2021年5月12日 (水曜日)

山下洋輔の最新ソロ・ピアノ盤

我が国のジャズ・ピアニストの中では「レジェンド」の位置づけになる。特に僕はジャズを聴き始めた大学時代、何故かこのピアニストのフリーな弾きっぷりが好きになり、『寿限無』『クレイ』『ミナのセカンド・テーマ』などを、時々、思い出した様に聴きまくっていた。そのピアニストとは「山下洋輔」である。

山下洋輔は1942年生まれ。今年で79歳になる。とにかく僕がジャズを聴き始めた1970年代後半、山下洋輔はジャズ・ピアニストとして推しも押されぬ人気ジャズ・ピアニストになっていて、結構な数のリーダー作をリリースしていた。その演奏スタイルは「フリー&アブストラクト」。しかし、国立音楽大学作曲科卒という経歴から、彼のピアノの基本にはクラシックの素養が備わっていて、テクニック的に優れている。

山下洋輔『Quiet Memories(クワイエット・メモリーズ)』(写真左)。2020年7月14-15日、BS&Tスタジオでの録音。2020年12月のリリース。アルバムのキャッチ・コピーの表現を借りると「60年に及ぶ演奏活動を振り返る、最新ソロピアノ作品集」になる。ピアノは、名機ベーゼンドルファーModel 290 インペリアルを使用。確かに、重厚で煌びやかな良い音をしている。収録曲はジャズ・スタンダード曲あり、山下洋輔の自作曲ありのオーソドックスな内容。
 

Quiet-memories

 
先に「桑原あい」のソロ・ピアノ盤を聴いていたので、この山下洋輔の最新ソロピアノ作品集を聴いて、まず感じたのが「これが、これまでの純ジャズのソロ・ピアノやなあ」。「桑原あい」のソロ・ピアノを揶揄しているのでは無い。彼女のソロ・ピアノは、他の音楽ジャンルのアプローチをも吸収した「フュージョンな」ソロ・ピアノなので、山下洋輔のソロ・ピアノと比較して優劣を論じるものでは無い。どちらも「アリ」であり、どちらもジャズである。

さて、この『Quiet Memories』、誠に聴き応え十分なソロ・ピアノで、とにかく山下洋輔のパフォーマンスが見事である。しっかりと効いたオフビート。フリーなアドリブ・フレーズを弾き回す中でも、ジャジーなスイング感はその底に流れ、右手が奏でるフレーズにもジャジーなグルーヴ感が感じられる。ああ、これが山下洋輔のピアノなんだ、と思わず懐かしくなった。

ネットの当アルバムの評価を確認すると、あまり注目度は高くない様だが、どうして、この山下洋輔の『クワイエット・メモリーズ』、ジャズのソロ・ピアノ集として優れた内容で、ワールド・ワイドで見て、2020年度屈指のソロ・ピアノ集だと思う。この最新ソロピアノ作品集、我がバーチャル音楽喫茶『松和』のヘビロテ盤になってきた。聴けば聴くほど味わいが深まり、新しい魅力が発見できる「深い内容」のソロ・ピアノ盤である。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況》
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【更新しました】 2021.03.06 更新。

  ・Journey『Infinity』1978

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2021.03.06 更新

  ・Yes Songs Side C & Side D
      ・Yes Songs Side E & Side F

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2021.03.06 更新。

  ・浪花ロック『ぼちぼちいこか』
 
 
Matsuwa_billboard

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2018年9月 3日 (月曜日)

山下洋輔『30光年の浮遊』です

山下洋輔はジャズを聴き始めた頃から聴いている。全くのジャズ初心者なので、ハードバップの名盤を大人しく聴き進めて行けば良いものを、やっぱりハードなフリー・ジャズこそが「真のジャズ」なのではないか、などという大いなる曲解をして、フリー・ジャズを聴こうとする。そういう時は「やはりまずは日本人のフリー・ジャズを」などという変な解釈をして、山下洋輔に出会った。

そんな山下洋輔、当時、完璧なフリー・ジャズの最右翼であったが、何故かジャズ者初心者の僕には聴き易かった。何故かは判らない。『寿限無』『キアズマ』『ミナのセカンド・テーマ』『木喰』など、彼のアルバムを密かに聴いていた。そう、当時、フリー・ジャズを聴いているなんて他人に言えない。変人扱いされて終わりである(笑)。

山下のタッチは明快。弾き回しのテクニックは秀逸。フリーな展開になっても、アドリブ・フレーズの底にはしっかりとしたビートが流れ、その演奏が破綻することは「まれ」。破綻するときは、ご本人の体調が悪い時だけでしょう(笑)。体調良く、真剣に弾き倒す時の山下洋輔は「無敵」である。そういう山下洋輔を長きに渡って聴き続けて来た。
 

_30

 
そして、今年の新盤である。山下洋輔『30光年の浮遊』(写真左)。山下洋輔ニューヨーク・トリオ結成30周年記念アルバム。ちなみにパーソネルは、Yosuke Yamashita (p), Cecil McBee (b), Pheeroan akLaff (ds)。「ドバラダ2018」「チャタリング」「ワン・フォー・T」といった山下のセルフ・カヴァーも含まれる。どんな音が出てくるか。

聴き始めて、あれっ、と思う。カッ飛ぶようなフリー・ジャズでは無い。メインストリームな純ジャズである。モーダルで自由で、現代の新しい響きのする純ジャズ。統制が取れ、抑制も効いている。決して走らない、じっくりと、現代の「王道を行く純ジャズ」がどんどん湧き出てくる。うお〜、山下洋輔がいよいよメインストーム・ジャズに手を染め出した。そう感じた。

山下洋輔も、1942年生まれなので、今年で76歳になる。76歳にもなって、カッ飛ぶようなフリー・ジャズも無い様な気がする。この『30光年の浮遊』には、山下洋輔ニューヨーク・トリオの抑制の効いた、それでいて枯れていない、クールな躍動感のある純ジャズがぎっしり詰まっている。そして、ラストの「早春賦」で心がホンワカ穏やかになる。この曲がジャズになるなんて思わなかった。まさに柔軟性溢れる山下洋輔ニューヨーク・トリオである。まだまだ隅に置けない存在である。

 
 

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2015年11月25日 (水曜日)

ミナのセカンド・テーマを聴く

昔々のこと。1978年にジャズを聴き始めてから2年。意外と早くから「フリージャズ」に親しんでいることに気がついた。が、誰でもOKという事では無い。馬の嘶きの様なコルトレーンのフリージャズは駄目だったし、本能の赴くままに激情にまかせて吹きまくるアルバート・アイラーも苦手だった。

ジャズ者初心者の頃、フリージャズとしてOKだったのは、山下洋輔とエリック・ドルフィー。まあ、ドルフィーは今の耳で聴いてフージャズとして扱うには整っており、僕はドルフィーをフリージャズの範疇には入れない。1960年代から1970年代の山下洋輔は、僕にとって唯一の「フリージャズ」だった。

何故か山下洋輔のフリージャズは合点がいった。山下洋輔のフリージャズは、決して「でたらめ」では無い。好き勝手と言っては語弊がある。アドリブのフレーズにも、必要最低限の決め事がある。ジャズで言う「モード」に通ずる必要最低限のフレーズの決め事がある。演奏方法について必要最低限の決め事の中で、その範囲内でピアノやドラムやサックスが好き勝手に演奏する。

ジャズ者初心者の頃、そういう山下洋輔トリオのフリージャズはよく聴いた。まず好きになったのは『キアズマ』。1975年6月6日、独のハイデルベルグ・ジャズ・フェスにて実況録音。そして、次に好きになったのはこれ。

山下洋輔『ミナのセカンド・テーマ』(写真左)。1969年10月録音、ちなみにパーソネルは、山下洋輔(p)、中村誠一(ts)、森山威男(ds)。山下洋輔お得意のベースレス・トリオ。これがまあ、大学時代、ジャズ者初心者の頃、さんざん聴いたフリージャズ盤である。
 

Minas_second_theme

 
収録曲は3曲。大和屋竺監督映画「荒野のダッチワイフ」のための表題曲、後の「ハナモゲラ語」を想起させるタイトル「ロイハニ」、トリオのライブでは定番だった「グガン」の3曲。山下洋輔トリオのフリー・ジャズの個性は、疾走・爽快・軽快。その3つの全てが、このアルバムにギュギュッと詰め込まれている。

必要最低限の決め事をベースに、自由に柔軟に、それぞれの楽器が演奏を続けて行く。誤解を恐れずに言うと「モーダルでフリーなジャズ」という感じ。この必要最低限の決め事の存在が、この山下洋輔トリオのフリー・ジャズを聴き易くし、判り易くし、親しみ易くしている。

この盤のジャケット・デザインも秀逸。セルロイドの人形、そして印象的なタイポグラフィー。人形の左腕がもがれた様に横たわっているところが実にシュール。表題曲「ミナのセカンド・テーマ」を想起するジャケット・イメージ。良い雰囲気です。

構築美溢れるフリージャズ。疾走・爽快・軽快なフリージャズ。良い感じの「モーダルでフリーなジャズ」が脳髄を刺激しまくります。ジャズを聴き続けて、ちょっとマンネリかな、と思った時、新鮮な刺激を求めてのフリージャズ。そんなシチュエーションに山下洋輔のフリージャズは最適です。

 
 

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2015年5月27日 (水曜日)

ジャズ喫茶で流したい・63

なかなか「ジャズ喫茶で流したい」シリーズで、フリージャズのアルバムは選びにくい。フリージャズは聴く人を選ぶ。ジャズ喫茶に居合わせたお客さんそれぞれが、何らかの形で楽しむには、フリージャズはちょっと辛い。しかし、この人のフリージャズは違う。意外と、ジャズ喫茶に居合わせたお客さんそれぞれが、何らかの形で楽しむことが出来るのだ。

今を去ること約35年前。ジャズ者初心者ほやほや、ジャズを聴き初めて2年目の頃、僕はフリージャズが全く判らなかった。本能のおもむくまま、感情のおもむくままに、サックスを吹きまくる、ピアノを叩きまくる。何が素晴らしいのかサッパリ判らなかった。

そんな中、例の秘密の喫茶店で教えて貰った「山下洋輔」のフリージャズは、ちょっと違った印象だった。なんだか聴いていて「判る」のだ。当時、まだジャズ者2年生。なぜ「判る」のかはサッパリ判らないのだが、山下洋輔のフリージャズは入り易かったし、聴き易かった。

そんな中で、僕はこのアルバムに出会った。山下洋輔『寿限無 VOL.1&2』(写真)である。1981年に東京NECスタジオと、東京テイチク杉並スタジオ他にて録音された、1981年発表の山下洋輔ミュージックの集大成的なアルバムである。

発売当時は、vol,1 vol.2 と別々に発売されたものを、今回リイシューでパッケージ化したもの。録音日についても半年程の間隔が空いているし、メンバーも違う。完全な別セッションなので、vol,1 vol.2それぞれ別物と捉えたほうが良い。確かに、発売当時、34年前は、vol,1 vol.2とも別々のものとして聴いていた。

vol.1 は、伝説のテナーマン・武田和命の参加がハイライト。聴けば判るんだが、この武田のテナーが良いんだ。1981年2月17、18日録音、東京・NECスタジオでの録音。ちなみにパーソネルは、山下洋輔 (p), 小山彰太 (ds), 武田和命 (ts), 国仲勝男 (b)。フリーにやっているんだが、今の耳で聴くとフリーじゃない。立派なメインストリーム・ジャズだ。
 

Jugemu

 
vol.2 は、当時のメインストリーム・ジャズメンのオールスターズ。凄い面子だぜ。列挙する。山下洋輔(p), 川端民生(b), 村上ポンタ秀一(ds), トニー木庭(ds), ペッカー(perc), 渡辺香津美(g)、坂田明(vo)、向井滋春(tb)、清水靖晃(ts)、中村誠一(ts)、武田和命(ts)、林栄一(as)、石兼武美(bs)、大野ストリングス。1981年7月20〜8月19日の録音になる。

フリージャズの範疇に属していた山下洋輔であるが、この『寿限無 VOL.1&2』を聴く限り、これは純粋なフリージャズでは無い。非常に良く計算され、非常に自由度の高いメインストリームなジャズである。言い換えれば、当時の世界のメインストリーム・ジャズの中で最高峰に位置するメインストリーム・ジャズだと断言しても良い。

それほどまでに素晴らしい内容であり、それほどまでに思いっきりジャズしている。それぞれの曲には、なかなか意味深でユニークな曲名がついているが、その曲名を十分にイメージしながら、それぞれの演奏の凄さ、素晴らしさに酔いしれることができるのだ。 

vol.2 の5曲目「寿限無」がその最たる例である。ミジンコ愛好家としても知られる坂田明がボーカルのみで参加している。そのボーカルの歌詞が、落語の「寿限無」のくだりそのままなのだ。坂田明のボーカルは、まさしく「ラップ」だ。まさしく「ジャズ」だ。田中角栄氏のモノマネなんかも入って、無茶苦茶、趣味が良い。

この山下洋輔『寿限無 VOL.1&2』は聴きものだ。今の耳で聴いても、新鮮な展開、新鮮なフレーズが満載。本能のおもむくまま、感情のおもむくまま一辺倒では無い、それぞれ良く考え、良くアレンジされ、良くイマージネーションされた、メインストリームなジャズがここにある。何回繰り返し聴いても飽きない。素晴らしいアルバムである。

 
 

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2015年5月19日 (火曜日)

世界に誇れる山下洋輔トリオ

若い頃、今から30年くらい前になるかなあ、フリー・ジャズは苦手だった。とにかく本能のおもむくまま、感情のおもむくままに好き勝手に吹きまくる。必要最低限の決め事はあるのだが、とにかくフロントのサックスが吹きまくる。

バックのリズム・セクションは意外にトラディショナルに、モードをベースに自由度を高めてはいるが、純粋フリーな演奏では無い。とにかくフロント楽器だけが吹きまくる。そして、ドラムはただ好き勝手に叩きまくるだけ。ベースは好き勝手に掻きむしりつづけるだけ。吹きまくり方も意外とバリエーションに乏しい。激しいが意外とワンパターンなブロウが多い。

それが長時間、延々と続くのだ。フリー・ジャズは聴き続けていると、だんだんに飽きてくる。どうにもこうにも、フリー・ジャズというジャンルの演奏は、「音楽」という要素に欠けるのだ。音を楽しむ要素に欠ける、つまり、聴き手にかなりの「我慢」を強いているということになる。

しかし、若い頃、苦手なはずのフリー・ジャズではあるが、この人達のフリー・ジャズは結構聴けた。山下洋輔トリオである。日本のフリー・ジャズは意外と聴けた。聴いていて気が付くのだが、日本の優れたフリー・ジャズは「音楽」という要素をしっかりと押さえている。これが恐らく良い方向に作用するのだろう。

その好例として、山下洋輔トリオ『イン・ヨーロッパ 1983 - complete edition -』(写真左)というアルバムがある。パーソネルは、山下洋輔(p)、武田和命(ts)、小山彰太(ds)の山下洋輔トリオ + 林栄一(as)。1983年7月8日、ドイツ「ハイデルベルク・ジャズ・ターク」でのライブ録音。

この山下洋輔トリオ+1のフリー・ジャズは、その当時の米国そして欧州のフリー・ジャズとはちょっと質が異なる。本当の意味でのフリー・ジャズと言えるのでは無いか。4者4様ながら、一斉の「せーの」で、ドッシャンバッシャンとフリー・ジャズをやる。誰かがリズムをキープし、誰かがビートをキープしているなんてことは無い。4人4様でフリーなアドリブ・フレーズを連発する。
 

Yosuke_yamashita_in_europe_1983

 
それじゃあ「混沌」として音楽どころじゃあないでしょう、と思いきや、これがしっかりと「音楽」している。4人4様でフリーな演奏をしている中で、示し合わせた様にユニゾン&ハーモニーを展開したり、チェイスしたりする。これが聴いていて楽しいのだ。

そして、ピアノの山下洋輔が素晴らしい。最初から最後までフリーなのだ。セシル・テイラーを目指しながら、セシル・テイラーでは無い。山下洋輔のフリーなピアノが炸裂しまくる。ピアノの様々な奏法、テクニックを駆使しながら、フリーなフレーズを叩きまくる。このフリーなピアノ、意外と米国や欧州で「ありそうで無い」。

ドラムの小山彰太がこれまた凄い。叩きまくる叩きまくる。しっかりとバリエーション豊かにリズム&ビートを叩きまくる。この様々なバリエーション豊かなリズム&ビートというところが、意外と米国や欧州で「ありそうで無い」。

そして、フロントの武田和命のテナーと林栄一のアルトが個性的。抑制の効いた、良く考えた、バリエーション豊かなブロウが素晴らしい。本能のおもむくまま、感情のおもむくままに吹かない、ピアノをしっかりと聴きながら、ピアノに呼応するようなフリーなフレーズを展開。

この山下洋輔トリオ+1のフリー・ジャズは「グループ・サウンズ」を前提としたフリー・ジャズである。「音楽」という要素をふんだんに散りばめながら、4人4様でフリー・ジャズをやる。これが意外と米国や欧州で「ありそうで無い」。

つまりは、この山下洋輔トリオ+1は「聴いて楽しいフリー・ジャズ」。世の中の様々なジャンルの音楽の要素が詰め込まれつつ、そんなこと、おくびにも出さずに、ドッシャンバッシャンとフリー・ジャズをやる。かなりの長尺な演奏だが、あっと言う間に聴き終えてしまう。

 
 

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2015年4月19日 (日曜日)

山下洋輔トリオのお宝音源

日本ジャズはフリー・ジャズへの造詣が深い。時代的に、ジャズというものに芸術性、精神性を求めたこともあって、日本は早くからフリー・ジャズのムーブメントに反応した。

欧米では、バルトークやストラビンスキーなどの不協和音を採用した自由度の高いクラシックを下敷きにしながら、最低限のルールの下で自由に弾きまくる、吹きまくるというアプローチで、フリー・ジャズのムーブメントを推し進めた。

日本では、その欧米のアプローチを参考にしつつ、いにしえの頃から日本にあった、日本固有の音楽である「雅楽」がそうであるように、音の間を活かした、音のスペースを意識した、日本人独特のアプローチを加味して、日本独特のフリー・ジャズを展開した。

個人的には、ジャズ者初心者の早い頃から、日本のフリー・ジャズに触れている。もともと、ジャズを聴き始めたのが1978年。当時、日本のフリー・ジャズでは、山下洋輔トリオが絶大な人気を誇っていた。当然、FMなどで耳に触れることがある。山下洋輔トリオは、僕にとって、最初のフリー・ジャズ体験だった。

そんな山下洋輔トリオのお宝音源が発掘された。タイトルはシンプルに『山下洋輔トリオ』(写真左)。銀色の紙ケースに包まれて、ちょっとゴージャズな雰囲気。中身はと言えば、1973年8月、モウリスタジオで録音した音源。ちなみにパーソネルは、山下洋輔(p), 森山威男(ds), 坂田明(as, cla)。伝説のトリオである。

1973年オープン・テープでのみの発売された貴重な音源である。解説によれば、2チャンネルのオープン・テープとしてのみ発売された当時、定価18,000円であったとのこと。うへ〜、どういう販売形態と値段設定だったのか。1973年当時、定価18,000円はかなりの高額で、しかも、再生にオープン・リール・デッキが必要で、このオープン・リール・デッキがかなり高価な代物ときている。この音源を耳に出来たジャズ者はごく少数だったと推察する。
 

Yamashita_yosuke_trio

 
収録された曲は以下の3曲。どの曲も、当時の山下洋輔トリオの魅力をダイレクトに伝える名曲ばかりである。まあ、名曲とは言っても、フリー・ジャズの演奏曲なので、テーマ部だけに辛うじて、定型のフレーズが存在していて、それだけでタイトルを判別するのだから、曲のタイトルも曲の選別に活用するだけで、フリーな演奏に何か影響を与えるものでは無い。

1.ズーボ
2.ミナのセカンドテーマ
3.ミトコンドリア

1曲目は、山下洋輔のオリジナル曲で、このトリオのオープンでダイナミックな個性を、激しい演奏の中で提示した名演。これはテクニックが確かで無いと、これだけのフリーな演奏はまとまらない。凄まじいテンションとカオス。しかし、そこはかとなく流れる、日本的な音のスペースを意識した展開。

2曲目は実に粋なタイトルで、僕はこの曲のタイトルだけで、この曲が好きだ(笑)。映画「荒野のダッチワイフ」のために作られた山下洋輔のオリジナルで、当時、フリー・ジャズは前衛的な映画のサウンドトラックに度々採用されていた。フレシキビルなフリー・ジャズ。山下洋輔トリオの柔軟性が十分に感じられる。

3曲目は、タイトルから推察されるように坂田明のオリジナル曲。凄く尖ったフリー・インプロビゼーションがたまらない。坂田明のプレイが非常に高いレベルにあることを十分に認識させられる、素晴らしく「殺気だった」三人三様のフリーな演奏バトルである。

これは素晴らしい音源である。このCDでのリイシューには喝采を送りたい。山下洋輔トリオの絶頂期の演奏を捉えた上質な音源であり、これは現代の若きジャズ者の方々に、是非とも一度は耳にして聴き込んで頂きたい、日本人の日本人による日本人の為のフリー・ジャズである。この演奏を聴くにつけ、日本人として、当時の日本のフリー・ジャズに誇りを感じる。

 
 

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2014年4月16日 (水曜日)

初めて出会った山下洋輔トリオ

今を去ること35年前。ちょうど二十歳の学生時代。僕は山下洋輔に出会った。当時、ジャズを聴き始めて1年しか経っていない頃。フリー・ジャズという響きに憧れを感じて、止めれば良いのにフリー・ジャズのアルバムを2枚買った。その2枚のうちの一枚が山下洋輔だった。

動機は簡単。日本人が演奏するフリー・ジャズだから、である(笑)。当時、まだまだ日本人として拘りとプライドがあった。日本人として、やっぱり日本人が演奏するジャズが優れていて欲しいのだ。よって、何だか知らないが、どうしても日本人ジャズに手が伸びる。

その山下洋輔のアルバムとは『キアズマ』(写真)である。1975年6月6日、独のハイデルベルグ・ジャズ・フェスにて実況録音。ちなみにパーソネルは、山下洋輔(p), 坂田明(as), 森山威男(ds)。ベースの居ない、変則ピアノ・トリオである。

1曲目「ダブル・ヘリックス」はピアノとドラムのデュオ、2曲目「ニタ」はピアノソロで、この2曲だけでも、かなり聴かせてくれる。フリー・ジャズだからといって重く無い。フリー・ジャズだからと言って難解では無い。フリー・ジャズだからといってアブストラクトでは無い。

山下洋輔のフリー・ジャズは、決して「でたらめ」では無い。好き勝手と言っては語弊がある。アドリブのフレーズにも、必要最低限の決め事がある。ジャズで言う「モード」に通ずる必要最低限のフレーズの決め事がある。演奏方法について必要最低限の決め事の中で、その範囲内でピアノやドラムやアルトが好き勝手に演奏する。
 

Yosuke_yamashita_chiasma

 
そして、3曲目の「キアズマ」で、いよいよアルト・サックスの坂田明の参入である。このピアノ・ドラム・アルトのトリオが、実に爽快感、疾走感のあるフリー・ジャズな展開が凄い。決して重く無い。重厚では無く「軽快」なフリー・ジャズ。軽薄では無い「爽快」な展開。そして、3者一体となった、フリーキーな疾走感が素晴らしい。

ベースが無い分、疾走感が増幅され、それぞれの楽器のアドリブ・フレーズが走り去った後の爽快感が堪らない。そう、この山下洋輔トリオのフリー・ジャズの個性は、疾走・爽快・軽快である。軽快とは悪い意味では無い。とにかく「重く無い」のだ。計算された理知的な軽さ、なのだ。

今の耳で聴くと、これってフリー・ジャズなのか、と思う。凄く聴き易いのだ。必要最低限の決め事をベースに、自由に柔軟に、それぞれの楽器が演奏を続けて行く。誤解を恐れずに言うと、モーダルなフリー・ジャズという感じかな。この必要最低限の決め事の存在が、この山下洋輔トリオのフリー・ジャズを聴き易くし、判り易くし、親しみ易くしている。

山下洋輔トリオは、好き勝手に演奏してはいない。僕は、この山下洋輔トリオのフリー・ジャズに「構築美」を感じる。自由に演奏するのがフリー・ジャズなら、構築美という言葉は相応しくないのだが、この山下洋輔トリオのフリー・ジャズには、このトリオならではの、このトリオでしか感じられない「構築美」を感じる。 

今を去ること35年前。ちょうど二十歳の学生時代。初めて出会った山下洋輔トリオ。フリー・ジャズなのに、何故か聴き易く、判り易く、親しみ易かった。特にこの『キアズマ』、学生時代のヘビロテ盤でした。今でも好きで、ちょくちょく聴きます。

 
 

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2014年3月31日 (月曜日)

春にはフリージャズが良く似合う

なぜか、春になると、フリー・ジャズが聴きたくなる。恐らく、春の暖かな、優しい雰囲気の裏にある、そこはかとない「狂気」を感じて、そのそこはかとない「狂気」がフリー・ジャズを聴きたくさせるのだろうと思っている。春にはフリー・ジャズが良く似合う。

フリー・ジャズと言えば、今年は、ちょっと山下洋輔のフリー・ジャズを聴き込もうと思っている。で、今日はこれ。このアルバムから、山下洋輔ワールドへ突入である。

Yosuke Yamashita Trio With Brass 12 Introducing Takeo Moriyama『Gugan』(写真左)。1971年9月25日の録音。主なパーソネルは、山下洋輔(p), 中村誠一(ts), 森山威男(ds), 12人のブラス・セクション。

ピアノ+テナー+ドラムの変則トリオに12人のブラス・セクションを加えたフリー・ジャズ。意欲作ではある。あちらこちらの評論にも書かれているが、フリー・ジャズの方法論をビッグ・バンドな編成に持ち込もうとしたアプローチは斬新ではある。

Introducing Takeo Moriyamaと副題が付いているだけあって、森山威男のドラミングが凄まじい。延々と叩きまくるんだが、それが聴いていて飽きない。ビートのうねりというか、ビートの抑揚が音のフレーズの様に流れては消え、ドラムでアドリブ・フレーズを歌い上げるというか、単にドラムを叩いているだけでは無い、ビートによるフレーズを感じさせる、凄まじいドラミング。

ラストの「グガン」なんて、その森山威男のドラミングの最たるもので、ドラミングで、フリーキーなアドリブ・フレーズを叩きまくる、ドラムでフリーな旋律を叩き上げる、そんな凄いパフォーマンスだ。

山下のピアノは、もはや言うまでも無い。この天才ドラマーをパートナーとして、山下のピアノは、よりパーカッシブにフリーなフレーズを叩き上げていく。ドラムと相対しつつ、対峙しつつ、ドラムとの相乗効果を発揮しつつ、パーカッシブなピアノで、フリーキーなアドリブ・フレーズを叩きまくる、ピアノでフリーな旋律を叩き上げる。
 

Yamashita_brass12

 
中村のサックスも強烈だ。特にソプラノのフリーキーなフレーズは、中村ならではの個性。決して、他のフリー・ジャズをやるサックス奏者の誰とも似通うことは無い。中村ならではのフレーズで吹きまくる。

ドラムとピアノに対峙して、パーカッシブなサックス・ソロを吹き流していく。不思議なことに、中村のフリーキーなフレーズは聴きやすい。耳に馴染み易いフリーなインプロビゼーションである。

で、ブラス12の存在意義であるが、ほど良いアクセントになってはいる。12人のブラスセクションが、ビッグバンドのマナーに則りつつ、フリーキーなアドリブ・フレーズを吹き上げていく。迫力満点。ただ、フレーズの基本部分がコルトレーンっぽいのが玉に瑕かなあ。

ブラスの響きは、フリー・ジャズの範疇で言うと、ジョン・コルトレーン、ローランド・カークな響きが主流。ローランド・カーク的なユニゾン&ハーモニーは耳に新しく響くが、コルトレーン風なフリーな展開は、あんまり新鮮には響かない。まあ、こんなものかなあ、って感じ。

アルバム全体の雰囲気は、絶対的に山下洋輔のフリー・ジャズ。他のフリー・ジャズな演奏に全く似通っていない、山下洋輔ならではのフリー・ジャズな方法論を展開する。そして、山下洋輔のフリー・ジャズは耳に馴染み易い。思いっきりフリーな演奏なんだけど、耳に馴染む。耳に五月蠅くない。ポップなフリー・ジャズとでも形容したら良いかな。

当時、この山下洋輔トリオのメンバーは皆、20台(山下29歳、森山26歳、中村24歳)。若さ故の疾走感、爽快感溢れる、ポップなフリー・ジャズである。ブラス12も加わって、圧倒的にぶ厚いフリー・ジャズである。

 
 

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  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

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