ブルフォード融合音楽のライヴ
1960年代〜70年代、ロックはライヴ盤が苦手だった様な印象がある。スタジオ録音は、スタジオ機材とスタジオワークの粋を尽くして、内容&テクニックの整ったアルバムを制作していたが、それをライヴで再現するのは、かなり難度が高かった様で、一部のバンドを除いて、基本的には、ライヴ盤の演奏は、スタジオ録音盤の演奏に比べて「ショぼい」印象が強かった。
しかし、1970年に差し掛かり、英国でプログレッシヴ・ロック(プログレ)の潮流が沸き起こり、キング・クリムゾン、イエス、ピンク・フロイドとライヴ演奏力の確かさを備えたバンドが出てきた。それでも、クロスオーバー・ジャズのハイテクニックと即興演奏力の凄まじさを、なかなか凌駕することは出来なかった様に思う。
Bruford『Rock Goes To College』(写真左)。1979年3月7日、Oxford Polytechnicでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Bill Bruford (ds, perc), Allan Holdsworth (g), Dave Stewart (key), Jeff Berlin (b), Annette Peacock (vo)。英国の BBC放送局による、番組向けのライヴ録音のアルバム化。
Rock Goes To College (RGTC) とは、英国BBCが、1978年9月22日から 1981年3月19日まで全45回放映されていたプログラムのタイトル名称。大学や工科大学の小さなホール(数千人程度を収容)にて行われた 40〜50分程度のライヴを収録・放映していたそうである。当ライヴ盤は、1979年3月7日英国オックスフォードのオックスフォード工科大学にて行われた「ブルーフォード」のライヴ・パフォーマンスを収録している。
しかし、このブルフォードのライヴ盤を聴いて、このバンドの演奏テクニックの凄さ、即興演奏力の高さには驚愕した。このブルフォードの演奏こそは、クロスオーバー・ジャズのハイテクニックと即興演奏力に比肩する、そう確信した。それもそのはず、このブルフォードの音は「インテリジェンス溢れる、クロスーバー・ジャズとプログレとの融合音楽」で、演奏のベースは、明らかに、クロスオーバー・ジャズ+エレ・ジャズ志向なのだ。
ビル・ブルフォードのドラミングが、ライヴにおいて、更に凄まじさを増している。変拍子+ポリリズム、流麗な8ビートのクロスオーバーなフレーズに、最適なリズム&ビートを供給。存在感抜群。このライヴ盤の全編に渡って、この凄まじき「変拍子+ポリリズム」が、メロディアスで自由奔放に響き渡る。
そして、エレギのアラン・ホールズワースがこれまた凄まじい。クロスオーバー・ジャズギタリストの雄、ジョン・マクラフリンの比肩するテクニックの高さと歌心のある高速アドリブ・フレーズ。そして、ディヴ・スチュワートのキーボード・ワークのセンスの良さ。どう聴いても「ジャズ志向」。そしてそして、ベースのジェフ・ベルリンの重低音なプログレ志向ベースがユニーク。このバンドメンバーだからこその、演奏能力と演奏内容の高さ。
このブルフォードのライヴ・パフォーマンスを聴くにつけ、リーダーのビル・ブルフォードの音楽性の底には、確実に「ジャズ」があったんだなあ、と感じる。彼の「変拍子+ポリリズム+流麗な8ビートのクロスオーバーなグルーヴ」は、エレ・ジャズに最適だったと思われる。そして、かれは生涯、自らのドラミングが活きる「インテリジェンス溢れる、クロスーバー・ジャズとプログレとの融合音楽」を主宰し続けるのだ。
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