ベンソンの ”ブリージン” 再聴
今月発売のレココレ2025年7月号の特集「ジャズ/フュージョン・ギターの名演・洋楽編」に載っている、ウエス・モンゴメリーの名盤を聴き直していて、ふと「ジョージ・ベンソン」のギターが聴きたくなった。
ジョージ・ベンソンは、ウエス・モンゴメリーの後継者と言われた「ジャズ・ギターのレジェンド」。ベンソンは、ウエス・モンゴメリーに多大な影響を受けたジャズ・ギタリストであり、ウエスを心より敬愛しているギタリストである。つまり、ウエスを聴いたら、次はベンソン」が定番なのだ(笑)。今回は、ベンソンの「ジャズ・ギター」に着目して、このフュージョン名盤を再聴した。
George Benson『Breezin'』(写真左)。1976年1月の録音、1976年のリリース。ちなみにパーソネルは、George Benson (g, vo), Jorge Dalto (ac-p, clavinet), Ronnie Foster (el-p, Minimoog), Phil Upchurch (rhythm-guitar, b on #1, 3), Stanley Banks (b guitar on #2, 4–6), Harvey Mason (ds), Ralph MacDonald (perc), Claus Ogerman (arr, cond)。ちなみにプロデューサーは「トミー・リピューマ」。
ジョージ・ベンソンの代表盤に、フュージョン・ジャズの軟弱盤を持ってくるとは如何に、とご立腹のジャズ者ベテランの方もおられるかと思うが、この『Breezin'』、しっかりとベンソンのギターに注目して、じっくり聴いていただくと、この盤でのベンソンのギターが「エグいほど」素晴らしい、純ジャズ志向のギターを弾きまくっていることがよく判るかと思う。
とにかく「弾きまくり」のベンソンである。ギターの音色は「ウエス直系」と評されるだけあって、ウエス独特のバップ・ギターの個性である「硬派でソリッドで骨太なギター」の音と同じテイストの、太く豊かで温かい淀みないフレージングでベンソンは弾きまくる。じっくり聴いていたら、ウエスそっくりだったりする。
違いは、ウエスはオクターヴ奏法を要所要所で繰り出すが、ベンソンはオクターヴ奏法は控えめで「売り」にはしていない。逆に「ウエスそっくり」と言われたくないので、ベンソンは「もう一つの得意」であるボーカルに、ウエスとの差異化要素を求めた。これが大当たり。そのベンソンの個性の一つ「優れたソウルフルなボーカル」は、2曲目の「This Masquerade」で聴くことが出来る。
冒頭のタイトル曲「Breezin'」の前奏のリフが「エグい」。米国西海岸の爽やかな風のような、スピード感+爽快感なリフ。そんな「エグい」リフに続いて出てくる、心地良いフレーズが爽快感抜群、躍動感抜群。ウエスの『A Day in The Life』の秀逸ギターもぶっ飛ぶ、凄くキャッチャーで印象的なリフ+フレーズ。
この盤でのベンソンの壮絶なアドリブは凄いの一言。フュージョン・ジャズは緩いなどと言ってはいけない。このベンソンのアドリブは凄い。フュージョンな「ソフト&メロウ」な雰囲気は皆無、硬派で純ジャズな正統派バップ・ギターの、ダンディズム溢れるフレーズがてんこ盛りである。この『Breezin'』、ベンソンの代表盤の一枚です。
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