(笑)、夏に聴いても良い感じです。ワンダレイのオルガンの響きが意外と硬質な爽やかさを含んでいるからだと感じています。アストラッドの歌声は相変わらず。気怠くアンニュイな雰囲気濃厚のボーカルは実に雰囲気があって魅惑的です。

 
 

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2015年8月 9日 (日曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その19 『Gets Au Go Go』

今年の夏は相当な「酷暑」である。我が千葉県北西部地方は、小笠原地方を直撃している台風のお陰(?)で、昨日より、涼しい風が吹き始め、昨日、今日と室温は30度を超えることは無かった。通常の夏の状態にまで気温は下がった感がある。でも、西日本は酷暑が継続しているので、ほんと「これはたまらん」という感じの暑さなのだ。

さて、これだけ酷暑が続くと、通常のジャズを聴くどころでは無い。というか、音楽を聴くどころでは無い今年の酷暑ではあるが、今年もこの季節にやります。「夏はボサノバ・ジャズ」特集。今日から暫くは、「夏はボサノバ・ジャズ」特集で避暑に努めます(^_^)v。

今日のアルバムは、Astrud Gilberto & Stan Getz『Gets Au Go Go』(写真左)。1964年5月は「Cafe Au Go Go」での、1964年10月は「Carnegie Hall」でのライブ録音。ボサノバ路線で当時ブレークしたゲッツと、人気抜群の女性歌手アストラッド・ジルベルトをメインに据えた企画盤。

ちなみにパーソネルは、Stan Getz (ts), Astrud Gilberto (vo), Kenny Burrell (g), Gene Cherico, Chuck Israels (b), Gary Burton (vib), Joe Hunt, Helcio Milito (ds)。なかなかのメンバーを揃えている。

リーダーのスタン・ゲッツが、ボサノバ・ジャズを始めたのは『Jazz Samba』で1962年のこと。1963年には『Getz/Gilberto』で大ブレイク。その大ヒットを受けての、このライブ盤『Gets Au Go Go』である。聴衆の反応を聴いてみても、結構、盛り上がっている。当時、ニューヨークでのボサノバ・ジャズの流行度合いを耳で感じることが出来る。
 

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当時、スタン・ゲッツは、このボサノバ・ジャズに商売的に相当入れ込んでいたらしく、ボサノバ・ジャズに関しては、えげつないくらいに商魂たくましかったらしい。このアルバムを聴いていても、スタン・ゲッツのテナーの音だけ、録音レベルが高い。他の楽器は良く聴かないと聴こえない位、ゲッツのテナーだけが目立っている。

ゲーリー・バートン(ヴァイブ)、チャック・イスラエル(ベース)、ケニー・バレル(ギター)などなど、豪華なバックなんだが、あまりにゲッツのテナーだけが目立って、録音バランスが悪いのがこのアルバムの玉に瑕なところである。

ジャズ者の皆さんが指摘しているが、確かにアストラッドの唄は上手くない。でも、ボサノバという切り口で聴くと、この気怠くアンニュイな雰囲気濃厚のボーカルは実に雰囲気がある。唄のテクニックとしては上手くないところが、ボサノバという切り口では乾いた色気の「揺らぎ」というプラスの効果に跳ねるのだから面白い。

あまりにゲッツが目立つ音作りの為、演奏全体のバランスが悪く、きめ細かさに欠け、アルバム全体の印象は「かなり大雑把」。好盤・名盤の類には及ばないが、当時のボサノバ・ジャズの流行度合いを耳で直接感じることが出来るところは、このアルバムの存在意義のあるところだろう。

ボサノバ路線で当時ブレークしたゲッツと、人気抜群の女性歌手アストラッド・ジルベルトで、「一発」をレコード会社が狙って発売した一枚で、当時は売れに売れたと思う。が、今から振り返ると、この「大雑把な出来」がマイナス評価。でも、ボサノバ・ジャズの個性と雰囲気はしっかりと押さえられていて、たまに聴き流すには丁度良い塩梅の「ボサノバ・ジャズ盤」ではある。
 
 
 
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2011年9月19日 (月曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その7 『SO & SO - Mukai Meets Gilberto』

今日は午前中はまだまだ夏の雰囲気で、日が照ると「暑いなあ」って感じだったが、午後、日が傾くにつれて、北寄りの風に変わった途端、ググッと涼しくなった。日が暮れて、完全に秋の涼しさになって、ほっと一息の我が千葉県北西部地方である。

北東に去った台風16号の影響だと思うが、夕方になって風が強くなった。しかも、北寄りの風になって、急に涼しくなった。秋の涼しさ。虫の声も落ち着いて聞くことができる涼しさ。これだけググッと涼しくなると、ボサノバ・ジャズのシーズンもそろそろ終わりかなあ、と万感の思いがこみ上げてくる(大袈裟か・笑)。

ということで、今日はボサノバ・ジャズの特集。今日のボサノバ・ジャズのアルバムは、Astrud Gilberto & Shigeharu Mukai『SO & SO - Mukai Meets Gilberto』(写真左)。日本のジャズ・トロンボーンの第一人者、向井滋春が、ボサノバの歌姫アストラット・ジルベルトと共演した、1982年はニューヨーク録音の作品である。

ちなみにパーソネルは、Astrud Gilberto (vo); Shigeharu Mukai (tb), Jeff Mirinov (g); Denny Morouse (ts, fl); Jorge Dalto, Eliane Elias (p); Anthony Jackson (b); Omar Hakim (ds); Manolo Badrena, Duduca Fonseca, Guiherme Franco (per)。目立ったところでは、ピアノにイリアーヌ、ドラムにオマー・ハキム、ギターにジェフ・ミロノフ、ベースにアンソニー・ジャクソンといった腕利きどころがズラリ。なんとも豪華なボサノバ・ジャズ盤である。
 

Mukai_meets_grberto

 
向井のトロンボーンは絶好調で、聴きどころ満載。向井のトロンボーンが堪能できるアルバムって、そうそう多くは無いから、このアルバムは貴重。トロンボーンの音色とブロウって、ボサノバに合っているようで、丸くゆったりと大らかなトロンボーンが、アルバム全編に渡って響き渡る。向井滋春本人も、このアルバムをお気に入りの一枚としているようである。

パーソネルを見渡しても判るように、このアルバム全体の演奏は、意外にも硬派なコンテンポラリー・ジャズで、なかなか聴き応えがある。ボサノバ・ジャズのアルバムだからといって、気安く入ると、いきなり冒頭の「Champagne and Caviar」のリズム・セクションの硬さに驚くことになる。とにかく、リズム・セクションが硬質でタイト。ガッチリ締まって、フロントを煽る。

逆に、この硬質でタイトなリズム・セクションは、アストラット・ジルベルトのホンワカ暖かくチャーミングな「ヘタウマ・ボーカル」には、ちょっとハードかなあ。向井のトロンボーンにはバッチリなハードさではある。

リズム・セクションが硬質でタイト、逆に、フロントのトロンボーンとボーカルが、伸び伸び、ゆったりと大らかで、暖かくてチャーミング。フロントとバックの対比がなかなか上手くマッチングしていて、聴き応えのある、コンテンポラリー・ジャズ的な要素が強い、ボサノバ・ジャズである。これってありそうで中々無い。このアルバムの雰囲気は個性的。

アルバム全編が37分弱と短く、現在、廃盤状態で入手するには中古盤を探すしか無い、というところが、このアルバムの唯一の難点かな。良いアルバムです。
 
 
 
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2011年9月 5日 (月曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その6 『Windy』

ボサノバの女王といえば、アストラッド・ジルベルトですが、このアストラッドが唄う、実にポップで可愛いアルバムがあります。この季節に、ゆったりとリラックスしたい時のお気に入りの一枚です。

ボサノバって、第一印象で、ちょっと取っつきにくい感じがありませんか。確かに、正統派のボサノバはその定番曲の曲名についても馴染みの薄いものが多いですし、ちょっと試聴してみると、独特のリズムなのでなかなか馴染めない。ボーカルは柔らかく、優しく、フワフワしてますしね。

そんな方には、こんなアルバムから、ボサノバ・ジャズに入っていくってどうでしょう。Astrud Gilbertoの『Windy』(写真左)。このアルバムは、ボサノバのみならず、当時のポップス・ヒットも取り上げた、ポップで楽しいボサノバ・ジャズの佳作です。

スタンダードなボサノバ・ナンバーをはじめとして、60年代中期のアメリカン・ポップスやビートルズ・ナンバーのカバーも織り交ぜた、1967年発表の作品。
 

Windy

 
僕は何を隠そう、9曲目の「イン・マイ・ライフ」(ビートルズ「ラバー・ソウル」に収録されている、ジョン・レノンの名曲)を試聴して、このアルバムの購入を決めました(笑)。

良い雰囲気です、このアルバム。決して、ボサノバ・ジャズの名盤でもありませんし、当然、ボサノバというジャンルの中でも名盤ではないでしょう。でもねえ、このアルバム全体の雰囲気が良いんですよ。アストラッドの声はかわいいし、聴いているだけで、海沿いのバルコニーで、爽やかな風に吹かれているような心地良い気分になる。

1960年代中期のアメリカン・ポップス、アソシエイションのヒット曲「ウインディ」「かなわぬ恋」も良いし、まあ、彼女にかかれば、何を題材にしても、ボサノバ的雰囲気になってしまうのだから面白い。

夏の夕暮れ時、ビール片手に耳を傾ければ、それはそれは爽やかな雰囲気のアルバムです。

 

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