2025年9月27日 (土曜日)

1968年のシルヴァーの好盤です

パーソネルの違いはあるが、2セッションを通じて、しっかりとした統一感があるのは、さすがにホレス・シルヴァー御大。素晴らしいリーダー・シップを発揮している。この盤の音世界は、ホレス・シルヴァーのファンキー・ジャズ。時代は「ソウル・ジャズ全盛」なのだが、シルヴァーは「ブレない」。シルヴァーはあくまで「ファンキー・ジャズ」。

Horace Silver『Serenade to a Soul Sister』(写真左)。1968年2月23日、3月29日の録音。ブルーノートの4277番。ちなみにパーソネルは、Horace Silver (p), Charles Tolliver (tp) は、2月23日と3月29日と共通。残りの3人が録音日によって変わる。2月23日が、Stanley Turrentine (ts), Bob Cranshaw (b), Mickey Roker (ds)。3月29日が、Bennie Maupin (ts), John Williams (b), Billy Cobham (ds)。

8ビートのエレクトリックなファンキー・ジャズあり、ノリの良い正統派ファンキー・ジャズあり、新主流派モーダルなファンキー・ジャズあり、ソウル・ジャズっぽくなるところもあるが、収録されたどの演奏も根っこは「ホレス・シルヴァーのファンキー・ジャズ」。言い換えると、1968年の「シルヴァーが考えるファンキー・ジャズ」が、ぎっしり詰まっている。
 

Horace-silverserenade-to-a-soul-sister

 
しかし、パーソネルを見渡すと、モーダルなトランペッターのチャールズ・トリヴァー、漆黒な「どファンキー」テナーのスタンリー・タレンタイン、そして、ドラムに、モーダルなドラミングが得意なミッキー・ローカー、後のマシンガン・ファンキー・ドラミングのビリー・コブハム等々、おおよそ、ホレス・シルヴァーのファンキー・ジャズをやるメンバーでは無い。しかし、このメンバーが、1968年の「シルヴァーが考えるファンキー・ジャズ」を完璧にやるのだから堪らない。

「ホレス・シルヴァーのファンキー・ジャズ」とは言っても、1950年代を振り返った「懐古趣味」なファンキー・ジャズでは無い。1968年時点の最先端のモダン・ジャズの音を踏まえて反映した、その時代の最先端の「ホレス・シルヴァーのファンキー・ジャズ」をパーフォーマンスしていることろが素晴らしい。さすが、レジェンド級のジャズマンが違う。

ラストの「Next Time I Fall in Love」は、シルヴァーにしては珍しいピアノ・トリオによる小粋なバラード。底に流れるファンクネスに、シルヴァーの矜持を感じる。「Mr.ファンキー・ジャズ」なホレス・シルヴァーの好盤。ジャズ紹介本やジャズのアルバム紹介などは、そのタイトルが上がらない、しかも、ホレス・シルヴァーの代表盤にも、まず、上がらない盤だが、僕は、この盤の内容については一目置いている。いつの時代にも「ブレない」シルヴァーは頼もしい。
 
 

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2025年8月12日 (火曜日)

シルヴァー流 ”ソウルの色づけ”

前作『The Cape Verdean Blues』は、ファンキー仕立てのモーダルなフレーズ。そして、そこにワールド・ミュージック風のエキゾチックなメロディーが乗っかって、モード・ジャズの代表的展開を聴かせてくれた。次作のこの『The Jody Grind』も、その路線を踏襲するかと思いきや、ワールド・ミュージック風のエキゾチックなメロディーを薄めて、ソウル・ジャズの要素を導入してきた。

Horace Silver『The Jody Grind』(写真左)。1966年11月2日の録音。ブルーノートの4250番。ちなみにパーソネルは、Horace Silver (p), Woody Shaw (tp), Tyrone Washington (ts), James Spaulding (as), Larry Ridley (b), Roger Humphries (ds)。ウディ・ショウのトランペットとタイロン・ワシントンのテナー・サックス、ジェームス・スポルディングのアルト・サックスがフロント3管のセクステット編成のホレス・シルヴァーのリーダー作。

基本は、モードを導入した、ハードバップとモードのハイブリッドなファンキー・ジャズ。リズム&ビートはファンキー・ジャズそのままに、フロント2管とシルヴァーのピアノのソロ・パフォーマンスに「ソウル・ジャズ」の要素を忍ばせる、そんな「慎重な」アプローチを採用している。そうそう、ジャケもちょっと「ソウル・ジャズっぽく」しているところが可愛い(笑)。
 

Horace-silverthe-jody-grind  
 

どっぷりソウル・ジャズに迎合せず、シルヴァー流の「ハードバップとモードのハイブリッドなファンキー・ジャズ」に、流行の色づけにソウル・ジャズの要素を忍ばせている、そんな感じの内容。奥ゆかしいと言ったらよいのか、なんと言ったら良いのか(笑)。どっぷりソウル・ジャズに転身しないところが、シルヴァーの「矜持」だし、といって、趣味良く、当時の流行だったソウル・ジャズの要素を小粋に添加する。これもまたシルヴァーの「矜持」。

冒頭のタイトル曲「The Jody Grind」は、シルヴァー流ファンキー・ジャズの雰囲気を踏襲したジャズロック。ショウとワシントンの2管フロントが良い感じで飛ばす。2曲目の「Mary Lou」、続く「Mexican Hip Dance」辺りが、シルヴァー流の「ハードバップとモードのハイブリッドなファンキー・ジャズ」に、流行の色づけにソウル・ジャズの要素を忍ばせている、の部分。

俗っぽくなく、ソウルにどっぷり浸かること無く、シルヴァー流のファンキー・ジャズの「矜持」を持って、ソウル・ジャズの要素を趣味良く忍ばせる。これが、実にシルヴァーらしくて良い。ファンキー・ジャズを離れたシルヴァーはシルヴァーでは無い。このアルバムの様に、シルヴァー流ファンキー・ジャズに、奥ゆかしくソウル・ジャズの色づけをして、当時の流行に反応する。これが実に「粋」。
 
 

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2025年7月17日 (木曜日)

ホレス・シルヴァーの傑作の1枚

ブルーノートの4200番台。ハードバップを基本として、聴き手のニーズに合わせた「ジャズ多様化」の時代は去り、1964年2月にビートルズが米国に上陸して以降、ロックやポップスが聴き手の心を掴む反面、その反動で、聴き手の「ジャズ離れ」が始まりだした時代に、4200番台は録音され、リリースされている。

1965年から1969年までのリリースになる。しばらくは、当ブログで記事にしていないアルバムの「落ち穂拾い」である。

Horace Silver『The Cape Verdean Blues』(写真左)。1965年10月1, 22日の録音。ブルーノートの4220番。

ちなみにパーソネルは、Horace Silver (p), Woody Shaw (tp), Joe Henderson (ts), J. J. Johnson (tb, tracks 4–6), Bob Cranshaw (b), Roger Humphries (ds)。10月22日のセッションでは、ジャズ・トロンボーンのレジェンド、J.J.ジョンソンがセッション参加している。

ワールド・ミュージック風のエキゾチックなメロディーをファンキー・ジャズにアレンジするのが得意なホレス・シルヴァー。僕はこのシルヴァーの「エキゾチックなメロディー」が大好きで、ジャズを本格的に聴き始めて頃以来、長年ずっと、お気に入りのピアニストの1人である。

前作『Song for My Father』同様、カーボベルデ生まれのシルヴァーの父、ジョン・タバレス・シルバにインスピレーションを得た、自身のルーツに立ち返った音世界を展開した企画盤的内容。
 

Horace-silverthe-cape-verdean-blues

 
例えば、冒頭のタイトル曲「The Cape Verdean Blues(ヴェルデ岬のブルース)」。シルヴァーの父君の出身地、カーボヴェルデ共和国に伝わる「ポルトガル民謡」をサウンドスケープをベースに、ブラジルのサンバと米国のブルースを掛け合わせたアレンジで整えられた、躍動感溢れる楽曲。異国情緒溢れる秀曲。

次の2曲目「The African Queen」は、アフリカ民謡からヒントを得て作曲された1曲とのこと。この曲では、若かりし頃のウディ・ショウのトランペットが印象的。ファンキーでブリリアントで骨太なブロウで、既にこの時点でショウのオリジナリティは確立されている。ファンキーな独特なモード・フレーズで応戦するジョーヘンも良い音を出している。

LP時代のB面、CDで4曲目から3曲は、ジャズ・トロンボーンのレジェンド、J.J.ジョンソンがセッション参加して、フロントが3管に増強されている。しかし、ビ・バップ時代からのトロンボーンのヴァーチュオーゾ、J.J.ジョンソンが、シルヴァー独特のファンキーでモーダルなフレーズを、いとも容易く演奏するとは思ってもみなかった。最初は誰か、さっぱり判らず、ライナーノーツをみて、J.J.ジョンソンの名前を見つけて驚いた次第。

4曲目の「Nutville」から、3管フロントの威力、重厚なユニゾン&ハーモニーが炸裂。アンサンブルも見事、シルヴァーのピアノが旋律楽器で参入すると、まるで「4管フロント」様に、更に重厚なユニゾン&ハーモニーが響き渡る。

クランショウのベース、ハンフリーズのドラムのリズム&ビートは、シルヴァーの考えるファンキーなモード・ジャズを鼓舞し、引き立てる。ファンキー仕立てのモーダルなフレーズ。そして、そこにワールド・ミュージック風のエキゾチックなメロディーが乗っかって、モード・ジャズの代表的展開の1つを聴かせてくれる。

この『The Cape Verdean Blues』、音楽的な個性と密度という点で、シルヴァーのアルバムの中で屈指の出来だと評価しています。良いアルバムです。
 
 

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2025年4月 3日 (木曜日)

BNらしい ”バードランドの夜”

レココレ誌の執筆陣が選んだ「ベスト100」。ブルーノート創立の1939年以降、ジャズの潮流が変わりつつある1968年までにリリースされたアルバムから、ブルーノートらしい「内容と音と響き」、そんな三拍子揃ったブルーノート盤の「ベスト100」を順に聴き直していく企画。今日はその「第21位」。

Art Blakey『A Night at Birdland vol.1』(写真)。邦題『バードランドの夜』。1954年2月21日、NYのジャズクラブ、バードランドでのライヴ録音。パーソネルは、Clifford Brown (tp), Lou Donaldson (as), Horace Silver (p), Curly Russell (b), Art Blakey (ds)。クリフォード・ブラウンのトランペット、ルー・ドナルドソンのアルト・サックスがフロント2管、シルヴァー=ラッセル=ブレイキーのリズム隊、併せて、クインテット編成。

ここで先に一言。この盤については、どのジャズ盤紹介本でも「ジャズの代表的な演奏トレンドであるハードバップの始まりを記録した盤」としている。いわゆる「ハード・バップ誕生の瞬間」を記録した歴史的名盤と評価されている。が、売り文句としては実にキャッチーな表現だが、この盤が記録したライヴ・パフォーマンスを境目に、ハードバップが一気に展開されていった訳ではない。

録音当時、この盤の様なハードバップな演奏が、NYの様々なライヴ・スポットで、演奏され始めていたのだろう。そんな、ビ・バップからハードバップへの「演奏トレンド」の進化を、ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンはいち早く感じ取り、いち早く記録に留めたい、と思ったのだろう。そして、その企みは「大成功」。

まず、この盤、ライヴ盤というところが素晴らしい。スタジオ録音だと、何度か録り直しをして完成度を高めることができるので、どうしても「作り出した」感がつきまとう。しかし、ライヴ盤は違う。演奏の「一発録り」なので、臨場感が半端無く、やり直しができないので、この記録された音がその場で演奏された音そのもの、というリアリティーと説得力がある。
 

Art-blakeya-night-at-birdland-vol1  

 
しかし、このライヴ音源、どう聴いても、パッと集まってパッと演奏する、いわゆるジャム・セッション的な演奏では無い。演奏の完成度がとても高い。スタジオ録音に匹敵する完成度の高さ。

ブルーノートはスタジオ録音の場合、リハーサルを十分積むことを義務付けていて、しかもそのリハーサルにもギャラを払う、という徹底ぶり。そうやって、演奏の完成度の高さを担保しているのだが、この『バードランドの夜』も、ライヴではあるが、事前にリハーサル的なライヴを積み上げた結果である様に思う。

恐らく、バンドとしても、ブルーノートとしても、満を持してのライヴ録音だっただろう。録音隊のルディ・ヴァン・ゲルダーも、相当、気合を入れてのライヴ録音に感じる。ダイナミックレンジも申し分なく、楽器の音の生々しさも申し分無い。バードランドの会場の臨場感、空間の広がりも感じる絶妙な録音。音の響きは「ブルーノート・オリジナル」。

ビ・バップからハードバップへの「演奏トレンド」の進化を、スタジオ録音ではなくライヴ録音とし、臨場感とリアリティーと説得力を獲得(ブルーノートらしい内容)。そして、リハーサルを積んだ後の完成度の高い演奏を捉え(ブルーノートらしい音)、ルディ・ヴァン・ゲルダー本気のブルーノート・オリジナル」な音で記録する(ブルーノートらしい響き)。

このライヴ盤は、ブルーノートらしい「内容と音と響き」が、最高の形で整っている、モダン・ジャズの名盤の一枚である。そういう意味で、レココレ誌のブルーノート盤「ベスト100」の「21位」というのはいかがなものか。僕は、このライヴ盤は「第1位」でも良いと思っているし、せめて、ベスト10には必ず入る名盤と評価している。
 
 

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2025年3月29日 (土曜日)

ブルーノートの専属ピアニスト

レココレ誌の執筆陣が選んだ「ベスト100」。ブルーノート創立の1939年以降、ジャズの潮流が変わりつつある1968年までにリリースされたアルバムから、ブルーノートらしい「内容と音と響き」、そんな三拍子揃ったブルーノート盤の「ベスト100」を順に聴き直していく企画。今日はその「第18位」。

Horace Silver『Song for My Father』(写真左)。1963年10月31日、1964年10月26日 の2回のセッションの寄せ集め。ちなみにパーソネルは、当然、以下の2つの編成に分かれる。

1963年10月31日の録音(#3, 6)が、Horace Silver (p), Blue Mitchell (tp), Junior Cook (ts), Gene Taylor (b), Roy Brooks (ds)。1964年10月26日(#1. 2. 4. 5)の録音が、Horace Silver (p), Carmell Jones (tp), Joe Henderson (ts), Teddy Smith (b), Roger Humphries (ds)。

ここでは、ブルーノートらしい「内容と音と響き」という切り口で、この『Song for My Father』を聴き直したのだが、このアルバムでは、ホレス・シルヴァーの「新しいファンキー・ジャズ」が存分に楽しめる。

ホレス・シルヴァーは、ブルーノート・レーベルの「ハウス・ピアニスト」。デビュー作『New Faces New Sounds (Introducing the Horace Silver Trio)』から、1980年リリースの『Silver 'n Strings Play the Music of the Spheres』まで、全リーダー作の37枚中26枚、約7割をブルーノートからリリースしている。
 

Songformyfather_1

 
シルヴァーの活動期のほとんどをブルーノートの「ハウス・ピアニスト」として君臨した訳で、ブルーノートのファンキー・ピアノは、シルヴァーのピアノが筆頭。1952年の録音から1978年の録音まで、シルヴァーのファンキー・ピアノの進化と変遷、バリエーションの全てが、ブルーノートのリーダー作を聴くことで把握することが出来る。

特に、1964年のセッションでは、シルヴァーのファンキー・ジャズの成熟を感じることが出来る。ポップでメジャーな雰囲気で開放感のあるファンキー・ジャズで、いわゆる「聴かせる」ファンキー・ジャズである。そして、その「聴かせる」ファンキー・ジャズの筆頭が、冒頭のタイトル曲「Song for My Father」。

一度聴いたら忘れない、とてもキャッチャーでポップで躍動感溢れるテーマが格好良い。この曲は「売れた」。ちなみに、このタイトル曲「Song For My Father」は、シルヴァーが自分の父親に捧げたもの。この盤のジャケ写の「帽子を被った葉巻のおじいさん」が、シルヴァーの父君そのものである。

ブルーノートは、ハウス・ミュージシャンに対して、彼らが望む、彼らがチャレンジするジャズを認めて、それを全面的に支援し、彼らの進化と変遷、バリエーションを実現する、ハウス・ミュージシャン・ファーストなレーベルだった。

そして、ハウス・ミュージシャンは、その恩義に報いる為、ブルーノートの収入の為にヒット曲を供給する。ホレス・シルヴァーをはじめとして、リー・モーガン然り、ジミー・スミス然り、アート・ブレイキー然り。つまりは、ブルーノートはジャズマン・ファーストなレーベル。だからこそ、1500番台から4000番台、4100番台、4200番台と、数々の名盤が好盤が生まれたのだ。
 
 

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2024年9月 6日 (金曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・27

この盤は、僕がジャズ者初心者の頃、よく聴いた。確か、当時、大手レコード屋が、ジャズ者初心者向けにアルバム紹介の冊子を配っていて、それをもらって、片っ端から「購入しては聴く」を繰り返していた。全40枚あったと思う。

そんな中に、このアルバムはあった。ジャケは「秋の公園のベンチで日向ぼっこをして寛ぐ老人の男性」の写真をあしらっていて、ちょっと違和感があったが、思い切って購入したのを覚えている。

Horace Silver『Song for My Father』(写真左)。1963年10月31日、1964年10月26日 の2回のセッションの寄せ集め。ここでは、CDリイシュー時のボートラの扱いは割愛する。ちなみにパーソネルは、当然、以下の2つの編成に分かれる。

1963年10月31日の録音(#3, 6)が、Horace Silver (p), Blue Mitchell (tp), Junior Cook (ts), Gene Taylor (b), Roy Brooks (ds)。1964年10月26日(#1. 2. 4. 5)の録音が、Horace Silver (p), Carmell Jones (tp), Joe Henderson (ts), Teddy Smith (b), Roger Humphries (ds)。

この盤の大ヒット・チューン、冒頭のタイトル曲「Song for My Father」は、1964年10月26日のパーソネルでの演奏。併せて、2曲目「The Natives Are Restless Tonight」、4曲目「Que Pasa」、5曲目「Que Pasa」も同じパーソネルでの演奏。カーメル・ジョーンズのトランペットが効いている。ねじれたモーダルな演奏に走らない、ストレートアヘッドなファンキー・テナーを聴かせるヘンダーソンも聴き逃せない。
 

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一方、3曲目「Calcutta Cutie」と5曲目は「Lonely Woman」は、1963年10月31日の録音で、パーソネルは、お馴染みの、ミッチェルのトランペット、クックのテナーがフロントの、伝説のシルバー・クインテット。手慣れた、聴き慣れた、シルバー流ファンキー・ジャズな音世界が広がる。

どちらのセッションの演奏も、どこか理知的な雰囲気が漂う、シルバー流のファンキー・ジャズなんだが、ファンキー度合いは、1964年のセッションの方が濃い。併せて、1964年のセッションは、ポップでメジャーな雰囲気で開放感がある。同じクインテットの演奏でも、1964年のセッションの演奏では、いわゆる「イメチェン」に成功している。

冒頭の「Song for My Father」が、かなりポップでコマーシャルなファンキー・ジャズなんだが、2曲目以降は、ジャズ者初心者が聴いても判り易い、理知的なシルバー流のファンキー・ジャズが続くので、アルバム全体に統一感もあって、よくまとまったシルバーのリーダー作だと思う。やはり、この盤は、ジャズ者初心者にピッタリのファンキー・ジャズ盤だと言える。

ちなみに、本作のタイトル曲「Song For My Father」はホレス・シルバーが自分の父親に捧げたもの。この盤のジャケ写の「帽子を被った葉巻のおじいさん」が実はホレス・シルヴァーの父君そのものである。

ブルーノート・レーベルって、モダン・ジャズの硬派でならしたレーベルなんだが、こういうジャケ写での「粋な計らい」をする、お茶目なレーベルでもある。
 
 

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2022年3月25日 (金曜日)

ホレスの「日本贔屓 (びいき)」盤

Horace Silver(ホレス・シルヴァー)ほど、ファンキーなピアノを弾き続けたピアニストはいないだろう。ファンキーなピアノというよりは、もはや「ホレス節」というほどの、マイナーでファンキーでダンサフルなピアノを弾きまくる訳で、ホレスのピアノは1曲聴けば「ああ、これはホレス・シルヴァー」のピアノと判る位に個性的なもの。これが「ホレス者(ホレス・シルヴァーのファン)」にとっては堪らないのだ。

Horace Silver『The Tokyo Blues』(写真左)。1962年7月13–14日の録音。ブルーノートの4110番。ちなみにパーソネルは、Horace Silver (p), Blue Mitchell (tp), Junior Cook (ts), Gene Taylor (b), Joe Harris (ds)。ミッチェルのトランペット、クックのテナー・サックスが2管フロントのクインテット編成。ホレス・シルヴァー・クインテットの黄金時代の一枚である。

ホレスは1962年1月、初来日公演を敢行、全国19もの会場で大成功を収め、以降、すっかり「日本贔屓(びいき)」になったらしい。この盤はその初来日公演の半年後の録音なので、その興奮冷めやらぬまま、タイトルも明確に「東京ブルース」。収録曲も「Too Much Sake(日本酒が過ぎる)」「Sayonara Blues(さよならブルース)」「The Tokyo Blues(東京ブルース)」「Cherry Blossom(桜)」「Ah! So(あっそう)」と日本を想起させるタイトルばかり。
 

The-tokyo-blues_horace-silver

 
洒脱なファンキー・ジャズが良い感じに響いている。「The Tokyo Blues」のエキゾティックな響きも良い感じだし、どの曲も大胆な展開をしつつも、要所要所は繊細にキメているところがこの盤の特徴的なところ。ホレス・シルヴァー・クインテットの演奏のレベルが一段上がった様な感じがする。曲のラストに、そこはかとなく「オリエンタルなフレーズ」が出てきたりするが、これがまったく違和感が無いところがホレスの作曲&アレンジの優れたところ。

ホレスの優れた作曲&アレンジによって、フロントのミッチェルのトランペット、クックのテナー・サックスも実に気持ち良く、吹きまくっている。溌剌として明るくて、それでいて、しっかりキメるとことはキメる、テクニック良く、メリハリの効いたブロウが実に良い感じ。ジーン・テイラーのベース、ジョー・ハリスのドラムのリズム隊も、ファンキーなリズム&ビートをキメにキメていて、とても良い感じのファンキー・ジャズ盤に仕上がっている。

1962年1月、初訪日した印象をホレスならではの解釈で、鯔背に粋にファンキーにキメてくれている盤。ジャケット写真も思いっ切り「日本風」に、しかもカラーでキメている。この盤、ホレスの初来日時の「感謝」をそこはかとなく感じるなあ。ちなみに、ジャケット写真の左側の女性は、出光佐三の四女で映像作家の出光真子さんです。NYの日本庭園での撮影とのこと。良いジャケットですね。
 
 

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  ・遠い昔、懐かしの『地底探検』

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  ・四人囃子の『Golden Picnics』

 
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2021年10月29日 (金曜日)

シルヴァー5の代表的名ライヴ盤『Doin' the Thing』

ホレス・シルヴァー(Horace Silver)のファンキーなピアノが好きだ。学生時代にシルヴァーの『Horace Silver and the Jazz Messengers』を大学近くの「秘密の喫茶店」で聴かせて貰って、即、お気に入りのピアニストになった。特に「The Preacher」のファンクネスにはゾッコンである。この曲が好きになって、自分はファンクネス濃厚なジャズがお気に入りなんだ、と認識した。

Horace Silver『Doin' the Thing : The Horace Silver Quintet at The Village Gate』。1961年5月19,20日、NYの「The Village Gate」でのライヴ録音。ブルーノートの4076番。ちなみにパーソネルは、Horace Silver (p), Blue Mitchell (tp), Junior Cook (ts), Gene Taylor (b), Roy Brooks (ds)。ホレス・シルヴァー・クインテットの最盛期のライヴ録音である。

このライヴ音源でのホレス・シルヴァーのファンキー・ピアノは凄い。左手のブロック・コードはどこまでもジャジーでファンキーな響きを醸し出す。右手は適度なテンションを張りながら、切れ味の良い素晴らしい指捌きで、ファンキーなフレーズをバシッと決めていく。緩んだ所は全く無く、アドリブ・フレーズが破綻することは全く無い。確かにこのライブ盤でのシルヴァーのピアノは鬼気迫る様な迫力で耳に迫ってくる。
 

Doin-the-thing

 
フロント2管は、ミッチェルのトランペットとクックのテナー・サックス。これがまた素晴らしいアドリブ・フレーズを吹き上げる。フロント2管のユニゾン&ハーモニーは、どっぷりファンキーで、とことんジャジー。その運指は流麗で淀みが無い。このライブ盤では、このミッチェル=クックの2管フロントのベスト・パフォーマンスを聴くことが出来る。それほどまでに素晴らしいフロント2管のブロウである。

そして、改めて感心するのが、ホレス・シルヴァー率いる、テイラー+ブルックスのリズム・セクション。シルヴァーの醸し出すファンクネスを増幅する様な、躍動感溢れるオフビートでファンキーな、煽る様なリズム&ビートが凄い。意外と指摘されていないのだが、この時代のシルヴァー・クインテットのリズム・セクションのファンキー度合いは相当に高い。このリズム・セクションがあるからこそ、この時代のシルヴァー・クインテットは限りなくファンキーなのだ。

録音も秀逸でライブ感濃厚。シルヴァー・クインテットの演奏の迫力がビンビンに伝わってくる。演奏がウケにウケた観客の熱気が伝わってくる。こういうライブ音源をしっかり残しているのは、さすがブルーノートと言える。ジャケット・デザインも秀逸。シルヴァーのアップ写真のポジショニングも良い感じで、特にタイポグラフィーは芸術的。シルヴァー・クインテットの代表的名盤である。
 
 
 
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2021年10月18日 (月曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・7 『At the Cafe Bohemia』

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズは、1954年から1990年の36年間、アート・ブレイキーの下、活動し続けた、伝説のジャズ・バンドである。リーダーはブレイキーだが、他のメンバーはそれぞれの時代で入れ替わる。しかも、このジャズ・メッセンジャーズに所属して活躍したジャズマンは、おおよそ、一流のジャズマンとして育っていった。

Art Blakey & The Jazz Messengers『At the Cafe Bohemia, Vol. 1&2』(写真)。1955年11月23日、NYのライヴ・スポット「カフェ・ボヘミア」でのライヴ録音。ブルーノートの1507 & 1508番。ちなみにパーソネルは、Art Blakey (ds), Kenny Dorham (tp). Hank Mobley (ts), Horace Silver (p), Doug Watkins (b)。ブレイキーとシルヴァーが共存した時代のザ・ジャズ・メッセンジャーズの傑作ライヴである。

1955年と言えば、ハードバップ初期から中期への移行期。ハードバップについて、その演奏の方法、雰囲気、音楽理論が体験的に整理され、その方法論が確立された時期。この『カフェ・ボヘミア』は、そんな時期にライヴ録音された、奇跡的なハードバップ演奏の記録である。なんせ、このライヴ盤2枚に録音されている内容については「文句の付けようが無い」。
 

At-the-cafe-bohemia

 
演奏の要は「ブレイキーとシルヴァー」。ブレイキーのドラミングは、ハードバップ期の代表的ドラミングの1つ。演奏のリズム&ビートを牽引し、フロント楽器を鼓舞し、フロント楽器の展開をコントロールする。コードがベースのハードバップにおいて、シルヴァーのピアノの演奏スタイルは、ハードバップ期の流行スタイルの1つ。後のファンキー・ピアノの先駆。ワトキンスのベースは、ブレイキーとシルヴァーとの「ビート」の橋渡し役。このバンド演奏の「ビート」の方向性を示し続けている。

フロント楽器に目を転じると、このライヴ盤でのハンク・モブレーは何時になく絶好調。というか、モブレーのサックス奏者としての生涯最高のブロウかもしれない。それほどまでに内容が素晴らしい。ケニー・ドーハムのトランペットも同様。そのパフォーマンスがバラツキがちなドーハムが、優れたテクニックでバリバリ吹きまくっている。このフロント2管のパフォーマンスは、ハードバップ期を代表するものの1つだろう。

このライヴ盤のハードバピッシュ度は相当に高い。ハードバップ演奏の良好なサンプルであり、ショーケースでもある。ハードバップとは何か、に迷ったら、僕はこの盤を聴く。この盤にある演奏の好要素を記憶に留めて、他のハードバップの演奏を聴く。ハードバップ演奏の基準となる演奏がこのライヴ盤に詰まっている。
 
 
 
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2021年8月21日 (土曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・4 『A Night at Birdland』

「僕なりの超名盤研究」の第4回目。この盤については、どのジャズ盤紹介本でも「ジャズの代表的な演奏トレンドであるハードバップの始まりを記録した盤」としている。いわゆる「ハード・バップ誕生の瞬間」を記録した歴史的名盤と評価されている。が、売り文句としては実にキャッチャーな表現だが、この盤が記録したライヴ・パフォーマンスを境目に、ハードバップが一気に展開されていった訳ではない。

Art Blakey『A Night at Birdland Vol.1&2』。1954年2月21日、NYのライブスポット、バードランドでのライヴ録音。邦題『バードランドの夜』。ちなみにパーソネルは、Art Blakey (ds), Clifford Brown (tp), Lou Donaldson (as), Horace Silver (p), Curley Russell (b)。アナウンスは「Pee Wee Marquette」。バードランドの夜は、このピー・ウィー・マーケットの熱気溢れる紹介アナウンスから幕を開ける。臨場感抜群である。

さて、この『バードランドの夜』、この演奏がハードバップの萌芽とされる訳だが、聴いてみてどこがそうなんだか、特に、ジャズを聴き始めた頃、このライヴ盤を聴いても「さっぱり判らん」が正直なところ。

ところで「ハードバップ」とは何か、であるが、Wikipediaを紐解き、要約すると「アメリカ東海岸で、1950年代に始まり1960年代まで続いた演奏スタイル。一般的なジャズサウンドのイメージはこのスタイルと言える。アレンジなどにも工夫を凝らし、メロディアスで聴きやすいと同時に、演奏者の個性や情熱を表現することができ、大衆性と芸術性の共存を可能とした演奏スタイル」とのこと。

これでもまだ「良く判らん」なので、他の演奏スタイルと比較してみる必要がある。ハードバップに至るまでのジャズの演奏形式の変化である。これをやらないと、この『バードランドの夜』を聴いても、何が「ハード・バップ誕生の瞬間」を記録した歴史的名盤なのか、さっぱり判らないままである。
 

A-night-at-birdland

 
ハードバップの前の流行の演奏スタイルは「ビ・バップ」。最初に決まったテーマ部分を演奏した後、コード進行に沿いつつ、自由な即興演奏を順番に行う形式。演奏テクニックとアドリブ・フレーズの優秀性に重きが置かれ、スインギーな側面やメロディーを楽しむ側面はそぎ落とされ、アクロバティックな即興演奏だけが着目される演奏形式となった。音楽としての「聴き手」の嗜好を無視した内容に陥り易く、ジャズの大衆性が阻害され易い演奏形式ともいえる。

で、比較である。まず、ビ・バップの演奏の雰囲気は、Dizzy Gillespie『Groovin' High』(2015年7月28日のブログ参照)などで感じることが出来る。次に、ビ・バップからハードバップの過渡期の雰囲気は、Charlie Parker『The Genius Of Charlie Parker, #3 - Now's The Time』(2021年4月8日のブログ参照)、そして、ハードバップ初期の雰囲気はこの『A Night at Birdland Vol.1&2』で感じることが出来る。

特に面白いのは、ビバップからハードバップの過渡期の雰囲気を記録してパーカー盤。ビバップの祖の一人、パーカーがメインとなっているリーダー作だが、内容的には、ハードバップの特色である「アレンジなどにも工夫を凝らし、メロディアスで聴きやすいと同時に、演奏者の個性や情熱を表現する」部分の兆しがこの過渡期の盤に記録されている。確かにこのパーカー盤はビ・バップでは無い。

そして、今回の『バードランドの夜』。確かに、この盤の演奏は明らかに「アレンジなどにも工夫を凝らし、メロディアスで聴きやすいと同時に、演奏者の個性や情熱を表現する」部分が貫かれている。曲のコードをより細かく分けたり、テンポの速くして演奏をより複雑にしたり、演奏のニュアンス、バリエーション豊かにして、演奏の表現力を豊かにした、いわゆる「聴かせること」そして「アーティスティックなこと」を前面に押し出した演奏は聴き応え十分。

このライヴ盤には、ハードバップの要素がぎっしり詰め込まれている。しかも、このアルバムはスタジオ盤では無い、一発録りのライブ録音。つまり、1954年には、皆が皆では無いにしろ、このハードバップ的な演奏がライヴで、一発録りな雰囲気で行われていたのである。当時のジャズの演奏レベルの高さというものを改めて感じる。
 
 
 
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