2025年5月 8日 (木曜日)

マントラの最高傑作 ”Vocalese”

The Manhattan Transfer(略して「マントラ」)は、男女各2人による4人編成。1978年マッセーに代わりシェリル・ベンティーンが正式加入して、最強のメンバー構成となる。ちなみに最強時代のメンバー構成は、ティム・ハウザー(グループの創設者でありリーダー)、アラン・ポール、ジャニス・シーゲル、シェリル・ベンティーン。グループ名は、ジョン・ドス・パソスの小説「マンハッタン乗換駅(Manhattan Transfer)」から取ったとのこと。

The Manhattan Transfer『Vocalese』(写真左)。1985年の作品。ちなみにパーソネルは、The Manhattan Transfer = Tim Hauser, Cheryl Bentyne, Alan Paul, Janis Siegel。バックの伴奏のパーソネルは、曲ごとに、純ジャズ畑、フュージョン畑の大物ミュージシャンが沢山参加しているので、ここでは個々のメンバーについては書かない。メインは、マントラのボーカル&コーラスである。

最初に言う。この『Vocalese』は、マントラの最高傑作である。冒頭の「That's Killer Joe」の、イントロのマントラのコーラスを聴くだけで、これは名盤、とピンとくる。以降は「推して知るべし」。マントラのボーカル&コーラスが、波の様に、嵐の様に、微風の様に、押し寄せてくる。マントラの持つ「実力とテクニック」の全てを出し切った、そんな迫力と矜持がみなぎるボーカル&コーラス。
 

The-manhattan-transfervocalese

 
その内容は「往年のジャズの名曲に歌詞をつけ、その旋律を楽器の如く歌いこなした」メインストリームなジャズ・ボーカル&コーラス。全曲、作詞はジョン・ヘンドリックス。ボーカル&コーラスのアレンジが特に優れている。この優れたアレンジに乗って、有名ジャズ・スタンダート曲を歌いまくるマントラ。爽快である。豪快である。すべてがゴージャスだが、決して耳にもたれない。耳に爽快感がしっかり残る。

超優秀なコンテンポラリーなジャズ・コーラスとは言え、難解なところ、小難しいところは微塵も無い。エンターテインメント性溢れ、冒頭「That's Killer Joe」から聴いていて楽しくなる。どの曲のアレンジもアーバンで小粋、NYの小洒落た雰囲気満載で、ほんと聴いていて楽しい。どの曲がどう、と言う類のアルバムでは無い。収録された全ての曲が、歌いっぷりが素敵であり、素晴らしい。

アルバム全体に散りばめられた、小粋なセンス、極上のコーラス、優れたアレンジ、聴かせ所を心得た歌い方。マントラは、このアルバム制作について、トータル2年の歳月を費やし、幾つかの曲は1ヶ月ほどクラブで試演して、内容をブラッシュアップ。さらに、本録音に先駆けて、8ヶ月以上、リハーサルを重ねたとのこと。なるほど、この盤の完成度の高さ、納得です。 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました! 

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.08.24 更新

  ・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
   エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
   記事をアップ。
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から14年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4

2025年4月23日 (水曜日)

マントラの『Bop Doo-Wopp』

純ジャズやニュー・ジャズ、硬派でメインストリームなジャズを聴き続けたら、ふと「耳休め」をしたくなる。メインストリームなジャズの合間に聴く「耳休め」ジャズは、僕の場合、クロスオーバー&フュージョン・ジャズか、もしくは、ジャズ・ボーカル。

今回はジャズ・ボーカル。しかし、僕のジャズ・ボーカルの嗜好はちょっと変わっている。本格的なジャズ・ボーカルはちょっと苦手。ポップでクロスオーバーでフュージョンなジャズ・ボーカルがお気に入り。硬派なジャズ・ボーカル者の方々であれば「眉をひそめる」んだろうが、好きなものは仕方がない。で、今回は「マンハッタン・トランスファー(以降、マントラと略)」。

The Manhattan Transfer『Bop Doo-Wopp』(写真左)。ライヴ部は1983年11月、スタジオ部は1983年12月、1984年10月の録音。

ちなみにパーソネルは、Cheryl Bentyne, Tim Hauser, Alan Paul, Janis Siegel (vo) = The Manhattan Transfer。バックバンドは、Yaron Gershovsky (key, cond), Jon Mayer (ac-p), Tom Kellock (syn), Ira Newborn, Wayne Johnson (g), Alex Blake, Andy Muson (b), Jim Nelson, Art Rodriguez (ds), Don Roberts (woodwinds)。

マントラの9枚目のアルバム。1984年末にアトランティック・レコードからのリリース。収録曲10曲のうち6曲はライヴ演奏。

6曲のライヴ演奏のうち、「Route 66」「Jeannine」「How High the Moon」「Heart's Desire」「That's The Way It Goes」は、1983年11月に日本の中野サンプラザで行われたライヴ録音。チラッと日本語が飛び出したりもするところが面白い。そして、「The Duke of Dubuque」は、 PBSの「 Evening at Pops」シリーズのためのライヴ録音。
 

The-manhattan-transferbop-doowopp  

 
「My Cat Fell in the Well (Well! Well! Well!)」「Baby Come Back to Me (The Morse Code of Love)」「Safronia B」「Unchained Melody」の4曲はスタジオ録音。

ライヴ部は、成熟したマントラの歌唱がダイレクトに堪能できる。スインギーで疾走感のある素敵なボーカル。独特の響きで魅了するユニゾン&ハーモニー。ライヴだけに4人のコーラスに馬力がある。豪快に唄い、すっ飛ばすマントラ。ポップでバップでエネルギッシュでクール。ジャズ・コーラス・グループとして成熟の極み。

スタジオ部は、精緻に積み上げられた、完成度の高いマントラの歌唱が堪能できる。マントラのコーラスの特性がしっかりと映える、インテリジェンス溢れるアレンジ。「Baby Come Back to Me」や、テンポの速い「Unchained Melody」など、陽気なドゥーワップ的作風の楽曲が印象的。

ライヴ音源とスタジオ録音音源がミックスされた、摩訶不思議なアルバムだが、ライヴ部も、スタジオ部も、マントラの歌唱&コーラスをベースとして、統一感がある。

ライヴ音源とスタジオ音源とが混在しているが、混在してるが故の「散漫な」雰囲気は、僕には感じられない。ダイナミズム溢れる、精緻に積み上げられた、成熟したマントラの歌唱が映えに映える。それが、このライヴ&スタジオ録音の混在盤の良いところだろう。

ライヴ音源とスタジオ音源の両面から、マントラの音楽性、マントラのパフォーマンスの特徴を体感できる、ユニークな内容のアルバムである。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました! 

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.08.24 更新

  ・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
   エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
   記事をアップ。
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から14年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4

2024年7月17日 (水曜日)

邦題通り「アメリカン・ポップ」

『エクステンションズ』『モダン・パラダイス(邦題)』とジェイ・グレイドン・プロデュースの優れた内容の作品が2作。ジャズ名曲あり、ポップあり、アカペラあり、とアルバムの完成度が非常に高く、ともにグラミー賞受賞した。さて、その次はどの様な展開になるのか、興味津々の1983年。マントラは「ポップ志向」の色濃い、R&Bをも取り込んだ傑作をリリースしてきた。

The Manhattan Transfer『Bodies And Souls』(写真左)。1983年の作品。ちなみにパーソネルは、The Manhattan Transfer = Tim Hauser, Cheryl Bentyne, Alan Paul, Janis Siegel。マンハッタン・トランスファーの7枚目のスタジオ録音アルバム。邦題は『アメリカン・ポップ』。

このアルバムは、マントラのアルバムとして、R&Bチャートにランクインしている。スティーヴィー・ワンダーによる個性的なハーモニカ・ソロがフィーチャーされた「Spice of Life」は、R&Bチャートで32位、ポップ・チャートで40位とスマッシュ・ヒットとなった。
 

The-manhattan-transferbodies-and-souls

 
アニタ・ベイカーが後にカヴァーした事でも有名な「Mystery」、当時サントリーのTVCMでマントラ自身も登場した「American Pop」、グラミー賞で、 Best Jazz Vocal Performance賞をとった「Why Not !」、1982年に亡くなったピアニスト、セロニアス・モンクへのトリビュート「The Night That Monk Returned To Heaven(邦題:モンクに捧ぐ夜)」と佳曲揃い。

マントラのボーカル技術は凄みすら感じる。ハーモニーも素晴らしい。ポップスからジャズ、R&Bまで、幅広く完璧に対応する。このアルバムでのマントラの唄いっぷりは、ピークに達していたのではないか。完成度の高いボーカル・コーラスだからこそ、「ポップ志向」の色濃い、R&Bをも取り込んだボーカルを気軽にリラックスして聴くことができるのだろう。

録音がデジタル黎明期のものなので、音のエッジが立ちすぎて、キンキンしているのが玉に瑕。このマントラ盤はCDよりは、LPで聴いた方がしっくりする様な気がする。マントラが一番ポップに振れた内容で、純粋なジャズ・コーラスとして聴くにはポップ色が強いかもしれないが、フュージョンなジャズ・コーラスとして聴くには絶対に「アリ」。マントラの名盤の一枚でしょう。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年4ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2024年6月 6日 (木曜日)

マントラの隠れ名盤『Pastiche』

1973年の再結成後、順調に内容のあるアルバムを2枚、リリースしてきた、マンハッタン・トランスファー(The Manhattan Transfer=以下「マントラ」と略)。そろそろ「マントラの音志向」を確立するタイミングでもあった。

The Manhattan Transfer『Pastiche』(写真左)。1976年12月から1977年9月の録音。1978年のリリース。ちなみにパーソネルは、Tim Hauser, Laurel Massé, Alan Paul, Janis Siegel (vo) 以上が「The Manhattan Transfer」。

前作、前々作同様、バックのバンドには、当時のクロスオーバー&フュージョン畑の有名ジャズマンから、ハイテクニックなスタジオ・ミュージシャンまで、多数の面子が参加して、マントラのコーラスをバックアップしている。特に、この盤では、ジャジーな音志向を強化していて、バックに豪華なビッグバンドが控えている。

ビッグバンドをバックにした、ジャジーな4人組コーラス。マントラ独特のコーラス・ワークを引き立たせるビッグバンド・アレンジが見事。ややもすれば、コーラス・ワークの邪魔になりそうな、ビッグバンドの重厚なユニゾン&ハーモニーなんだが、この盤でのビッグバンドのユニゾン&ハーモニーは重厚かつダイナミックだが、ユニゾンは効果的に抑制を効かせ、ハーモニーはコーラスの邪魔にならない、逆にコーラスを引き立たせる様な音の重ね方が上手い。
 

The-manhattan-transferpastiche

 
このアルバムを聴いていて、マントラの音作りって、往年の「ウエストコースト・ジャズ」がベースにあるのかな、と感じた。いわゆる、小粋なアレンジを施し、ハイテクニックだがお洒落に抑制を効かせて、じっくり「聴かせるジャズ」。マントラのアルバムの根底には、この「聴かせる」というキーワードがしっかりと「ある」。

まず、どの曲でも、マントラのコーラス・ワークのアレンジが見事。マントラならではのユニゾン&ハーモニーの個性を外さすに、原曲のニュアンスをしっかりと踏襲し、時に上回る。どこから聴いても「マントラ」を感じるコーラス・アレンジは見事という他ない。

選曲も良い。後にマントラの代表曲になる、ジミー・ジェフリー作の「Four Brothers」、エリントン作「In a Mellow Tone」、ヴィッド・バトー作「Walk in Love」。ルパート・ホルムズ作の「Who, What, When, Where, Why」。個人的には、ゴフィン=ゴールドバーグの「It's Not the Spotlight」。どの曲もアレンジが秀逸で、マントラのコーラス・ワークが映える。というか、アレンジが秀逸であれば、マントラのコーラス・ワークが映える曲を選んでいる様に見える。

この盤もマントラの数あるアルバムの中で、そのタイトルが特別に上がるアルバムでは無い。しかし、このジャズ・スタンダード曲からポップスの佳曲までを、ジャジーでライトなフュージョン・ジャズ風のアレンジでカヴァーした内容は、マントラのコーラス・アレンジの優秀さと演奏全体のアレンジの見事さを再認識させてくれる。

マントラの音志向が確立された感のある「マントラの隠れ名盤」だと僕は思う。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年2ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2024年6月 5日 (水曜日)

マントラの「華麗なる開花」

1973年、一旦解散したマンハッタン・トランスファー(The Manhattan Transfer=以下「マントラ」と略)。その後、まもなく、リーダーのティム・ハウザーは、ローレル・マッセ、ジャニス・シーゲルと出会う。そして、アラン・ポールを紹介され、新生マントラを立ち上げることを決意、『The Manhattan Transfer (Atlantic, 1975) 』(左をクリック)で再デビューを果たす。

The Manhattan Transfer『Coming Out』(写真左)。1976年の作品。邦題「華麗なる開花」。ちなみにパーソネルは、Tim Hauser, Laurel Massé, Alan Paul, Janis Siegel (vo)、以上が「The Manhattan Transfer」。バックのバンドには、当時のクロスオーバー&フュージョン畑の有名ジャズマンから、ハイテクニックなスタジオ・ミュージシャンまで、多数の面子が参加して、マントラのコーラスをバックアップしている。

マントラとしては3枚目、新生マントラとしては2枚目のアルバム。マントラのデビュー盤が、カントリー調の楽曲が中心の、米国ルーツ・ミュージックの音要素をメインにしたアルバムだったが、この『Coming Out』は、ジャズ以外のポップス、ロックやオールディズで占められたアルバム。再デビュー盤『The Manhattan Transfer』 (Atlantic, 1975)の内容が、かなりジャジーだったので、この正反対に振れた様な音作りにはビックリ。
 

The-manhattan-transfercoming-out

 
わざわざ「カントリー調の楽曲」は避けたみたいで、全11曲、当時のロック&ポップス曲がメインだが、ところどころに。ジャズ風のバラードや、ラテン調の楽曲、シャンソン風のコーラスありと、バラエティーに富んでいる。ただ、曲調や曲想が変わろうが、原曲がロックだろうがポップスだろうが、マントラのコーラスとしては全くブレがない。どんな元曲でも、マントラが唄えば、マントラのコーラスの響き、ボーカルの響きになっているから立派。

ジャジーな「コンテンポラリー・ジャズ・コーラス」なマントラ、ジャズ曲がメインだが、他のジャンルの曲についても、どこまで。マントラのコーラスは有効なのか、元曲のジャンルの幅を広げて、マントラ・コーラスの適応度を試してみた。そんん、あ少し実験的な匂いがしないでもない内容。ただ、アレンジが優れているので、陳腐な結果にはなっていない。ポップス、ロックやオールディズは、マントラの守備範囲として、十分「イケる」ということが、この盤でよく判る。

マントラの数あるアルバムの中で、恐らく、一番地味なイメージのアルバムで、マントラの紹介記事などには、この『Coming Out』というアルバム名は見たことが無い。しかし、マントラの音志向の広がりの限界点を理解する上で、このポップス、ロックやオールディズの楽曲カヴァーは、なかなか実験精神に満ちた内容で聴き応えがある。好盤です。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年2ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2024年6月 4日 (火曜日)

「5人組マントラ」のデビュー盤

マンハッタン・トランスファー(The Manhattan Transfer=以下「マントラ」と略)は、1969年にティム・ハウザー(Tim Hauser)が中心となり結成したジャズ・コーラス・グループ。

マントラと言えば、1973年にティム・ハウザーをリーダーとして、アラン・ポール、ジャニス・シーゲル(1979年からシェリル・ベンティーン)、ローレル・マッセーの4人組という印象だが、これは再結成後の編成。マントラは、最初、リーダーのティム・ハウザー以外、全く異なるメンバーの5人組で結成され、1枚のアルバムを残して、1973年、一旦解散している。

The Manhattan Transfer『Jukin'』(写真左)。1969〜1971年の録音。ちなみにメンバーは、Tim Hauser, Erin Dickins, Marty Nelson, Pat Rosalia, Gene Pistilli の5人。結成当初の5人組マントラでの唯一のアルバム。

このアルバムは、カントリー調の楽曲が中心。もともと、マントラは、ジャズを基調とした楽曲が中心のはず。しかし、このマントラのファースト・アルバムは、ジーン・ピスティリの音楽志向が大きく反映されたものらしい。リーダーのティム・ハウザーの音楽志向は、ジャズやスウィング調の楽曲。しかし、ジーンの音楽志向は、カントリーやウェスタン、R&B、メンフィス・サウンド。全く、志向の全く異なるメンバーでのコーラス・ワーク。
 

The-manhattan-transferjukin

 
しかし、このアルバムを聴くと、このカントリー調のマントラが失敗だったとは思えない。ティム・ハウザー以外、メンバーは全く異なるとは言え、コーラスのアレンジ、コーラスの響き、コーラスのノリ、どれもが、再結成後のマントラに通じるものがあって、コーラス・ワークのレベルは高く、マントラとしてのコーラスの個性はしっかりと確立されている。

今、流行の「アメリカーナ」な音世界、ロック、ブルース、カントリー、そして、フォーク、ゴスペル、オールド・タイムなどの米国ルーツ・ミュージックの音要素が引用〜融合が評価を得ている「今」の耳で聴けば、この『Jukin'』というアルバム、意外と現代の「アメリカーナ」なジャズを先取りしている様な内容で楽しく聴ける。

確かに、再結成後のジャズを基調としたマントラの音と比較すると、再結成前のカントリーを基調とした音はポップで軽い。純ジャズなコーラスかと問えば、答えは「No」。しかし、フュージョンなコーラスかと問えば、答えは「Yes」。結成後のライトでポップな純ジャズ志向のコーラスでは無いが、カントリー基調のフュージョン・ジャズなコーラスと言えば納得の内容。

再結成前の唯一枚のアルバムだが、マントラとしてのコーラスの個性、アレンジはしっかりと確立されていて、結成後のマントラと並べてみても、違和感は余り無い。現代の「アメリカーナ」なジャズの先駆けの「フュージョン・コーラス」として聴けば、意外と楽しめる。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年2ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2023年5月 8日 (月曜日)

マントラの50周年記念アルバム

ジャズの世界でも、ピンのボーカルは数あれど、ボーカルのグループは「稀少」。ピンであれば、何もかもが「自分次第」なので、何かとやり易いのだが、グループの場合、メンバー同士の声質の相性が良くないといけないそ、そのグループの個性を活かした高度なアレンジが必要で、意外とグループの結成〜運営の難度が高いのが原因だと睨んでいる。

The Manhattan Transfer with the WDR Funkhausorchester『Fifty』(写真左)。2022年9月のリリース。唯一無二のジャズ・コーラス・グループ、マンハッタン・トランスファー(略して「マントラ」)の50周年記念アルバム。ドイツのケルン放送管弦楽団との共演盤である。

マントラの現メンバーは、Alan Paul, Janis Siegel, Cheryl Bentyne, Trist Curless の4人。グループの創設者でありリーダーであった Tim Hauser が、2014年10月16日、72歳で逝去。交代メンバーとして、Trist Curless が加入して、現在も、結成時どおり、4人のコーラス・グループとして活動している。

そんなマントラも結成50周年。僕は、1975年リリースの『The Manhattan Transfer(マンハッタン・トランスファー・デビュー!)』からリアルタイムで聴き続けてきたので、それでも48年になる。リーダーのティム・ハウザーが亡くなった時には、マントラも解散やろなあ、と残念に思ったのだが、トリスト・カーレスを交代メンバーとして迎えて、活動を継続したのには、心底、心強く思ったものだ。

この盤は、キャリア50年間の中でのマントラ自身のヒット曲の数々を、ドイツのケルン放送管弦楽団と共演して再録音した「マントラ with ストリングス」。


The-manhattan-transfer-with-the-wdr-funk

 
with ストリングス作品は、まずアレンジが一番の「キモ」。アレンジが陳腐だとイージーリスニングな軽音楽風に成り下がって、聴くに耐えない状態に陥る。が、この盤ではヴィンス・メンドーザ等の優秀なオーケストラ・アレンジャーが腕を振るっていて、マントラの個性を損なうこと無く、コンテンポラリー・ジャズな雰囲気をしっかり維持した内容になっている。

加えて、バックがストリングスなりのボーカル・アレンジも必要になるのだが、これも、アマンダ・テイラー等のヴォーカル・アレンジャーが腕を振るっていて、マントラのボーカル&コーラスの個性、アーバンで小粋でどこかコケティッシュな雰囲気、独特のコーラスの重ね方とフレーズの取り回し、それらを十分に活かした、ちょっと聴くだけで「マントラ」と判るボーカル・アレンジは素晴らしいものがある。

マントラのボーカル&コーラス自体は全く変わりなく、卓越したチームワーク&歌唱力で唄いまくる。その統率&規律がとれた一糸乱れの無いコーラス・ワークは圧倒的。そんなボーカル&コーラスが、ストリングスの力で、更に魅力を引き立たせ、この個性を前面に押し出し浮き出した、今までのマントラ盤に無い魅力が詰まった好盤である。

この盤の魅力って、マントラとして初録音となる、ジョージ&アイラ・ガーシュウィン作の有名スタンダート曲「The Man I Love」を聴けば良く判るかと思う。この歌唱はマントラとして最高の部類に入るのでは無いか、と思っている。

マントラ健在。そんな気持ちを強く持った傑作盤。しかし、2022年暮れから2023年にかけて「ファイナル・ワールド・ツアー」を敢行することがアナウンスされている。マントラも「レジェンド」の域に達したのか、と感慨深く思ったり残念にも思ったり。それだけ、唯一無二の稀少なジャズ・ボーカル・グループなんですよね、マントラって。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ    【New】 2022.12.06 更新

    ・本館から、プログレのハイテク集団「イエス」関連の記事を全て移行。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・四人囃子の『Golden Picnics
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から12年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2018年8月23日 (木曜日)

往年のマントラが甦った様な新作

ジャズの世界でも、複数人で構成されるボーカル・グループの存在については、そんなに数は多くない。パッと考えて、パッと浮かぶグループ名は、スイングル・シンガーズとマンハッタン・トランスファーくらいしか思い浮かばない。まあ、ジャズ・ボーカルは「ピン」でやるに十分で、グループでやる意味があまり無いことがその理由なんだろう。

マンハッタン・トランスファー(以下「マントラ」と略す)は大のお気に入りである。もともと、マントラのデビュー盤が1975年。FMで聴いて、一発でお気に入りになった。大学に入って、本格的にジャズを聴き始める中で、マントラのアルバムも幾枚か所有するようになる。『Extensions』『Mecca for Moderns』『Bodies and Souls』などがお気に入り盤である。

そんなマントラが今年の3月、9年ぶりの新アルバムをリリースした。マントラといえば、2014年にグループの創設者であったティム・ハウザーが亡くなり、同年にトリスト・カーレスが新たに加入。この新作は、2009年の『TKhe Chick Corea Songbook』以来、トリスト・カーレス新加入後、初のオリジナル・アルバムになる。
 

Manhattan_tranfer_the_junction

 
そのアルバムは、Manhattan Transfer『The Junction』(写真左)。リーダーのティム・ハウザーが逝去した後、マントラの音世界はどう変わったのか、興味津々でアルバムを聴く。するとまあ、マントラらしいダイナミックでフレッシュなコーラスを聴くことが出来る。4人のハーモニー中心のアレンジが素晴らしい。トリスト・カーレス新加入が「吉」と出たようだ。

打ち込みを加えたアレンジは今風で、そのサウンドは現代ジャズのど真ん中。決して「懐メロ」では無い。今のジャズとしてのマントラの音がここにある。1曲目の「Cantaloop (Flip Out!)」を聴けば、それが良く判る。ハービー・ハンコックの「Cantaloupe Island」をベースにしたUS3のヒット曲「Cantaloop (Flip Fantasia)」のマントラ・ヴァージョン。新しい響き。創造的な内容。実に格好良い。

カーレスの声が声域も声質もポールとあまり変わらないので、区別が付きにくいのが難点と言えば難点だが、女性ボーカルを加えた、往年のマントラ・コーラスの響きを聴けば、あんまり気にするほどのことは無い。往年のマントラが甦った様な新作。我々「マントラ者」からすれば、この盤、実に嬉しいプレゼントです。さあ、旧作を一気に聴き直してみようか。
 
 
 
★東日本大震災から7年5ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

2018年4月 7日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・117

ジャズ・ボーカリストは星の数ほどいるが、ジャズ・コーラス・グループは数が少ない。メジャーな存在になって、ジャズの歴史に名を残したジャズ・コーラス・グループは両手の数ほどである。そんなジャズ・コーラス・グループの中で、僕が愛して止まないのが、「マンハッタン・トランスファー(Manhattan Transfer)」。長いグループ名なので以下「マントラ」と略しますね。

マントラは米国のジャズ・コーラス・グループ。男性2名+女性2名の4名構成。卓越したボーカル技術とハーモニーで、フュージョン・ジャズ系のボーカル・コーラスを展開する。純ジャズ系でないところが、僕にとっての最大の「愛すべきポイント」で、様々な音楽ジャンルの楽曲をジャズ・コーラスに変えて、素敵なフュージョン・ジャズとして、小粋にクールに聴かせてくれる。

今日聴いたマントラは、Manhattan Transfer『Swing』(写真左)。1997年の作品。モダンジャズのスタンダード曲でも無く、米国ポップスのヒット曲でも無く、1920〜30年代に流行したジャズのスタイルである「スイング・ジャズ」の楽曲をチョイスして、ジャズ・コーラスとしてアレンジして聴かせてくれる。これが、とっても良い出来なのだ。
 

Mantra_swing

 
まず、スイング時代の楽曲をチョイスしたところがミソ。ダンス・ミュージックの起源とも評されるスイング・ジャズ、その名の通り、スイング感が抜群なのだ。つまり、スイング時代の楽曲って、ジャズ・コーラスに不可欠のスイング感が既に備わっている。そして、この盤の収録に選ばれたスイング時代の楽曲の旋律がとっても良い。どれもが、ダンサフルでポップでメロディアス。

加えて、スイング時代の楽曲は、カウント・ベイシーやベニー・グッドマン、グレン・ミラーなど、ジャズ・オーケストラでの演奏を前提としていて、ユニゾン&ハーモニーを取りやすいアレンジがなされている。このジャズ・オーケストラの演奏をジャズ・コーラスにしっかりと置き換えて、ユニゾン&ハーモニーの響きを最大限の増幅させている。

とにかく聴いて楽しいマントラのジャズ・コーラス。しっかりジャジーな要素も踏まえていて、極上のフュージョン系のジャズ・コーラスがとにかく素晴らしい。内容がシッカリとしていて濃いので、聴き始めたら一気に聴き切ってしまう。マントラのジャズ・コーラスの良い面が全て出た傑作盤。僕にとってのマントラ好盤のベスト3に入るお勧め盤である。
 
 
 
★東日本大震災から7年。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

2015年12月24日 (木曜日)

マントラの秀逸なXmas曲集

ジャズのソロ・ボーカルやコーラス・グループについては「Xmas曲集」が出しやすい。もともとXmas曲って、歌詞があって唄があって、という曲がほとんどだからね。メジャーどころのボーカリスト、コーラス・グループは、その活動の歴史の中で、必ず一枚は「Xmas曲集」を制作しリリースしている。

僕の長年お気に入りのジャズ・ボーカル・グループ、マンハッタン・トランスファーも「Xmas曲集」を出している。その「Xmas曲集」とは、Manhattan Transfer『The Christmas Album』(写真左)。

1992年のリリースになる。Manhattan Transfer=マンハッタン・トランスファー、略して「マントラ」なんだが、マントラは1972年の結成なので、結成20周年にして、満を持してのXmas曲集のリリースである。

Xmas曲集をリリースしてこそ、名実共にメジャーな存在になる、と言われるだけに、この1992年のマントラのXmas曲集のリリースについては「よかったな〜」って「万感の想い」を感じたことを覚えている。マントラについては、デビュー盤の『Manhattan Transfer』から聴き続けてきたからなあ。
 

Manhattan_trasfer_christmas

 
さすがに結成後20年経ってからの「Xmas曲集」である。その内容の充実度合いと来たら、それはそれは素晴らしい出来である。「Xmas曲集」ということを離れて、ジャズ・コーラスの好盤としても十分に鑑賞に耐える、逆に言うと、このアルバムを「Xmas曲集」として留めるには勿体ないくらいの内容の充実度となっている。

ジャズの「Xmas曲集」の成否は、ひとえにアレンジにかかっていると言えるが、このマントラの「Xmas曲集」はアレンジが秀逸。フルオーケストラやコーラスをバックにしたアレンジが素晴らしい。「Xmas曲」は皆が知っている、キャッチャーで、ちょっと俗っぽい旋律が多いので、アレンジに手を抜くと、途端に「陳腐なXmas曲」に陥ってしまう危険性を孕んでいる。

そういう点では、このマントラの「Xmas曲集」については全く問題無い。というか、アレンジが優れている分、俗っぽい「Xmas曲」ですら、高尚で敬虔なジャズ・コーラスに早変わりする。適度に洒落ていて小粋なジャズ・コーラスに昇華して、それはそれは思わず聴き惚れてしまう位の典雅でモダンな雰囲気。

このマントラの「Xmas曲集」は、マントラの実力の素晴らしさを再認識させてくれる、素晴らしい内容のアルバムに仕上がっています。ジャジーで高尚で敬虔、適度にお洒落で小粋なコーラスが奏でる「Xmas曲集」。ジャズ・ボーカルの好盤としてもお勧め。

それでは「Merry Christmas」。

 
 

★震災から4年9ヶ月。決して忘れない。まだ4年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

その他のカテゴリー

_Blue Noteの100枚 _ECMのアルバム45選 _この盤のドラムを聴け! _この盤のピアノを聴け! _こんなアルバムあったんや _ながら聴きのジャズも良い _クリスマスにピッタリの盤 _コンテンポラリーな純ジャズ _ジャケ買い「海外女性編」 _ジャズ・ギターの名演 洋楽編 _ジャズ喫茶で流したい _トランペットの隠れ名盤 _ビッグバンド・ジャズは楽し _ビートルズのカヴァー集 _ピアノ・トリオの代表的名盤 _フェンダー・ローズを愛でる _フュージョン・ジャズの優秀盤 _僕なりの超名盤研究 _和ジャズの優れもの _和フュージョンの優秀盤 _夜の静寂にクールなジャズ _音楽喫茶『松和』の昼下がり A&Mレーベル AOR Argo & Cadetレーベル Atlanticレーベル Bethlehemレーベル Blue Note 4000番台 Blue Note 4100番台 Blue Note 85100 シリーズ Blue Note LTシリーズ Blue Noteレーベル Candidレーベル CTIレーベル DD・ブリッジウォーター ECMレーベル Electric Birdレーベル Enjaレーベル Jazz Miles Reimaginedな好盤 Pabloレーベル Pops Prestigeレーベル R&B Riversideレーベル Savoyレーベル Smoke Sessions Records SteepleChaseレーベル T-スクエア The Great Jazz Trio TRIX Venusレコード Yellow Magic Orchestra 「松和・別館」の更新 アイク・ケベック アキコ・グレース アジムス アストラッド・ジルベルト アダムス=ピューレン4 アブドゥーラ・イブラヒム アラン・ホールズワース アル・ディ・メオラ アントニオ・サンチェス アンドリュー・ヒル アンドレ・プレヴィン アート・アンサンブル・オブ・シカゴ アート・ファーマー アート・ブレイキー アート・ペッパー アーネット・コブ アーマッド・ジャマル アール・クルー アール・ハインズ アーロン・ゴールドバーグ アーロン・パークス イエロージャケッツ イスラエル・ジャズ イタリアン・ジャズ イリアーヌ・イリアス イリノイ・ジャケー インパルス!レコード ウィントン・ケリー ウィントン・マルサリス ウェイン・ショーター ウェザー・リポート ウェス・モンゴメリー ウエストコースト・ジャズ ウォルフガング・ムースピール ウディ・ショウ ウラ名盤 エグベルト・ジスモンチ エスビョルン・スヴェンソン エスペランサ・スポルディング エディ・ハリス エメット・コーエン エリック・アレキサンダー エリック・クラプトン エリック・ドルフィー エルヴィン・ジョーンズ エンリコ・ピエラヌンツィ エンリコ・ラヴァ オスカー・ピーターソン オズ・ノイ オーネット・コールマン カウント・ベイシー カシオペア カーティス・フラー カート・ローゼンウィンケル カーラ・ブレイ キャノンボール・アダレイ キャンディ・ダルファー キング・クリムゾン キース・ジャレット ギラッド・ヘクセルマン ギル・エバンス クインシー・ジョーンズ クイーン クリスチャン・マクブライド クリス・ポッター クリフォード・ブラウン クルセイダーズ クレア・フィッシャー クロスオーバー・ジャズ グラント・グリーン グレイトフル・デッド グローバー・ワシントンJr ケイコ・リー ケニーG ケニー・ギャレット ケニー・ドリュー ケニー・ドーハム ケニー・バレル ケニー・バロン ゲイリー・バートン ゴンサロ・ルバルカバ ゴーゴー・ペンギン サイケデリック・ジャズ サイラス・チェスナット サザンロック サド・ジョーンズ サム・ヤヘル サム・リヴァース サンタナ サン・ラ・アーケストラ ザ・バンド シェリー・マン シダー・ウォルトン シャイ・マエストロ シャカタク ジェイ & カイ ジェイ・ジェイ・ジョンソン ジェフ・テイン・ワッツ ジェフ・ベック ジェラルド・クレイトン ジェリー・マリガン ジミ・ヘンドリックス ジミー・スミス ジミー・ヒース ジム・ホール ジャキー・マクリーン ジャコ・パストリアス ジャズ ジャズの合間の耳休め ジャズロック ジャズ・アルトサックス ジャズ・オルガン ジャズ・ギター ジャズ・テナーサックス ジャズ・トランペット ジャズ・トロンボーン ジャズ・ドラム ジャズ・バリトン・サックス ジャズ・ピアノ ジャズ・ファンク ジャズ・フルート ジャズ・ベース ジャズ・ボーカル ジャズ・レジェンド ジャズ・ヴァイオリン ジャズ・ヴァイブ ジャック・デジョネット ジャン=リュック・ポンティ ジュニア・マンス ジュリアン・ラージ ジョエル・ロス ジョシュア・レッドマン ジョナサン・ブレイク ジョニ・ミッチェル ジョニー・グリフィン ジョン・アバークロンビー ジョン・コルトレーン ジョン・コルトレーン on Atlantic ジョン・コルトレーン on Prestige ジョン・スコフィールド ジョン・テイラー ジョン・マクラフリン ジョン・ルイス ジョン・レノン ジョーイ・デフランセスコ ジョージ・ケイブルス ジョージ・デューク ジョージ・ハリソン ジョージ・ベンソン ジョー・サンプル ジョー・パス ジョー・ヘンダーソン ジョー・ロヴァーノ ジーン・アモンズ スタッフ スタンリー・タレンタイン スタン・ゲッツ スティング スティング+ポリス スティービー・ワンダー スティーヴ・カーン スティーヴ・ガッド スティーヴ・キューン ステイシー・ケント ステップス・アヘッド スナーキー・パピー スパイロ・ジャイラ スピリチュアル・ジャズ スムース・ジャズ スリー・サウンズ ズート・シムス セシル・テイラー セロニアス・モンク ソウル・ジャズ ソウル・ミュージック ソニー・クラーク ソニー・スティット ソニー・ロリンズ ソロ・ピアノ タル・ファーロウ タンジェリン・ドリーム ダスコ・ゴイコヴィッチ チェット・ベイカー チック・コリア チック・コリア(再) チャーリー・パーカー チャーリー・ヘイデン チャールズ・ミンガス チャールズ・ロイド チューリップ テッド・カーソン テテ・モントリュー ディジー・ガレスピー デイブ・ブルーベック デイヴィッド・サンボーン デイヴィッド・ベノワ デオダート デクスター・ゴードン デニー・ザイトリン デュオ盤 デューク・エリントン デューク・ジョーダン デューク・ピアソン デヴィッド・ボウイ デヴィッド・マシューズ デヴィッド・マレイ トニー・ウィリアムス トミー・フラナガン トリオ・レコード ドゥービー・ブラザース ドナルド・バード ドン・チェリー ナット・アダレイ ニルス・ラン・ドーキー ネイティブ・サン ネオ・ハードバップ ハロルド・メイバーン ハワード・マギー ハンク・ジョーンズ ハンク・モブレー ハンプトン・ホーズ ハービー・ハンコック ハービー・マン ハーブ・アルパート ハーブ・エリス バディ・リッチ バド・シャンク バド・パウエル バリー・ハリス バーニー・ケッセル バーバラ・ディナーリン パット・マルティーノ パット・メセニー ヒューバート・ロウズ ビッグ・ジョン・パットン ビリー・コブハム ビリー・チャイルズ ビリー・テイラー ビル・エヴァンス ビル・チャーラップ ビル・フリゼール ビル・ブルーフォード ビートルズ ファラオ・サンダース ファンキー・ジャズ フィニアス・ニューボーンJr フィル・アップチャーチ フィル・ウッズ フォープレイ フランク・ウエス フランク・シナトラ フリー フリー・ジャズ フレディ・ローチ フレディー・ハバード ブッカー・アーヴィン ブッカー・リトル ブライアン・ブレイド ブラッド・メルドー ブランフォード・マルサリス ブルース・スプリングスティーン ブルー・ミッチェル ブレッカー・ブラザーズ プログレッシブ・ロックの名盤 ヘレン・メリル ベイビー・フェイス・ウィレット ベニー・グリーン (p) ベニー・グリーン (tb) ベニー・ゴルソン ペッパー・アダムス ホレス・シルバー ホレス・パーラン ボサノバ・ジャズ ボビー・ティモンズ ボビー・ハッチャーソン ボビー・ハンフリー ボブ・ジェームス ボブ・ブルックマイヤー ポップス ポール・サイモン ポール・デスモンド ポール・ブレイ ポール・マッカートニー マイク’・スターン マイケル・ブレッカー マイルス( ボックス盤) マイルス(その他) マイルス(アコ)改訂版 マイルス(アコ)旧版 マイルス(エレ)改訂版 マイルス(エレ)旧版 マックス・ローチ マッコイ・タイナー マハヴィシュヌ・オーケストラ マルグリュー・ミラー マル・ウォルドロン マンハッタン・ジャズ・5 マンハッタン・ジャズ・オケ マンハッタン・トランスファー マーカス・ミラー ミシェル・ペトルチアーニ ミルト・ジャクソン モダン・ジャズ・カルテット モンティ・アレキサンダー モード・ジャズ ヤン・ガルバレク ヤン・ハマー ユセフ・ラティーフ ユッコ・ミラー ラテン・ジャズ ラムゼイ・ルイス ラリー・カールトン ラリー・コリエル ラリー・ヤング ラルフ・タウナー ランディ・ブレッカー ラーズ・ヤンソン リッチー・バイラーク リトル・フィート リンダ・ロンシュタット リー・コニッツ リー・モーガン リー・リトナー ルー・ドナルドソン レア・グルーヴ レイ・ブライアント レイ・ブラウン レジェンドなロック盤 レス・マッキャン レッド・ガーランド レッド・ツェッペリン ロイ・ハーグローヴ ロック ロッド・スチュワート ロニー・リストン・スミス ロバート・グラスパー ロベン・フォード ロン・カーター ローランド・カーク ローランド・ハナ ワン・フォー・オール ヴィジェイ・アイヤー ヴィンセント・ハーリング 上原ひろみ 北欧ジャズ 古澤良治郎 吉田拓郎 向井滋春 四人囃子 国府弘子 増尾好秋 大村憲司 大江千里 天文 天文関連のジャズ盤ジャケ 太田裕美 寺井尚子 小粋なジャズ 尾崎亜美 山下洋輔 山下達郎 山中千尋 敏子=タバキンBB 旅行・地域 日本のロック 日本男子もここまで弾く 日記・コラム・つぶやき 日野皓正 書籍・雑誌 本多俊之 松岡直也 桑原あい 欧州ジャズ 歌謡ロック 深町純 渡辺貞夫 渡辺香津美 米国ルーツ・ロック 英国ジャズ 荒井由実・松任谷由実 西海岸ロックの優れもの 趣味 阿川泰子 青春のかけら達・アーカイブ 音楽 高中正義 70年代のロック 70年代のJポップ

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー