BN4400番台のエルヴィン
ブルーノートの4400番台は、BNLAシリーズへの移行前(1972年リリース)、4413番から4423番までの11枚と、Modern Jazz New 4400シリーズ(1984年〜1986年リリース)の、4424番から4435番の12枚。まず、ここで押さえるべきは、1972年リリースの4413番から4423番までの11枚。オールド・ブルーノートの最後の姿。ジャズ・ファンクとフュージョンの時代への適応です。
Elvin Jones『Merry-Go-Round』(写真左)。1971年2月12日と12月16日の録音。ブルーノートの4414番。ちなみにパーソネルは、下記の通り。ドラマーでリーダーのエルヴィン・ジョーンズが、当時の若手精鋭ミュージシャンを大挙、招聘して、ポスト・バップ〜初期フュージョン・サウンドを展開したアルバム。
Elvin Jones (ds), Joe Farrell (ss (2, 6, 8), ts (1), fl (4), piccolo (7)), Steve Grossman (ss (2, 7), ts (1, 6)), Dave Liebman (ts (1, 6, 8), ss (2, 6, 7)), Frank Foster (alto-cl (8)), Pepper Adams (bs (6, 7)), Chick Corea (p (4–6), el-p (5)), Jan Hammer (el-p (1, 5), p (2, 3), glockenspiel (7)), Yoshiaki Masuo (g (1, 4)), Gene Perla (b (2–5), el-b (1, 6, 7)), Don Alias (congas (1, 3, 5, 6), oriental bells (2))。
録音日は2日に渡っているが、1971年2月12日の録音は、8曲目の「Who's Afraid...」のみ。その他の演奏は、全て、1971年12月16日の録音になる。録音日毎に、ポスト・バップ志向と初期フュージョン志向と演奏が分かれている訳では無い。なので、アルバムの内容評価としては、主に、1971年12月16日録音の7曲に着目することになる。
アルバムの内容としては、ポスト・バップな演奏、2曲目「Brite Piece」3曲目「Lungs」8曲目「Who's Afraid」と、後のフュージョン・ジャズの音要素を含んだ、1曲目「Round Town」、4曲目「A Time for Love」、5曲目「Tergiversation」、6曲目「La Fiesta」、が混在した、ちょっと拡散した内容。そこに、音遊び風の7曲目「The Children's Merry-Go-Round March」が入るので、かなりエルヴィンの趣味性に偏った演奏集に感じる。
チック・コリアの大名曲「La Fiesta」の初録音、チック自身のバンド「リターン・トゥ・フォーエヴァー」の名盤(ECM)に吹き込まれる2か月前の演奏が入っていたり、渡米間もない増尾好秋の流麗なギターソロが大きくフィーチャーされていたり(「Round Town」)、リーブマンとグロスマンという、新進気鋭のテナーまんの競演があったり(「Brite Piece」)で、話題には事欠かない内容なので、好盤というよりは「人気盤」の位置づけのアルバムだろう。
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