ムースピールのスタンダード集
ウォルフガング・ムースピールは、1965年、オーストリアのユーデンブルク生まれ。ボストンのバークリー音楽大学でゲイリー・バートンと出会い、彼のクインテットに招かれる。1995年から2002年までNYを拠点に活動、様々なアーティストと共演。
リーダー作としては、 1989年『Timezones』(Amadeo)が初リーダー作。そして、意外と遅咲きで、2014年、ECMレーベルでの『Driftwood』でメジャー・デビュー。以降、2〜3年に1枚のペースでリーダー作をリリース。堅実な活動を継続している。
デビュー当時は、ジョン・アバークロンビーやビル・フリゼールなどの、「カッ飛んで尖った」コンテンポラリー・ジャズ系ギタリストの後継者と目されていたが、歳を経ることに、メインストリーム志向の、現代のバップ・ギターの担い手に変身しつつある。この「現代のバップ・ギター」然としたプレイが実に渋いのだ。
Muthspiel, Johnson, Blade『Real Book Stories』(写真左)。2001年3月12-14日、NYの「Watermusic Studios」での録音。ちなみにパーソネルは、Wolfgang Muthspiel (g), Marc Johnson (b), Brian Blade (ds)。オーストリア出身の新感覚派ジャズギタリスト、ウォルフガング・ムースピールによる2001年の作品。
オーストリアのマイナーレーベル「Quinton」からリリースされたこのアルバムは「ムースピールの考える」スタンダード演奏集。マイルス・デイヴィスやコルトレーンの名曲も交えた、有名スタンダード曲を気持ちよさそうに演奏する。スタンダード曲を演奏するムーズピールのエレギは、間違い無く「現代のバップ・ギター」。そう解釈した方が、このスタンード曲集は楽しめる。
「Someday My Prince Will Come」「All The Things You Are」「Lament」「Blue In Green」「Giant Steps」「Solar」など、流麗かつ、ちょっと癖のあるフレーズで、気持ちよさそうに弾き進めて行く。
そして、そんなムースピールを支え、鼓舞する、マーク・ジョンソンのベースとブライアン・ブレイドのドラムが、これまた、このリズム隊あってのムースピール、と言って良い位に素晴らしく、格好良く「現代のバップ」していて良好。
僕のジャズ盤聴きの1つの指針として「ブライアン・ブレイドがドラムを担当する盤に駄盤なし。好盤のみが存在する」というのがあるが、この盤も他の例に漏れず、現代のバップ・パフォーマンスとして、実に魅力的な好盤である。そして、ムースピールの確実な成長を見る思いの、良い意味での発展途上のムースピールを感じることが出来る好盤でもある。
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