「1970年代のタル」は秀作揃い
タル・ファーロウ(Tal Farlow)は、1958年に一旦引退、看板画家としてのキャリアに戻ったが、10年後の1968年に復帰。そして、1970年代半ばから、1〜2年のスパンでリーダー作をリリースしたが、この1970年代以降のリーダー作の出来がコンスタントに良い。水準以上の出来ばかりで、聴き応え十分な盤ばかりである。
Tal Farlow『Trilogy』(写真左)。1976年9月の録音。1981年、日本コロムビアからのリリース。ちなみにパーソネルは、Tal Farlow (g), Mike Nock (p), Lyn Christie (b) 。この盤もドラムレスのオールド・スタイルなトリオ編成。CDリイシュー時、ラストにドラム入りの演奏が追加されているが、ここではLP時代の9曲で話を進めたい。
ドラムが無い分、リズム&ビートは、タルのギターとノックのピアノ、リンのベースで、それぞれ分担していて、軽快でウォームなグルーヴがとても良い感じ。軽快でウォームなグルーヴが故に、タルのギターの音色がカチッと立つ。元々、歌心溢れるタルのギターである。タルの歌心溢れるフレーズがクッキリ浮かんでくる。
この盤でも、タルのパッキパキ、ピッキピキの硬質ギターとその超絶技巧の限りを尽くした「弾きまくりバップ・ギター」を存分に楽しむことが出来る。スタンダード7曲とオリジナル2曲を、ジャム・セッション風にリラックスして、心地良く、小気味よく、パフォーマンスしている。
ハードなバップ・ピアノのマイク・ノックが好調。豊かなベースラインが印象的なリン・クリスティも好調。この好調な二人のリズム隊のリズム&ビートが実にメロウでスインギー。そんなメロウでスインギーなリズム&ビートが、タルのギターを効果的に鼓舞、1950年代のオフェンシヴな弾きっぷりよりも、幾分優しく丸くなったタルのフレーズを引き立てている。
プロデューサーは「テオ・マセロ」。確かに、この盤のオールド・スタイルのトリオ演奏は、アレンジを含め、しっかりプロデュースされている印象。それほど、この盤のオールド・スタイルのトリオ演奏は「奮っている」。よって、CDリイシュー時のドラム入りのカルテット演奏は「蛇足」の感は否めない。この盤はオリジナルLP通り、オールド・スタイルのトリオ演奏オンリーで聴き込みたい。
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