アコギのオリジナル・ドゥービー
ジャズの合間の耳休め。昨日に続いて「大麻兄弟(ドゥービー・ブラザース)」のお話。冬の季節は、ギター・バンドのハードでソリッドなアルバムが良い。このドゥービーなどはこの要件にピッタリのギター・バンドである。このドゥービーって、エネルギッシュで疾走感溢れるエレギの演奏も良いが、繊細で切れ味の良いアコギの演奏も味があるのだ。
ドゥービーについての「アルバム2枚の法則」、「オリジナル・ドゥービー」のアコギの魅力溢れるこの2枚。The Doobie Brothers『Toulouse Street(トゥールーズ・ストリート)』(写真左)と『What Were Once Vices Are Now Habits(ドゥービー天国)』(写真右)の2枚。1972年と1974年の作品。
この2枚のアルバムについては、ドゥービーの最大の個性である、エネルギッシュで疾走感溢れるエレギの演奏はしっかり入っているが、その中に存在する「繊細で切れ味の良いアコギの演奏」が実に素晴らしい。まず、アコギの音が良い。切れ味良くソリッドなアコギの音。ストロークもソロも良い。音自体も良ければ、フレーズも良い。
そこに、ドゥービー独特の米国西海岸ロック独特の洗練され印象的なコーラスがあしらわれ、躍動感溢れるリズム&ビートに乗って、アコギのリフとフレーズが疾走する。実は、僕はドゥービーのアコギのリフとフレーズは、エレギよりも格好良いのでは無いか、と思っている。ドゥービーのアコギのリフとフレーズは、繊細でエネルギッシュで切れ味抜群。
そんなアコギの名曲が『トゥールーズ・ストリート』の「Listen to the Music」であり、タイトル曲「Toulouse Street」。そして、『ドゥービー天国』の「Song To See You Through」であり、「Black Water」である。恐らく、アコギを活用したフォーキーなロックについては、ドゥービーがピカイチではないのか。それほどまでに出来は良い。
ドゥービーについての「アルバム2枚の法則」、「オリジナル・ドゥービー」のアコギの魅力溢れるこの2枚。先のエレギの魅力溢れる2枚と併せて、オリジナル・ドゥービーの全て。ドゥービーは、デビュー盤から一貫した音楽性を維持していた訳では無い。ドゥービーはアルバムを重ねる毎にその音楽性を進化させてきた。しかし、オリジナル・ドゥービーは、この4枚で袋小路にはまり込んだ。その打開策は如何に・・・。
東日本大震災から6年10ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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