ラムゼイのトーキョー・ライヴ
アーゴ&カデット・レコードを再認識している。こってこてファンクネス漂う、ソウル・ジャズ、ジャズロックを聴きたくなって選盤に迷ったら、アーゴ&カデットの諸作を選盤すれば良い、とまで思う様になった。それほどまでに、アーゴ&カデットのアルバムの制作志向は「ファンキー・ソウル・ジャズロック」で統一されている。
Ramsey Lewis『Live In Tokyo』(写真左)。1968年9月、東京大手町サンケイホールでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Ramsey Lewis (p), Cleveland Eaton (b), Maurice White (ds)。今は無き日本のジャズの聖地であったサンケイ・ホールで収録されたラムゼイ・トリオのライヴ盤。当時、日本限定発売だったそう。
こってこてのソウル・ジャズ&ジャズロックである。冒頭、ラムゼイ・ルイスの代表曲「The 'In' Crowd」から、もうノリノリ。ファンクネス濃厚、強烈なオフビート、思わず体が横揺れし、足でビートを取り始める。実に黒くてダンサフルなリズム&ビート。アドリブは、歌うが如くソウルフルなフレーズの嵐。
この東京でのライヴ録音のリズム隊、ドラムには、のちにアース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)を結成するモーリス・ホワイト。ベースには、長くラムゼイを支えたクリーブランド・イートン。このリズム隊のリズム&ビートのファンクネスが強烈。そこに、これまたソウルフルでファンクなラムゼイのピアノが乗ってくるのだ。もはや、ジャズロックなピアノ・トリオの饗宴である。
ファンキーに入りながら、徐々にテンポアップ、ベースとドラムもそれに追従して熱い熱い展開に上り詰めていく。ソウルフルでジャズ・ファンクなアドリブ・フレーズを叩き出しながら、もう演奏はホット&ノリノリ。お馴染みのヒット曲に加えて、ホレス・シルヴァー曲のカヴァー「Song For My Father」、来日を記念してでの新曲なのか「Soul Ginza」など、ファンキー&ソウルフルな好曲のオンパレード。
観客の拍手がライヴらしい熱気を作って、サンケイホールの雰囲気も良好ノリノリ。ヒットを連発してた時期のライヴ演奏なので、とても馬力のあるファンクネスだだ漏れのソウルフルなピアノ・トリオの演奏がこれでもか、というほどに展開されるのには、とことん圧倒される。
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