2022年9月 4日 (日曜日)

グリーンのメジャー・デビュー

ベニー・グリーンというピアニストは隅に置けない。日本人好みのピアノを弾くと評されるが、意外と我が国では人気はイマイチ。最近のジャズ・ピアニストの特集などで、現代のジャズ・ピアニストのお勧めで、ベニー・グリーンという名前を見かけたことが無い。しかし、このピアニスト、ネオ・ハードバップにおけるモーダル・ピアノの先駆者として、実に優れたパフォーマンスを聴かせてくれているのだ。

Benny Green『Lineage』(写真左)。1990年1月30日、2月1日の録音。ちなみにパーソネルは、Benny Green(p), Ray Drummond (b), Victor Lewis (ds)。ブルーノート・レコードからのリリース。ネオ・ハードバップのバップ・ピアノを先取りしたピアニスト、ベニー・グリーンのメジャー・デビュー作になる。初リーダー作から3作目にして、メジャー・デビューである。その才能がいかに着目され、期待されていたかが判る。

そして、さすが、ブルーノートである。Matt Pierson(マット・ピアソン)のプロデュースによって、ベニー・グリーンのピアノの個性であ「明るく判り易く、どこかポップな、過去のモード・ジャズな演奏を下敷きにしていない、ネオ・ハードバップのバップ・ピアノを先取りしたモーダルな弾きっぷり」をしっかりと記録している。

Criss Cross時代の2枚のリーダー作と比べて、ベニー・グリーンのピアノ全体の雰囲気は「明るい」。明るくシンプルで端正なモード・ジャズ。この辺りも意外と当時としてはユニーク。1960年代のモード・ジャズが持つ、硬派で真摯でテンションが高い雰囲気の微塵も無い。
 

Benny-greenlineage

 
バックを司る、ベースのレイ・ドラモンド、ドラムのビクター・ルイスのリズム&ビートについても、1960年代のモード・ジャズ独特のリズム&ビートの影を一切反映していない。ベースとドラム、1990年時代で、二人が考える、将来のモーダルなリズム&ビートを叩きだしている。これが、グリーンのネオ・ハードバップのバップ・ピアノを先取りしたモーダルなピアノにぴったり合っているから堪らない。

収録曲は、ボビー・ティモンズ、セロニアス・モンク、エルモ・ホープ、バド・パウエルなど、ジャズのピアニストの歴史を彩る「スタイリスト」達の曲を選んでいる。それぞれ、演奏スタイル、踏襲するトレンド、どれも異なるのだが、その個性は強烈。そんなピアニスト達の自作曲を、グリーンは、グリーンの感覚でモーダルにアレンジし、モーダルに表現し直している。

これって、簡単な様で結構難しいアレンジと弾き回しかと思うのだが、この難度の高いアレンジを、グリーンは「明るく判り易く、どこかポップな、ネオ・ハードバップのバップ・ピアノを先取りしたモーダルな弾きっぷり」で、事も無げに対応している。

今までのジャズ雑誌でのジャズ・ピアノ盤の紹介記事や、ネットでのピアノ・トリオのお気に入り評についても、このベニー・グリーンのメジャー・デビュー作について、そのタイトルが挙がることはまず無い。でも、このトリオ盤は、現代のネオ・ハードバップのモード・ジャズに通じる、「ベニー・グリーンの考えるモード・ジャズ」をしっかりと記録している。ベニー・グリーンを理解する上では避けては通れないメジャー。デビュー盤だと思います。
 
 

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2022年8月30日 (火曜日)

ベニー・グリーンの初トリオ盤

1988年の2月にクインテット編成で、初リーダー作を録音した、ピアニストのベニー・グリーン(Benny Green)。ピアニストにとって、個性が露わになる「ピアノ・トリオ」の演奏は次のリーダー作に申し送られた訳だが、その次のリーダー作は、初リーダー作の10ヶ月後、早々に録音されている。

Benny Green Trio『In This Direction』(写真左)。1988年12月29日、1989年1月2日の録音。ちなみにパーソネルは、Benny Green (p), Buster Williams (b), Lewis Nash (ds)。初リーダー作のクインテットでは、リズム・セクションのパートナーとして、Peter Washington (b), Tony Reedus (ds) を選んでいたが、今回のトリオ盤については、ベース、ドラムをガラッと入れ替えている。

冒頭の「In This Direction」を聴けば、ベニー・グリーンのピアノの個性が良く判る。ビ・バップ・ピアノ、モダン・ジャズ・ピアノの祖であるバド・パウエル作の曲を、グリーンの個性でモーダルに解釈している。これがとても面白い。

セロニアス・モンク作のバップ曲「Trinkle Tinkle」を自分なりのハイテクニックな弾き方で、モンクの弾きかたの「癖」をモーダルに料理していくところなど「豪気」ですらある。

純ジャズ復古の後、1988年、新伝承派が1960年代のモード・ジャズを下敷きにした、モード・ジャズの深化形を世に問うていた訳だが、ベニー・グリーンのアプローチは、新伝承派のアプローチとは全く異なる。

バド・パウエル作の「In This Direction」、いわゆる、バップ・ピアノな曲にモーダルな解釈を施して、新しい響きのハードバップ・ピアノを表現している。モンク作の「Trinkle Tinkle」についても同様なことが言える。これが実にユニークなのだ。
 

Benny-green-trioin-this-direction

 
ベニー・グリーンのモーダルな展開は、明るく判り易く、どこかポップで判り易い。新伝承派のモーダルな展開は難解さが伴う。この違いはなんだろう。思うに、新伝承派は1960年代のモード・ジャズをベースに深化させている。グリーンは、ベースは何であれ、グリーンのモーダルな解釈をベースに新しいモード・ジャズを志向している。

つまり、新伝承派のモード・ジャズは、国語の世界で言うと「旧仮名遣い」が混じっている感じで、グリーンのモードジャズは「新仮名遣い」な感じがする。1960年代のモード・ジャズは、1960年代として最新の音だったが、1988年のモード・ジャズは、クロスオーバー&フュージョン・ジャズの大流行を経験して、その遺伝子がしっかりと残っている。

1960年代のモード・ジャズは、シビアで硬派でストイックな、ちょっと難解なジャズだったと感じているが、これをベースにモード・ジャズを深化させたら、その「難解さ」はしっかり残る。グリーンのアプローチは、1960年代のモード・ジャズをあまり意識していない様なので、新伝承派が持つ「難解さ」は無い。

超絶技巧に近いテクニックでモーダルなフレーズを弾き回すので、難解なモーダルなフレーズが「流麗」かつ「端正」に聴こえるところも、グリーンのピアノならではの個性だろう。

加えて、トリオのパートナー、ベースのバスター・ウィリアムスとドラムのルイス・ナッシュのサポートが絶妙。このリズム隊に恵まれて、グリーンは心おきなく、自分なりのモーダルなフレーズを自由奔放に弾き回している。

覇気溢れる、ファンキーでモーダルな、高テクニックなピアノ。これだけ聴けば「さぞ五月蠅い、粘っこい」ピアノかな、と思うのだが、グリーンのピアノは、爽快感溢れ、どこかポップな感覚が漂う「聴き易い」ピアノ。この盤は、録音年から10年ほど経った頃、初めて聴いたのだが、「面白いモード・ピアニストがいたもんだ」と嬉しくなったのを覚えている。
 
 

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2022年8月26日 (金曜日)

Benny Greenというピアニスト

1990年代半ば辺りから、ベニー・グリーン(Benny Green)というピアニストをずっと追いかけている。いわゆる「お気に入りのピアニスト」の1人である。1963年4月生まれ。今年で59歳のベテランの域に達したピアニストである。

1963年生まれで、初リーダー作が1988年、25歳の頃なので、ウィントン率いる「新伝承派」か、それに相対する「M-BESE派」のピアニストか、と思うのだが、彼のピアノを聴いてみると判るのだが、新伝承派でも無ければ、M-BASE派でも無い。どちらかと言えば、21世紀に入ってからの「ネオ・ハードバップ」なピアノの個性が独特である。

Benny Green『Prelude』(写真左)。1988年2月22日の録音。ちなみにパーソネルは、Benny Green (p), Terence Blanchard (tp), Javon Jackson (ts), Peter Washington (b), Tony Reedus (ds)。ブランチャードのトランペットとジャクソンのテナーがフロント2管のクインテット編成。メンバー全員、アート・ブレイキーとの共演の経歴を持つ。

メンバー皆、同じ世代なので、新伝承派の音になりそうなんだが、これがならない。新伝承派は、1960年代のマイルス・クインテットのモーダルな演奏を下敷きに、テクニックを向上させ、展開の難度を高めた、1960年代のモード・ジャズの改良イメージなんだが、ベニー・グリーンの初リーダー作の音は「それ」では無い。

モード・ジャズはモード・ジャズなんだが、過去のモード・ジャズな演奏を下敷きにしていない。響きがまるで違うのだ。グリーンのモーダルな展開は、明るく判り易く、どこかポップ。
 

Benny-green-prelude

 
テクニックは優秀、バリバリ高速な弾き回しもOKなんだが、とても流麗で堅実で、難解には聴こえない。ピアノの弾き回しの印象は、マッコイ・タイナー風、セロニアス・モンク風、オスカー・ピーターソン風な雰囲気が見え隠れするが、基本的には、ベニー・グリーン流のバップ・ピアノ。

モードなピアノではあるが、弾き回しの雰囲気が、モード以前のタイナー風であったり、モードとは無縁のモンク風であったり、ピーターソン風であったりするので、1960年代の優れたモード・ジャズの演奏を想起する「切っ掛け」が皆無。

モーダルな弾き回しは弾き回しなんだが、ファンクネスは薄め、1970年代のECMを中心とする「ニュー・ジャズ」の中のモード・ジャズな響きもあり、21世紀の「ネオ・ハードバップ」なモード・ジャズに近しい雰囲気である。その辺が「新伝承派」と大きく異なる部分。世代が世代なので、新伝承派の影響をモロに受けても不思議は無いのだが、ベニー・グリーンは独自の響きを持ったモード・ジャズを展開しているところがユニーク。

初リーダー作をリリースした1988年は、新伝承派の活動が活発だった頃。グリーンは、アレンジャー&コンポーザーの力量とフロント楽器をサポートし鼓舞する「伴奏上手」なピアノを世に問うべく、管楽器がフロントのカルテット、クインテット編成が米国ではウケが良いことも考慮に入れて、まずはクインテット編成で、初リーダー作を打って出ている。意外と「グリーン」は戦略家。

グリーンのピアノの個性が露わになる「ピアノ・トリオ」の演奏は、この初リーダー作のすぐ後、セカンド盤『In This Direction』でお披露目される。ネオ・ハードバップのバップ・ピアノを先取りしたグリーンのピアノは、このセカンド盤で楽しむ事が出来る。
 
 

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2020年8月 5日 (水曜日)

再びフェンダー・ローズを愛でる

いや〜、この盤を聴いた時、久し振りに「やられたなあ」と思った。久し振りに、フェンダー・ローズだけで演奏するジャズ盤に出会った。なかなか無い、というか、最近、少しずつ、メインストリーム系のジャズの中でもフェンダー・ローズが使われることが増えてきたので、もしや、とは思っていたのだが、今回、やっとそんな「フェンダー・ローズだけで演奏するジャズ盤」に出会った。

フェンダー・ローズとは、もともとは、ローズ・ピアノ(Rhodes Piano)と呼ばれ、1940年代にハロルド・ローズ(Harold Rhodes)によって発明された鍵盤楽器。エレクトリック・ピアノの一種。その中で、楽器メーカーの「フェンダー社」が出しているものを、フェンダー・ローズと呼んでいる。

これが、それはそれは、エレピ系の独特の音がする。鋭い打撃音と長く伸びる減衰音から鳴る独特の音色を発するのが特徴。生の音は、特徴ある澄んだ、アタックの強い音がするが、ピアノに内蔵のトーンコントロールの調整や、アンプをオーバードライブ気味に歪ませた時の低音のうなるような力強い音は独特。

ピアニストにとって、エレピ、特にこのローズは扱い難い楽器みたいで、アコースティック・ピアノが主体の1960年代、後半にマイルスが電気楽器を全面的に採用して、いわゆる「エレ・ジャズ」をやるんだが、ここでこのエレピ、フェンダー・ローズがクローズアップされる。しかし、ほとんどのピアニストは拒否反応を示す。当時、フェンダー・ローズを弾きこなしていたのは、チック・コリアとキース・ジャレットくらいかなあ(ちなみに、当時、ハービー・ハンコックは強烈な拒絶反応)。
 
 
Bennys-crib
 
 
Benny Green『Benny's Crib』(写真左)。今年6月のリリース。Benny Green (el-p, ac-p), David Wong (b), Aaron Kimmel (ds), Anne Drummond (fl), Veronica Swift (vo), Josh Jones (congas)。ベニー・グリーンのピアノがリーダーのトリオがベースで、そこにフルート、ボーカル、コンガが客演する編成。特に、この盤の特徴は、ベニー・グリーンが全編エレクトリック・ピアノのフェ ンダー・ローズを使用していること。

それほどアコースティック・ピアノ出身のジャズ・ピアニストからすると、扱い難い楽器であるフェンダー・ローズ。そのフェンダー・ローズをベニー・グリーンは違和感無く、アコピの如く流麗に弾き回している。フェンダー・ローズの特性を良く理解した弾き回しは見事。鋭角に尖った音の特性を抑えて、エッジの丸い柔らかなタッチと少しの揺らぎと伸びのあるトーンを上手く活かして、グリーンはフェンダー・ローズを弾きまくる。

特に、スタンダード曲の中でもミュージシャンズ・チューンズ、「Tivoli (Dexter Gordon)」「Coral Keys (Walter Bishop Jr.)」「Something In Common (Cedar Walton)」「For Tomorrow (McCoy Tyner)」のフェンダー・ローズによる解釈がとてもユニークで面白い。フェンダー・ローズは何もフュージョンやスムース・ジャズだけに使用される「パチもん楽器」では無い。純ジャズに十分に対応するメイン楽器であることがよく判る。

昔、このブログで「フェンダー・ローズを弾きこなすコツって、もしかしたら、爽快感と疾走感溢れるファンキーなピアノが弾けることが最低条件なのかもしれない」と書いたが、意外と言い得て妙かもしれない。ベニー・グリーンもアコピを弾かせたら、爽快感と疾走感溢れるファンキーなピアノを弾く人だったよなあ。
 
 
 

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  ・『Music From Big Pink』

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.08.04 更新。

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2018年10月14日 (日曜日)

ベニー・グリーン盤で活を入れる

このところ、ここ千葉県北西部地方は天気が悪い。全国の天気予報を見ると、どうも西日本は概ね秋晴れが広がっているのに、関東地方だけが天気が悪い。よくよく振り返れば、先週からほとんど晴れ間を拝んだイメージが無い。これだけ曇天が続くと気が滅入る。気が滅入ると精神的に暗くなる。これでは人としての生活に支障をきたす訳で、なんとか気持ちを持ち上げたくなる。

そういう時は好きな音楽を聴く。子供の時からズッとそうしてきた。今では好きな、自分にとって耳当たりの良く、気持ちに活を入れる様なジャズが一番良い。ジャズの中ではやはりピアノ・トリオになる。自分のジャズ盤のカタログを見ていて、今日は「これだ」という盤をチョイスする。ということで、今回、目についてチョイスしたピアニストが「ベニー・グリーン(Benny Green)」。

ベニー・グリーンは1963年4月、NYC生まれ。今年で55歳になる。バリバリ中堅のハードバップ・ピアニスト。端正でタッチの明確な、加えてメロディアスなアドリブフレーズが個性の「パウエル派」ピアニストである。彼の指回し、フレーズの展開は「バド・パウエル」の影響を受けていて、現代のハードバップなパウエルって感じのピアノが爽快である。
 

Thats_right

 
今日の選盤は、The Benny Green Trio『That's Right』(写真左)。1992年12月の録音。ちなみにパーソネルは、Benny Green (p), Christian McBride (b), Carl Allen (ds)。 ベースがマクブライド、ドラムがアレン、これはかなり強力な布陣。ピアノがどんな弾き回しをしても、柔軟に対応するテクニックの高さが魅力。

端正でタッチが明確なところは「総合力で勝負」するタイプかな、とも思ったが、速い指回しと流麗なアドリブ・フレーズは、底にファンクネスが色濃く漂い、左手のベースラインが実にブルージー。フレーズそのものに重力感があって、暫く聴けば「ベニー・グリーン」かな、と判る位、明確な個性。聴いていて、胸がスカッとする。

この盤でも、ビ・バップな雰囲気でテクニック溢れ、強いタッチでバリバリ弾きまくる。雰囲気がガラッと変わったな、と思ったら、今度はモーダルな雰囲気でバリバリ弾きまくる。変幻自在、硬軟自在な指回しに惚れ惚れする。我が国ではあまり人気が無いように感じるが、この人のアルバムにはバラツキが無い。どの盤でも、ピアニスト「ベニー・グリーン」を感じることが出来ます。僕のお気に入りのピアニストの一人です。
 
 
 
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2017年5月19日 (金曜日)

好調ベニー・グリーンを感じる

ピアノ・トリオが聴きたい。一昨日辺りから、その欲求がかなり高まってきた。恐らく、心身が疲れてきているのだろう。昔から、心身が疲れてくると、ピアノ・トリオが聴きたくなる。特に、バリバリ弾きまくるピアノ・トリオが良い。

Benny Green『Happiness! Live at Kuumbwa』(写真左)。ちなみにパーソネルは、Benny Green (p), David Wong (b), Rodney Green (ds)。 2016年6月のライブ録音。場所は、カリフォルニア州サンタ・クルーズにあるクンブワ・ジャズ・センター。リーダーでありピアニストであるベニー・グリーンのホーム・グラウンドである。

僕はベニー・グリーンのピアノが好きだ。1963年4月生まれ。今年で54歳になる。基本はバップ・ピアノ。ビ・バップな雰囲気で、テクニック溢れ、強いタッチでバリバリ弾きまくる。加えて、1963年生まれなので、ジャズの演奏傾向として、モードな演奏が得意。バリバリ、バップなピアノでモードな演奏を弾きまくる。これが爽快なのだ。

さすがにベニー・グリーンのホーム・グラウンドである「クンブワ」。雰囲気が凄く良い。冒頭のグリーンのMCに対する反応なんて、ほんと良い感じ。そんな良い感じのライブ会場で、ベニー・グリーンのトリオはのっけからリラックスした演奏を繰り広げる。
 

Happiness_benny_green

 
このリラックス度合いが絶妙で、バップなピアノはテクニックが高ければ高いほど、鬼気迫る感じで緊張を強いられがちだが、このグリーンのピアノは違う。程良くリラックスしているので、緊張を強いられることは無い。逆に、心地良いテンションが聴く耳を和ませてくれる。

前作の『Live in Santa Cruz』(2015年12月26日のブログ・左をクリック)とはうって変り、今回の新作ライブ盤はスタンダード・ナンバーが中心。

これがなかなか聴きもの。ホレス・シルヴァー、フレディ・ハバード、シダー・ウォルトン、サド・ジョーンズ、デューク・ピアソン、ウェス・モンゴメリーといった、ジャズ・レジェンド達の知る人ぞ知る、渋い佳曲が並ぶ。

好調ベニー・グリーンをビンビンに感じます。デヴィッド・ウォンのベース、ロドニー・グリーンのドラムも好調。実に良い雰囲気のピアノ・トリオのライブ盤です。好盤です。
 
 
 
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2015年12月26日 (土曜日)

ジャズの中堅もまだまだ活躍です

いよいよ今年も押し詰まってきた。今年もあと5日。今年もずっとジャズを聴き続けて来た。ジャズ界もなんとか、その活気を維持してきた。ジャズの廉価盤が意外とヒットしているらしい。ジャズはまだまだ「いける」のかもしれない。

ジャズの中堅どころもまだまだ活躍している。今年の新譜の中で、このアルバムを聴いて嬉しく思った。Benny Green『Live in Santa Cruz』(写真左)。カリフォルニアのサンタクルーズにあるKuumbwa Jazz Centerでのライブ音源。ちなみにパーソネルは、Benny Green (p), David Wong (b), Kenny Washington (ds)。

ピアニスト、ベニー・カーターが2013年4月4日、50歳の記念にライヴ録音したのが本作になる。ベニー・グリーンは、80年代初頭、20歳で頭角を現し、ベティ・カーターのグループに加入、1987〜89年には、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズで活動。1991年からは自身のトリオを結成し現在に至る。

僕はこのベニー・グリーンのピアノが好きで、以前から新譜に触れる度にアルバムを聴いてきた。彼のピアノはスインギー。左手のベースラインからはそこはかとなくファンクネスが漂う。バラード演奏はブルージーな雰囲気濃厚、アップテンポの演奏はビ・バップを彷彿とさせる正統派なドライブ感。

レイ・ブラウンからオスカー・ピーターソンの後継者と指名されたり、その正統派なジャズ・ピアノは「メインストリーム・ジャズ」なピアノ、ど真ん中である。このところ、彼の個性も十分に成熟して、そのプレイを聴けば彼のものと判るレベルのものになったと感じている。このライブ盤を聴いていて、本当に良いピアニストになったなあ、と心から思った。
 

Live_in_santa_cruz

 
テクニックのレベルは申し分無し。歌心もあって、ファンクネスも十分。1950年代のハードバップなピアノを焼き直した、ネオ・ハードバップなピアノが実に美しい。オスカー・ピーターソンの後継と指名されたことが納得できる、惚れ惚れするほどのドライブ感。年齢的にも一番良い時代のベニー・グリーンのピアノを思いっきり堪能できます。

ベニー・グリーンは、僕がジャズを聴き始めてから頭角を現したジャズ・ピアニストなので、デビュー盤の頃からずっと聴いてきたのですが、このライブ盤『Live in Santa Cruz』を聴いて、本当に良いジャズ・ピアニストになったと嬉しくなりました。

また、最後になりましたが、リズム・セクションの二人の演奏も素晴らしいものがあります。ベニー・グリーンと比べると20歳も年下になるんですが、そんな若さを感じさせない、どっしりと構えたベースラインが頼もしいデヴィッド・ウォンと、ネオ・ハードバップの中で屈指のドラマーとして、その味わい深いドラミングが魅力のケニー・ワシントン。この二人がガッチリとリーダーのベニー・グリーンのピアノを支えます。

2015年もそろそろ終わるが、ジャズの中堅どころの活躍を聴くにつけ、ジャズもまだまだ捨てたもんやないなあ、と思った。ジャズメンそれぞれの個性も楽しいし、そのテクニックにはいつも驚かされる。ジャズはまだまだ生きている、そう思う2015年の年の暮れである。
 
 
 
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2013年7月30日 (火曜日)

夏はシンプルな編成が良いですね

3日ほどお休みしました。4日ぶりのブログです。さて、夏はソロやデュオなど、シンプルな編成が良いですね。なんせ暑いですから、あまり大人数の熱気溢れるジャズはどうもいけません(笑)。

Benny Green & Russell Malone『Jazz at The Bistro』(写真左)。Benny Green & Russell Malone、今や中堅どころの二人。そんな二人が若かりし頃に残した秀逸デュオ盤。デュオの編成でも難度の高いピアノとギターのデュオ。聴けば聴くほどに、味わい深く奥が深い。

2001年、オランダのノース・シー・ジャズ・フェスティバルにて、初デュオで意気投合して以来、 その後もデュオによる活動を続ける訳だが、このライブ盤は、2002年6月、米ミズーリ州はセントルイスで行われたもの。若手精鋭の二人の素晴らしいテクニックと歌心とが相まって、実に内容の濃い、それでいて実にリラックスした、明るい雰囲気の実に楽しいデュオ演奏になっている。

演奏された曲目も若手らしく、フレッシュな曲が並ぶ。例えば、4曲目は、1970年代、米ポップス界を席巻した兄妹デュオ、カーペンターズのメガ・ヒット曲「Sing(シング)」。そのゆったりとしたアレンジや二人のやりとりが実に楽しい。

また、7曲目の、ロバータ・フラックの名唱とネスカフェ・コーヒーの宣伝で有名な「Killing Me Softly(やさしく歌って)」から「How Deep Is Your Love? (愛はきらめきの中に)」のメドレーは、二人の確かな演奏テクニックに裏打ちされた、情緒溢れる名演だ。
 

Jazz_at_the_bistro_2

 
1970年代ポップスを選曲しているからといって、スタンダードな定番曲も忘れてはいない。10曲目の「Love Letters (ラブ・レター)」などは、惚れ惚れするような清々しい演奏で、スカッと胸がすく思いがする。

しかし、他の選曲はなかなかユニーク。ジャズ界の先達の、例えば、セロニアス・モンク、ポール・チェンバース、ビリー・テイラー、キャノンボール・アダレイ、ジョン・コルトレーンなどの、他のアルバムや他のジャズメンでは選曲されることがほとんど皆無か、あってもその機会は非常に少ないであろう小粋な佳曲がチョイスされており、二人のジャズ・チューンに対する造詣の深さには脱帽である。

まあ、そんな小難しいことは考えなくても、次々に繰り出される二人の演奏に耳を傾けるだけで、素晴らしい時間がそこにある。聴けば聴くほどに、味わい深く奥が深く、それでいて明るく楽しい、ピアノ&ギターデュオの名盤でしょう。

ところで、ギターのラッセル・マローンに注目し始めて早10年あまり。彼のジャズ・ブルースが、結構、気に入っていて、このライブ盤でも、彼のジャズ・ブルースのギターを聴きたいな、と思っていたら、やっぱり、絶品の1曲がありました。

8曲目の「The Intimacy Of The Blues(ジ・インティマシー・オブ・ザ・ブルース)」、むっちゃ粋で格好良くて、コクのあるイチオシの演奏です。

 

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2007年5月11日 (金曜日)

真摯で誠実なジャズは良い。

昨夜、夜半前から吹き出した風は、台風まがいの風で、今日は早朝の5時、「ドーン」という、激しい風の音で目が覚めた。いや〜、凄い風でしたね。この時期に、これだけ、台風みたいに激しく吹く風は経験が無い。そして、昨日に比べて、一気に気温は下がり、朝は、体感として、4月中旬に逆戻り。

しかし、今日は忙しかったなあ。朝、出社して、のっけから、内線電話1時間15分、話しっぱなし。これはもう、電話会議。内線の携帯を手に持って話し続けていたので、腕が硬直して痛くなった。こんなに長くなるんなら、ヘッドセット着けて話すんだった。話し終わってから、長文メールを5本、打ち続け、ネットで調べ物をし、15時からは打合せで、この打合せの所要時間が2時間半。それから、残った仕事をブルドーザーのごとく片付ける。あ〜、疲れた。

こんな忙しい日の帰宅時、帰りの通勤音楽は、落ち着いた、正統派の純ジャズがリラックスできて良い。iPodのジョグダイヤルをグルグル回していて「おおこれじゃ〜」と選んだアルバムが、Benny Green「These Are Soulful Days」。ピアノ〜ベース〜ギターという、オールド・スタイルのピアノ・トリオ。

メンバーは、 Benny Green(p)、Russell Malone(g)、Christian Mcbride(b)。うぉ〜、凄いメンバー構成。グリーン、マクブライド、マローン、それぞれ、アタックが明快で、音が太く、テクニック抜群。ドラムレスでも、音が分厚く、重心が低く、しっかりとしている。スローテンポなブルージーな演奏もコクがあって、アルバムを通じて、気持ちよく聴ける、秀逸な一枚である。
 

These_are_soulful_days

 
グリーンのピアノって正統派。タッチがしっかりしているので、ピアノの響きが躍動的で、抑揚・明暗・濃淡がはっきりしていて、とても「ピアノらしい」音をさせるピアニスト。そして、テクニックは抜群。それでいて、その抜群なテクニックをひけらかすことは無い。実に、真摯で誠実なピアノである。当然、パートナーの、ベースのマクブライド、ギターのマローンも負けちゃいない。グリーンに続けとばかりに、真摯で誠実なベースとギターで、グリーンのピアノを盛り上げ、支える。

そういえば、最近刊行された、小川 隆夫さんの「愛しのジャズメン」というジャズの逸話集をひもとくと、このベニー・グリーンの話が載っている。小川さんの話によると、ベニー・グリーンって、実に誠実な性格をしている若者で、いまどき、こんな若者がいるのか、しかもジャズ・ミュージシャンで、って驚くくらい真摯で誠実だそうだ。加えて、練習好き。練習できない日が二日続くと、不安げになるくらいの練習好きらしい。そうだよな。そのミュージシャンの性格って、音に出るんだよな。本当に、グリーンのピアノは、真摯で誠実である。

グリーンの様な、若手ピアニストは、順調に伸びていって欲しいな、と思う。コンスタントにアルバムを発表しながら、経験と年齢を積み重ね、熟成されていくワインの様な、コクとキレのあるピアニストになっていって欲しいなあ、と、彼のアルバムを聴きながら思った。
 
 
 
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