2021年2月 7日 (日曜日)

ケイコ・リーの素敵なライヴ盤

これはこれは、コンテンポラリーなジャズ・ヴォーカルの好盤が出現した。今までは何故か、我が国のジャズ・ヴォーカルのアルバムは、旧来の「スタンダード曲」が絶対メインであった。1970年代以降のポップス曲をジャズ・スタンダード化した「ニュー・スタンダード曲」もあるにはあったが、それは「彩り」のレベルで留まったか、それ以前のレベルだった。

Keiko Lee『Live at jazz inn LOVELY』(写真左)。ケイコ・リーの活動の原点、名古屋の老舗クラブ「Jazz Inn Lovely」で、2020年2月、彼女の誕生日に行われたライヴを収録。ちなみにパーソネルは、ケイコ・リー (vo), 野力奏一 (p), 岡沢章 (b), 渡嘉敷祐一 (ds)。ケイコ・リーのライヴ盤としては、2006年リリースの『Live at BASIE with Hank Jones』以来となる3作目。

ケイコ・リーのデビュー25周年とケイコ・リーの活動の原点とも言うべき名古屋の老舗ジャズ・クラブ jazz inn LOVELYの開館50周年が重なった、良い意味での「奇しき因縁」のライヴ盤である。こういう「何周年記念」盤というものは、奇をてらわず、無難に旧来の習わしに従った旧来の「スタンダード曲」をメインに据えるのだが、この盤は違う。 
  
 
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冒頭のクイーンの名曲「We Will Rock You」、レノン=マッカートニーの「Oh! Darling」「Come Together」、山下達郎の「あまく危険な香り」、クルセイダーズの「Street Life」、キャロル・キングの「.You've Got A Friend」そして、ジョン・レノンの「Imagine」。我々、1970年代ロック〜フュージョン・ジャズをリアルタイムで体験した世代には「ウハウハ」の選曲。

なんと、ニュー・スタンダード曲が素晴らしい出来でズラリと並ぶ、旧来に無い、新しい雰囲気のボーカル盤の出現である。こういうニュー・スタンダード曲って、アレンジが難しいらしく、原曲をジャジーなビートで置き換えて終わりという、なんとも工夫の無いものが多かったが、このライヴ盤は違う。しっかりとジャズにアレンジし、ジャジーな演奏でバッキングするという素敵な内容のボーカル盤。

ケイコ・リーの歌唱力は既に「折り紙付き」で、これらのニュー・スタンダード曲を素敵に、魅力的に唄い上げてくれる。これぞまさに「コンテンポラリー」なジャズ・ヴォーカルだと感じる。バックのお馴染みのリズム・セクションも好演につぐ好演。このリズム・セクションがあるからこそ、安心してケイコ・リーはその素晴らしい歌唱を発揮できるのだ、と思わせてくれる。好盤である。
 
 
 
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況》

 ★ AORの風に吹かれて        【久々に更新しました】 2021.01.22 更新。

  ・『The More Things Change』1980

 ★ まだまだロックキッズ     【久々に更新しました】 2021.01.22 更新。

  ・The Band『Stage Fright』

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【久々に更新しました】 2021.01.22 更新。

  ・僕達は「タツロー」を聴き込んだ
 
 
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2020年1月 8日 (水曜日)

コンテンポラリーなケイコ・リー

いつの頃からだろう。日本人による「ジャパニーズ・ジャズ」は充実している。1980年代までは、渡辺貞夫、秋吉敏子、日野皓正など、一桁のジャズメンが頑張ってはいたが、如何せん少数だったので、その存在は「地味」。1990年代から徐々に優秀な日本人ジャズマンが現れ、少しずつ充実していった。

僕は「山中千尋」がデビューした頃から、一気に日本人ジャズは充実したように感じている。その年は「2001年」。あれから約20年が経とうとしているが、未だに日本人ジャズは充実している。特に昨年の暮れはなかなかの充実作が目白押し。そんな中から、何枚かこのブログでご紹介したい。

Keiko Lee『The Golden Rule』(写真左)。昨年12月のリリース。日本人女性ボーカルの第一人者、ケイコ・リーの最新盤である。ケイコ・リーの実力はもう既に「折り紙付き」で、過去には、スイングジャーナル誌人気投票女性ヴォーカル部門で堂々13年連続(トータル15回)の第1位に輝いたりしたが、もうそんな情報も必要がないくらい、そのボーカルの実力は抜きんでている。
 
 
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収録曲を見渡すと、「I Can’t Go For That」(1982年/ Daryl Hall & John Oates),「I.G.Y.」(1982年/ Donald Fagen), 「Another One Bites The Dust」(1980年/ Queen)など、1980年代のAOR、ディスコ、ソウルナンバーを中心に収録。ケイコ・リーの代表曲「We Will Rock You」も再収録しており、躍動感溢れる、コンテンポラリーなジャズ・ボーカル盤に仕上がっている。\

スタンダード曲を歌い上げるリーも良いが、僕は、今回の様なコンテンポラリーでフュージョンなリーの方が断然お気に入り。バックのサポートも万全で、長年ケイコ・リーと活動を共にする野力奏一 (p)・岡沢章 (b), 渡嘉敷祐一 (ds) が、コンテンポラリーでフュージョンリーのボーカルを鼓舞し、大胆かつ繊細にサポートする。このサポートが見事。

1980年代のAOR、ディスコ、ソウルナンバーをコンテンポラリーな純ジャズと融合、耳に新しいコンテンポラリーなフュージョン・ボーカルとして聴かせてくれるケイコ・リーは頼もしい。ジャケットも秀逸。このジャケットは佐賀在住の日本画家、大串亮平さんの書下ろしによるものだそう。この新盤、ケイコ・リーの「身上」を確認出来る盤としてお勧めの一枚です。
 
 
 
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2018年4月26日 (木曜日)

新スタンダードへのチャレンジ

ジャズには「スタンダード曲」というのがあって、1930年代や1940年代のミュージカルをメインに、ジャズにアレンジし易い曲をチョイスして、様々なジャズメンがこれを演奏するに至って、スタンダード曲となっている。1950年代は、ミュージシャンズチューン、いわゆる、ジャズメンの作曲した曲が他の多くのジャズメンにも演奏されて、スタンダード曲となっている。

で、この「スタンダード曲」が1950年代から演奏され続けていて、これがまあ、今でも演奏されているのだから凄い。ジャズの場合、演奏の素材になる原曲は何でも良いと言えば何でも良いので、50〜60年の長きの間、演奏され続けるというもの判らない訳では無い。でも、いつもいつも同じ曲ばかりがあちらこちらで演奏されると、ちょっと食傷気味になる。

1960年代後半から1970年代にかけて、ロック&ポップスの世界で、良い旋律を持って、ジャズに合いそうな曲は沢山ある感じなので、この年代の曲で、もっとスタンダード化される曲があってもよいのだが、これがなかなか無い。これが不思議で、ジャズメンって、意外にチャレンジ精神に欠けるのでは、と密かに思ったりもする。
 
 
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KEIKO LEE『TIMELESS - 20th Century Japanese Popular Songs Collection -』。昨年10月のリリース。キャッチフレーズが「日本のジャズ歌姫ケイコ・リーが、20世紀のエヴァーグリーンなJポップの数々を上質なジャズで歌いあげる。日本ジャズのネオ・スタンダードへのチャレンジ」。おお、ネオ・スタンダードへのチャレンジか。僕はこのフレーズにからしき弱い。

収録曲を見渡して、思わずほくそ笑む。いやいや〜渋い渋い。1947年の「胸の振り子」から1991年の「ラブ・ストーリーは突然に」まで、日本の歌謡曲&ポップスの名曲をジャズ・ボーカル曲として、ケイコ・リーが唄い上げている。そう、ケイコ・リーって、以前からチャレンジ精神が旺盛で、そう言えば、クイーンの「ウィ・ウイル・ロック・ユー」をむっちゃ格好良くカバッてたっけ。

アレンジが良い。選曲された日本の歌謡曲&ポップスがしっかりと「ジャズ化」している。唄い上げるケイコ・リーのボーカルの素晴らしさは言うまでも無い。個人的には、懐かしの「我が良き友よ」が気に入っている。とってもジャジーでクール。こういうチャレンジってウェルカム。他のジャズメンも、もっともっとやって欲しい。意外と新しいジャズが現れ出でるかもしれない。
 
 
 
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2015年11月 8日 (日曜日)

ケイコ・リーの20周年記念盤

昨年のビートルズ・カバー集『Keiko Lee Sings The Beatles』以来のアルバムになる。今回はケイコ・リーのデビュー20周年記念アルバムをこの11月にリリースした。その20周年記念アルバムは、Keiko Lee『Love XX(ラヴ・キス・キス)』(写真左)。

内容としては、まずは彼女の真骨頂であるスタンダード曲の歌唱を採り上げている。「Autumn Leaves」「Caravan」「Theme from “New York, New York”」など、魅力的な選曲と歌唱が見事。どのスタンダード曲も聴き応え抜群。本当にこの人は上手い。それでいて、歌唱のテクニックが耳に付かないところが魅力。

加えて、これまでリリースしてきたアルバムから、評価の高いトラックにストリングス等をオーバーダビングしたリミックスを収録している。3曲目の「Fly Me To The Moon」、6曲目の「Bridge Over Troubled Water」、12曲目の「Feelings」、ラストの「What A Wonderful World」がリミックス曲になる。

このリミックス曲、なかなかの出来でアルバム全体の雰囲気にマッチしていて違和感が無い。リミックスと言って軽く見るなかれ。ここまでしっかりとアレンジを再考し、元の演奏のイメージとはまた違った魅力を引き出すリミックスは秀逸。安易なリミックス対応とは一線を画する。
 
 
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日野皓正との曲や、オーバーダブによるビリー・ホリデイとのデュエットも、出来をとやかく言う前に、アルバム全体の構成や流れから見ると良いアクセントになっていて、これはこれで楽しい。プロデュースの妙だろう。

僕はこのケイコ・リーのボーカルがお気に入りで、彼女のリーダー作の3分の2は所有しているが、彼女のディープ・ボイスはとにかく安定感と安心感が抜群。これまでのジャズ・ボーカルにありがちな「アクの強さ」が希薄で、しっかりと芯のあるボーカルでありながら耳当たりの良いところが僕には良いみたい。

選曲も毎度毎度良く考えられており、非常に主体性のあるボーカリストという印象があって、アルバム毎に聴き応えの異なる彼女のボーカルは、新しいリーダー作がリリースされる度に楽しみになる。今回もその期待に十分応えてくれている好盤です。

しかし、彼女もデビューして20年になるのか。1995年のデビュー盤『イマジン』のボーカルに驚愕して以来、ずっとお気に入りの女性ボーカリストの一人として聴き続けて来て、はや20年。今回のこの20周年記念盤を聴いていて、彼女は素敵に歳を重ねているなあ、と感じて何だか嬉しくなった。
 
 
 
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2014年11月 4日 (火曜日)

小粋なアレンジとリズム&ビート

確かに、ビートルズのジャズ化、ジャズ・アレンジのビートルズは相当数に登る。特に、1960年代、ビートルズ旋風が米国に吹き荒れた時代は、一時、猫も杓子もビートルズのジャズ化の流行だった。

しかし、ビートルズの楽曲は、意外とジャズ化し難いと見ている。どの曲もコード進行がちょっと変だし、リズム&ビートは基本的にロックンロール。8ビートには何とか乗るが、4ビートには乗りにくい。

アレンジも一筋縄ではいかないと感じている。もともとビートルズの楽曲って、アレンジが抜群なのだ。このアレンジをどう崩すか、がポイントになる。そして、意外とメジャーな響きのするコードがキーとなるので、賑やかなアレンジを施せば、とにかく「五月蠅くて」仕方が無い。

僕は、ビートルズのジャズ化、ジャズ・アレンジのビートルズについては、意外と否定的である。やるなら、採用するリズム&ビートを良く練り、アレンジに十分な力点を置くこと、時間を割くこと。リズム&ビートの選定とアレンジが不調であれば、そのビートルズのジャズ化、ジャズ・アレンジのビートルズは聴けたものでは無い。

と思っていたところに、新しいビートルズのジャズ化、ジャズ・アレンジのビートルズの報が舞い込んだ。ケイコ・リーの『Keiko Lee sings THE BEATLES』(写真左)である。つい先日、10月22日のリリース。ジャズ・ヴォーカリスト、ケイコ・リーの2年ぶりのオリジナル盤になる。

全編ビートルズのカバー盤。ビートルズのジャズ化、ジャズ・アレンジのビートルズについては、まずは選曲が気になる。ということで収録曲は以下の通りになる。

ビートルズのジャズ化、ジャズ・アレンジのビートルズの定番である「Something」「Here, There And Everywhere」「And I Love Her」「Yesterday」がしっかりと入っていて、思わずニンマリする。他のアルバムと比較出来るのよね〜。
 
 
Keiko_lee_sings_the_beatles
 
 
01. Something
02. Got To Get You Into My Life
03. Here, There And Everywhere featuring 渡辺貞夫
04. And I Love Her
05. Ticket To Ride
06. The Long And Winding Road
07. In My Life
08. Yesterday featuring 渡辺貞夫
09. Get Back
10. Oh! Daring
11. I Wanna Be Your Man featuring ムッシュかまやつ
12. Let It Be

さて、このケイコ・リーの全編ビートルズのカバー盤、雰囲気は「大人のビートルズ・ジャズ」。アレンジは、シンプルでゆったりとした「大人のアレンジ」。ケバケバしいところは全く無い、弾けることも無い、落ち着いた、じっくり聴かせるアレンジである。飽きの来ない、小粋なアレンジ。

リズム&ビートもシンプルそのもの。バックのリズム・セクションがボーカルの前に出ることは全く無い。ボーカルの横に出てくることも無い。常に「三歩下がった」ところで、ゆったりと堅実に「大人のリズム&ビート」を供給する。これって、成熟していないとなかなかこれだけの「枯れた味わい」は出せないだろう。小粋なリズム&ビート。

ケイコ・リーのボーカルは申し分無い。ゆったりとしたテンポで、じっくり朗々とビートルズの楽曲を唄い上げていく。ちょっとだけ聴くと、ちょっと地味な雰囲気が漂うので、聴き進めると飽きるかな、と危惧するのだが、それは杞憂である。これが飽きないのだ。繰り返し聴いても飽きが来ない。ケイコ・リーのボーカルの説得力の成せる技であろう。

なかなか内容の濃い「大人のビートルズのジャズ化、ジャズ・アレンジのビートルズ」である。晩秋の夜長、バーボン片手にじっくりと聴き耳たてる、そんなシチュエーションにピッタリの大人のボーカル盤です。
 
 
 
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2013年12月17日 (火曜日)

冬はジャズ・ボーカルの季節

バーチャル音楽喫茶『松和』のマスターこと、私にとって、冬はジャズ・ボーカルの季節である。男女を問わず、ジャズ・ボーカルは寒い季節の空気に映える。寒い冬には、ジャズ・ボーカルの肉声は「暖かさ」を感じる。

逆に、夏はジャズ・ボーカルがちょっと辛い季節。ジャズ・ボーカル独特の「こぶし」や「フェイク」が暑苦しく感じたりして、ジンワリ汗が滲み出たりして、音楽鑑賞どころでは無くなる。これは辛い。

冬が来ると、ジャズ・ボーカルを時々かける。特にこの12月の夜、しんしんと冷え込む夜のとばりを感じつつ、暖かな部屋の中で、ゆったりと寛ぎながら聴くボーカルは絶品である。とりわけ女性ボーカルは良い(笑)。

そんな女性ボーカルの中で、お気に入りの一人が「ケイコ・リー」。個性的でハスキーな声と圧倒的な歌唱力は「楽器と堂々渡り合える歌声」と評価される。元々ピアニストであったらしく、ピアノの弾き語りもなかなか良い。日本の女性ジャズ・ボーカリストの代表格である。

今まで20枚以上のオリジナル盤をリリースしていて、それぞれのアルバムはそれぞれの素晴らしいものばかりで、ケイコ・リーを体験するには、まずは優れたオリジナル盤を数枚、体験して欲しいんだが、長年聴き続けて来た「ケイコ者」としては、たまには、それぞれの時代の名曲を、ケイコ・リーの代表的名唱で一気に聴きたくなる。

そんな時、手っ取り早いのがベスト盤。僕はあまりベスト盤をお勧めすることはしない主義なんだが、今回の場合には、ベスト盤を愛でるのが一番手っ取り早い。そんなベスト盤の中でも、我がバーチャル音楽喫茶『松和』で良く聴くベスト盤が、Keiko Lee『Voices - The Best of Keiko Lee』(写真左)。
 
 
Keiko_lee_voices
 
 
2001年に、TV-CMのBGMとして使われた「We Will Rock You」が好評だったこともあるが、ジャズアルバムでは異例の20万枚以上をセールスした、モンスターの様なベスト盤である。これが、それぞれの時代の名曲を、ケイコ・リーの代表的名唱で一気に聴くには、一番のベスト盤なのだ。収録された曲を並べると以下の通り。

1. Imagine
2. Love Dance
3. My Romance
4. I Saw The Light
5. Don't Explain
6. Human Nature
7. What A Wonderful World
8. My Love
9. New York State Of Mind
10. Fly Me To The Moon
11. If It's Love
12. Greatest Love Of All
13. Distance
14. We Will Rock You

いいなあ。ポール・マッカートニーの甘ったるいラブ・バラード「My Love」が、ややビターに唄い上げられていて良い感じ。ビリー・ジョエルの「New York State Of Mind」は、ケイコ・リーの名唱が素晴らしい。「My Romance」「Don't Explain」「Fly Me To The Moon」などのジャズ・スタンダード曲を唄い上げるケイコ・リーが渋い。

そして、冒頭のジョン・レノンの名曲「Imagine」と、クイーンのこれまた名曲「We Will Rock You」がやはり絶唱。個性的でハスキーな声と圧倒的な歌唱力で唄い上げるこの2曲は素晴らしい。渋い。そして「粋」である。

冬はジャズ・ボーカルの季節。女性ボーカルの中の「大のお気に入り」の一人、ケイコ・リーの『Voices - The Best of Keiko Lee』を聴きながら、気持ちもゆったりと寛いで、明日への英気を養うのだ。
 
 
 
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2013年7月 5日 (金曜日)

大フュージョン・ボーカル大会

日本で人気のジャズ・ボーカリスト、ケイコ・リーの通算8枚目のアルバム『愛の奇蹟(Wonder of Love)』(写真左)。ジャケットが格好良い。ヒップ・ハングのジーンズをまとったリーが、とにかく、セクシーでエネルギッシュ。これ、LPサイズだったら迫力あったろうなあ(笑)。

ジャケットはアルバムの内容を語るというが、まさにこのアルバムは、ジャズ・ボーカリストの範疇だけでは留まらない、ジャズはもとより、R&Bあり、バンプあり、ロックンロールありの、敢えて言えば、大フュージョン・ボーカル大会の傑作。

まず、冒頭、アカペラで歌うタイトル曲が格好良い。この調子、アカペラ中心でムード良く進むのかと思いきや、2曲目の「ピンク・キャデラック」でガツンとかませてくれます。ナタリー・コールの1988年のヒット曲のカバーでギンギンのロック調。これがまあ、凄い。普通のジャズ・ボーカリストでは無い。聴かせてくれる。

ここまでで、既に梅雨の蒸し蒸し解消、ストレス解消。とにかく、この2曲目はリーのボーカルも、バックのドキドキ・モンスターズの演奏もスゲー格好良い。そう、このドキドキ・モンスターズが凄い。ちなみにパーソネルは、吉田次郎 (g), 野力奏一 (p,key), 坂井紅介 (b), 渡嘉敷祐一 (ds)。名うての曲者揃い。実は、このアルバム『愛の奇蹟』全編に渡って、この「おっちゃん」達の演奏が実に「濃い」。
 
 

Wonder_of_love
 
 
3曲目は、 ジョージ・ベンソンの懐かしいヒット曲「ダーン・ユア・ラヴ・アラウンド」は、ベンソン譲りのソフト&メロウなムード。続くランディ・クロフォードの「アルマズ」はしっとりと歌い上げる珠玉のバラード。ノリノリのロックあり、落ち着いた大人のムード漂う上質なフュージョンあり、実に楽しいボーカル盤である。

あともう一つ、隠れたお勧めは、TLCをカバーした12曲目の『ウォーターフォールズ』。ケイコ・リーのディープ・ボイスが映える。そして、ラストの「グッド・ナイト」がしみじみして良い。夜、床に入る前のひとときにピッタリのラスト曲。

ほかにも、コモドアーズ、スティーヴィー・ワンダー、イヴァン・リンス、ホイットニー・ヒューストンらのヒット曲を実に格好良く歌っている。1970年代以降のポップス曲が中心なのだが、すべて学生時代に、ケイコ・リーが良く聴いたものなのだとか。この人はこういう曲を聴いて育ったのか、と思わず親近感。同じ世代ですね。

本格的ジャズ・シンガーと評されることの多いケイコ・リーだが、そういう既成概念をぶち壊す、様々な魅力が散りばめられて立派だ。逆に、昔ながらのジャズ・ボーカルからすると、掟破りのボーカル盤である。掟破りではあるが、僕はこのフュージョン・ボーカルが大好きだ。長年の愛聴盤です。
 
 
 
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2013年6月11日 (火曜日)

keiko Leeのデビュー盤

バーチャル音楽喫茶「松和」では「ジャズ・フュージョン館」の傍らで「懐かしの70年代館」を運営して いますが、最近、ハタと思い当たったことがひとつあります。「ジャズのアルバムの中で、70年代ロックの名曲を題材にした楽曲はあるのか?」。

これがですねえ、なかなか無いんですよ。今や21世紀、思えば、1970年代から40年以上にもなっているのに「なんだかなあ、ジャズ界って保守的なんだなあ」って思いながら探していたら、ありました。実は「70年代ロックの名曲を題材にしたジャズ」、不思議と日本のミュージシャンのアルバムに多いんですよねえ。

Keiko Lee『Imagine』(写真左)。今や、日本女性ジャズ・ボーカル界の大御所的存在となったケイコ・リーのアルバム。このアルバムは、ケイコ・リーがニューヨークで現地のミュージシャンと一緒にレコーディングした初めてのアルバム。所謂、デビューアルバムですな。1995年のリリース。

このアルバムでのリーのボーカルは、その独特の「ボイス」と「フレージング」ゆえ、早くも「一流としての個性」を予感させます。そして、バックバンドは、ケニー・ バロン(p)、グラディ・テイト(ds,vo) 等の精鋭ミュージシャンが固め、充実のサポート。

さて、「70年代ロックの名曲を題材にしたジャズ」はと収録曲を眺めると、まず、特別に目に付くのは、ロックというジャンルとはちょっと外れるのかもしれないが、当時「ソウル・ミュージック」というジャンルで活躍していた、ロバータ・フラックの名唱で知られる「Feel Like Making Love」。

2曲目に収録されているこの曲、バリバリR&B系の粘っこく、黒くファンキーなナンバーなので、フュージョンのジャンルでは、時々、カバーされる名曲なんだが、今回の様な純ジャズ系でカバーされるのは珍しい。リーは、このファンキーな名曲を、抑制の効いた純ジャズをバックにして、実にシットリとジックリと、時にコケティッシュに歌い上げてみせる。
 
 
Keiko_lee_imagine
 
 
R&B系、フュージョン系の演奏には無い、落ち着いた重心の低い、しっかりとした「Feel Like Making Love」が聴ける。ファンキーに跳んだり跳ねたりしていない分、この楽曲の本質の部分が見えるようで、実に好ましい出来に仕上がっている。

7曲目の「Summertime」って、ガーシュイン作曲のミュージカル「ポギーとベス」の挿入歌なのだが、リーはどちらかといえば、ちょっとロックっぽい雰囲気で、ジックリと唄い上げていくところが面白い。

70年代ロックの中では、伝説の女性ボーカリストであるジャニス・ジョップリンの名唱で有名な曲だが、この曲は、既にジャズの方ではスタンダードになっている。ジャズのスタンダードを、ロックのイディオムで歌い上げたのがジャニスってわけ。

そして、絶品はラストの「Imagine」。いまや説明不要のジョン・レノンの名曲。この曲、オリジナルがオリジナルだけに、ジャズ・ボーカルとしてカバーするのはちょっと難しいのではと思っていたが、この手があったのか、って感心しました。

出だしは、やはりオリジナルをデフォルメするのは難しいらしく、オリジナルに忠実な歌唱に終始。これでは、単なるジャズ・ピアノをバックにしたカラオケではないか、と思っていたら、途中から、グラディ・テイトの渋いボーカルが入ってきて、雰囲気は一変。雰囲気はガラッと変わって、バリバリのゴスペル風になる。これが実にニクい。

ファンキーで黒いゴスペル調にノリながら、リーとグラディは、渋いデュエットを繰り広げる。う~ん「イマジン」ってゴスペルに完璧にのるリズムを持った楽曲だったのね。とにかく、最後2曲はグラディ・テイトとのデュエットがハイライトの秀作です。

加えて、20bitデジタル・レコーディング、加えてSBMマスタリングなど、高品位な音源を実現しており、オーディオ・ファイルとしても魅力的なアルバムですね。良いジャズ・ボーカル盤です。
 
 
 
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2009年2月14日 (土曜日)

いや〜、今日は暑かった

いや〜、今日は暑かったですね〜。僕の住む千葉県北西部地方では、最高気温が25度。朝方、にわか雨が降ったみたいでしたが、天気予報は、これまた案の定外れて、午前中は全く雨が降らないどころか、日差しが降り注いでいる。

それでは、ということで、近くの大型ショッピングセンターまで、散歩がてらに買い物へ。気温が20度位までは上がるという予報だったので、春は3月下旬の出で立ちで家を出る。10分ほど歩いて、既に日差しがきつい。暑い。嫁はんと「これって、4月中旬って感じだよね」。汗が出る。長袖シャツ一枚で十分な暖かさ。ほんまに今2月かいな?。

異常に暖かい中、汗をかきながらも、なかなか美味そうな芋焼酎を手に入れ、単行本用の日本風のオシャレなブックカバーも手に入れ、ハワイ名物のサンドウィッチなどを食して、ご満悦な中、CDの安売りに出会う。在庫処分の新品CD、レンタル落ちのCDが、なんと一枚「500円」。これは物色しない手は無い。ジャズを中心に探す。

レンタル落ちのCDでも、ジャズのジャンルになると借りる人はほとんど無く、新品同様の状態で、レンタル落ち処分で出てくることが多い。今回もそうだった。これは、と感じたアルバムをレンタル落ちで2枚ゲット。

その一枚が、ケイコ・リーの『キッキン・イット(Kickin' It)』(写真左)である。プロデューサーにベテラン名プロデューサー、ジョン・サイモンを迎えてのセカンド・アルバム。ファースト・アルバムと同様、ニューヨーク録音。まさか、このアルバムがレンタル落ちとは言え、500円で手にはいるとは・・・。嬉しいなったら、嬉しいな。

 

Kickin_it

 

このアルバム、欲しかったんやな〜。ファースト・アルバムの『イマジン』を聴いて、ぶっ飛んだのが1995年。それ以来、ケイコ・リーについては常に注目している。日本人ジャズ・ボーカルの中では、突出した才能であり、突出した個性で、特に女性ジャズ・ボーカルの世界で、世界に通用するのは彼女だけだろう。

そんな彼女のセカンド・アルバム。バックのサポート陣も、リー・ロスネス(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)、リー・コニッツ(アルト・サックス)辺りが目を惹く。そんな充実したバックを従えて、ケイコ・リーは淡々と上質のジャズ・ボーカルを聴かせてくれる。

ケイコ・リーのボーカルは、歌うだけでジャジーな雰囲気が漂う程の「良い声」をしている。しかも音程がしっかりしており、声量も豊富。その豊富な声量をセーブしながら、叫ぶようにでは無く、8割の力で「抑制の美」を前提とした、「ほど良いテンション」のボーカルを聴かせてくれる。

加えて、スタンダードの解釈が良い。今まで、名だたる先輩が歌い上げてきたジャズ・スタンダードの定盤アレンジを敢えて採用せず、実に斬新で個性溢れるアレンジを採用している。特にそれが如実に表れているのが、7曲目の「The Man I Love」。通常はスローなバラードなんだが、ここでは速いテンポでのジャジーな表現が斬新。

そしてラストの「God Bless the Child」のケイコ・リーの堂々たる歌いっぷりはどうだ。声量タップリ、抑制が効いて、ジャジーな雰囲気が溢れ、情感タップリに歌い上げていく。そしてバックのピアノ、リニー・ロスネスの、これまた抑制の効いた、ファンキーなピアノ伴奏が光る。

バックと言えば、ベースのロン・カーターは、このアルバムではなんとかピッチも合っていて、印象的な低音で、ロンの個性溢れるベースを聴かせる。ケイコ・リーのボーカルのバックを努めているんだ、という意識があったんだろう、前へ出る「出しゃばり」な面もここには無い。でも、ロンとしては控えめなんだろうが、逆にその控えめなベースが、印象的なベースの音色と共に、しっかりとした存在感を示しているのだから、ジャズって不思議。

バックも良い。でも、やっぱり、このアルバムの主役はケイコ・リー。その独特なハスキーなボーカルで、全編に渡って、心地良いジャジーな雰囲気に包まれる。そして、彼女の卓越したテクニックのボーカルとストレートな表現が、新しいジャズ・ボーカルの響きを僕たちに伝えてくれる。良いアルバムです。中古品一掃セールのお陰ですね。
 
 
 
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