2024年6月29日 (土曜日)

やっとのことで『Footloose !』

このところ、ポール・ブレイを掘り下げている。ポール・ブレイは、ブルースやファンキーな雰囲気が全く皆無な、現代音楽的な硬質で切れ味鋭いタッチと幾何学的で切れ切れなフレーズが特徴のピアニスト。2016年1月に惜しくも鬼籍に入ってしまったが、ブレイのピアノはユニーク。

基本は「余白」を活かしたリリカルで耽美的なピアノであるが、アドリブ部はモーダルに展開、突如フリーキーに転換し、アブストラクトにブレイクダウンする。この「落差」が堪らない。このダイナミックな展開が「即興演奏の魅力」に直結し、ブレイ独特の個性の発露に繋がる。

フレーズの作りは「幾何学模様的」で、スイングやブルースなどとは全く無縁。どちらかといえば、現代音楽に通じる雰囲気が強く、即興演奏の妙と、モーダル時々フリーなフレーズ展開が無ければ、ジャズのジャンルには入らないのでは、と思うくらい、従来のジャズからはちょっと離れたところにある。

例えば、セロニアス・モンク、ハービー・ニコルス、オーネット・コールマンなど、従来の4ビート・ジャズの基本から大きく外れた、それでいて「即興演奏と自由度の高い展開と唯一無二の個性」という点で、しっかりジャズのど真ん中にいる「異端なジャズマン」が存在するが、ポール・ブレイは、そんな「異端なジャズマン」の一人である。

Paul Bley『Footloose !』(写真左)。1962年8月17日、1963年9月12日の録音。Savoyレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Paul Bley (p), Steve Swallow (b), Pete LaRoca (ds)。50年以上に渡るブレイのキャリアの中で、ほぼ初期の、ブレイのピアノの個性と特徴がとても良く判るトリオ演奏。
 

Paul-bleyfootloose

 
冒頭の「When Will The Blues Leave」から、「異端なジャズマン」のピアノ全開。演奏フォーマットはハードバップだが、出てくるピアノのフレーズは、従来の4ビート・ジャズの基本から大きく外れた、ブレイのピアノの特徴である「美しくリリカルな」ものと、その合間に「激しいアブストラクトなブレイクダウン」と「思索的で静的なフリー・ジャズ」の交錯が展開される。

トリオ演奏自体はハードバップ風だが、出てくる音は、従来のハードバップな音からは大きく逸脱する。プレイのピアノは先にも述べた様に、基本は「余白」を活かしたリリカルで耽美的なピアノであるが、幾何学模様的なノリで、アドリブ部は突如フリーキーに展開し、アブストラクトにブレイクダウンする。そして、そのブレイの個性的な弾き回しを理解して、スワローが、これまた幾何学的なベースラインを叩き出す。

そして、特筆すべきは、ラロカのドラミング。ブレイのフレーズやリズム&ビートにクイックに反応しつつ、幾何学模様的なポリリズミックなドラミングを叩き出す様は痛快ですらある。このあまりに個性的な、どこかモーダルなドラミングはラロカのドラミングの独特の個性。しかも、そのラロカの独特な個性のドラミングが、ブレイのピアノにバッチリ合っている。

この『Footloose !』、ジャズ盤紹介本やブレイのリーダー作紹介に、ちょくちょくタイトル名が上がる、意外と有名なアルバムなんだが、Savoyレーベルからのリリースなのに、なかなかCDリイシューされない、サブスク・サイトに音源アップされないアルバムで、中古LPはあまりに高額。僕もなかなか音源が確保できなかったが、やっと最近、音源をゲットできた。

ブレイのピアノの個性と特徴が良く判るトリオ盤。やっとのことで、収録曲全部を聴くことが出来て、やっと溜飲が下がった。ブレイのピアノは「異端なジャズマン」のピアノが故に、一度ハマったら「クセになる」。ブレイのピアノを語る上では避けて通れない、ブレイのキャリア初期のトリオ名盤でしょう。良いアルバムです。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2022年9月 9日 (金曜日)

久し振りにフリー・ジャズ 『Time Will Tell』

やっと涼しくなってきた。最高気温が30度を切る日が2日続いて、夜になると涼しい北風が吹き込んでくる。日中はまだまだ湿度が高く、蒸し暑い体感はあるんだが、夜になると、いつの間にか、虫の鳴く声が聞こえてきて、いよいよ秋かな、という感じがする。「暑さ寒さも彼岸まで」というが、あと2週間ほどは、もう少しだけ、この日中の蒸し暑さを我慢する必要があるのかな。

Paul Bley, Evan Parker & Barre Phillips『Time Will Tell』(写真)。1994年1月の録音。ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Paul Bley (p), Evan Parker (ts, ss), Barre Phillips (b)。ドラムレス、ピアノ、テナー、ベースの3者のフリー・インプロビゼーション。メンバー3人の名前が並列で並んでいるが、実質のリーダーは筆頭のボール・ブレイだろう。

涼しくなってきたので、久し振りにフリー・ジャズを聴く。酷暑の夏にはフリー・ジャズは無理だ。集中して聴いていると体温が上がって、汗がダラダラ流れてくる。涼しくなると、十分にスピーカーから出てくる音に集中することが出来る。フリー・ジャズの面白さは、集中して聴き耳を立てないと気がつかない。フリー・ジャズは「ながら」では無理がある。  
 

Paul-bleytime-will-tell

 
限りなく自由度を前面に押し出した、3者のインタープレイ。音はリリカルで耽美的。フレーズは緩やかなものが主で、ECM独特の深いエコーと相まって、漂うが如く、流れるが如く、広がるが如く、フリー・インプロビゼーションが展開される。透明度が高く、音数の少ない、音の「間」を十分に活かした演奏がメインで、当然、ファンクネスは皆無である。いわゆる「欧州ジャズ」のフリー・ジャズ。

ポール・ブレイのピアノが、この幽玄で墨絵の様なフリー・インプロビゼーションをリードしているようだ。演奏全体の雰囲気に、ブレイの美意識、ブレイの個性が色濃く反映されているように聴こえる。演奏のビートは、フィリップスのベースが担っている。このフィリップスのベースが、硬軟自在、変幻自在、緩急自在にビートをコントロールしていて見事。テナーのパーカーは、ブレイの美意識を十分理解して、ブレイのピアノにソッと寄り添う。

耽美的でリリカル、幽玄で音の「間」を活かした、透明度の高い、緩やかなパフォーマンスが主だが、中に、ちょっと明るい、ビートの効いたフリー・インプロビゼーションもあって、内容的にメリハリが効いていて、長尺のフリー・ジャズ盤だが、飽きは来ない。さすが、ECMレーベル、とても内容の濃い、聴き応えのあるフリー・ジャズをリリースして立派である。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて        【New】 2022.03.13 更新。

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2022.03.13 更新。

   ・遠い昔、懐かしの『地底探検』

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2022.03.13 更新。

   ・四人囃子の『Golden Picnics』
 
 
Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から11年5ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2021年8月 3日 (火曜日)

90年代のブレイのソロ・ピアノ 『Sweet Time』

Paul Bley(ポール・ブレイ)。久しく、このピアニストの名前を忘れていた。基本は「余白」を活かしたリリカルで耽美的なピアノであるが、アドリブ部は突如フリーキーに展開し、アブストラクトにブレイクダウンする。この「落差」が堪らない。このダイナミックな展開が「即興演奏の魅力」であり、ジャズの「創造力の魅力」であると思うのだ。

Paul Bley『Sweet Time』(写真左)。1993年8月19日の録音。ちなみにパーソネルは、Paul Bley (p)。ポール・ブレイのソロ・ピアノ盤になる。ポール・ブレイのソロ・ピアノ盤と言えば『Open, to Love』(ECM・1972)が頭に浮かぶが、基本的な部分は変わっていないが、ECM盤に漂う「小難しさ」は無く、ブレイの個性がシンプルに判り易いソロ・ピアノになっている。

ポール・ブレイは、カナダ・モントリオール出身のピアニスト。1960年代はフリー・ジャズがメイン。高いテクニックで、フリーキーにアブストラクトに展開するパフォーマンスは圧巻。ではあるが、とにかく「難解」。フリー・ジャズの好きなジャズ者の方々には必須アイテムではあるが、通常のジャズ者の方々にはかなりの「重荷」になる音世界である。
 

Sweet-time-1

 
さて、このライブ盤『Sweet Time』であるが、ECM時代の「気難しい」ところは全く無く、どこか「スッキリ」していて、ブレイのピアノの特徴である「美しくリリカルな」ものと、その合間に「激しいアブストラクトなブレイクダウン」と「思索的で静的なフリー・ジャズ」の交錯がとても良く判る。1980年代くらいまでの「強い毒気や静的な熱気」は影を潜めてはいるが、「美しくリリカル、突然フリーキー」という唐突さ、不思議な雰囲気はしっかり維持されている。

優れたバラード演奏がてんこ盛りなのもこの盤の魅力で、冒頭の「Never Again」、3曲目「Turnham Bay」、5曲目「Lost Love」、8曲目の「Started」、続く9曲目の「As Beautiful As the Moon」など、クールな浮遊感を伴ったリリカルで耽美的な、そして、時々フリーキーなバラード演奏は筆舌に尽くしがたい。崩れそうで崩れないが、時々ブレイクダウンして唐突に疾走するブレイのバラード演奏。即興演奏の極みである。

ブレイのソロ・ピアノって、基本的な部分は、1972年の初ソロ・ピアノ盤『Open, to Love』と変わっていない。この『Open, to Love』から「気難しい」表現を差し引いて、リリカルで耽美的な表現を前面に押し出したものが、この『Sweet Time』になるのかな。フリーな表現も結構入るので、単なる「美しい」ピアノ・ソロ盤では無い。ジャズ者初心者の方は気をつけていただきたい。
 
 
 
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【更新しました】 2021.06.10 更新。

  ・Santana『Inner Secrets』1978

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2021.06.10 更新。

  ・イエスの原点となるアルバム

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2021.06.10 更新。

  ・この熱い魂を伝えたいんや

 
Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から10年4ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 

2020年9月20日 (日曜日)

バートンとブレイのデュオ盤 『Right Time Right Place』

面白いアルバムを再発掘した。ヴァイブのヴァーチュオーゾ、ゲイリー・バートン(写真右)のリーダー作を整理していたら、こんなデュオ盤が出てきた。ゲイリー・バートンとピアノ奏者とのデュオと言えば、相当に有名なのが、チック・コリアとのデュオ。コリア&バートンのデュオ盤には外れが無い。素晴らしい内容ばかりのデュオ盤の嵐なのだが、このデュオ盤の相手はチックでは無い。

Gary Burton『Right Time Right Place』(写真左)。1990年3月29日、Copenhagenの Denmarks Radio「Studio 3」での録音。ちなみにパーソネルは、Gary Burton (vib), Paul Bley (p)。ヴァイブのヴァーチュオーゾ、ゲイリー・バートンとピアノの哲学者(と僕が勝手に付けた)ポール・ブレイとのデュオ盤である。

両名ともECMレーベルに在籍していたり、バートンは、比較的頻繁にカーラ・ブレイの作品を演奏しており、ポール・ブレイはカーラの夫という間柄でもある。この二人、以前にもデュオ盤を録音してそうなものだが、この盤が初めて。恐らく、ゲイリー・バートンとのデュオをやるピアニストとしては、チック・コリア、という強烈な先入観があったからでは、と思っている。
 
 
Right-time-right-place  
 
 
という背景もあって、この盤を聴いていると、どうしても「チック&バートン」とのデュオと比較してしまう。が、比較は意味が無いことが直ぐに判る。さすがはゲイリー・バートン、ポール・ブレイに対しては、ポール・ブレイのピアノの個性と音色に応じたヴァイブを繰り出している。チックの時とは全く異なるヴァイブの音色。デュオ演奏の醍醐味である。

面白いのはピアノ側(ブレイもチックも)は、その個性とスタイルをほとんど変えていない、ということ。バートンのヴァイブがデュオ相手のピアノの個性と音色に応じて、その個性と音色にあったヴァイブを奏でる、という展開。それでいて、バートンのヴァイブの個性と音色は全く損なわれておらず、しっかりとバートンのヴァイブの個性と音色が全面に押し出されているところが、これまた凄い。

穏やかで透明感のあるデュオ演奏が繰り広げられているが、その演奏のテンションは高く、相互のインタープレイは丁々発止として見事な反応。ライナーノーツには、欧州で偶然顔を合わせたので、せっかくだから急遽録音したそうだが、それで、この高度な内容、見事なパフォーマンス。いやはや、レジェンド級のジャズマンはやることが違う。次元が違う。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況》
 

  ★ AORの風に吹かれて    【更新しました】 2020.09.02 更新。
 
  ・『Restless Nights』 1979
 
 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2020.09.02 更新。
 
  ・『The Best of The Band』

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.09.02 更新。
 
  ・僕達は「タツロー」を発見した
 
 
Matsuwa_billboard 
 
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 
東日本大震災から9年6ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
 

2020年1月21日 (火曜日)

意味深なジャコとメセニーの共演 『Jaco』

このアルバムは、パット・メセニーのディスコグラフィーを紐解くと必ず最初に出てくるのだ。メセニーのリーダー作でも無いのに、何故か必ず出てくるが、メセニーのリーダー作では無いので、ずっとうっちゃっておいた。しかし、やはり気になる。今回、メセニーのアルバムを聴き直す中で、やっとこの盤を聴くことが出来た。

Jaco Pastorius, Pat Metheny, Bruce Ditmas, Paul Bley『Jaco』(写真)。1974年の録音。メセニーもジャコもまだ単独でリーダー作を出していない頃。ちなみにパーソネルは、Paul Bley (el-p), Jaco Pastorius (b), Bruce Ditmas (ds), Pat Metheny (el-g)。並列名義のアルバムだが、目立った順に並べると以上の様になる。ジャズ・ピアノの鬼才、ポール・ブレイがアコピではなく、全編エレピを弾いている。

このブレイのエレピが「エグい」。自由度の高い、切れ味の良い、メロディアスなエレピ。フリーキーなフレーズも見え隠れしつつ、モーダルでちょっと前衛に傾いた、テンションの高いエレピ。このブレイのエレピが、アルバム全編に渡ってグイグイ迫ってくる。このブレイのエレピを聴いていると、このアルバムの主導権はブレイが握っていたと思われる。
 
 
Jaco  
 
 
さて、気になるメセニーと言えば、ちょっと目立たない。しかし、メセニーのギターの音が出てくると、まだ単独でリーダー作を出していないのに、既に音の個性は完全に確立されているのにビックリする。逆に、メセニーのギターの個性は、ブレイのエレピとは相性が良くないことが聴いて取れる。水と油の様で上手く融合しない。この盤では、メセニーはブレイが前面に出て弾きまくっている時、そのフレーズに絡むことはほとんど無い。

逆に、ジャコのベースはブレイのエレピに適応する。ジャコについても、まだ単独でリーダー作を出していないのに、既に音の個性は完全に確立されているのにビックリする。フリーキーなフレーズにも、モーダルなフレーズにも、前衛に傾いたテンションの高いフレーズにも、クイックに対応する。それどころか、ブレイの自由度の高い弾き回しに、絡むようにエレベのラインを弾き回す。ブレイのエレピとの相性は良い。

しかし、ブレイのエレピは従来のブレイのアコピの延長線上にあるが、ジャコのベースとメセニーのギターはそれまでに無い新しい「何か」である。それまでのジャズには無いフレーズと弾き回し。アドリブ・フレーズに対する取り回しが「新しい」。つまり、ジャコやメセニーにとって、ブレイのエレピでは「変革」は起きない、ということ。後に、ジャコ、メセニー共に、それぞれの新しい個性を増幅させてくれるキーボード奏者と出会って、大ブレイクしていくのだ。
 
 
 
東日本大震災から8年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

2019年10月 1日 (火曜日)

ブレイの未発表ライヴ盤 『When Will the Blues Leave』

キース・ジャレットが「スタンダーズ」を解散して5年になる。キースの「スタンダーズ」の様な、トリオを構成する達人3人による、切れ味良く高い透明度、そして、限りなく自由度の高いインタープレイをメインとした、ECMレコードらしい、ピアノ・トリオのアルバムが途絶えて5年になる。寂しいなあ、と思っていた矢先、こんなライブ盤がリリースされた。

Paul Bley Trio『When Will the Blues Leave』(写真左)。1960年代から親交の深い「盟友」三人による、1999年3月にスイスのルガーノ-トレヴァで録られていた未発表ライヴ音源。今年5月のリリース。ちなみにパーソネルは、Paul Bley (p), Gary Peacock (b), Paul Motian (ds)。達人レジェンド3人による限りなく自由度の高いインタープレイ。

ピアノ・トリオの「間を活かした」インプロビゼーションに最適な、ECM独特の深く透明度の高いエコーがタップリかかって、達人レジェンド3人による限りなく自由度の高いインタープレイの音を増幅し、それぞれの楽器の音をクッキリと浮かび上がらせる。特に、ECMレコードの創る音は、ピアノのポール・ブレイの音にピッタリ。
 
 
When-will-the-blues-leave-1  
 
 
ポール・ブレイのピアノは、透明感と清涼感に溢れ、クリスタルな響きのピンとエッジの立った硬質なタッチ。切れ味良く、しっかりとピアノが鳴っているなあ、と感じる、芯のしっかり入った、明確な音の響き。ああ、このピアノはECMレコード御用達のピアノの音だし、ECMレコード向きの音の響き。叩き出されるフレーズも、どこか「キースっぽい」、クラシック・ピアノの様な独特の響きを底に宿している。

ベースのピーコックのテクニックが素晴らしい。ほとんどフリーなんだが、しっかりと伝統のジャズの雰囲気をキープしたアコベ。アドリブ・フレーズは創造性に富んで、柔軟な弾きっぷり。ピーコックしか出せない自由なベースライン。モチアンのドラムも同様に創造性に富む。リズム&ビートをしっかりとキープしながら、自由度の高いドラミングを披露してくれる。モチアン唯一六のドラミング。

ピアノでリーダーのポール・ブレイは1932年、カナダはモントリオールの生まれ、2016年、84歳で逝去。ベーシストのゲイリー・ピーコックは1935年、米国アイダホ州生まれ、まだまだ現役。ドラムのポール・モチアンは1931年、米国ペンシルヴェニア州の生まれ、2011年、80歳にて逝去。トリオの3人中、2人が鬼籍に入っている。が、この残された音源の内容は素晴らしい。久々のECMレコードらしいピアノ・トリオ盤の出現である。
 
 
 
東日本大震災から8年6ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

2017年2月18日 (土曜日)

ECMレーベルらしい音・1 『Ballads』

ECMレーベルの聴き直しを進め始めた。「ECM(Edition of Contemporary Music)」。創立者はマンフレート・アイヒャー。演奏家としての素養と録音技術の経験を基に、自らが選んだ「今日的」な音楽を記録し、世に問うべく、自らのレーベルを1969年に立ち上げる。西洋クラシック音楽の伝統にしっかりと軸足を置いた「ECMの考える欧州ジャズ」。限りなく静謐で豊かなエコーを個性とした録音。

このECMレーベルらしい音が、ECMレーベル黎明期、ECM1000番台にはっきりと記録されている。このECMらしい音を体験し、自らの記憶に留めるには、このECM1000番台の聴き通しは必須アイテムである。それほど、このECM1000番台には、ECMレーベルを代表する音が詰まった好盤が目白押しである。

Paul Bley『Ballads』(写真左)。ECMの1010番。1967年3月の録音。ちなみにパーソネルは、Paul Bley (p), Gary Peacock (b, track:1), Mark Levinson (b, track:2&3), Barry Altschul (ds)。ECM1003番『Paul Bley With Gary Peacock』の続編的位置づけのアルバム。   

このアルバムは、ECMレーベルでの録音ではない。ECM1003番同様、録音にアイヒャーは関与していない。ブレイが私蔵の録音テープをアイヒャーに送りつけ、それをアイヒャーがアルバム化したもの。もちろん、録音もトン・スタジオでの録音盤のものほど良くはない。
 

Ballads1

 
しかしながら、この『Ballads』というアルバム、ECMの録音では無いとは言え、不思議なのは、このアルバムの音がしっかりと「ECMレーベルの音」になっていることです。特に、ブレイの「響きを押さえたピアノの音色」にその特徴を強く感じます。このポール・ブレイのピアノの音が、ECMレーベルの黎明期、ECMレーベルらしい音の「決め」にかなり貢献している様に感じます。

演奏の内容についても、抑制の効いた、ファンクネスの一切を排除した、いかにも欧州的なフリー・ジャズで、これまた、ECMレーベルらしい内容になっています。アイヒャーが関与しない、ECMレーベルとしての録音でもないのに、ECMレーベルらしい音がこの盤には溢れています。

いかに、このポール・ブレイの音が演奏が、後のECMレーベルらしい音の「決め」に貢献したかが、推察出来る内容です。ブレイの私蔵の録音テープなのに、明らかにECMレーベルの音になっているのだから不思議です。

ちなみに、このアルバム、LP時代には意外と入手が可能だったのですが、CDの時代になって、なかなか再発されなかったり、されても流通せず、入手が困難な時期が続き閉口していましたが、最近、やっとなんとか入手できる環境になったようで、有り難いことです。

 
 

★震災から5年11ヶ月。決して忘れない。まだ5年11ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

2016年2月21日 (日曜日)

ポール・ブレイのソロ・ピアノ 『Alone Again』

今年は早々から、様々なジャンルでの有名人、著名人が鬼籍に入っている。ジャズ界でもその動きに呼応する様に、ジャズの歴史に名を残したレジェンド・レベルのジャズメンの逝去が相次いでいる。

今年早々、1月3日に逝去したのが、Paul Bley(ポール・ブレイ)。ビバップ・スタイルからスタートし、フリー・ジャズ、アヴァンギャルドへ音楽性を変遷させながら、独自の耽美的な演奏スタイルを築き、独自の地位を確立したジャズ・ピアニストのレジェンドの一人。享年83歳。

その耽美的なピアノは、僕はジャズを聴き始めた、ジャズ者初心者早々の時期から知っていた。1972年録音のPaul Bley『Open, to Love』(2014年12月5日のブログ参照・左をクリック)は、ジャズ者初心者の頃の愛聴盤である。

おおよそジャズとは異なる、どちらかといえば現代音楽の雰囲気が強い「凛とした」静謐感溢れるソロ・ピアノ盤。ジャズ・ピアノに思わず足でリズムを取ってしまう様なスィング感とか、耳に聴き易い、滑らかで綺麗なコード進行とかキャッチャーなメロディーとかを期待する人は裏切られてしまう確立大です。

しかし、私が初めてこの盤を聴いた時には、この盤のソロ・ピアノには新しいジャズのスタイル、新しいジャズ・ピアノの形を強く感じました。それからというもの、現在まで、パーソネルにポール・ブレイの名前が入ったアルバムは見当たる度に聴いてきました。
 

Alone_again

 
ポール・ブレイのジャズ・ピアノの個性を愛でるには、『Open, to Love』の様なソロ・ピアノが1番相応しい演奏スタイルの様に思えるが、そのポール・ブレイのソロ・ピアノの中で、マスト・アイテム的な内容を誇るアルバムが、Paul Bley『Alone Again』(写真左)。1974年8月、ノルウェーはオスロでの録音。

先にご紹介した『Open, to Love』よりもジャジー、左手のリズム&ビートが明瞭で、この『Alone Again』の方がジャズのソロ・ピアノ盤として聴き易い、親しみ易い内容になっている。奏でられるフレーズも耳に聴き易い、滑らかな響きを持つもので、ブレイのピアノの持つ個性、官能的、かつ耽美的、硬質でクリスタルなタッチが、この『Alone Again』の方が楽しめる。

内容のアカデミック加減は『Open, to Love』、ソロ・ピアノ盤として聴き易い、親しみ易い内容は『Alone Again』。ポール・ブレイのソロ・ピアノの個性を愛でるには、この2枚は必須アイテムでしょう。ジャケットの抽象画もポール・ブレイのソロ・ピアノのイメージと良く合っていて良好です。

しかし、これでまた一人、強烈な個性を持ったジャズ・ピアノのレジェンドを失ったことになります。どんどん寂しくなるなあ。ご冥福をお祈りします。

 
 

★震災から4年11ヶ月。決して忘れない。まだ4年11ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

2015年7月20日 (月曜日)

昼下がりSP・デュオ盤特集・1 『Paul Bley/NHØP』

暑いですね。こちら千葉県北西部地方は、昨日、梅雨明けしてしまいました。一昨日の土曜日から気温はグングン上がって、この二日間、思いっきり猛暑日です。もうエアコン無しには生活できません(笑)。今年の暑さはいきなりで厳しい。

さて、これだけ暑くなると、熱気溢れるダイナミックな演奏のジャズは絶対に駄目。エアコンの効いた室内で聴いていても、汗が噴き出てくる感じになります。これではバテてしまう。ボサノバ・ジャズの様な爽快感でライトなジャズか、シンプルで聴き心地の良いデュオ構成のジャズ辺りが一番良いかと思われます。

ということで、しばらく、デュオ構成のジャズ盤を追いかけてみましょう。意外とジャズにはデュオの好盤が多くあるんですが、何故か、日本では受けが悪いのか、なかなかジャズ本やジャズ盤の紹介本に載ることがありません。中には「こんなデュオ盤あったんや」とビックリするような発掘盤もあります。

さて、それでは「音楽喫茶『松和』の昼下がり」スペシャル、ジャズのデュオ盤特集の第1回目はこのアルバムから。Paul Bley and Niels-Henning Ørsted Pedersen『Paul Bley/NHØP』(写真左)です。1973年6月24日、7月1日の録音。スティープルチェイスからのリリースになります。

ちなみにパーソネルは、Paul Bley (ac-p, el-p), Niels-Henning Ørsted Pedersen (b)。タイトルの「NHØP」は、Niels-Henning Ørsted Pedersenの略号(あまりに長い名前だからであろう)。
 
 
Bley_nhop_2

 
 
ポール・ブレイは、ブルースやファンキーな雰囲気が全く皆無な、現代音楽的な硬質で切れ味鋭いタッチと幾何学的で切れ切れなフレーズが特徴のピアニスト。ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセンは、デンマーク出身の欧州ジャズを代表するベーシスト。硬質でタイトでブンブン唸りを上げ、ピッチがバッチリあったベース。僕の考える理想的なベーシストの一人である。

冒頭の「Meeting」を聴けば、このデュオ盤の雰囲気が一気に理解出来る。ピンと張った適度で心地良いテンション。そこに現代音楽的な硬質で切れ味鋭いタッチで切れ込んでくるブレイのピアノ。清冽な響き。ストイックなフレーズ。

ここに、硬質でタイトでしなるような響きのペデルセンのベースが絡んでくる。ペデルセンのベースもブルースやファンキーな雰囲気が全く皆無。このデュオ盤の雰囲気は、明らかに「欧州ジャズ」。即興演奏を旨とする純ジャズなデュオ演奏がここに繰り広げられている。

ブレイのフレーズは、幾何学的で切れ切れが個性。その切れ切れの隙間を埋めるように演奏の底を固め、支えるペデルセンのベース。逆に、ペデルセンのベースが旋律を歌う時は、ブレイのピアノは切れ切れのフレーズでリズム&ビートの様なアクセントを付ける。非常に相性の良いピアノとベースのデュオである。

ブルースやファンキーな雰囲気が全く皆無で、現代音楽的な硬質で切れ味鋭いインプロビゼーションが展開される。米国のジャズとは全く正反対な、欧州ジャズの雰囲気がこのデュオ盤にギッシリと詰まっています。

 
 

★震災から4年4ヶ月。決して忘れない。まだ4年4ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

2014年12月 5日 (金曜日)

全体を覆うリリカルな音世界 『Open, to Love』

初冬の凛とした空気の冷たさと、しんしんと静かな夜の雰囲気にピッタリの「ECMレーベルのソロ・ピアノ」。ジャズのフォーマットを踏襲しつつも、現代音楽の雰囲気、現代クラシックの響きを取り込んだ音世界は独特の個性を放っている。

そんな「ECMレーベルのソロ・ピアノ」の中の一枚、おおよそジャズとは異なる、どちらかといえば現代音楽の雰囲気が強い「凛とした」静謐感溢れるソロ・ピアノ盤。Paul Bley『Open, to Love』(写真左)。ECMレーベルの1023番。1972年9月11日、ノルウェーはオスロのスタジオでの録音。

ECMレーベルの総帥、プロデューサーのManfred Eicher(マンフレッド・アイヒャー)の美意識が反映された、豊かなエコーと切れ味の良いピアノ音。静謐感、透明感豊かな独特の音世界の中で、ポール・ブレイのソロ・ピアノが映える。

もはやこの音はジャズの類の音では無い。どう聴いても、これは、現代音楽、現代クラシックの類の演奏である。ジャジーなリズム&ビートは皆無。ちょっと聴くだけでは、フリー・ジャズというよりは、現代音楽と形容した方がピッタリの即興演奏。
 

Open_to_love

が、しかし、よくよく聴き進めてみると、その演奏の即興性は、明らかにジャズから派生した、柔軟でイマージネーション豊かなもの。即興の展開はジャズ。しかし、リズム&ビートは皆無で、ジャジーなリズム&ビートはかけらも無い。このソロ・ピアノの音世界こそがECMレーベルの音世界の最たるものであるとも言える。

このポール・ブレイのソロ・ピアノの音世界は、一言で言い表すと「リリカル」。アルバム全体を覆う徹頭徹尾「リリカル」な世界。静謐な空間の中で、音数を厳選した、鋭敏なソロ・ピアノ。日本的に言うと「侘び寂び」の世界に通ずる、水墨画な様な、幽玄な淡い陰影、濃淡のあるソロ・ピアノの世界。

とても、普通のジャズ的なソロ・ピアノとは言い難いので、好き嫌いがハッキリするソロ・ピアノだと思います。ジャズ者初心者の方々には、ちょっと取っ付き難いでしょう。ジャズを聴き進めて、ジャズ者中堅レベルに到達した頃に、じっくり聴き耳を立てて丁度良いアルバムかと思います。

この初冬の季節、静謐な古い石庭を愛でながら聴くに相応しい、豊かなエコーと切れ味の良いピアノ音。「侘び寂び」の世界に通ずる水墨画の様な雰囲気を持つ、芸術的なソロ・ピアノ盤です。

 
 

★震災から3年8ヶ月。決して忘れない。まだ3年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

A&Mレーベル AOR Bethlehemレーベル Blue Note 85100 シリーズ Blue Note LTシリーズ Blue Noteの100枚 Blue Noteレーベル Candidレーベル CTIレーベル ECMのアルバム45選 ECMレーベル Electric Birdレーベル Enjaレーベル Jazz Miles Reimaginedな好盤 Pabloレーベル Pops Prestigeレーベル R&B Riversideレーベル Savoyレーベル Smoke Sessions Records SteepleChaseレーベル T-スクエア The Great Jazz Trio TRIX Venusレコード Yellow Magic Orchestra 「松和・別館」の更新 こんなアルバムあったんや ながら聴きのジャズも良い アイク・ケベック アキコ・グレース アジムス アストラッド・ジルベルト アダムス=ピューレン4 アブドゥーラ・イブラヒム アラウンド・マイルス アラン・ホールズワース アル・ディ・メオラ アントニオ・サンチェス アンドリュー・ヒル アンドレ・プレヴィン アート・アンサンブル・オブ・シカゴ アート・ファーマー アート・ブレイキー アート・ペッパー アーネット・コブ アーマッド・ジャマル アール・クルー アール・ハインズ アーロン・パークス イエロージャケッツ イスラエル・ジャズ イタリアン・ジャズ イリアーヌ・イリアス インパルス!レコード ウィントン・ケリー ウィントン・マルサリス ウェイン・ショーター ウェザー・リポート ウェス・モンゴメリー ウエストコースト・ジャズ ウォルフガング・ムースピール ウディ・ショウ ウラ名盤 エグベルト・ジスモンチ エスビョルン・スヴェンソン エスペランサ・スポルディング エディ・ハリス エメット・コーエン エリック・アレキサンダー エリック・クラプトン エリック・ドルフィー エルヴィン・ジョーンズ エンリコ・ピエラヌンツィ エンリコ・ラヴァ オスカー・ピーターソン オーネット・コールマン カウント・ベイシー カシオペア カーティス・フラー カート・ローゼンウィンケル カーラ・ブレイ キャノンボール・アダレイ キャンディ・ダルファー キング・クリムゾン キース・ジャレット ギラッド・ヘクセルマン ギル・エバンス クインシー・ジョーンズ クイーン クリスチャン・マクブライド クリスマスにピッタリの盤 クリス・ポッター クリフォード・ブラウン クルセイダーズ クレア・フィッシャー クロスオーバー・ジャズ グラント・グリーン グレイトフル・デッド グローバー・ワシントンJr ケイコ・リー ケニーG ケニー・ギャレット ケニー・ドリュー ケニー・ドーハム ケニー・バレル ケニー・バロン ゲイリー・バートン コンテンポラリーな純ジャズ ゴンサロ・ルバルカバ ゴーゴー・ペンギン サイケデリック・ジャズ サイラス・チェスナット サザンロック サド・ジョーンズ サム・ヤヘル サム・リヴァース サンタナ ザ・バンド ジャケ買い「海外女性編」 シェリー・マン シダー・ウォルトン シャイ・マエストロ シャカタク ジェイ & カイ ジェイ・ジェイ・ジョンソン ジェフ・テイン・ワッツ ジェフ・ベック ジェラルド・クレイトン ジェリー・マリガン ジミ・ヘンドリックス ジミー・スミス ジム・ホール ジャキー・マクリーン ジャコ・パストリアス ジャズ ジャズの合間の耳休め ジャズロック ジャズ・アルトサックス ジャズ・オルガン ジャズ・ギター ジャズ・テナーサックス ジャズ・トランペット ジャズ・トロンボーン ジャズ・ドラム ジャズ・バリトン・サックス ジャズ・ピアノ ジャズ・ファンク ジャズ・フルート ジャズ・ベース ジャズ・ボーカル ジャズ・レジェンド ジャズ・ヴァイオリン ジャズ・ヴァイブ ジャズ喫茶で流したい ジャック・デジョネット ジャン=リュック・ポンティ ジュニア・マンス ジュリアン・ラージ ジョエル・ロス ジョシュア・レッドマン ジョナサン・ブレイク ジョニ・ミッチェル ジョニー・グリフィン ジョン・アバークロンビー ジョン・コルトレーン ジョン・コルトレーン on Atlantic ジョン・コルトレーン on Prestige ジョン・スコフィールド ジョン・テイラー ジョン・マクラフリン ジョン・ルイス ジョン・レノン ジョーイ・デフランセスコ ジョージ・ケイブルス ジョージ・デューク ジョージ・ハリソン ジョージ・ベンソン ジョー・サンプル ジョー・パス ジョー・ヘンダーソン ジョー・ロヴァーノ スタッフ スタンリー・タレンタイン スタン・ゲッツ スティング スティング+ポリス スティービー・ワンダー スティーヴ・カーン スティーヴ・ガッド スティーヴ・キューン ステイシー・ケント ステップス・アヘッド スナーキー・パピー スパイロ・ジャイラ スピリチュアル・ジャズ スムース・ジャズ スリー・サウンズ ズート・シムス セシル・テイラー セロニアス・モンク ソウル・ジャズ ソウル・ミュージック ソニー・クラーク ソニー・ロリンズ ソロ・ピアノ タル・ファーロウ タンジェリン・ドリーム ダスコ・ゴイコヴィッチ チェット・ベイカー チック・コリア チック・コリア(再) チャーリー・パーカー チャールズ・ミンガス チャールズ・ロイド チューリップ テッド・カーソン テテ・モントリュー ディジー・ガレスピー デイブ・ブルーベック デイヴィッド・サンボーン デイヴィッド・ベノワ デオダート デクスター・ゴードン デニー・ザイトリン デュオ盤 デューク・エリントン デューク・ジョーダン デューク・ピアソン デヴィッド・ボウイ デヴィッド・マシューズ デヴィッド・マレイ トニー・ウィリアムス トミー・フラナガン トランペットの隠れ名盤 トリオ・レコード ドゥービー・ブラザース ドナルド・バード ナット・アダレイ ニルス・ラン・ドーキー ネイティブ・サン ネオ・ハードバップ ハロルド・メイバーン ハンク・ジョーンズ ハンク・モブレー ハンプトン・ホーズ ハービー・ハンコック ハービー・マン ハーブ・アルパート ハーブ・エリス バディ・リッチ バド・シャンク バド・パウエル バリー・ハリス バーニー・ケッセル バーバラ・ディナーリン パット・マルティーノ パット・メセニー ヒューバート・ロウズ ビッグバンド・ジャズは楽し ビッグ・ジョン・パットン ビリー・コブハム ビリー・チャイルズ ビリー・テイラー ビル・エヴァンス ビル・チャーラップ ビル・フリゼール ビル・ブルーフォード ビートルズ ビートルズのカヴァー集 ピアノ・トリオの代表的名盤 ファラオ・サンダース ファンキー・ジャズ フィニアス・ニューボーンJr フィル・ウッズ フェンダー・ローズを愛でる フォープレイ フュージョン・ジャズの優秀盤 フランク・ウエス フランク・シナトラ フリー フリー・ジャズ フレディ・ローチ フレディー・ハバード ブッカー・リトル ブライアン・ブレイド ブラッド・メルドー ブランフォード・マルサリス ブルース・スプリングスティーン ブルー・ミッチェル ブレッカー・ブラザーズ プログレッシブ・ロックの名盤 ベイビー・フェイス・ウィレット ベニー・グリーン (p) ベニー・グリーン (tb) ベニー・ゴルソン ペッパー・アダムス ホレス・シルバー ホレス・パーラン ボサノバ・ジャズ ボビー・ティモンズ ボビー・ハッチャーソン ボビー・ハンフリー ボブ・ジェームス ボブ・ブルックマイヤー ポップス ポール・サイモン ポール・デスモンド ポール・ブレイ ポール・マッカートニー マイケル・ブレッカー マイルス( ボックス盤) マイルス(その他) マイルス(アコ)改訂版 マイルス(アコ)旧版 マイルス(エレ)改訂版 マイルス(エレ)旧版 マックス・ローチ マッコイ・タイナー マハヴィシュヌ・オーケストラ マル・ウォルドロン マンハッタン・ジャズ・5 マンハッタン・ジャズ・オケ マンハッタン・トランスファー マーカス・ミラー ミシェル・ペトルチアーニ ミルト・ジャクソン モダン・ジャズ・カルテット モンティ・アレキサンダー モード・ジャズ ヤン・ガルバレク ヤン・ハマー ユセフ・ラティーフ ユッコ・ミラー ラテン・ジャズ ラムゼイ・ルイス ラリー・カールトン ラリー・コリエル ラルフ・タウナー ランディ・ブレッカー ラーズ・ヤンソン リッチー・バイラーク リトル・フィート リンダ・ロンシュタット リー・コニッツ リー・モーガン リー・リトナー ルー・ドナルドソン レア・グルーヴ レイ・ブライアント レイ・ブラウン レジェンドなロック盤 レッド・ガーランド レッド・ツェッペリン ロイ・ハーグローヴ ロック ロッド・スチュワート ロニー・リストン・スミス ロバート・グラスパー ロン・カーター ローランド・カーク ローランド・ハナ ワン・フォー・オール ヴィジェイ・アイヤー ヴィンセント・ハーリング 上原ひろみ 僕なりの超名盤研究 北欧ジャズ 古澤良治郎 吉田拓郎 向井滋春 和ジャズの優れもの 和フュージョンの優秀盤 四人囃子 国府弘子 増尾好秋 夜の静寂にクールなジャズ 大村憲司 大江千里 天文 天文関連のジャズ盤ジャケ 太田裕美 寺井尚子 小粋なジャズ 尾崎亜美 山下洋輔 山下達郎 山中千尋 敏子=タバキンBB 旅行・地域 日本のロック 日本男子もここまで弾く 日記・コラム・つぶやき 日野皓正 書籍・雑誌 本多俊之 松岡直也 桑原あい 欧州ジャズ 歌謡ロック 深町純 渡辺貞夫 渡辺香津美 米国ルーツ・ロック 英国ジャズ 荒井由実・松任谷由実 西海岸ロックの優れもの 趣味 阿川泰子 青春のかけら達・アーカイブ 音楽 音楽喫茶『松和』の昼下がり 高中正義 70年代のロック 70年代のJポップ

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー