2025年10月18日 (土曜日)

『ウィーン・コンサート 2016』

キース・ジャレットは、2016年の欧米8都市ピアノソロツアーの後、2017年2月15日ニューヨーク・カーネギーホールでのソロコンサートを最後に活動を休止し、ニュージャージー州の自宅で穏やかに暮らしている。今回は、キースが80歳の誕生日を迎えたことを記念し、最後の欧州ソロ・ツアーからの未発表ライヴ音源がリリースされた。今年の6月のことである。

Keith Jarrett『New Vienna』(写真左)。邦題『ウィーン・コンサート 2016』。2016年7月9日、ウィーンの「Goldener Saal, Musikverein」(学友協会黄金大ホール)でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Keith Jarrett (p) のみ。ソロ・ピアノによる(現時点での)最後の欧州ツアー中、オーストリアのウィーンでのコンサートの模様を収めた未発表ライヴ音源である。

同じ欧州ツアーからは7月3日の『ブダペスト・コンサート』,7月6日の『ボルドー・コンサート』が先行リリースされているので、その流れに続くものになる。また、ウィーンでのライヴ録音としては、1991年にウィーン国立歌劇場で録音された『Vienna Concert』をリリースしている。ただし、内容的には因果関係は全く無い。
 

Keith-jarrettnew-vienna

 
このアルバムには9曲の即興演奏と1曲のスタンダード「Somewhere Over The Rainbow(虹の彼方に)」が収録されている。このソロ・ピアノ演奏では、キースのソロ・ピアノの歴史を感じることが出来る様な、バリエーション豊かな内容になっていて、キース者の我々にとっては、ノスタルジーを感じつつ、じっくりと楽しめる内容になっている。

冒頭のワンフレーズから「キースの音」。端正で歯切れ良く明晰なタッチで、最初は、硬派に不協和音とアブストラクトな幾何学的フレーズで「一発かます」。現代音楽寄りで実験色の濃いアプローチが哲学的であり、ビター・スイートなバラード表現もいかにもキースらしい。パルシヴでリズミカルなグルーヴがニュー・エイジっぽくもあり、一転、耽美派ロマンティストの極みのマイルドな展開もあり。ウィーンで、ゴスペル・フォーキーな節回しが出てくるのは嬉しい限り。

全10曲70分弱、コンパクトにまとまった、キースのソロ・ピアノの「ショーケース」の様な内容に、思わず聴き入り、思わずリピートしてしまう。ラストの定番曲「Somewhere Over The Rainbow(虹の彼方に)」が儚くも美しい。このライヴ盤については、例の「唸り声」も少なく、優しさと穏やかさが全体を覆うライヴ・パフォーマンスはいつ聴いても、何度聴いても良い。キース者には必須アイテム。好盤です。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 

2025年10月 1日 (水曜日)

ミラーの未発表ソロ・ピアノ盤

マルグリュー・ミラーは、1955年8月、米国ミシシッピー州生まれ、2013年5月に脳卒中にて急逝。57歳だった。彼のピアノは、ラムゼイ・ルイス、そしてオスカー・ピーターソンの影響を受け、ダイナミックでスインギーな演奏と疾走感のある指回し、堅実かつ成熟した、ハード・バッパーなピアノ。フレーズはファンキーで流麗で力感溢れ、繊細な表現にも優れた、オールマイティーなパフォーマンスが特徴。

Mulgrew Miller『Solo in Barcelona』(写真左)。2004年2月2日、スペインのバルセロナでの録音。ちなみにパーソネルは、Mulgrew Miller (p) のみ。マルグリュー・ミラーのソロ・ピアノ盤である。ミラーのピアノの個性が如実に判る、優れた内容の未発表ソロ・ピアノ盤である。

マルグリュー・ミラーは、1980年代以降のポスト・バップ・シーンにおける最重要ピアニストの一人。1980年半ば以降の「純ジャズ復古」の時代の中では、ウィントン・マルサリス率いる「新伝承派」の括りに入っていたが、ミラーのピアノは、単純な1960年代のモード・ジャズの焼き直し、ステップアップでは無い。彼のオリジナリティーを織り込んだ、ミラー独自のモード・ジャズを自家薬籠中のものにしている。
 

Mulgrew-millersolo-in-barcelona 

 
このライヴ盤は、ミラーにとってはユニークな内容で、モーダルな演奏手法をほとんど使わずに、ハード・バッパーなパフォーマンスをメインに、ソロ・ピアノを弾き回している。ただし、音の重ね方とかフレーズの響きは、ハードバップ時代には全く無いもので、明らかに、ポスト・バップな、21世紀のネオ・ハードバップな響きがする。ファンキーな弾き回しなど、いかにも、ミラー自身がリラックスして楽しんで演奏する様子が伝わってくる。

ディジー・ガレスピーのバップ曲「Tour De Force」から始まり、アントニオ・カルロス・ジョビンのボッサ曲「O Grande Amor」、はたまた、エロール・ガーナーの名曲バラード「Misty」、そして、コール・ポーターの「I Love You」をはじめとする「It Never Entered My Mind」「Milestones」「Woody'n You」「Just Squeeze Me」などの有名スタンダード曲などを、途中、ミラーの自作曲を織り交ぜながら、小粋なアレンジで弾き進めていく。

全く小難しくなく、ジャズの良さ、楽しさがダイレクトに伝わってくるミラーの弾き回し。アレンジ良し、即興演奏の弾き回しが魅力的で、ファンキーな弾き回しなどは聴いていて楽しい。ミラーのピアノの良さが本当に良く判るソロ・ピアノ盤。難しいことを考えず、気軽に聴いてもらいたい、ピアノ・ソロ盤の名盤の1枚だと思います。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年6ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 

2025年4月22日 (火曜日)

ガーランドのソロピアノ・その2

ガーランドのピアノは、自らの弾き回しのテクニックによるドライブ感、スイング感の醸成に加え、バックのリズム隊のベースとドラムによる、そのドライブ感とスイング感の増幅が「キモ」になっている。つまり、ガーランドのピアノはトリオ演奏によって、最大限に映えるのである。

では、そんなガーランドのピアノがソロで演奏したらどんなピアノになるのか。その答えの様なアルバムが2枚ある。一枚は昨日ご紹介した、『Red Alone』(1960年4月2日の録音)。もう一枚が、今日ご紹介する『Alone with the Blues』。タイトルから判る、こちらは「ブルース・ナンバー集」。『Red Alone』と同一録音日。

Red Garland『Alone with the Blues』(写真左)。1960年4月2日の録音。ちなみにパーソネルは、Red Garland (p) のみ。プレスティッジの「Moodsvilleシリーズ」のvol.10。「Moodsville」は、1950年代の終盤にプレスティッジが始めた、恋愛中にカップルに向けてムーディーな音楽を提供しようと作ったシリーズなのだが、この盤の別ジャケからして、明らかに「ムーディー路線」(写真右)。
 

Red-garlandalone-with-the-blues

 
ブロックコードと流麗なシングル・トーンが得意技のレッド・ガーランド。「ピアノ職人」ガーランドにはブルースがよく似合う。そんなキャッチが思い浮かぶほど、ソロピアノでガーランドが弾きまくるブルース曲は「クールで典雅」。洒落ていて粋なブルースをソロピアノでやるから堪らない。お得意のブロックコードが、魅力的なブルージーなビートを叩き出す。

右手のシングルトーンはキビキビとして、ブルースのメロディー・ラインを「クールに典雅」に聴かせてくれる。泥臭くない、重くない、それでいて、小粋なブルース・フィーリングは、そこはかとなく織り込まれ、バップな弾き回しで、ジャジーな雰囲気が増幅される。ジャズ・ピアニストがソロで奏でるブルース曲。ガーランドのそれは極上のパフォーマンス。

トリオ盤ばかりが注目されるガーランドであるが、彼のピアノの本質を感じ取ろうとするなら、やはり、ソロピアノ盤を聴くべきだろう。昨日ご紹介した『Red Alone』と、今回ご紹介の『Alone with the Blues』の、プレスティッジの「Moodsvilleシリーズ」の2枚が、その要求にバッチリ応えてくれる。好盤である。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました! 

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.08.24 更新

  ・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
   エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
   記事をアップ。
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から14年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4

2025年4月21日 (月曜日)

ガーランドのソロピアノ・その1

ブロックコードと流麗なシングル・トーンが得意技のレッド・ガーランド。ラウンジ・ピアノとか、イージーリスニング・ピアノと揶揄されることがあるが、どうして、ドライブ感、スイング感溢れる弾き回しは、どう聴いたって、極上のハードバップ・ピアノである。

ガーランドのピアノは、弾き回しのテクニックによるドライブ感、スイング感の醸成に加えて、ベースとドラムによる、そのドライブ感とスイング感の増幅が「キモ」になっていて、そういうことから、ガーランドのピアノはトリオ演奏によって、最大限に映えるのである。

では、そんなガーランドのピアノがソロで演奏したらどんなピアノになるのか。その答えの様なアルバムが2枚ある。

Red Garland『Red Alone』。1960年4月2日の録音。ちなみにパーソネルは、Red garland (p)。レッド・ガーランドのソロ・パフォーマンスを記録した、プレスティッジの「Moodsvilleシリーズ」のvol.3。「Moodsville」は、1950年代の終盤にプレスティッジが始めた、恋愛中にカップルに向けてムーディーな音楽を提供しようと作ったシリーズである。

収録された曲名を眺めていると、もしかしたら、このガーランドのソロ・アルバムって、「バラード」をメインとしたものかしら、と思いながら、聴き始めると「ビンゴ」。「Moodsville」という、レーベルの音志向が大いに影響していると思うが、ガーランドのソロ演奏の題材としては、意外と最適かもしれない。
 

Red-garlandred-alone

 
バラード演奏だからといって、ドライブ感、スイング感は大切な要素。冒頭の「When Your Lover Has Gone」でを聴くと、演奏の始めから半ばくらいまでは、ドライブ感、スイング感を醸し出すのに、少し手探りな感じがある。

が、徐々にこの曲に合った「ドライブ感、スイング感を醸し出し方」を会得していって、後半は、そこはかとなくクールに漂うドライブ感、スイング感が素敵なバラード演奏に仕上がっている。

このドライブ感、スイング感を醸し出し方については、ガーランドのピアノの個性である「ブロックコードと流麗なシングル・トーン」の弾き回しから、テクニックよろしく、上品でクールなドライブ感、スイング感を醸し出してくるから「ニクい」。ガーランドのピアノのテクニックの高さを再認識する。やはりガーランドは「ピアノ職人」だ。

このバラード州のソロ・アルバムを聴いていると、ラウンジ・ピアノとか、イージーリスニング・ピアノとは全く違う、ガーランドのピアノはやはり「バップ・ピアノ」が基本だと再認識する。

この盤のガーランドのソロの底に漂う「上品でクールなドライブ感、スイング感」は、バップ・ピアノでないと出ないだろう。この盤にはガーランドのピアノの本質がバッチリと記録されている。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました! 

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.08.24 更新

  ・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
   エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
   記事をアップ。
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から14年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4

2025年4月11日 (金曜日)

ジャズ喫茶で流したい・281

我が国のTrioレコードが企画した「ヘレン・メリル Presents シリーズ」の中の一枚。このシリーズは、ピアニストが、一人の作曲家の作品集を演奏、LP時代のラストに、ヘレン・メリルのボーカルが1曲入るという構成。そのピアニストの一人が「ローランド・ハナ」。

Roland Hanna『Plays The Music of Alec Wilder』(写真)。1978年の録音。ちなみにパーソネルは、Roland Hanna (p), Helen Merrill (vo)。ラストの「The Sounds Around The House」にのみ、ヘレン・メリルのボーカルが入る。

典雅な「総合力で勝負するタイプ」のジャズ・ピアニスト、ローランド・ハナが、ニューヨークのため息、人気女性ボーカリスト、ヘレン・メリルのプロデュースでアレック・ワイルダーの書いたスタンダードをソロで弾きまくったソング・ブック。

このハナのソロ・ピアノ盤、とても良く出来ていると思う。女性ボーカリスト、ヘレン・メリルがプロデュースをしている異色盤だが、この盤を全編聴き通してみて、ヘレン・メリルのプロデュースはとても的を得ていると感じる。ハナの個性の一面がしっかりと前面に押し出され、ハナの硬質で高テクニックで弾きまくる様が明確に記録されている。

ハードなバップ・ピアノ。バド・パウエルの如く、深く硬質で尖ったタッチで、テクニックよろしく、端正に典雅にバリバリと弾きまくる。しかし、パウエルより軽快で洒脱で流麗。
 

Roland-hannaplays-the-music-of-alec-wild

 
そんなハナのピアノの個性の中で「端正で洒脱、流麗で典雅な弾き回し」というところをクローズアップして、プロデュースしているようで、気品ある、ハナの個性の代表的な一面が、このソロ・ピアノ盤に満載である。

冒頭、ハナが大好きだ、という「The Starlighter」から、気品ある「端正で洒脱、流麗で典雅な弾き回し」が炸裂して、ハナは元々クラシック・ピアノの素養が下地にあると言われるのだが、それも納得の弾きっぷり。

この弾きっぷりが、8曲目「That’s My Girl」まで続くのだが、決して弛まないし、決してマンネリに陥らない。「総合力で勝負するタイプ」のピアノにスト、ローランド・ハナの面目躍如、緩急自在・変幻自在・硬軟自在な引き回しで、決して聴き手を飽きさせない。

そして、ラストの9曲目「The Sounds Around The House」に、この曲だけ、ニューヨークのため息、ヘレン・メリルのボーカルが入るのだが、心地良い中低音の聴かせ方、優しく丁寧な歌唱で、これが絶品。そして、バックに伴奏上手なハナのピアノが、メリルのボーカルにそっと寄り添う。

「ビバップからクラシックまで自由自在に弾きこなすピアノの魔術師」、ローランド・ハナの個性の代表的な一面が、良い形で記録された、ソロ・ピアノ盤の名盤の一枚だと僕は思う。ジャズ喫茶の昼下がりに、そっと流したいハナの名演である。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました! 

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.08.24 更新

  ・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
   エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
   記事をアップ。
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から14年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4

2024年10月18日 (金曜日)

僕なりの超名盤研究・33

小川隆夫さん著の『ジャズ超名盤研究』を参考にさせていただきつつ、「僕なりのジャズ超名盤研究」をまとめてみようと思い立って、今回までで32枚の「超名盤」について聴き直して、聴き直した時点での感想をブログ記事に綴ってきた。そして、いよいよ、残すは2枚。今回はキース・ジャレットの登場。

 Keith Jarrett『The Köln Concert』(写真左)。1975年1月24日、当時の西ドイツ、ケルンの「Opera House」でのライヴ録音。ECMレコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、Keith Jarrett (p) のみ。そう、このライヴ盤は、キースのソロ・ピアノの記録であり、キースの生涯、最大のヒット・アルバムである(LP2枚組のボリュームにも関わらず、である)。

実は、この「ケルン・コンサート」のキースの弾き回しは、他のキースのソロ・ピアノの弾き回しと比べて、ちょっと異質である。「ケルン・コンサート」のパフォーマンスだけが、特別なニュアンスとテクニックで弾き回されている。明らかに、他のキースのソロ・ピアノとは違う。というか、この「ケルン・コンサート」だけが突出している。

キースの耽美的でリリカル、クラシック志向な流麗なフレーズの使用は他にもあるが、ここまで、徹底して、耽美的でリリカルなフレーズとクラシック志向な流麗なフレーズを多用したソロ・パフォーマンスは他に無い。何か、特別な事情があったのではないか、と常々思っていた。

このライヴ盤の研究が進み、他のソロ・ピアノとの比較が進むにつれ、この「ケルン・コンサート」での、ある事件が、この「特別なニュアンスとテクニックで弾き回された」パフォーマンスを生み出した、と解釈されるようになった。その事件とは、Wikipediaから要約させていただくと以下の様になる。

”ライヴに使用するピアノは、当初、キースの要望通り「ベーゼンドルファー290インペリアルコンサートグランドピアノ」を用意するはずだったのが、スタッフの混乱により、ベーゼンドルファーのピアノ(はるかに小さなベビーグランドピアノ)にすり替わってしまった。コンサート直前に間違いに気がついたが、交換にかける時間的余裕も無く、そもそも、外は悪天候で交換用のピアノを搬入することは叶わなかった。しかも、この小型ピアノは調律が満足ではなく、高音域はチープで薄く、低音域は弱く、ペダルは適切に機能しなかった。キースは、この劣悪な状態の小型ピアノを弾かざるを得ない状況に陥った”
 

Keith-jarrettthe-koln-concert

 
しかし、キースはこの劣悪な状態の小型ピアノでソロ・ピアノを敢行すると決意した後、途方もないテクニックと創造力を駆使して、素晴らしいパフォーマンスを実現する。その内容は、

”ジャレットは、演奏中にオスティナートや左手のリズムの揺れ方を使ってベース音を強くした効果を出し、キーボードの中央部分での演奏に集中した。アイヒャーは後に「おそらくジャレットがそのように演奏したのは、良いピアノではなかったからだろう。その音に惚れ込むことができなかったので、最大限に生かす別の方法を見つけたのだろう」と語っている” (Wikipediaから引用)

キースは、この劣悪な状態の小型ピアノを前提に、最高のパフォーマンスを発揮するにはどうしたら良いか、を考え、それを実現した、ということ。いわゆる「弘法筆を選ばず」である。キースが、この劣悪な状態の小型ピアノを使って、最高のパフォーマンスを実現したら、この「ケルン・コンサート」の音になったということで、その結果「特別なニュアンスとテクニックで弾き回された」パフォーマンスを生み出したと思われる。

加えて、このコンサートでのキースの体調は劣悪で、睡眠不足と背中の痛み、コンサート会場にギリギリに着いたので、食事のろくにしていなかった。そんな体調で、劣悪な状態の小型ピアノに向かって、途方もないテクニックと創造力を駆使して、最高のパフォーマンスを披露する。恐らく、キースは「ゾーンに入った」状態にあったのではなかろうか。とにかく紡ぎ出されるフレーズ、ニュアンスは、極上のものばかりである。キースも時々「歓喜の雄叫び、歓喜の唸り声」をあげている。

つまり、この「ケルン・コンサート」の特殊性は、劣悪な状態の小型ピアノと劣悪なキースの体調を前提にした、キースの途方もないテクニックと創造力の賜物、だと言える。当然、キースのソロ・ピアノの中でも、唯一無二、一期一会のパフォーマンスであり、奇跡のパフォーマンスの記録である。

「ケルン・コンサート」のパフォーマンスだけが、特別なニュアンスとテクニックで弾き回されているので、他のキースのソロ・ピアノ盤を聴くと、違和感を感じジャズ者の方々が多くいる。それは当然で、「ケルン・コンサート」が生み出された前提である「劣悪な状態の小型ピアノと劣悪なキースの体調」は、他のソロ・ピアノのパフォーマンスには無いからだ。

しかし、この「ケルン・コンサート」を聴いて判るのは、キース・ジャレットが、途方もないテクニックと創造力を持ち合わせた、不世出のジャズ・ピアニストだった、という事実である。ピアノという楽器を知り尽くし、そのピアノという楽器の能力を最大限に引き出し、自らイメージするフレーズを忠実に音に表現できる。キースはそんな「レジェンド級」のジャズ・ピアニストである。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
 
  ★ AORの風に吹かれて 

   ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.08.24 更新
 
   ・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
         エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

   ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
   記事をアップ。
 

Matsuwa_billboard
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
 
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 
東日本大震災から13年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4 
 

 

2024年8月22日 (木曜日)

ECMのハーシュのソロ・ピアノ

暑い日が続く。というか、酷暑の日が続いていて、我々としては「命を守るため」の部屋への引き篭もりの日が続く。外は酷暑、気温が35度を超えているので、部屋はエアコンは必須。エアコンをつけて窓を閉め切っているので、部屋の中は静か。こういう時、僕はジャズの「ピアノ・ソロ」盤を選盤することが多い。

Fred Hersch『Silent, Listening』(写真左)。2023年5月 スイスにて録音。ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Fred Hersch (p) のみ。現代の「ピアノの詩人」、フレッド・ハーシュのソロ・ピアノ盤である。ソロ・ピアノとしては2020年リリースの『Songs From Home』以来4年ぶり。また、ECMレーベルからは本作がソロ・デビュー作。

冒頭「Star-Crossed Lovers」は、期待通り、耽美的でロマンティシズム漂う、リリカルで流麗なタッチのソロ・パフォーマンスが繰り広げられる。なるほど、ハーシュっぽいよね、と思っていたら、2曲目の「Night Tide Light」の現代音楽っぽい、静的でアブストラクトな演奏に度肝を抜かれる。こういう面もハーシュは持っているのか、と興味深く耳を傾ける。

この静的でアブストラクトでフリーな演奏傾向は、3曲目「Akrasia」、4曲目「Silent, Listening」にも踏襲されるが、演奏の展開の中で、リリカルで耽美的でスピリチュアルなフレーズがスッと出てくるところが印象的。以降、ラストの「Winter of my Discontent」まで、アブストラクトでフリーな演奏と、静的でアブストラクトな演奏の邂逅の中で、リリカルで耽美的でスピリチュアルなフレーズが即興に浮遊する。実に欧州らしい、ECMらしい音世界。
 

Fred-herschsilent-listening

 
収録曲もなかなか捻りが効いていて、ストレイホーン作の「Star-Crossed Lovers」、ジークムント・ロンベルグの定番スタンダード曲 「Softly, As In A Morning Sunrise」、アレック・ワイルダー「Winter Of My Discontent」、ラス・フリーマン作「The Wind」など、意外と捻りの効いたスタンダード曲を選曲して、ソロ演奏のベースとしているところが「ニクい」。

スタンダード曲の中では「Softly, As In A Morning Sunrise」のソロ・パフォーマンスが凄い。聴き馴染みのあるテーマをリリカルで耽美的に弾き始めるが、進むにつれ、徐々に即興演奏に突入、現代音楽の様なカッチカチ硬質で尖ったタッチで、フリーにアブストラクトに傾きつつ、リリカルにスピリチュアルに展開、そんな中で、耽美的に浮遊するアドリブ・フレーズは圧巻。

ハーシュらしさ満載。ハーシュしか出せない即興フレーズ、ハーシュ独特の音の重ね方、ハーシュのフリーでアブストラクトな展開、硬質なタッチで展開する耽美的でリリカルなアドリブ・フレーズ。適度なテンションのもと、ECMエコーで耽美的に響くハーシュのピアノ。

「ジャズにおけるソロ・ピアノの芸術に関しては、演奏家には2つのクラスがある。フレッド・ハーシュとそれ以外の人たちだ」という賛辞も大袈裟でなく納得できる、素晴らしいハーシュのソロ・パフォーマンスがこの盤に詰まっている。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年5ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2024年7月18日 (木曜日)

チックのソロ傑作 ”Expressions”

チック・コリア。我が国においては、1980年代以降のリーダー作については、概ね不当な評価を受けていた様に思う。

純ジャズ志向、メインストリーム志向のジャズをやれば、持ち味が全く違う両者を比較して、キースの方が圧倒的に優れている、とか、適当に手を抜いて、ウケ狙いで弾いているなどという、もはや、これは客観的な評価では無い、個人的な言いがかりとしか思えない、酷い評論もあった。

エレ・ジャズ中心のコンテンポラリーなジャズをやれば、1970年代の「リターン・トゥ・フォーエヴァー」の二番煎じ、汗をかいていないなど、本当にこう評価する人って、アルバムをちゃんと聴いているのか、と思える、嘆かわしい評論もあった。プロのミュージシャンの対しても失礼だろう。

しかし、チック者の方々、ご安心あれ。現代の第一線で活躍する中堅から若手のピアニストについては、チックのピアノの「良き影響」をこぞって語っている。チックのピアノの個性のフォロワーと思われるフレーズを弾きまくる優れたピアニストもいて、長年、チック者をやってきた我々にとっては溜飲の下がる思いである。

Chick Corea『Expressions』(写真左)。February 1994年2月、ロスの「Mad Hatter Studios」での録音。ちなみにパーソネルは、Chick Corea (p) のみ。当時のチックの正式盤としては、1971年、ECMからの『Piano Improvisations Vol.1&2』以来、13年ぶりのソロ・ピアノの録音。しかも、チックとしては、当時、珍しいジャズ・スタンダード曲や、ミュージシャンズ・チューンを選んで弾きまくったソロ・ピアノ盤になる。

スイング・ジャーナル誌の「1994年度ジャズディク大賞の金賞作品」であるが、この受賞についても、口の悪い評者は「この年のジャズ盤は不作だった」とこの快挙を一蹴する。自分の好みにあった優れたアルバムが無かっただけだと思うのだが、こういう個人的見解に偏った評価は良くない。ジャズ者初心者だとその酷評を鵜呑みにして、この傑作を聴き逃す可能性がある。

さて、このチックのソロ・ピアノ盤『Expressions』は傑作である。十分に用意周到に準備された好パフォーマンスの数々。破綻などある訳が無し、変な展開も無い。チックの個性の全てを動員して、高テクニックで歌心溢れるソロ・ピアノを聴かせてくれる。
 

Chick-coreaexpressions_20240718194301

 
もともとチックはその時その時のジャズのトレンドに迎合することは無い。意外とチックは「我が道を行く」タイプで、これは師匠格のマイルスのスタイルとよく似ている。

その都度、自分のやりたいことをやる。それがチックのスタンスでありながら、このソロ・ピアノ盤については、なぜ、1994年にソロ・ピアノなのだ、という向きも多々ある。アーティストがやりたいことをやっているのだ、評論家を含め我々素人が、とやかくいうことでは無いだろう。

このソロ・ピアノ盤『Expressions』は、これまでの、アコースティック・ピアノを弾くチックの集大成的位置付けの内容。ミュージシャンズ・チューンはやはりセロニアス・モンクやバド・パウエル。チックのこだわりを感じる。スタンダード曲もチックの個性がはっきりと反映され易い曲を選んでいるようだ。この選曲にも、チックの用意周到さを感じる。

どの曲の演奏にも、チックの個性と特徴が明確に現れる。用意周到であまりにスムーズな展開に、チックは適当にリラックスして、本気で弾いていない、なんていう失礼な評論もあったように記憶するが、それも的外れ。チックは本気で弾いている。アコースティック・ピアノを弾くチックの集大成的位置付けの内容なのだ。適当に流して弾くなんてありえない。

ジャズ・ピアノストの個性は「ソロ・ピアノ」を聴くのが一番、と思うが、チックについては、1971年、ECMからの『Piano Improvisations Vol.1&2』、1982年録音の『Solo Piano: From Nothing』、そして、この『Expressions』の4枚を聴けば、チックのジャズ・ピアノの凡そが理解できる。それほど、この『Expressions』は完成度が高い。

チックは決して、売れ線狙いの「商業主義」に偏ったジャズマンでは無い。このソロ・アルバムを聴けば、それが良く判る。その時その時で、やりたいジャズを誠実に真摯にやる。それが純ジャズ志向であったり、コンテンポラリーなニュー・ジャズ志向であったり。それが「カメレオンの様に志向がコロコロ変わる」という印象を与えるのか。それでも、どちらの志向のリーダー作も高度な内容とチックの個性を伴ったものだから、バラエティーに富んだ演奏志向に文句をつける方がおかしい。

1980年代以降の我が国もチックに対する評論には問題が多いが、各国の現代の第一線で活躍する中堅から若手のピアニストは、チックのピアノの「良き影響」をこぞって語り、チックのピアノの個性のフォローする。これが何よりの証拠だろう。1980年代以降のチックについても安心して聴いて欲しいと思う。ジャズはやはり、最後は自分の耳で聴いて、自分の耳で判断するのが一番良い。

 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年4ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2024年7月14日 (日曜日)

チックが一番「尖った」ソロ

チック・コリアのソロ・ピアノの落穂拾い。残すは5枚。チックの真の実力とピアニストとしての力量が如実に判る、1980年代以降、チックがジャズ・ピアノのスタイリストの一人として、その個性と実力を確立した後のソロ・ピアノ盤の数々。チックを確実に語る上では避けて通れないソロ・ピアノの数々。

Chick Corea『Solo Piano: From Nothing』(写真左)。1982年7月の録音。ちなみにパーソネルは、Chick Corea (p, syn) のみ。チック・コリアのソロ・ピアノ盤。1971年、ECMからの『Piano Improvisations Vol.1&2』以来、11年ぶりのソロ・ピアノの録音。しかし、録音当時は「お蔵入り」。リリースの陽の目を見たのは、1996年になる。

このソロ・ピアノは聴くと、大体のジャズ者の方々は「ビックリする」と思う。チックのロマンティシズム溢れるリリカルで耽美的なソロ・ピアノを期待す向きからすると、絶対に「椅子から落ちる」。

なんせ、チックが一番「尖った」方向に振れたソロ・ピアノ。録音当時は「お蔵入り」にしたのは理解できる。録音当時、無理してリリースする必要のない、特殊な内容のソロ・ピアノである。1996年にチックのStretchレーベルからリリースされたが、我々「チック者」としては、よくぞリリースしてくれたと思う。

新ウィーン楽派を彷彿とさせる、不協和音の展開、解決しないフレーズ、歌心を排除する旋律、複雑な変拍子の採用、と、フリー・ジャズに走るのではない、現代音楽志向に尖った、とてもシビアで前衛的な内容。アントン・ウェーベルン、アーノルド・シェーンベルグのピアノ作品を想起する。
 

Chick-coreasolo-piano-from-nothing

 
この現代音楽志向、新ウィーン楽派志向の尖ったソロ・パフォーマンスを聴くと、チックのピアノ・テクニックの凄さと、即興展開に対する高い対応能力をビンビンに感じる。現代音楽志向に走りながらも、ピアノの即興展開には破綻や緩みは全く無い。堂々とした弾きっぷりである。

チックの硬質でアタックの強いタッチで、ハイ・テクニックな弾き方ができるからこそ対応できる、現代音楽志向のパフォーマンスの数々。ジャズ・ピアノの世界で、現代音楽志向のジャズを前提としたソロ・ピアノを弾きこなすピアニストはチックの他にはいない。

このソロ・ピアノ盤は、一般のジャズ者の方々には、まず必要が無い、と思う。それほど、現代音楽志向に真摯に対峙して、怯むところが全く無い、どころか、現代音楽志向の弾き回しを自家薬籠中にした様な、ガチに「尖った」ソロ・パフォーマンスである。

ただし、我々の様な「チック者」が、チックのピアニストとしての資質と能力、そしてテクニックについて、他のジャズ・ピアニストとの、明確な「差異化要素」を見出すのに、大いに役立つソロ・ピアノ盤である。

いかに、チックがジャズ・ピアニストとして、並外れた資質と能力、そしてテクニックの持ち主であったか、このソロ・ピアノを聴くと、その一端を随所に感じる。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年4ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

2024年6月11日 (火曜日)

チック名盤『Children’s Songs』

チック・コリアのリーダー作の「落穂拾い」。当ブログに、まだ記事化していないチックのリーダー作を順に聴き直している。意外とソロ・ピアノ集が多く、記事化されていない。あまり興味が湧かなかったかとも思ったのだが、聴き直してみると、どのアルバムもチックの個性が散りばめられていて、聴き応えのあるものばかりである。

Chick Corea『Children's Songs』(写真左)。1983年7月の録音。ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Chick Corea (p) のみ。チック・コリアのソロ・ピアノ集。ラストの「Addendum」にのみ、バイオリニストのイダ・カヴァフィアンとチェロ奏者のフレッド・シェリーが参加している。

チック作の優れた小曲「Children's Song」を一枚のアルバムに集めた企画盤。チックいわく「子供の精神に表れる美しさとして、シンプルさを伝えること」を目指した小曲が「Children's Song」。"No.1"から"No.20"まで、全20曲。

うち、ゲイリー・バートンとのデュオ盤『Crystal Silence』に1曲、同じ曲のグループ演奏バージョンは、Return to Foreverの『Light as a Feather』にも収録、続いて『Duet』に4曲、収録されている。また、"No.5"と"No.15" のグループ演奏バージョンは、チックの『Friends』に収録されている。
 
そして、”No.3”は、Return to Foreverの『Hymn of the Seventh Galaxy』の「Space Circus Part I」のモチーフであり、”No.6”は、Return to Foreverの『Where Have I Known You Before』の「Song of the Pharoah Kings」のメインとなるフレーズ。”No.9"は、チックのソロアルバム『The Leprechaun』の「Pixieland Rag」として収録されている。
 

Chick-coreachildrens-songs
 

つまり、全20曲中、半数の10曲が、このチックのソロ・ピアノ盤『Children's Songs』に収録以前に、チックのアルバムに収録された曲のベース、もしくはモチーフになった、チックの個性を彩る、独特のフレーズの「源」となっている。つまり、この小曲集は、チックの個性を理解する上で、重要な意味を持つソロ・ピアノ集である。

ラストの、バイオリンとチェロとの「Addendum」は、明らかにクラシック音楽の範疇の演奏になるが、対位法を活用した、チックの卓越した、弦楽のためのスコア作成能力が遺憾無く発揮されている。これは、後のアルバム『Septet』に繋がる演奏になっている。
 
バルトーク・ベーラを大きな影響を受けたと語るチック。この「Children's Song」と名付けられたそれぞれの小曲は、バルトークの「ミクロコスモス」シリーズの、チックなりの解釈、とされる。

確かにそう感じるが、そんな難しい解釈無しに、このチック独特の美しい旋律に彩られた小曲は、チックの様々なニュアンスを湛えた、耽美的でリリカルな、硬質で切れ味の良いタッチで、美しく唄うが如く、淡々と弾き進められていく。

未だ色褪せないチックのソロ・パーフォマンス、そして、チックの作曲能力。この『Children's Songs』、チック者には必須アイテムだと再認識した次第。ピアノ・ソロの名盤の一枚です。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

_Blue Noteの100枚 _ECMのアルバム45選 _この曲のドラムを聴け! _こんなアルバムあったんや _ながら聴きのジャズも良い _クリスマスにピッタリの盤 _ジャケ買い「海外女性編」 _ジャズ・ギターの名演 洋楽編 _ジャズ喫茶で流したい _トランペットの隠れ名盤 _ビートルズのカヴァー集 _ピアノ・トリオの代表的名盤 _フェンダー・ローズを愛でる _フュージョン・ジャズの優秀盤 _僕なりの超名盤研究 _和ジャズの優れもの _和フュージョンの優秀盤 _夜の静寂にクールなジャズ A&Mレーベル AOR Argo & Cadetレーベル Atlanticレーベル Bethlehemレーベル Blue Note 4000番台 Blue Note 4100番台 Blue Note 85100 シリーズ Blue Note LTシリーズ Blue Noteレーベル Candidレーベル CTIレーベル DD・ブリッジウォーター ECMレーベル Electric Birdレーベル Enjaレーベル Jazz Miles Reimaginedな好盤 Pabloレーベル Pops Prestigeレーベル R&B Riversideレーベル Savoyレーベル Smoke Sessions Records SteepleChaseレーベル T-スクエア The Great Jazz Trio TRIX Venusレコード Yellow Magic Orchestra 「松和・別館」の更新 アイク・ケベック アキコ・グレース アジムス アストラッド・ジルベルト アダムス=ピューレン4 アブドゥーラ・イブラヒム アラン・ホールズワース アル・ディ・メオラ アントニオ・サンチェス アンドリュー・ヒル アンドレ・プレヴィン アート・アンサンブル・オブ・シカゴ アート・ファーマー アート・ブレイキー アート・ペッパー アーネット・コブ アーマッド・ジャマル アール・クルー アール・ハインズ アーロン・ゴールドバーグ アーロン・パークス イエロージャケッツ イスラエル・ジャズ イタリアン・ジャズ イリアーヌ・イリアス イリノイ・ジャケー インパルス!レコード ウィントン・ケリー ウィントン・マルサリス ウェイン・ショーター ウェザー・リポート ウェス・モンゴメリー ウエストコースト・ジャズ ウォルフガング・ムースピール ウディ・ショウ ウラ名盤 エグベルト・ジスモンチ エスビョルン・スヴェンソン エスペランサ・スポルディング エディ・ハリス エメット・コーエン エリック・アレキサンダー エリック・クラプトン エリック・ドルフィー エルヴィン・ジョーンズ エンリコ・ピエラヌンツィ エンリコ・ラヴァ オスカー・ピーターソン オズ・ノイ オーネット・コールマン カウント・ベイシー カシオペア カーティス・フラー カート・ローゼンウィンケル カーラ・ブレイ キャノンボール・アダレイ キャンディ・ダルファー キング・クリムゾン キース・ジャレット ギラッド・ヘクセルマン ギル・エバンス クインシー・ジョーンズ クイーン クリスチャン・マクブライド クリス・ポッター クリフォード・ブラウン クルセイダーズ クレア・フィッシャー クロスオーバー・ジャズ グラント・グリーン グレイトフル・デッド グローバー・ワシントンJr ケイコ・リー ケニーG ケニー・ギャレット ケニー・ドリュー ケニー・ドーハム ケニー・バレル ケニー・バロン ゲイリー・バートン コンテンポラリーな純ジャズ ゴンサロ・ルバルカバ ゴーゴー・ペンギン サイケデリック・ジャズ サイラス・チェスナット サザンロック サド・ジョーンズ サム・ヤヘル サム・リヴァース サンタナ サン・ラ・アーケストラ ザ・バンド シェリー・マン シダー・ウォルトン シャイ・マエストロ シャカタク ジェイ & カイ ジェイ・ジェイ・ジョンソン ジェフ・テイン・ワッツ ジェフ・ベック ジェラルド・クレイトン ジェリー・マリガン ジミ・ヘンドリックス ジミー・スミス ジミー・ヒース ジム・ホール ジャキー・マクリーン ジャコ・パストリアス ジャズ ジャズの合間の耳休め ジャズロック ジャズ・アルトサックス ジャズ・オルガン ジャズ・ギター ジャズ・テナーサックス ジャズ・トランペット ジャズ・トロンボーン ジャズ・ドラム ジャズ・バリトン・サックス ジャズ・ピアノ ジャズ・ファンク ジャズ・フルート ジャズ・ベース ジャズ・ボーカル ジャズ・レジェンド ジャズ・ヴァイオリン ジャズ・ヴァイブ ジャック・デジョネット ジャン=リュック・ポンティ ジュニア・マンス ジュリアン・ラージ ジョエル・ロス ジョシュア・レッドマン ジョナサン・ブレイク ジョニ・ミッチェル ジョニー・グリフィン ジョン・アバークロンビー ジョン・コルトレーン ジョン・コルトレーン on Atlantic ジョン・コルトレーン on Prestige ジョン・スコフィールド ジョン・テイラー ジョン・マクラフリン ジョン・ルイス ジョン・レノン ジョーイ・デフランセスコ ジョージ・ケイブルス ジョージ・デューク ジョージ・ハリソン ジョージ・ベンソン ジョー・サンプル ジョー・パス ジョー・ヘンダーソン ジョー・ロヴァーノ ジーン・アモンズ スタッフ スタンリー・タレンタイン スタン・ゲッツ スティング スティング+ポリス スティービー・ワンダー スティーヴ・カーン スティーヴ・ガッド スティーヴ・キューン ステイシー・ケント ステップス・アヘッド スナーキー・パピー スパイロ・ジャイラ スピリチュアル・ジャズ スムース・ジャズ スリー・サウンズ ズート・シムス セシル・テイラー セロニアス・モンク ソウル・ジャズ ソウル・ミュージック ソニー・クラーク ソニー・スティット ソニー・ロリンズ ソロ・ピアノ タル・ファーロウ タンジェリン・ドリーム ダスコ・ゴイコヴィッチ チェット・ベイカー チック・コリア チック・コリア(再) チャーリー・パーカー チャーリー・ヘイデン チャールズ・ミンガス チャールズ・ロイド チューリップ テッド・カーソン テテ・モントリュー ディジー・ガレスピー デイブ・ブルーベック デイヴィッド・サンボーン デイヴィッド・ベノワ デオダート デクスター・ゴードン デニー・ザイトリン デュオ盤 デューク・エリントン デューク・ジョーダン デューク・ピアソン デヴィッド・ボウイ デヴィッド・マシューズ デヴィッド・マレイ トニー・ウィリアムス トミー・フラナガン トリオ・レコード ドゥービー・ブラザース ドナルド・バード ドン・チェリー ナット・アダレイ ニルス・ラン・ドーキー ネイティブ・サン ネオ・ハードバップ ハロルド・メイバーン ハワード・マギー ハンク・ジョーンズ ハンク・モブレー ハンプトン・ホーズ ハービー・ハンコック ハービー・マン ハーブ・アルパート ハーブ・エリス バディ・リッチ バド・シャンク バド・パウエル バリー・ハリス バーニー・ケッセル バーバラ・ディナーリン パット・マルティーノ パット・メセニー ヒューバート・ロウズ ビッグバンド・ジャズは楽し ビッグ・ジョン・パットン ビリー・コブハム ビリー・チャイルズ ビリー・テイラー ビル・エヴァンス ビル・チャーラップ ビル・フリゼール ビル・ブルーフォード ビートルズ ファラオ・サンダース ファンキー・ジャズ フィニアス・ニューボーンJr フィル・アップチャーチ フィル・ウッズ フォープレイ フランク・ウエス フランク・シナトラ フリー フリー・ジャズ フレディ・ローチ フレディー・ハバード ブッカー・アーヴィン ブッカー・リトル ブライアン・ブレイド ブラッド・メルドー ブランフォード・マルサリス ブルース・スプリングスティーン ブルー・ミッチェル ブレッカー・ブラザーズ プログレッシブ・ロックの名盤 ヘレン・メリル ベイビー・フェイス・ウィレット ベニー・グリーン (p) ベニー・グリーン (tb) ベニー・ゴルソン ペッパー・アダムス ホレス・シルバー ホレス・パーラン ボサノバ・ジャズ ボビー・ティモンズ ボビー・ハッチャーソン ボビー・ハンフリー ボブ・ジェームス ボブ・ブルックマイヤー ポップス ポール・サイモン ポール・デスモンド ポール・ブレイ ポール・マッカートニー マイク’・スターン マイケル・ブレッカー マイルス( ボックス盤) マイルス(その他) マイルス(アコ)改訂版 マイルス(アコ)旧版 マイルス(エレ)改訂版 マイルス(エレ)旧版 マックス・ローチ マッコイ・タイナー マハヴィシュヌ・オーケストラ マルグリュー・ミラー マル・ウォルドロン マンハッタン・ジャズ・5 マンハッタン・ジャズ・オケ マンハッタン・トランスファー マーカス・ミラー ミシェル・ペトルチアーニ ミルト・ジャクソン モダン・ジャズ・カルテット モンティ・アレキサンダー モード・ジャズ ヤン・ガルバレク ヤン・ハマー ユセフ・ラティーフ ユッコ・ミラー ラテン・ジャズ ラムゼイ・ルイス ラリー・カールトン ラリー・コリエル ラリー・ヤング ラルフ・タウナー ランディ・ブレッカー ラーズ・ヤンソン リッチー・バイラーク リトル・フィート リンダ・ロンシュタット リー・コニッツ リー・モーガン リー・リトナー ルー・ドナルドソン レア・グルーヴ レイ・ブライアント レイ・ブラウン レジェンドなロック盤 レス・マッキャン レッド・ガーランド レッド・ツェッペリン ロイ・ハーグローヴ ロック ロッド・スチュワート ロニー・リストン・スミス ロバート・グラスパー ロベン・フォード ロン・カーター ローランド・カーク ローランド・ハナ ワン・フォー・オール ヴィジェイ・アイヤー ヴィンセント・ハーリング 上原ひろみ 北欧ジャズ 古澤良治郎 吉田拓郎 向井滋春 四人囃子 国府弘子 増尾好秋 大村憲司 大江千里 天文 天文関連のジャズ盤ジャケ 太田裕美 寺井尚子 小粋なジャズ 尾崎亜美 山下洋輔 山下達郎 山中千尋 敏子=タバキンBB 旅行・地域 日本のロック 日本男子もここまで弾く 日記・コラム・つぶやき 日野皓正 書籍・雑誌 本多俊之 松岡直也 桑原あい 欧州ジャズ 歌謡ロック 深町純 渡辺貞夫 渡辺香津美 米国ルーツ・ロック 英国ジャズ 荒井由実・松任谷由実 西海岸ロックの優れもの 趣味 阿川泰子 青春のかけら達・アーカイブ 音楽 音楽喫茶『松和』の昼下がり 高中正義 70年代のロック 70年代のJポップ

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー