2023年4月 9日 (日曜日)

バリサク炸裂のフュージョン盤

フュージョン・ジャズは、1970年代後半から1980年代前半までが流行期だったが、それ以降の時代でも、フュージョン・ジャズは切々と深化している。「時代の徒花」などという揶揄もあるフュージョンだが、優れた内容のアルバムも多くあって、僕は「フュージョン・ジャズ」という1つのジャズの演奏トレンドを肯定的に認めている。

Ronnie Cuber & David Sanborn『Pin Point』(写真左)。1986年の作品。我が国の「ELECTRIC BIRDレーベル」からのリリース。ちなみにパーソネルは、Ronnie Cuber (bs), David Sanborn (as), George Wadenious (g), Rob Mounsey (key), Will Lee (b), Steve Gadd (ds), Steve Thornton (perc), David Matthews (arr)。

バリサクのキューバー、アルトのサンボーンのフロント2管に、キーボードのリズム・セクション、そして、ギター、パーカッションが入ったセプテット編成。アレンジはデイヴィッド・マシューズが担当。

リリース年の1986年は、フュージョン・ジャズのブームは去って、純ジャズ復古が始まった時代。フュージョン・ジャズは成熟仕切り過ぎて、冗長で甘い、AOR志向のイージーリスニングなフュージョン盤が細々とリリースされていた、と記憶する。あの頃を振り返えると、「ああ、フュージョンも終わったなあ」と寂しく思ったことを覚えている。

皆がこぞって、純ジャズ復古に流れていく中、この盤のリリースに出会った。とにかく、ロニー・キューバーのバリサクが好きで、ディヴィッド・サンボーンのアルトが好きで、そんな2人がフロント2管を仕切るフュージョン盤である。聴く前から不思議とこの盤は、おざなりな「AOR志向のイージーリスニングなフュージョン盤」では無いと感じていた。
 

Ronnie-cuber-david-sanbornpin-point

 
で、聴いてみると「当たり」。フュージョン・ジャズの「良き時代の良きサムシング」が横溢した、ばりばり硬派なフュージョン・ジャズが展開されている。メンバーもフュージョン全盛期の第一線を走り抜けてきた強者共ばかり。メンバーそれぞれが好調で、味とテクニック溢れる、力の入ったパフォーマンスが展開される。

もちろん、キューバーのバリサク(全曲参加)とサンボーンのアルト(1曲目「Two Brothers」と4曲目「Move It」のみ参加)は絶好調。なるほど、フロント管がきっちりキメるセッションは絶対に内容が良い。

特に、キューバーのバリサクがとても良い。低音のブラスの響きを轟かせて、時に捻る様に、時に軋むような、バリサク独特のエネルギッシュでクールなブロウを吹き上げる。あれだけ図体のでかいバリサクを駆使して、意外と速いフレーズを吹きまくっていくキューバーは迫力満点。

僕の大好きなスタンダード曲「On Green Dolphin Street」は、アレンジ、演奏共に素晴らしい出来。キューバーのソロは圧巻、マシューズのアレンジは、ライトな「ネオ・ハードバップ」で、意外と硬派で骨太な展開。最後がフェード・アウトで終わるのが惜しいが、この演奏は素晴らしいの一言。

バックの面々も好演につぐ好演で、ガッドのシャッフル・ビートなドラミングはとても小粋に響き、マウンジーのシンセはお洒落でご機嫌、リーのベースのスラップも格好良く、ヴァンドロスのエレギはフュージョンな響きが満載。

良い内容のフュージョン盤です。硬派でイージーリスニングに流れない、後のライトな「ネオ・ハードバップ」志向のエレ・ジャズで、アルバムに収録された全曲に、マシューズのアレンジがバッチリ効いています。
 
 

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 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

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  ・本館から、プログレのハイテク集団「イエス」関連の記事を全て移行。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・四人囃子の『Golden Picnics』

 
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2020年10月15日 (木曜日)

サンボーンのジャズ・ファンク

デヴィッド・サンボーン(David Sanborn)は、フュージョンの人と誤解されていた時代があった。それも、ソフト&メロウなフュージョンの人、スムース・ジャズの人という誤解が蔓延していた時代がある。これって、とんでもない誤解で、ギル・エヴァンス・オーケストラのソロイストであったり、キャリア的にはメインストリーム志向。

リーダー作もフュージョンではあるが、彼のアルト・サックスの音色はあくまで「メインストリーム志向」。硬派でブリリアントでダンディズム溢れるアルト・サックスであるが、そのアドリブ・フレーズは耽美的で流麗そのもの。それが、ソフト&メロウと誤解されて、ムーディーなフュージョン・ジャズと捉えられ、ラヴリーなBGMとして「ながら聴き」されるに至っては、何をか言わんや、である。

David Sanborn『Upfront』(写真左)。1992年の作品。ちなみにパーソネルは、演奏曲毎に色々入れ替わっているのだが、キーマン的ジャズマンとしては、Marcus Miller (b), Richard Tee (key), Hiram Bullock (g), Eric Clapton (g), Cornell Dupree (g), Naná Vasconcelos (perc), Randy Brecker (tp) 等々。見渡すと、どちらかと言えば、フュージョン畑だが「R&B」志向な雰囲気を強く感じるパーソネルである。
 
 
Upfront_david-sanborn  
 
 
前作にあたる『アナザー・ハンド』がメインストリーム系の純ジャズを強く意識したアルバムだったが、この盤は「ジャズ・ファンク」満載のアルバムである。エレ・マイルスのジャズ・ファンクをポップでスムースにした、フュージョン志向の「ジャズ・ファンク」。「ソフト&メロウ」な雰囲気は全く無い。

収録曲の全曲、良い曲ばかり。マーカス・ミラーのベース、スティーブ・ジョーダンのドラムの切れ味良い重力感溢れる「うねるような」リズム、そしてリッキー・ピーターソンの「こってこてファンクネス」なハモンド・オルガンをバックに、サンボーンのアルト・サックスは、本来の「R&B」志向のファンキーでブルージーなフレーズを振り撒き、上質なノリのジャズ・ファンクを展開する。

むっちゃ格好いい、熱くてクールな「エレクトリックなジャズ・ファンク」。サンボーンのアルト・サックスがファンキーにブリリアントに響き渡る。「泣きのサンボーン」もこの盤では限りなくソウルフルに響く。メインストリーム志向のエレクトリックなジャズ・ファンクの傑作。サンボーンの個性全開の好盤である。
 
 
 

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  ・The Band の「最高傑作」盤
 
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  ・僕達はタツローの源へ遡った


 
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2020年10月 6日 (火曜日)

デヴィッド・サンボーンの異色盤

秋である。気温も秋らしくなり、色々な種類のジャズが聴ける季節になった。今年の夏は「酷暑」。酷暑の夏はハードなジャズを聴くのが辛い。フリーなんて以ての外。耳当たりの良いボサノバ・ジャズやフュージョン・ジャズに走る。しかし、季節が良くなると放しは別。そんな季節になって、デヴィッド・サンボーンが聴きたくなった。聴き直しを進めていたのだが、2017年4月の『Close-Up』から中断していた。今日、再開である。

David Sanborn『Another Hand』(写真)。1991年の録音。ちなみにパーソネルは、と言いたいところだが、曲毎にパーソネルが異なるので、ここで挙げだしたら切りが無い。ただパーソネルを眺めて判ることは、Charlie Haden (b), Jack DeJohnette (ds), Bill Frisell (g), Don Alias (perc) など、メインストリーム・ジャズ、若しくは、ニュー・ジャズ畑のジャズマンが名を連ねている。

冒頭の「First Song」。素晴らしく流麗で哀愁漂うバラード演奏から始まる。この曲のパーソネルは、David Sanborn (as), Art Baron (tb), Lenny Pickett (ts), Bill Frisell (g), Charlie Haden (b), Joey Baron (ds), Don Alias (perc)。バラード演奏だが、音の雰囲気が今までとは違う。コンテンポラリーな純ジャズなテイスト。ヘイデンのベースがバラード演奏をグッと締める。フリゼールのギターが印象的に感傷的に響く。そして、泣きのサンボーンのアルト・サックスが哀愁のメロディーを紡ぎ上げる。
 
 
Another-hand  
 
 
この盤、それまで、フュージョン・ジャズの代表的アルト・サックス、泣きのサンボーンとして有名を馳せていたデヴィッドが「メインストリーム・ジャズ」な演奏で固めた「異色盤」である。コンテンポラリーな純ジャズな演奏が、かえってサンボーンの「泣きのアルト・サックス」を際立たせているのだから、この盤のコンセプトは「面白い」。

バラードあり、ニュー・ジャズ志向あり、若干フリーな展開あり。このパーソネルで役割分担して、メインストリーム・ジャズをやると、実に硬派でユニークなものになる。ビル・フリゼールのギターとジョーイ・バロンのドラム、チャーリー・ヘイデンのベースが「キーマン」である。この3人のメインストリーム志向のインプロビゼーションが、このアルバム全体の雰囲気を決定付けている。

しかし、メインストリーム・ジャズな志向の中で、やはり目立っているのは、サンボーンのアルト・サックス。特にサンボーンの個性である「泣き」のアルト・サックスが際立つ。優れたジャズマンは、どんなフォーマット、どんな奏法をやらしても大丈夫。サンボーンは純ジャズをやらしても「超一流」。サンボーンが単なる「フュージョン野郎」で無いことがこの盤で証明された。天晴れである。
 
 
 

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  ・『Restless Nights』 1979

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2020.09.02 更新。
  
  ・『The Best of The Band』
 
★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.09.02 更新。
 
  ・僕達は「タツロー」を発見した
 
 
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2019年9月17日 (火曜日)

マイク・スターンの初リーダー作

この人のエレギの登場はセンショーナルだった。マイルス・デイヴィスの『The Man with the Horn』の冒頭の「Fat Time」。ディストーションばりばりの爆発的なエレギ。「Fat Time」という曲名は、当時太っていたギターのマイク・スターンが由来。マイルスが付けたニックネームだそうだ。可愛がっていたんだろうな。当時のマイルスの教えは「ジミヘンの様に弾け」。

そのギタリストとは「マイク・スターン(Mike Stern)」。1953年生まれだから、今年で66歳。もう「大御所」やね。マイルスが1981年にカムバックした際、マイルス・バンドのギタリストとして抜擢され、注目を浴びる。僕はそのマイルス・カムバック時のライブ盤『We Want Miles』での自由奔放なエレギが強烈な印象として残っている。そして、その後、『Star People』にも全面的に参加している。

Mike Stern『Neesh』(写真左)。邦題「ファット・タイム」。1983年8月, 9月の録音。ちなみにパーソネルは、Mike Stern (g), Hiram Bullock (g), David Sanborn (as), Tom Barney (b), Victor Lewis (ds), Buggsy Moore (per)。 マイク・スターンの初リーダー作になる。ハイラム・ブロックとのツイン・ギターが迫力。しかし、その上を行く、思いっ切り目立ったアルト・サックスはデイヴィッド・サンボーン。
 
 
Neesh-mike-stern  
 
 
全曲マイク・スターンの作曲。冒頭の「Zee Frizz」から、メカニカルなテーマがユニークでただならぬ雰囲気が漂う。そして、ソロ・パートになっていきなり出てくるのが、あろうことか、リーダーのスターンのエレギでは無く、サイドマンのサンボーンのアルト・サックス。サンボーンのメタリックで切れ味の鋭いアルト・サックスが鳴り響く。この盤って、サンボーンのリーダー作か、と間違うくらいのブリリアントで圧倒的なブロウ。

その後、スターンのエレギが入ってくる。ディストーションばりばりで浮遊感のある、ロック的ではあるがフレーズの弾き回しは「ジャズ」なエレギが圧倒的。サンボーンのアルト・サックスの印象を一掃する迫力。やはり、こうやって聴き直すと、スターンのエレギは只者では無い。ジミヘンの様に弾くが弾き回しはバップ。あくまでジャズに軸足を置いた、自由度の高いエレギ。マイルス仕込みであることは明白。

2曲目以降、ラストの「Neesh Zone」まで、リーダーのスターンとハイラム・ブロックとの「尖ったツイン・エレギ」とサンボーンの「尖ったアルト・サックス」が目立ちに目立ったエレクトリック・ジャズ。マイルスが直々に渾名を付けるくらいの「愛弟子」である。マイルス・スクールの門下生らしく、マイルスの影響が色濃い音作りが微笑ましい。好盤です。
 
 
 
東日本大震災から8年6ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2019年6月 2日 (日曜日)

洗練されたジャズ・ファンク 『Rocks』

ジャズを聴き始めた頃は、フュージョン・ジャズの大ブーム真っ只中。若手ジャズ者達は、とにかく猫も杓子もフュージョン・ジャズだった。僕もロックからの鞍替え組、特にプログレッシブ・ロックからの鞍替えだったので、8ビート&電気楽器を大々的に導入したフュージョン・ジャズが入り易かった。
 
プログレッシブ・ロックからの鞍替えなので、ソロよりはグループの方が親近感があった。新しいジャンルの音を聴く時はこの「親近感」は大切な要素。フュージョン・ジャズの中でもグループのアルバムを聴き始めた。Weather Report, Return to Forever, The Crusaders, そして、Brecker Brothers。いずれのグループも今でもお気に入りである。

さて、最近の新盤。Randy Brecker『Rocks』(写真左)。ランディ・ブレッカーとNDRビッグバンドとの共演作である。主だったメンバーについては、Randy Brecker (tp flh), David Sanborn (as), Ada Rovatti (ts, ss), Wolfgang Haffner (ds) そして、NDR Bigband。2017年1月&2018年5月 ハンブルグNDRスタジオでの録音。
 
 
Rocks-randy-brecker  
 
 
ランディ・ブレッカーといえば、実弟マイケル・ブレッカーと共に、1974年にブレッカー・ブラザーズを結成。これがフュージョン・ブームに乗り、ファンクネス濃厚でハイテクニックなジャズロック・バンドとして、大人気バンドになる。僕はこの「ブレッカー・ブラザース」が大好きで良く聴いた。で、このランディの新盤の冒頭の「First Tune Of The Set」を聴いて「おおっ」と思った。
 
この音って「ブレッカー・ブラザース」やん。今の時代の洗練された、成熟した「ブレッカー・ブラザース」。そこに、朋友サンボーンのアルト・サックス、クロスオーバーなフィールドから伝統的なスタイルまで適用力抜群のドラマー、ウォルフガング・ハフナー、そして、ランディを公私ともに支えるロヴァッティのテナー・サックス。ファンクネス適度に濃厚な心地良いグルーヴ感。
 
NDR Bigbandとの共演で音の厚みが格段に増し、うねるブラスとソロが炸裂する「ブレッカー・ブラザース」の音世界の再現。しかし、なにより、力強いジャズ・ファンクなブロウから、詩的で繊細なセンスまで、ランディのトランペットが凄く良い。現代の洗練されたジャズ・ファンクがここにある。良いアルバムです。
 
 
 
日本大震災から8年2ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2017年4月20日 (木曜日)

80年代サンボーンの代表盤

フュージョン・ジャズの雄、アルト・サックスの代表格、デイヴィッド・サンボーンの聴き直しを続けている。前回は1988年の『Close-Up』をご紹介したのだが、順番として、このアルバムを忘れていた。面目ない。

David Sanborn『A Change of Heart』(写真左)。1987年の作品。ど派手なジャケットに度肝を抜かれる。サンボーンの素晴らしさを知らない人は、このジャケット、手にするにはかなりの勇気がいる。もうちょっと何とかならなかったのかなあ。さすがに1980年代、バブリーな時代のデザイン感覚を再認識する。

しかし、内容的には、良きにつけ悪きにつけ、1980年代のサンボーンを代表する内容に仕上がっているのではなかろうか。全編に渡って、マーカス・ミラーの硬質に弾けるエレベとハイラム・ブロックのねちっこいエレギをバックに、それはそれは気持ち良さそうにアルトを吹き上げるデヴィット・サンボーン。
 

A_change_of_heart

 
この盤、サンボーンのアルトがとっても良い音で鳴っている。ど派手なアレンジ。メタリックな輝きに満ちたブロウ。もともとサンボーンは懐の深いミュージシャンではあるんだが、この盤の内容を見渡すと、ダンスナンバーあり、ハードナンバーあり、泣きのバラードあり、とバラエティーに富んだ内容がとても楽しい。

しかし、そんなバラエティーに富んだ演奏内容なんだけど、サンボーンのソウル&ファンキーでメタリックな輝きに満ちたブロウは終始一貫している。これが素晴らしい。1980年代のサンボーンをアルトの「これ一枚」を選べと言われたら、この『A Change of Heart』を挙げるかな。それほど、この盤でのサンボーンのアルトは輝きに満ちている。

1980年代の音なので、はしたないほどにデジタルっぽい音だし、リズムは明らかに打ち込み中心で人工的。こういう面では1980年代のサンボーン盤はあまり好んで聴くことは少ないのだが、この盤については、1980年代のサンボーンのアルトを確認したい時、必ず手にする盤ではあります。サンボーン者にとっては好盤です。
 
 
 
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2017年4月18日 (火曜日)

1980年代後半の音がギッシリ

しかし、この急激に暖かくなった気候はなんなんだ。我が千葉県北西部地方、この日曜日あたりからぐんぐん気温が上がり始め、もう一気に初夏の陽気である。今日の東京などは夏日である。あの〜さすがにまだ4月中旬なんですけど・・・。

でも、これだけ暖かくなると、とっても過ごしやすくなる。寒い寒いと眉間にしわを寄せることもない。ゆったりした気分で音楽に耳を傾ける事が出来る。この季節って暑すぎず寒すぎず、ジャズの鑑賞にとっても適した季節なのだ。

暖かさが身体に伝わると気持ちもウキウキ。そういう時って、フュージョン・ジャズによく手を出す。メリハリ効いたフュージョン・ジャズが耳に心地良い。ということで、フュージョン・アルトの使い手、サンボーンの聴き直しを再開。どのアルバムからだっけ。う〜んとそうそう、これでした。

David Sanborn『Close-Up』(写真左)。1988年のリリース。Marcus Millerのプロデュース。1980年代後半の典型的な音作り。マーカスお得意の打ち込みファンク路線全開、そこに「泣きのサンボーン」が全開の明らかに1980年代後半の音がギッシリ。
 

Closeup

 

冒頭から打ち込みファンク丸出しの演奏なので、ちょっと「ひく」。もともと僕は打ち込みは好きじゃない。機械的で人間味の感じられないリズム&ビートはどうにも好きになれない。たかがリズムなんだから打ち込みでも良いではないか、という意見もあるが、やはり音楽は人間が創り出すものであって、人間が出す音だからこそ、耳に心地良く響く。

しかしながら、そこはマーカス。切れ味の良い、そこはかとないグルーブを醸し出しながらの打ち込みリズムなので、意外と耳につかない。そこに「泣きのサンボーン」が全開。意外と聴きどころ満載で、そこそこ聴けます、この盤。でも、サンボーンのアルトの音にエフェクトをかけているのが気に入らない。管楽器にエフェクトはいらない。

聴けば、どうにもAORっぽいアレンジやなあ、なんて思うんですが、これはこれで「アリ」かな、と思います。こってりアーバンな雰囲気がバブリーで意外と聴けます。味もしゃしゃらも無い平凡なジャケットだけど、素敵にファンキー、泣きのサンボーン全開。1980年代のサンボーン盤として、まずまずの出来かな、と思っています。
 
 
 
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2016年3月24日 (木曜日)

サンボーンはライブ盤が一番

デビッド・サンボーンほど、誤解され易いジャズメンはいないだろう。彼のアルバムの音作りは、1975年のデビューなのでフュージョン・ジャズなんだが、フュージョンというよりは、後の「スムース・ジャズ」の先駆け的な音と言った方が合点がいく。

その耳当たりの良い、ちょっとセクシーな音が当時の若者に大受けとなり、1970年代後半から1980年を越えた辺り、サンボーンは大受けにうけた。しかし、彼の音楽の聴かれ方は「ファッション」としての聴かれ方であったり、何かを「しながら」のながら聴きといった聴かれ方であったり、彼の音楽の本質を理解し、その本質を見極めて聴かれる、本来のあるべき「聴かれ方」からはほど遠いものだった。

フュージョン・ジャズとして売れに売れたことから、いきなり「コマーシャルなジャズメン」の烙印を押されたり、フュージョン・ジャズの人気者であるが故、純ジャズ者の方々からは「取るに足らないチープなジャズ」と誤解され、サンボーンの名を聴くだけで、あからさまに嫌な顔をするジャズ者の方々も多かった。

でも、ですね、サンボーンって、テクニック優秀、硬派で素性の確かなアルト・サックス奏者なんですよね。サンボーンのアルトは実によく「鳴る」。ブラスの響きをブルブル言わせて、時に「キュイーン」と絞り上げるような金属音のような吹き上げが見事。ギル・エバンスのマンディ・ナイト・オーケストラにも参加していたり、純ジャズやらせても一流なアルト・サックス奏者なんです。
 

Straight_to_the_heart

 
そんな、テクニック優秀、硬派で素性の確かなアルト・サックス奏者としてのサンボーンを感じさせてくれるライブ盤がある。David Sanborn『Straight to the Heart』(写真左)である。1984年のリリース。主だったパーソネルは以下の通り。David Sanborn (as), Marcus Miller (b), Hiram Bullock (g), Don Grolnick (key), Michael Brecker (ts), Randy Brecker (tp), John Faddis (tp), Buddy Williams (ds), Ralph MacDonald (per)。

バックはフュージョンの優秀どころがズラリ、そして演奏は「絶好調」。そんなバックを従えて、サンボーンはアルトは実に気持ちよさそうに吹き上げる。真のインプロバイザーとしてのサンボーンが実に輝かしい。とにかく、彼のアルトはよく「鳴る」。そして、指がよく「回る」。エモーショナルなアドリブ・フレーズもあれば、語りかける様なアドリブ・フレーズもある。引き出しの多い、バリエーション豊かなフレーズ。

フュージョンというよりは「スムース・ジャズ」の先駆けとして、今の耳で振り返って聴く方が、このアルバムのサンボーンの凄みを感じることが出来る。純ジャズに置き換えても、十分に通用するアルト・サックスのテクニックと歌心は、このライブ盤から思いっきり伝わってくる。

サンボーンのアルバムの中でも白眉の出来。サンボーンのアルバム・コレクションから、このアルバムは外せません。サンボーンのアルトの特徴が良く出ていて、一気に聴き通してしまいます。良いライブ盤です。

 
 

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2015年10月21日 (水曜日)

硬派なアルト奏者なんですが

デイヴィッド・サンボーン(David Sanborn)ほど、誤解・曲解されているジャズメンはいないだろう。彼自身は、聴けば判るのだが、硬派なアルト奏者である。

そのブロウは輝く様なブリリアントな音色で、ストレートにラウドに吹きまくる。テクニックもかなり優秀、アドリブ・フレーズも独特の個性があって、どこを取っても「硬派なアルト奏者」。

しかし、このサンボーン、ここ日本では1980年代以降、誤解・曲解を受けている。基本的には「スムース・ジャズの軟派なアルト奏者」と思われている節がある。何をやっても軟派なアルト奏者。それはどうも、日本のレコード会社のプロモーションにあるのでは無いか、と思われる。

例えば、このアルバム、1983年にリリースされた、David Sanborn『Backstreet』(写真左)の日本盤を見てみると良く判る。アルバム・タイトルこそ『バックストリート』なんだが、収録された曲の題名が凄い。

1. 愛の約束
2. 君の微笑み
3. ビリーヴァー
4. バックストリート
5. 涙はクリスタル
6. 大聖堂
7. ブルー・ビーチ
8. さよならは悲しい言葉
 

Backstreet

 
ね〜凄いでしょ。「愛の約束」「君の微笑み」から始まって、「涙はクリスタル」そして「さよならは悲しい言葉」ですよ。この日本語の題名を見て、これは硬派なジャズ・アルト奏者のアルバムだな、なんて思わないですよね(笑)。ほんと、なんて趣味の悪い邦題なんだろう。

内容的には悪く無いんですよ。でも、サンボーンのアルバムって、スタジオ録音盤になると、特に、この1980年代はこぢんまりとまとまってしまう傾向にあって、サンボーンの真の個性である「ブロウは輝く様なブリリアントな音色で、ストレートにラウドに吹きまくる」硬派なアルト奏者ってところが目立たなくなってしまうのだ。

これがいけない。この目立たなくなってしまうところが、スムース・ジャズの軟派なアルト奏者と思われてしまう主たる原因である。この『Backstreet』が良い例である。サンボーンのブロウは申し分無いんですが、アルバム全体のアレンジの傾向、音の纏まりの傾向が、どうも「こぢんまり」まとまってしまっている。これって、プロデュースとマスタリングの問題だろう。

もしかしたら、当時、サンボーンが所属していたレコード会社であるワーナーは、サンボーンのアルトを「スムース・ジャズの軟派なアルト奏者」として売りたかったのかもしれない。事実、この「スムース・ジャズの軟派なアルト奏者」な感じのサンボーンのアルバムって、日米で結構売れたんですよね。

もちろん、サンボーンからするとそれって心外な訳で、この自らの真の個性と世の中の受け止め方とのギャップに悩むことになる。サンボーン自身にとっては、スタジオ録音盤の弱点を如何に克服するか、が当面の課題となった訳である。

 
 

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2015年7月27日 (月曜日)

サンボーンを舐めてはならない

デビッド・サンボーンは、ジャズ者ベテランの方々から、結構、誤解を受け、曲解されたジャズメンである。先に断っておくが、サンボーンのアルトは硬派で正統派なアルトである。決して、軟弱で雰囲気だけのクリスタルなアルトでは無い。純ジャズをやれば第一線で活躍できるだけの力量は十分に持っている。

それなのに、フュージョン・ジャズをやってるからって、サンボーンのアルトは軟弱だとか、サンボーンのアルトは心地良いだけだとか、好き勝手な間違った評価をされる。特に、その傾向は、残念ながら日本に多く見られる。聴かず嫌いというか、フュージョン・ジャズやって売れているジャズメンって結構、皆、厳しい扱いを受ける。意外と日本は「狭い」。

そんなサンボーンのアルバムの中で、特にこのアルバムは誤解されることが多い。恐らく、このジャケットがアカンのやと思う。こういうバブリーな雰囲気漂う、お洒落なジャズ・カフェを想起させるジャケットが誤解を生むのだ。なんでこんなジャケット・デザインにしたのか不明だが、このジャケットがアカンのやと思う。

そのアルバムとは、David Sanborn『As We Speak』(写真左)。邦題が『ささやくシルエット』。しかし、なんちゅう邦題を付けるんや。この邦題もアカンのやと思う。絶対に誤解される邦題である。そういう意味で、サンボーンは日本では誤解されやすい様に、されやすい様に扱われているのだ。

このジャケットと邦題を見れば、硬派なジャズ者のみならず、普通の真面目な音楽好きも、このアルバムには、いきなりだと手が伸びないだろう。サンボーンのアルバムと知っている人は別なんだろうけどなあ。でも、このアルバムのサンボーン、良い感じなんですよね。
 

As_we_speak

 
サンボーンのジャズなんて、って思われているジャズ者の方々も、まず、パーソネルを見れば絶対に気が変わる。レギュラーメンバーは、David Sanborn (as, ss), Omar Hakim (ds), Marcus Miller (b), Michael Sembello (el-g, vo), Don Freeman (key,syn), Paulinho da Costa (per)。なんと凄いメンバーやん。名うての硬派なジャズメン達ばかりである。

このアルバム、フュージョン・ジャズによくある「ソフト&メロウ」な耳当たりの良い演奏ではないか、と思われるジャズ者の方々は多くいると思うが、初めて聴くとビックリするんだが、マーカス・ミラーのチョッパー・ベース、オマ・ハキムの切れ味の良いドラミング、そして、パウリーニョ・ダ・コスタの変幻自在なパーカッションが奏でるリズム・セクションは重量感抜群。

そんな重量級リズム・セクションをバックに、硬派なサンボーンのアルトが飛翔する。冒頭の「Port of Call」からして、むっちゃ良い感じなのだ。3曲目の「Rush Hour」のソプラノも良い。そして、このアルバム、ボーカル入りの曲も意外と硬派で聴き応えがある。5曲目の「Back again」のマイケル・センベロの歌なんて力感十分です。

そして、7曲目の「Straight to the Heart」を聴けば、単純にサンボーンのアルトって良いな、って思います。朗々と歌い上げる様なサンボーンのアルトは聴き応え十分。アルトが、アルトの真鍮が素敵に鳴っています。クオリティの高いアルトの響き。サンボーンが一流のジャズメンの証です。

このアルバム、僕にとって、サンボーン屈指の好盤です。このアルバムのサンボーンを聴いても、やっぱりサンボーンのアルトは軟弱だとか、サンボーンのアルトは心地良いだけだとか、好き勝手な間違った評価をされるのかなあ。でも、サンボーンは親日派。逆に、サンボーン者と呼ばれるサンボーン・マニアも日本には沢山いるのだ。

 
 

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