クリスマス・ジャズの定盤・5
明日はクリスマス・イヴ。関東地方は明日、明後日と天気は良く無いみたいで、久し振りに雨のクリスマス・イヴになりそう。天気予報では、昼間の雨はそのまま。夜更け過ぎに雪には変わらないらしい。残念である(笑)。
純ジャズの世界では、今まで、オールド・スタイルのボーカル中心に、クリスマス・ソング盤が多く出ている。特に米国では、クリスマス・ソング盤をリリースすることは、そのリーダーのジャズマンが、一人前の仲間入りを果たした、というステータスになるみたいで、現代のネオ・ハードバップの世界でも、クリスマス・ソング盤は適度にリリースされている。
Fourplay『Snowbound』。1999年の作品。ちなみにパーソネルは、Fourplay = Bob James (key), Lee Ritenour (g), Nathan East (b), Harvey Mason (ds)。大人で小粋な「フュージョン職人のおじさまバンド」フォープレイの完璧フュージョン・ジャズ志向のクリスマス・ソング盤。
フュージョン・ジャズの世界には、優れたクリスマス特集のアルバムは意外と少ない。ただ、その気になって探してみればあるもので、このフォープレイのものから、有名どころは、ラリー・カールトンが2作、グローヴァー・ワシントンJr.が1作、クリスマス・ソング盤をリリースしているが、その全体数は少ない。
さて、この『Snowbound』である。フュージョン畑では大ベテランの部類に入る4人ゆえ、この顔ぶれが紡ぎ出す、クリスマス・ソングのサウンドは、手練感満載、テクニックよろしく手慣れたフレーズの連発、上手いけれども緊張感と迫力に欠ける、所謂、ぬるま湯的な演奏を想像しがちだが、この盤はそうでは無い。これぞ、真のフュージョン・ジャズ、本物のフュージョン・ジャズと言って良い、実にハイレベルで歌心溢れる演奏が繰り広げられている。
冒頭の「Angels We Have Heard On High(あらののはてに)」の出だしから心にグッとくる。趣味良く抑制された、品格のある小粋な演奏。決して派手でなく、かと言って過度にソフト&メロウでもない。しっかり芯の入った、大人のフュージョン・ジャズな演奏が繰り広げられて、見事である。
また、タイトル曲「Snowbound」は、スティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンの曲で、1993年発表された『カマキリアド(KAMAKIRIAD)』に収録されていたものを実に上手くカヴァーしているところなどは、意外と硬派な仕業である。安易に従来からの手垢の付いた感のあるクリスマス・ソングに依存しない。そんな「フュージョン職人のおじさまバンド」の矜持を感じる。
フュージョン・ジャズのレジェンド達が演奏するクリスマス・ジャズなんて、手練感満載でしょ、などと侮ることなかれ。このアルバムは内容充実、優れたフュージョン・ジャズのクリスマス企画アルバムとして内容は秀逸。フュージョン者の皆さんへの推薦盤です。
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