2024年6月15日 (土曜日)

『View with a Room』の続編

ジュリアン・ラージの『View with a Room』は傑作だった。ラージとフリゼールのギター2本の絡みが素晴らしく、官能的な「くすんだ音色」と「前のめりでアグレッシブなフレーズ」というラージのギターの独特な個性全開。

フォーキーで、どこか懐かしい、哀愁感漂う米国ルーツ・ミュージックの音要素を融合して、ジャズのフォーマットに乗せる「アメリカーナ」でジャジーな音世界は見事だった。

Julian Lage『The Layers』(写真左)。2023年4月のリリース。ちなみにパーソネルは、Julian Lage (g), Jorge Roeder (b), Dave King (ds) と『View with a Room』同様のトリオに、Bill Frisell (g) が、全6曲中、5曲にゲスト参加している。

全6曲収録のミニ・アルバム仕様(収録時間は約24分)なので、じっくり聴かずに置いておいた訳だが、先日、ジャケを見て、このミニ・アルバムって、『View with a Room』との類似性があるのかな、と思いながら、じっくり聴き直してみた。

出てくる音世界は、明らかに『View with a Room』との類似性が高い。調べてみたら、『View with a Room』と同一セッションでの演奏集で、いわゆる『View with a Room』のアウトテイク集。というか、演奏内容は『View with a Room』の収録曲と全く引けを取らないので、アウトテイクというよりは、『View with a Room』に入りきらなかった曲集、いわゆる「続編」と言った方がしっくりくる。
 

Julian-lagethe-layers

 
収録された曲は、どれもが『View with a Room』同様、フリゼールと合わせて、ジャズをはじめ、ロック、ブルース、カントリーなど、米国ルーツ・ミュージックの音要素を引用されていて、ラージ独特の音世界が展開されている。

フォーキーで、どこか懐かしい感じ、哀愁感漂う米国ルーツ・ミュージックの音要素を融合して、ジャズのフォーマットに乗せる。エレギの音はブルース・ロックやサザン・ロックの響きを湛えていて、「アメリカーナ」な雰囲気をより濃厚にさせる。この盤の「アメリカーナ」でジャジーな音世界。

ラージもインタビューで、このミニ・アルバム『The Layers』について、以下の様に述べている。「この作品は『View with a Room』の前日譚のようなもの。ビルとのデュオ、ホルヘとのデュオ、より広がりのある楽曲、デイヴとホルヘの素晴らしいリズムとオーケストレーションのセンスなど、前作の試金石となる音楽の種をすべて含んでいる」。

この『The Layers』の方が、『View with a Room』に比べて、アコギの割合が多い。その分、やや内省的で哀愁感漂う、ジェントルな雰囲気の演奏が多く印象的。

『View with a Room』と「ニコイチ」で聴いた方がしっくりくる『The Layers』。その音世界は傑作『View with a Room』と同様、「アメリカーナ」でジャジーな音世界は見事という他ない。
 
 

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2024年5月31日 (金曜日)

ラージの傑作『Speak To Me』

現代のジャズ・シーンにおいては、ギタリスト人材が豊富に感じる。そんな中でも、突出した存在の一人が、ジュリアン・ラージ。数々の有望新人を発掘してきた、ヴァイブのゲイリー・バートンが新たに発掘した天才ギタリストである。

音の志向は、現代のコンテンポラリーなジャズ・ギターで、パット・メセニーの様な「ネイチャーな響き」もあり、ジョンスコに「くすんで捻れる」ところもあり、過去のレジェンド級のコンテンポラリーなジャズ・ギタリストのスタイルを踏襲しつつ、他のジャンルのエレギの音も積極的に融合して、ワン・アンド・オンリーな個性を確立している。

Julian Lage『Speak To Me』(写真左)。2024年3月、ブルーノート・レコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、Julian Lage (g), Levon Henry (ts, cl, alto-cl), Patrick Warren (p, key), Kris Davis (p), Jorge Roede (b, vib), David King (ds)。ジュリアン・ラージのブルーノート・レコードからの4作目。

前作の『The Layers』は、全6曲のEPだったのだが、今回は、しっかり、全13曲のフル・アルバム。今回も、ホルヘ・ローダー (b)とデイヴ・キング (ds)とのレギュラー・トリオを中心に、適材適所のゲストを招聘している。プロデューサーは、アメリカーナ・ブームの立役者、ジョー・ヘンリー。
 

Julian-lagespeak-to-me

 
今回は、ラージがエレギよりもアコギの方を多く弾いている。郷愁を誘う様な、フォーキーなアコギの音が良い。これまでの「アメリカーナ路線」のジャズ・インプロビゼーションの音志向が、より濃厚になっている。ジョー・ヘンリーがプロデュースの効果なのか、どこか、サザン・ロック的な響きが色濃く漂っているのが良い。

加えて、エレギの音やフレーズの弾き回しに、ロック・ギターの雰囲気が漂う。そう、ジェフ・ベックのギターの弾き回しとか、ブリティッシュ・ロックの中のブルース・ロックの様な雰囲気。

ジャズが「演奏のど真ん中」にいるが、そこに、ロック、ブルース、カントリー、そして、フォーク、ゴスペル、オールド・タイムなどの米国ルーツ・ミュージックの音要素が引用〜融合されていて、「演奏のど真ん中」のジャズと絶妙のバランスを醸し出しつつ、レージ独特の「アメリカーナ」な音世界を展開している。

現代コンテンポラリー・ジャズの「アメリカーナ」なインスト・パフォーマンス。純ジャズな雰囲気は薄まって、少しポップで、米国ルーツ・ミュージックの音作り。それでも、ジャジーな雰囲気はしっかり演奏の底を流れていて、アメリカーナ・ジャズとでも形容できそうな、レージ独特の音世界。

フォーキーで、どこか懐かしい感じ、哀愁感漂う米国ルーツ・ミュージックの音要素を融合して、ジャズのフォーマットに乗せる。エレギの音はブルース・ロックやサザン・ロックの響きを湛えていて、「アメリカーナ」な雰囲気をより濃厚にさせる。この盤の「アメリカーナ」でジャジーな音世界、僕は好きやなあ。傑作です。
 
 

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2023年1月23日 (月曜日)

ラージのブルーノート盤・第2弾

数々の有望新人を発掘してきた、ヴァイブのゲイリー・バートンが新たに発掘した天才ギタリスト。パット・メセニーの様な「ネイチャーな響き」もあり、ジョンスコに「くすんで捻れる」ところもあり、それでも、他にありそうでない、ワン・アンド・オンリーな個性が見事である。そのギタリストとは「Julian Lage(ジュリアン・ラージ)」。

官能的な「くすんだ音色」と「前のめりでアグレッシブなフレーズ」は、ジュリアン・ラージのギターの独特な個性。テクニックはもちろん卓越したものだが、その「超絶技巧」を売りにした様な、派手派手しい弾き回しは無い。逆に、ラージの超絶技巧な弾き回しはとてもクールで流麗。うっかりすれば、ラージのテクニックのレベルの高さに気がつかないくらいである。

あくまで、ネオ・ハードバップな、モーダルなフレーズを聴かせる中で、そこはかとなく「ハイ・テクニック」が見え隠れする程度の奥ゆかしいもの。この「奥ゆかさ」が実に好ましい。この「奥ゆかしい」クールで流麗な弾き回しが、実は凄みがあって、聴き応えがある。

Julian Lage『View With A Room』(写真左)。2022年9月のリリース。ちなみにパーソネルは、Julian Lage (g), Jorge Roeder (b), Dave King (ds) と前作同様のトリオ編成。そして、この盤では、このトリオに、米国ルーツ音楽に根ざした「捻れギター」のレジェンド、Bill Frisell (g) がゲスト参加している。ギターのメインは、当然、リーダーのラージ。"レジェンド" フリゼールは伴奏に徹している。
 

Julian-lageview-with-a-room

 
このラージとフリゼールのギター2本の絡みがこの盤の聴きどころ。ラージとフリゼールは音色が似通っているので、音が重なると訳が判らなくなるのだが、この二人はそんなリスクを容易く回避していく。フリゼールの伴奏フレーズはレイジと決してぶつからない。ラージの音の間を埋めて、ラージと重なる時は、印象的なハーモニーで重なる。そうすることで、ラージの個性である「くすんだ音色」を際立たせている。

ラージのもう1つの個性である「前のめりでアグレッシブなフレーズ」については、フリゼールが少しずらして応答し、ラージのフレーズを前面に押し出す。そして、ホルヘ・ローダーのベースとデイヴ・キングのドラムが、クイックに効果的に、緩急自在に硬軟自在に反応する。

このラージのリズム隊に対する「呼びかけ」に対するリズム隊の応答のリズム&ビートが、このラージの「前のめりでアグレッシブなフレーズ」に効果的に響いていて、盤全体に心地良いグルーヴを醸し出している。

ラージのフレージングはアイデア満載で、今までに聴いたことの無いフレーズがどんどん飛び出してきて、聴いていてとても面白い。この盤でも、前作同様、フリゼールと合わせて、ジャズをはじめ、ロック、ブルース、カントリーなど、米国ルーツ・ミュージックの音要素を引用されていて(これが僕には堪らない)、ラージ独特の音世界が展開されている。この盤で、ジュリアン・ラージは確実に、僕のお気に入りギタリストになった感じがする。次作がもう楽しみになっている。
 
 

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2021年11月13日 (土曜日)

ラージのブルーノート・デビュー盤

Julian Lage(ジュリアン・ラージ)。数々の有望新人を発掘してきた、ヴァイブのゲイリー・バートンが新たに発掘した天才ギタリスト。僕は、2016年頃から注目し始めたので、レイジのギターに着目してから、かれこれ5年になる。

パット・メセニーの様でもあるが、ジョンスコの様でもある。が、官能的な「くすんだ音色」と「前のめりでアグレッシブなフレーズ」は、ジュリアン・ラージの独特の個性。テクニックはもちろん卓越したもの。

そんなラージも、1987年生まれなので、今年で34歳。若手を通り越して、立場的には、ジャズ界の「中堅」になる。アタッチメントを駆使したくすんだ伸びのあるフレーズ。音の芯がしっかりしていて、紡ぎ出すフレーズに揺るぎは無い。速弾きなどのテクニックに頼らず、ミッドテンポで、それぞれの収録曲の持つ美しい旋律を浮かび出させるように、ゆったりと堅実に弾き進めていく。僕は、このラージのエレギの音が大好きだ。

Julian Lage『Squint』(写真左)。2021年8月のリリース。ちなみにパーソネルは、Julian Lage (g), Jorge Roeder (b), Dave King (ds)。ジュリアン・ラージのブルーノート・デビュー作になる。リーダーのラージのギター1本がフロントの、シンプルでピアノレス、ホーンレスなトリオ編成。ラージのギター一本でフロントを張るとは、全く以て、ポジティヴでアグレッシヴなギタリストである。
 

Squint_julian-lage

 
トリオ編成とは言え、全編に渡ってトリオ演奏するのでは無く、ギターソロのパートあり、ドラムとのデュオあり、三者一体となったトリオ演奏あり、三者三様のインタープレイあり。全編に渡って、変化に富んでいて、あっと言う間に聴き終えてしまうくらいの充実度。ローダーのベース、キングのドラム、共に素姓は確か、堅実かつエモーショナルなリズム&ビートを供給する。

三者一体となった硬派でストイックなモード演奏あり、どこか郷愁を誘う「古き良き米国ルーツ・ミュージック」を踏まえた耽美的な演奏あり、感情移入が好ましい「静的でスピリチュアルな」演奏あり。ラージのエレギの音は「明るくて骨太でポジティヴ」。エレギの音は、従来のロックの音なんだが、出てくるフレーズは、ジャジーであり、ブルージーでなのだから面白い。

ジャズをはじめ、ロック、ブルース、カントリーなど、米国ルーツ・ミュージックの音要素もふんだんに引用し、音楽ジャンルを越え、融合した音世界はこの盤でも健在。そう、この米国ルーツ音楽の引用が良い雰囲気、醸し出しているだよな〜。

ジャズ・ギタリストについては、ギラッド・ヘクセルマン、カート・ローゼンウィンケルらと併せて、人材豊富な時代になった。喜ばしいことである。
 
 
 
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  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

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2019年3月26日 (火曜日)

最近のお気に入りエレギもう一人

最近のジャズ・ギター。ギラッド・ヘクセルマン、カート・ローゼンウィンケルが、僕の最近のお気に入りギタリストと書いた。う〜ん、もう一人、誰か忘れているなあ、と思いつつ、最近の新リリース盤を眺めていたら、そうそう、この人の名前を忘れていた。「ジュリアン・ラージ(Julian Lage)」である。
 
1987年生まれで、子供の頃から「神童」と騒がれ、アーティストとしての育ての親ともいうべきゲイリー・バートンに見出されて頭角を現したレイジも今年32歳。充実と進化の若手の時代を通り過ぎ、ジャズの中堅的存在の「筆頭の一人」として、これからの活躍が楽しみである。そんなラージが新作をリリースした。Julian Lage『Love Hurts』(写真左)である。今年2月のリリースである。
 
ちなみにパーソネルは、Julian Lage (g), Dave King (ds), Jorge Roeder (b)。キーボードレスのギター・トリオな編成。今回の新盤については、収録曲に注目。ジュリアン・ラージ本人のお気に入りの楽曲なんだが、今回は1960〜1970年代の楽曲がメイン。ネオ・スタンダードな雰囲気が色濃く漂う。そして、新たなドラマーの参入も興味深い。今回はドラマーに、“バッド・プラス”のドラマー、デイヴ・キングを迎えている。
 

Love-hurts-julian-lage

 
タイトル曲「Love Hurts」については、エヴァリー・ブラザーズによって初録音され、ナザレスのカバーによってヒットし、数々のアーティストによってカバーされてきた名曲。ラストの「Crying」は、ロイ・オーヴィソンのメローなナンバー。それぞれの曲の演奏の中に、米国ルーツ音楽の要素、例えばカントリーやソウル、そして、70年代のロックなどの音楽の要素が織り込まれていて、どこか新しく、どこか懐かしい響きがする。
 
そして、僕はジュリアン・ラージのエレギの音が大好きだ。アタッチメントを駆使したくすんだ伸びのあるフレーズ。音の芯がしっかりしていて、紡ぎ出すフレーズに揺るぎは無い。速弾きなどのテクニックに頼らず、ミッドテンポで、それぞれの収録曲の持つ美しい旋律を浮かび出させるように、ゆったりと堅実に弾き進めていく。これが聴き味抜群、思わず身を乗り出して聴き入ってしまう。
 
2曲目には、オーネット・コールマンの「Tomorrow Is The Question」を採り上げていて、ラージのエレギとしては少し意外な、アブストラクトでスピリチュアルな「隠れた側面」も披露してくれる。アルバム全体を通して、ラージのエレギの音世界は大らかで心地良い拡がりのあるもの。それは明らかに「唯一無二」な個性で、聴いていて楽しく、聴いていて頼もしい。良いジャズ・エレギです。
 
 
 
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2018年3月13日 (火曜日)

今までに無いジャズ・エレギ

ジャズの楽器の中で、ギターが一番苦手だった。というか、ジャズ盤を聴き込んでいく際に、楽器別に攻めていった訳だが、何故かギターが一番最後になった。それと、昔ながらのジャズ・ギターの線の細い一本弾きが、どうにも苦手で、攻め口をエレギ中心に持ってくるという発想を得るまで、昔ながらのジャズ・ギターが苦手だった。今は違うけどね〜。

最近のギタリストで、僕のイチ押しは「ジュリアン・ラージ(Julian Lage)」。10代の頃からミュージシャンとして活動し、ブルースやブルーグラス、カントリーのシーンに足を突っ込んできたかと思えば、ゲイリー・バートンのバンドに15歳の若さで加入。とくれば、これって一流ジャズ・ギタリストやん。ゲイリー・バートンのバンドに加入したギタリストと言えば、パット・メセニーやカート・ローゼンウィンケル等々、錚々たる面々なのだ。

20歳のときに録音した初リーダー作『Sounding Point』(2009年)をエマーシーから発表してメジャー・デビュー。そのスタイルは、今まで無い唯一無二なもの。聴けば、これってレイジやん、と判るほどの音の個性。といって、奇をてらっているスタイルでは無い。あくまで正統派ジャズ・エレギの系統で、そのくすんだ音、それでいて流麗で、音の雰囲気はジャズに留まらない。米国ルーツ音楽の要素をそれぞれ取り込んで、ジャズ・エレギに応用した、そんな音作り。
 

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Julian Lage『Modern Lore』(写真左)。2017年12月のリリース。そんなラージの最新作。ちなみにパーソネルは、Scott Colley (b), Kenny Wollesen (ds), Julian Lage (g) のトリオ編成。米国ルーツ音楽の要素を偲ばせながら、メリハリの効いたロック風味のエレギが実に格好良く、実に「粋」である。とても、聴き心地が良い。特に、1970年代のロックに親しんで来た耳にかなり訴求する音。ちょっとノイズが乗った様なザラッとしたくすんだ音がとても素敵である。

バックのリズム&ビートを供給するベースとドラムも味がある。決して、派手に目立ったりすることはないのだが、ベースはちょっとゴリっとした骨太のベースで、しっかりとビートの底を支えている。ドラムも一言で言うと「堅実」。変に捻ったり変にポリリズムに走ったりしない。シンプルに堅実にリズムを刻む。これが、ラージのエレギにぴったりと合う。

ジャズ・エレギ盤として、とても良い出来のアルバムだと思います。これまでのフュージョン・ジャズのエレギとは全く異なる、当然、昔のモダンなジャズ・ギターとは全く似ても似つかない、現代のジャズならではの新しいスタイルと響きが個性のジャズ・エレギである。聴いていて心地良いのが一番。もう次作が楽しみになる、ジュリアン・ラージの好盤である。
 
 
 
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2016年5月19日 (木曜日)

古き良き米国ルーツ音楽の響き

最近、このギタリストが気に入ってきた。Julian Lage(ジュリアン・ラージ)。数々の有望新人を発掘してきた、ヴァイブのゲイリー・バートンが新たに発掘した天才ギタリスト。1987年生まれなので今年で29歳になる。ジャズメンとしても、なかなか良い年頃である。

そんなジュリアン・ラージの新盤がこれ。Julian Lage『Arclight』(写真左)。今年2016年3月のリリース。出来たてホヤホヤである。ちなみにパーソネルは、Julian Lage (g), Scott Colley (b), Kenny Wollesen (ds)。 ギター・トリオである。

ここ最近の2〜3枚は、結構ストイックに、ギターソロや、バックを最小限に絞ったギターインスト中心のアルバムをリリースしてきた。内容的にも純ジャズ風、アーティステックな香り漂う、硬派なギター盤。

過去にどこかで聴いたことのある音もあるのだが、暖かみのあるメジャーに展開するフレーズはラージの個性。ブルージーにマイナーに展開することが多いジャズ・ギターだが、ラージのギターはその逆をいく。

そんなラージが、今回の新盤で弾くギターはエレギ、テレキャスがメイン。1920年代の古き良きカントリー・ミュージックやスウィング・ジャズにフォーカスを当てるという、実にユニークなアプローチ。音的にも、フュージョン色の濃いコンテンポラリー・ジャズな雰囲気で、どこか懐かしく、ノスタルジックな音が漂いつつ、爽快かつ明朗。

冒頭の「Fortune Teller」のフレーズを聴くだけで、このアルバムの内容にワクワクする。ちょっと捻れてちょっとノスタルジックで、それでいて明朗。続く「Persian Rug」は軽やかなカントリー風なアレンジが魅力的な、古き良き米国のルーツ音楽の雰囲気が色濃く漂う。
 

Arclight

 
そう、アルバム全体がこの「古き良き米国のルーツ音楽の雰囲気が色濃く漂う」音世界で満たされている。これが実に魅力的に響き、アルバム・コンセプトの統一感に貢献している。恐らく、これは、プロデューサーであるジェシー・ハリスの手腕によるところが大きいのではないか、と睨んでいる。

ジェシー・ハリスは、ノラ・ジョーンズの楽曲の作曲者でもある。ノラ・ジョーンズが米国ルーツ音楽に傾倒していることを考えると、このジェシー・ハリスのプロデュースする、このレイジのアルバムの「古き良き米国のルーツ音楽の雰囲気が色濃く漂う」音世界というのも合点がいく。

「古き良き米国のルーツ音楽の雰囲気」、例えば、何処まで広がる青く高い空、何処までも広がる平原(プレーリー)、日が傾いた頃の黄金色の空、懐かしさと切なさ、漂う郷愁、と言うような音の雰囲気。そんな音の雰囲気がこのラージのアルバムにぎっしりと詰まっている。

実は僕はこの「古き良き米国のルーツ音楽の雰囲気」にからきし弱い。確かにこの音世界は、ジム・ホールから始まり、1970年代にパット・メセニーに引き継がれつつ、1980年代にジョン・スコフィールド、ビル・フリゼールと拡がりを見せていて、実は僕はこれらのギタリストが大のお気に入りなのだ。

なるほど、僕がこのジュリアン・ラージの音世界が好きになる訳だ。唯一、今回はジャケット・デザインだけがあっさりし過ぎていて玉に瑕ではあるが、この新盤『Arclight』は、「古き良き米国のルーツ音楽の雰囲気」の好きなジャズ者の方々には是非聴いて頂きたいですね。好盤です。
 
 
 
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2016年4月13日 (水曜日)

伸び伸びと唄うギターはなかなか

ジャズ・ギターって、奏法のバリエーションもそろそろ煮詰まってきて、いよいよその進化も頭打ちになる時期かなあ、なんて勝手な妄想をしていた矢先に、このアルバムである。Julian Lage『Gladwell』(写真左)。

2010年の8月から9月、そして12月に分けて録音されている。ちなみにパーソネルは、Julian Lage (ac-g, el-g), Dan Blake (ts, melodica), Aristides Rivas (cello), Jorge Roeder (ac-b), Tupac Mantilla (ds, per)。

ギター・ソロ盤かと思う位、ギターがメインの展開。しかもアコギが圧倒的に目立っている。ドラムスは目立って登場しない。パーカッションがメイン。アコベが効果的。アコギの雰囲気は、パコ・デ・ルシアやジョン・マクラフリン、ラリー・コリエルなど、1980年前後で活躍した「スーパー・ギター・トリオ」風の、フラメンコ・ギターの要素を交えた、スパニッシュ風な弾き回しに加えて、超絶技巧なアドリブ・フレーズ。

いや〜まだこういう伝説になったアコギの手法を、現代に引き継いでいるギタリストがいるなんて、なんと頼もしいことか。しかもテクニック的にもフレーズの歌心の展開のバリエーションとしても、1980年代の音より、しっかりと高度に進化している。この「進化」しているところが驚異的なのだ。ジャズ・ギターって、どこまで進化するんだろう。
 

Gladwell

 
Julian Lage(ジュリアン・ラージ)とは、数々の有望新人を発掘してきた、ヴァイブのゲイリー・バートンが新たに発掘した天才ギタリストである。僕は、このバートンのアルバム『GENERATIONS』や『NEXT GENERATION』に参加しているプレイを聴いて、このジュリアン・ラージの名を記憶した。1987年生まれなので今年で29歳になる。

このラージのギターが実に個性的。過去にどこかで聴いたことのある音もあるのだが、暖かみのあるメジャーに展開するフレーズはラージの個性。ブルージーにマイナーに展開することが多いジャズ・ギターだが、ラージのギターはその逆をいくところが、僕は気に入っている。

超有名スタンダードの「Autumn Leaves」や、エリザベス・コットンの古いアメリカン・フォーク・ソング「Freight Train」など、味のあるアレンジを施して、かつ、ラージの個性的なギターの響きが新しく、今までに無いユニークなイメージの演奏になっている。これが実に聴き応えがある。

フレーズを取り回すスケールが大きく、伸び伸びと唄うギターはなかなかのもの。唄う様に弾き進める新人のギターは久し振りではないか。ジュリアン・ラージ、これからの活躍が楽しみなギタリストである。
 
 
 
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2016年2月 1日 (月曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・30

ゲイリー・バートン(Gary Burton)のヴァイブが好きである。もともとヴァイブの音が好きで、最初は、ミルト・ジャクソンがお気に入り。1978年に友人の家で、チック・コリアとのデュオ盤『Crystal Silence』で、ゲイリー・バートンのヴァイブを知って、以来、ずっとミルトと同じレベルでの「お気に入りヴァイブ」。

ゲイリー・バートンのヴァイブはミルトと違ってファンクネスは希薄。代わって、クラシック音楽に通ずる明快な響きと卓越したテクニック、4本マレットが紡ぎ出すユニゾン&ハーモニー。硬質でクリスタルな響きはバートン独特なもの。意外とクロスオーバーな展開が得意。純ジャズというよりは、フュージョンな要素を交えたコンテンポラリーなジャズの響きである。

そんなゲイリー・バートンの素敵なカルテット盤がある。The New Gary Burton Quartet『Common Ground』(写真左)。2011年のリリース。ちなみにパーソネルは、Gary Burton (vib), Julian Lage (g), Scott Colley (b), Antonio Sanchez (ds)。

冒頭の「Late Night Sunrise」がスッと入ってくる瞬間が素晴らしい。バートンのヴァイブの音がとても躍動感があって美しい。ジュリアン・レイジの官能的でアグレッシブなエレギも良い。アントニオ・サンチェスのドラミングが硬軟自在に絡み、スコット・コレイのベースが演奏の底をガッチリ押さえる。素晴らしいネオ・ハードバップな演奏。惚れ惚れする。
 

Common_ground_1

 
このアルバム、やはりハイライトは、ジュリアン・ラージのギターだろう。パット・メセニーの様でもあるが、官能的なくすんだ音色とアグレッシブなフレーズは、ジュリアン・ラージの独特の個性。テクニックはもちろん卓越したもの。そのテクニックの確かさはアコギの演奏で実感する。

エンディングはキース・ジャレットの「In Your Quiet Place」は懐かしさ漂う新しい雰囲気の演奏。1971年録音のアトランティック盤『Gary Burton & Keith Jarrett』で取り上げられていた曲で、演奏の雰囲気は「クロスオーバー・ジャズ」。そんなクロスオーバー・ジャズの名曲を現代のネオ・ハードバップな切り口で再構築している。

哀愁漂うメロディーが美しく、リズム&ビートは「エイト・ビート」。メロディーの美しいジャズ・ロックな面持ち。インプロビゼーションの後半がカントリーっぽく変容していくところがキースらしい個性。瑞々しい叙情とカントリー・フレーバーが心地良い。このキースの名曲をゲイリー・バートンをリーダーとした「The New Gary Burton Quartet」が再演する。これが実に良い。

このアルバム、全編に渡って佳曲揃い。録音当時68歳のゲイリー・バートンのヴァイブ。まだまだ現役、まだまだいける、そんな思いを持たせてくれる素晴らしい演奏がギッシリと詰まっています。良いアルバムです。我が音楽喫茶『松和』の昼下がりに流したいですね。
 
 
 
★震災から4年10ヶ月。決して忘れない。まだ4年10ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

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    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
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