2024年11月30日 (土曜日)

プレヴィンの爽快ライヴ盤

ジャズとクラシックの「2足の草鞋を履く男」、アンドレ・プレヴィンのピアノを聴き直している。クラシック・ピアノをベースにした、流麗で端正でダイナミックでドライブ感溢れるスインギーなピアノは、プレヴィンの身上。クラシック出身のピアノでありながら、出てくる音は実に「ジャジー」。聴いていて、スッキリ爽快な気分になれる極上の「米国ウエストコースト・ジャズ」なジャズ・ピアノ。

Andre Previn『Live at the Jazz Standard』(写真左)。2000年10月のライヴ録音。Deccaレコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、André Previn (p), David Finck (b)。ドラムレス、ピアノとベースのデュオ。プレヴィン71歳での録音になる。レジェンドの域に達した「2足の草鞋を履く男」の絶妙で爽快なジャズ・ピアノを聴くことが出来る。

NYでのライヴ録音。タイトル通り、従来のジャズ・スタンダート曲と、ミージシャンズ・チューンなスタンダード曲で固められた、小粋なライヴ録音。プレヴィンのジャズ・ピアノは、トリオ演奏が多いのだが、このライヴ盤では、デヴィッド・フィンクのベースとのデュオ演奏になっている。ドラムがいない分、プレヴィンのピアノがパーカッシヴなリズム楽器を代替していて、プレヴィンのジャズ・ピアノとしての能力の高さがよく判る。
 

Andre-previnlive-at-the-jazz-standard

 
プレヴィン独特の「クラシックとジャズの両性具有」の様なピアノを存分に楽しめる。プレヴィンのピアノは、ジャズをやる場合、あくまで「ジャズ・ピアノ」なフレーズを叩き出すのだが、速い弾き回しで流麗に展開する時、クラシックのタッチ&弾き回しが、ひょっこり顔をだす瞬間がある。これが、意外と「たまらない」のだ。他のジャズ・ピアニストにはない、プレヴィン独特の個性である。

スタンダード曲集とはいえ、全12曲中、超有名なスタンダード曲は「My Funny Valentine」「Chelsea Bridge」「I Got Rhythm」くらいしかない。残りは、どちらかと言えば「玄人好み」のスタンダード曲が選ばれている。が、超有名なスタンダード曲について穂、玄人好みのスタンダード曲についても、アレンジが秀逸で、とにかく全曲、聴いていて、とても楽しい。

とても趣味の良いジャズ・ピアノが主役のライヴ音源。ファンクネスは希薄、オフビートはしっかりジャジーなプレヴィンのピアノが良い方向に作用して、スッキリとした爽快感溢れる弾き回しで、演奏そのもの、楽曲そのものを、リラックスして楽しめる、極上のジャズ・ピアノのライヴ盤に仕上がっている。良い意味で耳あたりが良いので、ながら聴きにも最適。好ライヴ盤です。
 
 

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2024年11月29日 (金曜日)

ウエストサイド物語の良カヴァー

アンドレ・プレヴィンは、作曲家、編曲家、映画音楽、ジャズ・ピアニスト、クラシック・ピアニスト、指揮者。どちらかと言えば、クラシックに軸足がある。2019年2月に惜しくも89歳で逝去。我が国への関わりは、2009年から3年間、NHK交響楽団の首席客演指揮者として活躍。そんなクラシックな演奏家が、こんな洒落た小粋なハードバップ・ジャズをピアノ・トリオでやるなんて。彼の経歴をライナーノーツで読んだ時、とにかく驚いたことを覚えている。

「二足の草鞋を履く男」。アンドレ・プレヴィンは、クラシック・ピアニストであり、ジャズ・ピアニストでもある。そして、どちらのパフォーマンスも一流のレベルで、こんな音楽家はそうそういない。ここでは、ジャズ・ピアニストのアンドレ・プレヴィンにフォーカスを当てる。プレヴィンは、米国ウエストコースト・ジャズを代表するピアニストでもあるのだ。

André Previn『West Side Story』(写真左)。1959年8月24–25日の録音。ちなみにパーソネルは、André Previn & His Pals = André Previn (p), Red Mitchell (b), Shelly Manne (ds)。アンドレ・プレヴィンのピアノがメインのピアノ・トリオ編成。ベースに名手レッド・ミッチェル、ドラムに名手シェリー・マンが担当している。米国ウエストコースト・ジャズの最強のリズム隊である。

タイトル通り、レナード・バーンスタインのミュージカル「ウエストサイド物語」のオリジナルスコアから8曲を選び、ジャズ風にアレンジしている。これがまあ、なんと絶品。「ウエストサイド物語」のジャズ・ピアノ・トリオによるカヴァーは、オスカー・ピーターソンのものが有名だが、そのピーターソンのカヴァーよりも、このプレヴィンの方が内容が濃い。

プレヴィンのピアノは、強烈なドライブ感が身上なのだが、クラシック出身が故、ファンクネスは希薄。しかし、ジャジーなオフビート、ジャジーなコード進行はしっかりと存在する。タッチは切れ味よく硬質、速いフレーズも難なく破綻なく弾きこなす。
 

Andre-previnwest-side-story

 
ピーターソンとプレヴィンの違いは「ファンクネス」の濃淡とオフビートの強弱。ピーターソンのピアノは、ファンクネス濃厚、オフビートが強烈。その他の特徴はプレヴィンと同じなんだが、この「ファンクネス濃厚、オフビートが強烈」なところが、ミュージカル曲の様な流麗な旋律を持つ楽曲のカヴァーについては邪魔になる。流麗な旋律の「流麗さ」が、濃厚なファンクネスと強烈なオフビートに掻き消されてしまうのだ。

その点、プレヴィンのピアノは「ファンクネスは希薄、オフビートはしっかりジャジー」なので、ミュージカル曲の様な流麗な旋律を持つ楽曲のカヴァーに向いている。この「ウエストサイド物語」のプレヴィン盤を聴くとそれがよく判る。流麗な旋律を持つ「ウエストサイド物語」の挿入曲達のフレーズが、キラキラと輝くように耳に入ってくる。

そして、そんなプレヴィンのピアノを、名手レッド・ミッチェルのベース、名手シェリー・マンのドラムがガッチリ支える。これがまあ、素晴らしいベース&ドラムなのだ。ベースはブンブン胴鳴りし、弦はブンブン鋼の響き。ドラムは切れ味良く、弾ける様なパーカッシヴな打音。

しかも、さらに素晴らしいのは、この名手のベース&ドラムが、プレヴィンのピアノの邪魔に全くなっていない。逆に、プレヴィンのピアノが前面に浮かび上がってくるよう。米国ウエストコースト・ジャズのファースト・コールなベーシスト&ドラマー、恐るべしである。

「ウエストサイド物語」のジャズによるカヴァーとして、加えて、米国ウエストコースト・ジャズのピアノ・トリオとして、純粋に楽しめる名盤だと思います。プレヴィンのピアノ、ほんと、長年のお気に入りなんですよね〜。他のアルバムも聴き直したくなりました。
 
 

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2024年11月24日 (日曜日)

ブルーノートの ”先取気質” を聴く

ブルーノートの、創立以降、ジャズの潮流が変わりつつあった1968年までにリリースされたアルバムから、レココレ誌の執筆陣が選んだ「ベスト100」。ブルーノートらしい内容、音、響き。そんな三拍子揃ったブルーノート盤の「ベスト100」。今日はその「第7位」。

Thelonious Monk 『Genius of Modern Music Vol.1』。1947年10月15日、1947年10月24日、1947年11月21日、1948年7月2日の4セッションからのピックアップ。パーソネルは以下の通り。

1947年10月15日は、Thelonious Monk (p), Idrees Sulieman (tp), Danny Quebec West (as), Billy Smith (ts), Gene Ramey (b), Art Blakey (ds)。演奏曲は、7曲目「Thelonious」、12曲目 「Humph」。

1947年10月24日は、Thelonious Monk (p), Gene Ramey (b), Art Blakey (ds)。演奏曲は、2曲目「Off Minor」、3曲目「Ruby My Dear」、5曲目「April In Paris」、10曲目「Well You Needn't」、11曲目「Introspection」。

1947年11月21日は、Thelonious Monk (p), George Taitt (tp), Sahib Shihab (as), Bob Paige (b), Art Blakey (ds)。演奏曲は、1曲目「 'Round About Midnight」、6曲目「 In Walked Bud」。

1948年7月2日は、Milt Jackson (vib), Thelonious Monk (p), John Simmons (b), Shadow Wilson (ds)。演奏曲は、4曲目「I Mean You」、8曲目「Epistrophy」、9曲目「Misterioso」。

セロニアス・モンクのピアノの強烈な個性をいち早く見出し、録音したブルーノート・レーベル。初録音は1947年に遡る。ブルーノート・レーベルの設立が1939年だから、設立後8年でモンクの音を記録している。

1947年と言えば、ビ・バップ創生期。そんな時代にあまりに個性的なモンクのピアノ。まだ、レーベル経営が軌道に乗っていない時期に、そんな「個性的でユニーク過ぎる」モンクの音を記録しているのだから、ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンの慧眼と判断力&行動力「恐るべし」である。
 

Monkgeniusofmodernmusicvol1

 
モダン・ジャズの最高の奇才、セロニアス・モンク。モンクのピアノの個性は強烈かつユニーク。スクエアにスイングし、フレーズは幾何学的に飛ぶ。そして、独特のタイム感覚。休符の置き方、テンポ、どれもがユニーク。クラシックの理路整然とした音とは「正反対の音」。クラシックからの影響は微塵も無い。ジャズだけ、から生まれた、モダン・ジャズの最高の個性。

このブルーノート盤では、そんなモンクの強烈かつユニークな個性のピアノを確実に誠実に記録している。一曲一曲の収録時間は短い。しかし、モンクのピアノは既にその個性を確立していることが直ぐに判る。

4つのセッションの寄せ集めだが、この盤は「モンクのピアノだけを聴くべき」アルバムである。そういう意味では、どのセッションでも、モンクの個性は平準化されているので、セッション毎について、セッション間についての違和感は全く無い。モンクの強烈かつユニークな個性のピアノで、アルバム全体の統一感をバッチリ出している。

収録曲はモンクの自作曲で統一され、モンク独特のアレンジで統一されている。このモンクの自作曲が実に個性的で、ジャズ的に「美しい」。収録された自作曲を見渡すと、後のミュージシャンズ・チューンとなって、最終的にはスタンダード曲化する。この盤では、モンクの自作曲の中でも特に有名となる曲が軒並みチョイスされている。

そして、モンクの独特かつユニークな個性のピアノには、やはり、モンク自身のアレンジが一番映える。モンク自身が、自身の個性を理解しつつ、その個性を際立たせる、自身によるアレンジ。この盤は「モンクの作曲力とアレンジ力を聴くべき」アルバムでもある。

ただし、この盤に記録された、モンクの独特かつユニークな個性のピアノは、その出来栄えとしては「原石レベル」であり、これから磨きがかかってさらに輝きを増す直前の「原石レベル」の音の個性。モンクの決定的名演は、のちのリヴァーサイド・レーベルの諸作を待たなければならない。

セロニアス・モンクの最初期の名盤である。セロニアス・モンクの個性の原石を強烈に感じること出来る、ブルーノートの素晴らしい「お仕事」。この盤は、ブルーノート・レーベルが持つ、独特の「先取気質」を強烈に感じ取ることが出来る盤と言える。
 
 

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2024年11月22日 (金曜日)

チック流の ”バド・トリビュート”

チック・コリアは、僕のお気に入りのピアニストの筆頭。長々とチックのリーダー作の評文を、ブログに書き進めてきたが、やっとカウントダウン状態、評文の未アップのリーダー作は10枚を切った。さあ、ラスト・スパート、今日の対象は、チック流の「バド・パウエル・トリビュート」の企画版である。

Chick Corea & Friends『Remembering Bud Powell』(写真左)。邦題「バド・パウエルへの追想」。1997年の作品。ちなみにパーソネルは、Chick Corea (p), Kenny Garrett (as), Joshua Redman (ts), Wallace Roney (tp), Christian Mcbride (b), Roy Haynes (ds)。ケニー・ギャレットのアルト・サックス、ジョシュア・レッドマンのテナー・サックス、ウォレス・ルーニーのトランペットがフロント3管のセクステット編成。

チック・コリアのピアノをメインとしてリズム・セクションには、ベースにクリスチャン・マクブライド、ドラムにロイ・ヘインズが参加している。このリズム・セクションがなかなかの優れもの。この優れもののリズム・セクションを主宰しつつ、チックは「バド・パウエル」の楽曲にアレンジの才を発揮しまくっている。

そう、この盤、チック流の「バド・パウエル・トリビュート」だが、チックはバド・パウエルの様に弾きまくるのではない。バド・パウエルの楽曲の個性と特徴をしっかり把握し、そのバドの楽曲の良さ、バドのその楽曲に対するアプローチを前面に押し出し、バドの音世界をチック流のアレンジによって再構築する。そんな、意外に難度の高いアプローチに、チックは果敢に挑戦している。
 

Chick-corea-friendsremembering-bud-powel

 
珍しくフロントに3管、当時の中堅バリバリの有名ジャズマンが集結しているので、この版では、チックはあくまで「裏方」に徹している。このバックに回った時のチックのフロント管に対するバッキングは、意外とエグいものがあって、さすが、1960年代終盤、マイルス・バンドに所属して、優れたテクニックで、マイルスのバッキングでブイブイ言わせていただけある。

ギャレットやジョシュア、ルーニーが、チックのバッキングに煽られて、いつになくホットなアドリブを展開している。微笑ましい光景である。チックの「バド・パウエルの楽曲の個性と特徴をしっかり把握し、そのバドの楽曲の良さ、バドのその楽曲に対するアプローチを前面に押し出し、バドの音世界をチック流のアレンジによって再構築する」という、このアルバムのコンセプトをしっかり理解して、とても印象深いパフォーマンスを繰り広げるフロント3管は、実に頼もしい。

今の耳で聴き直してみても、この盤はなかなかの優れもの。チック流の「バド・パウエル・トリビュート」がとことん楽しめる。決して熱くない。クールでヒップな「バド・パウエル・トリビュート」。このクールでヒップなところは、フロント管のバッキングに回ったマイルス・バンドの時代を彷彿とさせる。意外とマイルスの薫陶による「賜物」かもしれない。

一部で酷評を目にすることのある、ブレることなく、チックの流儀を貫き通した、チック流の「バド・パウエル・トリビュート」。良い内容の企画盤だと思います。酷評については、このチックの「バド・パウエル」の解釈の中で、ビ・バップが見えない点を突いている、とは思います。が、アドリブ展開の中に、ビ・バップっぽいアプローチが散見されるので、意外とチックはアレンジの中で、ビ・バップを意識しているんだと感じてます。そんなこんなで、この盤のチックのアレンジは秀逸。チックの隠れ優秀盤だと思います。
 
 

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2024年11月16日 (土曜日)

ハンコックの「凄み」を引き出す

ブルーノートの、創立以降、ジャズの潮流が変わりつつあった1968年までにリリースされたアルバムから、レココレ誌の執筆陣が選んだ「ベスト100」。ブルーノートらしい内容、音、響き。そんな三拍子揃ったブルーノート盤の「ベスト100」。今日はその「第4位」。

Herbie Hancock『Maiden Voyage』(写真左)。1965年3月15日の録音。ブルーノートの4195番。ちなみにパーソネルは、Herbie Hancock (p), Freddie Hubbard (tp), George Coleman (ts), Ron Carter (b), Tony Williams (ds)。邦題『処女航海』。マイルス・スクールで、直接、帝王マイルスの薫陶を受けた(ハバードは除く)若き精鋭達で構成されたクインテットの名演集。

この盤の評価については、アルバム紹介本で、雑誌で、ネットのブログなどで語り尽くされているので、ここでは語らない。ここでは、レココレ誌の執筆陣が選んだ「ベスト100」の第4位になった、この『処女航海』というアルバムのブルーノートらしさ、という切り口から考察してみたい。

この盤のパーソネルが面白い。ピアノのハンコック、ベースのロン、ドラムのトニーについては、当時のマイルスの「1960年代黄金のクインテット」のリズム・セクション。しかし、フロント管にマイルスとショーターはいない。当時のマイルスの「1960年代黄金のクインテット」の「ウリ」はモード・ジャズ。しかし、これは、マイルス&ショーターのモード・ジャズであって、ハンコック、ロン、トニーのモード・ジャズではない。

それでは、ハンコック、ロン、トニーの、当時のマイルスの「1960年代黄金のクインテット」のリズム・セクションのモード・ジャズはどうか。リズム・セクション主導のモード・ジャズはあり得るのか。モード・ジャズの個性を決定づける要素は何か。その答えが、この盤にあるように思える。

ブルーノートの総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンのフロント2管のメンバー選定が面白い。テナー・サックスに、若干、ショーターの様に吹けるコールマン、トランペットに、確実にマイルスの様に吹けるハバード。何だか、疑似マイルスの「1960年代黄金のクインテット」の様な布陣。
 

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出てくる音は、モード・ジャズの「教科書の様な」演奏。フロント2管のパフォーマンスに化学反応は起きない。テクニカルで端正な、マイルス&ショーターの様な、マイルス&ショーターのモーダルなフレーズをフォローした吹奏。今の耳で振り返って聴くと、この盤のフロント2管の吹奏は、テクニックは凄く素晴らしいが、フレーズ的には「安全運転」。

しかし、面白いことに、フロント2管が安全運転な分、バックのリズム・セクションのバッキングの演奏の創造力は素晴らしい。安全運転なフロント・フレーズに相対する様な、創造的でバリエーションに富んだモーダルなフレーズの連発。特に、バッっキングに回った時のハンコックのピアノの創造性と革新性は素晴らしいのだが、ここでも、その「バッキングに回ったハンコック」の凄みが噴出している。

バックに回って、フロントにマイルスとショーターがフロント管にいない時、不思議なことに、ハンコックは凄まじい想像性と革新性に富んだモーダルなフレーズを叩き出す傾向にある。ハンコックは、マイルスがフロントの時は、マイルスのモードにピッタリ寄り添い、ショーターがフロントの時は、ショーターのモードにガッチリ適応する。しかし、他のフロント管のモーダルな展開のバッキングに回った時のハンコックは、ハンコックならでは、の個性溢れるモーダルなフレーズを連発する。

そして、そんなハンコックならでは、の個性溢れるモーダルなフレーズの連発に、ベースのロン、ドラムのトニーは的確に反応する。そして、三位一体となったハンコックなモード・ジャズを展開する。この盤でも、フロントのコールマンハバードのバックで、ハンコック流のモード・ジャズが展開されていて立派。

ブルーノートの総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンは、「他のフロント管のモーダルな展開のバッキングに回った時のハンコックは、ハンコックならでは、の個性溢れるモーダルなフレーズを連発する」という特性を理解していたのだろうか。

この盤は、テクニックが素晴らしい、教科書の様な、安全運転なフロント管のモーダルな展開の、バッキングに回った時のハンコックの、凄みある、創造性と革新性に富んだモーダルな弾き回しを愛でる為にあるアルバムだと僕は思う。

リーダー・ミュージシャンの個性と特性、長所を最大限に引き出し、音にして記録する。そんなブルーノート・レーベルの凄さが感じ取れるハンコックのリーダー作である。第4位はちょっとなあ、とは思うが、ブルーノート・レーベルの、レーベルの特徴が良く出たアルバムであることは間違いない。
 
 

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ECMの個性は「ニュー・ジャズ」

ECMレコードの個性は「ニュー・ジャズ」。従来の4ビートがメインのモダン・ジャズではない、即興演奏と他のジャンルの音楽との融合をメインとした新しいジャズ。クラシック音楽や現代音楽を育み、国々での個性的な民族音楽が存在する欧州だからこそ生まれた「ニュー・ジャズ」。

Egberto Gismonti『Sol Do Meio Dia』(写真左)。1977年11月、オスロの「Talent Studio」での録音。ちなみにパーソネルは、Egberto Gismonti (8-string g, kalimba, p, wood-fl, voice, bottle), Naná Vasconcelos (perc, berimbau, tama, corpo, voice, bottle : tracks 2, 3 & 5), Ralph Towner (12-string g : tracks 1 & 5), Collin Walcott (tabla, bottle : track 2), Jan Garbarek (ss : track 5)。

タイトル『ソル・ド・メイオ・ディア』は、ポルトガル語で「真昼の太陽」。ブラジルの作曲家、ギタリスト、ピアニストのエグベルト・ジスモンチのアルバム。その内容は、典型的な「ECMのニュー・ジャズ」。楽曲はすべてジスモンチのオリジナル。出てくる音は、ワールドミュージック志向の静的な即興演奏。どこか現代音楽にも通じるクールで透明度の高い即興演奏。
 

Egberto-gismontisol-do-meio-dia

 
ECMでのジスモンチは「ジャズ的な奏者」に軸足を置いている。ギターやピアノを抜群のテクニックで奏でるジスモンチが、たっぷり記録されている。ジスモンチの曲も個性的で良いが、各曲、静的でスピリチュアルな即興演奏が聴きもの。曲ごとに、ECMの「ハウス・ミュージシャン」的ミュージシャンが充てられ、スリリングで耽美的なインタープレイが繰り広げられる。

ナナ・ヴァスコンセロスのパーカッションが静的なインタープレイに躍動感を与え、ラルフ・タウナーの12弦とヤン・ガルバレクのソプラノ・サックスがスピリチュアルな響きを増強し、コリン・ウォルコットのタブラがワールド・ミュージックな音要素を強調する。そこに、ジスモンチのギターやピアノが絡み、対話し、対峙する。

このアルバムは、エグベルトがアマゾンのシングー族と過ごした時間にインスピレーションを受けており、アルバムはシングー族に捧げられている、とのこと。確かに、ジスモンチのピアノやギターのフレーズが入ってくると、そこに「ブラジリアン・ミュージック」の響きが、ワールドミュージック志向の静的な即興演奏に滲み出てくる。ECMレコードならでは、のワールドミュージック志向の「ニュー・ジャズ」である。
 
 

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2024年11月12日 (火曜日)

コーエンの新盤『Vibe Provider』

現代のジャズ、今のジャズも面白い。ジャズは年々「深化」している。1920年代から1970年代にかけて、ジャズは新しい演奏スタイルや演奏トレンドが出現して、ジャズは「進化」していた。が、1980年代以降、純ジャズ復古の時代以降、過去の演奏スタイルや演奏トレンドを振り返り、深化させるムーヴメントがメインとなり、ジャズは「進化」から「深化」に転身した。

Emmet Cohen『Vibe Provider』(写真左)。2024年1月2-3日、NYのSear Sound録音。ちなみにパーソネルは、Emmet Cohen (p), Philip Norris (b), Kyle Poole (ds on Tracks 1-4, 8), Joe Farnsworth (ds on Tracks 5, 6, 7, 9), Tivon Pennicott (ts on Tracks 3, 4, 9), Bruce Harris (tp on Tracks 3, 4, 9), Frank Lacy (tb on Tracks 3, 9), Cecily Petrarca (koshkah on Track 3)。

エメット・コーエンは、1990年、米国フロリダ州マイアミの生まれ。今年33歳のバリバリ若手のジャズ・ピアニストである。クラシック音楽にも造詣が深く、コーエンのピアノを聴いていると、確かにクラシックの影響が垣間見える。2011年に初リーダー作『In the Element』をリリース。以降、1年に1枚のペースでコンスタントにリーダー作をリリースしている。

ピアノでジャズの歴史を駆け巡る男、現代のジャズ・ピアニストの代表格の一人、エメット・コーエンの12枚目のリーダー作。エメット・コーエンについては、数年前から、僕のお気に入りのピアニストの仲間入りを果たしていて、この新盤については、腰を据えて、じっくりと聴かせてもらった。まず感じたのは、収録された曲がどれも良い。コーエンのオリジナルと「Surrey with Fringe on Top」「Time on My Hands」などのスタンダード曲を、「ジャズの歴史を駆け巡る」個性で弾きまくる。
 

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それぞれの曲におけるコーエンのピアノのスタイルについては、コーエンの最大の個性である「ジャズの歴史を駆け巡る」スタイル。ラグタイム〜ストライド〜デキシーランドなどの「オールド・スタイルなピアノ」から、ガーランドの風のブロック・コードからモダン・ジャズとしてのバップ&モードまで、メインストリームなジャズの凡そのスタイルをさりげなく織り込んで、耽美的でクリアなピアノを弾きまくっている。

また、この盤では、リリカルで耽美的なピアノ表現に磨きがかかっていて、どこかキース・ジャレットやエンリコ・ピエラヌンツィを想起させる響きが、そこかしこに感じられる。が、コーエンのリリカルで耽美的なピアノ表現には、バップな要素が見え隠れしていて、決して、キースやエンリコのコピーになっていないところが「ニクい」ところ。

ピアノ・トリオを基本とした演奏と、トランペットとテナー・サックスがフロント2管のクインテットを基本とした演奏とが混在しているが、トリオもクインテットも、どちらの演奏も優秀。トリオの場合は、フロントを張るコーエンのピアノと玄人好みの通なリズム・セクションが楽しめるし、クインテットでは、伴奏に回った時の、コーエンのピアノをメインとした「伴奏上手」なリズム・セクションを楽しめる。

トータルの演奏時間が43分とCDの時代としては短いが、これってLPの時代と同じようなトータル時間で、飽きたり疲れたりする前、耳が元気なうちに全体の演奏を聴き終えることができるので、これはこれでアリかなとも思っている。録音についても、各楽器について、適度な音量、躍動感あふれるクリアな音質で録れていて申し分ない。「曲が良し、演奏が良し、録音も良し」の「三方よし」のコーエンの新盤です。
 
 

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2024年10月31日 (木曜日)

「バップ・ピアノ」の不断の深化

1950年代から綿々と弾き継がれている「バップ・ピアノ」。70年以上も弾き継がれているので、もう発展性は無いのかと、思いきや、21世紀に入っても、不断の「深化」を続けている。そんな不断の「深化」の一翼をになっているピアノ・トリオが「ビル・チャーラップ・トリオ」。このトリオの新ライヴ盤がリリースされている。

Bill Charlap Trio『And Then Again』(写真左)。2023年9月9日、NYの「The Village Vanguard」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Bill Charlap (p), Peter Washington (b), Kenny Washington (ds)。現代のバップ・ピアノの名手、ビル・チャーラップのレギュラー・トリオのライヴ録音。

チャーラップ・トリオのホーム・グラウンドである、ニューヨークのヴィレッジ・バンガード(ヴィレバガ)でのライヴ録音。チャーラップ・トリオは、ヴィレバガでのライヴ録音盤を多く残していて、それぞれの盤の内容にハズレが無い。この新作ライヴ盤もヴィレバガでのライヴなので、聴く前から期待満々である。

選曲はスタンダード曲がメイン。正攻法なアレンジで、気持ちよく、有名スタンダード曲中心に弾き進めていく。さすがに、長年連れ添ったレギュラー・トリオの3人、息のピッタリ合った、適度にリラックスしたホットなパフォーマンスが「ニクい」。まず破綻がない。オーソドックスな演奏なのだが、結構、小粋なやり取りをしている。
 

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チャーラップのバップ・ピアノの見事さは「通常運転」。ピーターとケニーの「ワシントン」リズム隊は、表現力&テクニック上々、上質でオーソドックスなリズム&ビートを供給する。

従来からのバップなピアノ・トリオなんだが、まず、チャーラップのピアノのセンスが良い。旧来からのバップ・ピアノだが、紡ぎ出されるフレーズは、様々な工夫と変化があって、現代のバップ・ピアノとして、要所要所で、新しい響きが聴けるのは素晴らしい。バップ・ピアノもまだまだ「伸びしろ」があるんやなあ、と至極感心である。

ピーターとケニーの「ワシントン」リズム隊については、僕の大のお気に入りのリズム隊の一つで、オーソドックスな演奏なんだが、要所要所で、小粋な弾き回しと、阿吽の呼吸のインタープレイが見事で、今までに無い、堅実なリズム隊のリズム&ビートを聴かせてくれる。そして、チャーラップのバップ・ピアノに対して、ガッチリとタイミングばっちりのサポートが清々しい。

冒頭、ケニー・バロン「And Then Again」のバイタルなインタープレイに始まり、オーソドックスだが小粋なアレンジが見事にハマった、有名スタンダード曲「All The Things You Are」、続く「‘Round Midnight」など、現代で最高の「バップ・ピアノ・トリオ」の名演ライヴを追体験することが出来る好盤である。
 
 
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2024年10月23日 (水曜日)

Wolfgang Dauner『Output』

今月発売の「レコード・コレクターズ 11月号」の特集に「ECMレコーズ」があった。これは「創設者マンフレート・アイヒャーのコンセプトと55年の歴史の概説」と「今聴きたいECMアルバム45選」の2本立ての特集。特に、後半の「今聴きたいECMアルバム45選」のアルバム・セレクトが実に気に入った。ということで、この45枚のアルバムについて、ブログ記事としてアップしようと思い立った。

Wolfgang Dauner『Output』(写真)。ECM 1006番。1970年9月15日, 10月1日, 「the Tonstudio」での録音。ちなみにパーソネルは、Wolfgang Dauner (p, Ringmodulator, Hohner Electra-Clavinet C), Fred Braceful (perc, vo), Eberhard Weber (b,cello, g)。

カタログ番号が「ECM 1006」なので、ECMレコードがアルバムをリリースし始めて、僅か6枚目の、ECMの初期も初期のアルバムである。実はこのジャケットにビビって、購入をずっと控えてきた「逸品」である(笑)。ジャケットの印象から、電子ノイズ満載の無調の現代音楽の垂れ流しではないのか、という間違った先入観が、さらに購入意欲を削いでいた。
 

Wolfgang-dauneroutput

 
実際に聴いてみると、意外とカッチリまとまった印象の即興演奏集で、電子楽器を積極活用した、しっかりとリズム&ビートに乗った即興演奏。ブレースフルのパーカションとウェーバーのベースが、演奏全体のリズム&ビートをしっかりとキープしているところがこのアルバムの「キモ」の部分。このパーカッションとベースの存在が、この盤の即興演奏を上質なものにしている。

演奏の旋律はダウナーのキーボード類が担っている訳だが、雰囲気としては、電子楽器を活用して、現代音楽風の響きとフレーズで即興演奏をかます、という感じで、フリーにアブストラクトに展開するが、リズム&ビートがしっかりしているので、散漫になったり冗長になったりするところは無い。電気楽器を活用しているが、電気楽器の偶然性を頼ること無く、電気楽器の音の特性をしっかりとコントロールしながらの前衛的演奏に、ダウナーの良質な「センス」を感じる。

いかにも欧州らしい、現代音楽志向の電子楽器を活用した、フリー&アバンギャルドがメインの即興演奏集、と形容できるかと思う。フリー&アバンギャルドがメインとは言いつつ、ジャズロック的な8ビートな旋律展開や、しっかりモーダルな旋律展開もあり、こういう即興演奏的な展開が、この盤を「ジャズ」のジャンルに留めているように思う。意外としっかりとした内容は、初期も初期の作品とはいえ、「さすがECM」である。
 
 

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2024年10月19日 (土曜日)

僕なりの超名盤研究・34

今日で「僕なりのジャズ超名盤研究」シリーズの三日連続の記事化。小川隆夫さん著の『ジャズ超名盤研究』の超名盤を参考にさせていただきつつ、「僕なりのジャズ超名盤研究」をまとめてみようと思い立って、はや3年。やっと第1巻の終わりである。

ジャズを本格的に聴き始めたのが1978年の春。フュージョン・ジャズの名盤の何枚かと、純ジャズのアルバム、MJQ『Pylamid』、 Herbie Hancock『Maiden Voyage』を聴かせてもらって、フュージョン・ジャズのアルバムも良かったが、特に、純ジャズの2枚については、いたく感動したのを覚えている。

そして、友人の家からの帰り道、久保田高司「モダン・ジャズ・レコード・コレクション」を買い求めて、ジャズ盤コレクションの道に足を踏み入れた。ハービー・ハンコックについては、FMレコパルの記事でその名前は知っていたので、まずはハンコックのアルバムの収集を始めた。

そこで、まず最初に手にしたのが、Herbie Hancockの『V.S.O.P.』。アコ・ハンコックとエレ・ハンコックの2つの側面をLP1枚ずつにまとめた名盤なのだが、僕はこの「アコースティックな純ジャズ」の演奏が実に気に入った。

このアコ・ハンコックのユニットは「V.S.O.P.」=「Very Special Onetime Performance」と命名された。ニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演の折、ハービー・ハンコックがマイルスの黄金クインテットを再現することで、マイルスのカムバックを促す予定が、直前で肝心のマイルスがドタキャン。仕方なく、フレディ・ハバードを迎えて結成したこのV.S.O.P.クインテット。本来一1回きりの結成のはずが、予想外の好評に継続して活動することになる。

V.S.O.P.『Tempest in the Colosseum』(写真)。邦題は『熱狂のコロシアム』。1977年7月23日、東京の田園コロシアムでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Herbie Hancock (p), Wayne Shorter (ts, ss), Freddie Hubbard (tp), Ron Carter (b), Tony Williams (ds)。伝説の「V.S.O.P.」ユニットである。
 
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V.S.O.P.名義のアルバムは、他に2枚、V.S.O.P.『The Quintet』(1977年7月録音)、V.S.O.P.『Live Under the Sky』(1979年7月26日、27日録音) があるが、この『Tempest in the Colosseum』の出来が一番良い。USAツアーの後の日本公演だけに、メンバーそれぞれの演奏もこなれて、十分なリハーサルを積んだ状態になっているようで、この日本公演のライヴ録音の内容は秀逸である。

ライヴアルバムとしての編集も良好で、この『Tempest in the Colosseum』が一番ライヴらしい、臨場感溢れる録音〜編集をしている。演奏自体も変に編集することなく、トニー・ウィリアムスの多彩なポリリズムが凄まじい長尺のドラムソロや、ロン・カーターのブヨンブヨンとしているが、高度なアプローチが素晴らしい長尺のベースソロも、しっかり余すことなく収録されているみたいで、ライヴそのものを追体験できる感じの内容が秀逸。

演奏自体も内容は非常に優れていて、この「V.S.O.P.」の演奏が、ノスタルジックな「昔の名前で出ています」風に、1960年代中盤〜後半の演奏をなぞった「懐メロ」な演奏になっていないところが良い。この演奏メンバー5人の強い矜持を感じる。当時として、モードの新しい響きがそこかしこに見え隠れし、この5人のメンバーは、マイルス後も鍛錬怠りなく、確実にモード・ジャズを深化させていたことを物語る。

収録されたどの曲も内容のある良い演奏だが、特にラストのハバード作「Red Clay」が格好良い。ジャズ・ロック風のテーマに対して、インプロビゼーション部になると、メンバー全員が「モード奏法」で襲いかかる。凄い迫力、凄いテンション、そして、印象あるフレーズの連発。

このライヴ盤は、1970年代後半の純ジャズが、どれだけ高度なレベルで維持されていたか、ということが如実に理解できる内容になっている。この「V.S.O.P.」ユニットが切っ掛けとなって、純ジャズが「復古」し始める。

この「V.S.O.P.」ユニットは、純ジャズ復古のムーブメントの「最初の第一歩」となった伝説にユニットである。このユニットの演奏には、現代につながる「新しい」モード・ジャズの要素が散りばめられている。名盤である。
 
 

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