ナットの極上のソウル・ジャズ
ナット・アダレイはトランペッター。コルネットも得意とする。アルト・サックスの雄、キャノンボール・アダレイの実弟。その音楽性は、兄のキャノンボールとのバンドの音楽性を踏襲、ファンキー・ジャズ〜ソウル・ジャズを得意とする。その中で、ソウル・ジャズに手を染めることから、コルネット使用の度合いが増え、コルネットが、ジャズに適応することを証明した、ジャズ・コルネットの第一人者でもある。
Nat Adderley『Sayin' Somethin'』(写真左)。1966年2月16日の録音。ちなみにパーソネルは、Nat Adderley (cor), Joe Henderson (ts), Ernie Royal (tp), Artie Kaplan, Seldon Powell (sax), J.J. Johnson (tb), Al Gorgoni, Billy Suyker (g), Herbie Hancock, John Asbury, Paul Griffin (p), Bob Cranshaw, George Duvivier (b), Herb Lovelle, Roy McCurdy (ds), George Devens (perc)。
ナット・アダレイのコルネットに、テナー、トランペット、サックス、トロンボーン、の5管のフロントに、ギター入りのピアノ・トリオのリズム隊の4人が加わった、最大ノネット編成の、バリバリの「ソウル・ジャズ」。リズム&ビート、そして、フレーズの展開が、モータウンを始めとしたR&Bを志向していて、演奏全体の雰囲気は、完璧な「ソウル・ジャズ」。
ナット・アダレイは、1960年代のソウル・ジャズの発展と確立に大きく貢献したジャズマンのひとり。その成果の一つがこの『Sayin' Somethin'』。この盤では、コルネットが、豊かで土臭い音色を奏でることができ、それが彼の特徴的な音色の個性となっているが、その一端をこの盤で明確に確認することが出来る。
バックの演奏も、完璧にソウル・ジャズしている。その中で、モーダルなうねうねテナーのジョーヘンが、モーダルうねうねなソウル・ジャズなフレーズを吹いていてるのが実にユニーク。逆に、ハンコックのピアノは、完璧にナットのファンキー〜ソウル・ジャズを理解して、彼のソウル・ジャズがさらに映えるピアノを展開している。バックの楽器のユニゾン&ハーモニーもしっかりソウル・ジャズしている。アレンジが優れているのだろう。
ソウル・ジャズの発展と確立に大きく貢献したナット・アダレイが、当時、ブルーノートから、若手売出し中の、ジョー・ヘン、 ハンコックを含むスペシャルなパーソネルで録音した、ソウル・ジャズの秀作。聴いていて、知らず知らずのうちに、足踏みでリズムを取り、ソウルフル濃厚な演奏では、思わず腰が動く。お手本の様なソウル・ジャズが展開されるナットの好盤。ポジティヴに明るくジャズを聴くに適したアルバムです。
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