2022年8月20日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・247

ゴンサロ・ルバルカバ(Gonzalo Rubalcaba) は「キューバの至宝」と呼ばれるジャズ・ピアニスト。1963年5月、キューバはハバナの生まれ。今年で59歳、来年は還暦。もはや、キャリア的にはベテランからレジェンドの域に差し掛かっている。僕がゴンサロの出会ったのは、1990年『Discovery: Live at Montreux』を手にした時。あの頃、ゴンサロは弱冠27歳。あれから30年以上、ゴンサロのピアノの志向はブレていない。

ゴンサロのピアノは超絶技巧ではあるが、リリカルでメロディアス、そこはかとなくアーシーでワールド・ミュージック的な雰囲気が漂い、カリプソな雰囲気も見え隠れする。回りくどいことは無く、判りやすい光速のパッセージでアプローチは意外と直線的。ビ・バップ・マナーの超絶技巧な高速ピアノと、間を活かした印象派マナーの耽美的でリリカルなピアノの双方を両立させた個性が特徴。

Gonzalo Rubalcaba Trio『Skyline』(写真左)。2021年の作品。ちなみにパーソネルは、Gonzalo Rubalcaba (p), Ron Carter (b), Jack DeJohnette (ds)。ゴンサロが若き日に師事したジャズメンと再会したいという長年の希望を受けて実現した再会セッションの記録。現代のアコベのレジェンド、ロン・カーターと、現代のポリリズミックなドラマーのレジェンド、ジャック・デジョネットがリズム隊で参入している。
 

Gonzalo-rubalcaba-trioskyline

 
ゴンサロのピアノの個性をしっかり記録しつつ、ゴンサロのピアノの成熟を聴いて取れる、内容の濃いピアノ・トリオ盤である。相変わらずの超絶技巧であるが、若かりし頃の「どうだ、凄いでしょ」的な大向こうを張った弾き回しでは無く、硬軟自在、緩急自在、音とリズムをしっかりと選びつつ、機微溢れる、クールでブルージーでモーダルなピアノをじっくり聴かせてくれる。弾きまくるゴンサロ、内省的なゴンサロ、ゴンサロのピアノの良いところがこの盤にしっかり記録されている。

ゴンサロの成熟したピアノの良いところをグイグイと引き出しているのが、ロンのベースとデジョネットのドラム。ロンのべースは、ゴンサロのモーダルなピアノの底をしっかりと支えて安定感抜群。デジョネットのポリリスミックなドラミングは、ゴンサロのピアノに推進力と変化のタイミングを与え続ける。素晴らしいインタープレイの応酬。ゴンサロのピアノが映えに映える。

ゴンサロ健在。ロンも健在、デジョネットも健在。凄まじく、内容濃く、新しい響きを湛えたインタープレイを繰り広げるレジェンド級のピアノ・トリオ。その演奏の数々は凄みが感じられるほど、硬派で切れ味の良いもので、まだまだ若手ピアノ・トリオには及ばない、様々な「粋」なアプローチと弾き回しは、後に名盤と呼ばれるに相応しい内容ではないかと感じて、聴いていて何だか「嬉しく」なりました。
 
 

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2017年5月17日 (水曜日)

夜の静寂にクールなジャズ・1

ジャズには、汗が飛び散らんばかりに熱気を帯びて吹きまくる演奏もあれば、その反対に、グッとムーディーにそしてアーバンなムードを湛えたクールな演奏もある。夜、寝る前の一時、夜の静寂の中、耳を傾けるジャズは後者の「クールな演奏」のジャズが良い。心からリラックス出来て、寝付きが良くなる。

Charlie Haden『Nocturne』(写真左)。2000年8月の録音。ちなみにパーソネルは、Charlie Haden (b), Gonzalo Rubalcaba (p), Ignacio Berroa (ds) のピアノ・トリオを中心に、Joe LovanoとDavid SanchezのサックスとFederico Britos Ruizのバイオリンが客演し、加えて、2曲目の「Noche de Ronda (Night of Wandering)」にのみ、Pat Methenyのアコギが単独で参加する。

アルバム・タイトルの「Nocturne」とは「夜想曲」のこと。「夜想曲」とは「夜の情緒を表現しようとする曲」のこと。そんな「夜想曲」な曲想、曲調の曲をズラリ11曲、収録している。落ち着いたリズム&ビートに乗って、趣味良くムーディーにアーバンな雰囲気を醸し出しつつ、限りなくクールな演奏を繰り広げる。

「夜想曲」の演奏の底をしっかりと支えて、曲全体のとりまとめをするのは、リーダーであるベースの哲人、チャーリー・ヘイデン。骨太でゴリッとした安定のベースはヘイデンならではのもの。このアルバムでは、ヘイデンのベースがとっても良い音で録れてます。聴いていて惚れ惚れしますね〜。ジャズ・ベース、ここに極まれり、です。
 

Nocturne_1

 
そして、このアルバムの最大のハイライトは、ゴンサロ・ルバルカバのピアノ。ラテンチックな躍動感溢れるピアノが得意なゴンサロなんですが、このアルバムでは、実にリリカルな、それでいて音の芯が太く、音のエッジが程良くラウンドしている、どっしりとした重心の低いピアノで聴かせてくれる。全編に渡って、ゴンサロのピアノ、聴きものです。

イグナシオ・ベローアというパーカッショニストも実に良い。ゴンサロと同じキューバ出身とのこと、実にムーディーなパーカッションである。パットのアコギもむっちゃ雰囲気あるし、フェデリコ・ブリトス・ルイスのバイオリンもクールでムーディー。そうそう、ジョー・ロヴァーノとダヴィッド・サンチェスのテナーも凄く良い。

アルバム・タイトルが、ほんとにシックリ来る演奏です。こういうグッとムーディーにそしてアーバンなムードを湛えたクールな演奏ができるのもジャズなんですね。そんな演奏をガッチリとサポートし、まとめ上げているのが、チャーリー・ヘイデンのベース。

夜の静寂にピッタリのジャズです。ベースの哲人が、ピアノにゴンサロ、ドラムにベローアを従え、テナーやギター等を客演に「夜想曲」を奏でる。秀作です。

 
 

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2012年9月18日 (火曜日)

「多様性」が魅力のゴンサロ

ゴンサロ・ルバルカバ(Gonzalo Rubalcaba)というピアニストがいる。1963年5月、キューバはハバナの生まれ。現在では「キューバの至宝」と呼ばれる世界的ジャズ・ピアニストである。が、しかし・・・。現在の日本でのネーム・バリュー、人気はイマイチ。

1990年モントルー・ジャズ祭に出演、そのライヴ音源がワールド・デビュー盤『アット・モントルー』として発売され、一躍、日本で人気ピアニストになった。その後、2枚目のリーダー作『ロマンティック』、3枚目のリーダー作『ラプソディア』と連続でスイングジャーナルの金賞を受賞。僕もしっかり覚えていますが、1990年代前半は結構な人気ピアニストだったんですよね。

それが、1993年リリースの『Diz』以降、人気が下降。4年ほど、リーダー作を出さなかった影響もあって、日本では完全に過去の人扱い。海外のジャズ界では十分に活躍していた中堅ピアニストだったにも拘わらず、です。1997年以降、1〜2年に1枚のペースで、リーダー作をコンスタントにリリースしているんですが、日本ではどうも人気が無い。とあるジャズ者評論家などは「彼の音楽性はさっぱり理解不能になった。デビュー当時は素晴らしいピアニストだったのに・・・」なんて評価を下す始末。

しかし、僕にとっては、ゴンサロが一貫してお気に入りのピアニストで、暫くはリーダー作の多くが廃盤になって、CDでの入手が困難な時期がありましたが、最近、その状況も改善されて、十分にゴンサロのピアノを楽しむ事が出来るようになりました。

ゴンサロのピアノは、ビ・バップ・マナーの超絶技巧な高速ピアノと、ビル・エバンスの様な、間を活かした、印象派マナーの耽美的でリリカルなピアノが両立した、唯一無二な個性が特徴。「お前、一体どっちやねん」と思うジャズ者の方もいらっしゃるみたいですが、どっちもゴンサロのピアノなので、どちらかにしろ、というのは、それは聴く側の「我が儘」というものですね(笑)。

加えて、ゴンサロの特徴は、コンポーザー&アレンジャーの才が優れていること。日本では、あまり注目されることが無いみたいですが、僕は、ゴンサロの作曲とアレンジメントの才能には素晴らしいものがあると思っています。アコピとエレピの両方を弾きこなし、かつ、どちらも非常に優れたパフォーマンスを感じることが出来る優れもの。これも優れたアレンジメントの成せる技。
 

Gonzalo_paseo

 
そして、ゴンサロのピアノ・フレーズの中には、カリビアンな雰囲気、カリプソな雰囲気がそこはかと無く漂う。そりゃそうで、ゴンサロはカリブ海に浮かぶキューバ島の出身でしたね。

そんなゴンサロの個性や特徴をまとめてアルバム一枚に凝縮した、ゴンサロを個性や特徴を一気に感じることの出来る「お徳用盤」があります。2004年にリリースされた『Paseo』(写真左)。ちなみにパーソネルは、Gonzalo Rubalcaba (p,key,per), Luis Felipe Lamoglia (sax), Jose Armando Gola (el-b), Ignacio Berroa (ds)。

冒頭の「El Guerrillero」を出だしのピアノを聴いて、思わず「ニンマリ」。この曲の持つユーモアのセンスに、ゴンサロのコンポーザー&アレンジャーの才を強く感じます。このコンポーザー&アレンジャーの才が、ゴンサロのピアノに魅力的な「幅」を与えているように感じます。ただ弾きまくるだけでは無い。自らのピアノの個性を最大限に活かす「コンポーザー&アレンジャーの才」。

このアルバムでのゴンサロのピアノも進化していることを感じる。ビ・バップ・マナーの超絶技巧な高速ピアノと、ビル・エバンスの様な、間を活かした、印象派マナーの耽美的でリリカルなピアノに加えて、セロニアス・モンクの語法をベースにした現代音楽的な幾何学模様的なモーダルなピアノの展開。どっかで聴いた雰囲気やなあ、と思っていたら、そうそう「チック・コリア」のモンク的フレーズの組み立てに良く似ています。

そう言えば、ゴンサロのエレピの展開もチックに良く似ている。そう言えば、ゴンサロとチックって似ている。優れたピアニストであり、優れたコンポーザー&アレンジャーであり。チックはフレーズの奥にそこはかとなくスパニッシュな響きを感じさせ、ゴンサロはフレーズの奥にそこはかとなくカリビアンな響きを感じさせる。なんだか良く似ているなあ。

ビ・バップ・マナーの超絶技巧な高速ピアノと、ビル・エバンスの様な、間を活かした、印象派マナーの耽美的でリリカルなピアノも十分に「健在」。Luis Felipe Lamogliaのサックスも良好。エレベとドラムのリズム・セクションもノリが良く、テクニックも優秀。アルバム全般を通じて、なかなかに優れたコンテンポラリー・ジャズを展開しています。

ラストの「Los Buyes」が、現在のゴンサロを象徴している様な、カリビアンな、心地良く楽しい演奏だ。間を活かしながらの、カリビアンな、カリプソチックな演奏は「音楽の楽しさ」を十二分に伝えてくれる。

ストレート・アヘッドなメインストリームなジャズもあり、フュージョン風のコンテンポラリーなジャズもあり、このアルバム『Paseo』では、ゴンサロのコンポーザー&アレンジャーの才が全開。これがゴンサロ。この多様性こそがゴンサロの個性であり、特徴でもあります。この多様性が楽しい。画一的で単純で判り易い個性だけが「優れもの」ではありませんね。

 
 

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2012年9月 7日 (金曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤・30

Charlie Haden, with Gonzalo Rubalcaba and Paul Motian『The Montréal Tapes』(写真左)。ピアノトリオのライブ盤である。

1989年7月3日。タイトル通り、ベースでリーダー格のチャーリー・ヘイデン、ピアノのゴンサロ・ルバルカバ、ドラムのポール・モチアンのトリオによるジャズフェスティバルで有名なスイスの「モントルー」での1989年のライブ盤(良く見ると「e」の上に「’」がついている)。

僕はゴンサロ・ルバルカバ(写真右)のピアノが大好きだ。ゴンサロのピアノは、印象派ピアノの側面を持ち、メロディアスでリリカルで幅の広い、ちょっとラテン・フレイバーの入った、ゆったりとフレーズの展開と、モーダルで超絶技巧で電光石火なビ・バップ・ピアノの融合。

リリカルで印象派なフレーズとモーダルで超絶技巧で電光石火なビ・バップ・ピアノの共存。そんな唯一無二な個性を持つゴンサロのジャズ・ピアノ。この正反対な個性の共存は、普通のスタンダード曲のカバーには決して向かない。そんな孤高の共存には自作曲が一番。つまり、ゴンサロのピアノの出来不出来は、ゴンサロの作曲とアレンジの出来不出来に比例する。

さて、このチャーリー・ヘイデンがリーダー格のピアノ・トリオのライブ盤『The Montreal Tapes』のゴンサロのピアノの出来は良好。というか、このライブ盤でのゴンサロのピアノは、ゴンサロのベストプレイのひとつに数えられるほどの、内容優れた、素晴らしい出来である。
 

Charlie_haden_the_montreal_tapes

 
アルバムの1曲目。ゴンサロの静かで印象的で広大なイメージのピアノ・ソロから始まる、ゲイリー・ピーコック作の「Vignette」 。この曲はゴンサロの作では無いが、ゴンサロのピアノの個性である「リリカルで印象派なフレーズとモーダルで超絶技巧で電光石火なビ・バップ・ピアノの共存」にピッタリとイメージが合致した希有な曲。この演奏でのゴンサロのピアノの素晴らしさには溜息しか出ない。

このライブ盤でのゴンサロのラテン・フレイバーはちょっと控えめ。それがまた、そこはかとなく「洒脱」で、ゴンサロのピアノ展開を際立たせる。ヘイデンの骨太で正統派ベースが、ゴンサロのピアノをメインストリーム化させている。そして、モチアンのドラムは、ゴンサロのモーダルで超絶技巧で電光石火なビ・バップ・ピアノのガッチリと支え、大いに煽りまくる。

ヘイデンのぶっといベースにも痺れまくる。そして、モチアンの緩急自在で「粋筋」なシンバル・ワークには思わず聴き入ってしまう。ヘイデンのベースもモチアンのドラムも、ソロにおいては思いっきりそれぞれの個性を前面に押し出し、ゴンサロのピアノのバックに回れば、ゴンサロの演奏のイメージをしっかり支えながら、ゴンサロのピアノのイメージを、時には増幅し、時には最大限に目立たさせる。高度な職人芸の仕業。

印象的ではあるが地味なアルバム・ジャケット(僕は好きですけどね)。何か残り物の様な、音源の落ち穂拾いの様なタイトル。ジャズ者ベテランで、チャーリー・ヘイデンやゴンサロ・ルバルカバが何者かを知っていて、お気に入りでないと手にしない様なライブ盤。

しかし、僕はこのライブ盤のクォリティの高さにはとことん平伏する。このライブ盤には、巷溢れる人気のピアノトリオ盤を決して寄せつけないほどの「凄み」と「粋」がある。孤高のピアノトリオ盤である。
 
 
 
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2010年4月 2日 (金曜日)

ゴンサロの今のところの最新作

今週、ジャズ・ピアニストとして、ゴンサロ・ルバルカバを2回採り上げているので、週末の金曜日、ゴンサロ・ルバルカバの「今のところの最新作」で締めたいと思います。

ゴンサロの「今のところの最新作」は『Avatar(邦題:化身)』(写真左)。2008年のリリース。録音は、2007年5月。パーソネルは、Gonzalo Rubalcaba(p,key), Yosvany Terry(as,ss,ts,per), Mike Rodriguez(tp,flh), Matt Brewer(b), Marcus Gilmore(ds) 。ちなみに、ドラムのMarcus Gilmoreは、かのベテラン伝説的ジャズドラマー Roy Haynes の孫だそうだ。いやはや恐ろしい時代になったもんやなあ。

で、この『Avatar(邦題:化身)』、ゴンサロの今を伝える好盤となっている。ゴンサロ曲が1曲と、ヨスヴァニー・テリー曲が3曲、マット・ブルーワー曲が1曲、あとはホレス・シルバー曲の「Peace」とその他1曲で全7曲。リーダーである自らの作曲よりも、テナー奏者テリーの作曲の才を全面に押し出している。う〜ん、アレンジャー&オーガナイザー的能力が高いゴンサロならでは、である。

アルバムの全体的な雰囲気であるが、ゴンサロの個性の一つである「ポジティブなラテン色」はほとんど無い。あからさまでは無いが、そこはかとなく漂う変拍子ファンク的な雰囲気が、聴き耳のあちこちに引っ掛かる、所謂「玄人好みのサウンド」である。

曲によって、4ビートが混じったコンテンポラリーなジャズ、はたまた純粋な4ビートジャズがあったり、基本的にメインストリーム・ジャズ路線のど真ん中を突き進んでいる感じ。決して、ポップな世界に迎合していないところが実に良い。

たまにシンセサイザーを音の色づけ程度に使用しているところもあるが、あくまで生ピアノがメインで、バリバリ弾きまくっている。けれども、若い頃、デビューした頃の様に、超絶技巧なテクニックにまかせて、ガンガンに弾きまくる訳では無い。しっかりと抑制を効かせつつ、バリバリ弾きまくるが、グループ全体のトータルサウンドを十分に意識した、アレンジャー&オーガナイザー的な立場、現場プロデューサー的立場を十分に意識した演奏に仕上がっている。
 

Gonzalo_avatar

 
メインストリーム・ジャズとして、ハイレベルな内容ではあるが、採用された曲の曲想がちょっと暗い。完全にモーダルで複雑な曲調のものが多くて、聴いていて、ダークな雰囲気にドップリ染まってしまうところが、ちょっと損をしているところ。ゴンサロの個性のひとつである、ポジティブな哀愁感漂うラテンチックなところ、明るくカリビアンな雰囲気を抑えすぎたかな、ちょっと真面目に構え過ぎたかな、という感じ。

でも、ゴンサロのピアノのテンションは高く、決して緩まることは無い。このゴンサロのテンションがなかなか癖になる。テリーのテナーもアグレッシブで、硬派なメインストリーム・ジャズとして、じっくりと構えて聴くと、これがなかなか気分が良い。暗い曲想にちょっと疲れる割には、時々、引っ張り出してきては聴き耳を立て、ダークな雰囲気にドップリ染まってしまって後悔する割に、また引っ張り出してきては、また聴き耳を立てる。なんだか不思議なアルバムである。

そして、録音の良さも特筆に値する。ゴンサロの超絶技巧なピアノの音が全くけばけばしく無く、良い感じで丸い感じが心地良い。テリーのテナーも耳につかない、というか、アグレッシブなブロウの時も、耳につかない感じは、ちょっと感動ものである。ちなみに録音は誰かと調べてみると、録音はジム・アンダーソン。この名前、覚えておこう。

ゴンサロのストイックなメインストリーム・ジャズですね。ゴンサロのグループ全体のトータルサウンドを十分に意識した、アレンジャー&オーガナイザー、プロデューサー的才能を十分に感じることが出来ます。ゴンサロの円熟した超絶技巧なピアノも聴き応え、切れ味共に充分。グループサウンドとしても良く仕上がっていると思います。

ただ、ストイックすぎて、かなり硬派なメインストリーム・ジャズに仕上がっているので、ジャズ者初心者の方々は避けた方が良いでしょう。ジャズ者中上級者向け。 
 
 
 
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2010年3月30日 (火曜日)

ゴンサロの来日公演を思い出す

ゴンサロ・ルバルカバ。キューバからやってきたピアノの魔術師。1989年、スイスのモントルー・ジャズ祭にて、衝撃的なデビューを飾り、一躍世界へ進出。1990年代前半に大人気を博す。デビューアルバムで驚愕して以来、ずっと注目しているジャズ・ピアニストの1人である。

このゴンサロ・ルバルカバ(以降、略して「ゴンサロ」)、1990年代前半(何年だったか正確なところは忘れた)、来日した時に観に行った。五反田の郵便貯金ホール。前から3列目の実に良い席だった記憶がある。ピアノの弾く、ゴンサロの手捌きが良く見えて、その超絶技巧さに度肝を抜かれた記憶がある。

確か最初の1曲目が「imagine」だったかと思う。ソロがとても美しく、涙が出そうになった。そして、『Rapsodia』から、「Contagio」などが躍動感あふれ、楽しく、モンク系の曲では、とにかく超絶技巧なピアノ・テクニックに驚嘆し、仕事が忙しい中、無理してライブに来て良かった、と心から思った、とても素晴らしいコンサートだった。

その雰囲気を今でも伝えてくれるのが、ゴンサロの『Imagine : gonzalo rubalcaba Live in USA』(写真左)である。冒頭1曲目から、ピアノ・ソロの「Imagine」をかましてくれる。この「Imagine」を聴くだけで、昔、感動したゴンサロのライブの雰囲気を一気に思い出す。
 

Gonrubalcaba_imagine

 
超絶技巧なインプロビゼーションあり、アブストラクトでフリーな演奏あり、キューバ出身らしく、明るいラテンチックなグループ・サウンズあり、硬派なスタンダード演奏「Woody 'N You」あり、ゴンサロの才能の引き出しを全て見せてくれるような、ゴンサロのショーケースの様なライブ盤。

それでも、弾き過ぎと揶揄されていた「超絶技巧」な世界を少しばかりセーブして、メインストリーム・ジャズとして、硬派な演奏を展開することを意識的に心がけている様子が、ちょっと不憫ではある。もっと好き勝手に弾き倒しても良かったのになあ、とも感じる『Imagine : gonzalo rubalcaba Live in USA』である。

確か、僕が聴きに行ったライブは、結構、ポジティブに明るいラテンチックなグループ・サウンズやスタンダード曲を弾き倒していて、実にゴンサロらしかった記憶がある。そういう意味では、この『Imagine : gonzalo rubalcaba Live in USA』は、ちょっと「よそいき」な雰囲気がしないでもない。でも、当時のゴンサロの個性を追体験できる、秀逸な内容のライブ盤だと思います。

時は、1993年5月14日、 Lincoln Center's Alice Tully Hall でのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Gonzalo Rubalcaba (p); Reynaldo Melian (tp); Charlie Haden (b); Felipe Cabrera (el-b); Jack DeJohnette, Julio Barreto (ds)。バックのメンバーもそれぞれ素晴らしいですね。 
 
 
 
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2009年12月15日 (火曜日)

ゴンサロ第2弾『ロマンティック』

今日は久々にゴンサロ・ルバルカバ(Gonzalo Rubalcaba)を聴く。ゴンサロの2枚目のリーダー作『Suite 4 y 20(邦題:ロマンティック)』(写真左)。邦題の如く、ゴンサロの叙情的でリリカルな面にフォーカスを当てたアルバムである。

デビュー作『Discovery: Live at Montreux』で、超絶技巧、光速パッセージなジャズ・ピアノを披露したゴンサロ(11月10日のブログ参照・左をクリック)。それはそれは、絵に描いた様な「超絶技巧」さで、超絶技巧、リリカルでメロディアス、そこはかとなくアーシーでワールドミュージック的な雰囲気が、次作を期待させた。

で、このリーダー第2作『Suite 4 y 20』は、打って変わって、叙情的でリリカルな演奏が中心のアルバムになっている。ただ、ところどころ「超絶技巧、光速パッセージ」そして、そこはかとなくアーシーでワールドミュージック的な雰囲気が見え隠れしているので、このリーダー第2作は、プロデューサーとの合意の中で作成した、一種「企画物」的なアルバムと思われる。

「企画物」的なアルバムとは言え、2曲目の「Transparence」、4曲目のビートルズもの「Here, There and Everywhere」など、ゴンサロのピアノは、実に叙情的でリリカル、実にロマンティシズム溢れる、美しいもので、これはこれで惚れ惚れする。それでも、「Here, There and Everywhere」などは、後半の展開で、超絶技巧でアグレッシブな盛り上がりがあって、やはり、ゴンサロはこれが本質なんだろうなあ、と妙に納得してしまう。

全編に渡って大雑把に言って、叙情的でリリカルな面が7割、超絶技巧でアグレッシブな面が3割な感じで、叙情的でリリカルな面が一般受けすることを狙ったのであろうが、叙情的でリリカルな面の存在が、かえって、ゴンサロの本質である、超絶技巧でアグレッシブ、リリカルでメロディアス、そこはかとなくアーシーでワールドミュージック的な雰囲気を効果的かつ魅力的に浮き立たせている。
 

Suite_4y20_2

 
これは、ゴンサロのアレンジの力量が優れていることにもよる。この『Suite 4 y 20』に収録されている曲は、どの曲も実に良くアレンジされている。ゴンサロのピアノのテクニックもさることながら、ゴンサロのアレンジ能力にも注目して欲しい。ゴンサロは単にジャズ・ピアニストに留まらず、優れたコンポーザー&アレンジャーとしての面も、このアルバムでは見え隠れしている。

ジャズ・ピアノの叙情的でリリカルな演奏には、優れたベーシストとドラマーの存在が必須であるが、このアルバムのベーシスト、ドラマーのバッキングは実に素晴らしい。異常に上手い。特に、アコースティック・ベースは尋常では無い。加えて、ドラムも凄い。

と思って、パーソネルを見ると、Gonzalo Rubalcaba (p), Reynaldo Melian (tp), Felipe Cabrera (el-b), Charlie Haden (ac-b), Julio Barreto (ds)。やっぱりね。アコースティック・ベースはチャーリー・ヘイデンでした。ドラムのフリオ・バレットは初めて聞く名前。ゴンサロがキューバから招聘したドラマーである。

オーバー・プロデュースのにおいがプンプンする、このリーダー第2作『Suite 4 y 20』ですが、オーバー・プロデュースなどで、個性が陰るゴンサロでは無かった。ところどころ「超絶技巧、光速パッセージ」そして、そこはかとなくアーシーでワールドミュージック的な雰囲気を思い切り表出して、あくまで、ゴンサロの個性が散りばめられた、ゴンサロ主導型のリーダーアルバムになっていることは、実に立派である。そして、次作『RAPSODIA』で、ゴンサロは大いに気を吐くことになるのだ。
 
 
 
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2009年11月10日 (火曜日)

ずっと注目しているピアニスト

さて、デビューアルバムで驚愕して以来、ずっと注目しているジャズ・ピアニストがいる。その名は、ゴンサロ・ルバルカバ(Gonzalo Rubalcaba)。キューバからやってきた超越技巧なジャズ・ピアニスト。チャーリー・へイデンやディジー・ガレスピーに見出され、1989年、スイスのモントルー・ジャズ祭に出演、その驚愕な演奏で一躍メジャーへ進出した。

そのスイスのモントルー・ジャズ祭でのライブアルバム『Discovery: Live at Montreux』(写真左)を聴いた時、それはそれは「ビックリした」というか「驚愕」である(笑)。ちなみに、パーソネルは、Gonzalo Rubalcaba (p), Charlie Haden (b), Paul Motian (ds)。ベースとドラムにトップ・ミュージシャンを従えて、それはそれは颯爽たるデビューである。

冒頭の「Well, You Needn't」を聴いて「うへ〜っ」。超絶技巧、光速パッセージ。ガンガン飛ばす飛ばす。あのセロニアス・モンクの複雑で異常な捻れのある「難曲」を、である。しかも、モンク曲の特徴を、そこはかとなく匂わしながら、光速のパッセージである。今の耳で聴いても、これは凄い。良い意味で「ハイレベル」。良い意味で「超絶技巧」。
 

G_ruba_live_montreux

 
これだけ「超絶技巧」だと気持ちが良い。スカッとする。光速パッセージの嵐でも、崩れることがほとんど無い。このアルバムはライブ盤。一発勝負の中で、このテクニックは凄いの一言。しかも、彼のテクニックは「アクロバティック」では無い。「アーティスティック」である。

ソロピアノの3曲目「Prologo Comienzo」を聴くと、ゴンサロの素性が良く判る。超絶技巧ではあるが、リリカルでメロディアス、そこはかとなくアーシーでワールドミュージック的な雰囲気が漂い、アプローチは意外と直線的。回りくどいことは無く、判りやすい光速のパッセージ。そう、超絶技巧な「キース・ジャレット」のような感じ。

ラストの「All the Things You Are」も聴き応え十分。高速デジタルのようなパッセージの嵐。当時、まだ27歳。若さと体力にまかせて「カッ飛んでいる」ところはあるが、それでも、このテクニックは素晴らしいの一言。でも、ただ若さと体力にまかせて「カッ飛んでいる」だけでは無い。しっかりと歌心を押さえているところが「ニクイ」。

この『Discovery: Live at Montreux』を聴いて、「こいつ、やるなあ」と嬉しくなった。超絶技巧、リリカルでメロディアス、そこはかとなくアーシーでワールドミュージック的な雰囲気が、実に気に入った。この若きピアニストをずっと追いかけていこう、と思った。来日公演にも足を運んだ。今でも、ゴンサロ・ルバルカバは、僕が「ずっと注目しているピアニスト」である。
 
 
 
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  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

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