”At ライトハウス” の未発表音源
一昨日に続いて、ジョー・ヘンダーソン(略して「ジョーヘン」)のアルバムの聴き直し。2025年5月7日 (水) のブログでご紹介した「1970年ジョーヘンの好ライヴ盤」。LP時代の初でのタイトルが『If You're Not Part of the Solution, You're Part of the Problem』。CDリイシュー時のタイトルが『At The Lighthouse』。
その時代のジャズのトレンドにピッタリ合致した、電気楽器入り、電気楽器を有効活用した、モーダルなジャズが展開されている好ライブ盤だったが、確か、未発表音源を集めた別アルバムがあったことを、ふと思い出した。
Joe Henderson Quintet『Jazz Patterns』(写真左)。1970年9月24–26日、米国L.A.、Hermosa Beachの「Lighthouse Café」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Joe Henderson (ts), Woody Shaw (flh, tp), George Cables (el-p), Ron McClure (b), Lenny White (ds), Tony Waters (congas)。テナーのジョーヘンがリーダーの、クインテット編成+コンガ。
1970年9月24~26日、ジョーヘンとウディ・ショウとが共演した、米国西海岸、L.A.ハモサビーチの名門クラブ、ザ・ライトハウスでの未発表ライヴ音源集。1982年に初出の時は、ほとんど粗悪品なものだったらしいが、その音源が『If You're Not Part of the Solution, You're Part of the Problem』の未発表音源と判明し、しっかりとしたパッケージで再発された。
未発表音源とはいえ、内容的には決して、正式盤に落ちこぼれたイマイチな内容ではなく、正式盤に採用された音源と比べても、全く引けを取らない、優れた、その時代のジャズのトレンドにピッタリ合致した、電気楽器入り、電気楽器を有効活用した、モーダルなジャズが展開されている。もしかしたら、正式版の音源よりも、一部、優れた内容をしているものもある位だ。
この未発表音源盤は是非とも、正式盤と合わせて聴いてもらいたい。フロント2管を形成する、ジョーヘンのモーダルなウネウネ・テナー絶好調、ウディ・ショウのストレートで切れ味の良いモーダルなトランペット絶好調。そして、ジョージ・ケイブルスのモーダルなエレピ(フェンダー・ローズ)絶好調。コンガ入りのリズム隊も絶好調。
かなり重厚で自由に富んだモード・ジャズでありながら、どこか軽快で軽妙なところがあって、深刻にならない、1970年のジョーヘンの、ポスト・バップのモーダルな極上のパフォーマンスが、この未発表音源盤にもぎっしりと詰まっている。
ジョーヘンのテナーとショウのトランペットのフロント2管は、モーダルな展開をやらせたら「無敵」。二人の「モード」の相性の良さがビンビンに伝わってくる極上のパフォーマンスに惚れ惚れする。
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