2024年6月 9日 (日曜日)

向井滋春 ”スペイシング・アウト”

向井滋春は、和ジャズを代表するトロンボーン奏者の一人。1976年に初リーダー作『For My Little Bird』でデビュー。当初は、コンテンポラリーな純ジャズがメイン。しかし、1979年、約1年間、NYに在住した折にフュージョン・ジャズに触発される。そして、いきなり、フュージョン・ジャズに転身する。

向井滋春『Spacing Out』(写真左)。1977年9月28日、日本コロムビア第1スタジオにて録音。ちなみにパーソネルは、向井滋春 (tb), 清水靖晃 (ts, ss), 元岡一英 (p), 大徳俊幸 (clavinet), 渡辺香津美 (g), 川端民生 (b), 古澤良治郎 (ds), 横山達治 (conga) による8人編成。渡辺香津美をはじめ、一癖も二癖もある、マニア好みの名うての名手達が集っている。

出てくる音は、コンテンポラリーな純ジャズ、コンテンポラリーなスピリチュアル・ジャズ。冒頭の組曲風の力作「Dawn~Turbulence(黎明~乱気流)」が、その代表的な演奏。和ジャズの代表的ジャズマンである、渡辺貞夫や日野皓正らも手に染めたコンテンポラリーなスピリチュアル・ジャズの世界。

しかし、どこかで聴いたことがある音世界。元岡のピアノの左手がガーンゴーンとハンマー打法を繰り出し、右手はモーダルなフレーズを流麗に弾き回す。これって、1970年代のマッコイ・タイナー風のスピリチュアル・ジャズな音世界。タイナーからファンクネスを差し引いた、シンプルで爽やかなハンマー奏法。そこに、骨太でオフェンシヴな向井のトロンボーンが、変幻自在に疾走する。
 

Spacing-out

 
和ジャズらしい、コンテンポラリーなスピリチュアル・ジャズ。マッコイ・タイナーのワールド・ミュージック志向のアフリカンでモーダルなスピリチュアル・ジャズから、アフリカ志向とファンクネスを引いた様な、モーダルなスピリチュアル・ジャズ。日本人でもこれくらいは出来る、って感じの熱演。

ところどころ、フュージョン・ジャズの萌芽的演奏も出てくる。向井の芯の入った力感溢れる、柔和で丸く流麗なトロンボーンが印象的な、ボッサ調の「Just Smile」。軽快で切れ味の良い渡辺香津美のギターが爽快なブラジリアン・フュージョン志向の「Cumulonimbus(入道雲)」、電気的に増幅したトロンボーンの音色がクロスオーバー志向な「Forcus Express」、クラヴィネットの音が、乾いたファンクネスを醸し出すタイトル曲「Spacing Out」。

いずれも、フュージョン・ジャズ志向な演奏だが、まず「ソフト&メロウ」していない。かなり真摯で硬派なコンテンポラリーな演奏がベースにあって、ボッサ調とか、ブラジリアンな演奏とか、ファンキーな演奏とか、どこかフュージョンっぽく感じるが、演奏自体は決して「甘く」ない。硬派なコンテンポラリーな純ジャズがベースなところが「良い」。

このアルバムは、様々なジャズの「融合」の要素をベースとした演奏がてんこ盛り。フュージョンっぽいが、根っこは「硬派なコンテンポラリーな純ジャズ」がベース。「硬派なコンテンポラリーな純ジャズ」時代の向井の最後のリーダー作である。
 
 

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2024年6月 8日 (土曜日)

向井滋春 ”ヒップ・クルーザー”

月刊誌「レコード・コレクターズ」2024年6月号の特集、「フュージョン・ベスト100 邦楽編」を眺めていて、向井滋春のアルバムが目に入った。懐かしい。和フュージョン全盛時、もともと、トロンボーンの音色が好きなこともあって、向井滋春のフュージョン盤はよく聴いた。意外とトロンボーンって、フュージョン・ジャズに向いているんですよね。

向井滋春『Hip Cruiser』(写真左)。1978年10月2~6日の録音。1979年のリリース。ちなみにパーソネルは、向井滋春(tb), 植松孝夫(ts), 元岡一英(p, el-p, key), 渡辺香津美, 橋本信二(g), 真鍋信一(b), 古澤良治郎(ds, perc), 山木秀夫(ds), 横山達治, 吉田和雄, 三島一洋(perc), ベラ・マリア(cho), 大貫妙子(cho)。「異業種」から、ブラジル人シンガーのベラ・マリア、Jポップ畑から大貫妙子がコーラスで参加しているのが目を引く。

純ジャズ、メインストリーム路線を突っ走っていた向井が、フュージョン路線に転身、フュージョン・ジャズ全開の好盤。和ジャズの、それも、メインストリームな純ジャズで活躍していた名うての名手達が、こぞって参加して、ご機嫌なフュージョン・ジャズをやっている。これがまあ、やっぱり上手い。一流は何をやらせても一流、である。

ラテン・フュージョン&ブラジル・フュージョンがメインの充実の和フュージョン。こうやって聴いていると、和ジャズのジャズマンって、ラテン・ミュージックや、ブラジル・ミュージックに対する適応度がかなり高いことが判る。
 

Hip-cruiser

 
リズム&ビートにも違和感が無く、ちょっと「ダル」なフレーズも難なくこなす。しかし、どこか「生真面目」な雰囲気が漂っていて、ラテンをやっても、ブラジルをやっても、演奏自体が俗っぽくならない。

ちゃんと一本筋の通ったジャズ、と言う一線はしっかり確保していて、ユニゾン&ハーモニー、そして、アドリブ展開、どれをとっても、演奏の底に「ジャズ」がいる。これが「和フュージョン」らしいところ、日本人のフュージョン・ジャズの面目躍如である。

ブラジリアン・メロウなタイトル曲「Hip Cruiser」、ブラジル人シンガーのベラ・マリアのボイスがバッチリ効いたブラジリアン・ジャズ・サンバなチューン「Nimuoro Neima」、ばっちりハマったブレイクがむっちゃカッコ良い「Manipura」。ライトなノリのディスコ・フュージョン「 V-1 Funk」、大貫妙子がスキャットで参加したクロスオーヴァーなフュージョン曲「Coral Eyes」など、格好良くキマッたラテン・フュージョン&ブラジル・フュージョンな演奏がてんこ盛り。

和フュージョンだから、と敬遠することなかれ。演奏のクオリティーは高く、十分にジャズ鑑賞の耳に耐える。テクニック確か、適度に脱力した、ブリリアントでラウンドで柔らかい、向井のトロンボーンの響きが、ラテン・フュージョン&ブラジル・フュージョンにバッチリ合っている。和フュージョン・ジャズの好盤です。

ちなみに、表ジャケ(写真左)は平凡なデザイン。しかし、裏ジャケ(写真右)は「斬新?」なデザイン。どういう発想でこんな裏ジャケになったんだか .....(笑)。
 
 

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2021年1月 6日 (水曜日)

トロンボーンの和ジャズ好盤

今年は「和ジャズ」をしっかり聴き直そうか、と思っている。この2〜3年で、優れたジャズ盤を供給していた和ジャズのジャズ・レーベルの再発も進んで、聴き直す環境がほぼ整ったように感じている。例えば「トリオ・レコード」「TBMレーベル」「EWレーベル」などがそれに当たるかと思う。

福村 博『Live -First Flight-』(写真左)。1973年8月27日、日本都市センター・ホールでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、福村博, 向井滋春 (tb), 田村博 (p), 岡田勉 (b), 守新治 (ds)。トロンボーン2本がフロントの変則クインテット編成。こういう変則な編成は、意外と「和ジャズ」の得意とするところ。

千代田区平河町にあった、懐かしの「都市センターホール」でのライヴ録音。時は1973年、クロスオーバー・ジャズが台頭してきてはいたが、我が国ではまだまだ先進的なメインストリーム・ジャズがメイン。そんな環境の中、なかなか先進的でチャレンジブルな変則クインテットの演奏である。フロント管がトロンボーン2本。速いフレーズなど、大丈夫なのかと心配になる。
 
 
Live_first-flight_fukumura  
 
 
が、このライヴ盤を聴けば、それが杞憂なのが良く判る。福村と向井のトロンボーンはテクニック優秀。速いフレーズも難なくこなしつつ、ゆっくりめの演奏も、伸びの良いトロンボーンの音が心地良く響く。適度に緊張感を保った、リラックス出来る吹奏は見事。そして、アレンジも行き届いていて、トロンボーン2本のユニゾン&ハーモニーが、ブルージーでファンキーでとても良い。

冒頭「Waltz for M」はゆったりとしたテンポの、トロンボーンならではの暖かな演奏。続く「Nancy」は印象的なバラード演奏。続く3曲目は「The Shadow of Your Smile(いそしぎ)」。しっとりとしたテーマから、ちょっとアブストラクトにエモーショナルに展開するトロンボーンは実にアーティスティック。そして、ラストの「Mother Some Place」は、ブラジリアン・フレーヴァーが横溢する活力あるブロウ。

バックを務める「田村-岡田-守」のリズム・セクションも目立たないが、味のある、かなり絶妙なサポートを供給している。トロンボーンの絶妙のアンサンブルとソロ・パフォーマンスがとにかく見事。トロンボーンで、これだけ躍動感溢れる活力あるパフォーマンスが展開されるなんて、このライヴ盤を初めて聴いた時「唖然とした」。ジャズ・トロンボーンの好盤です。
 
 
 

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2019年6月21日 (金曜日)

日本人の向井滋春、大健闘

フュージョン・ジャズに対する評価は厳しいものが多い。時代の徒花だの、一時の気の迷いだの、電気楽器中心のソフト&メロウなジャズは駄目で、やっぱり純ジャズが良いね、などという声もある。しかし、である。ちゃんと聴けば、フュージョン・ジャズにも優れた盤が多くあるのだ。電気楽器だって、電気楽器なりの繊細なニュアンスがしっかり出る。アコースティック楽器が唯一、というのはちょっと違う。

向井滋春『Pleasure』(写真左)。1980年4月の録音。ちなみにパーソネルは、向井滋春 (tb), 松岡直也 (key), Warren Bernhardt (key), Jorge Dalt (key), 川崎燎 (g), Jeff Mironov (g), Neil Jason (b), Steve Gadd (ds), Raphael Crus (per), Nana Vasconcellos (per), Ed Walsh (key,prog)。いやはや、このパーソネル、振り返って見れば、錚々たるメンバーではないか。
 
松岡直也プロデュースによるニューヨークでのレコーディング。先方で待ち構えるのは錚々たるメンバー。その中でとりわけ目立っているのが「スティーヴ・ガッド」。フュージョン・ドラムの第一人者、スクエアで縦ノリなドラミングが唯一無二の個性で、ワンフレーズ聴けば「ガッド」と判る。この『Pleasure』でも、冒頭の「Dragon Fanatic」の出だしのドラムの音を聴くだけで「ガッド」と判る個性的なドラミング。
 
 
Pleasure-mukai
 
 
リーダーのトロンボーン奏者、向井も負けていない。ブラジリアン&ラテン・フュージョンなフレーズをグイグイ展開する。ガッドのドラムのノリにしっかり乗って、トロンボーンを吹きまくる。トロンボーンはジャズの中では難しい楽器。音のエッジが丸く、音の瞬発力が弱い。トランペットやサックスみたいにブワーッと吹き上げることが出来ない。そこで向井は流麗なブラジリアン&ラテン・フレーズを吹きまくることで、存在感を維持することに成功している。
 
逆に、ドラムがガッドで良かった、と思う。ガッドのドラミングはメリハリとエッジが効いていて、ダイナミズムに優れる。つまりトロンボーンと正反対の音の性格をしている。このガッドのドラムと向井のトロンボーンの対比が実に「きまっている」。この盤の肝はこの「対比」だろう。そして、この「対比」をしっかり支えるバックには、バーンハート&ダルトのキーボード、ミロノフのギター、ヴァスコンセロスのパーカッション、ジェイスンのベース等が控える。無敵のフォーメーション。
 
それぞれの演奏曲もメリハリがしっかり効いていて、聴き応えがある。電気楽器もそれぞれ、電気楽器なりの素敵な音が魅力的で、アコースティック楽器の演奏には無い、電気楽器ならではの個性的な音がこの盤に充満している。文字で表現するのは難しい。自らの耳で聴いて欲しい。キーボードの松岡はプロデューサー兼務。名うての米国のフュージョン・ジャズメンの中で、純粋に演奏者として、日本人は向井ほぼ1人。向井滋春、大健闘である。
 
 
 
東日本大震災から8年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2015年1月30日 (金曜日)

ラテン・フュージョンの草分け

今日はかなり冷え込んだ、我が千葉県北西部地方。家の周りは雪にはならなかったが、市川駅付近は雪になっていた。朝も夜も冷え込みは今年の冬一番。駅から家の間、歩いていると、急激に顔が冷たくなっていくのが判る。

これだけ冷え込んだ時には、聴いて気持ちが温かくなるジャズが良い。そういう訳で、今日、聴き込んだアルバムが、松岡直也&ウィシング『Fiesta Fiesta』(写真左)。ラテン・フュージョン・ジャズの草分け。底抜けに楽しい、エレクトリックなラテンのリズム&ビート、ラテンの調べをベースとしたエレクトリックなユニゾン&ハーモニー。

1979年リリース。松岡直也&Wesing名義の2ndアルバムになる。素晴らしいラテン・フュージョンな演奏であるが、その演奏のパーソネルが凄い。松岡直也 (key), 大村憲司 (g), 高橋ゲタ夫 (b), 村上秀一 (ds), ベッカー, 中島御, 横山達治 (per), 宮沢昭 (fl), 向井滋春, 粉川忠範 (tb), 武田和三,  中沢健二(tp), 士岐英史, 清水靖昇 EVE, 吉田美奈子, 榊チエコ (vo)。

曲によって入れ替わり立ち替わりなパーソネルではある(ベースはほぼ全曲が高橋ゲタ夫が担当)。パーマネントなバンドメンバーでは無いが、今から振り返ると、錚々たるメンバーではないか。1979年の時代の若手ジャズ・ミュージシャンの精鋭達がズラリ名を連ねる。
 

Fiesta_fiesta

 
そんな精鋭達が、松岡直也の下、エキサイトなラテン・ジャズを奏でる。圧倒的な迫力あるパフォーマンス。優れたテクニックとクールなインプロビゼーション。全編、結構硬派で熱い演奏が詰まっている。ラテンに加えて、レゲエ調あり、ディスコ調ありで、ヴァリエーション豊かな内容。1979年という時代の音のトレンドを感じる。

1979年と言えば、僕はジャズ者初心者2年生。この松岡直也&ウィシング『Fiesta Fiesta』はリアルタイムで聴きました。行きつけの喫茶店「みちくさ」で毎日、店内に流して貰っていました。朝、モーニング・セットをいただきながら、昼下がりにちょっと居眠りしながら、夕方、晩ご飯の前の憩いのひとときに、この『Fiesta Fiesta』が流れていました。

そんな松岡直也であるが、惜しくも昨年4月、前立腺癌の為、逝去。享年76歳。70歳を過ぎても精力的に活動を続けておられただけに残念な思いが募りました。まさに日本を代表するラテン・フュージョン・ミュージシャンでした。

 
 

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2013年4月19日 (金曜日)

32年ぶりに再会できたアルバム

フュージョン時代のマイナーなアルバムは、なかなかCDでリイシューされない。メジャーなヒット盤は、リマスター、紙ジャケと幾度も手を替え品を替え、リイシューされている。しかし、良い内容でありながら、なかなか売上に恵まれなかった盤は、滅多にリイシューされない。どころか、LP時代から、全くリイシューされない盤も多々ある。

LPで所有していて、時々、レコードプレイヤーに灯をともして聴ける盤はまだ良い。問題は、LPで所有していなくて、全くリイシューされない優秀盤の場合である。

最近、「オンデマンドCD」というサービスが開始されている。オーダーを受け、生産を開始するシステムで、リクエストして、手元に来るまでに一週間程かかるとのこと。一週間程度で手元に来るのならば全く問題ないですね。オリジナル音弦から銀盤CD-Rにライティングしたもので、内容はオリジナルと同様、音質もCDと同レベルで収録。ジャケット及び歌詞カードは、可能な限りオリジナル商品より復刻、転載。ええやないですか。

この「オンデマンドCD」のお陰で、32年ぶりに再会できたアルバムがある。向井滋春モーニング・フライト『マルガリータ』(写真)である。1980年12月の録音、1981年2月のリリース。ちなみにパーソネルは、向井 滋春 (tb), 佐山 雅弘 (key), 廣木 光一 (g), 斉藤 誠 (b), トニー木庭 (ds), ペッカー (per)。

密林でこのアルバムを見つけた時は、懐かしくて嬉しくて、即「ポチッとな」(笑)。純和製のフュージョン・グループの素敵な音である。
 

Margarita

 
向井滋春モーニング・フライト名義でのファースト・アルバム。ワールド・ミュージックの要素を取り入れた、内容秀逸なフュージョン・ジャズ。純和製フュージョンではあるが、テクニックは優秀。素晴らしい演奏が繰り広げられている。

ワールド・ミュージック的な雰囲気を織り交ぜた演奏としては、「ハイ・ドナン」はトロピカル・イメージ、のんびりとした南国のイメージ。タイトル曲の「マルガリータ」ではラテンリズムが全開。「マカオズ・レディー」は東南アジアな音世界、「シュリー」は中南米カリブのイメージ。LP時代のA面を占める楽曲はどれもがワールド・ミュージック的な雰囲気が素敵である。

B面は、当時最先端のフュージョン・ミュージックが満載。テクニックが必要なんだが、この向井滋春モーニング・フライトのメンバーはいずれも申し分無いハイ・テクニックの持ち主ばかり。素晴らしいテンションの素晴らしい展開、素晴らしいアレンジの演奏がずらり4曲。

特に、キーボードの佐山 雅弘(裏ジャケの写真が若い)とベースの斉藤 誠が凄まじいばかりのインプロビゼーションを聴かせてくれる。ギターの廣木 光一も電光石火のフレーズで疾走感抜群。そんな中、リズム&ビートをトニー木庭が押さえて、向井滋春のトロンボーンがフワッと浮かび上がる。グループサウンズ重視の展開。適度な間と緩やかさが個性の日本のフュージョン。

32年ぶりの再会、嬉しかったですね〜。あの頃のヘビロテ盤。今の耳で聴いても優秀盤。あの頃の自分の耳も捨てたもんやないな、と思わず自画自賛してしまいました(笑)。
 
 
 
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2012年11月13日 (火曜日)

大西順子が「引退」である。

ジャズピアニストの大西順子が、この秋に行われる国内ツアーをもってプロ・ミュージシャンとしての演奏活動を停止する。つまりは「引退」。

昨年辺りから、雲隠れ以前と同様、心無い評論家の場当たり的な、無責任な評論に真っ向から対立して、なんだかヤバイ雰囲気やなあ、と思っていたんだが、やはり駄目だった様ですね。

大西順子と言えば、今をときめく日本女子ジャズ・ピアニストのトップ・ランナーである上原ひろみ、山中千尋が出現する以前、1990年頃から一世を風靡した、ハードボイルドな和製女性ピアニスト。男勝りの「ガーンゴーン」と強いタッチの左手のビートを入れながら、右手は回る回る、疾走感溢れるシーツ・オブ・サウンドの様な音符の羅列。

しかし、フレーズやアドリブが「どこかで聴いた様な」音で、歴史的に有名なジャズ・ピアニストのスタイルのエッセンスを大々的に取り入れた、有名なジャズ・ピアニストの面々のスタイルのコラージュ的な個性は、持ち上げられたり叩かれたり。しかも、心無い評論家の場当たり的な、無責任な評論に真っ向から対立したのだがら、これまた大変。まあ、大西順子もちょっと我が儘なところもあったんですが・・・。

1998年リリースの『Fragile』以降、当時のジャズ・シーンに愛想を尽かしたのか、雲隠れして実に11年。2009年には、突然にカムバックしたんですが、やはり馴染まなかったんでしょうねえ。とにかく、独特な考え方、感じ方をしているので、音楽家には向かないんだろうなあ。

大西は自身のサイトで、昨年家族の不幸があったことをきっかけに活動を自粛してきたこと、その期間中に「自分の音楽」について考えていたことを告白。「自分のための演奏は出来ても、オーディエンスを満足させるパフォーマー、クリエーターにはなれない、むしろ研究者でいたい」という結論に至り、引退することを決意した、とのこと。まあ、本人が下した結論だからこれで良いんでしょうね。
 

Mukai_j5

 
さて、大西順子については、彼女のリーダー作、サイドメンとしての参加作のほどんどを聴きこなしている。彼女の場合、リーダー作だとあまりに自分を出し過ぎて、かつ、自分を表現しすぎるきらいがあって、大がかりで大向こう張った目眩く展開の演奏がかなり重たく、聴いてドッと疲れる。有り体に言うと聴いてしんどいアルバムが多くて、僕にとっては、ほんの時々のスパンでしか聴き返せないものばかりだった。

しかし、フロントのバッキングに回った時の大西は凄い。敵無しである。リーダー作の時の様に、自分を出し過ぎること無く、自分の表現も適度に押さえて、実に生真面目にフロント楽器の演奏を支え、盛り立て、立てる。これって、トミー・フラナガンに通じるジャズ・ピアノの職人のみが成せる技であり、そういう意味で、大西順子は「ジャズ・ピアノの職人」だったんだろう。

そんな「ジャズ・ピアノの職人」な大西順子をビンビンに感じることの出来るアルバムがある。『J5(向井滋春 Featuring 大西順子)』(写真左)というアルバム。日本の代表的トロンボーン奏者向井滋春のリーダー作。1993年11月の録音。ちなみにパーソネルは、向井滋春 (tb), 山口真文 (ts), 大西順子 (p), Rodney Whitaker (b), Greg Hutchinson (ds)。

このアルバムにおける大西順子は素晴らしい。しっかりとバッキングに専念し、ソロの場面に来ると、キラリと光るアドリブを繰り広げる。決して目立ちすぎず、決して大袈裟にならず、粛々と持てるだけのテクニックと感性を発揮する。素晴らしい職人芸。素晴らしい個性。

バッキングに回って、リズム・セクションに回って、これだけのパフォーマンスを繰り広げられる力量って相当なものだと思う。このバランスの取れたパフォーマンスが、リーダー作に反映されなかったことを僕は遺憾に思う。プロデュースに問題があったのは確かだろうし、大西自身のセルフ・コントロールにも問題があったのだろう。実に惜しい。

しかし、今回のツアーで「引退」である。バックに回った時の魅力的なバランスの取れたパフォーマンスが、リーダー作で発揮されることを遂に聴くことができずに終わるのは残念ではあるが、本人が下した結論だから仕方が無い。勿体ないことだなあ、と思う。しかし、これもまた、ひとつの「ミュージシャンの生き方」である。これから歩む「別の人生」での健闘を祈りたい。

 
 

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2011年9月19日 (月曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その7 『SO & SO - Mukai Meets Gilberto』

今日は午前中はまだまだ夏の雰囲気で、日が照ると「暑いなあ」って感じだったが、午後、日が傾くにつれて、北寄りの風に変わった途端、ググッと涼しくなった。日が暮れて、完全に秋の涼しさになって、ほっと一息の我が千葉県北西部地方である。

北東に去った台風16号の影響だと思うが、夕方になって風が強くなった。しかも、北寄りの風になって、急に涼しくなった。秋の涼しさ。虫の声も落ち着いて聞くことができる涼しさ。これだけググッと涼しくなると、ボサノバ・ジャズのシーズンもそろそろ終わりかなあ、と万感の思いがこみ上げてくる(大袈裟か・笑)。

ということで、今日はボサノバ・ジャズの特集。今日のボサノバ・ジャズのアルバムは、Astrud Gilberto & Shigeharu Mukai『SO & SO - Mukai Meets Gilberto』(写真左)。日本のジャズ・トロンボーンの第一人者、向井滋春が、ボサノバの歌姫アストラット・ジルベルトと共演した、1982年はニューヨーク録音の作品である。

ちなみにパーソネルは、Astrud Gilberto (vo); Shigeharu Mukai (tb), Jeff Mirinov (g); Denny Morouse (ts, fl); Jorge Dalto, Eliane Elias (p); Anthony Jackson (b); Omar Hakim (ds); Manolo Badrena, Duduca Fonseca, Guiherme Franco (per)。目立ったところでは、ピアノにイリアーヌ、ドラムにオマー・ハキム、ギターにジェフ・ミロノフ、ベースにアンソニー・ジャクソンといった腕利きどころがズラリ。なんとも豪華なボサノバ・ジャズ盤である。
 

Mukai_meets_grberto

 
向井のトロンボーンは絶好調で、聴きどころ満載。向井のトロンボーンが堪能できるアルバムって、そうそう多くは無いから、このアルバムは貴重。トロンボーンの音色とブロウって、ボサノバに合っているようで、丸くゆったりと大らかなトロンボーンが、アルバム全編に渡って響き渡る。向井滋春本人も、このアルバムをお気に入りの一枚としているようである。

パーソネルを見渡しても判るように、このアルバム全体の演奏は、意外にも硬派なコンテンポラリー・ジャズで、なかなか聴き応えがある。ボサノバ・ジャズのアルバムだからといって、気安く入ると、いきなり冒頭の「Champagne and Caviar」のリズム・セクションの硬さに驚くことになる。とにかく、リズム・セクションが硬質でタイト。ガッチリ締まって、フロントを煽る。

逆に、この硬質でタイトなリズム・セクションは、アストラット・ジルベルトのホンワカ暖かくチャーミングな「ヘタウマ・ボーカル」には、ちょっとハードかなあ。向井のトロンボーンにはバッチリなハードさではある。

リズム・セクションが硬質でタイト、逆に、フロントのトロンボーンとボーカルが、伸び伸び、ゆったりと大らかで、暖かくてチャーミング。フロントとバックの対比がなかなか上手くマッチングしていて、聴き応えのある、コンテンポラリー・ジャズ的な要素が強い、ボサノバ・ジャズである。これってありそうで中々無い。このアルバムの雰囲気は個性的。

アルバム全編が37分弱と短く、現在、廃盤状態で入手するには中古盤を探すしか無い、というところが、このアルバムの唯一の難点かな。良いアルバムです。
 
 
 
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Fight_3
 
がんばろう日本、がんばろう東北。自分の出来ることから復興に協力しよう。
 

2007年10月 1日 (月曜日)

フュージョンの向井滋春

涼しくなったというか、寒くなった。と、同時に、昨晩から体調が最悪になった。背中全体が痛くて、胃が痛い。寝られない。といって、今日はどうしても外せない仕事があって、会社は休めない。しかも早出ときている。先週、仕事上でショックな出来事があって、まだ精神的にそのショックから抜け出ていない。最悪である。

そんな最悪な状況の中でも、音楽を聴くことは欠かさない。そういえば、高校生の頃、現役時代、国立大学の二期校の入試に落っこちて、浪人が確定して、どっぷり落ち込んでいた時も、ピンク・フロイドとキング・クリムゾンを聴いていた。親が呆れていたのを思い出した。

今日はふと向井滋春のフュージョンが聴きたくなった。向井滋春のフュージョンといえば「PLEASURE」(写真左)でしょう。この「PLEASURE」、バックのメンバーが凄い。ドラムが、あのスティーヴ・ガッド。さらにウォーレン・バーンハート(kyd)、ジェフ・ミロノフ(g)、ホルヘ・ダルト(kyd)、ナナ・ヴァスコンセロス(perc)、ニール・ジェイスン(b)と、当時のフュージョン・ミュージシャンの玄人どころがド〜ンと構えている。

で、なにが凄いかというと、あのスティーブ・ガッドがガンガンに叩いているのだ。あのデジタル信号のような、チキチキチキチキとリズムを刻む音。どう叩いているのか、聴くだけでは想像できない複合リズムの嵐。なぜ、この向井滋春のフュージョン・アルバムで、これだけ本気にスティーブ・ガッドが叩きまくったのかは判らないが、とにかく、このアルバムでのスティーブ・ガッドのドラミングは凄い。
 

Shigeharu_mukai

 
かといって、スティーブ・ガッドを愛でるだけのアルバムかといえば、そうではない。リーダーの向井滋春のトロンボーンも健闘している。というか、ベスト・プレイとは言い難いのだが、スティーブ・ガッド以下を向こうに回して、ハイテンションで、ひたむきに吹きまくっていることが良く判る。

とにかく一生懸命なのだ。故に、全編、ちょうど良い具合の緊張感が漲っていて、聴き応え十分。ガッドの鬼気迫るハードなドラミングに相対して、向井がバリバリに吹きまくる。しっかり芯はあるが、ちょっとほのぼの、ホンワカしたトロンボーン(トロンボーンの音の特性上、ほのぼのホンワカする感じがするのは仕方がない)。その対比が良い感じ。

このアルバムは、フュージョン時代のアルバムの中で、突然変異的に出来てしまった名盤・名演の類でしょう。恐らく、計算され、プロデュースされた訳ではない。といって、ミュージシャン達が、何か特別な想いを持って、このセッションに参加した訳でもないだろう。でも、全編通じて、ちょうど良い具合の緊張感と向井のひたむきなトロンボーン。そして、神懸かり的なガッドのドラム。良いアルバムです。

向井滋春。とにかく数少ない日本のトロンボーン奏者の中にあって、今も昔も第一人者であることには変わりがない。彼の純ジャズの演奏は、手に入れやすいところで(iTunes Storeなど、各ダウンロードサイトから結構安価でダウンロードできる)、「向井滋春Jクインテット・フィーチャリング・大西順子」(写真右)で聴ける。

絵に描いた様な純ジャズな演奏で、演奏が全体的に端正すぎて、なんとなく一味足りないアルバムだが、向井滋春のストレート・アヘッドなトロンボーンを愛でるには問題ない。バリバリに純ジャズ、吹いてます。

まだまだ、仕事の面で、精神的に癒えていないところがあるが、今の選択が自分にとって一番良かったんだと思うこと。そう、後悔するよりは、胸を張って前に進むこと。
 
  
  
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