2024年10月13日 (日曜日)

野呂一生のファースト・ソロ盤

我が国を代表するクロスオーバー&フュージョン・バンドである「カシオペア」。意外と超ストイックなバンドで、結成時(1976年)から1989年までの野呂一生・櫻井哲夫・向谷実・神保彰によるメンバーでの第1期の活動の中で、10年以上、常にカシオペアはグループとしての活動を優先、ソロ活動は一切御法度という厳しい規律の上でバンド運営されていた。

1985年〜1986年、当初から期間を厳格に定めてソロ活動を容認したが、そのソロ活動も各自のソロアルバムを制作するだけに留める厳しいもの。しかし、その最初のソロ活動の中で、当時の我が国のフュージョン事情をよく反映させた、優れたソロ・アルバムが各メンバーからリリースされたのだから「さあ大変」(笑)。

野呂一生『Sweet Sphere』(写真左)。1985年5月のリリース。カシオペアのギタリスト野呂一生のファースト・ソロ・アルバム。パトリース・ラッシェンをはじめ、ネイザン・イースト、ジョン・ロビンソン、ポウリーニョ・ダ・コスタ、シーウインド・ホーンズといった一流ミュージシャンが参加したLA録音作。

1985年3月、野呂はロスの「スタジオ・サウンド」でレコーディングを開始。コーディネーターとして松居和が全面協力。またエンジニアは『EYES OF THE MIND』(1980年)でエンジニアを務めたピーター・チェイキンが担当。アルバムの音全体の「キメ」については、野呂とチェイキンのコラボでバッチリ決まっている。
 
Sweet-sphere
 
レコーディング方式としては、野呂が独りで作ってきた多重録音のデモ・テープとスコア譜を基に、演奏については、参加ミュージシャンの技量に任せる方法をとっている。これが正解だったみたいで、アルバム全体の雰囲気が、ハリのある爽快感溢れる西海岸フュージョン志向の「和フュージョン」なサウンドに仕上がっている。これが実に心地良い。

「和フュージョン」と言っても、野呂が所属するカシオペア・サウンドを前提としているのでは無く、あくまで、野呂オリジナルの「少しラフで、スムースで、爽快感&疾走感溢れる」L.A.テイストな「和フュージョン」なのが良い。それでないと、わざわざ、LAまで出向いて、ソロ・アルバムを制作する意味が無い。

演奏全体の雰囲気は、カシオペアの時の様に、アドリブ・ソロを弾きまくる展開はかなり少なく、バンド演奏全体のアンサンブル重視なのも、ソロ・アルバムならではの面白い変化。米国フュージョンっぽい、ボーカル入り曲や女性コーラスをあしらった曲もあって、1980年代前半の米国フュージョン・シーンの音をダイレクトに反映している。

アルバムの内容は、極上の「1980年代前半のフュージョン・ジャズ」。ファンクネスが希薄で乾いているところが、いかにも「和フュージョン」のテイストで、このアルバムを通して聴くと、1980年代前半の米国フュージョン盤そのものとは思えない。しっかりと、野呂オリジナルの「和フュージョン」のテイストが織り込まれていて、これが実に効いている。1980年代の「和フュージョン」の傑作の一枚でしょう。好盤です。
 
 
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2024年10月 2日 (水曜日)

向谷ならではのフュージョン盤

我が国を代表するクロスオーバー&フュージョン・バンドである「カシオペア」。結成時から1989年までの野呂一生・櫻井哲夫・向谷実・神保彰によるメンバーでの活動の第1期の中、常にカシオペアはグループとしての活動を優先した為、1985年〜1986年、当初から期間を厳格に定めてソロ活動を展開したが、そのソロ活動も各自のソロアルバムを制作するだけに留めている。

向谷実『Welcome To Minoru's Land』(写真左)。1985年の録音、1986年のリリース。ちなみにパーソネルは、向井実がただ一人。向谷が、YAMAHA KX88, YAMAHA DX7, TX816×2, RX11, QX1, グランド・ピアノ, ROLAND TR-707, SBX-80, KORG SUPER PERCUSSION,MINI MOOG,EMULATOR II などを担当し、一人多重録音で制作した、向谷のソロ・アルバム第一弾。

当時最新のシーケンサーとリズムマシンを組み合わせての一人多重録音のアルバム。これをクロスオーバー&フュージョン・ジャズの範疇の音楽と認識した良いか、という議論があったが、採用されたリズム&ビートは、打ち込みであれ、ジャズを基本としたものなので、クロスオーバー&フュージョン・ジャズの範疇として、僕は取り扱っている。
 

Welcome-to-minorus-land

 
ややもすれば、カシオペア・サウンドの中で埋もれがちだった、向谷の持つ音楽性とキーボード・テクニックの高さ、そして、シンセサイザー及びシーケンサー、リズムマシンに対する理解度と応用力の高さが、音となって示された、ユニークなソロ・アルバム。当時の電気楽器は、デジタルに対応したばかりで音が薄く、無機質な音質傾向にあったが、その弱点を克服する多重録音のテクニックと、木琴やピアニカ等の楽器を活用し、アナログ的な温かみを感じさせる工夫は見事である。

カシオペアの音世界の雰囲気を漂わせつつ、カシオペア・サウンドよりもポップでシンプルで柔軟な音とフレーズで、向谷独自のサウンドを展開している。2曲目の「ASIA」では、東南アジアをメインとした各国の音をサンプリングして、多重録音で音のコラージュを聴かせてくれる。3曲目の「Take The SL Train」は、鉄道ファンである向谷の面目躍如的な名演で、SLの音をサンプリングして、走行時のレールのつなぎ目音をリズムの基本にした音作りには思わず「ニンマリ」。

サンバ・フュージョンの「Road Rhythm」、アンビエントな「Kakei」、向谷と二人の子供達の会話を交えた、ほんわかアットホームでポップなフュージョン曲「Family Land」。一人多重録音で、ポップでシンプルで柔軟な向谷独自のサウンドに彩られた演奏が聴いていて、とても楽しい。向谷ならではのユニークなクロスオーバー&フュージョンの好盤だと思います。
 
 

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2024年5月 9日 (木曜日)

第一期のピークの音『SUN SUN』

カシオペアは、結成時からリーダー兼ギタリストの野呂が書くオリジナル曲を中心に演奏してきた。バンドの方針なんで、良いも悪いも無いのだが、長年、その音楽性を継続してくると、演奏側からすると「慣れ」、聴く方からすると「マンネリ感」が芽生えてくる。カシオペアとて例外では無かった様である。

CASIOPEA『SUN SUN』(写真左)。1986年6月8日 - 6月29日、NYでの録音。1986年9月のリリース。ちなみにパーソネルは、ちなみにパーソネルは、野呂一生 (el-g), 向谷実 (key), 櫻井哲夫 (b), 神保彰 (ds)、 第一期カシオペア、伝説の4人。結成10周年記念アルバム。共同プロデューサーにカルロス・アロマーを迎えて、NYでの録音。

NY録音ということで、現地のスタジオ・ミュージシャンが多数、ゲスト・ミュージシャンとして参加している。主だったところとして、「サムシング・ロング」のリード・ボーカルで、ジョン・ウェイト(ベイビーズ、バッド・イングリッシュのボーカル担当)、「サン」のリード・ボーカルで、フランク・シムズがゲスト参加している。他のゲスト・ミュージシャンは知らない名前ばかり。

当時流行のサウンド採り入れた意欲作、という巷の評価ではあるが、良くも悪くも、明らかにアメリカナイズされたフュージョン・ジャズの音になっている。アメリカナイズと言っても、NY録音なので、東海岸系のフュージョン・ジャズの音志向である。NYらしいダンスビートを積極採用し、ドラムには深いデジタルリバーブが掛けられている。ん〜、時代を感じるなあ。
 

Casiopeasun-sun

 
特に、ボーカル入りの曲などは、フュージョン・ブームの最後の頃の、AORなのか、ソフト&メロウなブラコンなのか、良く判らないボーカル・チューンの音の傾向を踏襲していて、明らかに雰囲気が古くて、今の耳には「懐メロ」にしか聴こえない。バックでのカシオペアの演奏はカシオペアらしさを保っているが、もともとボーカルのバックに向く音志向では無いので、やっぱり、カシオペアのボーカル入りの曲はあまり好きじゃない。

インスト・バージョンは、アメリカナイズされているとは言え、演奏のそこかしこにカシオペアらしさが散りばめられているので、聴いていて飽きが来ない。さすがはカシオペアで、バンド・サウンドのクオリティはしっかりと維持している。が、野呂中心のソング・ライティングが、そろそろ「慣れ」と「マンネリ」になりかけている傾向が見え隠れしている。

結成10周年記念アルバムとして、せっかくのNY録音だった訳だが、共同プロデューサーにカルロス・アロマーを迎え、当時流行のサウンド採り入れたという割には、それまでのカシオペア・サウンドに新しい音志向と魅力を加えることが出来たのか、といえば、ちょっと首を傾げざるを得ない。

断っておくが、カシオペアの演奏、サウンドは、ほぼ成熟していて、きっちりと当時の水準を保った、充実した演奏内容である。ただ、バンド・サウンドとして、新しい何かが付加されていない、という点が気がかりだ、ということ。

この盤を聴いた当時、次にカシオペアはどこに行くのだろう、と不安になったことを覚えている。そんな気持ちを抱えながら、この『SUN SUN』を聴いていた1986年である。
 
 

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2024年5月 8日 (水曜日)

ライヴ名盤 『CASIOPEA LIVE』

CASIOPEA(カシオペア)。世界に誇る、我が国の老舗フュージョン・ジャズ・バンド。1977年に結成。1979年にデビュー。2006年に全ての活動を一旦休止。6年後の2012年、CASIOPEA 3rd(カシオペア・サード)の名義で活動を再開、2022年7月からは、CASIOPEA-P4(カシオペア・ピーフォー)に名義を再々度変更して活動を継続している。

カシオペアのデビューが、僕がちょうどジャズを本格的に聴き始めた頃で、デビュー・アルバムからずっと、リアルタイムにその活動、アルバムのリリースを聴いてきた。バカテク集団でありながら、テクニックに頼ること無く、キャッチーなフレーズを連発、アレンジが秀逸で、インストナンバーは聴き応え十分。デビュー・アルバムから、CASIOPEA-P4名義のアルバムまで、ずっと聴き親しんで来た。

『CASIOPEA LIVE』(写真左)。 1985年4月27日、東京・両国国技館でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、野呂一生 (el-g), 向谷実 (key), 櫻井哲夫 (b), 神保彰 (ds)。 第一期カシオペア、伝説の4人のライヴ・パフォーマンスの記録。『THUNDER LIVE』、『MINT JAMS』に続く通算3作目のライヴ・アルバム。
 

Casiopea-live

 
このライヴ盤を聴き直すのは久しぶりなのだが、やはり、カシオペアはライヴが良い。独特なテンションを伴った稠密で整った演奏も良いのだが、熱量、疾走感、ダイナミズム溢れるライヴ演奏はさらに良い。櫻井のベース、野呂のエレギ、向井のキーボード、そして、神保のドラム。とにかく、テクニックの「圧」が凄い。そして、フレーズに漂う「歌心」がキャッチー。テクニックとパフォーマンスが、ライヴにて「映えに映える」。

冒頭、ベースのイントロから入る「Down Upbeat」が途方もなく格好良い。6曲目からラストの9曲目まで、「Looking Up」〜「Eyes Of The Mind」〜「Asayake(朝焼け)」〜「Galactic Funk」の怒涛の流れが凄まじい。一糸乱れぬ途方もないバカテク、フレーズに漂うキャッチーな歌心、疾走感とダイナミズム。第一期カシオペアの真骨頂なパフォーマンスが素晴らしい。

この第一期カシオペア、この4人のパフォーマンスが、僕のカシオペアの音の原体験になっている。このライヴ盤に収録された全9曲、カシオペアのベスト盤と捉えても良い、カシオペアの音世界を彷彿とさせる秀曲の数々。これぞ、カシオペアのサウンド、という感じのパフォーマンスの記録。カシオペアのライヴ名盤の一枚です。
 
 

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2023年9月27日 (水曜日)

CASIOPEA-P4の2nd.盤 『New Beginning』

日本のフュージョン・ジャズ(和フュージョン・ジャズ)の名盤・好盤を聴き直していると、必ず、ぶち当たるフュージョン・ジャズのグループが2つある。ひとつは、1977年結成の「CASIOPEA(カシオペア)」、もうひとつは、1976年結成の「T-SQUARE(ティー・スクエア)」。和フュージョン・ジャズの老舗中の2つの老舗バンド。

その老舗バンドのひとつ、カシオペアは、バリバリ硬派な、思いっ切りハイ・テクニックな、疾走感と切れ味抜群のフュージョン・バンドだった。デビューは1977年。幾度かのメンバー変遷と2006年から2011年までの活動休止期間を経て、第1期〜第2期「CACIOPEA」、第3期「CASIOPEA 3rd」、第4期「CASIOPEA-P4」とバンド名をマイナーチェンジしながら、現在も活動中。

CASIOPEA-P4『New Beginning(Live at EX THEATER ROPPONGI Dec.11.2022)』(写真左)。2022年12月11日、EX THEATER ROPPONGIでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、野呂一生 (g), 大高清美 (key), 鳴瀬喜博 (b), 今井義頼(ds)。CASIOPEA-P4名義の2枚目のアルバムになる。

もともと、カシオペアは、フロント楽器がギターで、バックにリズム・セクションという編成で、長らくギター・サウンドが前面に押し出された「ギター・バンド」志向なフュージョン・ミュージックが身上だった。
 

Casiopeap4_new-beginning

 
が、CASIOPEA-P4になって、野呂のギターはそのままだが、大高のキーボードがフロントの一定の割合をコンスタントに担う様なサウンド構成に変化している。今回のこのライヴ盤は、そんなギター+キーボードが双頭フロントのバリバリ硬派な、思いっ切りハイ・テクニックな、疾走感と切れ味抜群のフュージョン・バンドのパフォーマンスが、CD2枚組の中にギッシリ詰まっている。

CASIOPEA-P4名義の初アルバム『NEW TOPICS』では、キーボードがかなり前面に出ていた印象があるが、このライヴ盤では、イーブン・イーブンの割合になっていて、バランスが取れている印象。

1970年代のプログレッシブ・ロック、もしくは、キーボードがメインのジャズ・ロックの様な音志向に変化はしたが、このライヴ盤を聴く限り、デビュー当時のバンドのキャッチ・フレーズである「スリル・スピード・スーパーテクニック」はしっかり踏襲されている。

逆に、キーボードが前面に出たことによって、アダルト・オリエンテッドな雰囲気が濃厚になって、大人のフュージョン・ジャズという雰囲気がとても魅力的。まだまだ、我が国における、最高峰のエレ・ジャズ・バンドの位置をキープしている。僕はこのCASIOPEA-P4の音を好ましく聴いた。
 
 

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2023年2月16日 (木曜日)

CASIOPEA-P4の1st.盤 『NEW TOPICS』

カシオペア。我が国発の老舗フュージョン・バンド。デビューは1977年。幾度かのメンバー変遷と2006年から2011年までの活動休止期間を経て、第1期〜第2期「CACIOPEA」、第3期「CASIOPEA 3rd」、第4期「CASIOPEA-P4」とバンド名をマイナーチェンジしながら、現在も活動中である。

現在は、2022年にレギュラー・サポートメンバーであった神保の脱退を受けて。7月に後任の新ドラマー・今井義頼が正式なメンバーで加入。それを機に、バンド名を「CASIOPEA-P4」に変更して活動中。振り返って見れば、ギターでリーダーの「野呂一生」は不変だが、他のメンバーは総入れ替えになっている。フロント楽器がギターで、バックにリズム・セクションという編成は変わらないが、サウンド的には大きく変化してきている。

CASIOPEA-P4『NEW TOPICS』(写真左)。2022年の作品。ちなみにパーソネルは、野呂一生 (g), 鳴瀬喜博 (b), 大高清美 (key), 今井義頼 (ds)。結成45周年。25年振りにドラムに正規メンバー、今井義頼を迎え、第4期「CASIOPEA-P4」としての初のスタジオ録音盤。デビュー当時のキャッチコピーである「スリル・スピード・スーパーテクニック」をそのまま継続している様な、スピード感と高テクニック溢れるフュージョン盤である。
 

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デビュー当時から、フロント楽器がギターで、バックにリズム・セクションという編成で、長らくギター・サウンドが前面に押し出された「ギター・バンド」志向なフュージョン・ミュージックが身上だった様な記憶がある。が、第3期「CASIOPEA 3rd」で、キーボードが大高清美に代わってから、バンド・サウンドの中で、キーボードがフロント楽器の役割を果たす割合が増加、この第4期「CASIOPEA-P4」に至って、キーボードがフロントの一定の割合をコンスタントに担う様なサウンド構成に変化している。

1970年代のプログレッシブ・ロック、もしくは、キーボードがメインのジャズ・ロックの様な音志向になっていて、デビュー当時のキャッチコピーである「スリル・スピード・スーパーテクニック」はしっかり踏襲されているが、ギターとキーボードが半々でフロントを担って、サウンド的には、ギターによる鋭角で切れ味の良い音世界が、マイルドで流麗で爽快感のある音世界に変化して来た様に感じる。

1970年代からのギター小僧からすると「何だこの変化は」だが、1970年代からのキーボード小僧からすると「これは良いぞ」な感じのサウンドなのだ。デビュー当時からの「カシオペア者」の方々からすると賛否両論なんだろうな。それでも、この「CASIOPEA-P4」の音は、我が国のエレ・ジャズ・バンドの最高峰のポジションを維持しているし、グローバルなレベルで見ても、現役ばりばりの「Yellowjackets」などに比肩する、レベルの高いエレ・ジャズ・バンドの位置をキープしている。流石である。
 
 

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2022年6月22日 (水曜日)

CASIOPEA 3rdとしての音の変化 『4010』

正統派フュージョン&バカテクのバンドであるカシオペア(CASIOPEA)。2006年にすべての活動を一旦休止。2012年にCASIOPEA 3rd(カシオペア・サード)として活動を再開。活動再開と同時に長年のオリジナル・メンバーであった、キーボード担当の向谷の脱退を受け、その後任として、大高清美の加入により現在の形態になる。ギターが野呂一生、ベースが鳴瀬喜博、キーボード大高清美、そしてドラムが神保彰(サポート)の4人編成。

フュージョンというよりは、ロック色が色濃くなり、ボンヤリ聴いていると「これってプログレッシブ・ロック」って思ってしまうほど。バカテクのプレグレ、という雰囲気。恐らく、大高のキーボードが、今回、さらに「キース・エマーソン」風になっているということ。成瀬と神保のリズム隊が、大高のキーボードに呼応して、ロックっぽくなっていること。それらが大きく作用している。

CASIOPEA 3rd & INSPIRITS『4010』 Both Anniversary Gig(写真左)。2017年12月24日、東京「EX THEATER ROPPONGI」にてのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、野呂一生 (g), 鳴瀬喜博 (b), 大高清美 (key), 神保彰 (ds, サポート)。ISSEI NORO INSPIRITS と、CASIOPEA 3rd & INSPIRITS 両バンド・メンバーによる白熱のライヴを収録している。

2017年のライヴ音源。カシオペアとしては、2012年に「CASIOPEA 3rd」として再出発して、5年目のライヴ・パフォーマンス。直近のT-スクエアは、スムース・ジャズ化していったのだが、CASIOPEA 3rd は、ジャズ・ロック化していったようだ。
 

Casiopea-3rd-inspirits4010-both-annivers

 
このライヴ音源を聴いてビックリしたのが「CASIOPEA 3rdとしてのバンド・サウンドの変化」。CASIOPEA 3rd 結成当初の「バカテクのプレグレ」から、ポップなジャズ・ロック志向に変化しているように感じる。切れ味鋭い、バカテクな正統派フュージョン・ジャズとしてのカシオペアの面影はほぼ無くなっている。

大高のキーボードが前面に押し出される割合が増えているのが理由だろう。ポップなジャズ・ロック化が悪いといっているのではない。CASIOPEA 3rdとなって、再びサウンドが変化し、加えて「バカテク」という要素が後退、オリジナル「カシオペア」の音世界がほぼ払拭されたサウンドに変化した、ということである。長年の「カシオペア」者の方々の中には、この変化を「良しとしない」向きもあるだろうな。それほど、大きくサウンドは変化している。

サポートメンバーとして活動に帯同してた神保が、2022年5月28日のビルボードライブ大阪公演をもって卒業。新メンバーを補充して、CASIOPEA 3rd としての活動は継続するそうだが、新メンバーを迎えて更に、CASIOPEA 3rdとしての音世界は変化するだろう。

T-スクエアといい、カシオペアといい、時代の流れに伴う「変化」だから仕方が無いこととは言え、デビュー当時からずっと聴き親しんできた僕としては、このバンド・サウンドの変化について、どこか寂しい印象は拭えない。あの頃の音はアルバムで聴き返すしか無いんだろうなあ。
 
 

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  ・遠い昔、懐かしの『地底探検』

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2019年9月13日 (金曜日)

カシオペアの40周年記念盤 『PANSPERMIA』

我が国、日本でのフュージョン・バンドと言えば、CASIOPEA(カシオペア)とT-SQUARE(ティー・スクエア)が2大フュージョン・バンド。正統派フュージョン&バカテクのバンドであるカシオペア。ちょっとロックとイージーリスニングが入った、ポップで聴き易いT-SQUARE。この2大フュージョン・バンドは実力については甲乙付けがたく優秀。フュージョン者の中では人気は全く真っ二つに分かれていた。

そんなカシオペア、今では「Casiopea 3rd」とバンド名を変えて、現在も活動中。そして、今年、デビュー40周年記念盤をリリースした。Casiopea 3rd『PANSPERMIA』(写真左)。2019年7月の録音。ちなみにパーソネルは、野呂一生 (g), 鳴瀬喜博 (b), 大高清美 (key), 神保彰 (ds)。野呂とサポート・メンバーではあるが、ドラムの神保の2人が以前からメンバー。他の2人は1990年以降の新メンバー。

アルバムタイトル「PANSPERMIA」=「パンスペルミア」と読む。宇宙からの微生物などが物体にくっついて地球にやって来て生命の根源となったという理論。このアルバムのサブタイトルは「宇宙からの贈りもの」。う〜ん、ジャズらしからぬタイトルやなあ。『スピード・スリル・テクニック』というキャッチフレーズのままに、スペーシーな感覚満載。
 

Panspermia

 
フュージョンというよりは、ロック色が色濃くなり、ボンヤリ聴いていると「これってプログレッシブ・ロック」って思ってしまうほど。バカテクのプレグレ、という雰囲気。恐らく、大高のキーボードが、今回、さらに「キース・エマーソン」風になっているということ。成瀬と神保のリズム隊が、大高のキーボードに呼応して、ロックっぽくなっていること。それらが大きく作用している。

そこに野呂のエレギが参入すると、バンドの音の雰囲気はぐっと「フュージョン・ジャズ」に寄る。野呂のエレギは唯一無二の個性。フュージョンでもなければロックでも無い。野呂独特の個性的な音。この野呂のエレギが他のメンバーによる「プログレ色」を中和し、従来のカシオペアの音に仕立てる。そんな役割を果たしている。そう、この盤での「カシオペアらしさ」は野呂のエレギに依存している。

出てくる音はとことんポジティヴ。特に大高のキーボードの進化は特筆に値する。そこに、ナルチョのチョッパー・ベースがブンブン鳴り響き、神保の千手観音ドラミングが炸裂する。そして「決め」は野呂のエレギ。「カシオペアの音」から深化した「Casiopea 3rdの音」。この盤の評価のポイントはこの「深化」を認めるか否かにあるだろう。
 
 
 
東日本大震災から8年6ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2019年4月 8日 (月曜日)

幾つかの頂点の1つを捉えた好盤 『HALLE』

1983年リリースの『Jive Jive』から、米国マーケット狙いに舵を切ったカシオペア。「日本人の、日本人による、日本人の為の」フュージョン・バンドだったカシオペアである。その音の傾向の変化に少し戸惑いながらも、何とか付いていっていた。個人的には、社会人になって、LPを買う資金はあって、LPは買うのだが、中々聴く時間がとれなくて、イライラしていた時期である。
 
Casiopea『HALLE』(写真左)。1985年9月のリリース。「HALLE」とは、当時話題となったハレー彗星に因んだタイトルだそうだ。といって、なにかハレー彗星に因んだ曲が散りばめられているのか、と言えば、そうじゃないので、今となっては良く判らないタイトルである。
 
2作ほど前から、米国マーケット狙いに音の路線を定めたカシオペアであるが、この『HALLE』でほぼその路線について成熟した感がある。ファンキー・ビートをメインとして、秀逸なテクニック最優先の演奏。凄まじい緊張感の中でのバカテクを前面の押しだした、超絶技巧なアドリブ・パフォーマンス。これがカシオペアの音だ、と信じている「カシオペア者」には圧倒的に受ける音世界である。
 

Halle-casiopea

 
確かに、テクニックをメインに聴くならば、これほどまでにバカテクのフュージョン・バンドは世界にそうそう無い。エレギもアタッチメントなどを含めて最新鋭のものだし、キーボードも特にシンセについては、当時の最先端の機材を駆使している。テクニック命のフュージョン小僧からすると、この胸の空くようなバカテク・バンドの音は憧れの的だっただろう。
 
ただ、1983年リリースの『Jive Jive』から数えて3作目の「米国マーケット狙い」路線の音世界については、ちょっと手練感が漂いだしたのも事実。この時点で米国マーケットへは切り込むことは出来ていなかった。しかし、カシオペアの演奏力という面から聴くと、この『HALLE』については、ほぼ頂点に達したように感じた。今もその感覚は変わらない。
 

 
この『HALLE』だけ「米国マーケット狙い」路線のアルバムの中で、ジャケット・デザインがふるっている。このジャケットは、白い大きな布が爽やかな風に乗って、心地良くたなびいているイメージ。そんなイメージが、このアルバムの中のカシオペアの音に重なる。バカテクだけど爽やかで明るい切れ味の良いフュージョン・ジャズ。カシオペアの幾つかの頂点の1つを捉えた好盤だと思う。
 
 
 
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2019年4月 7日 (日曜日)

カシオペアの米国マーケット狙い 『Down Upbeat』

カシオペアは日本発のフュージョン・バンドとして、1970年代後半にデビューし、主に日本でブレイクした。1980年に入った頃が最初の人気のピークで、その人気は凄まじいものだった。フュージョン・ジャズのバンドが、こんなにも日本の中で人気を獲得するとは夢にも思わなかった。
 
今から思えば、日本人の、日本人による、日本人の為のフュージョン・バンドだった訳で、我が国の中で人気を獲得するのは、基本的には当たり前のことであった。が、である。1980年代に入って、国内での人気絶頂の頃に、カシオペアは米国マーケットへの参入を目指すようになる。いわゆる「日本人ならでは」のフュージョン・バンドが米国マーケットへ切り込むのである。
 
当然、当時のバンドの音楽性を変化せざるを得なくなる。当時の米国はフュージョン・ブーム末期。今から思えば、その参入のタイミングは遅かったのではなかったか。R&Bの要素をふんだんに取り入れた、ボーカル入りのフュージョンが横行し、ファンクネスを司るビートは「録音におけるデジタル化」により、ペラペラになっていた。
 

Down-upbeat

 
Casiopea『Down Upbeat』(写真左)。1984年10月のリリース。カシオペアの12枚目のアルバム。ニューヨークのシークレットサウンドスタジオにおいて、わずか10日間のうちに録られたもので、この作品は「一発録り」で当時話題になった。飛び出してくるのはなんだか日本人離れしたファンキー・ビート。良くも悪くも米国マーケット狙いの音作りになっていた。
 
ファンキー・ビートをメインとして、秀逸なテクニック最優先の演奏。神業的でアクロバティックな演奏がてんこ盛りで、アルバム全てを聴き通した後はちょっと疲れる。この米国マーケット狙いの音世界は、当時のカシオペア人気の後押しの中で基本的に支持された。しかし、当時、僕としては、この路線はちょっと時機を逸しているのでは、という思いが強かったことを今でも覚えている。
 
米国マーケットのトレンドである、適度なファンクネスを包まれた、ソフト&メロウなフュージョン・ミュージックに対して、凄まじい緊張感の中でのバカテクを前面の押しだした、超絶技巧なアドリブ・パフォーマンス。マニアの方々には受けるんだが、一般人に対してはどうなんだろう。この後、このカシオペアの「米国マーケット狙い路線」については、バンドに対して様々な波紋を投げかけることになる。
 
 
 
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