シナトラのクリスマス名盤です
今日、昼ごはんを買いに近くのコンビニに寄ったのだが、店内で流れているBGMは「クリスマス・ソング」。そうか、もう12月。クリスマス・シーズンなんだ、と認識を新たにする。そして、このコンビニの店内に流れる「クリスマス・ソング」のBGMはジャジー。イージーリスニング・ジャズ志向のクリスマス・ソングで、さあ、今年もクリスマス・ジャズ盤を聴く季節が来た、とワクワクする。
Frank Sinatra『A Jolly Christmas from Frank Sinatra』(写真左)。1957年7月の録音。ちなみにパーソネルは、Frank Sinatra (lead vo), The Ralph Brewster Singers (back vo), Gordon Jenkins (arr, cond)。「20世紀を代表する偉大な歌声」という意味で、「ザ・ヴォイス」というニックネームで称賛される、アメリカのエンターテインメント界の伝説の至宝、フランク・シナトラの最初のクリスマス・アルバムである。
男性ジャズ・ボーカルとして、僕はフランク・シナトラが大のお気に入り。小学生高学年の頃から、シナトラの歌声に親しんできた訳だが、ほんと、シナトラの声が良い、シナトラの声が大好きなのだ。そんな魅惑的な男性ボーカルが、親しみのあるフレーズを湛えたクリスマス・ソングを唄いまくるのだ。悪い訳がない。諸手を挙げて、このクリスマス・ソング盤は名盤だ。
収録曲は、王道とも言うべき「クリスマス・スタンダード曲」が選ばれている。どの曲も馴染みのある曲ばかりだが、その「クリスマス・スタンダード曲」の持つ流麗な旋律を、シナトラの魅惑的なダンディズム溢れるボーカルで、しっとりと唄い上げていく。そう、全曲「しっとり」と唄い上げていく。あのアップ・テンポの「ジングル・ベル」ですら「しっとり」と唄い上げる。この「しっとり」感が、クリスマスの厳かな雰囲気を想起させてくれる。
バックのラルフ・ブリュースター・シンガーズとゴードン・ジェンキンス指揮のオーケストラも良い感じ。クリスマス・ソングは、バックのオケのアレンジやサウンド、コーラスのアレンジや出来、それぞれが平凡だと、俗っぽいイージーリスニングな、ちょっと陳腐な演奏に陥ってしまうのだが、この盤ではそれについて、全く心配が無い。コーラス、オケ共々、アレンジ優秀、パフォーマンス優秀、シナトラの「しっとり」歌唱をガッチリサポートし引き立てる。
とても優れた内容の「クリスマス・ジャズ」盤。シナトラの歌唱も優秀。バックのコーラス&オケも優秀。シナトラの、シナトラによる、シナトラらしい、クリスマス・ソングの歌唱。敬虔で品格あるクリスマス・アルバム。クリスマス・ジャズ盤の名盤の一枚です。
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