”Thank You, Charlie Christian”
ハーブ・エリスは、最初はテキサスで、カントリー・ミュージックをやっていたらしい。ラジオ番組でジョージ・バーンズの演奏を聴いたことがきっかけでジャズギターを始めるようになったという。モダン・ジャズ・ギターの祖、チャーリー・クリスチャンを敬愛して止まない、ビ・バップ志向のギターの弾き回しが、ハーブ・エリスの個性。
Herb Ellis『Thank You, Charlie Christian』(写真左)。1960年の作品。ヴァーヴからのリリース。ちなみにパーソネルは、Herb Ellis (g), Frank Strazzeri (p), Chuck Berghofer (b), Harry Babasin (cello), Kenny Hume (ds)。チャーリー・クリスチャン直系の「ビ・バップ」なギタリスト、ハーブ・エリスの「チャーリー・クリスチャン」トリビュートな企画盤である。
そんなハーブ・エリスの、ビ・バップな弾き回し、白人らしいスッキリとしたブルージーなフレーズ、どこか大らかでフォーキーで小洒落たアドリブが、このトリビュート盤で堪能出来る。収録された10曲中8曲がハーブ・エリスのオリジナル曲で構成。オリジナル曲で、心おきなく、ビ・バップなギターを弾きまくる。
冒頭「Pickley Wickly」は、黒人霊歌を思い起こさせる、米国ルーツ音楽の響きがする名演。3曲目「Cook One」はロックンロール(これも米国ルーツ音楽)。6曲目のタイトル曲「Thank You, Charlie Christian」は、ビ・バップよろしくカッ飛んでいて、単純に格好良い。レイ・チャールズに影響を受けたとされる7曲目「Alexander's Ragtime Band」もブルージーで良し。
バックの演奏は、ハーブ・エリスのギターが「ビ・バップ」なので、基本的には、リズム&ビートの供給に徹している。時々、フランク・ストラッツェーリのピアノ・ソロが入るが、ストラッツェーリのタッチはかなり硬質で、アドリブ・フレーズは訥々として個性的。ビ・バップなピアノ・ソロをイメージしたのかもしれないが、ちょっと浮いていて惜しい。
このハーブ・エリスの「チャーリー・クリスチャン」トリビュートな企画盤、ハーブ・エリスのギターだけ捉えれば、ハーブ・エリスの代表作としても良い位の充実度。我が国では、あまり人気のあるほうではないが、ハーブ・エリスのギターは「間違いが無い」。ピーターソン・トリオ以外の、ハーブ・エリス単独のギター・アルバムもなかなか良いもんだ。好盤です。
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