2025年12月25日 (木曜日)

クリスマス・ジャズの定盤・7

クリスマスである。今年もあと一週間。甘々なラウンジ・ジャズ志向のクリスマス・ソング集は「ノー・サンキュー」なのだが、しっかり探せばあるもので、今回、過去に聴いてはいるが、当ブログに記事として上がっていない、フュージョン・ジャズ系のクリスマス・ソング集も、なかなかの内容のものが出てきたのだから、楽しいことこの上ない。

Grover Washington Jr.『Breath Of Heaven - A Holiday Collection』(写真左)。1997年の作品。ちなみにパーソネルは、Grover Washington Jr. (sax), Hiram Bullock (g), Billy Childs (p, key), Joe Locke (key, chimes, vib, marimba), Donald Robinson (p, key,), Adam Holzman (syn), Will Lee, Gerald Veasley (b), Steven Wolf,Victor Lewis (ds), Pablo Batista, Bashiri Johnson (perc), Dawn Andrews (cello, vo), Lisa Fischer (vo)。

グローヴァー・ワシントンJr.の逝去する2年前のクリスマス・ソング集。ジャケットの印象通り、端正で誠実なキッチリとまとまったクリスマス・ソング盤の好盤の一枚。パーソネルを見渡せば、フュージョン・ジャズ畑で活躍する名うてのミュージシャンばかりで、出てくる音は、明快に極上のクロスオーバー&フュージョンの音世界。浮ついたところの無い、誠実で真摯で温かい、極上のクリスマス・ソング集に仕上がっている。
 

Grover-washington-jrbreath-of-heaven-a-h

 
もともと、フュージョン・ジャズにおけるサックスの第一人者、グローヴァー・ワシントンJr.のクリスマス・ソング集である。フュージョン界の「ミスター・ソフト&メロウ」と僕は呼んでいる、フュージョンなサックスを吹かせたら屈指のグローヴァー・ワシントンJr.が奏でるクリスマス・ソングの数々。悪かろうはずが無い。ソフト&メロウ、そしてジェントリーで力強いサックスは聴き応え十分。数々の有名なクリスマス・ソングの美しい旋律が映えに映える。

適度にファンキーで適度にソウルフル。角にならないソウルな雰囲気が実に上品。アレンジが優れていて、グローヴァー・ワシントンJr.のサックスが映えに映え、クリスマス・ソングの旋律の美しさが映えに映える。アルバム全体の熱気は「クール」。このしっかり抑制された中で、ミュージシャンそれぞれ、モテるテクニックの粋を尽くして、有名クリスマス・ソングに相対している。決して退屈しない。派手さは無いが、じっくり聴き込むに値する、クリスマス・ソング集の中でも優秀な部類の秀作アルバム。

派手さがないので、地味&退屈とする向きもあるが、とんでもない。派手さはないが、クリスマスもの特有の敬虔な雰囲気と静謐な落ち着いた雰囲気がこの盤の個性。賑やかでリズミカルで派手な内容のクリスマス・ソング集は他に沢山ある。それより、こういう落ち着いた雰囲気の、ゆったりとリラックスして聴き込めるフュージョン志向のクリスマス・ソング集はそうそうあるものではない。一聴に値するクリスマス・ソング集の秀作である。
 
 

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2025年12月24日 (水曜日)

クリスマス・ジャズの定盤・6

クリスマス・イヴである。今年は珍しく雨のイヴである。もともと12月24日は「晴れの特異日」の一つで、確かに、クリスマス・イヴに雨が降った記憶が無い。なので、南関東地方では、滅多に「雨は夜更け過ぎに、雪に変わるだろう」とはいかない日なのだが(笑)。今年は雨、しかも、雨は明日の朝には霧の朝になるらしい。

Larry Carlton『Christmas at My House』(写真左)。1989年の作品。ハリウッドの「Room 335」スタジオでの録音。ちなみにパーソネルは以下の通り。クロスオーバー&フュージョン・ジャズ畑の名うてのミュージシャンが大集合である。

Larry Carlton (g, b tracks: 6), Clare Fischer (key, tracks: 1 to 4, 9), Robbie Buchanan (key, tracks: 6), Terry Trotter (key, tracks: 1 to 5, 7, 8, 10, 11), Abraham Laboriel (el-b, tracks: 1 to 4, 7, 9 to 11), Jeff Porcaro (ds, tracks: 3, 10, 11), John Ferraro (ds, tracks: 1, 2, 4, 7, 8), Michael Fisher (perc, tracks: 2 to 4, 11)。

ゲストに、Backing Vocals – Christopher Cross (tracks: 6), David Pack (tracks: 6), Karen Blake (tracks: 6), Michele Pillar (tracks: 6), Lead Vocals – Michele Pillar (tracks: 3, 6, 11), Saxophone – Kirk Whalum (tracks: 11)。

カールトンのフュージョン・ギターの最高峰パフォーマンスで奏でられるクリスマス・ソング集。クリスマス・ソング集なので、楽しく聴ければよい、という様な、安易な内容では無い。
 

Larry-carltonchristmas-at-my-house  

 
カールトンのフュージョン・ギターのテクニックの粋を集めた、高度なテクニックと唄うが如くの歌心を最大限に駆使して、フュージョン・ジャズとして、硬派で上質なパフォーマンスで、定番クリスマス・ソングをカヴァーしていく。

とにかく、カールトンのギターが素晴らしい。これぞ、アーバン&メロウな、フュージョン・ジャズを代表するギター表現の最高峰のパフォーマンス。美しく力強く流れるが如くリリカル。カールトンのギターの良さの全てが、このクリスマス・ソング盤に結集している。聴き応え抜群。ながら聴きには惜しい、じっくり腰を据えて聴き込みたいレベルのカールトンのギターである。

アルバム『On Solid Ground』制作中の1988年4月、ラリーは自宅兼スタジオで、面識のない10代の少年に至近距離から銃撃された。明確な動機はなく、無差別な凶行だった。

弾丸は彼の喉を貫通、左腕の神経も損傷して麻痺が残った。ギタリストしての再起が危ぶまれた。しかし、懸命のリハビリの結果、復活を遂げ、1989年『On Solid Ground』をリリース。同年、この『Christmas at My House』をリリースしている。

そんな背景もあってか、このカールトンのクリスマス・ソング集は、どこか敬虔な雰囲気が漂う。厳かで神に感謝を捧げるが如くの敬虔な雰囲気。カールトンの「祈り」がこの盤に宿っている気がしてならない。クリスマス・ソング集の名盤の一枚。
 
 

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2025年12月23日 (火曜日)

クリスマス・ジャズの定盤・5

明日はクリスマス・イヴ。関東地方は明日、明後日と天気は良く無いみたいで、久し振りに雨のクリスマス・イヴになりそう。天気予報では、昼間の雨はそのまま。夜更け過ぎに雪には変わらないらしい。残念である(笑)。

純ジャズの世界では、今まで、オールド・スタイルのボーカル中心に、クリスマス・ソング盤が多く出ている。特に米国では、クリスマス・ソング盤をリリースすることは、そのリーダーのジャズマンが、一人前の仲間入りを果たした、というステータスになるみたいで、現代のネオ・ハードバップの世界でも、クリスマス・ソング盤は適度にリリースされている。

Fourplay『Snowbound』。1999年の作品。ちなみにパーソネルは、Fourplay = Bob James (key), Lee Ritenour (g), Nathan East (b), Harvey Mason (ds)。大人で小粋な「フュージョン職人のおじさまバンド」フォープレイの完璧フュージョン・ジャズ志向のクリスマス・ソング盤。

フュージョン・ジャズの世界には、優れたクリスマス特集のアルバムは意外と少ない。ただ、その気になって探してみればあるもので、このフォープレイのものから、有名どころは、ラリー・カールトンが2作、グローヴァー・ワシントンJr.が1作、クリスマス・ソング盤をリリースしているが、その全体数は少ない。
 

Snowbound

 
さて、この『Snowbound』である。フュージョン畑では大ベテランの部類に入る4人ゆえ、この顔ぶれが紡ぎ出す、クリスマス・ソングのサウンドは、手練感満載、テクニックよろしく手慣れたフレーズの連発、上手いけれども緊張感と迫力に欠ける、所謂、ぬるま湯的な演奏を想像しがちだが、この盤はそうでは無い。これぞ、真のフュージョン・ジャズ、本物のフュージョン・ジャズと言って良い、実にハイレベルで歌心溢れる演奏が繰り広げられている。

冒頭の「Angels We Have Heard On High(あらののはてに)」の出だしから心にグッとくる。趣味良く抑制された、品格のある小粋な演奏。決して派手でなく、かと言って過度にソフト&メロウでもない。しっかり芯の入った、大人のフュージョン・ジャズな演奏が繰り広げられて、見事である。

また、タイトル曲「Snowbound」は、スティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンの曲で、1993年発表された『カマキリアド(KAMAKIRIAD)』に収録されていたものを実に上手くカヴァーしているところなどは、意外と硬派な仕業である。安易に従来からの手垢の付いた感のあるクリスマス・ソングに依存しない。そんな「フュージョン職人のおじさまバンド」の矜持を感じる。

フュージョン・ジャズのレジェンド達が演奏するクリスマス・ジャズなんて、手練感満載でしょ、などと侮ることなかれ。このアルバムは内容充実、優れたフュージョン・ジャズのクリスマス企画アルバムとして内容は秀逸。フュージョン者の皆さんへの推薦盤です。
 
 

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2025年12月21日 (日曜日)

クリスマス・ジャズの定盤・4

クリスマス・イヴまで、あと3日。今年もあと10日。知らないうちに今年も「暮れ」である。一週間前から、我がバーチャル音楽喫茶『松和』における「クリスマス・ジャズの定盤」をご紹介している。ここ『松和』では、イージーリスニング志向の、ラウンジ・ジャズ志向のクリスマス曲集は避けて、基本、純ジャズ志向、クロスオーバー&フュージョン志向の優れた「クリスマス・ジャズの定盤」を選んでいるつもり。今日はその4枚目。

Oscar Peterson『An Oscar Peterson Christmas』(写真左)。1995年1, 5, 6, 7月の録音。ちなみにパーソネルは、Oscar Peterson (p), Dave Samuels (vib, trk: 3, 4, 7, 10, 12), Jack Schantz (flh, trk: 5, 6, 13), Lorne Lofsky (g), David Young (b), Jerry Fuller (ds), String orchestra conducted and arranged by Rick Wilkins。

ギター入りカルテットをメインに、要所要所、効果的にヴァイブとフリューゲルホーンが入る編成。そして、バックにストリングス・オーケストラが入るゴージャズな布陣。ただ、カルテットのメンバーはマイナーなメンバーばかり。リーダーのモダン・ジャズ・ピアノのレジェンド、ピーターソン以外は、あくまで、ピーターソンのピアノを前面に押し出し、映えさせる役割に徹している。
 

Oscar-petersonan-oscar-peterson-christma

 
端正で雄弁でスイング感抜群のピーターソンのピアノが、有名クリスマス・ソングをひとつひとつ、秀逸なアレンジの下、印象的に唄い上げていく。ここでのピーターソンは、弾き過ぎない、オーバースイングせず、適度な心地良いスイング感で、それぞれのクリスマス・ソングをカヴァーしていく。それでも、ピーターソン節は健在で、実に聴き応えのある、ピアノがメインのクリスマス・ジャズの名演である。

とにかく、アレンジが優秀。バックの伴奏は、ピーターソンのピアノを引き立てる。ストリングスのアレンジも控えめで良し。原曲のイメージをしっかり残しつつ、アドリブ部はしっかりとジャジーなハードバップな展開をしていて、このクリスマス曲のカヴァーは、しっかり純ジャズの範疇でのパフォーマンスで、モダン・ジャズとしての聴き応え十分である。

ジャズ・スタンダード曲集、イージーリスニング志向のラウンジ・ジャズ盤を制作したり、聴き心地優先のアルバムを作ってきた割に、これが、ピーターソン唯一のクリスマス曲集というのは意外だが、安易なクリスマス曲集を作りたくは無かったんだろう。これも、ピーターソンの矜持の表れといえるか、と。その矜持ゆえ、この唯一のクリスマス曲集、好盤です。
 
 

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2025年12月20日 (土曜日)

クリスマス・ジャズの定盤・3

あと4日でクリスマス・イヴである。コロナ禍以降、クリスマス・シーズンになっても、世間が過剰にクリスマス、クリスマスと騒がなくなったので、うっかりしていると「気がつけば、クリスマス・イヴ」状態になることがしばしば。今年も、気がつけば、あと4日でクリスマス・イヴ。我がバーチャル音楽喫茶『松和』では、やっと10日前から、クリスマス・ジャズを流し始めた次第。

クリスマス・ソングと言えば、僕の発想は「オルガン」になる。幼稚園と大学がミッション系だったこともあって、クリスマス・シーズンの賛美歌には馴染みが深い。特に、伴奏オルガン、曲調としてはゴスペル、というのが、自分としては最高の組みあわせで、この組みあわせで、クリスマス・ソングをジャズ化してくれると、それだけで至福の時となる。そんなアルバム、あるのか、と思って探せば、これが「ある」んですね。

Jimmy Smith『Christmas Cookin'』(写真左)。1964年4月20日、9月29日の録音。1966年のリリース。ちなみにパーソネルは、Jimmy Smith (org), Kenny Burrell, Quentin Warren (g), Art Davis (b), Grady Tate, Billy Hart (ds), George Devens (perc) がメインのバンド編成で、ここに、ジャズ・オーケストラが入る(パーソネルは割愛)。

ジャズ・オルガンの神様、ジミー・スミスのクリスマス・アルバムである。大手レーベルのヴァーヴからのリリースで、一流のメンバーをこれでもかと投入、ゴージャズなジャズ・オケもバックにつけている。音のイメージとしては、ジミーの名盤『The Cat』のジャズ・オーケストラをバックにつけたゴージャズな演奏の雰囲気で、クリスマス・ソングを、良いアレンジでやっちゃいました、って感じの音世界。
 

Christmas_cookin_3

 
加えて、アレンジが秀逸なのと、演奏するメンバーが一流どころで、ダレたりよれたりところが皆無で、しっかりと端正な演奏で、クリスマス・ソングをカバッてるんで、聴き応えが実に良い。ジャズ・オーケストラをバックにつけたゴージャズな演奏と最小構成単位のトリオでの演奏と、ほぼ半々で「1粒で2度美味しい」てな感じの、聴いて楽しい、オルガン・ジャズのクリスマス・ソング集。

超一流のジャズ・オルガンが唸りを上げるだけで、数々の有名なクリスマス・ソングは、どっぷりとゴスペルっぽくなるからたまらない。教会でクリスマスの賛美歌を聴いている様な、そんな敬虔でファンキーな、思わず腰が動くような雰囲気は、とにかく「たまらない」。そこに、ゴージャズなジャズ・オケの伴奏がガッツリ入ったりして、敬虔な雰囲気をより増幅して、極上のクリスマス・ソング集になっていくのだから、このアルバム、聴き甲斐、満載である。

実は、この『Christmas Cookin'』というアルバム、1964年に『Christmas '64』(写真右)として、先行リリースされている。大手ヴァーヴ・レコードとしては安易な対応だったが、当時、クリスマス商戦期にクリスマス・アルバムをリリースするのが
定番だった時代だったことを考えると、まあ仕方が無いところですかね。聴く方としては紛らわしいですけどね。良い内容のクリスマス・アルバムなんで再発したくなったんでしょうね。でも、ジャケット、タイトルまで変えなくて良いのに(笑)。

また、CD化に際して、CDの録音可能時間の長さに合わせてか、アルバム『ダイナミック・デュオ』から「外は寒いよ」、アルバム『オルガン・グラインダー・スゥイング』から「グリーンスリーブス」という、クリスマスにゆかりのある曲を追加収録していて、これまた、紛らわしい(笑)。クリスマス・ソングを、ジャズ・オルガンの神様であるジミー・スミスの演奏で聴けることを考えると、これも仕方の無いところですかね。
 
 

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2025年12月19日 (金曜日)

クリスマス・ジャズの定盤・2

気がつけば、早、12月も半ばを過ぎ、なんと、クリスマスまで、あと一週間を切っていることに驚いている。いつの間に(笑)で、今年もあと2週間を切っているという事実にもビックリ。最近は、テレビやネットで、あんまり、クリスマス、クリスマスと騒がなくなった感がするので、あんまり気分として盛り上がらないのも原因なんだろうな。

Duke Pearson『Merry Ole Soul』(写真左)。1969年2月と8月の録音。ブルーノートの4323番。ちなみにパーソネルは、Duke Pearson (p, celeste) Bob Cranshaw (b) Mickey Roker (ds) 。シンプル・ピアノの達人、デューク・ピアソン率いる、お洒落なピアノ・トリオのXmas盤。ブルーノート・レーベル唯一の、LPフルサイズのXmas盤である。

このピアノ・トリオ演奏のXmas盤は内容が充実している。ジャズのXmas盤って、ややもすれば、ジャズ・フォーマットに乗っただけの「Xmasソングのイージーリスニング」盤になってしまうことが多いのだが、この盤は違う。

さすが、ジャズ老舗レーベルからのXmas盤、硬派に誠実にハードバップしているのに感心する。有名なテーマ部があって、そのコード進行を借用して、アドリブ展開をしっかりする。正統派純ジャズのXmas盤。
 

Duke_pearson_merry_ole_soul_1

 
シンプル&軽ファンキーが魅力のピアソンのピアノが、有名Xmasソングの印象的な旋律を紡ぎ上げていく。Xmasソングそれぞれの原曲の良さをしっかりと残しながら、しっかりと純ジャズする。それどころか恐らく、Xmasソングのジャズ化の中で、最高の部類に入る素晴らしいアレンジの数々。イージーリスニングの様に、軽音楽の様に甘きに易きに流れない、正統派で、ハードバップに軸足をしっかり降ろした名演の数々。

原曲を変にデフォルメせず、かといってベタにならず、洒落たアレンジでサラッと聴かせて、後はバリバリにインプロビゼーションへ、というドライブ感が最高。Xmasソングとして耳タコの4曲目「Jingle Bells」、5曲目の「Santa Claus Is Coming to Town」、そして8曲目の「Silent Night」。それぞれ、ピアノ・トリオものとして秀逸。

そして、ラストの2曲「O Little Town of Bethlehem」のリリカルで厳粛なピアノ・ソロから、ラストの「Old Fashioned Christmas」の落ち着いた雰囲気に、思わず厳粛な雰囲気に包まれ、至福の時を迎える。

この盤は、かれこれ、25年間、ずっとXmasシーズンに、我がバーチャル音楽喫茶「松和」でかけ続けている、ジャズのXmas盤として「定盤」の優れものアルバム。当然、録音は「ルディ・ヴァン・ゲルダー」。音の響きは明らかにブルーノート。ブルーノートらしいXmas盤。好盤です。
 
 

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2025年12月14日 (日曜日)

クリスマス・ジャズの定盤・1

今年もあと10日でクリスマス・イヴ。しかし、コロナ禍の影響か、コロナが流行した2020年のクリスマスから、テレビとかでクリスマス、クリスマスと騒がないようになって、コロナ禍が明けた後も、例えば今年もテレビやネットで、あまりクリスマス、クリスマスと言わなくなった様な気がしている。まあ、我が国は、基本的に仏教の国。クリスマスを祝うのはキリスト教。今の状態が相応しい、と言えば相応しい、かな(笑)。

Ray Brown Trio 『Christmas Songs With the Ray Brown Trio』(写真左)。1997年12月15-17日、1998年4月27-29日の録音。1999年のリリース。ちなみにパーソネルは、パーソネルは、Ray Brown (b), Geoff Keezer (p), Gregory Hutchinson (ds), ゲストに、Russell Malone (g, track: 4, 6), Ralph Moore (ts, track: 7, 11)。当時のレイ・ブラウン・トリオが伴奏に回ったクリスマス・ソング集。ギターのラッセル・マローン、テナー・サックスのラルフ・ムーアがゲスト参加している。

久々に聴いたんだが良いねえ〜。このクリスマス・ソング集は、僕の大のお気に入りで、購入したのが1999年。以降、クリスマス・シーズンには欠かさず聴いている「クリスマス好盤」。とにかく、レイ・ブラウンのトリオが大活躍。このピアノ・トリオの演奏、伴奏が絶品。そんなピアノ・トリオをバックに、ジャズ・ボーカルの実力者がズラリ、クリスマス・ソングを唄い上げていく。とても、ゴージャズなクリスマス・ソング集。
 
Ray_brown_christmas_songs_2  
 
ディー・ディー・ブリッジウォーターによるシンコペーションとゴスペル調の「Away in a Manger」から始まり、続く、ダイアナ・クラールは「Santa Claus Is Coming to Town」でブルースを奏で、4曲目、エタ・ジョーンズは「It Came Upon a Midnight Clear」をダウンホーム風にアレンジし、そして、6曲目、ケヴィン・マホガニーによる温かくクラシックな「The Christmas Song」を唄い上げる。

ジャズ・ベースのレジェンド、レイ・ブラウンのベースワークが素晴らしいのは当たり前として、とりわけ、ピアノのジェフ・キーザーが素晴らしい。ドラムのグレゴリー・ハッチンソンも確実で柔軟でとても良いドラム。実はこのトリオだけでの演奏もあるのだが、これがまた絶品につぐ絶品揃い。3曲目「God Rest Ye Merry, Gentlemen」、5曲目「Little Drummer Boy」、9曲目「We Wish You A Merry Christmas」、10曲目「O Tannenbaum」の4曲だが、どれも甲乙付けがたい名演の数々。

ラストは、ドラムのハッチンソンがボーカルを担当したラップ・ジャズ「The Christmas Rap」。この盤を初めて聴いた時は、このラップ・ジャズ、ふざけているんとちゃうか、これは蛇足、なんて感じたものだが、今の耳で聴くと、意外と面白くて、これはこれで「ご愛嬌」として楽しく聴ける。歳を取ったのだろうか、音に対する許容量が増えたのだろうか(笑)。これはこれでアリかな(笑)。
 
 

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2024年12月24日 (火曜日)

サッチモのXmasアルバムです

ジャズの「Xmasアルバム」をサーベイしていくと、確かに「一流の証」だな、と思うものばかり。しかし、これは、と見直してしまうくらいの「異色作」もある。こんな人がXmasアルバムを作るの、と思わずびっくりする様なものもある。ジャズの「Xmasアルバム」も様々で、どれもが意外と出来が良い。

Louis Armstrong『Louis Wishes You a Cool Yule』(写真左)。2022年のリリース。ジャズのレジェンド、トランペッター&ボーカリストのルイ・アームストロング。意外にも彼の史上初となる公式 Xmasアルバム。こんなユニークなXmasアルバムがリリースされていたなんて知らなかった。

生前リリースした「Winter Wonderland (Single Version)」や「White Christmas」といった有名なホリデー・ソング、「Baby, It's Cold Outside」や「I've Got My Love To Keep Me Warm」といった冬をテーマとしたスタンダード曲、サッチモの代表曲である「What A Wonderful World(この素晴らしき世界)」など、クリスマスシーズンにピッタリな楽曲がてんこ盛り。
 

Louis-armstronglouis-wishes-you-a-cool-y

 
サッチモ独特の心地よい「ダミ声」の、ちょっとコブシの効いた渋い唄い回しが実に良い。この「ダミ声」が、敬虔で厳かなクリスマス・ソングに合うのか、不安になるのだが、低音の声質が良いのだろう、意外とフィットして、意外と心地よく聴けるのだから、サッチモのボーカルは不思議な魅力と味がある。

「I've Got My Love To Keep Me Warm」では、エラとのデュエット&掛け合いがとても楽しい。エラの歌唱も堂々としていて敬虔な雰囲気が素晴らしい。「Christmas In New Orleans」「Christmas Night In Harlem (Single Version)」「Moments To Remember」では、サックスのベニー・カーターがゲスト参加して、ご機嫌なプレイを聴かせている。

ジャケットも粋。サッチモがサンタクロースの衣装をまとい、トランペットをプレイするキュートな姿はなかなかに味わい深い。あの「ダミ声」と「コブシの効いた唄い回し」のサッチモのXmasソング集なんて、と敬遠するなかれ。なかなかに味わい深い、正統派なジャズ仕様のXmasアルバムである。
 
 

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2024年12月23日 (月曜日)

カーラのクリスマス・キャロル

ジャズを本格的に聴き始めて、はや半世紀。ジャズに「Xmasアルバム」があるのを知ったのは、フランク・シナトラの『A Jolly Christmas from Frank Sinatra』の存在を知った時。ポップスの世界でも、ジャズの世界でも「Xmasアルバム」を作ることが「一流の証」だということも同時に知った。

ジャズの「Xmasアルバム」をサーベイしていくと、確かに「一流の証」だな、と思うものばかり。しかし、これは、と見直してしまうくらいの「異色作」もある。こんな人がXmasアルバムを作るの、と思わずびっくりする様なものもある。ジャズの「Xmasアルバム」も様々で、どれもが意外と出来が良い。

Carla Bley, Steve Swallow and the Partyka Brass Quintet『Carla's Christmas Carols』(写真左)。2008年12月の録音。ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Carla Bley (p, celeste), Steve Swallow (b g, chimes), Tobias Weidinger (tp, flh, glockenspiel), Axel Schlosser (tp, flh, chimes), Christine Chapman (horn), Adrian Mears (tb), Ed Partyka (b-tb, tuba)。

ジャズ・コンポーザー&アレンジの鬼才、才媛のカーラ・ブレイ、ニュー・ジャズ志向の先進的ベーシストのスティーヴ・スワロー、そして、パーティカ・ブラス・クインテットとの共演による「Xmasアルバム」。あのジャズ・コンポーザー&アレンジの鬼才、才媛のカーラ・ブレイが、有名Xmasソングをアレンジする。しかも、制作レーベルが「ECM」。ちなみにプロデューサーは、スティーヴ・スワロー。
 

Carlas-christmas-carols

 
あのカーラがアレンジするXmasソングである。一捻りも二捻りもして、オーソドックスな音の重なりから、一点、ユニークな音の重なりに転じ、フロントとバックが入れ替わる。カーラのアレンジャーとしての面目躍如。手垢のついた、演奏し尽くされたXmasソングが、新しい響きを持って、新しい曲の様に響く。これぞ「カーラ・マジック」。

この盤の演奏にはパーカッションが無い。厳かで敬虔な響きを宿すXmasソングには、確かに打楽器は必要がないかもしれない。しかし、ジャズにとって大切な要素の一つ「リズム&ビート」はどうするのか。カーラは、自らのピアノ、スワローのベース、ブラス・クインテットの低音部が、交代で「リズム&ビート」担う。これが、厳かで敬虔な響きを宿すXmasソングの旋律を引き立て、演奏全体に厳かなリズム感を供給している。見事である。

そして、この盤の一番の立役者は「the Partyka Brass Quintet」。このブラス・クインテットが、カーラの小粋なアレンジに乗って、変幻自在にフロントに立ったり、バックに回ったり、アンサンブルをしたと思えば、コール・レスポンスをする。魅力的なユニゾン&ハーモニーを奏で、時にリズム・セクションに早変わりする。

とても内容の濃い、完成度の高い、とてもジャズらしい、とてもカーラらしい「Xmasアルバム」である。Xmasソングの美しい旋律は、カーラの手によって、美しく敬虔にデフォルメされ、新しい時代のXmasソングの如く響き渡る。そして、この盤のカーラのアレンジは、いつの季節でも楽しめる、普遍的なカーラの優れたアレンジである。
 
 

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2024年12月10日 (火曜日)

チャーリー・ブラウンのXmas

Xmasシーズンがやってくると、音楽のサブスク・サイトから、決まってリコメンドされるピアノ・トリオ盤が幾つかある。ずっと、リコメンドされたトリオ盤を聴いているが、どれもが内容充実の盤ばかり。まあ、米国ではXmasアルバムを作ることが、一流ミュージシャンの証らしいので、それは当然と言ったら当然なのかもしれない。

Vince Guaraldi Trio『A Charlie Brown Christmas (Original 1965 TV Soundtrack) 』(写真左)。1965年9月17日~10月28日の録音。("Linus and Lucy"だけ、1964年10月26日の録音。

ちなみにパーソネルは、Vince Guaraldi (p, Hammond organ on "Hark, The Herald Angels Sing"), Fred Marshall (b), Monty Budwig (b on "Linus and Lucy", "Greensleeves"), Jerry Granelli (ds), Colin Bailey (ds on "Linus and Lucy", "Greensleeves") 。

同名のクリスマス特別番組のテレビデビューに合わせて、1965年12月にファンタジー・レコード からリリースされた、ヴィンス・ガラルディの8枚目のリーダー作になる。

ヴィンス・ガラルディ(Vince Guaraldi)は『スヌーピー』の音楽の作曲者。チャーリー・ブラウンとピーナッツの仲間たちの、可愛く楽しいサウンド・トラックを数々手掛けてきたジャズ・ピアニスト。その流れの中で、このチャーリー・ブラウンのXmasアルバムが作成されている。
 

Vince-guaraldi-trio-a-charlie-brown-chri
 

オリジナル盤は全11曲。そのうち5曲がXmasスタンダード曲、残りの6曲はガラルディの作になる。全てがXmasスタンダード曲で埋め尽くされていないところがこの盤の特徴。但し、Xmasスタンダード曲とガラルディのオリジナル曲との混合だが、アルバム全体に渡って、Xmasな雰囲気はしっかりと統一、維持されている。

実に真っ当なピアノ・トリオの演奏によるXmas曲の演奏。アニメのサントラなのにばりばりの軽快な純ジャズなピアノ・トリオ演奏。Xmas曲集という前提を離れて、純粋なピアノ・トリオ盤としても楽しめる、なかなか味のあるトリオ演奏になっている。「Christmas Time Is Here」は、子供達のボーカル入りですが、この子供達の歌声、いつ聴いても、ほのぼの和みますね。

『チャーリー・ブラウンのクリスマス』のサウンドトラックは「最も愛されているホリデーアルバムの1つ」。2019年、ローリングストーン誌によって史上4番目に優れたクリスマスアルバムにランク付けされ、2007年には、グラミー賞の殿堂入りを果たしている。

そして、何より驚くのが、Xmasアルバムながら、ジャズ史上世界セールス2位を記録している大ベストセラー作品である、という事実。2016年末には、RIAA(アメリカレコード協会)により 4x Platinumに認定されている。

あまり、我が国では話題に上がらないピアノ・トリオ盤なのですが、アニメのサントラだからと言って敬遠するなかれ。しっかりとした、軽快で明るく暖かい、なかなか味のあるピアノ・トリオ演奏で、このトリオ演奏だけでも、十分に楽しめる好盤です。
 
 
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