2024年9月18日 (水曜日)

ナットのエレ・ジャズ・ファンク

9月も半ばを過ぎたというのに「暑い」毎日である。熱中症を警戒の「引き篭もり」の日々がまだ継続中。確実に運動不足になりつつあるのでが、これはこれで仕方がない。涼しくなったら、せっせとウォーキングをしてリカバリーする予定。

「引き篭もり」の部屋の中で聴くジャズ。硬派な純ジャズをメインに聴き続けてきたら、流石に「飽きてきた」。ふっと思い出したのが「CTIジャズ」。純ジャズの耳安めに、8月中は「ボサノバ・ジャズ」を聴いていたが、9月に入って、流石にボサノバでもないよな、ということで止めた。そう、9月の純ジャズの耳休めは「CTIジャズ」である。

Nat Adderley『You, Baby』(写真)。1968年3, 4月、Van Gelder Studioでの録音。ちなみにパーソネルは、Nat Adderley (cornet), Jerome Richardson (ss, fl), Joe Zawinul (el-p), Ron Carter (b), Grady Tate (ds) が演奏のメインのクインテット。ナットのトランペットとリチャードソンのソプラノ&フルートがフロント2管。

そこに、以下の伴奏隊がつく。Harvey Estrin, Romeo Penque, Joe Soldo (fl), George Marge (fl, oboe), Al Brown, Selwart Clarke, Bernard Zaslav (viola), Charles McCracken, George Ricci, Alan Shulman (cello), Bill Fischer (arr, cond)。フルートが大活躍、オーボエの独特な音色、弦はチェロとヴィオラだけのユニークな編成。

聴いてズバリ、CTIサウンドによる「エレクトリック・ジャズ・ファンク」である。イージーリスニング志向でありながら、甘いサウンドでは無い。意外と硬派でしっかりと趣味の良いビートの効いたソフト&メロウなジャズ・ファンクである。
 

Nat-adderleyyou-baby

 
そんなビートの効いたソフト&メロウなジャズ・ファンクな雰囲気の中で、ナットの繊細で流麗な電気コルネットが、ファンクネスを漂わせながら、ソウルフルなフレーズを奏でていく。バリバリと吹くのでは無い、繊細に流麗にリリカルに電気コルネットを吹き上げる。このナットのコルネットのプレイが印象的。

エレピを担当するのは、ジョー・ザヴィヌル。ナットとは、兄のキャノンボールのバンドで一緒だったが「犬猿の
仲」だったらしい。しかし、この盤では、ザヴィヌルの流麗で耽美的でファンキーなエレピが実に良い雰囲気を醸し出している。このザヴィヌルのエレピの音色とフレーズが、この盤の「趣味の良いビートの効いたソフト&メロウなジャズ・ファンク」の音作りを決定付けている。

収録されたどの曲も「趣味の良いビートの効いたソフト&メロウなジャズ・ファンク」として良い雰囲気を醸し出しているが、2曲目のカントリーのヒット曲「By the Time I Get to Phoenix」や、3曲目のナット作「Electric Eel」や、4曲目のザヴィヌル作の「Early Chanson」辺りは聴き応え十分。

8曲目の「New Orleans」は、ソウルフルな演奏が印象的。9曲目「Hang On In」は8ビートの流麗なバラード、そして、ラストの「Halftime」は、マーチングを融合させたジャズ・ファンクで大団円。

ナットの吹くセルマー社の電化コルネットが実に効果的に響く、CTIの「エレクトリック・ジャズ・ファンク」の佳作の一枚。内容的に硬派なジャズ・ファンクなので、「スピーカーに対峙してジックリ聴き込む」にも十分に耐える好盤です。
 
 

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2022年5月24日 (火曜日)

ナットとヴィンセントに外れ無し

「小粋な」ジャズ盤を求めて、まだ聴いたことの無い、「小粋な」内容そうなアルバムを発掘しては選盤している。基本的に、冒頭1曲目の演奏をじっくり聴いて、これは「小粋な」ジャズ盤として、2曲目以降を聴くか、1曲目で聴くのを止めるか、を判断している。逆に、パーソネルを確認して、これは「小粋な」ジャズ盤に違いない、と一気に聴き通す場合もある。

Nat Adderley Quintet『We Remember Cannon』(写真左)。1989年11月18日、スイスのアールブルク「Moonwalker Club」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Nat Adderley (cor), Vincent Herring (as), Arthur Resnick (p), Walter Booker (b), Jimmy Cobb (ds)。リーダーのナット・アダレイのコルネットと、ヴィンセント・ハーリングのアルト・サックスがフロント2管のクインテット編成。

このライヴ盤の録音年は1989年。純ジャズ復古が実現し、新伝承派やM-BASE派の硬派なネオ・ハードバップがトレンドになっていた時代。リーダーのナットは58歳。全盛期を過ぎて、大ベテランの域に差し掛かった頃。さすがに1980年代のナットのリーダー作は「平均点」レベルの盤が多いのだが、ヴィンセント・ハーリングとフロントを張ったアルバムは、どれもが充実した内容で外れが無い。
 

Nat-adderley-quintetwe-remember-cannon

 
このライヴ盤『We Remember Cannon』は、内容的には「キャノンボール・アダレイ」のトリビュート。ただ選曲を見渡して見ても、キャノンボールの自作曲は無く、ナットの自作曲も有名な「Work Song」1曲。他の6曲はスタンダード曲。どの辺が「キャノンボール・トリビュート」なのか良く判らないが、内容的には、白熱した素晴らしいライブ演奏が堪能出来る優れもの。

ヴィンセントのアルト・サックスが絶好調で、雰囲気的に「キャノンボール寄り」で吹きまくっている。この絶好調のヴィンセントのアルト・サックスに煽られて、ナットのコルネットもバリバリに吹きまくっている。良きフロント2管である。バックのリズム隊では、ジミー・コブのドラムが元気一杯。このライブ盤の時でコブは60歳。ドラムソロも交えて、バンバン叩きまくって、フロント2管を鼓舞している。

昔のハード・バップ期、ファンキー・ジャズ華やかなりし頃に戻った様な、熱気溢れるヴァイタルな演奏がとても良い。各曲のアドリブ・フレーズも、引用含めて「小粋な」ものが多く、聴いていて楽しい。やっぱり、ナットのヴィンセントとフロントを張った盤には外れが無い、と思っていたが、このライヴ盤についても「大正解」。「小粋な」ライヴ盤として、結構楽しめる内容です。
 
 

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2021年8月 2日 (月曜日)

ニューオリンズでの他流試合

1970年代、何故か、我が国では「キャノンボール兄弟」はウケが悪かった。兄弟が奏でる「ジャズ・ファンク」が、殊の外、我が国の硬派なジャズ者の方々のお気に召さなかったみたいで、兄のキャノンボールは「ファンクの商人」と揶揄され、弟のナットは「ファンクの商人の弟」と揶揄された。でも、僕は「キャノンボール兄弟」がお気に入りなんですけどね(笑)。

Nat Adderley『In the Bag』(写真左)。1962年5月19日、ニューオリンズでの録音。別タイトル『The Adderley Brothers in New Orleans』でリリースされたこともある。ちなみにパーソネルは、Nat Adderley (cor), Cannonball Adderley (as), Nat Perrilliat (ts), Ellis Marsalis (p), Sam Jones (b), James N. Black (ds)。

キャノンボール兄弟の「ニューオリンズ詣」である。パーソネルを見ると、ニューオリンズから、テナー・サックスのナット・ペリリアット、ドラムのジェームス・N・ブラック、そして、ピアノにエリス・マルサリス(ウィントン・マルサリスのお父さん)が参加している。NYからキャノンボール兄弟、そして、ベースのサム・ジョーンズ。フロント3管のセクステット編成である。
 

In-the-bag

 
面白いのは、この盤、わざわざニューオリンズまで出向いての録音なのに、LP時代に収録の7曲は「小粋なハードバップ」。ハードバップな演奏となれば、ニューオリンズから参加のメンバーは若くてちょっと弱い。逆に、キャノンボール兄弟の張りのあるパフォーマンスが際立っている。年齢的にも充実していた時期で、兄弟の吹き回しは見事。特に、ナットのコルネットが良い音している。

しかし、この内容ではわざわざニューオリンズまで出向いた意味が無いのだが、CDリイシュー時にボートラとして収録された2曲「The Popeye」や「The Gospel Truth」は、思い切りニューオリンズ・ディキシー風。あまりにあからさまにニューオリンズ風な演奏なので、LP時代には収録する場所が無かったのかな。

いずれにしろ、CDリイシュー時のボートラ収録で、ニューオリンズでの録音だったんやな、ということが腹落ちした次第。ただ、キャノンボール兄弟にとって、何か特別な意味を持つ盤かと言えば、そうでは無かった。この後、キャノンボール兄弟がニューオリンズ・ジャズに接近した風も無いし、逆に急速にファンキー・ジャズからジャズ・ファンクへ傾倒していく。今の耳から振り返ると、何とも不思議な位置づけの企画盤である。
 
 
 
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  ・Santana『Inner Secrets』1978

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  ・イエスの原点となるアルバム

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  ・この熱い魂を伝えたいんや

 
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2013年4月18日 (木曜日)

ナット・アダレイ、もう一枚!

我がバーチャル音楽喫茶『松和』では、典型的なハードバップなジャズとして、ナット・アダレイの初期のアルバムをプッシュ。そして、コルネットの使い手、ナット・アダレイの再評価をプッシュして来ました。

これまで、ナット・アダレイの初リーダー作『That's Nat』(2013年3月25日のブログ・左をクリック)、ナット・アダレイのセカンド盤『Introducing Nat Adderley』(2012年11月16日のブログ・左をクリック)、そして、ハードバップの芳しき香りなサード盤『To the Ivy League from Nat』(2013年4月11日のブログ・左をクリック)と3枚のリーダー作をご紹介してきた。

で、あともう一枚、ご紹介したい。バリバリのハードバップから、ゴスペル的雰囲気漂うファンキー・ジャズへの移行が見え隠れする、なかなかの盤がある。Nat Adderley『Much Brass』(写真左)。ナットのリーダー作の5枚目。1959年3月の録音。ちなむにパーソネルは、Nat Adderley (cor), Slide Hampton (tuba-1, tb-2〜7), Wynton Kelly (p), Sam Jones (b-2〜8, cello-1), Laymon Jackson (b-1, tuba-2〜8), Albert Heath (ds)。

1959年と言えば、確かにファンキー・ジャズが流行りだした頃。ナット・アダレイはいち早く、流行を取り入れている。先取性溢れる積極的なジャズメンと言える。そして、パーソネルを見渡すと、今回は、仲良し兄ちゃんのキャノンボール・アダレイが居ない。トロンボーンのスライド・ハンプトンはいるが、アルバム全体として、ほとんどナットのワンホーン作的雰囲気。

冒頭の「Blue Concept」からして、もうその音世界はハードバップ。そして、スライド・ハンプトンがチューバを吹いて、ナットのコルネットとスライドのチューバのユニゾン&ハーモニーが、まさにゴスペルチックな雰囲気を醸し出していて、この演奏のトーンは、まさにファンキー・ジャズ。ナットのミュートの効いたコルネットの切れ味鋭い音が、演奏全体を引き締めていて、コッテコテな状態にまではユルユルになってないけどね〜(笑)。
 

Much_brass

 
2曲目以降はタイトル通り「マッチ・ブラス」。ブラスと言えば「金管楽器」。フロントにブラス楽器をコルネット(アダレイ),ボントロ(スライド・ハンプトン)、チューバ(レイモン・ジャクソン)と3人揃えたユニークな編成の演奏が続く。3管ブラスのユニゾン&ハーモニー、そしてチェイス、コール・アンド・レスポンス。雰囲気は全く持って「ゴスペル&ファンキー」。

この盤、この3管ブラスが好調なんですよね。3管ブラスのユニゾン&ハーモニー、そしてチェイス、コール・アンド・レスポンスって、誰か一人でも不調だと「残念な」演奏になってしまうんですが、この盤は3管ブラスは良好。良い音出しています。

リズムセクションは、ピアノのウィントン・ケリー,ベースにサム・ジョーンズ,ドラムにアルバート・ヒースと言う、ハードバップ時代の名うての3人。それぞれ一流のジャズメンで、しっかりとフロントの3管ブラスをフォローしています。実に堅実かつファンキーなバッキング。そして、そんなリズムセクションの中で、ピアノのウィントン・ケリーが絶好調。

ファンキーで健康優良児的なハッピー・スインガーなウィントン・ケリーのピアノ。そこはかとなく漂う翳りも「漆黒のファンキー」で、このケリーのピアノが、この盤のファンキーな雰囲気作りに大きく貢献している。ややもすれば、この盤、ケリーのピアノを目当てに聴き込んでも良い位、ケリーは好調を維持している。

当然、リーダーのナット・アダレイは絶好調。この頃のナットって、本当に上手い。歌心もあるし、指は動くし、音はキッチリと締まって、ミストーンは無し。どうして、こんなに優秀なジャズ・トランペッターが、日本のジャズ本やジャズ雑誌で、マイナーな存在に甘んじていたのかが理解出来ない。

良いアルバムです。コッテコテ、べっちゃべちゃなファンクネスの手前、スッキリとした爽快感溢れるファンクネスが、この盤を包んでいて、実に良い雰囲気です。ジャズ者中級以上の方々にお勧めです。
 
 
 
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2013年4月11日 (木曜日)

ハードバップの芳しき香り・・・

何気なく聴いていると、これはなかなか良いと思う。完璧なハードバップな演奏。音の具合からして、これは古い。1950年代後半のハードバップど真ん中の演奏と見切る。良い雰囲気だ。このアルバムは何というアルバムだろう。気になり出す。

特徴的なアルトから解明に入る。ハイテクニックで思いっきり吹きまくる、ファンクネス溢れるアルトはどうもキャノンボールらしい。ということは、このトランペットはナットということか。なんて類推する。アルトも上手いがトランペットも上手い。かなりのテクニック。ナット・アダレイはこんなに上手いトランペッターやったんや、と改めて感心する。

でも、アルバム名が判らない。仕方が無いから、ジャズ喫茶の、はたまたレコード屋のプレイヤーの下に駆け寄る。ジャケットを見る。でも「???」。当時、僕はこのアルバムの存在を知らなかった。今から20年ほど前の出来事である。

さて、そのアルバムとは、Nat Adderley『To the Ivy League from Nat』(写真左)。1956年7月の録音。ちなみにパーソネルは、Nat Adderley (cor), Cannonball Adderley (as), Junior Mance (p), Sam Jones (b,tracks 3-11,cello,tracks 2 & 3), Al McKibbon (b,tracks 1-3), Charles "Specs" Wright (ds)。初リーダー作『That's Nat』から数えて3枚目のリーダー作。

うむむ、やはりハードバップど真ん中の演奏やな。趣味の良い端正でファンクネス漂うピアノはジュニア・マンス。なるほど、納得。ぶっといベースは誰じゃ。サム・ジョーンズには納得。アル・マッキボンは辛うじて名前を知っている程度。不明を恥じる。さらに、堅実ドラムのチャールズ・ライトは知らない。更に不明を恥じる。
 

Ivy_league

 
しかし、アルバム全体の演奏のレベルは高い。恐らく、パッと集まって、パッと録音したと思われるが、これだけのレベルの演奏をサラサラとやってのける当時のジャズメンって、ミュージシャンとしてどれだけ優れているのかしら。結構、複雑なこともしているんですよ。それでもサラリとやってのけてしまう。一流ジャズメンって何時の時代も凄いよな〜。

リーダーのナット・アダレイは、トランペットでは無く、コルネットを使用している。コルネットはトランペットに比べまろやかで柔らかな音色で、音の移り変わりは滑らかだが、強弱の幅はトランペットより狭いのが特徴。このまろやかさと柔らかさという特徴が、このナットのリーダー作でも良く出ている。そういう意味で、このアルバムは、コルネットの特徴を聴くことの出来る好盤とも言える。

ナット・アダレイのコルネットは申し分無い。とにかく上手い。ナット・アダレイってこんなに上手かったんや、と心から感心する。歌心も豊か、強弱硬軟を自在に吹き分け、緩急も自在に吹きまくる。日本のジャズ本では、ナット・アダレイの代表作としては、リバーサイドの『Work Song』の一枚のみ紹介されることが多く、そういう扱いをずっと見ていたので、ナット・アダレイって大したトランペッターでは無い、なんて誤解をしていた時期もあった。

どうしてどうして、ナット・アダレイのトランペットは素晴らしいし、出来の良いアルバムを初リーダー作から、かなりの数を出している。今までの日本のジャズ本やジャズ評論家のナット・アダレイの扱いの低さの意味が判らない。まあ、やはりジャズのアルバムはどんどん実際に聴いてみるものである。

これも、ナット・アダレイの初期の佳作として、聴き応えのあるアルバムです。ジャケットもなかなか、ハードバップの芳しき香りが漂って、実に「ジャズ」な一枚です。
 
 
 
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2013年3月25日 (月曜日)

ナット・アダレイの初リーダー作

今までの日本のジャズ入門本のアルバム紹介には、かなりの偏りがあったのでは無いかと思っている。優れたジャズメンであっても、なかなか正統に評価されない、良いアルバムをリリースしていても、なかなか紹介されない。そんなジャズメンが沢山いる。

例えば、Nat Adderley(ナット・アダレイ)などはその一人だろう。ジャズ・トランペッターとして、テクニック、歌心、実績共に優秀。それでも、日本のジャズ本で紹介されるアルバムは、1960年1月録音、Riversideレーベルからの『Work Song』のみ。生涯、30枚以上のリーダー作をリリースしているのに、だ。当然、日本での人気はイマイチ。兄貴のキャノンボールの影に隠れた脇役的存在のレッテルを貼られたりで散々である。

しかし、最近、状況は変わりつつある。最近、1000円盤が流行っていて、この1000円盤でリリースされる盤を見渡すと、こんなアルバムをリイシューするのか、とレコード会社のビジネス感覚を疑いたくなるような、マニアックでレアな優秀盤が目白押しである。まず、ジャズ者初心者の方々が手を出すには躊躇するような、日本のジャズ本で紹介されたことの無いアルバムがズラリと並ぶ。

これでは、ジャズ者初心者の方々は困ってしまうでしょうね。なんせ、ジャズ本で紹介されていないんだから。一枚1000円とはいえ、そのアルバムに投資する訳ですから、変な内容の無いアルバムに当たってしまったら、ジャズ自体が嫌いになってしまう危険性もあります。

このSavoyレーベルから『That's Nat』(写真左)もそんな一枚です。今までだったら、このマニアックでレアな優秀盤が日本でリリースされることは無かったでしょうね。1000円盤の流行がもたらした、新しいリイシュー方針の成果です。でも、このアルバムが日本でリリースされた時は、一瞬、ビックリしました。ほんまかいな、と。

この『That's Nat』は、1955年7月26日の録音。2012年11月16日のブログ(左をクリック)でご紹介した『Introducing Nat Adderley』が、1955年9月6日の録音ですから、この『That's Nat』のほうが、ナット・アダレイの初リーダー盤になりますね。2012年11月16日のブログでは、『Introducing Nat Adderley』がナット・アダレイの初リーダー盤、とご紹介していますが、これは間違い。謹んで、ここに訂正させて頂きます。
 

Thats_nat

 
さて、この『That's Nat』、ナット・アダレイのトランペット(またはコルネット)を愛でるに相応しい、初々しい内容の初リーダー作となっています。とにかく、溌剌として思いっきりポジティブにトランペットを吹きまくるナット。音も真っ直ぐで美しく、テクニックは優秀。とにかく、ナット・アダレイはジャズ・トランペッターとして優秀。どのリーダー作を聴いても、ナットのトランペットは優秀です。

ちなみに、このアルバムのパーソネルは、Nat Adderley (cor), Jerome Richardson (ts,fl), Hank Jones (p), Wendell Marshall (b), Kenny Clarke (ds)。1955年の録音ですから、ビ・バップからハード・バップへの移行期、ビ・バップで活躍して、ハード・バップに適応しつつある、当時の中堅ミュージシャンを中心に人選されていて、このパーソネルを確認するだけでも、このアルバムの内容は保障されたようなもの。

リーダーのナット・アダレイのコルネットは絶好調。テナー&フルートのジェローム・リチャードソンも素晴らしいパフォーマンスを繰り広げ、ベースのウェンデル・マーシャルは堅実なウォーキング・ベースを披露する。このナット・アダレイを中心としたクインテットの中で、特に素晴らしい演奏を聴かせくれるのが、ピアノのハンク・ジョーンズとドラムのケニー・クラーク。

とりわけ、ハンク・ジョーンズのピアノは素晴らしい。「雅(みやび)」の漢字がピッタリな、実に典雅で実に小粋な「聴かせる」ピアノを披露してくれる。「雅」で「粋」なハンク・ジョーンズのピアノ。これぞジャズ・ピアノという感じの「聴かせる」ことを前提としたパフォーマンス。決して難しく無い、決して聴き苦しくない、典雅なピアノ。

収録された曲それぞれは、これまたマニアックな選曲で、渋いマニアックなスタンダードが中心。それでも、親しみ易い旋律を持った佳曲ばかりなので、聴いていて心地良い。明確で明朗なナット・アダレイのコルネットとジェローム・リチャードソンのテナー&フルートがフロントで輝かんばかりに響き渡る。

良いアルバムです。ジャズ者初心者の方々には、ちょっとマイナー過ぎるかな、と思いますが、ジャズを深く親しみ始めた、ジャズ者中堅の方々には絶対のお勧め盤です。「実は私、この盤を愛聴していまして」と自慢げにカミングアウトの「し甲斐」のある「知られざる優秀盤」です。
 

アルバム・ジャケットは、サヴォイ・レーベルらしく、かなり地味なんですが、でも、これはこれでジャズらしくて良いかな。
 
 
 
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2012年11月16日 (金曜日)

ナット・アダレイのセカンド盤

ハードバップのアルバムって、一定のレベルをクリアした内容のアルバムであれば、その独特の雰囲気にドップリと浸ることが出来る。どのアルバムが良くて、どのアルバムが悪い、っていうことでは無くて、どのアルバムもハードバップ独特のジャジーな雰囲気を味わえるってこと。

これって、ハードバップの演奏というのが、僕達が感じる「ジャズ」に一番近い雰囲気を宿しているってことなんだろう。やっぱり、ジャズと言えば、このハードバップ時代のアルバムが一番フィットする。

このアルバムだって、聴けば「ジャズ」を感じることが出来る。Nat Adderley『Introducing Nat Adderley』(写真左)。アルトの職人、キャノンボール・アダレイの弟。トランペットとコルネットの名手。兄と同じく、ファンクネス溢れるブロウが身上。

1955年9月の録音。う〜ん、ハードバップ時代真っ只中ですね〜。この録音時期だけみても、このアルバム、期待出来ます。そして、パーソネルを紐解くと、Nat Adderley (cornet), Cannonball Adderley (as) Horace Silver (p), Paul Chambers (b), Roy Haynes (ds)。

このクインテット、素晴らしいメンバーですね。アダレイ兄弟をはじめとして、ファンキー・ピアノの元祖ホレス・シルバー、当時ファーストコール・ベーシストだったポール・チェンバース、そして、ハードバップ・ドラムの職人ロイ・ヘインズ。このパーソネルを見れば、ファンクネスがそこはかとなく漂う、正統派ハードバップな演奏が真っ先に浮かびます。
 

Introducing_nat_adderley1

 
そういう感じで、冒頭の「Watermelon」を聴けば、あ〜これは全くもってハードバップな演奏で、なんだか、ついつい口元が緩みます。テクニックもまだまだ、歌心もまだまだ、ただただ溌剌としていて活き活きとしているコルネット。それだけなんですが、それだけが良いんですね。裏表無い一生懸命さがとにかく良い。

そんな初リーダー作のナットと盛り立てるバックが、これまた良い。ハードバップの名手達が、ハードバップな雰囲気をプンプン漂わせながら、フロントのナットとキャノンボールの兄弟フロントを盛り立てる。これが良い。聴いていて、心からハードバップを聴いている気にさせてくれるのは、なにを隠そうこのバックの職人達の存在である。

この『Introducing Nat Adderley』というアルバムは、どちらかといえば地味なアルバムで、ジャズのアルバム紹介には、まずそのタイトルが挙がらないものです。今までのジャズ本のナット・アダレイの代表盤にも、まず挙がらないですよね。でも、このアルバム、実にハードバップしていて、ハードバップな演奏を愛でることが出来るアルバムなんですよね。

ハードバップのアルバムって、一定のレベルをクリアした内容のアルバムであれば、その独特の雰囲気にドップリと浸ることが出来る、ってことを実感出来る、ナット・アダレイの初リーダー盤です。 
 
 
 
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2009年6月12日 (金曜日)

コール・アンド・レスポンス

コール・アンド・レスポンス(call and response)。米国の黒人音楽、特に教会音楽、ゴスペルで活用される歌唱法。ソロ・パートの人が歌った部分をその他のメンバーや観客が繰り返し歌う事。

ジャズにおいても、ファンキー・ジャズのジャンルで、歌唱を楽器に置き換えて使われることが多い。恐らく一番有名なのが、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャースの「Moanin'」の出だしで、タッタタタララタッタ〜、タ〜タ。ボビー・ティモンズのピアノのメロディーに、トランペットとサックスが応答する。ジャズでの一番有名な「コール・アンド・レスポンス」。

でも、この「コール・アンド・レスポンス」も、負けずに有名である。ナット・アダレイの「Work Song」。同名のアルバム『Work Song』(写真左)の一曲目。タッタラ〜ラタッタラタ〜ラ、タッタラ〜ラタッタラタ〜ラ。ナット・アダレイのコルネットに、ギターとベースが応答する。

このコール・アンド・レスポンスって、ほんと、ジャズっぽいんだよな。ゴスペルっぽくて、ほんとファンキー。このコール・アンド・レスポンスが病みつきになって、ファンキー・ジャズが大好きになる。そして、このコール・アンド・レスポンスのフレーズが自然と口をついて出てくるようになる。

「Moanin'」が日本で流行った頃、そば屋の出前が口ずさんだというが、それも十分納得出来る。本当に口ずさみやすいフレーズなんですよね。「コール・アンド・レスポンス」のフレーズって。
 

Work_song

 
良い感じなんですよね〜。黒人音楽、教会音楽ならではの響き。コール・アンド・レスポンスには、黒人の苦難の歴史が隠されているんで、諸手を挙げて「良い感じやな〜、ファンキーやな〜」なんて楽しめないんだけれど、クラシックなどヨーロッパ音楽に無い、米国黒人音楽ならではの歌唱&演奏手法として、十分に優れているものだと思います。

さて、ナット・アダレイの『Work Song』というアルバム、演奏の全体的な出来としては、意外と、この当時売れに売れた「Work Song」は、ちょっと雑なところがあるのですが、アルバムを聴き進めていくうちに、演奏内容の質が上がっていって、5曲目の「Fallout」では、火の出るようなナットのコルネットが格好良く、8曲目の「Violets for Your Furs」などは、実に美しく柔らかなナットのコルネットに癒されます。

1曲目の「Work Song」から3曲目の「I've Got a Crush on You」までは、ナットのコルネットもミストーンがちょくちょく顔を出し、グループ演奏全体のバランスもイマイチなので、3曲目まで聴いて「このアルバムはちょっとねえ」と諦めてはいけません。4曲目以降に、このアルバムの真価が感じ取れます。演奏の質としては4曲目まで我慢、我慢。

でも、演奏を聴いて楽しいのは、圧倒的に、冒頭の「Work Song」。聴き始めて直ぐに、自然と足でリズムを取り始め、ハンド・クラッピングが入って「ファンキー・ジャズ、ここに極まる」。ジャズの「ノリ」という面では、この「コール・アンド・レスポンス」は無敵である。

そうそう、明日から2泊3日で旅に出ます。明日、明後日のブログはお休みしますので、よろしくお願いします。また月曜日の夜にお会いしましょう。
 
 
 
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2009年2月18日 (水曜日)

That's 「ファンキー」

心が沈んだ時には「ファンキー・ジャズ」が良い。心が辛い時は「ファンキー・ジャズ」が良い。

日本のジャズ・ファンの間では、長年「ファンキー・ジャズ」は評価が低かった。「俗っぽい」「商業主義」など、あまり良い評判は聞かなかった。が、僕は好きだ。アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャースの『Moanin'』を聴いて以来、「ファンキー・ジャズ」は、僕の元気の源のひとつだった。

いろいろあって心が辛い。どうしても気分転換がしたくて、今日は久しぶりに、ファンキー・ジャズにドップリ浸かる。Nat Adderley『Autobiography』(写真左)を聴く。1965年の作品。とにかく、冒頭の「Work Song」には、いつ聴いても痺れる。ゴスペルの手法を取り入れた、ファンキー・ジャズの代表的楽曲の一つ。僕の大のお気に入りの1曲。
 

Nat_autobiography

 
ナット・アダレイ。キャノンボール・アダレイの実弟にしてハード・バップ・コルネットの名手。この『Autobiography』は、ナット・アダレイが自作の曲のみを取り上げた「自叙伝的」な一枚。「Work Song」「Jive Samba」、陽気なカリプソ「Junkanoo」, ラテン・ロック的なアプローチの「Stony Island」。ファンキー・ジャズ、ラテン・ジャズの名曲ばかり。

アルバム全体に、ゴスペル、ラテン・フィーリングが溢れていて、聴いていてとにかく楽しい。ワクワク、ウキウキする。このファンキー・ジャズを聴くだけで、直ぐに気分は晴れはしない。でも、ほんの少しだけ、ほんの少しだけ、心は軽くなる。

人生はいろいろある。しかし、今回は久々に参った。でも、音楽を愛でる心の余裕は持ち続けたい。う〜ん、一生懸命頑張っているんだけどなあ〜。「人間万事塞翁が馬」。後に振り返って、自分の人生はそうあって欲しい。
 
 
 
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