2021年7月25日 (日曜日)

西海岸のソウルフルなジャズ

ジャズ盤の裾野は広い。ジャズ盤紹介本やジャズ雑誌に「優秀盤」としてその名前が挙がるジャズ盤ばかりが全てでは無い。特に、インターネットが普及して、海外のジャズ盤の情報が入ってきたり、ジャズ盤の音源が気軽にダウンロードして聴くことが出来る様になって、まだまだ未知の「小粋なジャズ盤」の存在に気がつく様になった。

Curtis Amy & Frank Butler『Groovin' Blue』(写真左)。1960年12月10日と1961年1月10日、ハリウッドの「Pacific Jazz Studios」での録音。ちなみにパーソネルは、Curtis Amy (ts), Frank Butler (ds), Carmell Jones (tp), Bobby Hutcherson (vib), Frank Strazzeri (p), Jimmy Bond (b)。

カーティス・アミー(写真右)のテナー・サックスとカーメル・ジョーンズのトランペットの2管フロント、ボビー・ハッチャーソンのヴァイブが入った、セクステット(6人)編成。米国西海岸で活躍した黒人テナー奏者カーティス・アミーと名ドラマー、フランク・バトラーの双頭リーダーによる「小粋なジャズ盤」である。

米国西海岸ジャズの範疇なので、馴染みの無い名前であるが、カーティス・アミーは、ファンクネス溢れるブロウが心地良い黒人サックス奏者。フランク・バトラーは西海岸ジャズの中での味のあるドラマー。
 

Groovin-blue
 

演奏全体の雰囲気は、西海岸では珍しいアーシーかつソウルフルなもの。しばらく聴いていると、東海岸のジャズかしら、と思ってしまう。

洒落たヴァイブはボビー・ハッチャーソン。ここでのハッチャーソンは、乾いて洒落たファンクネスを底に忍ばせた、クリアで耽美的なヴァイブ。アミーのこってこてなファンキーなサックスとの好対照な音と相まって、この盤独特の「聴かせるアーシーでソウルフル」なジャズ演奏を創り出している。

バトラーの小粋なドラミングもこの米国西海岸ジャズ独特の「聴かせる」ファンキー・ジャズに貢献していて、この盤を米国西海岸ジャズの中で「独特な音」にしている。

この盤は、米国西海岸ジャズの中での「聴かせる」ファンキー・ジャズ。珍しい存在で、こういう盤があるから、ジャズは面白い。ジャケットと出てくる音で、米国東海岸ジャズの「隠れた秀作」と勘違いしないで下さいね。私は最初聴いた時、完全に勘違いしました(笑)。
 
 
 
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2019年9月12日 (木曜日)

顔の「どアップ」に好盤あり・1

ブルーノート・レーベルはジャケット・デザインにも定評がある。特に、1500番台、そして4000番台から4200番台は、優れたデザインのジャケットの宝庫。駄作が無いのが素晴らしい。特にジャズメンのポートレートの処理が素晴らしい。必要な部分をクローズアップして、不要な部分はバッサリ切り捨てる潔さ。そして、顔のどアップを「バーン」とジャケットに持ってくる大胆さ。

Bobby Hutcherson『Cirrus』(写真左)。1974年4月の録音。BN-LAシリーズの「257-G」。 ちなみにパーソネルは、Bobby Hutcherson (vib, marimba), Woody Shaw (tp), Emanuel Boyd, Harold Land (ts, fl), William Henderson (ac-p, el-p), Ray Drummond (b), Larry Hancock (ds), Kenneth Nash (perc)。

1970年代の録音である。知っている名前は、ヴァイブ担当でリーダーのハッチャーソンとトランペットのウッディ・ショウ、テナーのハロルド・ランドくらいである。後はほどんど馴染みが無い。どこかで見たかなあ、という程度。しかし、中身は意外としっかりしている。録音年の1974年といえば、ジャズ界はクロスオーバー・ジャズが流行。この番にどんな音が詰まっているのか、不安になる。
 

Cirrus-bobby-hutcherson

 
アルバムを聴き始めてビックリ。そんな時代に、立派な「新主流派のモーダルなジャズ」が展開されている。しかも、演奏自体が尖っておらず、マイルドで耳当たりの良いモード・ジャズ。1960年代初頭から始まったモード・ジャズ。この盤が録音された1974年、モード・ジャズは成熟の域に達していた。このアルバムに詰まっている音がその「痕跡」である。

この盤で、この成熟したモード・ジャズの中で、優れたパフォーマンスを発揮しているのが、ヴァイブ担当でリーダーのハッチャーソンとトランペットのショウ、テナーのランドの3人。ハッチャーソンとランドはハードバップ時代からの強者。ショウは新進気鋭の若手。この3人が成熟したモード・ジャズを、クールにマイルドで耳当たりの良い、それでいて、芯のあるモード・ジャズを展開している。

アルバム・ジャケットは、ハッチャーソンの顔の「どアップ」。決して不快な感じはしない、どこか爽快感漂う「どアップ」。僕がブルーノート・レーベルのアルバムを聴いてきた中で感じたこと。顔の「どアップ」のジャケットに好盤あり。
 
 
 
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2019年5月 4日 (土曜日)

聴いて楽しいモード・ジャズ

大型連休である。先月末から昨日まで、栃木路に逗留していた。栃木路に逗留している間は、基本的に音楽は聴かない。自然の中で、自然の音を聴いてノンビリ過ごしている。さすがに3日も音楽を聴かずにいると禁断症状が出てくる。断食みたいなものなので、今日、久し振りに聴いたジャズは、どこか新鮮な響きがしている様に感じる。
 
ブルーノートの4300番台である。今日の盤は、McCoy Tyner『Time For Tyner』(写真左)。1968年5月17日の録音。ブルーノートの4307番。ちなみにパーソネルは、McCoy Tyner (p), Bobby Hutcherson (vib), Herbie Lewis (b), Freddie Waits (ds)。 コルトレーン亡き後、タイナーのピアノ・トリオ+ヴァイブのカルテット編成で、コルトレーン・ライクなモード・ジャズを展開している。
 
Elvin Jones『The Ultimate』をご紹介した時に、エルヴィンは「インパルス・レーベルに移籍したばかりの頃のコルトレーン・カルテットの音世界が一番良かったと思っていたのではないか。あの頃の演奏が、一番やりたかった演奏ではないのか」と想像した。今回、このマッコイ・タイナーのアルバムを聴くと、やはりタイナーもエルヴィンと同じ事を考えていたのではないか、と思うのだ。
 
 
Time-for-tyner-mccoy  
 
 
この『Time For Tyner』に詰まっている演奏は、どれもが「モード・ジャズ」。ピアノを担当するタイナーは、明らかに「インパルス・レーベルに移籍したばかりの頃のコルトレーン・カルテット」の時のタイナーのピアノそのもの。演奏のアレンジ自体もコルトレーン・カルテットのモード・ジャズのアレンジの雰囲気を忠実に踏襲している。
 
タイナーのピアノ・トリオをリズム・セクションとしてフロントを張るハッチャーソンのヴァイブがこれまたコルトレーンの雰囲気を踏襲している。ヴァイブの速弾きによる「シーツ・オブ・サウンド」、アドリブ・フレーズの「モーダルな展開」、いずれもコルトレーンか、と思ってしまう。実際、ヴァイブの音をテナーの音に置き換えたら、コルトレーンになるだろう、と強く感じるのだ。
 
タイナーのモード・ジャズは、コルトレーンよりもコルトレーンらしい響きに満ちていて、コルトレーンが目指したモード・ジャズの最終形の1つがこの盤に集約されている様に感じる。モード・ジャズの好盤としてお勧めである。しかし、ブルーノートの4300番台のジャケットで酷いジャケットが多いなあ。タイトルからのイメージがこの「時計の文字盤の真ん中にタイナーの顔」。デザインセンスがなさ過ぎである。
 
 
 
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2018年12月18日 (火曜日)

ハッチャーソンのニュージャズ

ジャズ・ヴァイブの人材は少ない。ジャズの歴史全体で見渡すと、やはりナンバーワンな存在は「ミルト・ジャクソン」に落ち着くだろう。ハードバップをメインのスタイルにした、ファンキーでソウルフルなヴァイブはオールラウンダー。いつでもどこでも、高度なテクニックを含め、最高のジャズ・ヴァイブを聴かせてくれる。

それではその次を継ぐ者はだれか。1960年代後半から1970年代に頭角を現したこの二人に絞られる。ゲイリー・バートンとボビー・ハッチャーソンである。バートンは4本マレット奏法という新しい技を編み出し、音的には「ニュー・ジャズ」の範疇。ハッチャーソンは伝統的な奏法ではあるが、ジャジーでファンキーな「ニュー・ジャズ」な聴かせてくれる希有な存在。

バートンは1970年代前半にいち早く「ニュー・ジャズ」の総本山であるECMレーベルに移籍し、次々と秀作をリリースした。一方、ハッチャーソンと言えば、米米リバティー社傘下のブルーノート・レーベルに留まり、バートンと同様、次々と秀作をリリースした。が、気の毒ではあるが、なぜかハッチャーソンが大きく割を食っている。
 

Total_eclipse_bn  

 
Bobby Hutcherson『Total Eclipse』(写真左)。1968年7月12日の録音。ブルーノートの4291番。ちなみにパーソネルは、    Bobby Hutcherson (vib, marimba), Harold Land (sax), Chick Corea (p), Joe Chambers (ds), Reggie Johnson (b)。まず、パーソネルを見渡すと、当時、ニュー・ジャズの筆頭を張った一人、チック・コリアの参加が目を引く。他のメンバーは、ハードバックど真ん中の時代から活躍する「曲者」ジャズメン揃い。

また、選曲を見渡すと、全5曲中4曲がハッチャーソンの作。そして、残りの1曲「Matrix」はチックの名曲。5曲ともモードを駆使した自由度の高い、ネオ・ハードバップな演奏であり、スタンダード曲の採用が全くないのがこの番の特徴でもある。確かに聴いてみると、モード奏法全開で、ハッチャーソンのヴァイブとランドのサックスが疾走する。チックのピアノはツボを押さえた好バッキングでフロントの二人を支える。

この盤、当時、最先端の、かなり尖ったモードジャズを展開している「ニュー・ジャズ」な盤である。しかし、ジャケットを見るとお判りかと思うが、このハッチャーソンの顔を前面に押し出したジャケットで「損」をしている、残念な好盤である。内容が硬派で尖ったモードジャズを展開しているにも拘わらず、このジャケット・デザインは無いよなあ、と溜息が出る。でも、中身は一級品なので、是非とも一度は聴いて貰いたい「ニュー・ジャズ」な好盤です。

 
 
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2018年6月 7日 (木曜日)

ハッチャーソン・お蔵入りの2枚 『Oblique』・『Patterns』

米国のブルーノート・レーベルは、録音した音源をアルバム化せずに「お蔵入り」することが時々ある不思議なレーベルである。また、その「お蔵入り」した音源が後にアルバム化されるのだが、これがまた、一級品の内容なのだ。しかし、録音当時、何か理由があったんだろう。「お蔵入り」するにはするだけの理由がある。

Bobby Hutcherson『Oblique』(写真左)。1967年7月21日の録音。ちなみにパーソネルは、Bobby Hutcherson (vib), Herbie Hancock (p), Albert Stinson (b), Joe Chambers (ds)。ベーシストが異なるだけで、このパーソネルの構成はハッチャーソンのリーダー作の2枚前の『Happenings』と同じ。

この盤は、1980年、我が国でリリースされた。13年間、倉庫に眠っていたことになる。聴いてみて真っ先に思うのは、ハッチャーソンのリーダー作の2枚前『Happenings』と同じ雰囲気ということ。基本はモード・ジャズ。硬派で正統派なモード・ジャズ。テクニック優秀、テンションほどよく、ストイックな展開で、ラストに進むに従って、フリー・ジャズへの傾倒が認められる。

しかし、僕は、ハービーの「処女航海」が収録されている有名盤『Happenings』よりも、こちらの『Oblique』の方が好きだ。モード・ジャズの演奏が、『Oblique』の方がポップで聴き易い。難度が高くない、とっつき易い曲が多い。ただ、ラストに進むに従って、フリー・ジャズっぽくなっていくところは同じで、僕にとっては、この辺が減点ポイントなんですね。
 
 

Obliquepatterns
 
 
Bobby Hutcherson『Patterns』(写真右)。1968年3月14日の録音。ちなみにパーソネルは、Bobby Hutcherson (vib), James Spaulding (as, fl), Stanley Cowell (p), Reggie Workman (b), Joe Chambers (ds)。アルトが入ったクインテットになる。ピアノには、スタンリー・カウエルが座り、明らかに、当時、純ジャズの先端をいく、モーダルなジャズ一辺倒である。

この盤も、1980年、LT 1044として、ブルーノートLAからリリースされた。こちらは12年間、倉庫に眠っていたことになる。この盤では、不思議とフリーへの傾倒はみられない。徹頭徹尾、硬派で正統派なモード・ジャズに終始している。これが、この盤の好ポイントの理由。モード・ジャズのハッチャーソンとしては、この盤が一番充実して内容が濃い。

ハッチャーソンのモード・ジャズの力量については、これら2枚の、録音当時、発売が見送られたアルバムをを聴くことによって、十分に確認出来る。ハッチャーソンのモード・ジャズへの適応力は相当に高い。しかし、この2枚のアルバムが、録音当時、全くリリースされずに倉庫に眠っていたとは、ブルーノート・レーベルって、理解に苦しむところがある。

しかし、この2枚の未発表音源はモード・ジャズとして充実の演奏となるのだが、恐らく、録音当時は、モード・ジャズをやるハッチャーソンは、意外と大衆受けしなかったのではないか、と睨んでいる。そういうことから、モード・ジャズばりばりのハッチャーソンはリリースが控えられた。そう、先ずはアルバムが売れないとレーベルの運営は立ち行かない。「お蔵入り」するにはするだけの理由があるのだろう。
 
 
 
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2018年6月 5日 (火曜日)

スイングしつつ+モーダルに展開

ボビー・ハッチャーソンは鬼籍に入り、ゲイリー・バートンは現役を引退した。大御所ミルト・ジャクソンはとうの昔に他界している。この2018年になって、ジャズ・ヴァイブの担い手は、ほとんど「絶滅危惧種」な存在になってしまった。もともと、担い手の数が少ない楽器である。もう新しいジャズ・ヴァイブ奏者は現れ出でないのだろうか。

このところ、ボビー・ハッチャーソンを聴き直している。1941年生まれ。2016年8月15日、75歳にて逝去。1965年『Dialogue』で初リーダー作。1965年と言えば、ジャズは多様化の時代。先進的な面では、モード・ジャズが定着し、フリー・ジャズが台頭し始めた時代。大衆的な面では、ファンキー・ジャズから、ソウル・ジャズ、ジャズ・ファンクと裾野が広がった時代。

そんな時代の中、ちょっと遅めにデビューしたハッチャーソン。ハードバップは過去のものとして手に付けず、モード・ジャズから、フリー・ジャズをメインにしたリーダー作をリリースする。確かに、ハードバップ時代には、ミルト・ジャクソンがいる。二番煎じとの評価は避けたかった。しかし、モードやフリーど真ん中な演奏は、どうもハッチャーソンのバイブにはちょっとフィットしなかったのではないか、と感じている。
 

Stickup

 
Bobby Hutcherson『Stick-Up!』(写真左)。1966年7月の録音。BNの4244番。ちなみにパーソネルは、Bobby Hutcherson (vib), Joe Henderson (ts), McCoy Tyner (p), Herbie Lewis (b), Billy Higgins (ds)。ハッチャーソン、デビュー以来、4枚目のリーダー作。パーソネルを見渡して、モード・ジャズ系の演奏かな、と想像する。また、ジャケットが質実剛健。ハードバップ時代のブルーノートのアルバム・ジャケットを彷彿とさせる、硬派なハードバップ系ジャケット。

この盤、ハードバップ寄りのモード・ジャズがてんこ盛り。フリーな雰囲気は全面的に排除し、最先端の限りなく自由度の高いモード・ジャズには至らない。リズム&ビートは明らかにハードバップ、アドリブの展開はモード。良い感じのハイブリッドな演奏で、とにかく、ハッチャーソンのヴァイブが活き活きしている。どうも、ハッチャーソンには、あまりにアーティスティックなジャズは似合わないようだ。

英文解説に「ハッチャーソンのブルーノート作品中、最もハードにスイングしている」と書かれている通り、ハードバップな感じにスイングしつつ、出てくる展開はモード。これがハッチャーソンのヴァイブにピッタリと填まっている。「ハッチャーソンは暗くて、アカデミックだから嫌い」とは言わせない。そんな格好良くスイングしつつ、モーダルに展開するハッチャーソンの演奏は聴いていて、とても楽しい。

 
 

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2018年6月 1日 (金曜日)

こんなアルバムあったんや・98

最近、ネットの音楽ダウンロード・サイトを徘徊していて、今まで気がつかなかった、ハードバップの好盤に出くわすことがある。最初、ジャケットを見て「見たこと無いなあ」と思うんだが、なんだか良さげなジャケットの面構えに、ちょっと聴いてみるか、となる。そして、聴いてみると「あらビックリ」。なんやこれ、となって、思わず、パーソネルを確かめて叫ぶ。「こんなアルバムあったんや」。

Timeless All Stars『Timeless Heart』(写真左)。1983年4月8日の録音。ちなみにパーソネルは、Cedar Walton (p), Buster Williams (b), Billy Higgins (ds), Harold Land (ts), Curtis Fuller (tb), Bobby Hutcherson (vib)。僕は最近まで、この盤の存在を知らなかった。「All Stars」の看板に偽り無し。パーソネルを見渡せば、なんと錚々たるメンバーでは無いか。

パーソネルを見ずに、いきなり聴き始めると直ぐに思う。なんとお洒落な、なんと粋なリズム・セクションなのであろう。洒脱なピアノ、堅牢なベース、端正なドラム。うむむ、この盤、只者では無い、と思い始める。そして、滑り込む様にヴァイブの音が入ってくる。おお、これは端正な流麗なヴァイブの音。誰だろう、と思う。そして、小粋なテナーが響き渡り、そして、バリバリとトロンボーンの魅惑的な音。これまた、誰だろう、と思う。
 

Timeless_heart  

 
パーソネルを確かめて、なるほどうむむ、となる。ピアノにウォルトン、ベースにウィリアムス、ドラムにヒギンス。ハードバップ後期の名うての名手達。このリズム・セクション、お洒落で粋な筈である。そして、テナーにはランド、トロンボーンにはフラー。西海岸のテナーの名手に、ハードバップ・トロンボーンの代表格。良い音する筈だ。

そして、一番感心したのが、ヴァイブの音なんだが、これはボビー・ハッチャーソンであった。そりゃ〜上手い筈だ。ハードバップなヴァイブであるが、時々、モーダルな展開もあるし、ちょっとアブストラクトな自由度の高さを追求したブレイクな展開もある。聴いていて只者では無い、とは思ったが、ハッチャーソンのヴァイブであったか。

録音時期は1983年。フュージョン・ブーム後期でありながら、こんなに素敵なネオ・ハードバップの走りの魅力的な演奏が残されていたなんて、ちょっとビックリであった。上質のハードバップな演奏がこの盤に詰まっている。しかしながら、我が国ではあまり知られていないみたい。勿体ないなあ、と思う。
 
 
 
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2018年4月22日 (日曜日)

ハッチャーソンのデビュー盤

ジャズは様々な楽器を受け入れる。クラシック音楽で使用している楽器はほとんど受け入れているし、アコーディオンや尺八など、特定の国でしか使用されない楽器をも受け入れる。この楽器、ヴィブラフォン(略してヴァイブ)も少数派ではあるが、ジャズで使用される楽器として歴史も古い。と言いつつ、ジャズ・ヴァイブ奏者って、かなり数が少ないぞ、と思い直す。

スイング時代はライオネル・ハンプトン、ハードバップ期はミルト・ジャクソン、渋くマイナーなところでエディ・コスタ、ヴィクター・フェルドマンくらいか。その後、新主流派〜ニュー・ジャズと呼ばれる時代では、ボビー・ハッチャーソン、そして、ゲイリー・バートンくらいしか思い浮かばない。

恐らくは、あまりに「ミルト・ジャクソン」の存在が大きく、かつメジャーで、ヴァイブがジャズの中でメジャーな存在であるような印象があるが、意外とその数は少ないのだ。しかも、先に挙げたジャズ・ヴァイブ奏者は全員が逝去している。現存するジャズ・ヴァイブ奏者はメジャーな存在はほとんどいない、つまりヴァイブは、ジャズ界の「絶滅危惧種」的楽器ではあるのだ。さて、そんな中、ボビー・ハッチャーソンの聴き直しを進めている。
 

The_kicker  

 
ハードバップ全盛以降の1963年がリーダー作デビューなので、ハッチャーソンのヴァイブはハードバップなヴァイブでは無い。ハッチャーソンのヴァイブは「新主流派」のヴァイブである。そんなハッチャーソンのデビュー盤が、Bobby Hutcherson『The Kicker』(写真左)。1963年12月29日の録音。ちなみにパーソネルは、Bobby Hutcherson (vib), Joe Henderson (ts), Duke Pearson (p), Grant Green (g,#4-6), Bob Cranshaw (b), Al Harewood (ds)。

しかし、発売は限定盤にて1999年。つまり、ハッチャーソンのデビュー盤は当時、お蔵入りだったのだ。お蔵入り盤と言いつつ、何が良く無いのか判らないが、新主流派のヴァイブの萌芽がしっかり捉えられている。但し、回りをガッチリと優れものの中堅ジャズメンで固められたのがマイナスに作用したのか、ハッチャーソンは小さくまとまってしまった印象はある。前へ出てこない、というか目立たない(笑)。

初リーダー盤としては、この「目立たない」ところが致命的でお蔵入りになったのでは、と睨んでいる。それでも、ハッチャーソンのプレイを注意深く聴くと、紛れもない「新主流派」のヴァイブであることが判る。ハッチャーソンを理解する上ではマストアイテム。

 
 

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2018年2月 1日 (木曜日)

安心安定なオルガン・ジャズ

ブルーノート・レーベルは、オルガン・ジャズの宝庫である。知る人ぞ知る話なんだが、内容的に優れた盤が多く存在する。さすがはブルーノートで、こってこてファンキーなノリノリ・ジャズだけでは終わらない。どこか、インテリジェンス漂う、アーティスティックな部分がある。これによって、アルバム全体が引き締まり、飽きることが無い。これが良い。

そんなブルーノートのオルガン・ジャズの一枚がこれ。 Big John Patton『Let 'Em Roll』(写真左)。1965年12月の録音。ちなみにパーソネルは、Big John Patton (org), Bobby Hutcherson (vib), Grant Green (g), Otis Finch (ds)。まだまだ、ブルーノートの総帥、アルフレッド・ライオンが関与している。アルバム全体がカッチリまとまっている。

ジョン・パットンのオルガンは「明らかにファンキーなハモンド・オルガン」な音。太くて丸く、くすんで伸びのある音色。ファンキーでソウルフルであるが、どこか抑制されていて、どこか品の良いところがある、整ったフレーズ。とっても適度でファンキーなオルガンである。破綻が無く、荒れたところが無いところが、実にブルーノートらしい。
 

Let_em_roll

 
そんなジョン・パットンのオルガンに、これまた、こってこてジャジーでファンキーなグラント・グリーンのギターが絡む。太いソリッドなシングル・トーンがオルガンのトーンに良く合う。ユニゾン&ハーモニーが実にファンキーで躍動的。太くて躍動感溢れるグラント・グリーンのギターは、オルガン・ジャズに良く似合う。ファンクネスが増幅される。

そして、この盤において「インテリジェンス漂う、アーティスティックな部分」の担い手は、ヴァイブのボビー・ハッチャーソン。ハッチャーソンのヴァイブは思索的で知的。オルガンやギターのホットな躍動感の中に、スッと切れ込むヴァイブのクールな躍動感が実にアーティスティック。ハッチャーソンのヴァイブが、アルバムに詰まったホットなファンクネスをクールダウンさせ、芳しいインテリジェンスを漂わせる。

徹底したオフビートのフィンチのドラムもこの盤の雰囲気にピッタリ。無理に煽ることなく、堅実に的確にビートを供給する。赤が基調のとってもファンキーなジャケット・デザインもこの盤の「ウリ」。破綻なく、適度なファンネスを漂わせ、どこか、インテリジェンス漂う、アーティスティックなオルガン・ジャズ。安心安定の一枚です。
 
 
 
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2016年8月17日 (水曜日)

新主流派のジャズ・ヴァイブ

ジャズ・ヴァイブ奏者のボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)が亡くなった。8月15日のことである。享年75歳。

僕はヴァイブの音が好きだ。流麗で豊かで伸びのある響き、転がる様な疾走溢れる音。そんな楽器でジャズをやる。これがまた良い。ジャズの持つファンクネスにヴァイブという楽器がしっかりとフィットするのだ。マイナーな音の響きがジャジーな音階、マイナーな音階にフィットする。

ジャズ・ヴァイブと言えば「ミルト・ジャクソン」である。ミルトのジャズ・ヴァイブは絶対である。当然、僕もミルトのヴァイブのアルバムは良く聴いた。そして、ミルトを聴き続けて、5年ほど経ってからかなあ、ボビー・ハッチャーソンに出会った。

ハードバップ全盛以降の1963年がリーダー作デビューなので、ハッチャーソンのヴァイブはハードバップなヴァイブでは無い。ハッチャーソンのヴァイブは「新主流派」のヴァイブである。モーダルであり、フリーであり、アーティステックである。

そんなハッチャーソンのヴァイブの音の個性を感じるには、このアルバムが最適だろう。2枚目のリーダー作(当時では初リーダー作)になる、Bobby Hutcherson『Dialogue』(写真左)。1965年4月の録音。ブルーノートの4198番。
 

Dialogue

 
ちなみにパーソネルは、Bobby Hutcherson (vib), Sam Rivers (ts, ss, b-cl, fl), Freddie Hubbard (tp), Andrew Hill (p), Richard Davis (b), Joe Chambers (ds)。このパーソネルを見れば、このアルバムから出てくる音が容易に想像出来る。演奏に参加した面々は皆が「新主流派」。

冒頭の「If Ever I Would Leave You」を聴けば良く判る。ハードバップな雰囲気は微塵も無い。モーダルで限りなくフリーな演奏。現代音楽に通じる硬質でクリスタルな響き。そんな演奏の核はもちろん「ハッチャーソンのヴァイブ」。ハッチャーソンのヴァイブは「新主流派のジャズ・ヴァイブ」である。

さすがはブルーノートだと思う。ハッチャーソンの新主流派ヴァイブに合ったメンバーをしっかりと集め、おそらくはブルーノートらしく、リハーサルをしっかり積んでの録音だと思う。しかも、メンバーの志向を理解して、リーダーの表現したい音をしっかりとサポートする。やはり、アルフレッド・ライオンのプロデュース力は凄い。

ハッチャーソンは意外と硬派なミュージシャンで、この「新主流派のジャズ・ヴァイブ」のスタイルを生涯貫き通した。ミルト・ジャクソンが「ジャズ・ヴァイブの王様」であるなら、ハッチャーソンは「ジャズ・ヴァイブの騎士」だろう。そんなハッチャーソンも今はもうこの世にいない。ご冥福をお祈りしたい。
 
 
 
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  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

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