2022年3月 9日 (水曜日)

森園の「国際性」溢れる2nd.盤

3月に入って、やっと春らしくなってきた。昨日の様に急に冷え込む日もあるが、これも東日本以北のこと。東大寺二月堂の「お水取り」が終われば、大阪以西は「春」。関東以北は、春分の日を過ぎても雪の積もる日があるので、本格的な「春」については、4月上旬にならないとその実感が湧かない。

春になると、ジャズ盤の選盤志向も変わってくる。陽射しが強くなり、朝が早くなり、世の中がパッと明るくなった様な気分になる。気持ちがポジティヴになる。すると、ジャズ盤の選盤も、フュージョン・ジャズの好盤に手が伸びるようになる。ソフト&メロウな8ビートのフュージョン・ジャズは、春の陽気に良く似合う。

森園勝敏『Cool Alley』(写真左)。1979年の作品。我が国のフュージョン・レーベルだった、エレクトリック・バード・レーベル(キング傘下)からのリリース。

ちなみにパーソネルは、森園勝敏 (el-g, vo), 中村哲 (key), Larry Knechtel (ac-p), Harvey Newmark (b), Jim Keltner (ds), マック清水 (per), 中村裕美子 (vo), Chuck Findley, Ollie MitchellI (tp), George R. Bohanon (tb), Jackie Kelso (as)。当時、流行の「LA録音」になる。パーソネルを見渡すと、現地の優秀なスタジオ・ミュージシャンがガッチリとサポートしている。

我が国が世界に誇るプログレバンド「四人囃子」のギタリスト、森園勝敏のセカンド盤。1954年2月生まれの森園は当時25歳。しかし、この盤では、LAの現地ミュージシャンをバックに、堂々としたギター・プレイを聴かせてくれるから頼もしい。
 

Cool-alley

 
エンジニアのジェフ・サイクスは、森園のギター・プレイに「インターナショナルな」響きを感じた、という。つまり、森園のギターは、ワールド・ワイドに通用する、ということ。

この盤での森園のプレイを聴けばそれが良く判る。森園のギターでしか出せない音がてんこ盛り。唯一無二、オリジナリティー溢れる音色&フレーズ。バックがLAの現地ミュージシャンでほぼ固めている、

ということもあって、この盤は日本で制作された、いわゆる「メイド・イン・ジャパン」なフュージョン・ジャズでは無く、ワールド・ワイドに通用する、インターナショナルなフュージョン・ジャズが展開されている。

冒頭「Thunder God(雷神)」では、日本人には似つかわしくない、ラテンのリズムにシンセが唸るジャズ・ロックがバッチリ決まっている。ワールド・ワイドなテクニックを披露する3曲目「Stickshift」、, 女性ヴォーカルと自身のヴォーカルをフィーチャーした(これがまずまず決まっていてホッとする・笑)AORフュージョンの4曲目「Promise Me The Moon」など、当時の日本製フュージョン・ジャズにない演奏の数々に思わず耳を奪われる。

LA録音が良い方向に作用した好例。とりわけ、米国の有名エンジニアの協力の下、録音から最終的なマスター作りまで全てをLAで完了させたことが「大正解」だったと僕は思う。この盤には、ワールド・ワイドで、当時の「クール」なフュージョン・ジャズがぎっしり詰まっている。
 
 

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2021年2月28日 (日曜日)

フレディ・レッドはまだまだ健在

2021年2月24日のブログで、フレディ・レッド(Freddie Redd)のリーダー作をご紹介して以来、フレディ・レッドが気になってきた。そんな時に、ネットでジャズ盤の情報を見ていたら、偶然、フレディ・レッドの名前を久し振りに見つけた。それも最近の録音みたいなのだ。即ゲットし、即リスニングである。

Freddie Redd『With Due Respect』(写真左)。2014年11月と2015年2月の録音。スティープルチェイス・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Freddie Redd (p), Chris Byars (as, fl, arr), John Mosca (tb), Stefano Doglioni (bcl), Jay Anderson (b), Billy Drummomd (ds), James Byars (oboe on track 2)。基本はセクステット(6重奏団)編成。2曲目だけオーボエが参加。

フレディ・レッドは1928年5月生まれなので、今年で93歳。この録音は2014〜15年の録音なので、86歳での録音になる。86歳にしては、フレディ・レッドのピアノは溌剌としていて切れ味もなかなかのもの。高速フレーズでは少し右手が上滑りするところもあるが、ミスタッチも殆ど無く、変に「ヨレる」ところも無い。高年齢にも拘わらず、堂々とした弾きっぷり。
 
With-due-respect-freddie-redd  
 
全曲、フレディ・レッドの作曲。演奏はセクステットが基本。ユニゾン&ハーモニーが厚みはあるが軽快で、聴き心地の良い響きが素敵である。昔のフレディ・レッドのアレンジとはちょっと雰囲気が違うな、と思ってパーソネルをよく見たら、アレンジはアルト・サックスのクリス・バイヤーズが担当している。

フレディ・レッドの作なる収録曲はどれもが明るく印象的なフレーズが基調で、とても聴いていて楽しいハードバップ風の演奏になっている。そんな中、フレディ・レッドのピアノは好調で、要所要所で「若々しい」弾きっぷりが見事。総合力で勝負するタイプの端正でアーバン・ジャジーなピアノは聴いていた心地良い。

フレディ・レッドは録音当時、86歳。他のメンバーは「息子」と呼んで良い年齢と「孫」と呼んで良い年齢の、かなりの年齢差があるメンバー構成だが、そんなことは全く感じられない。一丸となって、ネオ・ハードバップな演奏を繰り広げている。う〜ん、こういうところも、年齢を重ねる毎に成熟していくジャズならではの良いところですね。
 
 
 
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2016年8月21日 (日曜日)

四人囃子の最後の「傑作盤」

1970年代、日本のプログレッシブ・ロックを代表するバンドが「四人囃子」。1971年に結成され1979年に解散。真に1970年代の日本のロック・シーンを駆け抜けたプログレ・バンドであった。

四人囃子『NEO-N』(写真左)。1979年の作品。四人囃子の最後の作品。発売当時のLPレコードは黒では無く「透明」だったなあ。そういう意味でも、この四人囃子のアルバムは「プログレッシブ・ロック」なアルバムだったと言えるだろう。

四人囃子は「プログレ・バンド」というのが本質。しかし、このアルバムは1979年のリリース。ロックの音のトレンドは、既に「ニュー・ウェイブ」や「テクノ」へ移っていた。1970年代前半の「クラシカルで壮大な音絵巻」なプログレは過去のものになっていた。

そんな音環境の中、この四人囃子の『NEO-N』は、1979年ならではの「プログレ」を表現している。アルバムの完成度という点では「最高作」と言える。もはやバンドが終焉状態での作品であるが、その内容はとてもよくまとまっている。
 

Neon1  

 
四人囃子はこれで終わり、という諦念感が漂っているが、それも一つの個性として、このアルバムに統一感を与えている。本当によく作り込まれたコンセプト・アルバムである。

テクノ・ニューウェイブ的なコンセプトできっちりと全体を統一し、きっちりと作り込んだ作品で、日本のプログレッシブ・ロックの好盤として、もっと再評価されても良いアルバムだと思います。今ではほとんど忘れさられた存在になりつつあります。

四人囃子ならではのリフが効果的な「Nocto-Vision For You」「Nervous Narration」、ポップ路線を踏襲した「Neo Police」、叙情的な「(Natural)」、どれもが内容のある演奏。

近未来的でクール。アルバム・ジャケットの雰囲気そのものの音世界は聴き応えがあります。聴けば聴くほど、四人囃子の初期の頃の雰囲気が甦ってくるようで楽しくなります。時代の音にマッチした中で、四人囃子の本来の個性をしっかりと表現した最後の好盤です。

 
 

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2016年7月22日 (金曜日)

森園勝敏「バッドアニマ」

プリズムのアルバムを聴いていて、このギタリストの名前を思い出した。プリズム初期のギタリスト「森園勝敏」。

長梅雨の季節には、爽やかで聴き心地の良いフュージョン・ジャズが良い。ゆったりと寛いで聴けるフュージョン・ジャズが良い。となれば、森園勝敏のソロ・アルバムの中で、打ってつけの一枚がある。森園勝敏『Badanima(バッドアニマ)』(写真左)。

四人囃子のギタリストとしても知られる森園勝敏の1978年リリースのソロ・アルバム。タイトルの「BADANIMA」は、人間を含むすべての生き物に共通する本能的な部分、あるいはそうした要素を意味する。このアルバムには、森園の「本能的な部分」いわゆる森園のギターの個性を構成する「本能的に基本となるギター」のインストがギッシリと詰まっている。

このアルバムでの森園のギターは、ロックのエレギの音では無い。既に、フュージョン・ジャズとしてのエレギの音を獲得している。しかも、ファンクネスは皆無。その音の響き、8ビートの刻みは、日本人ならではのもの。このアルバムには、日本人フュージョン・ジャズの好例がギッシリとてんこ盛りに詰まっている。
 

Badanima

 
アルバム全体の雰囲気は、ほどよく抑制された上質のフュージョン・ジャズ。日本人がここまで趣味の良い、内容のあるフュージョン・ジャズを創造することが出来るんや、とリリース当時、心底感心した。1978年のことである。

パーソネルには、相良宗男、村上秀一、秋元良一、小原礼、久米大作、伊藤弘毅、中村哲、森園勝敏といったクロスオーバーからフュージョンの強者ミュージシャンが名を連ねる。演奏内容はいきおい「高度かつ流麗」。歌心満載のフュージョン・ジャズ。

なかでも、メロウなフュージョン・ジャズ・ナンバー「You'll Stay In My Heart」が秀逸。逆に、森園のボーカルはちょっと「イマイチ」。それでも、このアルバムの内容は秀逸で、当時の日本のフュージョン・ジャズを代表する一枚に挙げて全く遜色の無い素晴らしい内容。

この森園勝敏、2012年4月の金子マリさんの京都磔磔の1週間ライブの最終日に脳塞栓で倒れたものの、奇跡的に復活。良かった。鬼籍に入るには未だ若い。もっともっと、心地良く爽やかなフュージョン・ジャズなエレギを聴かせて欲しい。

 
 

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2015年1月11日 (日曜日)

四人囃子独特の個性の再確認

1970年代の日本のプログレッシブ・ロックの世界の中で「四人囃子」の存在はもはや伝説であろう。しかし、この「四人囃子」のバンド名に正しく反応する方は、1970年代の日本プログレのマニアしか、いないのではと思う。それほど、この四人囃子の存在については、1980年代以降、再評価されることも無く、歴史の彼方に葬り去られているような状況である。

そんな四人囃子が、1978年にリリースしたアルバムが『包(BAO)』(写真)。「パオ」と読む。前作の『PRINTED JELLY』で、プログレ独特の大作主義と神秘性、幻想性は全く排除され、ストレートでポップなサウンドに変化。複雑な構成や変拍子は目立たなくなり、ストレートで分かり易くなった。

そして、この『包』である。前作であまりにプログレッシブ・ロックな要素が排除されたので、いよいよ次作はインスト中心のフュージョン・ジャズ化か、なんて想像していたのだが、良い意味で期待を裏切られた。意味深なアルバム・ジャケットと相まって、四人囃子らしさが戻って来た。

前作の、複雑な構成や変拍子を排除し、ストレートで分かり易い、ストレートでポップなサウンド路線は踏襲してはいるが、プログレ独特の神秘性、幻想性と、四人囃子独特の「ほんわか感」「不思議感」を元に戻している。特に、四人囃子独特の「ほんわか感」「不思議感」は歌詞の世界で大きくフィーチャーされていて、四人囃子は良い方向に方向転換したと感じた。
 

Yonin_bayashi_bao_2

 
そして、バンド全体の音は、前作にも増して、キーボードの音が前面に押し出されて、ポップなサウンドがアルバム全体に満載である。逆にこのキーボードの比重が高くなったことで、プログレらしさが戻ってきていて、四人囃子独特の「ほんわか感」「不思議感」を漂わせたポップなプログレ・サウンドという、四人囃子独特の音世界をこのアルバムで再確認することが出来る。

収録された曲のバラエティー感、ユーモラス感、ストレートでポップなサウンド。この四人囃子独特のサウンドをベースに、1970年代前半から中盤にかけては、大作主義と神秘性、幻想性を反映させ、プログレッシブ・ロックらしい作品を世に出し、1970年代後半は、時流に乗ったサウンドのコンパクト化、ポップ化を反映させ、『PRINTED JELLY』や『包』を世に出した。

この『包』に収録された曲は長くても5分半という、プログレの大作主義とは無縁な、コンパクトな楽曲でまとめられていて、シンセサイザー中心のややテクノ風なエレクトリック・サウンドが見え隠れするところに、このアルバムがリリースされた1978年の「時代の音」を感じる。

ちなみに、アルバム・タイトルやジャケットからイメージされる大陸的なもの、中国的なものは、インストのタイトルや曲調に少し感じ取れるだけである。プログレッシブ・ロックのアルバム・タイトルやジャケットは、そのアルバムの音世界を的確に表現しているものなのだが、これだけは期待外れである(笑)。

 
 

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2014年12月 2日 (火曜日)

新生・四人囃子のポップなプログレ

昨日は、四人囃子から離れた森園勝敏が参加した新フュージョン・ジャズ・バンド「プリズム」のファーストアルバムをご紹介した。さて、それでは、森園勝敏が抜けた後の四人囃子はどうなったのか。

森園勝敏の抜けた後、新たなギタリストとして佐藤ミツルを招いて、新生・四人囃子を立ち上げる。そして1977年に『PRINTED JELLY』(写真)をリリースする。ちなみにメンバーは、佐藤ミツル (g,vo), 佐久間正英 (b), 坂下秀実 (key), 岡井大二 (ds,per)の4人。

ギターが森園から佐藤に変わっただけで、これだけサウンドの雰囲気が変わるものか。僕は、この『PRINTED JELLY』をリリース一年後、大学に入ってから聴いた。そして、この四人囃子のサウンドの変わりようにビックリした。

森園の在籍した頃の四人囃子のサウンドは、神秘性、幻想性溢れる、ちょっと捻れたところもあり、トリッキーなアレンジも散りばめられた、1970年代前半、プログレッシブ・ロック全盛期のサウンドである。しかし、この佐藤のエレギ中心の新生・四人囃子のサウンドは根本的に異なるサウンド。

神秘性、幻想性は全く排除され、ストレートでポップなサウンドに変わった。そして、アレンジもシンプルになり、プログレッシブ・ロック特有のトリッキーなアレンジは影を潜めた。リズム&ビートも変則拍子が無くなり、シンプルなものとなった。晴れ晴れとした見通しの良いサウンドが、新生・四人囃子の個性。
 

Printed_jelly

 
なんて表現したら良いのか。そう、プログレの雄、イエスが『リレイヤー』というプログレ名盤の後、いきなりメンバーを元に戻してリリースした『究極』というアルバムがある。このイエスの『究極』を初めて聴いた時の違和感と驚きに似ている。コッテコテのプログレ・サウンドがいきなり、ストレートでポップなサウンドに変身した。そう、あの時の感覚に似ている。

時代は1977年。海外ではパンク・ロックがはやり始め、プログレッシブ・ロックは衰退した。そんな時代の環境の中で、コッテコテのプログレ・サウンドはもはや古い感覚だったのかもしれない。この『PRINTED JELLY』のサウンドは、そんなことを思い出させてくれる。

とにかく、それまでの作品の様に、複雑な構成や変拍子は目立たなくなり、ストレートで分かりやすい曲が多く、これはこれで「アリ」かなあ、と当時感じましたが、その感じ方は今の耳でも変わりません。聴く度に、その新しい不思議な感覚が感じられて、面白いですね。

プログレッシブ・ロックとしては、神秘性、幻想性、トリッキーなアレンジ、変則拍子が不足しているし、フュージョン・ジャズとしては、リズム&ビートにファンクネスが感じられず、ボーカルも素直。ラストの9分の大曲「ヴァイオレット・ストーム」を聴くにつけ、これはジャズやないな、と思います。

以降の変化が楽しみな、過渡期のストレートでポップなプログレ・サウンドですね。次のアルバムでの変化が楽しみな『PRINTED JELLY』の音世界です。

 
 

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2014年12月 1日 (月曜日)

ロック寄りのアプローチが特徴

こうやって振り返って、1970年代の日本のジャズ・フュージョンの佳作を聴くにつけ、日本も英国と同様にロックとフュージョンの境界が曖昧なんだなあ、と改めて感心した。

1977年のセルフタイトルのアルバム『PRISM』(写真左)を聴いていて、こりゃ〜ロックからフュージョンへのアプローチやなあと感心。これはフロントに立つエレギの個性がそうさせているのだ。このPRISM(プリズム)というバンドは、1975年、和田アキラ、渡辺建、久米大作、伊藤幸毅、鈴木リカ、そして、四人囃子を脱退した森園勝敏(写真左)の6人で結成されたインスト・バンド。

このプリズムの音が今の耳で聴くと面白い。リズム&ビートの雰囲気を聴くとフュージョン・ジャズなんだが、フロントのエレギの音はロック・テイスト。バックの演奏の雰囲気がイニシアチブを取ると演奏全体の雰囲気はフュージョンになるが、フロントの森園と和田のエレギがリーダーシップを取り出すと、途端に演奏全体の雰囲気はロックになる。

そういう意味では、このセルフタイトルのアルバム『PRISM』の音世界は、かなりロック寄りのクロスオーバー・ジャズと言えるのではないか。後のソフト&メロウ、そしてスムースなフュージョン・ジャズには繋がらない、フロントの森園と和田のエレギ一発で、フュージョンなロック・テイストが蔓延する、そんなロック寄りのクロスオーバー・ジャズ。
 

Prism_album

 
そして、このプリズムの音のユニークなポイントは、ロック寄りのクロスオーバー・ジャズでありながら、オフ・ビートにファンクネスが全く感じられない。スンナリとしたオフ・ビートが特徴。

スンナリとしたオフ・ビートな、このプリズムの演奏を聴くと、明らかにこのクロスオーバー・ジャズは、米国のものでは無いと直感する。テクニックに優れ、スンナリとしたオフ・ビートというところで、もしかしたら我が国のクロスオーバー・ジャズか、と思い立つ。

今の耳で聴くと、このアルバムの演奏はまずまずのテクニックやなあ、なんて思ってしまうが、1977年当時、これだけハイテクニックなバンドはほとんど無かった。特に、ロック寄りのアプローチを擁したフュージョン・バンドとしては、このプリズムが唯一無二。

このプリズムの圧倒的な演奏テクニックと整然としたバンド・アンサンブルは、明らかに日本のフュージョン・バンドの個性。ロックなのかジャズなのか、その境界線が曖昧な、日本でしか生まれ得ないフュージョン・バンドの音がこのアルバムにギッシリ詰まっている。
 
 
 
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2012年9月17日 (月曜日)

『ゴールデン・ピクニックス』

1970年半ば、世界に通用する、しかも「日本人らしい」プログレッシブ・ロックを現出した「一触即発」。確かに、四人囃子のプログレは、英国でもなければ,欧州でもなければ、米国でも無い。出て来るフレーズ、フレーズがどれも「日本人らしい」。そう、日本人の我々が親近感を覚えるフレーズ、展開、節回しが個性だった。

彼らの代表作『一触即発』は、日本に本格的なプログレを現出した、エポックメイキングかつ歴史的なモニュメントであったが、その後、メジャーのCBSソニーに移籍して、1976年にリリースした『ゴールデン・ピクニックス』(写真)は、和製プログレ・バンドとしての洗練の極み、四人囃子の最高傑作の一枚だろう。

いやいや、本当に凄いんだ、これが。高校3年の時、始めて耳にしたんだが、大ショックを受けた。これが日本人の、20歳そこそこのメンバーが出す音か。ショックを受けた後は、大のお気に入り。聴き込んだ、聴き込んだ。

冒頭の1曲目は、ビートルズの「フライング」。『マジカル・ミステリー・ツアー』の地味なインスト曲であるが、ミディアムテンポの浮遊感溢れる、録音技術を駆使した素晴らしい演奏。何気ないインスト・カバーであるが、その演奏力はかなり高度なものがある。

2曲目は「カーニバルがやってくるぞ(パリ野郎ジャマイカに飛ぶ)」。いかにも日本人らしい、四人囃子らしい名曲。これだけ躍動感溢れるポップなロックは、当時、他に無かった。

私的な話になるが、当時、この曲が僕は大好きで、受験勉強もせずに映画制作とバンド演奏に明け暮れていた、愛すべきバカの集まりだった僕達のテーマソング。「壊れかかった真っ赤な車に乗って、やつらが地獄の果てから舞い戻って来た・・」。このフレーズに、18歳当時から痺れっぱなし。
 

Golden_picnics

 
3曲目の「なすのちゃわんやき」は、ムーグ・シンセサイザーが唸りをたて、ハイテクニックなインストルメンタルの「音の嵐」。なんだか、超絶技巧プログレの雄「イエス」的雰囲気の名演である。とにかく、超絶技巧なテクニックが凄い。演奏のそこかしこに、フュージョン的な雰囲気も見え隠れするところに「時代」を感じる。

4曲目「空と海の間」は、そのタイトルから、ウエスト・コースト風の演奏か、と思った貴方は「通」。その通り、ウエスト・コースト・ロックの雄、ドゥービー・ブラザースばりの格好良さ。

5曲目「泳ぐなネッシー」は、なんと、前半は「これはキング・クリムゾンか」ってな雰囲気で、幻想的でタイトな演奏が素晴らしい。このまま「キンクリ風」で突っ走るかと思いきや、後半は、SEを効果的に使って「これはピンク・フロイドか」ってな雰囲気に展開して、マシンガンが唸り、ジェット戦闘機が飛び回る。

ラストは「レディ・バイオレッタ」。フュージョン・ジャズ真っ青なハイテクで、ソフト&メロウな名曲・名演。天才ギタリスト森園勝敏の面目躍如。印象的なフレーズが満載、展開部の何気なく出てくる出てくる超絶技巧なテクニック。日本におけるフュージョン・バラードの名曲として挙げたい1曲である。

このアルバムで、ギターの森園勝敏は脱退してしまうが、さもありなん。これだけ当時のロックのありったけをごった煮にして、200時間以上の制作時間をかけて・・・・。燃え尽きた感のあったギターの森園勝敏の脱退であった(でも、この後、1989年の再結成ライブでカムバックするんですが・・・)。

四人囃子は、日本ロック史上、燦然と輝く金字塔である。僕は、日本のロックに、及ばずながら、リアルタイムで立ち会って来たリスナーとして、今でもしっかり、誇りに感じている。

 
 

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2012年9月16日 (日曜日)

伝説の和製プログレ『四人囃子』

懐かしの70年代館「青春のかけら達」の、ホームページ移行の為のアーカイブ・その1。加筆修正を加えてのブログアップです。

「四人囃子」というバンド名を知っている人がどれだけいるだろう。特に、若い世代、今の10〜20歳前半の世代で知っている人はどれだけいるだろう。今を去ること、30年以上前、海外でロックが大ブレイクしていたが、日本では歌謡曲が主流で、ロックなんぞは、まだまだ海外レベルのものは無く、日本人が、海外のロックに強いコンプレックスを持っていた時代・・・。

そんな日本に、そんな時代に、20歳そこそこのメンバーで構成されたロックバンドが出現した。そのバンドは、ロックのジャンルに照らし合わせると、プログレッシブロック(以下プログレと略す)のジャンルに位置し、そう、僕の大好きな「プログレ」のバンドが日本でも出現したのだ。

しかも、みんなも聴いてみればいい、ハイテクニックで、構成にすぐれ、歌詞は観念的で、全体的に幻想的。プログレの全ての要素がそこにあり、その演奏は素晴らしいものがあった。僕が、始めて、海外のロックに対して、日本人として、自信を持ったのが、この「四人囃子」の出現だった。

今日と明日で、「四人囃子」の数あるアルバムの中から、松和のマスターの大好きな2枚をご紹介する。ネットショップで十分、入手できるCDなので、一度は、皆さんに聴いてもらいたいね。ほんとに。

昔、高校時代(2年生だったかな)に、このアルバムを聴いたとき、ちょっぴり日本人として誇らしく感じたことを覚えている。そのタイトルは『一触即発』(写真)。  
Yonin_bayashi_issyoku_sokuhatsu
  
僕の高校時代は、日本の音楽シーンはまだまだ幼稚で、世界の音楽シーンからは大きく遅れていた。世界に通用するどころか、日本の中でも通用するロックバンドなんてほとんど無かった。そんな環境でのこの『一触即発』。

1970年代前半から中盤にかけて、世界のロックシーンは最初の全盛期を迎えており、僕は、その中でも、プログレッシブ・ロック(以降プログレと略す)がお気に入りだった。特に、当時のプログレは、録音技術・演奏テクニックともにずば抜けており、まず、日本人には暫くは無理だろうな、と諦めてきた矢先の『一触即発』。

いや〜、最初、聴いてタマゲタね。まず、思ったのが、「これは、完璧にプログレやん」。観念的な歌詞・電子楽器を活用駆使した幻想的な音・交響曲的な長い演奏など、プログレとジャンルされるために必要な要素を完璧に兼ね備えていた。しかも、歌詞は全て日本語(エライ!)で、違和感があまりないことが嬉しかった。

次に思ったのが「これ、ピンクフロイドと比較しても負けへんぞ。イエスには負けるけど」。つまり、録音技術・演奏テクニック・曲想が、世界のプログレのレベルに達していたのだった。当時の日本のロック・シーンを考えると、日本で最高の録音技術・演奏テクニックを兼ね備えている数少ないバンドの1つであることは間違いない。

それから思ったのが「このアルバム、リピートに耐えるやん」。それぞれの曲がメロディアスで、聞き易く、プログレにありがちな「前衛的な」「実験的な」独りよがりな曲が無いのだ。つまり、何度も聴き込めるプログレのアルバム、つまり、ピンク・フロイドやイエス、EL&Pなどのアルバムと肩を並べることのできる「プログレ名盤」として十分な内容を備えていた。

1970年代の海外のロックファンで、プログレが好きな人、好きだった人は、一度、この和製プログレバンドの名盤を聴いてみて下さい。決して後悔させませんぜ。

 
 

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2009年11月14日 (土曜日)

日本が誇るプログレ・バンド

今朝は雨。かなり強い雨。途中少し上がったが、正午を挟んで、強風+大雨の「大荒れ」の天気。夕方になって、やっと落ち着いたが、なんだか劇的な天候である。紅葉のライトアップなんて、無粋なニュースを見たが、今の日本人って、風流も粋もあったもんやないなあ。

散る落ち葉 ただただ自然の ままが良い

2009年9月9日、ビートルズのリマスターCDが出てからというもの、ビートルズを組織的に学び直している松和のマスターである。ビートルズはモノラルというが、初めて、モノラル・ミックスのビートルズを聴いたんだが、やっとこれでビートルズにまともに向き合える、と思った。僕がビートルズに対して、妙なわだかまりも持っていたのは、当時のステレオ・ミックスとチープな再生装置のせいである(笑)。

先週、『Magical Mystery Tour』を聴いていて、ふと高校時代のことを思い出した。きっかけは3曲目の「Flying」。ちょっとシュールでサイケデリックな、何の変哲もないインスト曲なんだけど・・・。

僕は高校時代の前半、完全なプログレ小僧だった。とにかくプログレにはまって、プログレの名盤を手当たり次第聴き進めていた。日本のプログレ・バンドとしては、まず一番のお気に入りは「四人囃子」。そして、高校時代に新たにリリースされた新盤が『ゴールデン・ピクニックス』(写真左)。

この『ゴールデン・ピクニックス』の1曲目が、この「フライング」。実は、当時、この曲がビートルズの作品とは知らなかった。『ゴールデン・ピクニックス』を映研の部室で流していたら、かの「ビートルズに詳しい同級生」がやってきた。そして、この『ゴールデン・ピクニックス』の1曲目「フライング」を聴いて「あ〜、これ、ビートルズの「Flying」やん」。

「そ〜なんか〜」と真顔で問い返したら、その同級生は「そんなことも知らんのか」といった呆れた目で、「この「Flying」は、『Magical Mystery Tour』の3曲目、ビートルズの唯一のノン・ボーカル(と当時は言ったような・・・)の曲なんやで」と胸を張って言われた。そして、やっぱり次の日、頼んでもいないのに『Magical Mystery Tour』を持ってきて、有無を言わせず「やっぱし、聴いておかんとね」と言われて、これは大変と、『Magical Mystery Tour』を、必死で一晩集中して聴いたのを思いだした(笑)。
 

Golden_picnic_36

 
その1曲目の「Flying」から、日本人離れした、卓越したアイデアと超絶技巧なテクニック、そして、日本人ならではの印象的な旋律を伴った演奏が怒濤のように押し寄せてくる。2曲目の「カーニバルがやってくるぞ(パリ野郎ジャマイカへ飛ぶ)」なんぞは、僕に取っての永遠のエバーグリーンである。

壊れかかった真っ赤な車に乗って
奴らが地獄の果てから、舞い戻ってきた
昔唄った歌を唄えば、街中はお祭り騒ぎ

よそいきに着替えて みんな出ておいで
学校から街から家の中から
誰が入って来てもいいさ
俺たちは唄い続けるから 

この「奴ら」が自分たちに被って、本当にこの曲は大のお気に入り。というか、僕にとっての人生の応援歌である(笑)。3曲目以降「なすのちゃわんやき」「空と海の間」「泳ぐなネッシー」「レディ・ヴァイオレッタ」、どの曲も、日本人のプログレって感じの演奏ばかりで、僕は今でもこのアルバムは、大のお気に入りである。そうそう、ラストの「レディ・ヴァイオレッタ」は、プログレとちゃうな。この曲は、フュージョン、森園勝敏(写真右)のフュージョンやなあ。

そうそう、詳しくは、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の懐かしの70年代館、「青春のかけら達」のコーナー『日本プログレッシブ・ロックの雄、四人囃子』(左をクリック)へどうぞ。

ビートルズにまつわるエピソード、思い出は沢山ある。今回、2009年9月9日、ビートルズのリマスターCDが出てからというもの、ビートルズを組織的に学び直している中で、忘れていたエピソード、思い出を色々と思い出してきた。思っていたより、ビートルズにまつわるエピソード、思い出は多い。

それも、良い思い出では無く、悪い思い出の方が多いっていうのが、「青春のエピソード、思い出」ならでは、って感じがして、実は悪い気はしていないのだ(笑)。 
 
 
 
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