2024年3月10日 (日曜日)

成熟&極上の Fourplay 『4』

フュージョン・ジャズの世界では、伝説的な人気グループが多くある。パッと頭に浮かんだだけでも、「スタッフ」「ジェントル・ソウツ」「クルセイダーズ」「ブレッカー・ブラザーズ」「ステップス・アヘッド」「スパイロ・ジャイラ」「イエロージャケッツ」など、個性溢れるバカテク集団がずらり。そして、僕が愛してやまないのが「フォープレイ」。

Fourplay『4』(写真左)。1998年の作品。ちなみにパーソネルは、Bob James (p, key, program), Larry Carlton (g), Nathan East (b, vo), Harvey Mason (ds)。ギター担当がリー・リトナーから、ラリー・カールトンの代わった最初のアルバム。フォープレイとしては、通算4枚目のスタジオ録音盤。

この「フォープレイ」は、フュージョン・シーンのレジェンド級の名うてのトップ・プレイヤー4人が集結したスーパー・グループ。管楽器は無く、ギター、キーボード、ベース、ドラムの「ギター・カルテット」。

フロントはギター、キーボードが担当する。メンバー4人とも、実績十分、貫禄十分、人気十分、テクニック十分。そんな4人がガッチリとグループを組んで奏でる、極上のソフト&メロウなフュージョン・ミュージック。

この盤は、ギターがリトナーからカールトンに代わった最初の盤。カールトンのギターがソウルフルでブルージーな分、大人のフュージョンというイメージがより強くなっている。カールトンのギターの個性に合わせているのか、全体的には、ミドルからスローなテンポがメイン。これが、極上のソフト&メロウでブルージーなグルーヴを醸し出している。

このカールトンのギターが良い。バンド・サウンドの中にしっかり溶け込むカールトンのギター。カールトン入りのフォープレイの音の雰囲気をしっかりと決定づけている。
 

Fourplay4

 
ボブ・ジェームスのキーボードが良い。カールトンに寄り添う様に鼓舞する様にソフト&メロウに、時に切れ味よくシャープに乱舞する。ボブ・ジェームスはアコピにエレピに八面六臂の大活躍。マイルドでメロウなキーボード・ワークだが、押さえるべきところは、しっかりとメリハリあるフレーズで押さえているところはさすが。

ネイザン・イーストのエレベが良い。ゴリっと鋼質な粘りのあるベース音。ソフト&メロウな雰囲気の演奏全体を引き締めている。特に、演奏のビートの底をしっかりと支えているベース・ワークは極上の職人芸。

そして、ハービー・メイソンのドラムが良い。バンド全体のリズム&ビートの要。演奏全体の調子、雰囲気を柔軟にコントロールする。抑制の効いた、変幻自在、硬軟自在なドラミングは「大人のドラミング」。叩きまくるだけがドラムでは無い。味のある小粋なドラミングはメイソンならでは、である。

とりわけ、3曲目のマーヴィン・ゲイの名曲「Sexual Healing」は、R&Bっぽい、黒いソウルフルなサウンドが特徴的。カールトンのギターの個性にぴったりの雰囲気で、仄かにファンクネス漂うボブ・ジェームスのキーボードがこの曲のアレンジにバッチリ合う。この演奏はカールトンの参加ならではの選曲&演奏だろう。

全体に淡い霞がかかった様な、淡く広がる様な、奥行きのあるサウンド。それでいて、リズム&ビートはしっかりと効いていて、ブルージーなグルーヴ感が濃厚、ゆったりとしたオフビートが「立って」いる。

よりマイルドな、よりソフト&メロウな「成熟した大人のフュージョン」な作品に仕上がっている。フュージョン・ジャズの最高峰に位置する、極上のパフォーマンス。好盤です。
 
 

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2018年5月23日 (水曜日)

ジャズ喫茶で流したい・120 『Between the Sheets』

フュージョン・ジャズは大のお気に入りである。もともとリアルタイムで体験したこともあるが、純ジャズと同等の位置づけて、今まで、様々なアルバムを拝聴してきた。1980年代半ばには、このフュージョン・ジャズの大ブームは沈静化した訳だが、それ以降も、フュージョン・ジャズは脈々とその姿を深化させている。

そんなフュージョン・ジャズの名うてのミュージシャンが集い結成したバンドが「Fourplay(フォープレイ)」。バンド名のとおり、4名編成、ジャズで言うところの「カルテット」である。当初メンバーが、ピアニストのボブ・ジェームス、ギタリストのリー・リトナー、ベーシストのネイザン・イースト、ドラマーのハービー・メイソン。フュージョン好きなら、目を見張るようなメンバー構成である。

Fourplay『Between the Sheets』(写真左)。1993年のリリース。フュージョン・ジャズのレジェンド集団、フォープレイのセカンド盤になる。ちなみにパーソネルは、Bob James (key, synth, p), Lee Ritenour (g), Nathan East (b), Harvey Mason (ds), Chaka Khan, Phillip Bailey, Phil Perry, Dee Fredrix (vo)。錚々たるメンバー、珠玉のカルテットである。
 

Between_the_sheets

 
音が素晴らしい。まず楽器の音がしっかりと鳴っている。そして、録音が良い。適度で魅惑的なエコーが音に深みを与える。音が素晴らしければ、演奏の表現力は更に高まる。とりわけ、テクニック的に相当に高度な4人のメンバーである。この盤に詰まっている、フュージョン・ジャズの演奏は、エンタテインメント性を充足させ、アートの域にまでに達している。

いやはや、素晴らしい、凄みのある演奏である。淀み迷いの微塵も無い。フュージョン・ジャズの名演の数々がこの盤に詰まっている。フュージョン・ジャズ、ここに極まれり、である。ソフト&メロウ、ブルージー&アーバン、メロディアス&ムーディー。ボーカル曲もあり、これがまた良きアクセントとなっていて、惚れ惚れする。

スピーカーに対峙して聴き込むも良し、何かをしながらの「ながら聴き」にも良し。大向こうを唸らせる、バカテクな演奏や派手で判り易い旋律とは全く無縁。どちらかと言えば、落ち着いた、快適な余裕が感じられる演奏なのだが、これが聴き込むうちに「癖になる」。往年の名プレーヤーのテクニックをさりげなく満喫できる、成熟したフュージョン・ジャズ盤である。

 
 

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2016年8月30日 (火曜日)

成熟仕切ったフュージョン・ジャズ 『Elixir』

このアルバムは、フォープレイの3枚目のアルバムになる。これだけのフュージョン・ジャズの玄人職人集団でも、ちょっとマンネリ気味な雰囲気が漂う、良く言えば「実が落ちる寸前の成熟しきった状態」。とにかく、テクニック抜群、歌心抜群、アレンジ抜群。もうこれ以上の発展はあり得ないほどの成熟度である。

Fourplay『Elixir』(写真左)。1995年のリリース。フュージョン・ジャズの玄人職人集団「フォープレイ」のパーソネルは、Bob James (key), Nathan East (b), Harvey Mason (ds), Lee Ritenour (g)。何遍みても凄いメンバーやなあ。1970年代から始まったフュージョン・ジャズの究極の「進化形」である。

このフォープレイの音世界を「スムース・ジャズ」と評する方もいるが、僕にとっては「スムース・ジャズ」では無く、あくまで「フュージョン・ジャズ」。聴き心地優先、耳当たり優先のソフト&メロウな演奏というよりは、テクニックに優れ、しっかりとリズム&ビートが入っていて、クールだけれど熱い演奏。やはりこれは「フュージョン・ジャズ」の進化形だろう。
 

Elixir_1

 
ギターがフロントのカルテット構成ではあるが、これだけのフュージョン・ジャズの玄人職人集団であるが故、それぞれが表現できる全てを出し尽くして、さすがにアルバムも3枚目になると、フロント楽器の部分でマンネリ感が出てきてしまうのは仕方のないことである。でも、演奏内容は超一級品なんですよ。他のフュージョン・バンドには出来ない演奏の数々がこのアルバムに詰まっています。

このアルバムを聴き通して改めて思う。このフォープレイの音世界は唯一無二であろう。アーバンな雰囲気ではあるが、ファンクネスは控えめ、ベッタベタ、コッテコテな展開にはならない。クールで切れ味良く、ジックリ聴けば聴くほど判る「ハイ・テクニックな展開」。全くもってアダルトな雰囲気ではあるが、絶対に懐古趣味な展開にならない。音の質は時代の先端をいくもの。

これだけのスーパースター集団である。3枚もアルバムを出せばマンネリ感が漂い、いきなり解散して、ハイお終い、という有りがちな展開が見え隠れするのだが、このフォープレイはそうはならない。次作ではマンネリ感打破の為、思い切った手を打つ。フロント楽器であるギタリストの交代である。やはり、フュージョン・ジャズの玄人職人集団。やることが違う。

 
 

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2015年12月15日 (火曜日)

真の大人のフュージョン 『Between the Sheets』

こういうアルバムを聴かされると「流石やなあ」と心から感心してしまう。そのバンドの面子を見渡すと、Bob James (key), Lee Ritenour (g), Nathan East (b), Harvey Mason (ds)。フュージョン・ジャズの立役者、レジェンドと呼んで良い強者ばかりがズラリと並ぶ。これは凄いなあ、と改めて感心する。

そのバンドとは「Fourplay(フォープレイ)」。1990年、ボブ・ジェームスのリーダー作「グランド・ピアノ・キャニオン」にて、4人揃ってセッションを行い意気投合しグループを結成。翌年にセルフ・タイトルでデビュー(2014年12月17日のブログ参照・左をクリック)。 https://v-matsuwa.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-675e.html

このデビュー盤は素晴らしい内容だった。フュージョン・ジャズの重鎮、ベテラン4人の入魂のフュージョン・ジャズである。とにかく、演奏のレベル、テクニックが異常に高い。そして、フレーズの洗練度合いが高い。リズム&ビートも当時として新しい響き。いずれも1970年代後半から1980年代前半のフュージョン・ジャズのレベルは軽く凌駕している。

こんな素晴らしいフュージョン盤を出して、メンバーがレジェンドと呼んで良いフュージョン・ジャズの重鎮、ベテランの4人がメンバーである。2作目を出そうとするかなあ、と懐疑的に見ていた。次のアルバムのコンセプトが描きにくいのでは、と危惧した。そして、それならば「や〜めた」といきなり解散するのでは、と思って見ていたら、このセカンド盤がリリースされた。

セカンド盤とは『Between the Sheets』(写真左)。1993年のリリース。パーソネルがデビュー盤と同じ。このフュージョン・ジャズの重鎮、ベテランの4人が、Fourplayとして2枚目のアルバムを出すとは思わなかった。嬉しい誤算というか、嬉しい不意打ちだった。で、このアルバム、更なるフュージョン・ジャズの進化形を提示してくれたのか、と思いきや、その予想は覆された。
 

Between_the_sheets

 
この『Between the Sheets』は、上質のスムース・ジャズである。フュージョン・ジャズの重鎮、ベテラン4人の入魂のスムース・ジャズである。レジェンドと呼んで良いフュージョン・ジャズの重鎮達が本気で取り組むと、これだけ上質で内容の濃いスムース・ジャズが創出される。そんなベテラン4人の矜持を強く感じさせてくれる、充実のセカンド盤である。

収録されたどの曲も、適度なテンションが張り巡らされ、ゆったりと歩くような余裕のリズム&ビートに乗って、決して速弾きでは無い、間と奥行きを活かした余裕のハイテク・フレーズが繰り出されている。丁々発止とやりあったり、悠然とフレンドリーにユニゾン&ハーモニーをかましたり、変幻自在、硬軟自在にスムースで印象的なフレーズを冷静にバッシバッシと叩き出して行く。

大向こうを張る大立ち回りがある訳では無い。どちらかと言えば地味で落ち着いた展開である。それでも、一度聴けば、また頭から聴き直したくなるような充実感がある。それだけ、内容的に充実し洗練され、かつ印象的な演奏が詰まっているんだろう。ちなみにボーカルは、Chaka KhanとPhillip Baileyがゲスト参加している。

真の「大人のフュージョン・ジャズ」。フュージョン・ジャズやスムース・ジャズなんてジャズじゃ無いという硬派なジャズ者の方々には絶対に受けないですが、往年のフュージョン・ジャズ者の方々でしたら、このアルバムは一聴の価値があるでしょう。オーディオ的にも良質なアルバムで、特にネイザン・イーストのベースの音が良好な音圧できめ細やか、クリアな低音が魅力的です。

 
 

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2014年12月17日 (水曜日)

フュージョンは進化する 『FourPlay』

このアルバムを聴いて、僕は「うへ〜」と唸った。良い意味で心から感心したのだ。フォーマットはフュージョン・ジャズである。しかし、1970年代後半から1980年代前半、フュージョン・ジャズ全盛時代の音では無い。確実に進化している。

そのアルバムとは『FourPlay』(写真左)。フュージョン・ジャズの重鎮、ベテランの4人で結成された、大人のフュージョン・ジャズ・グループ。その名も「FourPlay(フォープレイ)」。そのフォープレイのデビュー盤である。1991年のリリースになる。

そのフォープレイのオリジナル・メンバーは、Bob James (key), Nathan East (b), Harvey Mason (ds), Lee Ritenour (g) の4人。いずれも、フュージョン・ジャズの重鎮であり、人気ミュージシャンであり、キーマンである。

しかし、この4人のメンバーの名前を見ていると、ありきたりな、大物ミュージシャン同士の「やっつけ感」満載の企画型セッションでは無いのか、と警戒してしまう。耳当たりの良い、差し障りの無いフュージョン・ジャズを「昔の名前で出ています」状態でピロピロやって終わってしまうような、内容の薄い企画盤では無いかと思ってしまう。
 

Fourplay_album

 
しかし、このデビュー盤『FourPlay』は違った。フュージョン・ジャズの重鎮、ベテラン4人の入魂のフュージョン・ジャズである。とにかく、演奏のレベル、テクニックが異常に高い。そして、フレーズの洗練度合いが高い。リズム&ビートも当時として新しい響き。いずれも1970年代後半から1980年代前半のフュージョン・ジャズのレベルは軽く凌駕している。

1991年のリリースなので、スムース・ジャズの範疇では無いのか、という声が聞こえるが、このアルバムの演奏を聴いてみると判るのだが、音と展開は、フュージョン・ジャズ独特のもの。決して、後のフュージョン・ジャズの発展形であるスムース・ジャズとは一線を画する。

このデビュー盤『FourPlay』を聴いて、フュージョン・ジャズは進化しているんやなあ、と感慨深く思った。フュージョン・ブームを学生時代、リアルタイムで体験した自分にとって、フュージョン・ジャズは過去のものだとばかり思っていた。スムース・ジャズに変化し、フュージョン・ジャズは過去のものになったと思い込んでいた。

しかし、この『FourPlay』の音を聴いてビックリ。僕は「うへ〜」と唸った。フュージョン・ジャズの音ではあるが、1970年代後半から1980年代前半のフュージョン・ジャズ全盛時代の音では無い。確実に、そして大胆に進化していたのだ。

 
 

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2014年7月28日 (月曜日)

駄作無しの職人芸的フュージョン 『Esprit De Four』

Fourplay『Esprit De Four』(写真左)。『エスプリ・ドゥ・フォー』は、フォープレイの13枚目のアルバム。2012年のリリースになる。

フォープレイは、ベテラン・フュージョン集団。この13枚目のアルバムでのパーソネルは、Bob James (key), Nathan East (b), Chuck Loeb (g,syn), Heavey Mason (ds,per,vib,syn)。ギタリストがラリー・カールトンよりチャック・ローブに交代してからの第2弾。

これだけ充実した、高テクニックで内容のあるフュージョン・ジャズを聴くと、フュージョン・ジャズはしっかりとした、アーティステックなジャズの演奏形態のひとつなんだなあ、と改めて感じ入ってしまう。まあ、メンバーがメンバーだけに、その出来は相当に良いものになる、と想像できるんだが、このフォープレイという集団は、それをいとも簡単そうに成し遂げてしまう。

とにかく、これだけのメンバーがしっかりと曲とアレンジを仕込んで、加えて、しっかりとリハーサルもするんだから、そりゃあ良いアルバムが出来るでしょう。でも、それを実際に実現してしまうところが、このベテラン・フュージョン集団の凄いところ。

このアルバムでは、ギターのチャック・ローブが大活躍。フォープレイの音世界は、ジャジーでブルージーな、いかにもジャズ、って感じの音世界とは正反対の、クリアでフォーキーでクロスオーバーな音世界が身上。チャック・ローブのギターがそんな音世界にピッタリ。このアルバムは、チャック・ローブの為にある様なアルバムだ。
 

Esprit_de_four

 
それでは、このアルバムにジャズ的な要素は無いのか。いやいや、それがあるんですね(笑)。表立って「ジャジーでブルージー」って感じを醸し出すのでは無く、演奏する音の端々で、そこはかとなく「ジャジーでブルージー」な雰囲気を漂わせる。そんな感じのネイザン・イーストのベースが憎い。そして、適度にラフなハービー・メイソンのドラムそのものが「ジャジーでブルージー」。

曲も良いが、メンバーそれぞれの楽器の演奏が素晴らしい。演奏の音それぞれをいろいろに楽しめる、感じ入る、感動する、そんな魅力的な演奏がギッシリ詰まったアルバムです。演奏自体を楽しむ、という面は「ジャズの原点」のひとつ。このベテラン・フュージョン集団は、やはり只者ではありません。駄作無しの職人芸的フュージョン。聴けば聴くほど味が出る。

これだけ優れた内容のフュージョン・ジャズを聴けば、1970年代から始まったフュージョン・ジャズも年を経る毎に進化して来たことが良く判る。フュージョンは今やしっかりとした、アーティステックなジャズの演奏形態のひとつである。フュージョン・ジャズを聴いて感じ入っていた自分が恥ずかしいなどというジャズ者の方々もいるが、アートとして音として楽しめれば、それはそれで良いのではないかと思う。

ボブ・ジェームスが東日本大震災の復興のために書き下ろした「Put Our Hearts Togather」を収録。歌手の松田聖子がゲスト参加したヴォーカル・ヴァージョンも収録しているが、ジャズとして聴くと出来はパッとしない。松田聖子のボーカルもジャズとして聴けば古風な佇まい。どうもこれは蛇足だろう。

 
 

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2013年12月23日 (月曜日)

フュージョンなXmas企画盤 『Snowbound』

さあ、いよいよ明日はクリスマス・イヴ。今年のクリスマス・シーズンは、今まで書き溜めた「クリスマス・ジャズ」のお話しを、大々的に蔵出ししてきましたが、今日がラストです。

昔から、フュージョンの世界には、優れたクリスマス特集のアルバムは少ないなあ、と思っていたのですが、その気になって探してみればあるもので、このアルバムなどは、なかなかの内容で、今でも愛聴しています。そのアルバムとは、Fourplay『Snowbound』(写真左)。1999年のリリースになる。

Fourplay(フォープレイ)とは、Bob James (key), Lee Ritenour (g), Nathan East (b), Harvey Mason (ds)の錚々たるメンバーで1990年に結成された、大人で小粋な「フュージョン職人のおじさまバンド」。

1997年にmLee Ritenour (g) が、Larry Carlton (g) に代わり、この『Snowbound』に参加している。メンバーの顔ぶれを見れば、従来からのフュージョン・ファンの方々は、これは凄いメンバー構成だと感じ入るでしょうね。

しかしながら、フュージョン畑では大ベテランの部類に入る4人ゆえ、この顔ぶれが紡ぎ出すサウンドはテクニックよろしく、手慣れたフレーズの連発、上手いけれども緊張感と迫力に欠ける、所謂、ぬるま湯的な演奏を想像しがちです。手練感満載とでも言うのでしょうか(笑)。
 

Snowbound

 
それがどうして、この大人で小粋な「フュージョン職人のおじさまバンド」では、良い意味で、そんな悪い期待を裏切られます。この、4人の演奏、とにかく素晴らしい。これぞ、本当のフュージョンと言って良い、実にハイレベルな演奏です。そんなハイレベルな演奏を維持する「フォープレイ」が、1999年出したクリスマス企画アルバムが『Snowbound』。

1曲目の「あらののはてに(Angels We Have Heard On High)」の出だしからグッとくる。適度に抑制された、品格のある小粋な演奏。決して派手でなく、かと言ってメロウなだけでもない。しっかり、芯の入った大人の演奏が繰り広げられる。

このアルバム、全曲、クリスマスソングをカバーしたアルバムだが、その中でも、アルバムのタイトルにもなっている「Snowbound」は異色。スティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンの曲で、1993年発表された『カマキリアド(KAMAKIRIAD)』に収録されていたものを実に上手くカバーしている。

フュージョン・ジャズのベテラン達が演奏するクリスマス・ジャズなんて、手練感満載でしょ、などと侮ってはいけません。このアルバムは内容充実、優れたジャズのクリスマス企画アルバムとして、大推薦の一枚です。
 
 
 
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2011年2月16日 (水曜日)

成熟したフュージョン・バンド 『Let's Touch the Sky』

1970年代、クロスオーバーからフュージョン・ジャズと変遷し、現在では、スムース・ジャズと呼ばれるジャズ・スタイルは、いまでも確固たる地位を維持している。そんなスムース・ジャズと呼ばれるジャンルの中で、1970年代からずっと活躍しているミュージシャンが意外と多い。

僕は、そんな、長年第一線で活躍しているベテラン・ミュージシャンのスムース・ジャズは、若手ミュージシャンの演奏するスムース・ジャズとは、ちょっと違うと感じている。ベテラン・ミュージシャンのスムース・ジャズは、アドリブ・パートに十分なスペースを割き、アドリブのテイストの底に「純ジャズ」を感じるのだ。そんなベテラン・ミュージシャンのスムース・ジャズは、敢えて、僕は「フュージョン・ジャズ」と呼んでいる。

フォープレイ(Fourplay)というフュージョン・ジャズ・バンドがある。もともとは、1990年に、ピアニストのボブ・ジェームス、ギタリストのリー・リトナー、ベーシスト兼ヴォーカルのネーザン・イースト、ドラマーのハービー・メイソンの4人により結成されたバンドである。ギタリストのみが、リー・リトナーから、ラリー・カールトン、そして、2010年2月に、チャック・ローブに替わってはいるが、リズム・セクションの3人は不動のメンバー。

その不動のメンバー、ピアニストのボブ・ジェームス、ベーシスト兼ヴォーカルのネーザン・イースト、ドラマーのハービー・メイソンは、1970年代からずっと、フュージョン・ジャズの第一線で活躍してきた大ベテランである。3人の奏でる音は、1970年代のフュージョン・ジャズそのもの。21世紀になって、より洗練された、より成熟したフュージョン・ジャズである。

そのフォープレイが、昨年の10月、3代目ギタリストにチャック・ローブを迎え、通算11枚目のオリジナル・アルバム『Let's Touch the Sky』(写真左)を発表した。これが、なかなかに絶品なフュージョン・アルバムなのだ。

アルバムに収録されたどの曲も、演奏も、洗練されテクニックは抜群、音の展開には十分な余裕があり、それでいて決して冗長にはならない、かつ、単調にもならない。1970年代からずっと、フュージョン・ジャズの第一線で活躍してきた大ベテラン達だけが紡ぎ出せる、成熟したフュージョン・ジャズが満載である。
 

Lets_touch_the_sky

 
新たに参加したギターのチャック・ローブも、勿論、1970年代からずっと、フュージョン・ジャズの第一線で活躍してきた大ベテランです。このアルバムでのチャック・ローブのギターは実に渋い役回りを演じていて、フュージョン・ジャズでは、ギターがバンドの中にいると、絶対に前面に出てくることが多いのですが、このアルバムでのチャック・ローブは一味違う。渋くバックにどっかりと座って、リズム・セクション3人の演奏を効果的にバッキングしているんですね。

逆に、このアルバムでは、ボブ・ジェームスのキーボードが前面に出ていて、まるでフュージョン・ピアノ・トリオみたいな内容です。とにかく、このアルバムでのボブ・ジェームスのキーボードの音は凄く美しい。アコースティックもエレクトリックも、どちらのキーボードも音の響きが素晴らしい。そこに、そこはかとなく、チャック・ローブが渋くバッキングする、って感じですかね。ちょっとチャック・ローブが目立ってないかなあ、という感じもしますが、次作に期待ということですね。

それから、ベースのネーザン・イーストを見直した。こんなに、しなやかで印象的なベースラインを弾く人だったっけ、とビックリした。加えて、ネーザン・イーストのボーカルが良い雰囲気。意外と、このフォープレイって、ネーザン・イーストにとって、実に良い音環境を提供しているのではないだろうか。

ハービー・メイソンのドラムも、もちろん良いですよ。決して派手にならず、それでいて、しっかりとしたビートを叩き出す。さすがに、周りが全て1970年代からずっと、フュージョン・ジャズの第一線で活躍してきた大ベテランばかり。ハービー・メイソンだけが大人げなく叩きまくる訳にはいかないですからね。抑制されたハービー・メイソンのドラムは絶品だ。

良いフュージョン・アルバムです。ずっと聴いていても、ちっとも飽きない。本当に良く出来たフュージョン・ジャズです。そして、フォープレイは、本当に素晴らしい、成熟したフュージョン・バンドです。暫く忘れていたフォープレイですが、ちょっと遡って、聴いてみたくなりました。
 
 
 
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  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

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