2022年3月 8日 (火曜日)

ジャズ喫茶で流したい・231

今からかれこれ、もう15年も前になるのか。2007年当時、ITunesストアでジャズ盤が販売され、ネット経由で手軽にジャズ盤の音源データがダウンロード出来る様になっていた。それも、CDショップで見ることの無いアルバムがアップされていて、その盤の素姓を調べるのが大変だった。

ジャケットは違うがオリジナルの音源と内容は同じものとか、市場に恒常的に出回っているブート盤とか、見たことの無いジャケットだからといって、今まで聴いたことの無い盤と判断するのには問題が多かった。この盤もジャケットを見ただけでは、どこかブート盤っぽい感じが怪しくて、素姓が明確になるまで、手に取ることが出来なかった盤である。

『What Happens?... - Art Farmer - Phil Woods Together』(写真左)。1968年10月12日、ローマでの録音。リリースは1977年。ちなみにパーソネルは、Art Farmer (tp), Phil Woods (as), Martial Solal (p), Henry Textier (b), Daniel Humair (ds)。アート・ファーマーのトラペット、フィル・ウッズのアルト・サックスがフロント2管のクインテット編成。

アルバムの素姓は判ったので、入手と相成ったが、その主な動機は「安い」。確か500円程度でダウンロード出来たのではないか。輸入盤CDと比べても半額程度の安さだったので、内容が悪くても仕方が無い、と割り切って購入した思い出がある(笑)。しかし、聴いてみたら「あらら」。なかなかにエッジの立った、疾走感溢れる、エネルギッシュなハード・バップで、聴き応え満載。

そもそも、ウッズとファーマーがフロントで共演するのも珍しいし、ベースとドラムは、フィル・ウッズ主宰の「ヨーロピアン・リズムマシーン」在籍。加えて、ピアノがマーシャル・ソラール。ピアノが、ジョルジュ・グルンツだったら「ヨーロピアン・リズムマシーン」with アート・ファーマーだったな(笑)。しかし、このピアノのソラールがむっちゃ良かったりするのだ。
 

What-happens

 
録音はイタリアのローマだったらしいので、この盤は欧州ジャズの範疇で語られるべき好盤であろう。リリース当時、1977年はフュージョン・ジャズの大ブーム真っ只中。この盤の様な上質のハードバップは欧州のマーケットに限られていたように思う。逆にさすがイタリアである。良く、この面子でハードバップな演奏をやらせたなあ、と感心することしきり、である。

冒頭のタイトル曲、ミシェル・ルグラン作曲の「What Happens?」を聴けば、この盤の良さが判る。ウッズのアルトが良く鳴っている。そして、ファーマーのフリューゲルホーンが気合い十分で熱いブロウ。バックのソラールのピアノが率いるリズム・セクションが、素晴らしいバッキングで応酬する。3曲目のドーハム作曲の「Blue Bossa」でも、ウッズのアルトは充実、ファーマーのトランペットは何時になく熱い。

2曲目のストレイホーン作の「Chelsea Bridge」は、ウッズのアルトのワンホーン。5曲目の「The Day After」は、ファーマーのトランペットのワンホーン。どちらも、ワンホーンでも素晴らしいパフォーマンスを披露する。特に、ファーマーのバラード演奏、かなり熱が入っていて聴き応えがある。

この盤の聴きどころは、ウッズのアルトの充実、ファーマーの熱い、気合いの入ったトランペット。そして、ウッズの「充実」とファーマーの「熱さ」を引き出したのが、マーシャル・ソラールのピアノが率いるリズム・セクション。特に、ダニエル・ユメールのドラミングが、ウッズとファーマーを熱く効果的に鼓舞している。

「幻の名盤」とは言い過ぎですが、なかなかにエッジの立った、疾走感溢れる、エネルギッシュなハード・バップが楽しめる「ウラ名盤」だと思います。久し振りに聴きましたが、しばらく「息の長いヘビロテ盤」になりそうです。
 
 

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2021年3月30日 (火曜日)

ドラムが省かれた変則トリオ

最近、トミー・フラナガン(Tommy Flanagan)のリーダー作を聴き直したくなった。燻し銀な職人ピアニスト、洒脱なバップ・ピアニストのトミー・フラナガン、愛称「トミフラ」。リーダーとして前に出れば、アグレッシヴなバップ・ピアニスト、伴奏に回れば、小粋な職人芸的ピアニスト。どちらも「トミフラ」。プロフェッショナルの成せる技である。

Phil Woods, Tommy Flanagan & Red Mitchell『Three for All』(写真)。1981年、NYでの録音。enjaレーベルの3081番。改めてパーソネルは、Phil Woods (as), Tommy Flanagan (p), Red Mitchell (b)。リズム・セクションにドラムが省かれた変則トリオ編成。この変則トリオ編成は珍しい。

リズム&ビートはどうするんじゃい、と思わず突っ込んでしまう変則トリオ編成である。が、聴いて判るが、トミフラのピアノ、ミッチェルのベース、このピアノとベースが「リズム楽器」の役割も担っているのだ。ピアノの左手の「ブロックコード」、そして、アコベの「ウォーキング・ベース」。この2つがドラムの代わりに、リズム&ビートを供給する。
 

Three-for-all-1

 
と、簡単に言うが、これが意外と難しい。良く聴いていると、ピアノとベースが呼吸を合わせるが如く、それぞれ交互にリズム&ビートを供給したり、時にはユニゾンの様にピアノとベースが同時にリズム&ビートを供給したり。この盤、このピアノとベースの「リズム&ビート」の供給の技を存分に楽しむことが出来る。素晴らしい職人芸である。

そんな小粋なリズム&ビートをバックに、フィル・ウッズのアルト・サックスが気持ち良く吹き進んで行く。ウッズ独特のメリハリの効いた、ダイナミックでブリリアントでシャープなアルト・サックスには、ドラムはちょっと「うるさい」かもしれない。ウッズのアルト・サックスを愛でるのに、ドラムレスの変則トリオ編成は最適なのかも。

サックスのワンホーンの編成の場合、ピアノを省いて、ベースとドラムの変則トリオ編成でやる、というのはたまにあるが、ドラムを省くケースはごく僅か。この盤を聴いて思うのは、トミフラのピアノだからこそ、ということ。燻し銀な職人ピアニストだからこそ、このドラムレスの変則トリオ編成は成立している様に感じる。小粋な好盤です。enjaレーベル、なかなかやりますなぁ。
 
 
 

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2019年6月25日 (火曜日)

若き二人の白熱のハードバップ

若き二人の白熱のハードバップ

「この盤、聴いたこと無いなあ」と適当に選盤して、CDトレイに盤を置いて、スタートボタンを押す。流れてくるのは、典型的なハードバップ。出だしの曲のリズム&ビートを聴くだけで判る。出てくるアルト・サックスは ...、あれ誰だ。ということで、リーダーを確認する。確か、そうそう「フィル・ウッズ」であった。
 
そして、トランペットが出てくる。ブリリアントでよく鳴るトランペットだ。しかもテクニックは上々。流れる様なアドリブ展開。そして、アドリブ展開にどこか理知的な雰囲気を感じる。良く考えられたアドリブ展開。いや〜知的なトランペッターやなあ。と感心する。そして「誰だ?これ」。

Phil Woods『The Young Bloods』(写真左)。1956年11月2日の録音。ちなみにパーソネルは、Donald Byrd (tp), Phil Woods (as), Al Haig (p), Teddy Kotick (b), Charlie Persip (ds)。ハードバップ時代のフィル・ウッズの意外と多くないリーダー作。バックのリズム・セクションも、アル・ヘイグのピアノをメインに、個性派ベースのコティック、堅実ドラムのパーシップ。若いのに実に渋いリズム・セクションである。
 
 
The-young-bloods-woods_byrd  
 
 
さて、この盤で目立ちに目立っているトランペッターは「ドナルド・バード」でした。リーダーのフィル・ウッズのアルト・サックスはさすがの吹きっぷりですが、この盤でのバードのトランペットは部分部分では、リーダーのウッズのアルト・サックスを凌駕する勢い。いやはや、とにかくよく鳴るトランペットです。
 
よく鳴るトランペットなんですが、決して耳触りにはならない。アドリブ展開が意外に冷静で理知的なんですよね。バードは感情にまかせて勢いでアドリブ・フレーズを吹くタイプでは無い。また、バードのトランペットは強烈な個性が無いので、アドリブ展開でのフレーズの個性で勝負するタイプ。音の本質はブリリアント、アドリブ展開のフレーズは理知的。これがドナルド・バードのトランペットである。
 
パーカー直系のウッズのアルト・サックスも熱くて流麗。ねじり上げる様な後の個性はまだ余り感じられないが、テクニック上々、フレーズは熱くてクールで流麗。録音当時、ウッズは25歳、トランペットのバードは24歳、最年長のピアノのヘイグが34歳。この盤全体に若い溌剌とした「白熱のハードバップ」。プレスティッジ・レーベルらしい、良く判らないジャケットにひかずに、一度は耳を傾けて欲しい。そんな好盤である。 
 
 
 
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2019年4月18日 (木曜日)

こんなアルバムあったんや・112

フィル・ウッズのアルト・サックスは爽快である。切れ味の良い、ストレートな吹きっぷり。唄うが如く、伸びやかに吹き回すアドリブ・フレーズ。ファンクネスはそこそこに抑えられ、オフビートの躍動感とジャジーな雰囲気を前面に押し出した音色。フィル・ウッズも個性派プレイヤーの一人である。
 
そんなフィル・ウッズも2015年9月に鬼籍に入ってしまった。既に3年が経過している。それでもまだ未発表集やリイシュー盤が出てくるのだから、ウッズってやっぱり人気のアルト・サックス奏者やったんやなあ、と改めて感心する。そんなリイシュー盤の一枚が、Phil Woods『I Remember』(写真左)。1978年3月の録音。
 
僕はこの盤を知らなかった。ジャズ雑誌の新盤紹介を読んで初めて知った。で、早速入手して聴いてみた。冒頭は、キャノンボール・アダレイ作の「Julian」。ビッグバンドをバックにウッズが吹きまくる。エレピが印象的なゴスペル調のファンキーな演奏だ。うむむ、格好良いでは無いか。ビッグバンドのバックがちょっと甘さを感じさせるが、ウッズのアルトがグッと引き締める。
 
 
I-remember-phil-woods  
 
 
以降、収録曲を眺めてみると、ウッズが敬愛する8人のミュージシャンを追悼したものであることが判る。しかも、これらの曲をオリジナルとは全く別の、ウッズ・オリジナルのアレンジを施してカヴァーしているのだ。このアレンジがどれも良く出来ている。バックにオーケストラ付きの演奏もあるが、決して陳腐になっていない。ぎりジャズとして成立しているアレンジが見事。
 
どの演奏でも、やはりウッズのアルト・サックスの音色が印象的だ。どこで吹いてもしっかりと爽やかに目立っている。思わず、ビリー・ジョエルの「素顔のままで(Just the Way You Are)」での、あの伝説のソロ・パフォーマンスを想起する、ウッズ独特の唄うが如く伸びやかな、切れ味の良い、ストレートな吹きっぷり。聴き応え十分である。
 
ウッズのアルト・サックスをとことん愛でることが出来る、加えて、ウッズのアレンジの才を確認出来る好盤です。盤全体の雰囲気は、アコースティックがメインの演奏ではあるが、ソフト&メロウ、そしてソウルを追求したフュージョン・ジャズっぽい雰囲気が僕は大変気に入りました。早速、今月のヘビロテ盤の仲間入りをしています。
 
 
 
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2018年7月10日 (火曜日)

僕の中では「夏の純ジャズ」

夏は暑いので、純ジャズは聴かない、なんて書いたが、実は、ある種類の純ジャズは聴くのだ。熱いシリアスなファンクネス満載の純ジャズは駄目だ。いわゆるオフビート強烈なビ・バップやハード・バップは暑さが増幅されるので、全くといっていいほど、触手が伸びない。しかし、ファンクネスが少なめの、軽快な純ジャズ、若しくは、切れ味の良い純ジャズはOK。

Michel Legrand『Le Jazz Grand』(写真)。フランスの作曲家、ピアニスト、映画監督、俳優であるミシェル・ルグランの純ジャズ盤である。1978年3月の録音。米国や日本では、ソフト&メロウなフュージョン・ジャズ全盛期。そんな最中に、こんなに切れ味の良い、誠実な純ジャズ盤が、フランス人のピアニストによって、しかもニューヨークで録音されていたなんて、その背景に気がついた時はちょっとビックリした。

冒頭の組曲「Southern Routes」は渾身のジャズ・オーケストラの傑作である。1曲目の「North」では、Jon Faddisのトランペットが、2曲目の「West」では、Phil Woodsのアルトが、3曲目の「East」では、Gerry Mulliganのバリサクが、4曲目の「South」では、全員総出のパフォーマンスがフィーチャーされている。中身は、実に切れ味の良い、ファンクネス希薄な、端正ではあるが、どこかラフさが漂う「フレンチ・ジャズ」の個性満載の純ジャズ。
 

Le_jazz_grand  

 
このアルバム、LP時代のA面の4曲はビックバンド仕様、B面の4曲はスモールバンド仕様。しかし、アンサンブルやユニゾン&ハーモニーに焦点を当てるのでは無く、吹奏楽器がメインのソロ楽器、トランペットとサックスをフューチャーした演奏が主体の「編曲」に焦点を当てたアルバムである。これがとてもユニーク。基本的には演奏全体が理路整然としている。聴いていて苛つくことは無く、スッキリとした味わいは「夏向け」。

そして、アドリブ部でのソロ楽器のパフォーマンスについて、非常に切れ味が良い。切れ味に焦点を絞っているといっても良いほど。いわゆる「攻めのプロデュース」である。このそれぞれの楽器の切れ味が、この盤ではとっても良い。この切れ味の良さは「爽快感」を想起し、増幅してくれる。この高い爽快感はやはり「夏向け」である。

リーダーがフランス人だからなのか、アルバム全体のトーンは欧州的で、そこはかとなくクラシックの香りがする。そこにどこかラフな部分が見え隠れするインプロビゼーションが、聴く耳に過度な緊張を強いられずに良い感じだ。収録されたどの曲も旋律が粋。特に5曲目の「La Pasionaria」が実に小粋で格好良い。フランス人ジャズメン、ルグランの面目躍如。小粋な純ジャズ。なぜか、僕の中では「夏の純ジャズ」。
 
 
 

東日本大震災から7年4ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

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2016年2月15日 (月曜日)

こんなアルバムあったんや・56

ジャズ盤には、どう聴いてもリーダーが目立たなくて、サイドメンが目立ちに目立つ盤がある。それは特にプレスティッジ・レーベル系に多くて、リーダーの名前で辿り着いたら、リーダーはいまいち、サイドメンがいける、という盤が多々有ります。

プレスティッジの場合、ぱぱっとジャズメンを集めて、リハもほとんど無く、一発勝負で録音する。いわゆるジャム・セッションなスタイルの録音が多かったから、リーダーを決める場合、一番年長だからとか、前回は俺やったから今回はお前とか、結構、ええかげんなリーダーの決め方をしていたらしい。

そういう理由で「どう聴いてもリーダーが目立たなくて、サイドメンが目立ちに目立つ盤」が存在するという訳です。例えば、このアルバムなんか、その典型的な例ではないでしょうか。George Wallington『The New York Scene』(写真左)。

1957年3月の録音。ちなみにパーソネルは、Donald Byrd (tp), Phil Woods (as), George Wallington (p), Teddy Kotick (b), Nick Stabulas (ds)。 アルトのフィル・ウッズとトランペットのドナルド・バードの双頭フロントというのが珍しい。

このアルバムを聴き通せば絶対に思う。あれ、リーダーって、ピアノのジョージ・ウォーリントンやなかったっけ。それほど、ジョージ・ウォーリントンのピアノは印象に残らない。もともと、ジョージ・ウォーリントンのピアノは強烈な個性が希薄なバップ・ピアノなので、あまり印象に残らないのだが、特にこのアルバムではその傾向が強い。
 

The_new_york_scene

 
では、このアルバムは何が印象に残るのか。それはまず、フィル・ウッズのアルト。ウッズのアルトが溌剌としていて素敵だ。活き活きとバイタルに吹きまくるウッズは良い。そして、そんな鋭角で切れ味良く、ブラスを鳴り響かせるウッズのアルトに触発されてか、このアルバムでのドナルド・バードのトランペットは良い。

とにかく、バードのトランペットが良く鳴っている。これだけ鳴っているバードのトランペットは珍しいのではないかしら。しかも、テクニックも優秀。指がもつれることもなく、速いパッセージでもしっかりとした運指。このアルバムでは、ドナルド・バードのトランペットも聴きものです。

ということで、このジョージ・ウォーリントンのリーダー作は、サイドメンのフィル・ウッズのアルトとドナルド・バードのトランペットを聴くべきアルバムだと言えます。つまり、プレスティッジ・レーベルに良くある「どう聴いてもリーダーが目立たなくて、サイドメンが目立ちに目立つ盤」の一枚です。

そういう意味で、このアルバムは「知る人ぞ知る盤」ではあります。知っている人は知っている。でも、マイナーな存在のアルバムではあります。ジョージ・ウォーリントンのピアノから入るとガッカリする盤で、アルトのフィル・ウッズとトランペットのドナルド・バードの双頭フロントという珍しさから入ると「思わぬ掘り出し物」として愛聴盤となる、不思議な内容のアルバムです。

 
 

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2016年1月 5日 (火曜日)

ジャズ喫茶で流したい・74

硬質でメタリック、絞り上げるような、ちょっと耳をつんざくような個性的なブロウ。ビリビリと煌めく様に響き渡るブラスの輝き。とにかく音が大きい。とにかく音が響く。とにかく音が突き抜ける。フィル・ウッズのアルトは、そのフレーズの展開は男性的である。
 
昨日は、そんなフィル・ウッズ(Phil Woods)のアルバム『Musique du bois』をご紹介した。この盤に詰まっているのは、まったくして「硬派でストイック、甘さも微塵も無い、切れ味の良いインプロビゼーション」。思いっきり男気のあるウッズのアルトである。ウッズのアルトはそんな印象が中心である。
 
では、甘くて優しいウッズのアルトはあるのか。それがあるんですなあ、これが。そんな甘い優しいアルトのウッズを楽しめる盤がこれ。Phil Woods『Warm Woods』(写真)。1957年9〜11月の録音。ちなみにパーソネルは、Phil Woods (as), Bob Corwin (p), Sonny Dallas (b), Nick Stabulas (ds)。
 
このアルバムでは、タイトルの通り「温かいウッズのアルト」が聴ける。この盤では、豪快な男気あるフルトーンなアルトを聴かせるのでは無く、抑制の効いた、味のある気品すら漂うアルトを聴かせてくれる。うむむ、ウッズの懐の深さを感じる。
 

Warm_woods

  
硬質でメタリック、絞り上げるような個性的なブロウは見え隠れするが、全編に渡って(選曲のせいもあるが)、温かい聴き応えのある演奏を聴くことが出来る。ウッズの歌心に対する深い理解力を感じ取ることが出来て、うむむ、やはりウッズの懐の深さを感じる。
 
冒頭の「In Your Own Sweet Way」のウッズのアルトを一聴して「これは、むむっ」と感じる。まず、この美しい旋律を持つスタンダート曲の主題部を唄うように奏でるウッズのアルトを聴いて「いや〜これは良いなあ」と感じ入る。そして、アドリブ部に入って、その暖かでキャッチャーな展開に思わず惚れ惚れする。
 
2曲目以降、全編に渡って、同様な、暖かで美しい、それでいて、しっかりと芯のある適度に力強いアルトが、スタンダード曲を中心に唄う様に、アドリブ・ラインを紡ぎ上げていく。切れ味の良いアルトは、それぞれの曲で感じることは出来るが、その切れ味は決して鋭角では無い。マイルドな切れ味のアルトがこの盤では心地が良いのだ。
 
オリジナルのジャケット(写真左)を見れば、これまたイメージ通りのジャケットに思わずニンマリする。でも、欧州仕様のジャケット(写真右)はちょっと酷いなあ(笑)。そういう意味で、この盤はジャケットからその内容まで、タイトル通り「ウォームなウッズ」のアルトを楽しめる好盤なのである。
 
 
 
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2016年1月 4日 (月曜日)

聴き初めのアルトの「続き」

昨日、Lee Konitz『Motion』で聴き始め。コニッツのアルトを聴いて、次に思い浮かべるのが「フィル・ウッズ」。まるで連想ゲームのようなんだが、僕の頭の中ではそうなる(笑)。

硬派でスカっとする純ジャズ。硬派でストイック。甘さも微塵も無い、切れ味の良いインプロビゼーションの嵐。とくれば、それに似合ったフィル・ウッズのアルバムがこれだろう。Phil Woods『Musique du bois』(写真)。

1974年1月の録音。ちなみにパーソネルは、Phil Woods (cl, as), Jaki Byard (p), Richard Davis (b), Alan Dawson (ds)。ピアノがジャキ・バイアード、ベースがリチャード・デイビス、ドラムがアラン・ドーソン。いや〜良いリズム・セクションですね。ウッズが喜々として吹きまくる気持ちが判ります。

冒頭の「Samba du Bois」を聴けば、その硬派ぶりが良く判る。リチャード・デイビスの「ブブブンブン」としなやかに唸るようなベースから始まり、なんだなんだ、と思っていたら、そこにフィル・ウッズのアルトがスッと乗りかかってくる。重なるシンバル、そして、ピアノ。自然な流れの様に淀みなく流れていく。

まったくして「硬派でストイック、甘さも微塵も無い、切れ味の良いインプロビゼーション」とはこのことである。「あ〜、ほんま、ジャズ聴いてるわ」と心から思える瞬間。ジャズ者ベテランであれば、皆、そう感じるでしょう、ね。ほんと、このアルバムって、そんな思いを強く持たしてくれる、ジャズ者ベテラン御用達の好盤です。
 

Musique_du_bois

 
2曲目の「Willow Weep for Me」が、これまた面白い。どこかで聴いた前奏。これって「All Blues」のベースラインやん、て思うんですが、そこに乗っかってくる旋律が「あれれ、柳よ泣いておくれ」。いや〜、これもいかにもジャズらしいなあ。何でもありのジャズ。「洒落てるだろ」と得意げなウッズの顔が目に浮かぶ。

3曲目は「Nefertiti」ですよ。あのマイルスの名演で有名なウェイン・ショーターの名曲ですが、これがまた良い。切れ味の良いウッズのアルトが「Nefertiti」のフレーズを、エモーショナルに紡いでいく。マイルスのそれは「クール」、ウッズのそれは「ホット」。バックのリズム・セクションが個性あるバッキングを繰り広げる。マイルス・バンドには無い「ホット」なビート。

6曲目の「Airegin」も良い。もともとウッズのアルトは切れ味良く、グッと締まったアルトなんだが、この「エアジン」のアルトのアドリブ・ラインもグッと締まっていて、聴いていて気持ちが良い。70年代のウッズのベスト・プレイに近いのではないか。

この盤が録音されたのが1974年。ジャズの世界では、フリーじゃ、クロスオーバーじゃ、フュージョンじゃ、と大騒ぎの時代。そんな時代に、こんな硬派でスカっとする純ジャズ。硬派でストイック。甘さも微塵も無い、切れ味の良いインプロビゼーションの嵐。どっこい純ジャズは生きている。そんな想いが嬉しい、爽やかな好盤です。

 
 

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2014年5月19日 (月曜日)

somethin'elseレーベルのウッズ

「somethin'else」は日本制作の、BlueNoteの姉妹レーベル。レーベル名はBlueNoteのベストセラー・アルバム、Cannonball Adderley『Somethin' Else』からの借用。1988年、日本にて設立。昨年は25周年。売れ線のアルバム中心にリイシューされたのも記憶に新しい。

ハードバップからモード、新主流派から新伝承派と、メインストリーム・ジャズが中心の制作パターン。プロデュースの方針は基本的に「日本人好み」がメイン。選曲からアレンジから、どこをとっても日本人の仕業である(笑)。

しばらくの間、廃盤状態が続いたアルバムが多く、我々、ジャズ愛好家、いわゆる「ジャズ者」からすると「困ったなあ」な状態。しかし、昨年25周年の節目の年を迎え、人気の高いアルバムを中心にリイシューされた。思わず、手当たり次第、10枚ほど「大人買い」してしまった(笑)。

そんなsomethin'elseレーベルの音を、しっかりと感じることが出来るアルバムの中の一枚が、Phil Woods『Cool Woods』(写真左)。1999年1月の録音。ちなみにパーソネルは、Phil Woods (as), Junko Onishi (p), Ron Carter (b), Bill Goodwin (ds)。

まず、パーソネルをみれば、この人選は「日本人好み」でしょう。ベテランのアルト、フィル・ウッズがリーダー。このウッズのチョ イスからして「渋い」。玄人好みのリーダーの人選。そこに、日本人ジャズ者が盲目的に愛するベーシスト、ロン・カーター。そして、これまた渋い人選、堅実かつ確実なドラマ−、ビル・グッドウィン。そして、日本人好みの極めつけは、若手女性ピアニスト、大西順子の選択。
 

1. Lullaby Of The Leaves
2. All The Things You Are
3. 'Round Midnight
4. You Don't Know What Love Is
5. Embraceable You
6. Samba Dubois
7. What Are You Doing The Rest Of Your Life
 

Cool_woods1

 
加えて、上の収録曲のリストを見て欲しい。アルバムの収録曲の選曲が実に「日本人好み」。ジャズ・スタンダードのオンパレード。超有名なスタンダード曲から、玄人好みの渋くて粋なスタンダード曲まで、いやいや、こんなにスタンダード曲ばかり選曲しなくても良いのになあ(笑)。

さて、このアルバムの内容は、と言えば、徹頭徹尾、非常に良く練られたハードバップな演奏。しっかりリハーサルも積んでいるみたいだし、アドリブ・フレーズも「こんな雰囲気で」と事前に合意されているみたく、淀みなく破綻無く流れる様なフレーズがてんこ盛り。ちょっと作られた感があって、オーバー・プロデュースか、とも思ってしまうほど、端正な出来である。

そんな端正なハードバップな演奏の中で、フィル・ウッズのアルトが素晴らしい出来。エモーショナルに、ブラスを鳴り響かせる様に吹き上げるウッズのアルトは、アルバム全編に渡って「絶品」である。スタンダード曲は、それぞれ歌ものなんだが、この歌ものを吹かせると、ウッズはその実力を遺憾なく発揮する。このアルバムは、ウッズのみを愛でる盤。ウッズだけが突出して出来が良い。

このアルバムの「売り」の大西順子のピアノは宣伝文句ほどに耳を惹くものは無く、大人しい。曲毎に様々なスタイルのピアノを展開するが、器用なところだけが目立ってしまい、ちょっと損をしている。ロン・カーターのベースも控えめ。やはり、ロンのベースは、モーダルな展開にこそ、その実力が出るみたいで、純粋ハードバップな演奏は意外とスタンダードで突出してものは無い。

ビル・グッドウィンのドラミングについては「聴きもの」です。堅実で洒脱なドラミングは粋で渋い。しっかりとウッズのインプロビゼーションをサポートし、鼓舞する。このアルバムでのウッズの好調さは、このグッドウィンのドラミングに負うところが大きいと思います。新しい響きもみえかくれして、現代のハードバップなドラミングを聴かせてくれます。

とにかくウッズのアルトが美しくかつ逞しい。大スタンダード大会なアルバムですが、凡庸なハードバップ盤に陥らないのは、ひとえにウッズのアルトのお陰でしょう。ちょっと日本人臭さが気にはなりますが、このアルバムは、アルトのウッズを愛でるに相応しい好盤だと思います。

 
 

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2014年3月28日 (金曜日)

春の季節の中で映えるウッズ

寒かった冬も去って、ようやく春らしい日が続くようになって、なぜか、アルト・サックスはフィル・ウッズに凝っている。

フィル・ウッズ(Phil Woods)は、1931年11月生まれ。伝説のチャーリー・パーカー直系のアルト・サックス奏者である。若い頃の経歴は華々しいものがあって、マンハッタン音楽学校やジュリアード音楽院で学んでいる。

そして、チャーリー・パーカーを心から敬愛し、なんとチャーリー・パーカー亡き後、未亡人であったチャンと結婚、パーカーの遺児二人の継父なった位で、これまた念が入っている。音的には、パーカーを判り易く、綺麗に整頓した様なアルトのフレーズが特徴。

アルトがよく鳴り、キューィと吹き上げつつ絞り上げるような金属的な音が個性的。テクニックが半端なく優れており、この耳につんざくような金属的な音を振りまきつつ、高テクニックで速いフレーズを吹きまくるので、若い時分は、ちょっと五月蠅いくらいのアドリブだった。本人はあまり意識していないようだが、ウッズのテクニックは凄まじいものがある。

ということで、フィル・ウッズのアルトを愛でるには、ウッズがちょっと歳をとった頃、歳をとってちょっと枯れた位の時期のアルトの方が聴く耳に優しい。ということで、僕はこのアルバムがずっとお気に入りでよく聴く。

そのアルバムとは、Phil Woods featuring Johnny Griffin『The Rev And I』(写真左)である。1998年11月、あのジャズ・レーベルの老舗、ブルーノートからの由緒あるリリースである。フィル・ウッズ初のブルーノート盤。アルバム・ジャケットを見ても、なんとなくブルーノートらしいのが嬉しい。

1998年1月の録音になる。ちなみにパーソネルは、Phil Woods (as, el-p), Johnny Griffin (ts), Cedar Walton (p), Peter Washington (b), Ben Riley (drums), Bill Goodwin (per)。パーソネルを見渡しただけで、このアルバムは、なかなかの内容であることが想像出来る。
 

Phil_the_rev_and_i

 
特に、ピアノのシダー・ウォルトンとドラムのベン・ライリー、そして、ベースのピーター・ワシントンのリズム・セクションは期待感満々である。そして、フロントを張るのは、ウッズのアルトとグリフィンのテナー。う〜ん、これは渋い。これはもう聴く前から堪らない(笑)。

1998年1月と言えば、ウッズは66歳。さすがに歳をとってちょっと枯れた味わいが出てくる時期である。しかし、ウッズの場合はちょっと違う。やっと出力80%、高テクニックで吹き過ぎでちょっと五月蠅いとされたウッズのアルトが、やっと、その「吹き過ぎ」が緩和され、高テクニックで雄弁なアルトという塩梅になった。とにかく五月蠅くは無くなった(笑)。

さすがにこのパーソネルである。アルバム全編に渡って快調な演奏が続く。ウッズとグリフィンのユニゾン&ハーモニーにはグッとくる。ウォルトンのピアノは端正で流麗、ワシントンのベースは堅調。ライリーのドラムは実にハードバップ風で、グッドウィンのパーカッションは粋。

選曲も渋くて、スタンダード曲も知る人ぞ知る的な曲が多く、それだけでもなかなかに楽しめる。ウッズの自作曲も好調。単なるハードバップ・ジャズの同窓会的な演奏で終わること無く、1998年の時代ならではの、コンテンポラリーなハードバップな一面を聴かせてくれるところが、前進するミュージシャン、フィル・ウッズとして頼もしい限りである。

溌剌としたウッズのアルトは、春の季節の中で更に映える。雄弁なアルトは実にポジティブ。年齢を積み重ね、ちょっと余裕をかました、出力80%な、少し緩やかなウッズのアルトは凄く格好良い。僕の隠れ愛聴盤。

 
 

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