真面目にバドカンの2nd盤を語る
今日は日曜日、70年代ロック盤の話題を。ジャズの合間の耳休めに、昔からよく70年代ロックのアルバムや70年代Jポップのアルバムを聴く。もともと、70年代と言えば、中学〜大学の間で若かりし学生時代、リアルタイムに体験した70年代ロックと70年代Jポップである。隅に置いておくには及ばない(笑)。
さて、今日はバッド・カンパニー。先週の日曜日に、当ブログでデビュー盤の『Bad Company』の思い出話を語ったわけだが、今日は彼らのセカンド盤、Bad Company『Straight Shooter』(写真)である。1975年4月のリリース。チャート順位は、英米で3位、日本でも21位を記録し、世界的に大ヒットしたアルバムである。
デビュー盤『Bad Company』については、バンド結成の勢いで一気に作った感じが溢れていて、基本はブルース基調のブリティッシュ・ロックの雰囲気が濃厚。ボール・ロジャースのボーカルが秀逸で判り易く、サイモン・カークのドラミングの乾いた小気味よさが功を奏して、米国でも受けた。
そして、2枚目はバンドとして良く考え、明らかに米国というマーケットを意識して、曲作り、アレンジに工夫を施し、デビュー盤よりもアメリカン・ロックへ志向をシフトした音作りになっている。ブルース基調の曲作りから、シンプルなロックンロール基調の曲作りにシフトし、リズム&ビートも重心を高めに、乾いたキレの良さを前面に押し出した、シンプルで判り易いものに変化している。
米国というマーケットを意識して、良く考え、良く練られたアルバムである。確かにこのアルバムはヒットした。特に米国ではチャート第3位の大ヒットである。彼らの米国マーケットに対する戦略は大成功を収めた訳である。しかし、面白いことに、英国でもチャート3位と意外な大ヒットを記録している。
このアルバムを聴くと、確かに、アルバム全体の音作りは米国マーケットを意識した、アメリカン・ロック志向な音作りになってはいるが、さすがにメンバーは英国中心、アルバムの音作りのそこかしこに、少しマイナーな音の翳り、くすんだやや深いエコー、重心の低いビートというブリティッシュ・ロックの雰囲気がそこはかとなく残っているのだ。
おそらく、このそこかしこに、そこはかとなく残ったブリティッシュ・ロックの雰囲気が良い方に左右して英国でも受けたのだろう。米国ロックとして聴いても、気になるほどのブリティッシュ・ロックの雰囲気では無い。それよりも、西海岸ロックを意識したコーラスやシンプルで判り易いギターソロに耳を奪われるので、指摘するほどの個性には至っていない。
そういう意味で、このセカンド盤『Straight Shooter』までが、ブリティッシュ・ロックのバッド・カンパニー。サード盤以降は、明らかに米国ロックのバッド・カンパニーに宗旨替えしている。実は僕はつい最近まで、バッド・カンパニーのアルバムはファイーストとセカンド盤の2枚しか持っていなかった。
3枚目以降の米国ロックのバッド・カンパニーの面白さに気が付いたのがつい最近。3枚目以降のバッド・カンパニーについては、また後日、どこかで語ってみたいと思っている。
震災から4年2ヶ月。決して忘れない。まだ4年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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