2024年7月25日 (木曜日)

マクリーンの果敢な挑戦の記録

ブルーノートには「ボツになった理由不明」の未発表音源がゴロゴロしていた。そんなブルーノートの未発表音源を「Blue Note LTシリーズ」として、1979〜1981年にLP40数タイトルでリリースした。どのアルバムも聴いてみて、「どこがお蔵入りなんや」「どこが気に入らなかったんや」と思ってしまう優秀な音源ばかりなのだ。

Jackie McLean『Vertigo』(写真左)。1959年5月2日、1963年2月11日の録音。ここでは、1980年リリースの「Original LP」の収録曲(全6曲)に絞ってコメントする。ちなみにパーソネルは以下の通り。

1959年5月2日の録音(3曲目: 「Formidable」のみ)については、Jackie McLean (as), Donald Byrd (tp), Walter Davis Jr. (p), Paul Chambers (b), Pete LaRoca (ds)。

1963年2月11日の録音(3曲目以外: 「Marney」「Dusty Foot」「Vertigo」「Cheers」「Yams」)については、Jackie McLean (as), Donald Byrd (tp), Herbie Hancock (p), Butch Warren (b), Tony Williams (ds)。

2セッション共通で、ジャキー・マクリーンのアルト・サックスとドナルド・バードのトランペットの2管フロント。リズム・セクションは総入れ替え。

3局目の「Formidable」だけが、マクリーンの『New Soil』(ブルーノートの4013番)録音時のボツテイク。この曲だけは、この『New Soil』収録曲と同列で評価されたい(2021年5月3日のブログ参照)。ここでは、3局目の「Formidable」以外の1963年2月11日の録音についてコメントする。

パーソネルを見渡すと、リズム・セクションの3人に目がいく。ピアノに若かりし頃のハービー・ハンコック、ベースにブッチー・ワーレン、そして、ドラムに、当時弱冠17歳のトニー・ウィリアムス。そう、この音源、トニー・ウィリアムスの初録音である。
 

Jackie-mcleanvertigo  

 
録音は、正式盤でリリースされた『One Step Beyond』(2016年1月8日のブログ参照)の約2ヶ月前の録音で、トニー・ウィリアムスだけが、『One Step Beyond』にも、ドラム担当としてチョイスされている。

さて、1963年2月11日のセッションについては、成熟したハードバップと、当時、マクリーンが取り組んでいた「モード・ジャズ」が良い塩梅でミックスされたユニークな内容。テーマ部のフロントのユニゾン&ハーモニーは、成熟したハードバップの響き、アドリブ展開部は、少しハードバップのコードな展開が見え隠れするマクリーンなりのモーダルなフレーズ。

で、ピアノのハンコックは、と問えば、意外とモード・ジャズしていない、ハードバップなバッキングをメインにしているのが面白い。ハンコックなりのモーダルなフレーズを封印して、マクリーンならではのモーダルな展開を優先させていることがよく判る。サイドマンの鏡の様なバッキング。

トニーのドラムも同様。後の細かくシンバルを叩きまくりつつ、フロント管を煽りに煽る攻撃的なドラミングは全く無し。神妙にハードバップなビートを正確に叩き出している。が、これが意外と「老獪」。弱冠17歳にして、トニーのハードバップなドラミングは完成されている。

この1963年2月11日のセッションの内容については、ボツとした理由が判らない。モードに適用する過渡期のマクリーンの独特の個性をしっかり捉えている。恐らく、この日のセッションについては、ここに収録された5曲のだった様で、LPにしてリリースするには、収録時間を考えると、曲が1曲、足らなかったのだろう。ブルーノートは、プレスティッジの様に、やっつけのアルバム編集はしない。

3曲目をちょっと横に置いて、残りの5曲は意外と聴き応えのある内容です。モードに果敢にチャレンジするマクリーンの奮闘ぶりが良く判る佳作だと思います。
 
 

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2022年10月24日 (月曜日)

ミッチェルの「お蔵入り」盤 『Step Lightly』

ファンキーで流麗で明快なトランペッターのブルー・ミッチェル。彼って、ブルーノート・レーベル専属になって初めてのリーダー作が「お蔵入り」になった、気の毒なトランペッターでもある。その「お蔵入り」のジャケットも、ブルーノートのジャケットの平均レベルからすると、明らかに「イケてない」ジャケットで、とにかく気の毒の極みである。

Blue Mitchell『Step Lightly』(写真)。1963年8月の録音。ブルーノートの4142番。ちなみにパーソネルは、Blue Mitchell (tp), Leo Wright (as), Joe Henderson (ts), Herbie Hancock (p), Gene Taylor (b), Roy Brooks (ds)。リーダーのブルー・ミッチェルのトランペット、レオ・ライトのアルト、ジョー・ヘンダーソンのテナーがフロント3管、ハンコックをピアノに据えたリズム・セクションのセクステット編成。

リーダーのミッチェルとベースのテイラー、ドラムのブルックスが、元祖ファンキー・ジャズのホレス・シルヴァー・クインテットの出身。残りの他の3人がどちらかと言えば、モーダルなジャズの推進者で、ファンキー・ジャズとモード・ジャズの混成部隊での演奏になる。恐らく、レーベル側は、ファンキーとモードの「化学反応」を期待したんだろう。が、この盤では、ファンキーとモードが分離している様に聴こえる。
 

Blue-mitchellstep-lightly

 
とにかく、全編、ヘンダーソンのモードに捻れたフレーズが目立つ。そして、ハンコックのピアノとライトのアルトがそれに引き摺られるように、モーダルな音志向に傾いていく。リーダーのミッチェルとベースのテイラー、ドラムのブルックスは、完璧にファンキー・ジャズな音志向でバリバリやりまくるので、ファンキー・ジャズが前面に出れば出るほど、ヘンダーソン、ハンコック、ライトのモードなフレーズが目立ってしまう。

ボーッと聴いていると、ヘンダーソンのリーダー作なのか、と誤解してしまうくらいに、ヘンダーソンのテナーが目立ちに目立つので、ブルー・ミッチェルのファンキーで流麗で明快なトランペットの影が薄くなってしまう。ハンコックもハンコックで、こってこてファンキーなフレーズも弾けるだろうに、ヘンダーソンに合わせがちになるって、ちょっとこれは確かに、僕がプロデューサーでも、この盤は「お蔵入り」にしたくなるなぁ。

ミッチェルのトランペットは好調で申し分無いのに勿体ない録音である。このミッチェルの「ブルーノートでの初リーダー作」は、見事にブルーノートお得意の、カタログ番号もジャケットも確定しているのに「お蔵入り」、になってしまい、初めて世に出たのは、1980年になってからである。ただ、この盤は、聴いていて、当時「お蔵入り」になったのが何となく判る盤ではある。まあ、ヘンダーソンにファンキーなテナーを吹かせる、というのは無謀なんだろうな。とにかく、気の毒な「幻のブルーノートでの初リーダー作」である。
 
 

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2022年2月26日 (土曜日)

アイク・ケベックのお蔵入り盤

ブルーノート・レーベルの1500番台、4000〜4300番台には、録音も終わり、ミックスも終わり、ジャケットも決まり、カタログ番号まで割り振られていながら、お蔵入りになった盤が結構ある。演奏に何か問題があったのか、と思うのだが、これが聴いてみると、どれもが水準以上の優れた内容のものばかり。

発売に至るまで、何か問題があったのだろうが、こればっかりは、当時のブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンに直接訊くしかないのだが、既に故人となっているので、それも叶わない。ただ、無理にリリースすると、LP盤をプレスするコスト、販売店へ運送するコストなど、かかるコストが馬鹿にならないので、下手にリリースし続けると、零細レーベルであるブルーノートの経営が危機に陥る可能性があったのだろう。

Ike Quebec『Easy Living』(写真左)。ブルーノートの4103番。1962年1月20日の録音。ちなみにパーソネルは、Ike Quebec (ts), Bennie Green (tb), Stanley Turrentine (ts), Sonny Clark (p), Milt Hinton (b), Art Blakey (ds)。ケベックのテナー・サックス、グリーンのトロンボーン、タレンタインのテナー・サックスがフロント3管のセクステット編成。
 

Easy-living  

 
この盤は、ブルーノート・レーベルお得意の「何故かお蔵入り盤」。録音当時はお蔵入り。この時のセッションのうち、セクステット演奏の5曲だけが、1981年に『Congo Lament』(写真右)のタイトルでリリースされている。この1962年1月20日のセッションの全貌がリリースされたのが1987年であった。当然、このブルーノートの「何故かお蔵入り盤」、内容的には全く問題無い。

演奏内容は、当時の最新のハードバップではなく、どちらかというと、スイングの要素がそこはかとなく入っているので、演奏内容の雰囲気は「中間派」。そんな中間派のジャズを、このパーソネル、ブルーノートのハウス・ジャズマン達が演奏するのだ。悪かろう筈が無い。ブルージーでジャジー、ユッタリ余裕と雰囲気のある「中間派」ジャズがこの盤に詰まっている。

ケベックは1940年代からブルーノート・レーベルの吹き込みがあった、ブルーノート生え抜きの古株のジャズマン。いろいろな新人ミュージシャンを、総帥プロデューサーのライオンに紹介したり、 録音拠点であるRVGスタジオまでミュージシャンを載せて送る運転手をしたりと、演奏で無い別の部分でも、ブルーノート・レーベルに大きく貢献したことも有名な話。
 
 
 
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  ・The Brothers Johnson『Light Up the Night』&『Winners』

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  ・『ヘンリー8世と6人の妻』を聴く

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  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

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2020年10月28日 (水曜日)

アルフォンソ・ムザーンの本質

一週間ほど前、Arild Andersen『Molde Concert』のドラム担当、アルフォンソ・ムザーンの名前を久し振りに見て、おお久し振りと思った反面、ECMレーベルで、メインストリーム志向のジャズ・ロック、メインストリーム志向のクロスオーバー・ジャズを叩いているのを聴いて、あれれ、と思った。ムザーンってそういうドラマーだったけ。

Alphonse Mouzon『The Essence of Mystery』(写真左)。1972年12月の録音。ちなみにパーソネルは、Alphonse Mouzon (ds, perc, el-p, clavinet, Mellotron, vo), Buddy Terry (ss), Sonny Fortune (as), Larry Willis (key), Buster Williams (b), Wilbur Bascomb Jr. (el-b)。メンバーを見渡して、この盤、エレクトリックなジャズ・ファンクと見た。

アルフォンソ・ムザーンのブルーノート・レーベルでの初リーダー作になる。ムザーンは、ウェザー・リポート初代ドラマーであり、ラリー・コリエルのイレヴン・ハウス、ビリー・コブハムのスペクトラムでのドラマーも勤めている。1970年代には、R&B系のアルバムを複数枚リリースし、ムザーンの本質は、ジャズ・ファンク、クロスオーバー&フュージョン系のドラマーという印象が強い。
 
 
The-essence-of-mystery  
 
 
この『The Essence of Mystery』も、内容的には「ジャズ・ファンク&ジャズ・ロック」志向で、ムザーンのファンキーでグルーヴ感溢れるドラミング、疾走感溢れるハイハットの刻みが、それぞれの演奏でのキーになっている。そんなムザーンのグルーヴ感溢れるドラミングに、キーボードのリフが絡み、ホーン・アンサンブルもファンキーでブリリアント。

エレベの弾けるビートは少しユルユルで、そのそこはかとない「脱力感」が心地良い。そんなグルーヴ感満載のリズム隊をバックに、ソニー・フォーチュンが、ちょっとエスニックなサックスがファンキーなフレーズを吹き上げる。今の耳で聴いていも、なかなか内容のある、演奏のレベルも高い「ジャズ・ファンク&ジャズ・ロック」である。

当時、流行のクロスオーバー・ジャズがメインなブルーノートのBN-LAシリーズの中の一枚で、我が国では最近まで「ゲテモノ」扱いされていて、一部のジャズ・ファンク&ジャズ・ロック者の方々を除いて、見向きもされなかったが、ジャズ・ファンク&ジャズ・ロックのアルバムとしては「イケてる」内容。レア・グルーヴな盤として一聴に値する。
 
 
 

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2020年10月22日 (木曜日)

モントルーのロニー・フォスター

ブルーノートのBN-LAシリーズは、ほぼ1970年代を網羅しているシリーズではあるが、ブルーノート・クラッシクのメインである、1500番台や4000〜4300番台のシリーズに比べると、注目度は格段に落ちる。メインストリーム志向の演奏は無いし、4ビートの純ジャズなんて欠片も無い。当時、流行のクロスオーバー・ジャズがメインなので、まあ仕方ないかな、とも思う。

しかし、腐ってもブルーノート・レーベル、クロスオーバー・ジャズ志向のアルバムがメインであるが、これが意外と内容のある、というか、クロスオーバー・ジャズの本質を突いた、クロスオーバー・ジャズのお手本の様なアルバムが多数存在する。クロスオーバー・ジャズ好きにとっては堪らない訳で、クロスオーバー者にとっては必須のシリーズである。

Ronnie Foster『Cookin' With Blue Note At Montreux』(写真左)。1973年7月5日、スイス、モントルー・ジャズフェスでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Ronnie Foster (org), Gregory Miller (g), Marvin Chappell (ds)。ソウル・ジャズ&ジャズ・ファンク系のオルガニスト、ロニー・フォスターのオルガン・トリオ。
 
 
Cookin-with-blue-note-at-montreux  
 
 
アシッド・ジャズの出現後、熱狂的な支持を得ている、ロニー・フォスターの「ライヴ・アット・モントルー」である。ユルユルのグルーヴ感満載、重心は低いが浮遊感のあるオフビートに乗って、フォスターのエレピ(フェンダー・ローズだと思う)が、これまた心地良い「ユルユル度」を醸しながら、グルーヴィーなフレーズを紡いでいく。

演奏はクロスオーバー・ジャズ志向。1973年の録音なので、流行ど真ん中なんだが、演奏のレベルは高い。フォスターの硬質でくすんだ響きのエレピのソロが心地良く、聴き続けていると、何だか心地良くなってくる。ミラーのエレギも切れ味良く、グルーヴ感溢れるフレーズを弾きまくり、チャペルのドラムが、これまたグルーヴ感溢れるリズム&ビートを叩き出す。

イージーにポップ化せず、イージーのロック化せず、正統派なクロスオーバー・ジャズに仕上がっているところが「腐ってもブルーノート・レーベル」。ライヴ全体に漂う「グルーヴ感」が心地良い。ユルユルのクロスオーバー・ジャズだが、意外と内容は「濃い」。ジャケットもブルーノート・レーベルらしからぬ、イージーなデザイン・センスだが、このライヴ盤、意外と好盤です。
 
 
 

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2020年2月16日 (日曜日)

異色のモーガンを聴くには面白い

録音当時、何故かお蔵入りになった音源ばかりを発掘してリリースしたシリーズの「Blue Note Classic LT series」。当時、何故かお蔵入りになった音源については、やはり当時のブルーノート・レーベルの専属ジャズマン、御用達ジャズマンのリーダー音源は多い。つまり、御用達の人気ジャズマンについては録音回数も多くなるので、お蔵入り音源になる確率も高くなるのだろう。

Lee Morgan『Taru』(写真)。LT-1031番。1980年、ジャズ音源の「発掘男」マイケル・カスクーナによる発掘リリース。実際には1968年2月の録音。ちなみにパーソネルは、Lee Morgan (tp), Bennie Maupin (ts), John Hicks (p), George Benson (g), Reggie Workman (b), Billy Higgins (ds)。リーダーは、当時30歳、キャリアとしては既にベテランの域に入った、トランペット担当のリー・モーガンである。

脇を固めるサイドマンの面子が物々しい。テナーのベニー・モウピン、ピアノのジョン・ヒックス、ベースのレジー・ワークマン、ドラムのビリー・ヒギンス。いずれも若手の「新主流派」の面子である。いわゆる「モード・ジャズ」の担い手ばかり。そこに、後のソフト&メロウの「歌って弾きまくる」フュージョン・ギタリストであるジョージ・ベンソンが参加している。
 
 
Taru  
 
 
当時のブルーノート・レーベルとしては、尖ったパーソネルによる演奏なので、さぞかし、硬派でビターな「モード・ジャズ」が展開されるのか、と予想する。そこにモーガンが割って入って弾きまくるのか。で聴き始めると、アップ・テンポのキャッチーな曲、バラッド、ジャズ・ロック調のナンバーで構成されているのに気が付く。今までの「硬派で鯔背なモーガン」とはちょっと異質の雰囲気。

お得意のファンキー・チューン「Get Youself Together」、流麗でポップなジャズ・バラードのタイトル曲「Taru」、モーガンには珍しい、3拍子ジャズの「Haeschen」、ポップで鯔背なモーガンが格好良い。しかしながら、この「ポップな」モーガンは、どうにもらしくない。面白いのは、サイドマンの中では、ギターのベンソンだけが、この「ポップな」音作りにマッチした弾きっぷりなのだ。

他の「新主流派」の猛者たちはちょっと不完全燃焼の面持ちである。この盤、このパーソネルからすると、ちょっと「ポップに過ぎる」感じがする。聴き流すには良いが、スピーカーと対峙して聴き込むにはちょっと「お尻がこそばゆい」。異色のモーガンを聴くには面白い内容だが、硬派で鯔背なハードバッパー、モーガンとしてはちょっと異質。その辺が、録音当時、お蔵入りになった理由かなあ。でも客観的に聴くと内容は良い。モーガンの本質に合わないと感じるだけ。
 
 
 
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2020年2月15日 (土曜日)

聴き易いアンドリュー・ヒル

ブルーノートの未発表音源シリーズが「Blue Note Classic LT series」。略称は「BNLT」。録音当時、何故かお蔵入りになった音源ばかりを発掘してリリースしたシリーズで、1950年代後半から1960年代のお蔵入り音源なのだが、基本的に内容は折り紙付き。この不思議な音源をカタログ番号順に聴き直している。

このシリーズ、何故かお蔵入りになった音源ばかりなのだが、時々、聴いていて「ああ、これは恐らく、この辺が問題になったんだろうなあ」とふと感じる盤が幾枚かある。演奏自体には全く問題無い。どころか熱演、好演ばかり。つまりはプロデュース側の立場から見た時に「何か気になる点」があったんでしょうね。ブルーノート・レーベルの凄いところは、このお蔵入りセッションについても、しっかりギャラを払っているところ。

Andrew Hill『Dance With Death』(写真)。LT-1030番。1980年、ジャズ音源の「発掘男」マイケル・カスクーナによる発掘リリース。1968年10月の録音。ちなみにパーソネルは、Andrew Hill (p), Charles Tolliver (tp), Joe Farrell (ss, ts), Victor Sproles (b), Billy Higgins (ds)。パーソネルを見ても、録音時期を見ても、これはバリバリ硬派なモード・ジャズだろうな、と当たりをつける。
 
 
Dance-with-death  
 
 
さて、聴いてみると「あれっ」と思う。聴き易いアンドリュー・ヒル。結構、良いメロディーの曲が並ぶ。良いメロディーが印象的なので、スタンダード曲なんだろうな、と思って資料を見ると、これがまあ、全曲、アンドリュー・ヒルのオリジナル曲なのだ。へ〜、あのアンドリュー・ヒルがこんなに良いメロディー満載のオリジナル曲を作るのか。意外と言えば意外である。

アンドリュー・ヒルのピアノは、一言でいうと「新時代のセロニアス・モンク」。判り易いモンクという感じの、予測可能な範囲で飛んだり跳ねたりするピアノ。「癖の強いピアノ」という表現がまずまずフィットする感じ。加えて、幾何学模様的にスイングするような「捻れ」が個性なのだが、この盤ではその個性が、良いメロディー満載のオリジナル曲によって、中和されているのが気になると言えば、気になる。

この盤のタイトル、日本のキング盤での黒が基調の怪しげなジャケット(写真右)、ヒルのピアノの個性、を頭の中に入れながらこの盤の音を聴くと、基本的に「戸惑う」。やはり、ヒルには「尖った限りなく自由度の高いモード・ジャズ」が良く似合う。ヒルという名を聴いて頭の中に浮かぶイメージとこの盤に詰まっている「良いメロディーの曲」とのギャップが、確かに引っ掛かる。そういう意味では敢えてリリースする必要が無い盤(お蔵入り盤)なのかなあ、と思うのだ。
 
 
 
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2020年2月11日 (火曜日)

摩訶不思議な響きのハードバップ

ブルーノートの未発表音源シリーズが「Blue Note Classic LT series」。略称は「BNLT」。録音当時、何故かお蔵入りになった音源ばかりを発掘してリリースしたシリーズ、と評価されてはいるが、中には「まあ、これはお蔵入りの理由が何となく判るなあ」という音源もある。といっても、演奏レベルに問題がある訳では無い。プロデューサーの視点での「お蔵入り」の判断である。

Lou Donaldson『Midnight Sun』(写真)。LT-1028番。1960年7月の録音。ちなみにパーソネルは、Lou Donaldson (as), Horace Parlan (p), George Tucker (b), Al Harewood (ds), Ray Barretto (congas, tracks 1 & 3-7)。1980年の発掘リリース。〈発掘男〉マイケル・カスクーナの監修&解説。録音した時期は、ハードバップが枝分かれして、それぞれの進化を始めた時期。

ハードバップは、大衆化志向では「ファンキー・ジャズ〜ソウル・ジャズ」、アート志向では「モード・ジャズ」そして「フリー・ジャズ」と、多様化というキーワードの基で、それぞれに進化していった訳だが、この盤では「モード・ジャズ」である。パーソネルを見渡せば、パーラン=タッカー=ヘアウッドのリズム・セクションは、明らかに「新進気鋭のモード・ジャズの担い手」である。
 
 
Midnight-sun  
 
 
さて、これだけバックに「モード・ジャズ」を配して、古参のバップなアルト・サックス奏者、ルー・ドナルドソン、愛称ルーさんはどんなパフォーマンスを聴かせてくれるのか。ちょっとドキドキするのだ。で、聴いてみると。一言で演奏の印象は「モーダルな演奏が得意な若手ピアノ・トリオをバックに、ルーさんが我が道を行く」。バックがモード・ジャズ志向であっても、ルーさんのアルト・サックスは変わらない。

ルーさんのアルト・サックスは、相変わらずご機嫌でポジティヴな、バップなフレーズを吹き上げている。モードなど何処吹く風。あろうことか、バレットのコンガが入ってファンキーな雰囲気が漂ったりする。モードにコンガ、モードにバップなアルト・サックス。異種格闘技的な独特な雰囲気が漂う。ハードバップ、ファンキー・ジャズ、モード・ジャズのチャンポン。但し、融合までは至っておらず、特別な化学反応は起こっていないようだ。

モードはモードで優れた演奏を繰り広げ、ルーさんはルーさんでバップな優れたブロウを披露、バレットのコンガは殊の外ファンキー。それぞれの個性がしっかり主張していて、摩訶不思議な雰囲気が漂う「異種格闘技ジャズ」。ルーさんのアルト・サックスをメインとして考えた時、バックは敢えて「モード・ジャズ」である必要は無い。そういう観点で「お蔵入り」になったのではないか。しかし、演奏内容は充実している。不思議な響きを宿したハードバップである。
 
 
 
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2020年2月 5日 (水曜日)

他と遜色ない尖ったモード演奏

ジャズについては、どんどん深化していると感じているので、新盤を聴くのがとても楽しい今日この頃。最近の新盤はニュー・ジャズ系、いわゆる、ネオ・ハードバップ、ネオ・モード、ネオ・スピリチュアルなど、時代の先端を行く新しい音のジャズが花盛り。こんな新盤ばっかり聴いていると、ふと、昔のこってこてのハードバップやこってこてのモード・ジャズが無性に聴きたくなる。

そんな時、最近、お世話になるのが、ブルーノートの未発表音源シリーズが「Blue Note Classic LT series」。略称は「BNLT」。録音当時、何故かお蔵入りになった音源ばかりを発掘してリリースしたシリーズで、1950年代後半から1960年代のお蔵入り音源なのだが、基本的に内容は折り紙付き。この不思議な音源をカタログ番号順に聴き直している。

Bobby Hutcherson『Spiral』(写真)。1968年11月11日の録音。Blue NoteのLT 996番。ちなみにパーソネルは、Bobby Hutcherson (vib, marimba), Harold Land (sax), Stanley Cowell (p), Reggie Johnson (b), Joe Chambers (ds)。6曲目の「Jasper」、これだけが何故か1965年4月3日の録音。この6曲目だけ異質なので、ここではコメント対象から割愛する。
 
 
Spiral  

 
1979年、ジャズ音源の「発掘男」マイケル・カスクーナによる発掘リリース。1968年のヴァイブの改革者、ボビー・ハッチャーソンのお蔵入り音源。ハッチャーソンは、1967年から1969年の間に、この未発表盤も合わせて、6枚ものアルバムを作成している。どの番もポスト・バップ〜モーダル〜スピリチュアルな演奏の数々。同一傾向のアルバムが続くのを懸念したのだろうか。

この未発表盤、その内容については、とても優れたポスト・バップ〜モーダル〜スピリチュアルな演奏の数々。今の耳で聴いても、当時、どうしてお蔵入りになったのか、理解に苦しむ。ヴァイブの伸びのある音を上手く活かしたモーダルな演奏がハッチャーソンの真骨頂。ハロルド・ランドとの双頭クインテットのセッションで、ピアノのスタンリー・カウエル共々、一癖あって、正統派ではあるが、かなり尖ったモード・ジャズを展開している。

振り返れば、Stanley Cowellがピアノを弾いた「Patterns」「Spiral」「Medina」の3セッションはすべてお蔵入り。何か気になることがあったんでしょうね。しかし、このお蔵入り音源についても、他のリリース音源と全く遜色ない、限りなく自由度の高い、モーダルでスピリチュアルな演奏が展開されていて聴き応えがある。
 
 
 
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2020年1月11日 (土曜日)

デックスの「充実のお蔵入り盤」 『Clubhouse』

1979年、UA社のレコード部門をEMIが買収したのを好機と捉え、音源発掘男マイケル・カスクーナはキャピトルと談判、ブルーノートの未発表音源を発掘した。「Blue Note Classic LT series」である。1979年から1981年の間にLP40数タイトルが発表されたのだが、その時のジャケットの左上の虹入りの斜め線のイメージから「レインボー・シリーズ」とも呼ばれる。

今回は、Dexter Gordon『Clubhouse』(写真左)。1965年5月27日の録音。ブルーノートのLT-989番。ちなみにパーソネルは、Dexter Gordon (ts), Freddie Hubbard (tp), Barry Harris (p), Bob Cranshaw, Ben Tucker (b), Billy Higgins (ds)。ベースのみが2人のベーシストで役割分担しているが、フロントがテナーとトランペットのクインテット構成。

1960年代のデックス(Dexter Gordonの愛称)のリーダー作には駄作が無い。 1950年代は麻薬禍のため活動が低迷、大部分の期間を麻薬更生施設で過ごしたが、1960年代初頭から渡欧、フランスやデンマークを拠点に活動し、カムバックを果たす。このカムバック後のデックスはとても充実している。もともとジャズ演奏のトレンドを追いかけること無く、自らのスタイルを貫くタイプなので、演奏内容にブレが無い。
 

Clubhouse

 
この『Clubhouse』も内容的には充実している。1965年の録音なので、トランペットのハバードは「天狗状態」で目立ちたがり。とにかく優秀なテクニックに任せて、五月蠅いくらいに吹きまくるのが耳につくところが玉に瑕だが、それ以外は、グループサウンドとしてバランスが取れていて、上質のハードバップ盤として仕上がっている。

デックスのテナーは申し分無い。豪放にてジェントル、歌心豊かな朗々としたプレイが身上。自作曲4曲、スタンダード2曲だが、特に自作曲は躍動感溢れ、明朗なテナーを吹く傾向があって、これがまた聴きどころとなっている。鼻歌を唄うようにテナーを吹き上げるデックス。こんなに内容充実の音源が、録音当時はお蔵入りとは。逆に、マイケル・カスクーナがよく発掘しリリースしてくれたと思う。

今の耳で聴き直してみると、完璧な内容の「ハードバップ」。1965年は新主流派(モード・ジャズ)の時代。内容が時代にちょっと合わなかったか、というのと、他のデックスのリーダー作が同様に内容充実しているので、当時、ブルーノートの総帥ライオンは「類似」を避けたのかも知れない。避けている内にその存在を忘れたのではないか、と想像している。とにかく「お蔵入り音源」とは思えない内容である。
 
 
 
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