Queenの初期の頃のライブ音源
1991年11月24日、フレディー・マーキュリーはこの世を去った。45歳という若さであった。クイーン(Queen)という歴史的なバンドの終焉であった。クイーンは正式に解散したことは無い。しかしながら、ボーカルにフレディーのいないクイーンは、やはりクイーンでは無いと思っている。
最近、クイーンの初期の頃のライブ音源が発掘〜リリースされている。クイーン者の私としては喜ばしい限りである。最近聴いた2枚がこれ。Queen『A Night At The Odeon - Hammersmith 1975』(写真左)と『On Air』(写真右)。
前者はクイーンが1975年12月24日にロンドンのハマースミス・オデオンで行ったコンサートの模様を収めたライヴ作品になる。「Queen invite you to A Night At The Opera」と名付けられたツアー最終日、当日のフルセット音源全19曲を収録していて、充実のCDセットである。当時のコンサートを追体験出来るようだ。
「このコンサートは特別だった。ライヴをまるまるTVで生中継したのは、この時がはじめてだったからだ……クリスマスのライヴだった」とブライアン・メイ。クイーンが名実ともにメジャーなロックバンドとして認められた瞬間だった。1975年のライブ音源としてはクオリティは高い。修復とデジタル・トランスファーが見事だ。
後者はクイーン初期の貴重なBBCセッション音源を、一挙まとめてリイシューしたもの。一挙まとめてくれて、クイーンのBBCセッションが聴き易くなった。1973〜77年に掛けてレコーディングされた6回のスタジオ・セッションをすべて収録していて、これまた充実のCDセットである。
『Queen』『Queen II』からの楽曲がふんだんに聴けるところが良い。「Keep Yourself Alive」「Liar」「Great King Rat」「Son and Daughter」「Ogre Battle」「White Queen 」「Nevermore」などなど。高校時代に「Queen」「Queen II」そして「Sheer Heart Attack」を聴き込んだ僕達にとって、宝物の様なライブ音源だ。
以前、クイーンのBBCセッションはブートで出回っており、購入に骨が折れた。しかし、今回はオフシャル盤である。音質も改善されており、もうブートに頼ることも無い。1973〜77年の音源とあるが、1973〜74年そして77年というのが正解。74年から77年までいきなり飛ぶが「A Night at the Opera」と「A Day at the Races」のBBCセッションの音源は存在しないので仕方が無い。
僕達が高校〜大学時代、クイーンのライブ盤と言えば『Live Killers』しかなかった。20歳代の1980年代でも『Live Magic』と『At the Beeb』の2枚があるだけだった。そんな頃に比べれば、今では『Live at Wembley '86』はあるわ、『Queen Rock Montreal』はあるわ、今回の2枚はあるわ、クイーン者として、本当に充実した時代になった。
高校1年生の冬、先輩Nさんのお陰で、早い時期に『Queen』『Queen II』を聴き込ませてもらった。高校の中で真っ先にクイーンを評価し、校内のロック者にいち早く広めた我が映画研究部。今でもこの思い出話が同級生の間で話題になる度に、なんだか、ちょっと得意げになってしまうんやな〜。遠い遠い42年ほど前の話である。
震災から5年8ヶ月。決して忘れない。まだ5年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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