2021年7月15日 (木曜日)

スーパーギタリスト3人の協演盤

1970年代中盤から1980年代前半のフュージョン・ジャズ全盛時代、我が国でも、玉石混交ではあるが、フュージョン・ジャズのアルバムを日本のレーベルが企画〜リリースしていた。基本的に日本のレーベルの企図した企画盤はイマイチの内容が多いのだが、中には今の耳にも十分耐える秀作もある。これがCDリイシューされるのだから、コレクターは止められない(笑)。

大村憲司 & 渡辺香津美 & Lee Ritenour『Concierto De Aranjuez(アランフェス協奏曲)』(写真)。1978年9月の録音。日本のアルファ・レコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、Kazumi Watanabe, Kenji Omura, Lee Ritenour (g), Ernie Watts (sax, fl), Dave Grusin, Don Grusin (key), Jun Fukamachi (syn, tracks-1), Abe Laboriel (el-b), Alex Acuna (ds), Steve Forman (perc)。

そうそうたるメンバーである。キーボード担当のグルーシン兄弟とギター担当のリー・リトナーは、親日の「フュージョン・ジャズの名手」。このパーソネルの構成は、大村憲司と渡辺香津美はアルファ・レコードからの人選、リー・リトナー以下、ドン・グルーシンとリズム隊は当時「リー・リトナー&フレンドシップ」として活動していたメンバーである。ディヴ・グルーシンは弟のドン・グルーシン繋がりかな。
 

Concierto-de-aranjuez_20210715201401

 
大村憲司、渡辺香津美、リーリトナー、個性の強い3人のギターが楽しめる秀作。3人のフュージョン・ギターの名手達がお互いの音を聴きつつ、お互いが技を尽くして弾きまくっている。冒頭の深町純が編曲を担当した「Concierto De Aranjuez(アランフェス協奏曲)」が売りなんだろうが、これはこれで、まあ「ええかな」という感じ。

聴きものは2曲目以下のナンバー。3者のギターのハイレベルな掛け合いが聴きもの。良い音で録れている。加えて、アーニー・ワッツのサックス&フルートが良いアクセントになっていて素敵だ。

そして、この盤の演奏をグッと引き締めているのが、ラボリエルのベース、アカーニャのドラム、フォアマンのパーカッションの「フレンドシップ・リズム隊」。このリズム隊のリズム&ビートが実に良い。

この盤、リリース当時、貸レコード屋で借りて、カセットに落として聴きまくった一枚で、今の耳で聴くと「懐かしい」の一言。それぞれのメンバーのテクニックも優秀、パフォーマンスも極上。「寄せ集めの企画盤」風で、ジャケットも凡百なものだが、内容はかなり充実している秀作。フュージョン者には一聴の価値あり、です。
 
 
 
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》

 
 ★ AORの風に吹かれて        
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  ・イエスの原点となるアルバム

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  ・この熱い魂を伝えたいんや

 
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2016年4月15日 (金曜日)

ながら聴きのジャズも良い・2

ジャズ・ギタリストとして日本のジャズ界、ギター界をリードしてきた渡辺香津美。その渡辺香津美のギター生活45周年メモリアルのアルバムがリリースされた。2年ぶりの新盤ということになる。

その新盤とは、渡辺香津美『Guitar Is Beautiful KW45』(写真左)。45周年メモリアルな企画盤。渡辺香津美と繋がりの深い、盟友の様なギタリスト、そして、これからのジャズ・ギターを担うであろう次世代の職人ギタリストから相棒を選択した、「デュオ」を基本としたアルバムである。

その盟友の様なギタリスト、次世代の職人ギタリストとは、リー・リトナー、マイク・スターン、Char、押尾コータロー、SUGIZO、伊藤ゴロー、生形真一(Nothing's Carved In Stone)、三浦拓也(DEPAPEPE)、沖仁、高田漣、井上銘。ほっほ〜。純ジャズに留まらない、フュージョンでコンテンポラリーな、はたまたロックなギタリストまで幅広に選択している。

デュオを基本に演奏される曲はどれもが「どこかで聴いた音」。45年間のジャズ・ギターの奏法のバリエーションのほぼ全てを網羅して、全編に渡って弾きまくっている。ジャズ・ギタリスト七変化である。この企画盤には、これまでのジャズ・ギターの要素がギッシリと詰まっている。
 

Guitar_is_beautiful_kw45_1

 
そういう意味では、このアルバムに対峙してグッと身を乗り出して聴き込むタイプの内容では無い。どこかで聴いた音のショーケースみたいな作りなので、何回か聴いたら容易に出てくる音が予測出来る様になって「飽きる」。「飽きる」んだが、その演奏の内容自体は非常にレベルが高く、充実しているので、聴き応えはある。

そう、このギター・デュオが基本のアルバムは、聴き込むよりは「聴き流す」のに適したアルバムだということが言える。確かに、このアルバム、BGMとして聴き流す感じでいると実に耳当たりが良く、聴き心地が良い。やはり、優れた演奏、優れた内容、優れた録音という3拍子が揃ったアルバムというのは、どんな内容の音でも「耳当たりが良い」のだ。

グッと身を乗り出して聴き込むと「飽きる」。だからBGM風に聴き流す。その「聴き流し」に適した盤だからこそ、聴き流す分には決して「飽きることは無い」。そういうジャズ盤ってあるよね。

ジャズ喫茶の朝に、昼下がりにピッタリの音世界だと思います。ギター・デュオが基本の企画盤ですが、ところどころパーカッションが入ります。これが実に趣味が良い。ミノ・シネルだそうで、この趣味の良いパーカッションも聴きものです。そして、このアルバムのキャッチコピーが「全てのギターに指先から愛を込めて」。お後がよろしいようで(笑)。
 
 
 
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2016年1月31日 (日曜日)

GUITAR WORKSHOP Vol.1

1970年代後期からから1980年代初期に一世を風靡したフュージョン・ジャズ。日本のレコード会社では、レコーディングのコスト削減や手っ取り早い売上を目論んで、オムニバスな企画盤をいろいろ制作している。ほとんどが売らんが為の企画盤なんで、21世紀の時代になってリイシューされることは無い。しかし、たまに「これは」と目を見張るような懐かしのリイシューがあるから面白い。

『GUITAR WORKSHOP Vol.1』(写真左)。当時、メディアで話題になり大ヒットしたシリーズ、ギターワークショップの歴史的第一作。創造的で内容の濃いオムニバス。1977年のリリース。懐かしいなあ。僕は1979年辺りで、このオムニバスの企画盤と出会っている。ロックとは違うフュージョン・ジャズのギターのインプロに心底感じ入った。しかもギタリストは日本人ばかり。愛聴盤になったのは言うまでも無い。

この企画盤、4人の日本人ギタリストの競演になる。伝説のフュージョン・グループ、プリズム参加直前の森園勝敏、YMO参加前の「ギターを知り抜いた男」大村憲司、浪速のブルース・ギタリストとしてならした山岸潤史、そして、若き日のフュージョン・ジャズの日本のエース・ギタリスト渡辺香津美。

収録されたどのセッションも内容に優れたものばかり。1970年代後期からから1980年代初期に一世を風靡したフュージョン・ジャズのブームの中で、日本のフュージョン・ギタリストのレベルが如何にハイレベルであったかが理解出来る。そんな日本人のギタリストのショーケースの様な企画盤である。ちなみに収録曲は以下のとおり。
 

Jazz_guitar_work_shop_vol1

 
1.Day Dream(森園)
2.Left Handed Woman(大村)
3.Neptune(渡辺)
4.Mornin' Bright(山岸)
5.Genetle Afternoon(渡辺)
6.Groovin'(山岸)
7.When A Man Loves A Woman(大村)
8.Out Of Blue(森園)
9.I'm In You(森園、大村、渡辺、山岸)

 
それぞれの曲の内容の詳細については、他のフュージョン者の方々がネット上で詳しく解説されているので、それをご覧あれ。「GUITAR WORKSHOP Vol.1」でググっただけで、かなりの数の関連ブログが出てくる。

現在においての、このオムニバス企画盤の人気の度合いが見て取れる。リイシューは正解だろう。今の耳で聴いても、この『GUITAR WORKSHOP Vol.1』の中に詰まっているフュージョン・ギターは色褪せていない。

曲によっては、伝説の天才ドラマー、村上ポンタ秀一や、YMO参加直前の「教授」こと坂本龍一などもゲスト参加していて、このアルバムに詰まって居るセッションのレベルを更に高めている。

更に、よくよくセッション・メンバーを見ると、スペクトラムのメンバーもホーン・セクションで参加したりで、当時の日本のフュージョン・ジャズ・シーンの充実度が如何に高かったかを思い知る。
 
 
 
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2015年1月12日 (月曜日)

渡辺香津美の全編アコギの傑作

渡辺香津美の考えるフュージョン3部作、1979年リリース、異種格闘技風の香津美フュージョンの傑作中の傑作『KYLYN』から、続く1980年リリースの『TO CHI KA』、そして、1981年リリースの『頭狂奸児唐眼(TALK YOU ALL TIGHT)』。

『KYLYN』での、当時YMOのメンバーであった坂本龍一、高橋幸宏との異種格闘技なコラボレーションから、『TO CHI KA』での米国フュージョン・ジャズの強者の面々とのセッションの経験を踏まえて、その成果を当時のKAZUMI BANDをメインに取り纏めたアルバムが『頭狂奸児唐眼』。

この渡辺香津美の考えるフュージョン3部作(と、僕が勝手に呼んでいるのだ)に続くアルバムは如何なるアルバムなのか。1981年当時、楽しみにしていたら、このアルバムがリリースされた。渡辺香津美『DOGATANA』(写真左)である。

とても不思議なアルバム・タイトルである。これは「渡辺」の漢字から、それぞれ「氵」と「辶」を取ったら「度刀」になる。これを読むと「どがたな」、つまり「DOGATANA」である。なるほど。しかし、この摩訶不思議なアルバム・タイトルから、これまた、意欲的で先進的なフュージョン・ジャズが展開されているのかと思った。
 

Dogatana

 
が、良い意味で、その予想は思いっきり裏切られる。冒頭の「Nuevo Espresso」は、マイク・マイニエリのヴァイブと渡辺香津美のアコースティック・ギターが紡ぎ出す、内省的で耽美的で知性溢れるデュオ演奏。これは絶対に、エレギ中心のフュージョン・ジャズでは無い。

以降、2曲目「Loosey Goosey」では石田長生、山岸潤二、渡辺香津美のギター・トリオが素晴らしいインプロビゼーションを展開。4曲目の「Island」のDavid Liebmanの繊細なフルートと渡辺香津美のアコギのデュオは絶品。7曲目の「Please Don't Bundle Me」は、Larry CoryellとのOvation Adamasでのデュオ。Ovation Adamas独特の音色が実に美しい。

このアルバムは、渡辺香津美が全編にわたってアコースティック・ギターを弾いたことから、当時、大きな話題を呼んだ。僕も最初は面食らった。しかし、このアルバムでの渡辺香津美のアコギは限りなく美しく躍動的だ。この時期に一世を風靡したアル・ディメオラらのスーパー・ギター・トリオと肩を並べる、胸の空くような爽快な内容の好盤である。

このアルバムを聴いて、渡辺香津美のギタリストとしての懐の深さを強く感じた。このアルバムを聴いて、このギタリストとの付き合いは長くなりそうだ、そう感じて早33年。今でも、渡辺香津美の新しいアルバムが出るたびにワクワクしている。
 
 
 
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2015年1月10日 (土曜日)

渡辺香津美の考えるフュージョン

日本のフュージョン・ジャズの中で、ジャズ者初心者の時代から、ずっと今まで聴き続けてきたアルバムがある。特に、渡辺貞夫、渡辺香津美のアルバム諸作は別格で、特に、渡辺香津美のアルバムは、ことある毎に聴き直すことが多い。

特に、1979年リリース、異種格闘技風の香津美フュージョンの傑作中の傑作『KYLYN』から、続く1980年リリースの『TO CHI KA』はお気に入りで、もう30年以上も聴き続けていることになる。そして、もう一枚、大のお気に入りの香津美フュージョンのアルバムがある。

そのアルバムとは、1981年リリースの『頭狂奸児唐眼(TALK YOU ALL TIGHT)』(写真左)である。漢字の読みは「とうきょうがんじがらめ」と読む。英訳すると「TALK YOU ALL TIGHT」となる。フュージョン・ジャズのアルバムとしては、かなり凝ったタイトルである。

このアルバムは、『KYLYN』での、当時YMOのメンバーであった坂本龍一、高橋幸宏との異種格闘技なコラボレーションから、『TO CHI KA』での米国フュージョン・ジャズの強者の面々とのセッションの経験を踏まえて、その成果を当時のKAZUMI BANDをメインに取り纏めたアルバムが『頭狂奸児唐眼』である。

パーソネルは、渡辺香津美 (g), 笹路正徳 (key), 清水靖晃 (ts), 高水健司 (b), 山木秀夫 (ds) のクインテット構成。このクインテットが当時の「KAZUMI BAND」になります。ちなみに、プロデュースはフュージョン・ジャズの伊達男マイク・マイニエリ。このプロデュースは前作『TO CHI KA』と同じ。
 

Talk_you_all_tight

 
冒頭の「NO HALIBUT BOOGIE」のイントロのギターの音だけで、このアルバムの内容が、当時良くあった「ソフト&メロウな耳当たりの良いフュージョン・ジャズ」では無いことが判ります。テイストとしては、ロックなテイストとテクノポップなテイストがフュージョン・ジャズとが程良くブレンドされていて、独特のフュージョン・サウンドに仕上がっています。

この冒頭の「NO HALIBUT BOOGIE」を聴いてワクワクすれば、当時の先進的なフュージョン・サウンドにバッチリ適応しますが、逆に「やかましいなあ、これ」と眉を細める向きには、この尖ったフュージョン・サウンドに対しては拒絶反応を起こすでしょうね。そんな「踏み絵」の様なオープニングの1曲です。

続く「MARS」から「BRONZE」についても、内容的には尖った硬派な内容のフュージョンで、まさに、『KYLYN』での、当時YMOのメンバーであった坂本龍一、高橋幸宏との異種格闘技なコラボレーションから、『TO CHI KA』での米国フュージョン・ジャズの強者の面々とのセッションの経験と成果を十分に自家薬籠中のものとした、いわゆる「香津美の考えるフュージョン・ジャズ」です。

以降の収録曲もいずれも普通の「ソフト&メロウな耳当たりの良いフュージョン・ジャズ」では全く無く、アコギが中心の曲も、内容的にはしっかり尖っていて硬派。今の耳には、コンテンポラリーなジャズとして違和感無く耳に響きます。香津美フュージョンの傑作の一枚と言えます。

ジャケット・デザインも当時のフュージョン・ジャズのジャケットとは、全くもって「一線を画する」もので、実にシュールで実に趣味の良いもので、アルバムの尖った硬派なフュージョン・ジャズという内容と上手く合致していて、これまたセンスの良いもので感心することしきり、です。
 
 
 
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2013年5月29日 (水曜日)

異種格闘技の美しき音の記録

1978年2月26日、東京・太平スタジオにての録音。デンオン・ライヴ・コンサートの200回記念特別セッションを収録したスタジオ録音盤。日本のフュージョンの最高峰というか、異種格闘技の美しき音の記録である。

そのアルバムとは、渡辺香津美&ミッキー吉野『カレイドスコープ(Kaleidoscope)』(写真左)。パーソネルを見渡すと、とんでも無いメンバーがずらりと並ぶ。

渡辺香津美 (g)、ミッキー吉野 (key)、向井滋春 (tb)、土岐英史 (ss/as)、植松孝夫 (ts)、岡沢茂 (b)、村上ポンタ秀一 (ds)、松本博 (p)、横山達治 (perc)、土屋昌巳 (g)、井上憲一 (g)、竹田和夫 (g)、ジョージ紫 (hammond)、ジョン山崎 (clavinet)、スティーブ・フォックス (b)、トミー・スナイダー (ds)、カルメン・マキ (vo)、酒井俊 (vo)。

よくよく見ると、まず、ミッキー吉野に代表されるゴダイゴ人脈がリズムセクションの核となり、渡辺香津美を始めとする日本フュージョン・ジャズ人脈が続く。そして、当時、異種格闘技に必須のドラム、村上ポンタ秀一が絡み、日本ロック人脈から、竹田和夫、ジョージ紫、土屋昌巳らが続く。そして、ボーカルは、なんと、日本ロック畑からカルメン・マキ、日本ジャズ畑から酒井俊が参加。

思わず「なんじゃこりゃ〜、じぇじぇ〜」と叫びたくなるような、何となく不思議なパーソネルである。日本のフュージョン・ジャズ人脈と日本のロック人脈の異種格闘技。収録された曲もなかなか面白い選曲。

1.処女航海
2.世界はゲットーだ
3.アズ
4.カレイドスコープ
 

Kaleidoscope

 
1曲目の「処女航海」は、ハービー・ハンコックのモーダル・ジャズの名曲。2曲目の「世界はゲットーだ」は、ソウル・ミュージックのボーカル・グループ、ウォーの大ヒット曲、3曲目の「アズ」は、R&Bの頂点、スティービー・ワンダーの名曲。4曲目は、渡辺香津美&ミッキー吉野の共作オリジナル。ジャズ有り、ソウル有り、R&B有り、自作有り。共通の狙いは、すばり「ファンクネス」と読んだ。

冒頭「処女航海」の酒井俊のボーカルを聴けば良く判る。本場米国のファンクネスに追いつけ、本場米国のファンクネスを身につけろ、と本気で、ファンクネスの獲得にチャレンジする、異種格闘技集団の矜持が痛いほど伝わって来る。2曲目の「世界はゲットーだ」と3曲目「アズ」のカルメン・マキのボーカルも想いは同じ。

無理しなくても良いんやけんどなあ。でも、1978年当時、日本のジャズ、日本のロックは発展途上、どうしても、先行する英米が目標になった。しかも、日本人に馴染みの無かった「8ビート&オフビート」である。感覚的に理解するのが難しい馴染みの無いファンクネスである。しかし、これを会得しない限り、個性のスタートラインに立てない。

サッカーに似ている。元サッカー日本代表監督であったイビチャ・オシムの名言が「日本のサッカーを日本化する」。この異種格闘技セッションは「日本のジャズを、日本のロックを日本化する」第一歩だったような気がする。

非常にハイレベルな素晴らしいフュージョン・ジャズが繰り広げられている。無理にチャレンジするファンクネスは、ちょっと滑り気味ではあるけれど、日本のフュージョン・ジャズのオリジナリティーは十分に確保されているではないか。乾いたシンプルな、お茶漬けの様なファンクネスの萌芽が見え隠れしている。

実に聴き応えのある、一期一会の異種格闘技セッションである。ミッキー吉野がこれだけジャジーでファンキーなキーボードが弾きこなせるとは思わなかった。そして、面白いのは渡辺香津美のエレギ。一番、ジャズ畑のエレギを想像するんだが、実は、一番、ロックっぽいエレギを弾きまくっている。そして、村上ポンタ秀一のドラミングは相変わらず天才的である。
 
 
 
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2012年7月27日 (金曜日)

このライブ音源はマニア向け

まだ、こんな音源が残っていたんやなあ、と感心した。Jaco Pastorius『Word Of Mouth 1983 Japan Tour Featuring 渡辺香津美』(写真左)。

1982年ウエザー・リポートを脱退しワード・オブ・マウス・ビッグ・バンドとしてオーレックス・ジャズ・フェスティバルで来日し、ソロ・ワークスとして全盛を極めていた時期、その翌年にワード・オブ・マウス・バンドとして全国9ヶ所、10公演を行った時の白熱のライヴ音源が初CD化。

当初ギターで参加するはずだったマイク・スターンが急遽来日できなくなり彼の推薦により渡辺香津美の参加が決定。日本人としては唯一の夢の共演が実現した。タイトルの「Featuring 渡辺香津美」がその部分を表している。

この時のJaco Pastorius "Word Of Mouth" Band、パーソネルは、ジャコ・パストリアス(b), 渡辺香津美(g), ロン・トゥーリー(tp), アレックス・フォスター(sax), デルマー・ブラウン(key), ドン・アライアス(perc), オセロ・モリノー(steel-ds), ケンウッド・デナード(ds)。

今までCD化されてこなかった訳で、それはそれなりに理由があるんだろうな、と思いつつ、今回、この音源を入手し、集中して聴いてみた。

まず、音質はあまり良くないです。中の下というところか。音質を語るなんて俗物だ、音質が悪くても良い演奏は良い演奏なのだ、という向きもありますが、一般の、普通のジャズ者の方々が、音楽として鑑賞するには、このライブ盤の音質はちょっと問題でしょう。ジャズ者マニアのレベルならともかく、この音質はちょっとお勧め出来ませんね〜。

演奏の精度、演奏の展開もイマイチです。1982年のオーレックス・ジャズ・フェスティバルで来日した時のライブ音源と比較すると、かなり見劣りするのは否めません。この今回のライブ音源は、その翌年の1983年。1年でこれだけ演奏の精度と演奏の内容に楽さを生じるのか、と案漠たる気持ちになります。
 

Jaco_womb_1983_japantour

 
ライブ音源として、歴史的な「記録」としては価値があるとは思います。しかし、主役のジャコのベースが輝かしいソロ・パフォーマンスを聴かせてくれることも無く、フィーチャーされた渡辺香津美のギターについても同様で、輝かしいソロ・パフォーマンスを聴かせてくれることも無い。

加えて、演奏される展開も平凡なもので、「これは」と煌めくものも無く、ジャズ・フュージョンな演奏が主体であるはずが、レゲエな冗長な演奏や、無意味に長い垂れ流し的なソロ・パフォーマンスが長々と収録されており、それでCD2枚組のボリュームになって、とにかくアルバム全体的な印象として、散漫かつ冗長なライブ音源という、ちょっと淋しい内容が残念です。

このライブ盤は、ジャコのマニア向けでしょう。といって、ジャコの素晴らしいソロが入っている訳でも無く、このアルバムは、あくまで、ライブ音源の形をした歴史的な記録。ジャコが率いる「ワード・オブ・マウス・ビッグ・バンド」の素晴らしい実力を体験するには、あまりに役不足なライブ音源です。

一般のジャズ者の方々は、オーレックス・ジャズ・フェスティバルで来日した時のライブ音源『Twins』などを聴いた方が、ジャコの率いるワード・オブ・マウス・ビッグ・バンドの実力の程を、ダイレクトに完璧に感じる事が出来ると思います。

とにかく、渡辺香津美のエレギが不完全燃焼風に収録されているのが、惜しいというか無念である。まあ、このライブ音源、敢えてこの時期に初CD化リリースする必要は無かったのではないかと思います。
 
 
 
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2012年7月 4日 (水曜日)

鈴木勲の『ヒップ・ダンシン』

一昨日より、ジャズ・ベーシストのリーダー作を集中して特集している。

ベースやドラムは、リーダーの楽器として前面に押し出すのが難しく、いきおい、ベーシストやドラマーがリーダーのアルバムは少ない。今日は、そんな数少ないベーシストのリーダー作の代表的パターンの一つ、リーダーとして自分の音世界をプロデューサーの様に創造していくケースの「日本人ジャズメン版」である。

鈴木勲『ヒップ・ダンシン』(写真左)。1976年4月、クインテットでの吹込み。ちなみにパーソネルは、鈴木勲 (celo), 辛島文雄 (p,el-p), 渡辺香津美 (g), サム・ジョーンズ (b), ビリー・ヒギンス (ds)。鈴木勲は元来ベーシストであるが、このアルバムではチェロに専念している。

鈴木勲のチェロは、8弦張られていて、一音がより明確に力強く響くよう工夫がなされているそうだ。確かに、このアルバムからは、独特なベースの音色がする。この鈴木勲のチェロの音が、このアルバムを独特のものにしているのだ。

本来のアコベの音は、サム・ジョーンズが担当している。このサム・ジョーンズのアコベの音、実に重心が低くて深みがある。このサム・ジョーンズのベースの音もこれまた心地良い。

鈴木勲のチェロとサム・ジョーンズのアコベ、この二人がブンブンやるから、このアルバムの全編に渡って、ベース系の低音が、普通のジャズ・アルバムに比べて、かなりフィーチャーされた音作りになっている。それを聴くと、このアルバムって、ベーシストのリーダー作かなあ、とちょっと思ったりする。けど、決定的では無いなあ。
 

Hip_dancin

 
このアルバムは、ベーシストのリーダー作の代表的パターンの一つ、リーダーとして自分の音世界をプロデューサーの様に創造していくケースの佳作。辛島のアコピ、エレピはストイックでテクニカル。日本人が故に黒さ、ファンキーさが希薄で、サラリとした感触が個性的。ビリー・ヒギンスのドラミングも、ハードバップとクロスオーバー・ジャズの中間をいくスティック捌きで、ライトなファンキーさがこれまた個性的。

しかし、なんと言っても、このアルバムでの目玉はギタリスト、若かりし頃の渡辺香津美だろう。

渡辺香津美のエレギの個性的なことと言ったら・・・。少し捻れ気味でありながら、硬派にスクエア。エッジが立ってパキパキする。ロックでも無ければジャズでも無い。というか、それまで聴いたことのないエレギの響き。この若かりし頃の渡辺香津美がバリバリに弾きまくっているのだ。とにかく凄い。とにかくクール。

ちなみにこのアルバムでは、鈴木勲のチェロとサム・ジョーンズのアコベが二人がかりで、演奏のベースラインをガッチリ押さえて、ベースの奏でる旋律が通常のアルバムよりも前面に押し出ている分、フロントのギターやアコピ、エレピなどの旋律楽器に負けていないところが良い。そう、このアルバムは「ベースが唄っている」のだ。

リーダーとして自分の音世界をプロデューサーの様に創造していくケースの「日本人ジャズメン版」として秀逸な内容のアルバムである。このアルバムを初めて聴いたのは、ジャズ者初心者駆け出しの頃、大学時代である。その時、僕は思った。日本人もなかなかやると・・・。ちょっと誇らしく思ったことを昨日のことの様に覚えている。

ジャケット・デザインも当時の日本人リーダー作のアルバムとしては洒落ていて、良いアルバムです。
 
 
 
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2012年5月29日 (火曜日)

世界に通用する日本発フュージョン

僕はこのアルバムを聴く度に、世界に通用する「日本発フュージョン盤」として、心の中でどこか誇らしげになる。そんな、実に優れた日本発のフュージョン・ジャズ。そのアルバムとは、渡辺香津美『Mobo』(写真左)。

1983年8月14日から9月8日の間で録音された。リリースは同じく1983年。ちなみにパーソネルは、Marcus Miller、Robbie Shakespere (b),  Sly Dumber, Omar Hakim, Steve Jordan (ds), 渡辺香津美 (g), Don Grolnick (key), Michael Brecker (ts)。

当時、フュージョン・ジャズを牽引した優れたミュージシャンの名前がズラリと並ぶ。こんなフュージョン・ジャズの強者どもを、我らが渡辺香津美はリーダーとして統率し、リーダーとして演奏をコントロールする。そして、自ら、当時、最先端のエレキ・ジャズ・ギターを余すところなく弾きまくり、当時として最高のフレーズを決めまくる。

演奏全体の雰囲気は「エレ・マイルス」の展開・組み立てを踏襲しているように感じる。渡辺香津美が考える「エレ・マイルス」という風情。エレクトリック楽器とアコースティック楽器の融合の仕方は、1970年代の日本フュージョン・ジャズの奇跡的なアルバム『KYLYN』のアプローチを踏襲しているように感じる。リズム&ビートは、渡辺香津美風の「エレ・マイルス」。フレーズとユニゾン&ハーモニーは『KYLYN』。

当時として、そして、今の耳にも、このアルバムに詰まった演奏は、フュージョン・ジャズの最先端を行くもの。フュージョン・ジャズとは言え、ソフト&メロウな、ちょっと「軟弱」で情緒的なものでは無い。この『Mobo』は、メインストリーム風の、実に硬派なコンテンポラリー・ジャズと言える。
 

Kazumi_watabnabe_mobo

 
マーカス・ミラーのベースとマイケル・ブレッカーのテナーが突出して優れている。この音は、既にフュージョンのものでは無い。限りなく純ジャズに近い、硬派なコンテンポラリー・ジャズ。

当時の時代の最先端を行く、今の耳にも十分先進的なコンテンポラリー・ジャズとして通用するセッションが、我らが渡辺香津美の手でアルバム化された事実に、今でも万感の想いを抱きます。日本人として、胸を張って世界のジャズ界にその真価を問うことが出来る、素晴らしいアルバムだと思います。

『Mobo』=「モボ」とは、大正時代の「モダン・ボーイ」の短縮形。古いジャズのフォーマットを演奏の底で踏襲しつつ、最先端のリズム&ビートと新鮮なフレーズとアドリブ。これぞ「モダンなフュージョン・ジャズ」と言える内容です。

CDのリリースに当たって、LP時代には、収録時間の関係で編集されていたオリジナル演奏を「完全収録」しています。この『Mobo』を堪能するにはCDの完全盤がベターです。フュージョン・ジャズを軟弱と侮るなかれ。1980年代、純ジャズ復古の号令の中で、フュージョン・ジャズが真の意味で成熟した姿を見せる。『Mobo』は、そんな瞬間の一つを捉えた素晴らしいアルバムです。
 
 
 
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2012年4月 9日 (月曜日)

日本のクロスオーバー・ジャズ

日本のジャズ・ロックって、どうなっていたんだろう、という疑問がふと湧いた。欧米のジャズ界では、1960年代後半から1970年代前半、ファンキー・ジャズからジャズ・ロックへの移行、そして、ロック・ビートとの融合として、クロスオーバー・ジャズの時代。当時、日本のジャズ・シーンでは、どういう展開になっていたんだろう。

ここに、渡辺香津美の『Endless Way(エンドレス・ウェイ)』(写真)というアルバムがある。1975年7月、渡辺香津美が21歳の時に録音したサード・アルバムである。ちなみにパーソネルは、渡辺香津美(g)、井野信義(b)、倉田在秀(ds)、向井滋春(tb)、土岐英史(ss)。純日本のメンバー編成である。

全4曲とも渡辺香津美のオリジナル。その音はと言えば、当時、渡辺貞夫が推進していたアフリカン・ネイティブな響きを踏襲したワールド・ミュージック的なフュージョンと、ディストーションのかかったギターでのロック・テイストなクロスオーバー・ジャズが混在した音世界。明らかに、日本ジャズのリーダー渡辺貞夫と、当時のラリー・コリエルのイレブンス・ハウスやジョン・マクラフリンのマハヴィシュヌ・オーケストラを意識した音作り。

実に興味深い。当時の日本のクロスオーバー・ジャズは、グローバルな観点で聴くと、英国と同様、ロックとジャズの境目が曖昧。というか、1975年時点での日本のクロスオーバー・ジャズは、英国のラリー・コリエルやジョン・マクラフリンを意識し、十分に対抗しうる、高度な演奏スキルと作曲能力を身につけていた。
 

Kazumi_endless_way

 
3曲目のタイトル曲「Endless Way」などは、ジャズというよりはロックである。バックのリズム・セクションのリズム&ビートがジャジーなので、辛うじてジャズ的な雰囲気を宿してはいるが、渡辺香津美のギターは、尖ったロックそのものである。ジェフ・ペックと対抗し得る、ハイテクニックなギター・インスト。ジャジーな雰囲気が色濃い分、ジェフ・ベックよりもアカデミック。若き日の渡辺香津美の凄さが良く判る。

冒頭の「オン・ザ・ホライゾン」の前奏のリリカルなアコギは、すぐ後にトレンドとなるフュージョン・ジャズの響きを宿しており、当時の日本クロスオーバー・ジャズ・シーンの先取性を感じる事が出来る。

しかし、1975年当時、日本のジャズ・シーンでは、電気楽器に対しては「つれなく」、電気楽器は異端として扱われていた。加えて、日本ではまだまだ電気楽器については高価であり、電気楽器自体も楽器として成熟してはいなかった。日本のジャズ・シーンでのエレクトリック・ジャズの受けは良くなく、日本でもインスト中心のロック・バンドは数えるほどしかなかった。

そんな厳しい環境の中で、日本のクロスオーバー・ジャズは、ラリー・コリエルやジョン・マクラフリンなどに代表される、アート性を追求する英国のクロスオーバー・ジャズに十分に対抗しうる、高度な演奏スキルと作曲能力を身につけていた。なんだか、日本人として、ちょっと誇らしい話である。

 
 

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