2024年3月27日 (水曜日)

1983年のスパイロ 『City Kids』

創り出す音世界は、フュージョン・ジャズの音世界の代表的イメージの一つで、フュージョン・ジャズを語る上で、スパイロ・ジャイラは避けては通れない存在。そんなスパイロ・ジャイラの1980年代のアルバムの一気聴きである。

フュージョン・ジャズ人気の後期は1980年代前半。それも大体、1982年くらいまでが、フュージョン・ジャズが「ウケていた」期間で、1983年以降、その人気はガタッと落ちていく。

Spyro Gyra『City Kids』(写真)。1983年のリリース。ちなみにパーソネルは、スパイロ・ジャイラとして、Jay Beckenstein (sax, Lyricon), Tom Schuman (el-p, syn), Jeremy Wall (ac-p, syn), Chet Catallo (g), Kim Stone (b), Eli Konikoff (ds), Gerardo Velez (perc), Dave Samuels (marimba, vib)。加えて、ゲスト・ミュージシャンを多数、招き入れている。

1983年リリースのスパイロ・ジャイラの7作目。先にも述べた様に、1983年といえば、フュージョン・ジャズ人気がガタッと落ちて下降線を辿り出した頃。そんな環境激変の中でも、スパイロ・ジャイラは、自らのオリジナルなサウンドをしっかり維持し、さらに洗練している。

冒頭のタイトル曲「City Kids」を聴くと、スパイロ・ジャイラも他の例に漏れず、デジタル録音の洗礼を受けて苦戦しているなあ、と感じる。音のエッジが必要以上に立っていて、ビートが鋭角で攻撃的。そんな平板傾向な音の広がり、奥行きの中で、精一杯、ダイナミックで洗練された、ソフト&メロウで、ファンキーなビートの効いた、スパイロ・サウンドを創造している。
 

Spyro-gyracity-kids

 
ベッケンスタインのサックスとサミュエルズのマリンバが織りなすカリビアンなアンサンブル。スパイロ・ジャイラの音の特徴はしっかり引き継ぎ、ギターが効果的にリフを刻み、エレベとドラムのリズム隊がそこはかとなくファンキーなリズム&ビートを刻む。

この盤のサウンドの特徴は「ライヴ感」。アルバムのライナーを読むと、ベッケンスタインいわく「プロデュースを控えめにして、ライブ感を出すことに主眼をおいてこのアルバムを作った」とのこと。確かに、その雰囲気はしっかり感じ取ることが出来て、5曲目「Islands in the sky」、続く「Conversation」は、おそらく一発録りな雰囲気で、ベッケンスタインの狙いは十分、実現されているのではないか、と感じる。

当時、流行のレゲエ・テイストのトロピカル・ナンバー「Nightlife」など、アレンジの工夫もあって、サウンドのマンネリ感は無い。我が国ではあまり人気の無いアルバムだが、米国では、ビルボード誌では、トップ200アルバム・チャートで 66 位、同誌のジャズ・アルバム・チャートで2位に達した、とのこと。

確かに今の耳で聴くと、なかなかに内容充実、スパイロ・ジャイラの個性をしっかり出しつつ、上質なフュージョン・ジャズが展開されている、と再評価。好盤である。
 
 

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2024年3月26日 (火曜日)

スパイロ・ジャイラのデビュー作

スパイロ・ジャイラ(Spyro Gyra)は、フュージョン系バンドの代表格。1977年に米国にて結成、トロピカルな電気サウンドをメインに『Morning Dance』『Catching the Sun』『Carnaval』などのヒット盤を量産。現在まで、20枚以上のアルバムを制作、累計1,000万枚以上のアルバムを売り上げ、フュージョン系バンドの中でもかなりの成功を収めている。

活動の中、スムース・ジャズっぽい内容のアルバムもあるが、基本は典型的な「フュージョン・ジャズ」。スパイロ・ジャイラの創り出す音世界は、フュージョン・ジャズの音世界の代表的イメージの一つで、フュージョン・ジャズを語る上で、スパイロ・ジャイラは避けては通れない存在である。

『Spyro Gyra』(写真左)。1978年の作品。ちなみにパーソネルは、Jay Beckenstein (sax, perc), Jeremy Wall (p, key, org, syn), Jim Kurzdorfer (b), Tom Walsh (ds, perc), Umbopha Emile Latimer (congas, Perc) がメインのメンバー。ここにゲスト・ミュージシャンが加わっているが、詳細は割愛する。スパイロ・ジャイラのデビュー作である。

ちなみに、バンド名の元々意味は「アオミドロ(Spiro Gyra)」。バンド結成時、バーのオーナーが綴りを間違えて覚えていた「正)Spiro Gyra → 誤)Spyro Gyra」を、そのままバンド名にした、とのこと。なんか、とてもマニアックな響きのする小粋なネーミングなので、意外と高尚な命名の意味があるバンド名かな、と思ったが「アオミドロ」とは(笑)。
 

Spyro-gyra

 
リズム&ビートは以降の作品よりは少し軽めだが、スパイロ・ジャイラ独特の音の個性と特徴はしっかり押さえられている。パーカッションを上手く活用したトロピカルな雰囲気のフュージョンな曲想や、サックスとマリンバが織りなすカリビアンなアンサンブル、コンテンポラリーなメインストリーム・ジャズ志向など、スパイロ・ジャイラの得意技がズラリと織り込まれている。

スパイロ・ジャイラの個性と特徴の全てが詰め込まれているので、ちょっと「とっ散らかった」散漫な印象を受けるが、デビュー作なので仕方がない。スパイロ・ジャイラの全てを詰め込むだけ詰め込んでいる「ショーケース」の様な内容。

それでも、収録されたそれぞれの曲は出来が良く、聴き心地の良いキャッチャーな曲が並んでいる。冒頭の「Shaker Song」は、米国アダルト・コンテンポラリー・シングル・チャートで16位に到達し、マンハッタン・トランスファーが『Extensions』(1979) でカヴァーしている名曲。2曲目「Opus D'Opus」、4曲目「Pygmy Funk」は、コンテンポラリーなメインストリーム・ジャズ志向のフュージョン。

元々は、小さなインディーレーベル、Crosseyed Bear Productionsから、セルフ・リリースされたデビュー盤。満足なプロデュースに恵まれなかったであろう、オリジナルなブランド・サウンドを確立させる前の「ショーケース」の様な内容だが、後のバンド・サウンドを想起させる個性と特徴のフラグメンツはこの盤に出揃っている。
 
 

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2019年11月30日 (土曜日)

1970年代ロックのカヴァー集

以前にリリースされた既出のアルバムを色々と漁っては聴き直していたので、そんなに前作と間が空いたのか、とビックリした。スパイロ・ジャイラの新作は約6年振りのリリース。スパイロ・ジャイラは1974年の結成だから、結成以来、既に40年以上が経過している、フュージョン&スムース・ジャズのグループの老舗中の老舗である。

Spyro Gyra『Vinyl Tap』(写真左)。2019年10月のリリース。メンバーは、90年代前半から続く浮動の4人、Jay Beckenstein (sax), Tom Schuman (key), Julio Fernández (g), Scott Ambush (b) と、新加入のドラム奏者 Lionel Cordew。前任のドラム奏者 Lee Pearson は前作1作のみで交代となったようだ。

出てくる音は、確実に「スパイロ・ジャイラ」の音。冒頭の曲「Secret Agent Mash」の演奏をちょっと聴いただけで、それと判る個性。で、この冒頭の「Secret Agent Mash」って、どこかで聴いたことがある。というか、よく聴いた。ロリンズの演奏だ。そう「アルフィーのテーマ」。そして、2曲目以降、どの曲も「あれっ、どっかで聴いたことがあるぞ」という曲ばかりなのだ。聴き進めるにつれ、思わず頬が緩み、ニコニコしてくる。

この盤の収録曲を列挙すると以下の様になる。1曲目のジョニー・リバースの「Secret Agent Mashと8曲目のオリヴァー・ネルソンの「Stolen Moments」のジャズの有名曲以外、1970年代のロック、ソウルの名曲のカヴァー演奏がズラリである。1970年代ロック&ポップスも得意ジャンルとする私としては嬉しいことこの上無し、である。
 
 
Vinyl-tap  
 
 
1. Secret Agent Mash(Johnny Rivers)
2. Sunshine Of Your Love(Cream)
3. Can’t Find My Way Home(Blind Faith/Steve Winwood)
4. What A Fool Believes(The Doobie Brothers)
5. The Cisco Kid(War)
6. You’ve Got To Hide Your Love Away(The Beatles)
7. Tempted(Squeeze)
8. Stolen Moments(Oliver Nelson)
9. Carry On(CSN&Y)

カヴァーされた曲はどれもが名曲揃い。それが故にメイン・フレーズが印象的かつ個性的なものが多く、安易にカヴァーすると、趣味の悪い「軽音楽」っぽくなるのだが、スパイロの場合はそうはならない。それぞれ、メイン・フレーズはなぞらえるだけで、ドンドンとアドリブ部に入って、ジャズっぽいインタープレイを展開する。このアドリブ部をだけ聴くと、何の曲だかまるで分からない。

このアレンジが良い。名曲の持つ魅力的なメイン・フレーズに頼らないところがジャズっぽい。実は今回のスパイロの新作、往年のロックやポップス、ジャズ、ソウルのカヴァー集という触れ込みで、ちょっと不安だったのだが、そんな不安はこの新作を一度聴くだけで全面的に払拭された。スパイロ・ジャイロって、未だに隅に置けんなあ。
 
 
 
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2016年4月25日 (月曜日)

最近ヘビロテな「スパイロ盤」

Spyro Gyra(スパイロ・ジャイラ)は、フュージョン・ジャズの伝説的バンド。メンバーの激しい変遷を経ながら、現在も活動中である。1978年、ファースト盤『Spyro Gyra』 を Amherst Records よりリリース、20万枚を超すヒットとなった。翌年1979年には、セカンド盤『Morning Dance』 をリリース、70万枚以上のセールスを上げ、ゴールド・ディスクも獲得した。

僕はこのセカンド盤『Morning Dance』でスパイロ・ジャイラにはまった。続くサード盤『Catching the Sun』で更にはまった。カリビアンな響き、ラテンな響きが良かった。スティールドラム、サックス、エレピ、ヴィヴラフォン、ベース、エレギ等々総動員して、爽快でメロディアスな「海辺のフュージョン」。これがとにかく良かった。

そんなスパイロ・ジャイラであるが、1980年代以降、スムース・ジャズが台頭する中、スパイロ・ジャイラの音楽性は、R&B、ファンク、ポップスの音楽的要素を織り込んでいて、現在に至るまで「フュージョン・ジャズ」の雰囲気を色濃く残している。1979年以降のオールド・ファンとしては、そこが良い。

最近、結構良いなあ、と思いながら繰り返し聴くスパイロ・ジャイラのアルバムが『Original Cinema』(写真左)。2003年のリリース。架空のサウンドトラック仕立てのコンセプト・アルバム。
 

Original_cinema1

 
サウンドトラックというのは彼らなりのジョークらしく、アルバム全体を聴き終えても、別にサウンドトラックとして特別なものを感じることはありません。10CCの『オリジナル・サウンドトラック』のジャズ版という意見もありますが、ちょっと「こじつけ」っぽいなあ(笑)。

僕がこのアルバムをスパイロ・ジャイラのお気に入り盤として繰り返し聴く理由は、このアルバムの持つ「ジャズっぽさ」。明らかにフュージョン・ジャズの演奏なのですが、音のそこかしこに「コンテンポラリーな純ジャズ」な雰囲気を感じる。これがこのアルバム『Original Cinema』の良さです。

軽快でジャジーなシャッフルのリズム&ビートに乗った冒頭の「Bump It Up」など、フュージョンな演奏の中に、しっかりと純ジャズな雰囲気を感じて、実に良い雰囲気です。お得意のカリビアンな響きの曲あり、ラテンな展開の曲ありで、バラエティーに富んだ内容ですが、一貫してジャジーなフュージョン・ジャズというところが、このスパイロ・ジャイラの優れたところ。

良いフュージョン盤です。酸いも甘いもかみ分けることの出来る「ベテランなフュージョン者」の方々に敢えてお勧めな盤です。とにかく、1970年代後半のフュージョン・ジャズの雰囲気をしっかりと残しつつ、加えて、コンテンポラリーな純ジャズな響きを宿している。聴いていて「も〜たまらん」好盤です。
 
 
 
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2012年11月 8日 (木曜日)

邦題は『遙かなるサンファン』

このアルバムは完璧なスムース・ジャズである。1982年のリリース。1982年にして、この完成度の高さ。Spyro Jyra(スパイロ・ジャイラ)はフュージョン・バンドから、スムース・ジャズへ、非常に上手くモデル・チェンジした。

そのアルバムとは『Incognito(インコグニート)』(写真左)。インコグニートとは「匿名(者)」の意味を持つ。なるほど。だから、このジャケット・デザインなんか。このジャケット・デザインはまるで「ヒプノシス」。プログレ・ロックだったらあり得るが、フュージョン・ジャズではあり得ない。レコード屋でこのジャケットを見た時は「これはちゃうやろ〜」と思わず呟いた。

このアルバムに詰まっている演奏の数々は、どれもが端正で整然としていて、全く破綻の無い、非常にテクニックにも歌心にも優れたフュージョン・ジャズ。後の「スムース・ジャズ」に繋がる、とても聴きやすく、とてもキャッチャーで、とてもメリハリの効いた優れものである。

演奏テクニック、ソングライティングのセンス、演奏のアレンジ、フロント楽器の歌心、どれもが完璧。特に、Jay Beckenstein(ジェイ・ベッケンスタイン・写真右)のソプラノ・サックスの音色が良い。ブラスが鳴り響き、切れ味の良い、哀愁感漂う、実にキャッチャーなフレーズの数々。しかし、この読みにくい、口に出して言い難い、ちょっと長いので覚え難い名前で損してるよな、ベッケンスタインって・・・(笑)。

僕は特に、3曲目「Harbor Nights」〜 4曲目「Stripes」〜 5曲目「Oasis」の辺りの流れにグッとくる。哀愁感漂うソプラノに、メリハリの効いたダイナミックな展開、印象的なエレギのフレーズに、ビートの効いたエレベ。切れ味の良いドラムも凄い。
 

Incognito

 
特に、スパイロ・ジャイラって、ブラスの音色が凄く良い。明るく輝く様なブラスの響きに、そこはかとなく漂う哀愁感が堪らない。そして、演奏全体の雰囲気がドライ。乾いている。この「乾いている」ところがミソで、 この乾いた演奏の中に、ウェットな哀愁感漂うソプラノ・サックスがス〜ッと入ってくるのだ。演奏全体の陰影がグッと濃くなった様な印象を受ける。いわゆる「スパイロ・マジック」である。

とにかく健康優良児的な明るくて乾いた演奏なので、決して、夜のしじまの中で聴くことはないけど、朝日の中で、モーニング・コーヒーを飲みながら耳を傾けるのにピッタリなスムース・ジャズです。

しかし、このアルバム・タイトルの『Incognito(インコグニート)』。邦題は『遙かなるサンファン』。原題とは全く異なる。なんなんだ、この邦題・・・。

はあ〜なるほど。2曲目の「Old San Juan」の サン・フアン(アメリカ合衆国プエルトリコの都市の名前・世界遺産登録されている)を取ってきたのか。まあ、邦題を「匿名」とするのもなんやし、「インコグニート」とシンプルに仮名表記するにも、パッとしなかったんやろうなあ。

ジャケット・デザインと言い、邦題と言い、なんだか「引いて」しまいそうなアルバムですが、内容は素晴らしい出来です。スムース・ジャズの原点の一枚として、歴史的にも重要なアルバムだと思います。

 
 

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2012年9月10日 (月曜日)

スムース・ジャズの原点のひとつ

Spyro Gyraの『Freetime』(写真左)。1981年のリリースになる。このアルバムは、スパイロ・ジャイラの個性を定着させたターニング・ポイントとなったアルバムだと認識している。

1979年の出世作『Morning Dance』から『Catching the Sun』『Carnaval』と、アルバム・ジャケットのイラストレーションの雰囲気も統一されていて、そのアルバム・ジャケットの雰囲気と、音世界の中で。そこはかとなく香るラテンの雰囲気から、僕は勝手に「トロピカル3部作」と呼んでいる。

ちなみに、この3作のアルバム・コンセプトは、当時のフュージョン、つまり、ハイテクニックで、印象的なフレーズを前面に押し出し、ソフト&メロウな雰囲気を醸し出しつつ、疾走感、爽快感溢れる8ビート中心、電気楽器中心のジャズ、といった雰囲気を忠実に追求したものになっている。

しかし、そのフュージョンな雰囲気、フュージョンな音作り、というのは、所詮は「流行」の世界であって、恒常的な個性とするには、もう少し、その音楽性を煮詰める必要があった。

という、バンドとしての悩ましいタイミングの中でリリースされたアルバムが『Freetime』。このアルバムには、フュージョン・ジャズの後、その要素をしっかりと引き継いだ「スムース・ジャズ」の礎となる音作りがなされている。

僕は、「スムース・ジャズ」とは、フュージョン・ジャズ、ポップ・ジャズをベースに、R&Bのテイストを融合させ、高度な音楽性を保持しながらも「聴き易い」「聴き心地の良い」ジャズという解釈をしている。そういう意味で、このスパイロ・ジャイラの『Freetime』は、それまでの「トロピカル3部作」に比べて、ファンクネスな雰囲気が強くなっており、リズム&ビートについても、メリハリの強い、R&B的なビートのノリが前面に押し出されている。
 

Freetime

 
冒頭のタイトル曲「Freetime」が、その象徴的な演奏と言えるだろう。ビートが強く効いたエレベの響き、心地良い爽快感溢れるシンセのフレーズ、そして、そこはかとなくファンクネスを漂わせながらも、印象的な響きとキャッチャーなフレーズが印象的なソプラノ・サックスの響き。 演奏全体の雰囲気が、それまでのフュージョン・ジャズの雰囲気とはちょっと違うことに気が付く。

テクニック的には、超絶技巧なものなんですが、決して、それを前面に押し出すこと無く、印象的なフレーズを前面に押し出し、ソフト&メロウな雰囲気を醸し出しつつ、疾走感、爽快感溢れる8ビートなエレクトリック・ジャズを表現する。所謂、後のスムース・ジャズ的な演奏を前面に押し出している。そういう意味で、当時のスパイロ・ジャイラは、フュージョン・ジャズの最先端を走っていたバンドのひとつと言えます。

青空に舞い上がれ! 
最新NYサウンドと爽やかなメロディー!
豪華ミュージシャンをバックに 
スパイロ・ジャイラの意欲みなぎる第5作!」

LP時代の帯紙に書かれたキャッチ・フレーズですが、ちょっと赤面ものではありますが、この『Freetime』のアルバムとしての雰囲気をまずまず言い得ていると思いますね。でも、ちょっと気恥ずかしい、歯の浮くようなフレーズが並んでいて、声を出して読むの憚られるレベルですねえ(笑)。 

米国東海岸を代表するフュージョン・グループ「スパイロ・ジャイラ」は、このアルバムを境に、スムース・ジャズ化していきます。そんな、スムース・ジャズなスパイロ・ジャイラの原点が、このアルバム『Freetime』にギッシリと詰まっています。フュージョン・ジャズの、スムース・ジャズの名盤の一枚に数え上げるべき、なかなかの内容の優秀盤です。
 
 
 
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2010年3月29日 (月曜日)

「トロピカル三部作」の最終作

気分が優れない時、「よしっ」とばかりに、ポジティブな気合いを入れ直す時は、決まって、バリバリのフュージョン・アルバムを選択する。メロディアスに心地良く、超絶技巧ではあるが、それをひけらかすことが無い。そんな奥ゆかしいフュージョン・アルバムを選択する。

そんな時、度々選択するのが、スパイロ・ジャイラ(Spyro Gyra)。僕は、このスパイロ・ジャイラの『Morning Dance』『Catching the Sun』『Carnaval』の3部作。僕が勝手に名付けた「トロピカル三部作」が大好きだ。アルバム・ジャケットのイラストも共通性があって大好きだ。この「トロピカル三部作」は、僕が心をリラックスさせ、ストレスを解消させる「最終兵器」である。

今日は、そのトロピカル3部作の最終作『Carnaval』(写真左)を選択。冒頭の「Cafe Amore」は、完璧なトロピカル・フュージョン。カリビアンな響きが心地良い、トロピカルなフュージョン。スパイロの「トロピカル3部作」って、冒頭の1曲で「やられちゃう」んだよな。カリビアンなトロピカル・フュージョンに「やられちゃう」んだよね〜。どうも、僕は、トロピカル・フュージョンに、カリビアンな響きに「からきし弱い」。

でも、2曲目以降、単純に、当時売れ筋のトロピカル・フュージョンで埋め尽くすことが無いところが、スパイロの優れたところ。前作の『Catching The Sun』の特徴だった、アーバンな雰囲気の、ちょっとハードでファンキーなフュージョン・ジャズをベースに、ソフト&メロウなトーンを織り交ぜて、アーバンではあるが、キャッチャーでメロディアスな、ポジティブで聴き易い、後の「スムース・ジャズ」と呼ばれるフュージョン・ジャズのプロトタイプ的な演奏が続々と続く。
 

Spyro_carnival

 
前作での、ちょっとハードでファンキーなフュージョン・ジャズをもっと聴き易くした、スパイロ・ジャイラのフュージョン・ジャズの完成形がこのアルバムに詰まっている。スムース・ジャズを彷彿とさせる、印象的なフレーズを散りばめながら、ダイナミックな展開が素晴らしい「Awakening」、アーバンな疾走感が溢れる、ポップでリズミカルな「Sweet and Savvy」。「Carnaval」は洗練されたアーバンなアレンジのトロピカル・フュージョン。収録されたどの曲も魅力的な演奏ばかりである。

この『Carnaval』で、スパイロ・ジャイラのフュージョン・ジャズは確立された。輝かしいブラスの響き、突き抜けるような爽快感溢れるフロントのサックスとペットの音色。ポジティブでトロピカルであるが、アーバンでお洒落なビートが漂うバックのリズムセクション。そして、なによりも「打ち込み」に全く頼らない、人間が演奏する、人間味溢れる超絶技巧な演奏テクニック。これぞ、スパイロの個性である。

発売当時、ブレッカー兄弟、ウィル・リー、ハイラム・ブロック、ジョン・トロペアなど豊富なゲスト陣の参加が持てはやされたが、今、聴き直してみると、その豊富なゲスト陣は、全て、スパイロの個性のパーツとして、スパイロの音楽の中に溶け込んでいる。

このスパイロの『Carnaval』は、1980年のリリース。1980年と言えば、フュージョン・ジャズが、完全に成熟しきって、一気に下降線に入った頃の「峠の群像」の様なアルバム。フュージョン・ジャズを越えて、後のスムース・ジャズに繋がる、完全に成熟したフュージョン・ジャズがここにある。 

銀歯が欠けて、治療中の歯。歯の仮の詰め物が取れて、なんだか、しくしく痛い。今日は急遽、歯医者へ。何とか仮の詰め物を修復してもらい、痛みも改善。でも、歯医者は納得しない。歯が割れているかも、と恐ろしいことを。患者を不安に貶める歯医者、この歯の治療が終わったら、歯医者変えようかなあ。今日は、スカッとするフュージョンということで、スパイロを選択。ちょっと気分も持ち直したかなあ。
 
 
 
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2010年2月18日 (木曜日)

スムース・ジャズの源の一つです

僕の大学時代は、フュージョン全盛真っ盛り。フュージョン・ジャズも成熟指揮って、マンネリの影が忍び寄る、そんな峠を越えた「斜陽の時代」に入りかけたそんな時代。

当然、大学生活では、純ジャズは構えて聴き、生活の中で聴くジャズはフュージョンが中心。そんな生活の中で、しばらくの間、毎朝、起き抜けに聴いたフージョン・ジャズのアルバムがある。Spyro Gyraの『Catching The Sun』(写真左)。

冒頭の表題曲「Catching the Sun」が良い。ジャケット・デザインのイメージそのままに、トロピカルで爽快感溢れる、ネイチャー・ジャズという雰囲気が、朝の起き抜けにピッタリなのだ。爽快感が寝ぼけた頭を突き抜ける。実に清々しい気分になる。

起き抜けに決まって「Catching the Sun」。下宿の同居人からは「またこれか〜」なんて、毎日小言を言われたけれど、気にしない気にしない。このトロピカルで爽快感溢れる、ネイチャー・ジャズという雰囲気が良いのだ。今も良いのだ(笑)。
 

Catching_the_sun

 
しかし、このアルバム、ジャケット・デザインから受けるイメージとは違って、2曲目からは、アーバンな雰囲気の、ちょっとハードでファンキーなフュージョン・ジャズが続きます。1曲目「Catching the Sun」からの、この雰囲気の落差が、これまた「良い」。このアーバンでハードな雰囲気の楽曲で、起き抜けのボンヤリした頭がはっきりと覚醒する。

このアルバムは、2曲目以降の、ちょっとハードでファンキーなフュージョン・ジャズの楽曲が、実に内容が良く、優れていると思います。後の、現代の「スムース・ジャズ」の源と言って良い、当時のフュージョン・ジャズとは一線を画した、内容とレベルが一段上がった演奏が印象的。

そして、Spyro Gyraの良さは、キャッチーで親しみやすいメロディーと絶妙なアンサンブルです。そして、歌心あふれるソロも魅力的。とにかく判りやすいし、親しみやすい、聴きやすい。これが、Spyro Gyraの最大の武器ですし、僕が、スムース・ジャズの源とする所以です。

『Morning Dance』『Catching the Sun』『Carnaval』。僕が勝手に名付けた「spyro gyraのトロピカル3部作」の2枚目。カリビアンな雰囲気から入って、アーバンな雰囲気の、ちょっとハードでファンキーな世界へ。良い感じです。今もこの『Catching The Sun』は大好きなフュージョン・アルバムの一枚です。
 
 
 
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2007年4月27日 (金曜日)

疲れたときにはフュージョンを・・・

さすがに、今朝は、昨日までの出張の疲れが残って、朝、目覚ましが鳴っても、すぐには起きられない。なんだか、頭がボーッとしたまま、会社へ。午前中は、まだ勢いで頑張っていたが、昼ご飯を食べてからというもの、眠いのなんのって。午後の打合せでは、眠たくて眠たくて、寝たらマズイので、寝ないように、ズーッと喋っていた。打合せの時、睡魔に打ち勝つには、積極的に喋るのが一番(笑)。

さて、これだけ疲れが残っていると、通勤音楽もヘビーなヤツ、真面目でテンションの高いヤツは、生理的に受け付けない。睡魔が襲ってくるのだ。仕事の疲れが残っている時の通勤音楽は、爽やかで聴き心地の良いフュージョンが一番。今日は、かなり久し振りに、スパイロ・ジャイラの「モーニング・ダンス」を聴いた。

スパイロ・ジャイラといえば、フュージョン全盛時代に一世を風靡した人気バンド。ニューヨーク州最北端の都市バッファローで1975年にグループ結成。グループ名はバンドのリーダーが、学生時代の生物の授業で、spirogyra(アオミドロ)と書くべき所をspyro gyraとスペルを間違えて書いたことから来ている。今回聴いた「モーニング・ダンス」は、1979年のリリースで、彼らの代表作である。
 

Spyro_jyra

 
これが爽やかで、リズミックで、叙情的で、良いんだなあ〜。ジェイ・ベッケンシュタインのサックスの暖かいサウンドとスチール・ドラムが特徴的で、カリビアンな雰囲気が大好き。南国の海を感じながら、心の中に爽やかな風が吹き抜ける。

とにかく、オシャレで爽やかで、それでいて、演奏は実にしっかりしている、プロフェッショナルなフュージョンです。ラテン調の明るい曲が多かったことも手伝って、「軽い音」「お気楽な音」という心ない評価もありますが、彼らの音楽やライブの技術は高いです。バカにしてはいけません(笑)。

僕たちの大学時代、僕たちの仲間の間では「マスト・アイテム」でしたね。古墳堀りにいくドライブがてら、下宿でのんびり一人で寛ぐ時、女の子と行きつけの喫茶店でお話する時、スパイロ・ジャイラは欠かせませんでしたね。

このスパイロ・ジャイラの「モーニング・ダンス」を聴いていると、頭の中は、だんだんカラッポになり、リラックスした暖かい雰囲気に癒される感じがする。これは学生時代から今も変わらない。
 
 
 
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  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
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