2016年5月28日 (土曜日)

突然のリリース『SANTANA Ⅳ』

いやはや、この時代になって、こんなに魅力的なラテンロックのアルバムが出てくるなんて思わなかった。サンタナ初期メンバーが実に45年振りに再結集して制作したオリジナル・スタジオ盤がリリースされたのだ。

そのタイトルもズバリ『SANTANA Ⅳ(サンタナⅣ)』(写真)。アルバム・ジャケットもサンタナ初期の時代を彷彿させるデザイン。このアルバム・ジャケットだけでも、僕達、70年代ロックのマニアは「買い」である。

さて、その初期メンバーとは、グレッグ・ローリー(キーボード/ヴォーカル:後にジャーニーに加入)、マイケル・カラベロ(パーカッション)、マイケル・シュリーヴ(ドラムス)、そして71年の『サンタナⅢ』で当時弱冠17歳という若さで抜擢されたギタリストの二ール・ショーン(現ジャーニー)、そして、親分であるカルロス・サンタナ(ギター)。

とにかく、二ール・ショーンがサンタナを口説きに口説いたらしい。確かに、サンタナ初期の音はサンタナとしても、とうの昔に置いてきた音なんだろうし、今、何もその音世界にチャレンジすることもないんだろうしね〜。

サンタナのコメントは以下の通り。「魔法にかかったようだった。無理せずとも、途方もないヴァイブが起こったんだ。あとは歌とジャム・セッション部分のバランスを考えただけだね。聞いた人が即座にサンタナだとわかるようにね。この音楽は僕らの中から出てきた叫びだ。郷愁ではなく、情熱のね。僕らはとてもレアなことを成し遂げたと感じているよ」。

サンタナ初期のメンバーが再結集したからと言って、かっての『SANTANA Ⅲ』のラテンでパーカッシブな音世界を再現するというのは当たらない。あれはあれ、これはこれ、である。ただ、サンタナのコメントにある「聞いた人が即座にサンタナだとわかるようにね」の部分、この部分をこの『SANTANA Ⅳ』を聴いていて強く実感する。
 

Santana_4

 
この『SANTANA Ⅳ』の音世界は、今の時代における「サンタナ」の音を創造していると感じる。サンタナ初期のメンバーだって、皆、同様に歳をとった。尖って挑戦的な感覚は明らかに丸くなった。鋭角で攻撃的なフレーズは、この『SANTANA Ⅳ』では影を潜める。逆に円熟味が増し、余裕のあるフレーズ&展開が見事。

1970年代初頭、若者の心の叫びだったロックが、急速に大衆に受け入れられる中で、コマーシャルでポップな側面が協調され、1970年代半ばには「商業ロック」というレッテルが貼られ、1970年代後半にはAOR化し、硬派なロックファンから「もはやこれはロックでは無い」と切り捨てられた、そんなロックの変遷そのものが、この『SANTANA Ⅳ』に反映されているように感じる。

僕はこの『SANTANA Ⅳ』を聴いて、AOR化したサンタナ、と感じた。決して悪い意味では無い。1970年代の『SANTANA Ⅲ』のアフリカンなロック、荒々しい躍動的なリズム&ビート、そして、超絶ギター・テクニック、そんな「尖って挑戦的」「鋭角で攻撃的な」音世界が、21世紀のこの時代に、ほどよく趣味良くAOR化された、と感じている。

これはサンタナでは無い、とバッサリ切り捨てられたり、時代が違うので聴き手も進化しないと、としながら、この『SANTANA Ⅳ』の音世界を好意的に受け入れたり、ネットを見れば「賛否両論」。いつの時代もロック者の方々の論評って熱いですね。まあ音楽というものは個人的嗜好が思い切り反映されますので、この賛否両論についてはこれはこれで良いかと。

ちなみに僕は好盤と感じて、週末の「70年代ロック」盤の特集聴きの場面で、結構、ヘビロテになってます。

 
 

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2015年9月23日 (水曜日)

1970年代サンタナの総括盤

1970年代後半、大学に入って音楽鑑賞のメインがジャズに移った後も、ロックの中で「サンタナ」は聴き続けていた。サンタナと言えばラテン・ロックの雄なんだが、そのインストとナンバーなどは、フュージョン・ジャズを想起させる優れたものが多くて、AOR全盛のロックの中でも特別にクールな存在だった。

そんなサンタナの「1970年代のサンタナ・ミュージック」を総括する様なアルバムが1981年にリリースされている。そのアルバムとは、Santana『Zebop!』(写真左)。それまでのサンタナのラテンロック、ジャズ・フュージョンな音楽性を踏襲しつつ、ポップ・ロックな雰囲気を織り交ぜた好盤である。

「The Sensitive Kind」「Winning」などの従来のラテン・ロックっぽいナンバーもあれば、「Searchin」「Over and Over」などのアメリカン・ロックっぽい曲もあれば、「I Love You Much too Much(哀愁の旅路)」「Tales of Kilimanjaro」といった、サンタナの十八番である「泣きもの」のギター・インストのナンバーもあって、それまでのサンタナの音楽志向のショーケースの様な内容になっている。
 

Zebop

 
1970年代のサンタナを聴き込んだ「サンタナ者」の方々は、どうも1980年代以降のサンタナを敬遠する傾向にあるが、この『Zebop!』は外しちゃ駄目なのでは、と思います。それまでのサンタナの様々な音楽志向が楽しめ、もちろん、カルロス・サンタナ自身のギターも充実、アルバム全体のアレンジやコンセプトも良好で、サンタナの代表作の一枚として、この『Zebop!』は外せない存在でしょう。

しかし、このアルバムには一つだけ難点がある。このジャケット・デザインはなんなのか。恐らく、このアルバム・ジャケットのイメージで、このアルバムは結構、損をしているのでは無いか、と思われる。なんだか、全面的にCGを使った初のロックアルバムのジャケットらしいが、このデザインは酷い。その時代の流行が時代の流れに耐えられない「最たる例」だろう。

サンタナのアルバム紹介の中では、あまり出てこないアルバムなんですが、サンタナの音楽志向が気に入った「サンタナ者」の方々であれば、必ず楽しめる内容です。このチープなデザインのジャケットに引くこと無く、一聴することをお勧めします。フュージョン・ファンの方々にも良い感じな盤なのでは、と思います。

 
 

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2014年10月 4日 (土曜日)

穏やかで真摯なジャズロック 『The Swing of Delight』

サンタナバンドでは無くてソロ名義で1980年の作品。リリース当時は、ジャズ界の有名ミュージシャンの参加がとても大きな話題を呼んだアルバムで、ジャズ者3年生の僕は、ワクワクしながらこのアルバムをリアルタイムで手にした思い出がある。

そのアルバムとは、Santana『The Swing of Delight』(写真左)。まず、パーソネルを。Carlos Santana (g), Herbie Hancock (key), Ron Carter, David Margen (b), Wayne Shorter, Russell Tubbs (ts,ss), Tony Williams, Graham Lear, Harvey Mason, Sr.(ds), Armando Peraza, Francisco Aguabella, Raul Rekow, Orestes Vilato (per)。

1976年の結成以降、大反響を巻き起こしたV.S.O.P.クインテットから、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスが参加。この3人は1960年代のマイルス黄金のクインテットのメンバーでもあり、とにかく、この当時のジャズ界の中堅人気ミュージシャンとラテン・ロックの雄、サンタナとの共演が大きな話題となった。

もともと、サンタナはジャズ志向な面があって、恐らく、このハービー、ロン、トニーの3人とは共演したかったと思われる。しっかりとリハーサルを積んでレコーディングに臨んだらしく、破綻の無い、なかなかしっかりとした真摯な内容に感心する。実に丁寧に作られた感があって、繰り返し聴いても、その良質な内容は劣化することは無い。

逆に、派手派手しいところや、やや破綻っぽくスリリングな側面は無いので、この大物ミュージシャン同士のセッションに、ハプニング的なものを期待している向きには不満の残る内容ではある。それだけ、丁寧に真摯に作り込まれている。
 

The_swing_of_delight

 
音の雰囲気としては、サンタナが主導権を握った「ジャジーなロック」と、ロック・ミュージシャンとジャズ・ミュージシャンが同じ土俵に立った「フュージョン・ジャズ」との2つの音の雰囲気でまとめられている。もちろん、どちらも優れた内容の演奏ばかりで、参加したミュージシャンのテクニックと力量がかなりのものだったことに改めて感心する。

特に、サンタナが主導権を握った「ジャジーなロック」は聴き応えがある。雰囲気的には、ジェフ・ベックの『ブロウ・バイ・ブロウ』や『ワイヤード』といった、ロック・ギターのインスト中心の、ジャジーでフュージョンな雰囲気が色濃いロックなアルバムを十分に認識し踏襲した内容で、サンタナ版の「ブロウ・バイ・ブロウ」みたいな響きが面白い。

それでも、さすがはサンタナで、サンタナのエレギの個性が十分に前面に押し出ていて、バックのジャズ・ミュージシャンの個性に押されること無く、逆に従える感じのセッションは、非常に安定感があり、良い意味で穏やかなジャズ・ロックに仕上がっている。

ロック・ミュージシャンとジャズ・ミュージシャンが同じ土俵に立った「フュージョン・ジャズ」な演奏も十分に聴き応えがある。仰々しい展開や荒々しい音のぶつかり合いは無いが、1980年当時のフュージョン・ジャズとしての最先端の音を聴くことが出来る。

これが上質のフュージョン・ジャズな演奏であり、ジャズとロックの融合の好ましい形のひとつだと僕は思う。このアルバムに詰まっている「穏やかで真摯なジャズロック」は、他の同様なセッションではなかなか聴くことが出来ないのは事実。

1980年のリリース当時から、あまり評価の芳しく無いアルバムですが、僕はそうは思いません。この当時のジャズ界の中堅人気ミュージシャンとラテン・ロックの雄、サンタナとの共演セッションに、何を期待するのかによって、このアルバムに対する評価は大きく分かれると思います。
 
 
 
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2014年9月 7日 (日曜日)

サンタナ単独名義のインスト盤

カルロス・サンタナの1970年代の音源を聴き直している。グループとしての「サンタナ」名義のアルバムは目出度く聴き直し完了。変わって、カルロス・サンタナ個人名義のアルバムを聴き直している。

Carlos Santana『Oneness - Silver Dreams Golden Reality』(写真)。1979年リリースのスピリチュアルでプログレッシブな、スケールの大きい壮大なロック絵巻。サンタナは個人名義で「スピリチュアルなフュージョン・ロック」なアルバムを幾枚かリリースしているが、このアルバムはそんな中の一枚。カルロス・サンタナ単独名義は「初」だったかな。

ジャケットの石仏の写真(これは圧巻ですね)とアルバム冒頭の「The Chosen Hour」の出だしの「チーン」という鐘の音だけで、これはカルロス・サンタナお得意の「スピリチュアルな音世界」が広がるんだな、と身構える。どんなスピリチュアルな音世界になるのか、ハードでアブストラクトな音はちょっと嫌やなあ、とか思いつつ恐る恐る聴き進める。

2曲目の「Arise Awake」以降、目眩くプログレッシブなスケールの大きい壮大なフュージョン・ロックが展開される。しかも、サンタナのエレギ弾きまくり。サンタナのギター・フレーズを構成する音楽的要素、ブルース、ラテン、ジャズ、ポップ、クロスオーバーなどの全てが織り交ぜられたギター・インストは圧巻です。
 

Oneness

 
平均3〜4分の比較的短い曲が15曲続く構成で、音の印象や展開が適度に変化するので、ギター・インスト中心の演奏ですが、アルバム全体を聴き通す中で、決して飽きが来ません。特に1曲目の「Chosen Hour」から6曲目の「Victory」までは、大阪でのライブテイクが収録されていて、エモーショナルかつプログレッシブな展開と疾走感が素晴らしい。

70年代ロックの世界では、ギター・インストと言えば、ジェフ・ベックの名前とアルバムが必ず出てきますが、どうして、このカルロス・サンタナのギター・インスト盤は、ジェフ・ベックのギター・インスト盤と比肩するレベルの高いものです。僕は、この『ワンネス』というギター・インスト盤が日本であまり評価されていないのが意外です。

スピリチュアルで宗教色が濃いところがネックなんでしょうか。まあ、リリース当時は「ロックに宗教色を持ち込むなんて」とか「ロックにスピリチュアルな表現はいらない」とか、結構、辛辣に揶揄されたので、その影響が大きかったのでしょうね。心ない評論って、今から振り返れば、結構な「営業妨害」ですね(笑)。

でも、この『ワンネス』は、宗教色、スピリチュアルな側面もあっさりしていて、十分にギター・インスト盤として、純粋に楽しめるものです。カルロス・サンタナの目眩くギター・インストの世界を堪能して下さい。

 
 

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2014年7月21日 (月曜日)

1970年代サンタナの総決算

1970年代のサンタナのアルバムの聴き直しも最後の一枚となった。最後の一枚とは、SANTANA『Marathon』(写真左)である。1979年9月のリリースになる。

1979年と言えば、米国ロック界にはAORの嵐が吹き荒れており、ソフト&メロウなソフト・ロックが中心となり、70年代の商業ロックを牽引したハード・ロックやプログレ、西海岸ロック等は、ほとんどその影が薄くなっていた。

サンタナも例外では無い。元々はハードで官能的なラテン・ロックをバンバン展開し、途中からスピリチュアルなジャズ・ロックに転身、再び、ラテン・ロックに立ち戻っても、インストを中心としたハードで官能的な演奏内容が個性だった。

しかし、この1979年リリースの『Marathon』に至っては、全体の雰囲気は「マイルドなポップ・ロック」に仕上がっている。まあ、それも仕方の無いことかなあ、とも思う。当時、世の中は「AOR」一色。ハードで官能的なラテン・ロックなどはマーケット・ニーズにそぐわない。サンタナ・バンドとして、考え抜いた挙げ句の「マイルドなポップ・ロック」なのである。

ラテン・ロックの雰囲気は、それぞれの演奏の中に織り込まれてはいるが、「ラテン・ロック」と大手を振って言えるほど、コッテコテのラテン・ロックのフレーズは聴かれることは無い。ソフト・ロックなアレンジのバリエーションとして、ラテン・ロックなアレンジを施している、という感じのもの。
 

Santana_marathon

 
アルバム全体の完成度は高い。サンタナを始めとするバンドの演奏レベルも高く充実している。昔のハードで官能的なラテン・ロックなサンタナを聴くことは出来ないが、AOR時代のサンタナとして、ソフト&メロウなソフト・ロックなアルバムとして、この『Marathon』は及第点なアルバムではある。

しかし、やはり従来のハードで官能的なラテン・ロックやスピリチュアルなジャズ・ロックをガンガンにやっていたサンタナのイメージからすると、この『Marathon』というアルバムの音世界については「なんだかなあ」という感じがするのは否めない。特に、ファースト・アルバムの頃からの生粋の「サンタナ者」としては、この『Marathon』の内容はちょっと不満だった。

サンタナのエレギも良いし、内容的にもラブ・ソングあり、ストレートなアメリカン・ロックっぽい雰囲気の曲ありで、内容的にもプロデュースの行き届いた、なかなかの内容のアルバムなんですけどね(笑)。

しかし、客観的に見れば、この『Marathon』というアルバムは、1970年代サンタナの総決算的なポジションにある。次に来る1980年代のスタート・ポジションとしての位置づけでもある『Marathon』というアルバムは、サンタナの歴史の中では決して無視することは出来ないアルバムである。

 
 

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2014年4月30日 (水曜日)

トレンドに乗ったサンタナ

1977年、ライヴ音源とスタジオ録音の新曲が混在した、変則的な内容の二枚組LP『Moonflower』をリリースして、何となく一区切りした感のあったSANTANA(サンタナ)。雰囲気の良いサンタナのAORなフュージョン・ロックであった。

さて、翌年1978年の10月にサンタナは『Inner Secrets』(写真左)、邦題『太陽の秘宝』をリリースする。浪人時代、一年に渡る苦闘の末、なんとか大学に入った年のリリースなので、このアルバムの存在は良く覚えている。

しかし、この地味なジャケットと、大学に入ってまで、もはやロックでもないやろう、という思いの中、なかなか手にすることは無かった。というか、金持ちの友人をかどわかして買わせた。そして借りた(笑)。

久し振りに今の耳で聴くと、このサンタナのアルバムは,完璧なAORフュージョンである。ロック的な要素は希薄。ロックのリズム&ビートは影を潜め、演奏内容は完璧にAORフュージョンである。

そう言えば、1978年と言えば、フュージョン・ジャズ、AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)の流行のピーク。他の例に漏れず、インスト&ラテン・ロックの雄、サンタナもそのトレンドにガッチリと乗った、というところか。微笑ましいというか、商魂逞しいというか、まあ、現金なものである。 

ロック的な荒削りなところ、力業を繰り出す体育会系のノリは影を潜めたが、代わりに、ポップでお洒落なフレーズ、聴き心地の良いギター・ギターインストを全面に押し出した、AORフュージョンな雰囲気が満載である。とにかく聴き心地が良い。優しさ柔らかさに流れることなく、ちょっとハードなサンタナのギター・インストが聴く耳に印象的に響く。
 

Inner_secrets

 
モータウン・サウンドを支えていた売れっ子プロデューサー、デニス・ランバート&ブライアン・ポッターのプロデュースなんだが、R&B的な響きはほとんど無い。ちょっとだけラテン・チックなパーカッションが活躍するところがあるが、基本的に、そのリズム&ビートは、フュージョン・ジャズのリズム&ビートを踏襲している。

ハード・ロック的な展開の楽曲もあるが、アレンジが洗練されていて、ハードなサンタナのギター・インストも滑らかにハードロックしていて、如何にも「程良くアレンジされたハード・ロック調のAOR」って感じがビンビンに漂っていて胡散臭い(笑)。いやいや、でも演奏内容はなかなかのものなんですよ。でも、これは元来のハード・ロックな演奏ではありません。演奏の底に漂うスピリットが違います。

当時のサンタナのインタビュー発言に「メンバーが経済的に潤いたいって言ったから僕もちょっと考えた」という発言がありました。発売当時、1978年の頃は、思わず、およよ、と思いましたねえ。そんな売れ筋に走るなんて、これはもうロックじゃない、なんて青臭い思いを持ちましたねえ。ふふっ、あの頃は若かった。

このアルバムでは、サンタナはエレギを弾きまくっていて、AORなフュージョンとしてのエレギのインストとしては秀逸です。商業ロックに走ったサンタナとしてこのアルバムを聴くのでは無く、純粋にAORなフュージョンとして、このアルバムに、このサンタナのフュージョンなギター・インストに耳を傾けることをお勧めします。

サンタナはギタリストとして、AORなフュージョンを演奏することも出来るということですね。このアルバムでのサンタナのエレギは、サンタナの本質とはちょっと違うところにあるとは思うんですが、これはこれで、なかなか内容も良く、避けて通るには勿体無い内容のアルバムです。とにかく、サンタナのギターは上手い。

しかし、この当時のCBSソニーの邦題『太陽の秘宝』って何とかならないですかねえ。何をイメージして、何を感じて良いのか、全く良く判らない邦題でした。この邦題を見て、これはまたサンタナはスピリチュアルな音世界に走ったか、と思いながら、このアルバムに針を落とした時、スピーカーから出てきたAORフュージョンな音に思わず仰け反りました。全く罪作りな邦題ですよね(笑)。 

 
 

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2014年3月12日 (水曜日)

サンタナ=ロック+フュージョン

SANTANA(サンタナ)の『MoonFlower』(写真左)。1977年のリリースになる。ライヴ音源とスタジオ録音の新曲が混在した、変則的な内容の二枚組LPだった。1977年は僕は浪人時代。当然、LPの新譜を購入するなって御法度。次の年、1年遅れての入手と相成った。

この『MoonFlower』というアルバム、手にした頃から数えて早36年。サンタナのアルバムの中で、結構、お気に入りの部類のアルバムである。『Festival』発表直後と思われるライブ音源とスタジオ録音からなる二枚組LP。ライブ音源8曲と新録スタジオ曲8曲をミックスしている。このミックス度合いがなかなか良い。

そして、まずはライブ音源である。ハードではあるが、演奏全体の印象は「大人のロック」。インプロビゼーションの展開を聴いていると、ロックと言うよりは「ジャズロック」若しくは「フュージョン」である。音はハードであるが、演奏自体は余裕のある展開。ガツガツしていない。メリハリが効いて、やり過ぎぬよう適度に抑制されている。

例えば、有名な「Black Magic Woman〜Gypsy Queen」。ハードだが喧しくない。元々はラテン調の「俗っぽい」曲なんだが、このライブ演奏は俗っぽく無い。リズム&ビートがタイトでオフビートな分、ジャズロック的な雰囲気が濃厚。良い演奏だ。

例えば、これまた有名なインスト曲「哀愁のヨーロッパ」。このライブ演奏も基本はハード。しかし、バラードチックで余裕のある展開が実に魅力的に響く。アレンジがフュージョン・ジャズ。ジャズロックというよりは、これはもうフュージョン・ジャズである。
 

Santana_moonflower

 
ラストのライブ音源「セイヴァー〜祭典」は圧巻。中間部のパーカッションのソロを含めた約13分間のライブ音源は、徹頭徹尾、ハイ・テンション維持したまま、バンド全体で一体となって駆け抜ける様な、疾走感溢れる名演。サンタナらしい、サンタナならではの名演である。

さて、新録スタジオ曲はと言えば、これはもうソフト&メロウなフュージョン・ジャズの楽曲である。それまでのサンタナとはちょっと異質な、ソフトなタッチの洒落た楽曲である。大人になった「野生のサンタナ」である(笑)。でも悪く無い。しかし、デビュー盤からのサンタナ・ファンからすると戸惑うだろうなあ。

サンタナのAORなフュージョンである。趣味が良いというか、雰囲気が良いというか、僕はなかなか気に入っている。そんなスタジオ録音の楽曲の中で「シーズ・ノット・ゼア」はゾンビーズのカヴァー。シングル・カットされて全米27位に達した。良い雰囲気の演奏だ。

日本での当時の評判はイマイチだったと記憶するが、米国では10位、英国では7位を記録した。英米ではヒットしたLP2枚組である。日本人写真家、白川義員氏の幻想的且つ神々しい雲海の写真を効果的に配したジャケットも秀逸。

この『MoonFlower』というアルバム、手にした頃から数えて早36年。サンタナのアルバムの中で、結構、お気に入りの部類のアルバムである。

 
 

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2014年3月 5日 (水曜日)

サンタナのAORフュージョン化

前作の『Amigos』で、SANTANA(サンタナ)はラテン・ロックに立ち戻り、ファンキーではあるがジャズとは対極にある、ソウル・ミュージック、R&B、サルサな要素をごった煮にして、思いっきりポップなロックをいきなり展開した。

この『Amigos』のキーワードは、ラテン・ロックのリズム&ビートをベースにした「ごった煮」音楽。この「とっ散らかった」雰囲気は『Amigos』の個性だった。ポップでラテンでダンサフルでファンキーな音世界が展開されていた。1976年の米国ビルボードで10位とセールス的にも回復した。ホッと一息のサンタナであった。

そして、その次のアルバムが『Festival』(写真左)。1977年初頭のリリース。前作でラテン・ロックに立ち戻ったサンタナは、そのラテンなリズム&ビートをベースに、ポップでポジティブな演奏が繰り広げられる。とにかく明るい躍動感のある演奏が多い。タイトルの『Festival』も成る程、言い得て妙である。

演奏の雰囲気は、当時流行のAORフュージョン。ムーディーでスムースな面もしっかりあって、アルバム全体の雰囲気としては、もはや、ラテン・ロックの範疇の音では無い。基本はAORフュージョンである。かといって、ジャズあがりのフュージョンでは無い。あくまでも、ロックあがりのフュージョンである。

聴いていて楽しい。聴いていて、耳当たりが良い。躍動感と明るさを全面に押し出したラテン・ロックの精神と、流行のAORフュージョンの柔らかと滑らかさ。今の耳で聴くと、ありそうで無い、なかなか個性的なサウンドである。
 

Santana_festival

 
ロックとして聴くと、尖ったところが丸くなっていて、ちょっと物足りなさを感じるかもしれない。でも、ロック畑からのフュージョン・ジャズとして聴くと、ぴったりと感覚がフィットします。

そう、この『Festival』の音世界は、フュージョン・ジャズだ。確かに、ラテン・ロックなフレーバーな楽曲は、ちょっとチック・コリアを想起したりする。ボーカル入りのムーディーな楽曲は、ハービー・ハンコックのファンキー・フュージョンを想起したりする。さすがジャズに精通しているサンタナだけはある。

このアルバムで、サンタナはロックから、フュージョン・ジャズへとその音世界を広げた。そして、ラテンなフレーバーは、ワールド・ミュージックを取り込んだフュージョン・ジャズとして、再び光り輝くのだ。

前作『Amigos』に続いて、この『Festival』で、サンタナは人気回復を目指した。が、なかなかセールス的には芳しく無かった。米国ビルボードで27位。ロックでは無い、フュージョンなサンタナには、ちょっと辛いセールスだった。確かに、ラテンなサンタナには戻ったのだが、どうも上手くない。

ジャズ者の我々には、なかなかの内容に響くアルバムなんですが、AORフュージョンの柔らかと滑らかさが、ロック者の方々には物足りなく感じるんでしょうね。聴き方を変えれば、ジャズでもなければ、ロックでも無い、とも言える。このサンタナのAORフュージョン化は中途半端だったのかもしれない。

 
 

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2014年2月13日 (木曜日)

突然、ラテン・ロックに立ち戻る

今の耳で聴けば、『不死蝶』というアルバム全体に、クロスオーバー・ジャズ、フュージョン・ジャズという雰囲気が漂っている。サンタナってロック・バンドだから、ロックからアプローチとして解釈するなら、クロスオーバー・ロック、フュージョン・ロックな雰囲気が濃厚である。

そんな、エレクトリック・クロスオーバー・ロック(ジャズ)の傑作であった『不死蝶』。しかし、セールス的にはイマイチで、米国・英国共にチャートのトップ10に入らなかった。僕は好きでしたけどね、このアルバム。しかし、やはり、セールス的に振るわないのは問題だったんだろうなあ。

サンタナの次のアルバムは、あっと驚く、熱いラテン・ロックに立ち戻り、当時の流行だったソフト&メロウなフュージョン・ミュージックを踏襲し、ファンクネス漂うR&B的なダンサフルな雰囲気を漂わせ、ラテンでグルービーでポップ、ソウルフルでファンキーな、とにかくごった煮なロック・アルバムであった。1976年の春のことである。そのアルバムとは、SANTANA『Amigos(アミーゴ)』(写真)。

スピリチュアルなインスト・ロックや、エレクトリック・クロスオーバー・ロックなど、ジャズへの傾倒、ジャズとの融合を一旦横に置いて、サンタナはラテン・ロックに立ち戻り、ファンキーではあるがジャズとは対極にある、ソウル・ミュージック、R&B、サルサな要素をごった煮にして、思いっきりポップなロックをいきなり展開した。

ジャケットがそんな「ごった煮」な雰囲気を如実に表現している。このジャケット・デザインは横尾忠則の作で、このジャケットの雰囲気そのままに、ポップでラテンでダンサフルでファンキーな音世界が展開されている。
 

Santana_amigos

 
とにかく、冒頭の「Dance Sister Dance(Baila Mi Hemana)」に仰け反る(笑)。思いっきりポップな、良い意味でとことん俗っぽいラテン・ロック。しかし、これはこれで「悪く無い」。これはこれで「楽しい」。思わず、あのラテンでポップで良い意味でとことん俗っぽいサンタナが帰ってきた、とニンマリしつつ、遂には思わず高笑いしてしまう。

このアルバムには、ラテンでポップで良い意味でとことん俗っぽいサンタナがギッシリと詰まっている。これはこれで、サンタナというバンドの個性の一面なんだよな。確かに、ラテン・ロックをやらせてサンタナの右にでる者はいない。それだけ、サンタナのラテン・ロックは思いっきり「ラテン」している(笑)。

そして、このアルバムのラス前、あの、これまた良い意味で思いっきりベタなフュージョン・インストの「 Europa (Earth's Cry, Heaven's Smile) 」、邦題にした方が馴染みがあるであろう「哀愁のヨーロッパ」が入っている。しかし、なんてベタな邦題だろう(笑)。

このインスト・ナンバー「哀愁のヨーロッパ」は日本でもヒットした。有線を通じて、場末の喫茶店でもこのインスト・ナンバーが流れていたし、街の商店街でも流れていたなあ。スーパー・マーケットでも流れていたし、パチンコ屋でも流れていた(笑)。ほんと、哀愁を帯びたマイナー調なバラード・インストに日本人は弱いよなあ。

サンタナとしては、これはこれで「あり」の『アミーゴ』である。1976年、米国ビルボードで10位とセールス的にも回復した。ホッと一息のサンタナであった。

 
 

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2014年2月 5日 (水曜日)

サンタナのジャズへの傾倒度合い

サンタナ(SANTANA)をリアルタイムで体験するようになったアルバムは、この1974年リリースの『Borboletta(不死蝶)』(写真左)になる。青緑にキラキラ渋く光るジャケットは、駅前のレコード屋で、一時、高校の帰りに毎日眺めていた。

当時は何がなんやら良く判らない、途中、長々と展開される、スピリチュアルでエモーショナルなサックスの嘶きは、ちょっと取っ付き難かった。それでも、サンタナのギターは格好良かった。特に、インスト・ナンバーの凄さといったら無かったなあ。

しかし、ボーカル・ナンバーは「違和感」を感じた。後のフュージョン・ジャズの「ソフト&メロウ」な演奏を先取りした様な演奏は、インスト・ナンバーの硬派でスピリチュアルな展開とは、全く相反していて、どうにもこうにも、しっくりこなかった。

そう、この『不死蝶』というアルバムは、インスト・ナンバーの硬派でスピリチュアルな展開と、ボーカル・ナンバーの「ソフト&メロウ」な演奏が拮抗した、なんとも、硬派なのか軟派なのか、判別に苦労するアルバムなのである。

とにかくボーカル・ナンバーが「ソフト&メロウ」で、今の耳で聴けば、なかなか良く出来た、内容のある演奏なんだが、当時は、この「ソフト&メロウ」なボーカル・ナンバーは「退廃的」に感じた(笑)。この俗世間に迎合した様な「ソフト&メロウ」なボーカル・ナンバーはなんなんだ、と頭を抱えた高校時代。懐かしい(笑)。

逆に、インスト・ナンバーの硬派でスピリチュアルな展開は素晴らしいの一言。今の耳で聴くと、エモーショナルなサックスの響きは当時のフリー・ジャズのマナーを取り入れたものだし、パーカッションの導入は明らかにジャジー。この『不死蝶』というアルバムのインスト・ナンバーには、ジャジーでクロスオーバー・ジャズな雰囲気が満載である。

「Aspirations」のスピリチュアルでフリーなサックスのインプロビゼーションが格好良い。「Here And Now」から「Flor De Canela」のクロスオーバー・ジャズな展開は一級品。「Promise Of A Fisherman」のプログレッシブ・ロックな響きは堪らない。
 

Borboletta

 
よくよく聴けば、ボーカル・ナンバーでのパーカッションの響きは、もはやこれは「ロック」のパーカッションでは無い。これは「ジャズ」のパーカッションだ。後のワールド・ミュージック系のフュージョン・ジャズのパーカッションを先取りした様なリズムの洪水は心が揺さぶられる。

今の耳で聴けば、この『不死蝶』というアルバム全体に、クロスオーバー・ジャズ、フュージョン・ジャズという雰囲気が漂っている。サンタナってロック・バンドだから、ロックからアプローチとして解釈するなら、クロスオーバー・ロック、フュージョン・ロックな雰囲気が濃厚である。

それもそのはず、このアルバムには、リターン・トゥ・フォーエヴァーのスタンリー・クラークや、同バンドの元メンバーであるアイアート・モレイラ、フローラ・プリムがゲスト参加しているのだ。当時のサンタナのクロスオーバー・ジャズ、フュージョン・ジャズへの傾倒が思いっきり感じられる。

ロックが得意とした「トータル・コンセプト・アルバム」という観点から聴くと、インスト・ナンバーの硬派でスピリチュアルな展開と、ボーカル・ナンバーの「ソフト&メロウ」な演奏が拮抗していて、一貫性が損なわれてはいるが、このインスト・ナンバーとボーカル・ナンバーの拮抗が実にクロスオーバー・ジャズっぽい。

このアルバムは、エレクトリック・クロスオーバー・ロック(ジャズ)の傑作である。しかし、セールス的にはイマイチで、米国・英国共にチャートのトップ10に入らなかった(米国20位、英国18位)。

そうだろうな〜。このアルバムって、やっぱジャズでっせ(笑)。でも、僕は好きやなあ、このアルバム。

 
 

大震災から2年10ヶ月。決して忘れない。まだ2年10ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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