ジャズ喫茶で流したい・230
コロナワクチンの第3回目接種が終わった。が、きっちり副反応が出てダウンしている。今回はモデルナを選択したのだが、ファイザーだろうがモデルナだろうが、体質的に絶対に発熱するように出来ているらしく、今回も一昨日の夜中から昨日にかけて、38度の発熱〜解熱剤を飲んだら平熱〜解熱剤の効力が切れたら発熱を繰り返した。今朝は平熱になったが、夕方から微熱が出てきて閉口している。
副反応の発熱時、床に入っていると、病気では無いので意識ははっきりしていて、とにかく暇である。ということで、IPhoneでジャズをずっと聴いていた。特に、スタン・ゲッツとマッコイ・タイナーを集中して聴いていたのだが、本当に暫く聴いていなかった好盤に出くわしたりして、これはこれでなかなか有意義な一時ではあった。
David Murray『Special Quartet』(写真左)。1990年3月26日の録音。ちなみにパーソネルは、David Murray (ts), McCoy Tyner (p), Fred Hopkins (b), Elvin Jones (ds)。非コルトレーンな伝統的スタイル踏襲なサックス奏者、デヴィッド・マレイのワンホーン・カルテット盤。我が国のDIWレコード(アヴァンギャルド ジャズに特化した日本のレーベル)からのリリース。
もともと、デヴィッド・マレイはフリー〜アヴァンギャルド・ジャズ志向のサックス奏者である。が、この盤では、ストレートアヘッドな、とっても硬派でネオ・ハードバップなブロウを展開している。
最初、誰だか判らなくて聴いていて、コルトレーンの様にストレートなブロウなんだが、コルトレーンの様な吹きっぷりとは異なる、かなり伝統的で切れ味の良いブロウが特徴。誰だこれ、と思ってパーソネルを見たら、デヴィッド・マレイで思わずビックリ。
バックのリズム・セクションに、コルトレーンの伝説のカルテットから、マッコイ・タイナーとエルヴィン・ジョーンズが参加。ベースのホプキンスはマレイの相棒とも言うべき存在。このリズム・セクションから、レーベルとしては、マレイにコルトレーン・ライクなブロウを期待したのだろうが、マレイは意に介せず、マレイ独特のブロウに終始しているところがこの盤の面白さ。
それが、冒頭のコルトレーン作「Cousin Mary」の演奏で良く判る。どう聴いたって、コルトレーン・ライクでは無い。他の選曲の曲目、自作の「Dexter's Dues」、エリントンの「In A Sentimental Mood」などを見たって、コルトレーン・トリビュートでは無い。マッコイもエルヴィンもそこは良く心得ていた様で、コルトレーンの伝説のクインテットとは違う、マレイに合ったバッキングをしているところがこれまた良い。
しかし、我が国のDIWレコード、デヴィッド・マレイの優れた内容のアルバムを沢山残していて、良い仕事してますね。このストレート・アヘッドなデヴィッド・マレイのテナー、すっごく魅力的で、とても良い音だしてます。好盤ですね。
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